大学受験に失敗したら人生終了? 克服する方法を解説

こんにちは。生徒さんの勉強とメンタルをサポートする完全個別指導塾・キズキ共育塾です。
このコラムを読んでいるあなたは、以下のような悩みを抱えていませんか?
- 大学受験に失敗したらどうしよう?
- 第一志望に落ちて全てが終わった気がしている
- 浪人すべきか滑り止めに行くべきか決められない
大学受験の失敗を経験すると、将来に不安を感じたり自信を喪失したりして「人生終了だ」と考えるかもしれません。
周りが志望の大学に受かっているのを見ると、劣等感を感じる人もいるでしょう。
しかし、大学受験失敗は人生終了ではないので安心してください。
このコラムでは、大学受験失敗が「人生終了」と感じる原因や、人生終了ではない理由について解説します。
また、大学受験に失敗した際の選択肢や失敗を克服するための方法、実際に立ち直った人の体験談も紹介します。
大学受験を控えて不安になっている人や、受験に失敗して今後の進路に悩んでいる人は、ぜひ最後まで読んで乗り越える参考にしてください。
私たちキズキ共育塾は、大学受験の不安や悩みのある人のための、完全1対1の個別指導塾です。
生徒さんひとりひとりに合わせた学習面・生活面・メンタル面のサポートを行なっています。進路/勉強/受験/生活などについての無料相談もできますので、お気軽にご連絡ください。
目次
大学受験失敗で「人生終了」と感じる3つの原因
そもそも、大学受験失敗で「人生終了」と感じるのはなぜでしょうか?
この章では、大学受験失敗で「人生終了」と感じる原因について解説します。
原因①周囲と比較する

大学受験に失敗すると、周りの合格した友人たちと自分を比べがちです。
大学受験をする場合、多くの人が足並みを揃えて受験することになるため、中学受験や高校受験に比べて比較対象が多い傾向にあり、より劣等感を感じる人もいるでしょう。(参考:お茶の水女子大学大学院「大学受験生の精神的健康に関する研究の動向と展望」)
また、SNSでは合格の喜びをシェアする投稿が溢れ、それを見るたびに自分が置いていかれたような気持ちになり、「人生終了だ…」という思いが強くなることもあります。
他人と比較することで自分の価値を見失い、ネガティブな感情に支配されるのです。
原因②将来への不安
大学受験は人生の分岐点のように感じられるため、通常の精神状態を保つことが難しくなります。
「良い大学に入れなかったら良い会社に就職できない」「親に申し訳ない」などと不安に押しつぶされそうになる人もいるでしょう。
実際に、受験へのプレッシャーからモチベーションを失う、勉強に集中できない、強い劣等感を抱くなどの悩みを抱える可能性もあります。(参考:一般社団法人 徳志会「受験生の約7割は受験うつを経験⁉︎受験期間は心の健康に要注意!【2025年版】」)
原因③学歴コンプレックスに陥る

近年の日本社会は実力主義や成果主義を掲げていますが、就活の学歴フィルターのように、学歴を評価する価値観が根強く残っているのが現状です。(参考:東京大学大学院「社会と臨床心理学―研究会活動から見えるその諸相―」)
そのため、受験に失敗するだけでも強い学歴コンプレックスを抱き、「もう人生に希望はない」と思い込む人もいます。
学歴コンプレックスに陥ると行動力が奪われ、学業に意欲が出なくなったり就活を諦めたりと選択肢を狭める原因にもなります。
大学受験失敗が人生終了ではない5つの理由
大学受験に失敗すると人生終了だと考えている人は一定数いるかもしれませんが、失敗したからといってそこで人生そのものが終了するわけではありません。
この章では、大学受験の失敗が人生終了ではないと言える理由について解説します。
理由①大学受験の成否で人生は決まらない

大学受験は人生において重要な分岐点ではありますが、一方であくまでも通過点の一つに過ぎず、それだけで人生が決まるわけではありません。
実際に、受験に失敗した後でも、自分の道を見つけて成功している人は数多く存在します。逆に、受験に成功しても就活や入社後に失敗することもあるでしょう。
たとえ受験に失敗しても、むしろそこからがリベンジのチャンスとも言えます。
今は苦しいかもしれませんが、自分の人生は自分で切り拓くことが可能なため、ここで諦めるのは時期尚早です。
理由②大学のブランドだけでキャリアは決まらない
確かに有名大学に進学することで就職活動が有利になる場合もありますが、それだけがすべてではありません。
中小企業やベンチャー企業などでは、人柄やスキルを重視する傾向も強くなっています。また、卒業後の経験や努力の方が、最終的なキャリア形成に大きく影響します。(参考:PRTIMES「24卒就活生必見!CheerCareerが企業の採用活動予定を大公開!73%が年内10月までに選考をスタート」)
社会人になってからの努力次第では、有名企業の社員よりも稼ぐことは十分に可能です。
理由③成功の定義は人それぞれ

志望の大学に進学し、大企業に就職することが成功という固定観念に縛られていませんか?
実は、成功の形は人によって大きく異なります。例え第一志望の大学に落ちたとしても成功と言えるケースがあります。
例えば、志望の大学に受かることがゴールではなく、大学でロボットの研究をするのが目的だった場合、大学はあくまでも研究する環境の差でしかありません。
このように、自分のやりたいことを見つけ、それを実現できたなら、それが最高の成功です。
理由④失敗から学ぶこともある
失敗を経験することで、人生において本当に大切なことに気づけることもあります。志望の大学に入れなかった悔しさや苦しさは、次の挑戦へのモチベーションにもなり得ます。
「志望の大学には入れなかったけれど、進学先で努力して納得できる職場で働こう」と思えば、志望の大学に入った人生よりもっと努力できる人になれるかもしれません。
どんなに順調な人でも、人生のどこかで壁にぶつかるものです。今回の失敗をどう受け止めて、どう活かしていくかが今後の人生を豊かにする鍵になるでしょう。
理由⑤さまざまな進路がある

大学に進学することだけが人生の正解ではないため、第一志望への道がなくなっただけで人生終了にはなりません。
浪人してもう一度志望大学を目指すだけでなく、滑り止めへの進学や専門学校、留学、就職、起業など、選択肢は多種多様です。
むしろ、大学にこだわり過ぎず、自分に合った道を選ぶ方が満足度の高い人生になることもあります。
大学受験に失敗した時の5つの選択肢
どんなに努力していても、受験に失敗する可能性はゼロではありません。しかし、仮に失敗してもさまざまな選択肢が取れるため、絶望するのは早いと言えます。
この章では、大学受験に失敗した時の選択肢について解説します。
選択肢①滑り止めの大学に進学する

第一志望に落ちたとしても、滑り止めの大学に進学するという選択肢は十分に価値があります。
進学先で新たな出会いや経験をすることで、自分のやりたいことが見つかるケースも多くあります。
また、充実した大学生活を送り、卒業する時には「この大学で良かった」と思えるかもしれません。
第一志望に落ちたことを悲観的に捉えるのではなく、自分の未来を切り拓くチャンスと考えましょう。
選択肢②浪人する
今の結果にどうしても納得できず、第一志望にどうしても入りたいのであれば、もう一年浪人して挑戦する選択肢もあります。
浪人生活は人によって精神的にも体力的にも厳しい場面があるかもしれませんが、目標を明確にして取り組めば、今回以上に実力を伸ばせる可能性があります。
ただし、浪人したからといって志望大学に受かる保証はありません。そのリスクを理解した上で選択しましょう。
浪人生活を成功させるためのポイントは、以下のコラムで具体的に解説しています。ぜひ参考にして浪人を成功させてください。
また、浪人に失敗しないための方法は、以下のコラムで解説しています。こちらも併せて参考にしてください。
選択肢③専門学校に進学する

実践的なスキルや資格取得を重視する場合、専門学校は非常に有力な選択肢です。
大学とは異なる実務中心のカリキュラムで、自分の興味や得意分野のスキルを磨き、即戦力として就職できます。
また、専門学校は業界にパイプを持っている場合も多く、就職にも強い傾向があります。
自分の本当に学びたいことや身に付けたいことは何か考えて、大学と専門学校を比較してみましょう。
選択肢④就職する
大学に進学せず、社会に出て働くという選択も視野に入ります。
高校卒業後に就職すれば、若いうちから社会経験を積むことで視野が広がり、やりたいことが見つかるかもしれません。
また、最近では働きながら学び直す選択肢も一般的になりつつあります。
ただし、高卒の就職は大卒に比べて初任給や生涯年収が低くなる可能性がある点や、キャリアアップが難しくなる点に注意が必要です。
実際に、厚生労働省が発表した2019年の平均初任給は、大卒は約21万200円、高卒は約16万7400円と、約4万2800円の差が見られました。(参考:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概要:1 学歴別に見た初任給」)
また、高校または大学を卒業後にフルタイムの正社員として60歳まで勤務した場合、退職金を含まない生涯年収は以下のようになっています。(参考:独立行政法人労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計2022」)
大卒の場合
- 男性:約2億6000万円
- 女性:約2億1000万円
高卒の場合
- 男性:約2億1000万円
- 女性:約1億5000万円
大卒と高卒の違いやそれぞれのメリットについては、以下のコラムで詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
選択肢⑤海外留学する

受験に失敗したら、大学では思い切って海外留学する方法もあります。
日本とは異なる環境に身を置くことで、新しい価値観や視野を得られるでしょう。
また、最近では海外留学や語学のスキルを評価する企業が多いため、留学経験は就活でも非常に有利になります。
失敗をバネにして海外に飛び出してみれば、人生の大きな転機につながるかもしれません。
大学受験失敗を克服する7つの方法
大学受験に失敗して、どうしても立ち直れない、次の選択肢を選ぶ気力が起きないという人もいるでしょう。そんな時は、まず自分の心をケアすることが重要です。
この章では、大学受験失敗を克服する方法について解説します。
方法①受験に失敗しているのは自分だけではないと知る

大学受験は多くの人が経験する人生の通過点であり、誰もが成功するとは限りません。
自分が失敗するとつい成功者ばかりを気にしがちですが、実際には多くの受験生が同じように失敗を経験しています。
例えば、難関と言われる私立大学群のMARCHは、平均合格率は約24.35%で倍率は約4.2倍と、およそ4人中3人は不合格となっています。(参考:マナビズム「MARCHに合格するには?合格率と最低点から見る逆転合格のための勉強法」)
中堅と言われる日東駒専の難易度も低くはありません。例えば、日本大学経済学部経済学科では、2025年の合格率が約39.6%となっています。(参考:日本大学経済学部「入試結果」)
また、専修大学経済学部現代経済学科の2024年合格率は、3科目型で約31.8%と約7割が不合格です。(参考:専修大学「入試結果(過去3年分)」)
このように、自分だけが取り残されたわけではないので、同じように失敗を経験して立ち直っている人を参考にしてみましょう。
方法②失敗という考え方を変えてみる
失敗はネガティブな言葉に聞こえるかもしれませんが、視点を変えれば成長のチャンスとも捉えられます。
失敗したことで自分が想定していなかった経験や出会いが広がり、そこから生まれる転機もあるでしょう。
また、うまくいかなかった理由を見つめ直し、改善点を見つける機会として活用すれば、今後の大学生活や就活にもつなげられる可能性があります。
方法③進学先でできることを探す

たとえ第一志望の大学ではなくても、進んだ大学でしか得られない経験は必ずあります。
新たな出会い、研究内容、サークル活動、インターンなど、今いる場所で自分が楽しく大学生活を送る方法を探してみましょう。
進学先で全力を尽くせば、「ここに来て良かった」と思える日が来るはずです。
方法④メンタル回復に努める
第一志望の合格に向けて真剣に取り組んでいたからこそ、受験失敗のショックから立ち直るのは難しいものです。
精神的にダメージを受けている時は、心のケアをすることも非常に重要です。無理に前向きになろうとしても、かえって症状が酷くなり、回復にはさらに時間がかかることもあります。
そのため、前向きになろうとするのではなく、落ち込む時間をゆっくり作ることが大切です。(参考:こころの耳「メンタルヘルス不調の治療と休業」)
例えば、趣味を楽しんだり、信頼できる人とゆっくり話をしたりすることで、少しずつメンタルを回復させましょう。
メンタルが整えば、自然と次のステップに進む気力も湧いてきます。
方法⑤体験談を読む

自分と同じように大学受験に失敗した人の体験談を読むと、「自分も前を向けるかもしれない」と思えるようになります。
失敗して立ち直った人の話には、自分にも役立つヒントがあったり、勇気をもらえたりとメリットが多くあります。
失敗して絶望している人や、今後どうすれば良いのか悩んでいる人は、体験談を探して決断やメンタル回復に活用しましょう。
こちらで大学受験に失敗した人の体験談を紹介しています。実際にどんな成功ができたのか、ぜひ読んで参考にしてみてください。
方法⑥専門家に相談する
一人で抱え込まずに、カウンセラーや進路指導の先生などの専門家に相談することも効果的です。
カウンセラーや進路指導の先生は、多くの学生の悩みに寄り添っているプロです。そのため、自分では気づけなかった選択肢や視点を提示してくれることがあります。
また、過去の似たような事例も紹介してくれるため、不安を軽減して次の行動に移ることが可能になります。
相談は、学校の先生やカウンセラーに限らず、外部の予備校や学習塾などでも可能です。
キズキ共育塾は学習とメンタル面の両方をサポートできるため、納得できる進路選択ができるようになります。
方法⑦失敗の原因を分析して次に活かす

失敗した原因を振り返るのはつらいことかもしれませんが、失敗を活かして成功につなげるなら、必ず分析はすべきです。
勉強方法、生活習慣、試験当日のメンタル面など、原因は多岐にわたる可能性があります。
丁寧に分析して改善策を立てることで、「次はできる!」と自信を持って再出発できます。
大学受験失敗から立ち直った人の体験談3選
大学受験の失敗を乗り越えるためには、似たような境遇から成功した事例を参考にするのも有効です。
この章では、大学受験失敗から立ち直った人の体験談を紹介します。
体験談①受験の目標を達成し、第二志望の大学へ進学

Aさん(仮名)は、高校の先生の勧めで、ある大学に現役で進学しました。
しかし、大して勉強もせず達成感のないまま入った大学ではやる気が起きず、無気力になり中退します。
その後、改めて自分の意志で浪人することを選び、「努力して合格すること」「興味ある学部に進学すること」を目標に再挑戦しました。
結果、第一志望の大学には落ち、第二志望に合格しましたが、Aさんは充実した大学生活を送っています。
このように、明確な目標を設定すれば、第一志望に落ちても受験は成功となるケースがあります。
Aさんのより詳しい体験談は、以下のコラムで紹介しています。ぜひご覧ください。
体験談②うつ病を乗り越えてICUへ合格
小松さん(仮名)は親からの期待で医学部を目指していましたが、高校在学中に国際分野への興味が強まり、進路を変更します。
ところが、親の理解を得られず、葛藤する中で成績は低下し、現役ではどの大学にも合格しませんでした。
その後、勉強のために上京して浪人を始めますが、心のモヤモヤが晴れないままうつ病を発症し、2年にわたって勉強ができずに苦しみます。
3年目にようやく回復の兆しが見え、生活習慣を整えながら少しずつ外出できるようになり、キズキ共育塾と出会いました。
キズキ共育塾では心身の状態に配慮した個別指導を受け、勉強の楽しさや達成感を思い出し、基礎から学習内容を見直しつつ志望校を固めていきました。
そして、努力の末に国際基督教大学(ICU)第一志望の大学両方に合格し、最終的にICUを進学先として選択しました。
小松さんは「出口のないトンネルのようだったが、人を頼ったことで道が開けた」と語っています。
小松さんの体験談は、以下のコラムで詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
体験談③迷いを抱えたまま受験して失敗。やりたいことを見直して第一志望合格

鈴木さん(仮名)は中学3年で芸術大学を志し、高校では日本画を学びますが、「画家として描きたい絵」と「受験のための絵」のギャップに苦しみ、不登校気味になります。
その結果、芸大受験を諦め一般大学を目指すも失敗し、体調の悪化も伴って、一度は進学を断念することになりました。
その後は、芸術大学のAO入試を調べ直す中で、美術を活かしつつ業界を盛り上げるためのマーケティングやアートに関わる経済を学びたいという新たな目標を見出します。
その目標が果たせる慶応大学の総合政策学部か環境情報学部(SFC)を目指しますが、人と話すことに抵抗があり、まずはアルバイトで社会復帰を目指しました。
その後、少人数・個別指導でゼロから教えてくれるキズキ共育塾を見つけ入塾し、講師との信頼関係の中で受験勉強を進めていきます。
結果、試しに受験したSFCでまさかの合格を果たしました。
鈴木さんは「自分がやりたいことに向けて、一歩ずつ踏み出していったから、この合格があるのだと思います」と語っており、今後は絵だけでなく社会の仕組みについても学びたいと考えているそうです。
鈴木さんの体験談は、以下のコラムで紹介しています。ぜひご覧ください。
まとめ〜失敗を克服して未来への一歩を踏み出そう〜

大学受験の失敗は大きな挫折かもしれませんが、それは決して人生の終わりではありません。むしろ、失敗から学べることや、そこから広がる可能性は無限にあります。
ネガティブな考えに囚われるのではなく、自分らしい道を見つけるきっかけにしてみましょう。
今は辛くても、未来には必ず希望があります。勇気を持って一歩ずつ前に踏み出してみましょう。
このコラムが、失敗を乗り越えて前向きになるきっかけになれば幸いです。
Q&A よくある質問