慶應大学から就職した大手テレビ局でうつ病に。人生は何度でもやり直せると伝えたい。

順風満帆なエリートコース。かすかな違和感…
「何のために勉強しているのだろう…。」
都内でも有数の中高一貫私立校へ入学し、勉強でも人間関係でも特に問題のない生活を送っていましたが、いわゆるエリートコースにこのまま乗っていていいのだろうかという思いが心のどこかにありました。目的意識もなくただ大学に進学することに、少しだけ違和感を覚えていたんです。
公務員試験に不合格、初めての大きな挫折
大学は慶應義塾大学の文学部に現役で合格。勉強やサークル活動にそれなりに打ち込む、普通の大学生活を送っていました。
就職を考えなければならない時期になると、「結局自分は何がやりたいのか」というかねてからの疑問と再び向き合うことになり、公務員を目指すことにしました。
ところが、大学4年生のときに受けた公務員試験は全滅し、頭の中は真っ白…。大きな挫折を経験したことのなかった自分にとって、就職活動の失敗は本当にショックな出来事でした。焦りと不安に支配されて、2か月くらい立ち直ることすらできなかったのです。
その後、同じく慶應義塾大学の法学部に編入学し、3年生からやり直しました。2回目の就職活動では公務員試験だけでなく、一般企業も受けることにし、大手テレビ局に就職することができました。
自分のやりたいことというよりは、「周りからみてよい道」を選択した、そんな就職だったと思います。それでも、「これで友人たちからの遅れを取り戻せた」と心の底からほっとしたものでした。
大手テレビ局でのプレッシャーからうつ病に
華やかだと思っていたマスコミの世界は、実際は泥くさく超多忙な日々。締切に追われて、四六時中プレッシャーを感じていました。同期や先輩と同じように仕事をこなせないことに自信をなくし、次第に余裕がなくなっていきました。
そして入社1年目の暮れに、心身の疲労から交通事故を起こしてしまいました。事故によるけがは大したものではなかったのですが、心理的なダメージが大きく、うつ病と診断され、休職することになりました。
「何度でもやり直せる社会をつくる」ためにキズキ共育塾へ
数か月に渡る休職期間の後、なんとか復職することができました。しかし、変わらずの多忙な日々。
「死ぬ思いをしてまで大企業で働くことに意味があるのだろうか…」
学生時代から疑問を感じつつも手放せなかったエリート意識と、はじめて真正面から向き合うことにしました。そして、「もっと自分の意思で道を選ぶべきものじゃないのか。」と、それまで自分を縛り続けてきた「エリート意識」と決別したのです。
敷かれたレールから降り自らの足で歩き始めて、人生に対する価値観が変わった時、大学の後輩が講師をしていたキズキ共育塾をふと思い出しました。「何度でもやり直せる社会をつくる」というキズキの理念に、自分の人生を思い、強く共感しました。
今では15人以上の生徒さんを担当しており、多くの出会いがあります。様々な人が集まり自由な雰囲気に包まれたキズキ共育塾に居心地のよさを感じながら、これまでの人生が一本の糸でつながったような気がしています。
悩んでいるあなたへ
人生はとても長く、私もまだ道半ばの身ですが、それなりにわかってきたことがあります。それは、「悩みや苦しみの経験は無駄ではなく、人生の糧(かて)になる」ということです。自分なりの人生を、満足して生きていくためにはどうすればいいか。あなただけで悩まずに、ぜひキズキ共育塾にご相談ください。きっと前向きな気持ちになれると思います。
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