大学受験の面接対策!〜面接の流れとマナー、自分を上手にアピールできる回答の作り方〜

こんにちは。大学受験を完全個別指導でサポートするキズキ共育塾の内田青子です。
大学受験では、総合型選抜入試や推薦入試の面接が行われる季節になりましたね。
一般入試でも、筆記試験に加えて面接が行われる場合もあります。
面接に、次のような不安がある人もいるでしょう。
- 「今まで一度も面接を受けたことがない」
- 「高校受験のときに面接をしたけれど、あまり記憶に残っていない」
そんな人も、マナーを守り、準備をしておけば大丈夫です。
今日は、大学入試の面接の基本やマナーとともに、よくされる質問への答え方、自分を上手にアピールできる回答のつくり方をお教えします。
大学入試の面接にお悩みの方の役に立てば幸いです。
目次
大学受験の面接は、大きく分けて「個人面接」と「集団面接」
面接には、「個人面接」と「集団面接」の2タイプがあります。
- 個人面接:受験生一人に対して行われる
- 集団面接:受験生数人が並んで面接を受ける
多くの大学入試の面接は「個人面接」です。医学部などでは「集団面接」が行われることがあります。
このコラムでは、まず「個人面接」についてお話しした後、「集団面接」についてお話しします(個人面接でのマナーは、集団面接で使えるものもあります)。
個人面接の流れと注意点
個人面接は、次のような流れで行われます。
- 【控室】
- 【入室】
- 【着席】
- 【面接】
- 【退室】
以下に、それぞれの場面とそこでのマナーを紹介します。
ただし、マナーについては、「これが絶対に正しい!」という方法はありません。あまり細かく気にすると、質疑応答に気が回らなくなったりします。
「一般的に問題ないマナー」であれば、ご紹介する内容と多少異なっていても問題ありません。
また、これから何度か繰り返し伝えますが、面接には練習が大事です。
文字や動画を見てわかったつもりになっていても、実際にやってみると「できない」「緊張して忘れた」ということもあります。学校や塾の先生にも協力してもらいながら、しっかり練習しましょう。
①控室〜控室でも礼儀正しく〜

自分の順番が来るまでは、控室や他の教室で待つように指示をされます。
控室や移動中での態度も見られていますので、次のような点に注意して礼儀正しく過ごしましょう。
- スマホばかり見ない
- 騒がしくしない
- 足を組んだりだらしなく座ったりしない
②入室〜ノックしてから入室を〜
コートは脱いだ状態で、片手にかけていましょう。
面接室のドアを2回か3回ノックし、「どうぞ」「お入りください」などと言われたら、ドアを開けます。
「失礼します」と述べてから入室し、ドアを閉めます。
受験番号と、高校生の場合は高校名、そして名前を名乗ります。
それから「よろしくお願いします」とお辞儀をします。
受験番号、氏名、挨拶は、面接担当者を見て、大きな声ではっきりと言いましょう。
③着席〜どうぞと言われたら着席を〜
椅子のところまで進みます。
「どうぞおかけください」などと言われてから着席します。
着席する際には、以下に気をつけましょう。
- 姿勢よく、浅めに椅子に腰をかける
- 足を閉じる(足を広げない)
- 緊張しても、髪の毛やあごなどをやたらと触らないようにする
④面接〜大きな声ではっきりと〜
面接が行われます。
面接の際には、以下に気をつけましょう。
- 大きな声ではっきりと質問に答える
- 面接担当者の顔を見て話す(なるべくなら笑顔を心がける)
- 面接担当者の質問には、「はい」と言ってから答える
例:「高校時代にがんばったことは何ですか?」
→「はい。私は高校では吹奏楽部に所属していました…」
⑤退室〜最後まで気を抜かずに〜
面接担当者が「これで終了です」などと言うことで、面接は終わります。
面接が終わったら、椅子の横に立ち「ありがとうございました」とお礼を言いましょう。
部屋を出るときも、「失礼します」と一礼することを忘れずに。
退室時には、以下に気をつけましょう。
- 退室の挨拶も元気よくはっきり言う
- 面接終了後の態度も見られているので、終わったからと言って気を抜かず、マナーを守った行動をする
補足〜動画を見て練習することもオススメ〜
個人面接の方法を紹介している動画もあります。YouTubeで「大学受験 面接 マナー」などと検索すると出てくると思います。
「集団面接」の注意点〜自分の意見に自信を持って〜
次に、特に集団面接での注意点をお話しします。
集団面接と個人面接の違いは、何といっても「他の受験生がいる」ということです。
こういうときは、他の人が自分より優秀に見えてしまいがちです。
しかし、それは思い込みにすぎません。
他の人が優秀に見えても、他の人の受け答えが自分とは全く異なっても、自分の意見に自信を持って答えましょう。
他の人の答えを聞いて、「この人はこういうふうに答えるんだ。じゃあ、自分はこう答えよう」と柔軟に対応する余裕を持てたらよりよいですね。
ただし、「前の人の答えを聞いてアレンジしよう」と考えると、ついつい余計なことや用意していた趣旨と違うことを答えたりすることもありえます。
アレンジを前提と考えず、第一には、練習してきた内容を踏まえてしっかり答えることに集中しましょう。
そのほか、「集団面接」では、以下のことを心がけましょう。
- 他の受験生の邪魔をしない
- アピールが大切とは言え、他の受験生を押し退けて自分だけ目立とうとしない
- 他の受験生の答えに流されたり委縮したりせずに、自分の意見に自信を持って話す
- 他の受験生の話もできる限り聞く
集団面接にもいろいろな形式があります。ですので、受験校がどのような面接を行うのか事前に知っておくことが必要です。
個人面接と同じく、学校や塾の先生相手に練習する、対策本を読むなどして、事前に練習をしておきましょう。
面接の服装・髪型〜制服があれば制服で〜
面接には、もちろんというか残念ながらというか、「ふさわしい服装と髪型」があります。
これは個人面接も集団面接も同じです。
しっかり答えたにも関わらず、服装や髪型でマイナス印象を与えたらもったいないですよね。
制服(標準服)のある高校に所属している人は、制服(標準服)を着て、髪型は先生にチェックしてもらえば問題ありません。
ここからは、制服のない高校に所属している人や、浪人生・社会人について、服装・髪型などの注意点をお話しします。
- ※補足
「面接で好きな服を着て何が悪い」「男女で服装が違うなんて差別だ」「地毛が茶色いのに、黒くしないといけないの?」などと思う方もいるでしょう。確かにそうかもしれませんし、そういう風潮を改めようと活動を行っている人もいます。
ですので、これからご紹介する内容は、「高校生(受験生)はこういう格好をするべき」という意味ではなく、あくまで「現在の日本では、面接時にはこういう格好がいいとされています」という趣旨だとご理解ください。
①服装〜迷ったらスーツかオフィスカジュアルで〜

制服がない方は、高校生・受験生として「一般的な私服」であれば、基本的には問題ありません。
OKの例
- 中学や高校の先生が見てOKだと思う服装
- まじめそう、清潔そうと思われる服装
NGと言われている例
- ジーンズとスニーカー
- 派手で個性的なデザインの服
- ミニスカートなど露出の多い服
ですが、あなたの服装のどこが具体的にOKでNGなのかは、実際のあなたの服を見ないとわかりません。
ですので、「具体的にこの服でOKかどうか」は、学校や塾の先生に相談する、受験する大学に問い合わせてみるなどしてみましょう(大学の募集要項で面接時の服装について明記されていることもあります)。
とは言え、「この私服で本当に大丈夫なんだろうか…」「学校にも塾にも行ってないんだけど…」と気になる人もいるかもしれませんね。
そんな方は、スーツまたはオフィスカジュアルの服装で行きましょう。
「オフィスカジュアル」とは、シンプルなパンツやスカートにブラウスやジャケットと思ってください。
スーツもオフィスカジュアルも、スーツ量販店などに行って、「大学の面接用にスーツ(オフィスカジュアル)と靴が一式ほしい」と言えば、案内してもらえます。
また、綺麗であれば新品を用意する必要はありません。古着屋やネットオークションで安く買ったり、似た体型の知人に借りたりしてもOKです。
なお、美大や芸大などでは、スーツ・オフィスカジュアルだと逆に浮く可能性もあります。
浮くことがマイナス評価につながるとは断言しませんが、浮くのが嫌なら事前に調べて行きましょう。
また、着こなしも大切ですので、以下の点をチェックしてください。
- ボタンはきちんと留めているか
- スカートは膝頭が隠れる長さか
- ネクタイは緩まないようにしめているか
- きちんと洗ってアイロンを当てた服を着ているか
- アクセサリーやパワーストーンは外しているか
②髪型・メイク〜迷ったら先生などに確認を〜
面接の髪型も、「中学や高校の先生が見てOKか」「真面目そう、清潔そうと思われるか」を基準にしてください。
男女別のポイントは以下のとおりです。
男子
- 前髪が目に掛からないようにする
- 黒髪、短髪がオススメ(カラーリングをしている人は、おとなしい色に染めましょう)
- ジェルなどで濡れた感じを出すのはNG(と言われています)
- 髪で顔を隠さない(顔がよく見えた方が好印象です)
- メイクはしない
- ヒゲは剃っておく
女子
- 前髪が目にかかる場合はピンでとめる
- ヘアアクセサリーは黒や茶色のシンプルなものに
- カラーリングをしている場合は、おとなしい色に染める
- 髪の毛で顔を隠さない(顔がよく見えた方が好印象です)
- メイクはしない方がいい(と言われています)
- ネイルはせず、爪は切って清潔にしておく
なお、上記アドバイスは、男子も女子も現役高校生から20歳前後の浪人生を想定しています。
社会人から大学入試を目指す人については、就職活動時の髪型・メイクを参考にしてください。
髪型・メイクについてどうしても迷っている場合は、学校や塾の先生に加えて、美容師さんや美容部員さんにも相談してみましょう。
大学受験の面接でよく聞かれる7つの質問と解答のポイント
ここからは、大学受験の面接でよく聞かれる質問と解答のポイントについてご紹介します。
いずれも、「その場で考える」のではなく、事前に考えをまとめて練習しておくことが大事です。
①「本学を志望した理由を教えてください」

志望理由は、100%聞かれます。
事前に志望理由書などを提出した場合には、面接担当者は手元にあなたの志望理由書を用意して面接を聞いていると思ってください。
大切なのは「他の学校ではなく、この大学で学びたい」という思いです。
一貫して、「この大学(学部)で学びたいのだ」という熱い思いを伝えましょう。
基本は、「志望理由書に書いたことと同じことを答える」です。
志望理由としては、その大学に入って勉強したいことを答えましょう。
そして、志望理由書を書く際の大前提は、「アドミッションポリシー」をよく読み、それを踏まえて作成する、ということです。
その上で、さらにポイントは次の3つです。
- その大学で勉強・研究をしたいと思った動機
- その大学で勉強・研究したい内容
- 数ある大学の中からその学校を選んだ理由
最初は次のように結論から述べて、具体的に内容を膨らませていきましょう。
「英語の授業が好きで、英語をもっと勉強したいと思った。英語圏の文化についてもっと学びたい。そこで、○○という理念を持ち、また留学制度のある貴学に興味を持った」
事前に志望理由を考える際や志望理由書を書く際には、「この大学で学ぶこと」「卒業後のプラン」から逆算的していくと、考えやすくなります。
大学のパンフレットやシラバスを見て、「何を学びたいのか」「卒業後どうなりたいのか」を具体的にノートに書き出してみましょう。
多くの受験生が困るのは、例えば「文学部を目指す理由」はできていても、「A大学の文学部を選んだ理由」が思い浮かばないことです。
そんなときには、アドミッションポリシーを踏まえつつ、次のようなことを考えてみてください。
- 大学・学部の理念のどこに惹かれるか
- 「この教授に学びたい」という人がいるか
- オープンキャンパスの体験授業はどうだったか
- 卒業した有名人に目指したい人がいるか
- 授業スタイルが自分に向いているか(例:ネイティブの英会話の先生の授業があるなど)
- 留学制度や就職支援制度が充実しているか
- オープンキャンパスなどで接した先輩たちの雰囲気はどうだったか
- 環境が自分に適しているか(例:静かな環境、ビルが好き、歴史のある建物で勉強できるなど)
ただし、「家から近い」「学費が安い」など、あなたにとって都合がいいからという理由だけではNGです。あくまで「大学のよいところ」を考えましょう。
大学のパンフレットを取り寄せて読むと、その大学が「売り」にしているところが書いてあります。
また、志望校の教授の論文を読んでみるという方法もあります。
「CiNii Article」というウェブサイトで教授の名前を検索すれば論文が出てきますので、興味があれば試してみてください。
また、志望学部の教授の著書を読んでみるという方法もあります。
■志望理由書を書くときのポイント
志望理由書の書き方について、補足します。
アドミッションポリシーに従うという大前提は先ほど述べたとおりです。
そして、次のように「過去」「現在」「未来」の視点を意識することで、より書きやすくなります。
- 過去…どのような体験をした、どのような勉強をした、この分野に興味をもったきっかけ
- 現在…どのような努力(勉強)をしているか、どのようなことを学ぶ必要があると感じているか、何を学びたいと思っているか
- 未来…入学後何を学びたいか、大学で学んで将来どうしたいか
②「高校時代がんばったことを教えてください」

自分ががんばった経験を、わかりやすく論理的に話しましょう。
勉強に関連するなら、「英語の授業が面白くて3年間一生懸命聞いた」などでもいいでしょう。
勉強に関連しない「部活動や委員会活動、学園祭やボランティア活動」や、学校外での活動の「習い事、ボランティア活動、趣味」などでもOKです。
特に不登校の人や高卒認定から大学受験をする人は、学外の活動で「がんばったこと」を話すことになるでしょう。
「がんばったこと」のポイントは、「継続したこと」です。
「継続したこと」があれば、まずはそれを言えるようにまとめておきましょう。
「継続したこと」がなければ、「チャレンジしてみたこと」「やってみたこと」を書き出してみましょう。
また、次のような観点も押さえましょう。
- その活動で、どのような困難や問題を乗り越えたか
- その活動を通じて、自分がどのように成長したか
「継続していた部活動で、大会優勝した」などの成果がある場合は、それを話しましょう。
成果がない場合は、「試合メンバーには選ばれなかったけれど、限界までがんばることを学べた」など、あなたの「努力や成長」を話しましょう。
大切なのは、例えば優勝したことではなく、「継続したこと」「努力したこと」「成長したこと」です。
また、がんばったことや成長したことが、志望大学・学部でどのように活かせると思うか、その大学の理念などとどう関連するかを語ることができるとベターです。
③「将来の夢や目標はありますか?」「入学後の目標はありますか?」

明確な将来の夢や目標がある場合は、それを話しましょう。
例えば、次のような内容です。
- 法学部の政治コースに入って公務員になりたい
- この大学で産業連携について学んで企業したい
そして、なぜこの大学・学部で学ぶ必要があるのかを話しましょう。
具体的な夢や目標がない場合でも、あせらなくて大丈夫です。
大学は将来のビジョンが明確な学生を求めているのではありません。
求めているのは、「この学校で学びたい学生」です。
「この学校で学ぶことによって将来を決めていきたい」という姿勢を見せられたらOKです。
入学後の目標としては、次のような例があります。
- この分野について学習・研究したい
- 技術を習得したい
- 資格取得
- 留学したい
ここでも、「大学・学部の理念」や受験要項の「求める人物像」などを意識するようにしましょう。
④「長所と短所を教えてください」

家族・友人・先生などに聞いて、長所と短所を把握しておきましょう。
長所と短所を説明する、具体的なエピソードがあればいいかと思います。
短所は自分を下げ過ぎないものにし、「短所を克服するためにどんな努力をしているか」も話しましょう。
長所については、その大学での学びや将来の目標に繋がっていればよりよいです。
⑤「どうして高校に行っていないのですか(どうして通信制高校・単位制高校に行っているのですか)?」

不登校だった場合や、通信制高校に通っている場合には、そのことを質問されることがあります。
そのときは、理由を正直に話しましょう。
「以前の高校でいじめられたから」「勉強についていけなかったから」などと正直に話してもかまいません。
ただ、重要なのは、「その後のストーリー」です。
高校を中退したり転校したりした後に、自分がどうなったのか、または今何を努力しているかをしっかり語りましょう。
例えば、次のような回答が考えられます。
「中学校でいじめにあって不登校になり、高校進学もしなかった。しかしその後、自分を見つめ直し、ボランティア活動に参加して、少しずつ対人関係を回復していった。自分が体験した対人関係の挫折と克服の経験を活かして、○○という理念を持つ貴学で教育を学び、教師を目指したい」
このように、自分の経験の「ポジティブな面」「それによって自分はどう変わったか」を見つけ、「自分を見つめ直して努力した(今、している)」ストーリーを語りましょう。
⑥「最近のニュースで気になるものはありますか?」
気になるニュースとその理由を一つ用意しておきましょう。
志望大学の理念や内容と重なるものであればよりいいかと思います。
⑦特に理系の場合の注意点
理系の面接は、文系と少々異なる場合があります。
特に医学部の面接は、学部で勉強することと職業が直結しているので、SPIなどの適性検査がある大学もあります。
試験の点も重要ですが、面接もかなり重視されます。
各大学のアドミッションポリシーを読んでおくことに加え、過去問を手に入れしっかり対策を練っておくことも大切です。
『私立医学部入試攻略本~医学部合格の栄冠~』(医学部予備校代官山メディカル)という本は、参考になります。
また、理系学部では、学部に関連する時事問題が聞かれることがあります。
たとえば、「○○先生がノーベル賞を受賞しました。その研究についてはどう思いますか?」などです。
専門的な内容を知っておく必要はありません。ですが、新聞やテレビで報じられる程度の知識は手に入れておきましょう。
日頃から、志望分野に関連するニュースに目をとおしておきましょう。
また、赤本や大学のパンフレットで取り上げられている用語を自分で簡単に説明できるくらいの知識を身につけておくことも大切です。
大学受験の面接を成功に導くためのポイント8選
ここからは、大学受験の面接に役立つポイント8つご紹介したいと思います。
すでに述べたことを改めてお伝えするものもありますが、重要ですのでしっかり押さえておきましょう。
ポイント①大学のパンフレットや「アドミッションポリシー」を読んでおこう
大学のパンフレットや募集要項を読んで、大学の理念、大学で勉強すること、どのような教授がいるのかなどを知っておきましょう。
その上で、面接で特に重要になるのは「アドミッションポリシー」です。
「アドミッションポリシー」とは、「大学の入学者受け入れ方針」であり、「どのような学生を求めているのか」ということを書いたものです。
大学のパンフレットやウェブサイトに載っていますので、「アドミッションポリシー」をよく読んで、志望理由を考える際には必ず取り入れましょう。
ポイント②オープンキャンパス・学校説明会などに行こう

可能であれば、オープンキャンパスや学校説明会に行ってみましょう。
オープンキャンパスや学校説明会では、志望理由書や小論文の書き方、「面接で聞かれる質問」を教えてくれることもあります。
また、模擬授業を受けたり、先輩たちの様子を見たりすることで、「この大学の志望理由」が見えてくることもあります。
教授や先輩に直接相談できるコーナーが設けられていることもあります。その場合、入試について不安なことはあれこれと聞いてみましょう。
相談コーナーでは教えてくれなくても、教授に直接聞きに行って教えてもらったという人もいました。
遠方で足を運べないなどの場合は、大学のパンフレットを読んでおきましょう。
ポイント③学校や塾の先生を活用しよう
学校や塾に通っている人は、先生に相談してみるといいでしょう。
先生は毎年、様々な大学を受験する生徒を指導しています。
塾講師である筆者も、前年の受験(指導)情報をもとに、次年度以降の同じ大学を受ける生徒さんに具体的なアドバイスを行うことがあります。
あなたの場合も、塾や学校の先生が、志望大学についての知識を持っていることがある、ということです。
「高校の先生に相談したら、先輩が受験したときの質問内容を教えてくれた」という生徒さんもいました。
ポイント④面接担当者の目を見てしっかりコミュニケーションを取ろう
面接は、「面接担当者とのコミュニケーション」です。
しっかりと面接担当者の目を見て、会話のキャッチボールをしましょう。
面接だからと硬くならず、笑顔を見せることも大切です。
また、緊張するかもしれませんが、髪の毛を触ったり、貧乏ゆすりをしたり、爪を噛んだりするのは控えましょう。
自分でも気づかないクセがあるかどうかは、家族や友人に聞いてみることをオススメします。
ポイント⑤結論から話そう
面接は、わかりやすいことが大切です。
ですから、次の例のように、「結論から話す」ことを心がけてください。
「志望理由を教えてください」
→「はい。私は、○○教授の元でAIを学びたいので貴学を志望します。その具体的な理由は〜」
「高校時代にがんばったことはなんですか?」
→「はい。バドミントン部で県大会に向けて部員全員で練習をしたことです。私の部活では〜」
このように、最初に一番言いたいこと(結論)を述べて、それから理由を話しましょう。
ポイント⑥自分の本音や体験から離れたことは言わない

面接対策の本やサイトを読んでいると、模範解答が書いてあります。
上手にまとめてある模範解答を見ると、つい真似したくなるのもわかります。
ですが、「本音や体験から離れたことを話していれば、面接担当者はそれを見抜く」ということを知っていてください。
馬鹿正直にすべてを話す必要はありません。
しかし、本に書いてあったり、親や先生に考えてもらったりした「他人の解答」をそのまま使わないようにしてください。
あくまで、あなたの気持ちと体験をベースに答えましょう(自分の気持ちと経験を語る上で、本や先生からアドバイスをもらうのはかまいません)
ポイント⑦多少は失敗しても大丈夫
準備をしても、失敗することはあります。次のような失敗はよくある話です。
- 「どうぞと言われる前に着席してしまった」
- 「よろしくお願いしますというのを忘れてしまった」
失敗をすると気にしがちです。ですが、全体としてマナーが守れて回答がしっかりしていれば、小さな失敗は考慮されません。
失敗をしても、気にせずに最後までしっかり面接を受けましょう。
ポイント⑧スラスラ話せなくても大丈夫
面接では、スラスラと話さなくてはいけないと思うかもしれません。
しかし、実際には「上手にしゃべれるかどうか」は面接では重視されません。
面接担当者が知りたいのは、「あなたがこの学校に入学する目的や熱意を持っているか」です。
面接で求められているのは、「柔軟に質問に答える力」です。「丸暗記して来たものを答える」ことではありません(もちろん、事前に想定される質問への答えを準備しておくことは大切ですよ)。
多少つっかえたり、話が前後したりしても大丈夫です。
あなたの話したいことをしっかり話しましょう。
考えながらぽつりぽつりしゃべっても、面接担当者はしっかりと聞いてくれます。
想定外の質問が出てもパニックにならないことが大切です。
その場で、落ち着いて考えて答えましょう。
想定外の質問に困ったり、頭が真っ白になったりしたときには、慌てずに「すみません。緊張してしまったので少し待ってください」と言えば大丈夫です。
待ってもらったからといって不利になるようなことはありません。
なお、面接担当者がわざと威圧的な態度を取る「圧迫面接」がまれにあります。
「圧迫面接」で見られているのは、「アドリブ力」「イレギュラーな状況にどう取り組むか」です。
「圧迫面接」であっても、落ち着いて面接担当者の目を見て、しっかりと自分の意見を話しましょう。
事前に家族や先生と練習するときに、「イレギュラーな質問」や「圧迫面接への対応」の練習もしておくといいかもしれませんね。
まとめ〜事前の準備と練習が大切です〜

大学入試の面接には流れやマナーがあります。
事前に流れやマナーを知り、面接にふさわしい服装・髪型も押さえ、聞かれやすい質問には答えを用意しておきましょう。
準備と練習を行うことが大切です。
ですが、面接の本番では、多少失敗しても大丈夫です。
面接で重視されるのは、「あなたが入学したい目的や熱意を持っているか」です。
「上手にしゃべれるか」「マナーをきっちり守れるか」ではありません。
想定外の質問をされてもパニックにならず、しっかりと自分の意見を述べましょう。
あなたの面接がうまくいくよう、祈っています。
さて、私たちキズキ共育塾は、一人ひとりの生徒さんに寄り添う個別指導塾です。
総合型選抜入試、推薦入試、一般入試、医学部入試などの面接も、講師と一緒に志望理由書を作成し、面接の練習・対策を行うことができます。
また、現役高校生の方、浪人生の方、不登校などで学校に行っていない(行っていなかった)方、社会人から大学を目指す方など、様々な生徒さんの面接対策に実績があります。
大学受験の面接に不安を持っていらっしゃるのなら、ぜひ、お気軽にお問い合わせください(相談は無料です)