社会人が大学受験を目指すときに押さえてほしい6つのポイント

社会人が大学受験を目指すときに押さえてほしい6つのポイント

2017年3月15日 水曜日 投稿

社会人が大学受験を目指すときに押さえてほしい6つのポイント

キズキ共育塾講師の深山修二です。大学受験を目指す社会人の生徒さんを多く担当しています。

特に入塾したての生徒さんからは、「社会人の自分が本当に大学受験(合格)をできるのか、不安です…」という声をよくお聞きします。

ですが、社会人からの大学受験(合格)は、決して「無謀なこと」ではなく、むやみに不安視する必要はありません。キズキ共育塾の生徒さんだけでも、たくさんの成功例があります。

社会人で大学受験を目指す(目指そうとしている)あなたには、高校生とは異なる
2つの「強みポイント」と、
3つの「注意ポイント」
そして1つの「気にしがちだけど気にしなくてよいポイント」
があります。

この6ポイントを押さえて受験に臨むと、勉強もはかどります。以下、私の生徒さんの具体的なエピソードも交えて、ポイントを解説していきます。

記事を読んで少しでも気になるようでしたら、キズキ共育塾にお気軽にご相談ください


強みポイント①スケジュール管理ができる

強みポイント①スケジュール管理ができる

「スケジュール管理ができるために、受験勉強の計画と実行ができること」が、大学受験を目指す社会人の強みポイントの1つ目です。

目標を見据えたスケジュール管理は、高校生よりも社会人の方が圧倒的に得意です。

あなたも、自分が高校生のときと、社会人である今とを比べてみると、スケジュール管理能力は高くなっていませんか?

仕事のスケジュール管理では、予定通りに業務を進行させるための能力も、諸事情で予定通りに進まなくなった業務をリカバリーする能力も必要です。

この能力は、大学受験の勉強においても、予習復習をどう進行管理するか、予定どおりに勉強が進まなかったらいつ取り戻すか…といったように、大いに役に立ちます。

仕事同様、スケジュールを意識して受験勉強に臨みましょう


スケジュール管理の結果、大学に合格したAさん

仕事とプライベート、そして受験勉強の予定を手帳にキッチリ書きこむ、社会人の生徒さん(以下、Aさん)がいました。

私が「昔からこんなに几帳面だったのですか」と聞いたところ、Aさんは「高校生のときは、こんなことは全くできませんでした」とキッパリ。

「社会人になって、嫌でもスケジュール管理せざるを得なくなった」――Aさんは、その経験のおかげで、大学受験の勉強も、具体的に計画・管理できるようになったそうです。

大学受験までの全体的なスケジュールを把握しつつ、例えば仕事の都合で思うように勉強が進まなかったときはプライベートの予定を変更して勉強に充てる、予想以上に勉強がはかどったときには思い切ってリフレッシュするなど細部のスケジュールを調整し、状況に合わせて柔軟かつ効果的な対応を行うことができました。

結果、Aさんは志望大学に無事合格しました。


強みポイント②目的が具体的

強みポイント②目的が具体的

「目的が具体的なために、受験勉強のモチベーションが続くこと」が、大学受験を目指す社会人の強みポイントの2つ目です。

大学受験に向けて勉強を続けるためには、モチベーションの維持が欠かせません。

「なんとなく大学に行きたい」という漠然とした目的よりも、例えば
「大学に行って国際関係学を学びたい」
「大学に行ってロボットの作り方を学びたい」
など、目的が具体的であればあるほど、モチベーションは持続するのです。

この目的は、
「素敵なキャンパスライフを送ってみたい」
「楽しくサークル活動をしたい」
「大学で学んで自分に自信をつけたい」
などのように、直接学問に関係しないことでもよいのです。

大事なのは、「大学で『何か』をしたい」と思っている、その気持ちです。

私の指導経験上、高校生よりも社会人の方が、目的意識が具体的な場合が多いです。

あなたも、社会人という今の立場から、あらためて大学に行こうと考えているならば、この「具体的な目的」をすでにお持ちなのではないでしょうか。

目的が達成されるイメージを持つと、受験勉強がよりはかどるはずです


「教員になる」という目的のために受験勉強を続けることができたBさん

ある社会人の生徒さん(以下、Bさん)は、高校のときの成績順位は、ほとんどの科目で真ん中より下でした。

Bさんは高校時代にも大学受験をしているのですが、そのときはどこにも合格しませんでした。

結局、Bさんは高校卒業後には大学に進学せず、社会人としてずっと働いていました。

そして社会人として様々な経験をするうちに、「教員になりたい」という目的が心の中に芽生えてきました。

Bさんはその目的の実現のため、再度大学受験を目指し、キズキ共育塾に入塾したのです。

もともと勉強が得意ではなかったBさんですので、理解できるまで時間のかかる問題も多くありました。

そんな問題に出会ったとき、Bさんは粘り強く、理解できるまで取り組み、積極的に私に質問してきました。

Bさんは、「高校時代は、ちょっとわからない部分があると勉強を続けることができなかったんです。今思えば、それは勉強に目的がなかったからなんですね。今はわからない部分があっても、目的があるからあきらめずに取り組めるし、それが楽しいんです」と言っていました。

Bさんは勉強を続け、志望する大学・学部に合格しました。

大学受験を目指す社会人には、以上のような強みがあるのですが、次からは、注意すべきポイントをお伝えします。


注意ポイント①入試形態を検討する

注意ポイント①入試形態を検討する

まず、社会人が受ける大学受験(入試)の形態は、大きく分けて2つあります。

「一般入試」「一般入試以外の入試」です。

「一般入試」の受験資格は、基本的には「高卒、または高卒認定の取得」のみです。受験の合否は、大学の指定する科目の「学力試験」の結果で判断されます。

次に、「一般入試以外の入試」には、「AO入試」や「社会人入試」などが挙げられます。

これら「一般入試以外の入試」の受験資格も、基本的には「高卒、または高認取得」です。

ただし、「社会人入試」の受験資格には、年齢(〇〇歳以上)や社会人経験(〇〇年以上の勤務経験)などの条件が加わります。

そしてこれらの入試は、受験の合否が「学力試験」をメインとせず、面接、小論文、書類審査などで判断される点が、「一般入試」と大きく異なります。

面接や書類審査では、「なぜその大学で学ぶのか」や「大学在学中から卒業後も含めたキャリアプランについて」など、将来を見通した判断の説明を求められます。

学力だけで判断される「一般入試」を受けるか、その他の条件で判断される「AO入試」や「社会人入試」を受けるか、自分に合った入試形態を選択することが、社会人の大学受験の第一歩といえるでしょう。


注意ポイント②現在の仕事をどうするかよく考える

注意ポイント②現在の仕事をどうするかよく考える

入試形態以外にも、社会人特有の注意ポイントがあります。それは「現在の仕事をどうするか」です。

大学受験の勉強のために仕事を辞めるべきか、仕事を続けるべきか。

端的に言えば、退職した場合は勉強時間が確保できる代わりに給料がなくなり、仕事を続ける場合は給料がある代わりに勉強時間の確保が難しい、ということでしょう。

これには、一般的な回答はありません。

なぜならば、あなたの仕事の忙しさや現在の学力、モチベーション、目標の大学(学部)、そして資産など、あなた(と、あなたの家族)の事情によるからです。

仕事を辞めるか続けるかは、よくよく検討しなければなりません。

特にあなたに配偶者や子どもがいる場合や、あなたが家計の中心を担っている場合などでは、「あなたの大学受験」であっても、「あなた一人の問題」ではない、という現実があります。

家族の方の理解や協力も必要です。

念入りに計画を立ててください。

ここでは、仕事を続けながら大学受験に成功した例を紹介します。


仕事を続けながら勉強のフォローアップを続けて大学受験に合格したCさん

以前私が担当したある生徒さん(以下、Cさん)は、仕事を続けながら、「ロボット工学を学びたい」という明確な目的のために大学受験を目指していました。

Cさんは、週に2日、仕事の帰りにキズキ共育塾で授業を受け、予習・復習は通勤の合間や休日に行っていました。

仕事で不測の事態が起きることも少なくありませんでした。授業の直前になって、Cさんから「仕事の都合で遅れます」という連絡をいただいたこともよくありました。

そんなとき、Cさんは「遅れた分、次の授業までの宿題を増やしてもらえますか」と言っていました。

その甲斐あって、Cさんはある大学の工学部に合格しました。

仕事を辞めずに大学受験の勉強を行うためには、Cさんのように、目的意識を持ち、モチベーションを保ち、フォローアップを欠かさないようにすることが重要です。


注意ポイント③「入試科目」を決める

注意ポイント③「入試科目」を決める

続いて、「一般入試」での合格を目指す方に向けた注意ポイント「入試科目」についてお伝えします。

あなたがかつて文系であったか、理系であったか。
得意な科目は何であったか、苦手な科目は何であったか。

そういった「以前の自分」の視点のみを理由に大学受験の科目を選ぶ前に、いったん立ち止まってみましょう。

大事なのは、「あなたは今、何を学びたくて大学に入ろうとしているのか」です。

例えば「ロケットエンジンの開発に携わりたいから、機械工学を学ぶためにある大学の理工学部を志望しており、受験では理科で1科目が必要」という状況では、理科(物理・化学・生物・地学)のうちどの科目を選ぶべきでしょうか。

「高校時代に物理が苦手だったから、物理以外の科目を選択する」というのは、あまりオススメできません。

なぜなら、機械工学を学ぶためには、物理が必須だからです。

高校時代に物理が苦手だったとしても、苦手なままでは大学の授業が理解できないのです。

つまり、大学受験の勉強を通じて、大学の勉強の基礎となる部分を身につけておく必要があるのです。

「かつて得意か苦手だったか」という視点ではなく、「今から何を学びたいのか、そのために必須な科目は何か」という視点で、受験科目を選びましょう


高校時代の苦手科目を克服して大学に合格したDさん

ある社会人の生徒さん(以下、Dさん)は、中学・高校時代に「公民」を苦手としていました。司法・立法・行政など、国家や法律の仕組みについて学ぶ社会の科目です。

赤点をどうにか免れる程度に学んでいた公民の内容は、高校卒業後にDさんの頭からすっかり抜け落ちていました。

Dさんは、地理は得意でした。高校卒業後も、人並み以上の知識を持っていました。大学によっては、希望する学部の「社会」の受験科目で地理を選択することは可能でした。

ですが、Dさんが大学で学びたい分野には、公民の知識が必須だったのです。

Dさんと私は話し合い、大学入学後のことを考えて、得意だった地理ではなく、あえて苦手だった公民で受験すること、そして中学校の教科書から学習を始めることを決めました。

この決断は、大学受験を目指す社会人の強みポイント「目的が具体的である」が支えになりました。

授業では、中学校レベルの平易な解説で基本的な学力を身につけてから、高校分野の発展的内容を取り扱う、という方法で効率よく理解を深めていきました。

そして、大学受験を目指す社会人の強みポイント「スケジュール管理ができる」ことも活かし、Dさんは、自分なりに学んだ内容を図式化して、「実際に人に説明するとしたら、どのように説明するか」を定期的に練習することで、ポイントを押さえて公民の内容を理解できるようになっていきました。

Dさんも、無事に希望の学部に進学し、受験で身につけた公民の知識を基に、大学で学んでいます。


気にしがちだけど気にしなくてよいポイント:年齢

気にしがちだけど気にしなくてよいポイント:年齢

最後に、社会人であるあなたが、「年齢」を理由に大学受験をあきらめようとしているのであれば、そんな必要はありません

若いころに比べると、新しいことを覚える能力は弱くなっているかもしれません。お伝えしたように、注意すべきポイントもあります。

ですが、社会人ならではの「強み」を持っているということも、また事実だからです。スケジュールを管理し、目的意識を保てば、しっかりと合格を勝ち得て、描いている理想の未来へと確かに進んでいけるのです。


まとめ

以下、お伝えしてきた「社会人が大学受験を目指す際のポイント」を振り返ります。

【強みポイント】
①スケジュール管理ができる
…社会人として働く中で、能力が身についています。
②目的が具体的
…一般的に、高校生よりも受験勉強のモチベーションが高く、また維持できます。

【注意ポイント】
①入試形態を検討する
…「学力だけで決まる一般受験」と「面接や小論文なども考慮される社会人受験」、どちらが向いているか考えましょう。
②現在の仕事をどうするかよく考える
…家族のことも考えて、退職するか仕事を続けるかを決めましょう。
③「入試科目」を決める
…「大学で必要になる勉強」とつながる科目で受験しましょう。

【気にしがちだけど気にしなくてよいポイント】
年齢
新しいことを覚える能力は弱くなっているかもしれませんが、強みポイントを活かせば合格を勝ち得ます。

以上をよく検討しましょう。

とは言え、自分一人で考えても、結論に至ることはなかなか難しいかもしれません。

もしあなたが、社会人からの大学受験についてわからないことがあったり迷っていたり、また社会人からの大学受験のための勉強をしたいと思っていたりするようでしたら、キズキ共育塾へお気軽にご相談ください

経験豊富な講師とスタッフが、あなた個人の事情に応じて、あなたの学びを具体的にサポートします。

最後に、幕末の思想家、吉田松陰の言葉を紹介します。

悔いるよりも今日直ちに決意して
仕事を始め技術をためすべきである
何も着手に年齢の早い晩い(おそい)は問題にならない

学ぶのに、夢に挑むのに、遅いということはない。 幕末の動乱期に生きた彼の言葉は、そんな真実を表していると思います。

お読みいただきありがとうございました。


関連リンク

合わせて人気の記事

相川 亜希さん(仮名)

津田塾大学学芸学部英文学科(社会人入試、使用科目:英語、小論文)

30歳を超えてからの社会人入試。仕事と勉強を両立して大学受験合格をつかむまで




その他リンク


※紹介した生徒さんの事例は、記事の趣旨を損なわない範囲で、個人の特定ができないように一部事実を変更しています。
※文中の写真は、全てイメージです。