高校生の不登校に親ができる行動 原因や相談先を解説

こんにちは。生徒さんの勉強とメンタルを完全個別指導でサポートする完全個別指導塾・キズキ共育塾です。

あなたは、高校生で不登校のお子さんについて、以下のようにお悩みではありませんか?

  • ずっと学校に行かなくて留年しそうだ。高校中退になるかもしれない
  • まだ不登校とまでは言えないけれど、学校を休みがちだ。このまま不登校になるのだろうか…

高校生で不登校のお子さんについて、不安を抱えていらっしゃる方は少なくありません

高校は義務教育ではなく、出席日数や成績が基準に達していないと進級・卒業ができないことも、「これから進路はどうなるのだろう」「親の対応が間違っているのではないか」といった不安の原因になっているかと思います。

このコラムでは、不登校の高校生を支援しているキズキ共育塾の豊富な経験をもとに、不登校と留年・進路の問題、親にできる対応法などを解説します。あわせて、キズキ共育塾に通っていた生徒さんの体験談を紹介します。

お子さんと、そして親であるあなたにとって、よりよい「次の一歩」を見つけるきっかけとなったなら幸いです。

共同監修・不登校新聞社 代表理事 石井志昂氏からの
アドバイス

いま所属している高校に合わせる必要はありません

不登校というと小中学生が注目されがちですが、高校生の不登校も多いのが事実です。
そして、高校によって、不登校への対応はレベルや価値観もバラバラです。

子どもを「いま所属している高校」に無理に合わせる必要はありません。 十分な休息と正しい情報があれば、必ず道が広がっていきます。
親が「この道しかない」と思うと、子どもの選択肢も削られます。
いったん柔軟に考えましょう。そして、子どもの気持ちを大切にして、さまざまな道を模索してみてください。

目次

高校生の不登校に関する日本の現状

まず、高校生の不登校の現状をみていきましょう。

文部科学省の調査によると、2022年度(令和4年度)には、不登校の高校生は全国で6万575人(全体の約2.0%、50人に1人)いるとされています。(参考:文部科学省「令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸問題に関する調査結果」

50人に1人が不登校だと考えると、決して少ない人数ではありません。

また、この数字は文部科学省の不登校の定義に基づいたものであるため、「文部科学省の定義には当てはまらないけれど、欠席が多い人」の数は、実際にはもっと多いと考えられます。

高校生が不登校になることは、珍しいことではないのです。

「不登校は、どんな高校生にも起こりうることだ」ということを、ぜひ知っておいてください。

高校生が不登校だとどうなるの?~留年・中退・退学について~

高校生の不登校で一番心配なのは、留年と中退・退学ではないでしょうか。

この章では、不登校と留年・中退・退学の関係を解説します。

不登校でも必ず留年・中退・退学になるわけではない

結論から言いますと、不登校でも必ず留年・中退・退学になるわけではありません

まず、義務教育ではない高校は、一定の出席日数と成績がなければ、進級・卒業できません。

また、不登校が続くと退学勧告を受けたり、お子さん本人としても中退したくなったりすることもあるでしょう。

しかし、文部科学省の調査によると、不登校の高校生のうち、原級留置(留年)になった人は約5.6%(3374人)です。(参考:文部科学省「令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸問題に関する調査結果」

同じく、不登校から中退に至った人は約17.3%(1万492人)です。

不登校から留年・中退になる人がそれなりにいる一方で、不登校の高校生は、半分以上の人が留年にも中退・退学にもなっていないということがわかります。

留年や退学の基準

留年や退学勧告については、学校ごとに基準が異なります。

一般的には、「科目ごとの出席日数」において、「4分の1」または「3分の1」を欠席すると、単位取得が認められず、留年となる学校が多いようです。

他に、定期テストや通知表の成績が悪いことでも進級できない学校もあります。

その上で、欠席や成績が基準を下回れば必ず留年したり退学勧告を受けたりするわけではなく、高校側も、生徒の留年や中退・退学を避けたいと思っています。

具体的には、不登校の生徒に「補習授業を受ける」「保健室で定期テストを受ける」などの措置があることも珍しくないのです。

今在籍している学校での進級が不安なら、現状と対応を学校に問い合わせてみましょう。

「次の一歩」選択肢を知っておくといいでしょう

お子さんによっては、「今の学校で登校を再開して卒業を目指すべき」とも言い切れませんし、実際に留年や中退した場合でも、「次の一歩」はもちろんあります

「今在籍している高校への登校再開」以外の進路については、こちらで解説します。

「これからどうするか」を柔軟に考えることで、選択肢が増え、結果としてお子さんのためにもなるということは、覚えておくと役に立ちますし気も楽になると思います。

なお、通信制高校や単位制高校などの場合は、以上で紹介したようなことが当てはまらない場合もありますが、「まずは学校に相談する」という方法は同じです。

高校留年や単位制高校の詳細については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。

「学校には行けそうだけど、教室には行きたくない…」というお子さんには、保健室登校などの選択肢があります。保健室登校については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。

高校生の不登校の6つの原因

この章では、不登校の原因について解説します。

不登校にはさまざまな原因がありますが、共通しているのは、「心のエネルギーが現在不足している状態」ということです。

それは、不登校という状態によって「自分の身を守れている」ということでもあるので、ここからどうしていくかという前向きな視点で考えていきましょう。

また、不登校に至るには、子どもたちそれぞれに固有で複雑な事情が絡み合っています。

不登校の原因を知りたいという親御さんが多いため紹介しますが、原因にこだわりすぎず、参考程度にご覧ください。

前提:きっかけと原因を分けて考えることの重要性

「どうして我が子が不登校になったのか?」と思う親御さんも多いと思います。

「何かあったの?」「理由を話してほしい」と思うものですが、子どもたち自身も、自分でもはっきりと理由が分からないことも多いのです。

「なんとなく元気がでない」「なんとなく行く気になれない」という気持ちしか実感できないことも多いでしょう。

子どもが学校に行かなくなると心配で色々と聞きたくなるものですが、まずは客観的に、子どもの様子を見ることから始めてみてください

まず、子どもたちそれぞれに行きたくなくなるきっかけがあります。

  • 朝起きられない
  • お腹が痛い
  • 先生と合わない
  • 友達とうまくいかない
  • 部活が厳しい
  • 成績が下がった
  • クラス替え

しかしその後、その子どもたち全員が不登校になるわけではありません。ほかに根本的な原因があり、それにさまざまなきっかけが積み重なって、不登校という状態になったという場合が多いです。

きっかけである腹痛などが治って、そのまま登校する場合もありますが、登校しない場合は、根本的な原因を考える必要がある、つまり「心のエネルギー不足になっているのはなぜかを考える」ということになります。

また、原因が複数重なっていたり、それぞれにグラデーションもあるため、「これが原因」とすぐに決めつけず、さまざまな可能性を視野にいれていきましょう。

原因①親子関係

1つ目の原因は、親子関係です。

まず大事なことは、「親のせい」「子どものせい」という話ではないという点です。

親子関係と言われると、自分のせいのように感じるものですが、そのような話ではありません。

親子の間に、認識できていなかった「すれ違い」が発生していて、知らぬ間に子どもの心がエネルギー不足になり、学校へ行くなどのさまざまな活動ができない状態になった、ということです。

例えば、「子どもを褒めて育てる」のは一般的には良いことですが、人それぞれ感性があるため、「褒められて嬉しい」と感じる子どももいれば、「褒められると次は失敗できないとプレッシャーを感じ緊張する」という子どももいます。

つまり、褒めている親が悪いということではなく、親子であっても、感性が異なることがあり、一方が負担を感じている場合もあるということです。

さらに高校生になると心身ともに変化が大きいこともあり、親御さんにとっては当然のように思えることや、中学生までは本人も気にならなかったようなことでも、負担に感じることもあります。しかも、それを自分でもうまく表現できないこともあるでしょう。

「元気がない」「家でも緊張感がある」「家族との関係がうまくいっていない」といった様子がある場合は、知らぬ間に心のエネルギーを使っており、気づいたら疲れ切っていたということがあります。

親御さんの常識や期待や要望をいったんゼロにした上で、「子どもは今どんな気持ちなのか?」という視点を持ってみると、何かヒントが見つかることがあります。

原因②発達障害がある

発達障害がある場合、一般的な学校生活では、気付かれないだけで本人には相当な負担がかかっている、ということもよくあります。

発達障害の特性が強く現れていれば、周りも気が付き、配慮してもらえる場合もありますが、本人や家族でも気付かない程度の特性がある場合もあります。

このような状況だと、自分でも理由が分からないまま、周りに理解してもらえないという悩みを常に抱えることになります

「教科書の字をうまく追えない」「漢字の形を捉えづらい」「クラスメイトや先生とうまくコミュニケーションがとれずに孤立している」などの様子がある場合には、発達の特性によるものである可能性がないか、専門家に相談してみてもよいでしょう。

原因③感性の特性が強い

表面的な様子は発達障害に似て見えるものの、別の特性として、感性の特性が強い子どももいます。

近年では、「HSP・HSC」と呼ばれる人も認知されつつあります。(参考:NHK「健康ch」

「HSP(Highly Sensitive Person、ハイリーセンシティブパーソン)」「HSC(Highly Sensitive Child、ハイリーセンシティブチャイルド)」とは、生まれつき人一倍ものごとを感じやすく、負担感が大きく感じられるため、繊細であるがゆえにストレスを抱え込みやすい、「敏感さ」を持つ人のこととされています。

「誰かが先生に大きな声で怒られていると自分が落ち込む」「教室の音や空調や匂いがつらい」など、本人にしか分からないつらさが積み重なっていることもあります。

ただし、HSP・HSCは、その人が生まれながらに持っている感受性や気分の傾向などを表すための名称であり、医学的な診断名として認証されているわけではありません。

「HSP・HSCと言われるような苦痛を実際に抱えている」という人は、他の疾患である可能性もあります。気になる場合は、正式に医療機関を利用することをおすすめします。

いずれにせよ、なぜ自分がこんなに疲れるのか分からないまま、毎日頑張っているため、ある日限界を超えて学校に行けなくなり、周りにも理由を説明できないので理解してもらえない、ということになるのです。

HSCについては、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。

原因④体調不良

気がかりなことや困っていることがあると、誰しも体調を崩すことがあるものですが、そういったものとは明らかに区別する必要がある体調不良もあります。

うつ病や強迫性障害、不安障害、起立性調節障害、統合失調症といった精神的なものから、その他の病気全般によって、エネルギー不足になっている子どももいます。

何か気がかりな症状があれば、単なる体調不良と区別するためにも、一度しっかりと専門医にみてもらいましょう。

原因⑤勉強面での不安

高校生になると勉強内容が難しくなるうえ、勉強についていけていないことを気軽に相談しにくくなる年齢でもあります。

大学進学実績をあげるために非常に成績に厳しかったり、膨大な宿題を課したりする学校もあります。

成績でクラス分けをされることで、学校生活を楽しむような状況ではない場合もあります。

積み重ねが必要な科目は小学生、中学生の範囲からやり直す必要があるため、本人もどこからやればいいのか分からなかったり、周りに相談しづらかったりします

加えて今後の進路や将来の就職なども考える時期になるため、家族からのプレッシャーを感じている場合もあるでしょう。

高校生は幼少期とは異なり、勉強面で困っていることが本人の大きな心の負担になっていることもあります。その点も確認してみましょう。

原因⑥学校での人間関係

高校生にもなると、悩みがあっても「親に心配をかけたくない」「おおごとにしたくない」と、家では何事もないようにふるまう子どももいます。

学校の先生やクラスメイトと重大なトラブルになっていても、相談できていない場合もあります。

また、SNSにまつわるトラブルなどは、親の世代では理解が追いついていないことも多く、子どもたちも知らぬ間にさまざまなトラブルに巻き込まれていることもあります。

重大なトラブルに巻き込まれていないかを確認することはとても重要です。

子どもが「話を聞いてもらえる」「理解してもらえる」「話しても怒られない」「大騒ぎされない」と感じられていない場合、何も話してくれません。

気がかりなことがある場合には、「困っているときは助けたいから、怒らないのでいつでも話してほしい」と伝えるようにしましょう。

高校生の不登校に親ができる7つの行動

キズキ共育塾では、不登校の高校生を大勢支援してきました。

その経験から、お子さんが不登校の「次の一歩」に進むために有効な、親御さんができる行動をご紹介します。

何の準備もなく突然学校に戻そうとするのではなく、少しずつ段階を踏んでいくことが大切になります。

前提:専門家・支援機関に相談する

大前提として、親御さんだけで、お子さんのことをなんとかしようとする必要はありません。

不登校について考える時には、親子ともに精神的な安定が不可欠です。そのため、専門家・支援機関に相談して、冷静な判断をしていくことが大切です。

お子さんが不登校の「次の一歩」に進むために、頼ることのできる専門家や支援機関はたくさんあります。

不登校に詳しい人に相談することで、お子さんそれぞれに向いている対応や、具体的な「次の一歩」へのヒントも見つかります。

なお、特に不登校に詳しくなくても、友人や親戚なども相談先の候補になります。

「具体的な解決策」は見つからないかもしれませんが、話すだけでも気分が楽になるからです。

具体的な専門家・支援機関の例は、こちらで紹介します。

行動①子どもの気持ちを知る、理解する

「子どもの気持ちを知る、理解する」ということは、簡単ではありません。

親子でも、感性や考え方がまるきり違うこともある、ということに直面すると、実際にはすぐに納得できないことも多いからです。

親から見ると、例えば「勉強は大事」というような、当然こうすべきという主張は一般的には理にかなっていることも多いです。

しかし、子どもは不登校になるほどに、エネルギーを消耗している状況です。そのため、子どものためと思って親御さんの考えを理解させようとするよりも、「子どもの気持ちを理解する」「心のエネルギーを回復するサポートをする」という道のほうが実際は近道です。

「自分の気持ちを理解してくれる」「自分の感じ方を理解してくれる」と子どもが感じることができれば、とても安心し、エネルギー不足だった心も少しずつ確実に回復に向かいます。

心にエネルギーをためることができれば、それがすぐに学校に再登校するというかたちではなかったとしても、「さまざまなことをやってみよう」「やってみたい」という気持ちにつながります

不登校になっている子どもたちの気持ちで、よく聞くのは次のような声です。

  • 登校時間になると緊張してくる
  • 登校時間になると親からのプレッシャーを感じる
  • 学校に行けないことに罪悪感を感じる
  • 学校に行けない自分はだめだと感じる
  • 学校へ行きたい、でも行けないからつらい
  • 友達や先生の目が恐い
  • 勉強が遅れていて不安

このように、子どもたち自身は、親と同じようにさまざまな不安や恐怖を抱えています。

まずは一旦、親御さんの希望や要望、主張や提案をすべてやめてみて、子どもの気持ちを知ろう、理解しよう、というところからスタートしてみることが必要でしょう。

行動②子どもの気持ちに共感する

子どもの気持ちを知ることができた、また、もしできなかったとしても「いま学校に行けないくらいの心の状態なのだな」と理解することができたら、次は「共感する」段階に進みます。

親であれば誰しも、「学校へ行くのは当然」という気持ちがあります

その気持ちに蓋をしようとしても、心から「行かなくてもいい」と思っていないと、表情や態度に不満が出るものです。

「休んでいいよ」と言いながらも、学校に行かない子どもに対する不安やいらだちが態度や表情に出ていると、「学校に行きなさい」と言っているのと同じように子どもに伝わります。

今は子どもをサポートする大事なタイミングだと考え、「学校に行かなくても100パーセント大丈夫」と、安心させることに注力していきましょう

子どもが今は学校に行かないという状態を認めて、「今はそういう気持ちだよね」とただ共感する、ということが必要になってきます。

「学校に行ってほしい」という親御さんの気持ちを無理に押さえ込む必要はありません。その気持ちは置いておいて、「今のあなたの気持ちや考えは理解しているよ」「安心してね」「これまで頑張ったね」というような、子どもへの共感の気持ちがあれば大丈夫です。

その余裕を持つためにも、親御さんご自身の生活を充実させることも大切です。

親自身の生活を充実させる大切さについては、こちらで解説します。

行動③子どもとのコミュニケーション方法を変えてみる

子どもの気持ちを理解し、共感することができたら、お子さんとの関係も少しスムーズになってきているかと思います

次の段階では、具体的な日々の親子のコミュニケーションについて考えていきます。

大切なポイントは、親御さんからの、「指示や提案、干渉をやめてみる」ということです。

「これしたら?」「今日どうだった?」などの答えを求める質問や、「これをしなさい」といった指示でもなく、「今日こんなことがあったよ」「これがおいしかった」というような他愛もない話を気楽にするようにします。

子どもが何か返してきたり、自分から話してくれたら、関心をもって聞く、というような、子ども主体のリラックスしたものにしていきましょう。

子どもが何か話したら、すぐに意見やアドバイスを言いたくなるのが親ですが、「そうなんだ」と楽しく聞くだけで十分です。

緊張感のない、リラックスしたやりとりを目指しましょう

普段からあまり会話がない場合には、挨拶するだけでもよく、無理におしゃべりする必要もありません。

肩ひじ張って会話を頑張るよりも、「今日寒いね」といったような一言でも、あたたかい気持ちで自然なやりとりをするほうが効果的です。

コミュニケ―ションの方法を変えるというのは、実際やってみるととても難しく、つい指導、正論を言いたくなります。

親御さん自身も練習が必要なので、全てを完璧にやろうとせず、失敗しながらやっていこうという気持ちでやってみましょう

目指すポイントは、お互いに気を遣わずに、リラックスした気持ちでいられること、こちらから発信は控え、向こうからの発信をゆっくり待つ、ということです。

行動④まずは自宅でリラックスできるようにする

これまでの段階を経て、家族のコミュニケーションが自然なものになってきた、子どもへの不満やいらだちがなくなってきたなと感じたら、次は家での生活を気分よく過ごせるように意識していきます。

目指すのは、学校には行っていないけれど、家族とのコミュニケーションがスムーズで、気を遣わずリラックスでき、穏やかに毎日を過ごせているという状態です。

生活リズムを作らなければと思う必要はまだありません。

親子で一緒に何かをするというのも効果的です。

特に話さなくても、「一緒に買い物に行く」「一緒に料理をする」「一緒に子どもが好きなゲームをしてみる」など、気軽に楽しくできそうなことを行います。

行動⑤自宅での生活リズムをつくる

家で普通に過ごせるようになってくると、子ども本人から「これがしたい」と言ってくれることも出てきます。もし、本人がしたいことがあれば、それを組み込んだ生活リズムを意識していきましょう。

何もなかったとしても、気にせず、少しずつ生活リズムを作っていくようにしてみてください。

朝起きて、ご飯を食べて、一緒に何か活動をし、お風呂に入り、歯磨きをして、寝る

活動は何でもかまいません。家族に合った生活リズムをつくり、それに沿った生活を毎日していくのに慣れるようにします。

活動の中身が家事の手伝いなど家族のためになるものであれば、よりよいですが、本人にやりたいことがあればそれを優先します。

最終的には、学校の時間が、何かの活動に置きかわる以外は、学校に行っているときと同じ生活リズムになるようにしていきましょう。

行動⑥学校に少しずつ近づく工夫をする

生活リズムが整ってきたら、登校再開を目指す場合は、「学校」というものに少しずつ近づく工夫をしていきましょう。

例えば、以下のような工夫を取り入れてみてください。

  • 親子で家から学校まで散歩してみる
  • 先生と少し話してみる
  • 学校で使う持ち物をそろえてみる

少しずつ、学校関連のものに触れる時間を増やしていきましょう

行動⑦登校再開以外の道も調べる

状況によっては、登校再開を目指さない場合もあると思います。

特に最近は、不登校に対する社会の考え方も変化してきています。

2016年に「教育機会確保法」という法律ができたことをきっかけに、「学校に行けない子どもに休養を与え、その間は学校以外の場所で個人に合った学びを推奨していく」といった考え方が社会に広まりつつあります。

子どもの状態をみて、さまざまな選択肢を選べるよう、余裕のある時に学校以外の学びの場を探しておくという方法もあります。

子どもにあった選択肢を検討してみましょう。登校再開以外の進路については、こちらで解説します。

親自身の生活を充実させることが大切な2つの理由

こちらでも解説したとおり、子どもに余裕を持って接するためにも、親御さんご自身の生活を充実させることが大切です。

お子さんが不登校だと、「子どもが不登校なのに、私だけが楽しく過ごしていいのだろうか?」とお思いかもしれません。

親としては、子どもが苦しんでいるときに、楽しい気持ちになれないこともあるでしょう。

しかし、親御さんがご自身の生活を楽しむことは、お子さんの不登校の解決にも繋がります

理由①親子が社会から孤立することを防ぐ

親御さんが仕事や趣味を続けることで、お子さん以外に目を向け、社会との繋がりを保つことができます。

不登校のお子さんがいるご家庭からは、「親子とも、家庭の外との繋がりがなくなって、孤立していた」というようなことをよく耳にします。

家族だけで周囲から孤立すると、視野も狭くなり、親子が抱える不安は次第に増幅します。

「親御さんの過度な不安や心配が、お子さんの心を圧迫する」といった悪循環にも陥りかねません

理由②親が大人のロールモデルとなることができる

親御さんの充実した姿は、お子さんにとって、大人の望ましいロールモデルとなります。

充実した親御さんの姿を見ることで、「今は不登校だけど、いつか大人になったら楽しく過ごしたい」とお子さんが考えるようになります

お子さんに、「外の世界は楽しいよ」「大人になるっていいものだよ」と見せることが、不登校の「次の一歩」につながるのです。

補足:夫婦関係を見直す機会にもなる

親子関係以外に、夫婦関係や配偶者の変化が必要なパターンもあります

筆者が担当した不登校の生徒さんの親御さんには、次のような事例がありました。

  • 子育てを妻に任せっきりで、夫があまり関与しない
  • 妻だけが不登校の子どもを抱えてパニックに陥り、夫は無関心
  • 大学進学など経済的な局面で、夫の理解が得られず母子が悩む

夫婦のどちらかに理解がないと、「次の一歩」に進みづらくなることは珍しくありません。

このようなケースに当てはまるご家庭は、ぜひ夫婦同席で専門家のところへ足を運んでください

「今在籍している高校への登校再開」以外の進路

お子さんが今の高校での登校を再開した方がよいか、それとも別の進路を探した方がよいかは、それぞれの事情によって異なります。

在籍している高校への登校を再開せずに中退・退学を選択したとしても、その後の進路はたくさんあります

この章では、高校中退を選択した場合の主な進路を紹介します。

なお、ご紹介する進路は、中退してから検討するのではなく、不登校である今のうちから考えたり実施したりすることももちろん可能です。

「今在籍している高校で登校を再開してほしい」というお気持ちはよくわかります。しかし、それ以外にも選択肢があると知っておくと、親御さんとしても、またお子さんとしても気が楽になるのではないかと思います。

進路①通信制高校・定時制高校へ転校する

他の高校へ転校する場合は、通信制高校または定時制高校がオススメです。

通信制高校は、基本的には通学を必要としません

学校から送られてくる教材での勉強と、年に数回のスクーリング(出席)で単位取得と卒業を目指します。

定時制高校は、基本的な仕組みは全日制高校と同じですが、全日制よりも遅い時間帯に授業を行います。

どちらも、不登校経験者を積極的に受け入れている学校が多く、また、学校によっては転入・編入のための試験が面接や作文のみだったり無試験だったりもします

不登校で勉強から離れていても、ある程度の対策は必要ですが、入りやすいと言えるでしょう。

なお、どの高校に転校する場合でも、中退前の高校で取得した単位と在籍日数を引き継ぐことが可能です。

また、高校選びに当たっては、資料請求や見学などを行って、可能な範囲でよく調べることをオススメします。

通信制高校や定時制高校の詳細については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。

進路②高卒認定試験の合格を目指す

文部科学省が実施する高校卒業認定試験(高卒認定試験、高認)に合格すると、高校を卒業していなくても大学や専門学校の受験・入学ができるようになります。

高卒認定試験の主な特徴は以下となります。

  • 満16歳以上であれば受験可能
  • 年に2回各都道府県で実施される
  • 取得には全部で8〜10科目の試験に合格する必要がある
  • 高校での勉強の進み具合によっては、受験を免除される科目もある
  • 経済的な理由で高校に通うことが難しい方にもオススメ

大学受験と比較するとカンタンな試験なのですが、合格のためには試験内容の対策だけでなく、細かなスケジュール管理なども必要です。

高卒認定試験の合格を目指す場合、まずは、高卒認定取得の支援をしている塾や団体に相談した上で、独学で行くか、塾などを頼るかを検討していきましょう

なお、高卒認定試験の合格は、正式な学歴にはなりません。

高卒認定試験を取得しても、その後で大学や専門学校などを卒業しなければ、最終学歴は「中卒」のままとなることには注意しておきましょう。

高卒認定試験の詳細については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。

進路③全日制高校へ転校する

全日制高校とは、高校と聞いて一般的にイメージされる、平日に朝から通学して、夕方まで授業を受ける高校のことです。

全日制高校への転校は、現在の学校で交友関係はあったものの特定の相手からのいじめがあった、といった事情がある場合は、スムーズにいくこともあります。

ただし、病気や引っ越しなど、特別な事情がないと、転校を認められないこともあります。

「絶対に無理」というわけでもないのですが、子どもが今回復のどの段階にいるのか、をよく見極めることが大切になります。

高校を卒業させたい場合は、こちらで解説した通信制高校・定時制高校も視野に入れた上で、全日制高校があるかを探した方がよいでしょう。

進路④就職する

高校中退後の就職も、全日制高校同様、積極的にはオススメできない進路です。

厳密に言うと、「就職だけに絞ること」はあまりオススメできません。

残念ながら、現代日本では、中卒での求人はあまり多くなく、待遇も比較的よくないからです。

もちろん、求人はゼロではありませんし、自分で起業するという道もあります。実際に高校中退(中卒)で働きながら楽しく過ごしている人もいます。

就職そのものには反対しませんが、就職した場合でも、将来的な選択肢や待遇をよくしていくために、通信制高校や定時制高校の卒業を目指したり、高卒認定試験の合格を目指したりすることをオススメします。

高校生の不登校に関する4つの相談先

お子さんの不登校については、専門家や支援機関に相談することをオススメしてきました。

この章では、高校生の不登校に関するお悩みを相談できる専門家や支援機関をご紹介します。

相談先がお住まいの近くにない場合でも、電話やメールで相談できることが多いです。ぜひ積極的に利用してみてください。

「お子さんにどのように接するべきか」「今の高校の登校再開を目指すべきか」「別の進路を選ぶべきか」など、様々な知見を持った相談先を頼ることで、より具体的に見えてくるはずです。

相談先①在籍している高校

まずは、お子さんの在籍している高校に相談しましょう。

学校には、担任の先生をはじめとして、お子さんの現状を把握している方々がいます

ご家庭ではわからない学校での様子や、成績・出席日数などを踏まえた上で、具体的な対策を一緒に考えることができます。

特に、今在籍している高校の卒業を目指す場合には、「どうしたら登校を再開できるか」「教室に登校できないなら代替措置が可能か」などを相談できるでしょう。

先生以外には、スクールカウンセラーに相談することも可能です。

スクールカウンセラーは、普段から生徒さんの心のケアにあたっている専門家ですので、先生とは異なる視点でサポートを行います

また、先生やスクールカウンセラーが最寄りの支援機関を紹介してくれることもあります。

相談先②公的な相談窓口

例えば次のような、市区町村などが運営する公的な相談窓口もあります

  • 児童相談所、児童相談センター
  • 教育センター
  • ひきこもり地域支援センター
  • 発達障害支援センター

自治体によって名称や機能が異なる場合もあるので、お住まいの自治体の相談窓口については、市区町村の公式サイトや代表電話で確認しましょう。

相談先③不登校の「親の会」

全国各地に、不登校のお子さんを持つ親同士が集まる「親の会」があります。

親の会では、会の目的によって、お互いに悩みを相談したり、有益な情報を交換をしたり、雑談をしたりと、様々なことができます

同じ悩みを共有できる方が近くにいるだけで、抱えている不安が解消することもあります。

インターネットで、「お住まいの都道府県・市区町村名」と「不登校 親の会」を組み合わせて検索すると、お近くの会が見つかると思います。

見つけた会が自分に合いそうでしたら、ぜひ参加してみてください。

相談先④その他、不登校を支援する団体

その他にも、不登校の支援団体、フリースクール、不登校に詳しい学習塾などがあります。私たちキズキ共育塾もその一つです。

これらの団体は、それぞれに独自の理念、支援方法、事例、ノウハウなどがあります

例えば、「〇〇市 不登校 塾」「〇〇県 フリースクール」などとインターネットで検索すると、お近くの候補が見つかると思います。

見つけた団体の理念や支援がお子さんに合いそうでしたら、問い合わせてみましょう。

また、不登校の原因・遠因として、心身の病気や障害が関係する場合もあります。その可能性がありそうな場合は、病院に行きましょう

私たちキズキ共育塾は、不登校に悩む高校生のための、完全1対1の個別指導塾です。

生徒さんひとりひとりに合わせた学習面・生活面・メンタル面のサポートを行なっています。進路/勉強/受験/生活などについての無料相談もできますので、お気軽にご連絡ください。

ゲーム依存、昼夜逆転、勉強の話、子どもにしてもいいの…? 疑問への答えが見つかるウェブメディア 不登校オンライン 不登校の親のためのオンラインコミュニティできました! 不登校の親専用 親コミュ オンラインコミュニティ

高校生の不登校の体験談2選

この章では、キズキ共育塾の生徒さんの、高校不登校を経て大学に進学した事例を紹介します。

高校で不登校になっても、「次の一歩」に進める話として、参考になれば幸いです。

体験談①1年間の高校不登校から、国士舘大学合格

富田克祐さん(仮名)は、中学校までは成績が優秀でした。

しかし進学した高校は何に対しても体育会系っぽい感じで、その雰囲気についていくことができないことから、次第に勉強にも疲れ、成績が下がっていき、そして不登校になりました。

不登校中はとにかく体がだるくて寝てばかりだったと言いますが、勉強の必要性は感じていたとも言います。

1年間の不登校の後、別の高校に転校し、塾にも通い始めます

ですが、不登校中の勉強の遅れや生活習慣の変化などから、みんなと一緒に授業を受けるのが難しかったり、要求されるレベルが高すぎたりと、いろいろな問題がありました。

そんなときに、個別指導で、勉強にブランクがある人向けのキズキ共育塾を見つけ、入塾。

基礎から学び直して、志望校に合格しました。

富田さんの体験談をより詳しく知りたい人は、以下の体験談をご覧ください。

体験談②高校不登校・中退から日本大学合格

進藤明子さん(仮名)は、小学生のころから学校を休みがちでした。

高校には進学したものの、次第に不登校になり、中退しました。

それからは、夜更かししたり、生活リズムもガタガタになったと言います。

中退後は何をしたらいいのかもわからず、ただ時間だけが過ぎていました。

ですが、「このままではいけない」と悩み続けた結果、もう一度勉強に取り組み、大学に入って自分のやりたいことを見つけてみようと決意

「もう一度やり直す人のための塾」であるキズキ共育塾を知り、高卒認定試験の勉強から始めることにしました。

そして進藤さんは、高卒認定を取得し、AO入試で志望大学に無事合格しています。

進藤さんの体験談をより詳しく知りたい人は、以下の体験談をご覧ください。

高校生の不登校に関してよくある悩みと対応策

こちらの章では、親御さんからよくいただく質問について、キズキ共育塾の知見に基づき、回答します。

Q1.「今日は学校へ行くの?」と毎朝聞いても大丈夫?

聞かないようにしましょう

こちらで解説したように、親子双方に、聞いてもプラスになることがありません。

まずは、「今は行く状況ではないのだ」といったん頭を切り替えます。

行かせよう、行かせよう、とするよりも、こちらで解説した親にできる行動に注力していきましょう。結局はそれが近道です。

Q2.なぜ学校へ行きたくないのか、聞いても答えてくれない時は?

しつこく聞かないようにしましょう

本人にもはっきりした理由が分からず、答えられないことも多いです。

ひとまず「わからないのだな」と納得しましょう。

子どもから思いついたときに話したくなるような関係性をつくるほうが、結局は解決の近道です。

しかし、こちらで解説したとおり、「重大なトラブルに巻き込まれている」「専門医にかかるべき体調不良がある」「発達や感性の特性により困っていることがある」など、不登校の原因は様々です。

そのような様子が見られる場合は、「あなたを怒ったり、責めたり、一切しない。なにかとても困っていることやつらいことがあるなら、何でも話してほしい。親はあなたの味方だ」といったことを真剣に伝えましょう。

Q3.病院へ相談するべき目安は?

明らかな心身の体調不良や長引く症状、気がかりなことがある場合には、すぐに専門医へかかりましょう

発達の特性がある場合も、専門医に相談してみましょう。親御さん自身の調子が悪い場合も、第三者に助けてもらうことが必要です。

助けてもらえることは気軽に助けを借りていきましょう。

不登校の相談に単に行きたい場合は、本人の同意がない場合は親だけで相談に行くようにしてみてください。本人の意向を無視してむりやり連れて行かないようにしましょう。

Q4.学校を休んでスマホやゲームばかり。大丈夫?

それが理由で明らかな体調不良になっていない場合は大丈夫です

大人でも、どうしても疲れているときに、お菓子を食べたり、お酒を飲んだり、さまざまな気晴らしをします。それを突然とりあげられるとつらいものです。

今は心身を回復する時期なのだと考え、スマホやゲームだけで勉強していなくても見守ります。

できれば、親御さんも一緒にゲームなどできるとよいでしょう。

信頼関係ができてきたら、そればかりだと体調が心配だと伝えてみてください

制限時間は子どもに決めさせ、少しずつ短くしていきましょう。

一緒に楽しめる活動の時間、ゲームやスマホ以外の趣味の時間、を増やしていくことを目指しましょう。

Q5.勉強が遅れていくのが心配だと子どもが言います。どうすればいいですか?

まずは「大丈夫だよ」と安心させてあげましょう

さまざまな場所でちゃんとやり直しができることを伝えてください。

本人がいやがっている段階では、押し付けないようにしましょう。

親子で会話ができるようになり、「勉強面で不安がある」「どうにかしたい」という気持ちが本人から出てきたら、選択肢を伝えられるよう、塾などを事前に探しておくといいでしょう。

オンライン、家庭教師、通塾、さまざまな場所があります。生活リズムをつくる助けにもなるでしょう。

学校休んだほうがいいよチェックリストのご紹介

2023年8月23日、不登校支援を行う3つの団体(キズキ共育塾、不登校新聞、Branch)と、精神科医の松本俊彦氏が、共同で「学校休んだほうがいいよチェックリスト」を作成・公開しました。LINEにて無料で利用可能です。

このリストを利用する対象は、「学校に行きたがらない子ども、学校が苦手な子ども、登校拒否(不登校)の子ども、その他気になる様子がある子どもがいる、親御さんまたは教員(子ども本人以外の人)」です。

このリストを利用することで、お子さんが学校を休んだほうがよいのか(休ませるべきなのか)どうかの目安がわかります。その結果、お子さんを追い詰めず、うつ病や自殺のリスクを減らすこともできます。

公開から約1か月の時点で、約5万人からご利用いただいています。お子さんのためにも、親御さんや教員のためにも、ぜひこのリストを活用していただければと思います。

  • 「学校休んだほうがいいよチェックリスト」はこちら(LINEアプリが開きます)
  • 「学校休んだほうがいいよチェックリスト」作成の趣旨・作成者インタビューなどはこちら
  • 「学校休んだほうがいいよチェックリスト」のメディア掲載・放送一覧はこちら

私たちキズキ共育塾では、上記チェックリスト以外にも、「学校に行きたがらないお子さん」「学校が苦手なお子さん」「登校拒否(不登校)のお子さん」について、勉強・進路・生活・親子関係・発達特性などの無料相談を行っています。

チェックリストと合わせて、無料相談もぜひお気軽にご利用ください。

まとめ〜あなたやお子さんをサポートする人はたくさんいます〜

現在、不登校の高校生は50人に1人、全国で約6万人以上います。

それだけの人数がいるということは、お子さんや親御さんをサポートする人たちもまたたくさんいるということです。

お子さんのことも、親であるあなたのことも、ぜひ専門家や支援機関を積極的に頼ってください。

お子さんとあなたが、よりよい「次の一歩」を見つけることを心から祈っています。

さて、私たちキズキ共育塾では、たくさんの不登校の高校生を支援しています。

穏やかな講師と一対一で会話をしながら、高卒認定試験や大学受験に向けてのサポートを行っています。

遠方で通塾ができない生徒さんや、外出が困難な生徒さんには、オンラインでの授業も行っています。

キズキ共育塾の概要をご覧の上、少しでも気になるようでしたらお気軽にご相談ください。ご相談は無料です。また、親御さんのみでのご相談も可能です。

Q&A よくある質問

高校生の子どもが不登校です。原因を知りたいです。

高校生の不登校の原因として、以下が考えられます。

  • 親子関係
  • 発達や感性に特性がある
  • 体調不良
  • 勉強面での不安
  • 学校での人間関係

詳細については、こちらで解説しています。

高校を不登校の子どもになにができますか?

高校生の不登校に親ができる行動として、以下が考えられます。

  • 子どもの気持ちを知る、理解する
  • 子どもの気持ちに共感する
  • 子どもとのコミュニケーション方法を変えてみる
  • まずは自宅でリラックスできるようにする
  • 自宅での生活リズムをつくる
  • 学校に少しずつ近づく工夫をする
  • 登校再開以外の道も調べる

詳細については、こちらで解説しています。

監修 / キズキ代表 安田祐輔

やすだ・ゆうすけ。発達障害(ASD/ADHD)によるいじめ、転校、一家離散などを経て、不登校・偏差値30から学び直して20歳で国際基督教大学(ICU)入学。卒業後は新卒で総合商社へ入社するも、発達障害の特性も関連して、うつ病になり退職。その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。経歴や年齢を問わず、「もう一度勉強したい人」のために、完全個別指導を行う。また、不登校の子どものための家庭教師「キズキ家学」、発達障害やうつ病の方々のための就労移行支援事業所「キズキビジネスカレッジ」も運営。

【新著紹介】

『学校に居場所がないと感じる人のための 未来が変わる勉強法』
(2022年9月、KADOKAWA)
Amazon
KADOKAWA公式

【略歴】

2011年 キズキ共育塾開塾(2023年7月現在10校)
2015年 株式会社キズキ設立
2019年 キズキビジネスカレッジ開校(2022年7月現在4校)

【メディア出演(一部)】

2022年 NHK総合「日曜討論」(テーマ:「子ども・若者の声 社会や政治にどう届ける?」/野田聖子こども政策担当大臣などとともに)

共同監修 / キズキ相談担当 半村進

はんむら・すすむ。1982年、茨城県生まれ。東京大学文学部卒。
小学校時代から転校を繰り返し、運動ができないこと、アトピー性皮膚炎、独特の体形などから、いじめの対象になったり、学校に行きづらくなっていたことも。大学に入学してようやく安心できるかと思ったが、病気やメンタルの不調もあり、5年半ほど引きこもり生活を送る。30歳で「初めてのアルバイト」としてキズキ共育塾の講師となり、英語・世界史・国語などを担当。現在はキズキの社員として、不登校・引きこもり・中退・発達障害・社会人などの学び直し・進路・生活改善などについて、総計1,000名以上からの相談を実施。

【執筆記事・インタビューなど(一部)】

日本経済新聞 / 朝日新聞EduA / テレビ東京 / 不登校新聞 / 通信制高校ナビ

サイト運営 / キズキ

「もう一度学び直したい方」の勉強とメンタルを完全個別指導でサポートする学習塾。多様な生徒さんに対応(不登校・中退・引きこもりの当事者・経験者、通信制高校生・定時制高校生、勉強にブランクがある方、社会人、主婦・主夫、発達特性がある方など)。授業内容は、小学生レベルから難関大学受験レベルまで、希望や学力などに応じて柔軟に設定可能。トップページはこちら。2024年10月現在、全国に11校とオンライン校(全国対応)がある。

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