大卒資格を取得する方法 取得するメリットや注意点を解説
こんにちは。生徒さんの勉強とメンタルを完全個別指導でサポートする完全個別指導塾・キズキ共育塾です。
大卒資格について気になっているあなたは以下のことをお考えではないでしょうか?
- 大卒資格があるとどう変わるの?
- 働いているので大学に通う時間がありません
大人になってからでも、働きながらでも、大卒資格を取得する方法はあります。
例えば、通信制課程なら、多くの場合、学力試験なしで入学でき、日常的に通学する必要もなく、卒業すれば大卒資格を得ることが可能です。
このコラムでは、社会人や主婦・主夫、フリーター、ニートなどから大卒資格がほしいと考えている方々に向けて、大卒資格の概要や大卒資格を取得する方法、メリット、デメリット・注意点について解説します。
あなたの大卒資格を取るための、今後の具体的な行動につながれば幸いです。
目次
大卒資格とは?
大卒資格とは、文字どおり、大学を卒業することで得られる資格のことです。
ちょっと難しい言い方をすると、学士という学位を指します。
大学進学する意味については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。
私たちキズキ共育塾は、大卒資格取得を目指す大人のための、完全1対1の個別指導塾です。
生徒さんひとりひとりに合わせた学習面・生活面・メンタル面のサポートを行なっています。進路/勉強/受験/生活などについての無料相談もできますので、お気軽にご連絡ください。
大卒資格を取得する3つの方法
この章では、大卒資格を取得する方法について解説します。
方法①通信制大学
1つ目の方法は、通信制大学(または大学の通信制過程)に通うことです。
通信制大学(大学の通信制課程)は、以下のような特徴がある大学です。(参考:公益財団法人私立大学通信教育協会「大学通信教育の現状(データ集)」)
通信制大学の特徴
- 2023年7月現在、全国に42校ある(ただし国公立大学はなく、私立大学のみ)
- 普段は、大学から提供される教材やオンラインコンテンツを利用して自宅で学ぶ(=毎日の登校が必要ない)
- 必要に応じて、スクーリング(登校)を行う
- 入学のタイミングは、4月と10月の年2回の学校が多い
- 入試形態は、学力試験なし、書類選考のみが一般的
- 短大卒業や大学中退などの経験があると、以前の取得単位によって、2年~4年次への編入も可能
- ほかの方法と比べて、学費などの費用が安い傾向にある
方法②夜間学部(二部学部)
大学の夜間学部(二部学部)に通うことでも、大卒資格を得ることができます。(参考:文部科学省「令和4年度 学校基本調査」)
夜間学部(二部学部)の特徴
- 2022年現在、全国に55校ある
- 授業は、大学に通学して受ける
- 授業は、夜の時間帯に行われる
- 授業料が、昼間コースよりも安い
- 昔に比べると、学部として廃止されやすい傾向にある
夜間学部(二部学部)の場合、授業料が昼間コースよりも安い傾向にあります。例えば、国立大学の1年間の授業料の標準額は、以下のように違います。(参考:電子政府の総合窓口e-Gov イーガブ「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令」)
- 昼間部:53万5800円
- 夜間学部(二部学部):26万7900円(昼間部の半額)
ただし、近頃は夜間学部(二部学部)自体が少なくなっていたり、廃止されていたりしているというのが現状です。また、自宅から通える場所に夜間学部がないことも考えられます。
そのため、このコラムでは、あえてオススメの大学は紹介しません。
具体的に気になる大学・学部があるなら、インターネットで調べたり、詳しい人に聞いたりしてみることをオススメします。私たちキズキ共育塾でも無料相談を受け付けています。
方法③昼間部
朝から夕方に通う大学に4年間通って卒業することは、たとえあなたが社会人であったり、子育て中であったとしても、不可能ではありません。
大卒資格を得るためだけであれば、通信制大学や夜間学部で問題はありません。
ですが、通信制大学や夜間学部にない学部や、一部の国家資格(医師や薬剤師など)を目指す場合は、昼間の学部に通う必要があります。
また、「昼間の大学で4年間のキャンパスライフを送りたい」と考えている人もいるでしょう。
「仕事や家事や育児をしながら昼間の大学に通うのは無理だ」とあきらめていませんか?
しかし、昼の大学に通うことは無理ではありません。
昼の大学に通う方法
- お勤め先に、大学進学・通学のために、長期休暇制度(休職)や時短勤務制度を利用できないか相談する
- 思い切って、仕事を辞める
- 子育てや家事について、頼れる相手を見つける
社会人であれば、「社会人入試」という、一般入試より少ない科目で受験できる制度もあります。
無責任に「仕事を辞めて大学に通おう!」と言うつもりはありません。
ただ、あなた一人で「無理だ」と決めつけるのも早いです。
職場・ご家族・詳しい人などにも相談した上で、じっくり考えてみてください。私たちキズキ共育塾でも無料相談を受けつけておりますので、少しでも気になる場合はお気軽にご相談ください。
補足:大学改革支援・学位授与機構
大学改革支援・学位授与機構は、大学以外で、学位を授与することのできる唯一の機関です。
同機構は、短大・高専の卒業者や専門学校の修了者などに対し、一定の条件のもとで、学士を授与しています。
ただし、大学改革支援・学位授与機構を利用した場合でも、大卒時に授与される学位である学士を取得するだけであり、履歴書などで経歴として大卒と書けるわけではありません。
大学改革支援・学位授与機構から学士を取得しただけでは、就職活動などで募集条件が大卒以上となっている求人には応募できない可能性があります。
資格試験や公務員・民間企業の採用試験などでは、大学改革支援・学位授与機構からの学士取得を大卒と同様に扱うところもあります。
具体的に気になる求人があるならば、その求人を公開している企業に確認してみましょう。
大学改革支援・学位授与機構の制度の対象が限定されています。条件として、まずは、基礎資格を満たす必要があります。
条件①基礎資格
- 短期大学・高等専門学校卒業者
- 所定の要件を満たす専修学校専門課程修了者
- 大学に2年以上在学し62単位以上修得した者
次に、大学や短大等で勉強して、積み上げ単位を取得する必要があります。
条件②積み上げ単位
- 大学で科目等履修生として取得した単位
- 大学改革支援・学位授与機構が認定した、短大・高専に置かれている専攻科などで取得した単位
以上の条件を満たした上で、同機構に申請することで、審査を経て学士を取得することができるのです。
そのほかにも、同機構が認定している省庁大学校の修了者に対しても、学士・修士・博士の学位を授与しています。
大卒資格の4つのメリット
大卒資格は、単純に大学を卒業した証明であると同時に、さまざまなメリットもあります。
この章では、大卒資格のメリットについて解説します。
メリット①大卒以上が必要な求人に応募できる
大卒資格の1つ目のメリットは、大卒以上が必要な求人に応募できることです。
求人には、高卒、大卒以上など、学歴が応募資格として設定されているものが珍しくありません。
大卒資格を取得することで、応募できる求人が増え、就職先の選択肢を増やすことができます。
求人サイトで、条件を、大卒以上と高卒・中卒以上で比べてみると、求人の数や内容の違いを実感できると思います。
就職について、より広い選択ができるようになるのは、大卒資格を取得するメリットと言えるでしょう。
メリット②大卒以上が必要な資格にチャレンジできる
2つ目のメリットとして、大卒資格(関連学部の卒業)が必要な資格の受験にチャレンジできるようになります。
資格の例
- 医師・歯科医師・獣医師
- 薬剤師
- 公認心理師
大卒資格が、将来の目標を叶えるための第一歩になる、ということです。
メリット③大卒資格があると収入が上がる可能性がある
大卒資格を取得することで、収入が上がる可能性があります。
学歴別の平均賃金(年収)を比べてみると、以下のようになっています。(参考:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況」)
男性
- 大学卒:約392万1000円
- 大学院卒:約478万4000円
- 高専・短大卒:約348万3000円
- 高卒:約297万5000円
女性
- 大学:約294万円
- 大学院卒:約404万3000円
- 高専・短大卒:約269万3000円
- 高卒:約222万9000円
男女どちらも、大学・大学院卒だと賃金が高いということです。
また、生涯賃金の平均は、以下のとおりです。(参考:独立行政法人労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計2023」)
- 大卒の男性:約3億2000万円
- 高卒の男性:約2億6000万円
- 大卒の女性:約2億5000万円
- 高卒の女性:約1億9000万円
ただしもちろん収入は学歴だけで決まるものではないので、可能性の話としてご理解ください。
メリット④知識が深まる
大卒資格のメリットとして、知識が深まることも忘れてはいけません。
大学で学問を学ぶことで、一般教養や専門的知識が深まります。
これまでにご紹介した求人・資格・収入に関するメリットも、大卒資格があることが大学レベルの知識・教養があると社会的に評価されていることが一因としてあります。
補足:そのほかにも大学進学するメリットはあります
大学に行くことの意味やメリットはほかにもあります。
大学進学する意味については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。
大卒資格のデメリット・注意点
この章では、大卒資格のデメリット・注意点について解説します。
基本的には、大卒資格そのものにはデメリット・注意点はありません。どちらかというと、大卒資格を取得する道のりでのデメリット・注意点という意味合いです。
大卒資格取得を検討している方は、デメリット・注意点についても知っておくことが大切です。
注意点①学費が必要
1つ目の注意点は、学費が必要であることです。
具体的な金額については、国公立か私立か、通学制か通信制か、文系か理系か、などによって異なりますが、まとまったお金が必要になります。
例として、国立大学の学費は、以下のとおりです。(参考:文部科学省「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令」)
- 入学金:28万2000円
- 1年間の授業料:53万5800円
- 単純計算で、4年間に必要な費用:242万5200円
一般的には、私立大学の場合、国立大学よりも費用が高い傾向にあります。
また、以上の費用以外にも、施設利用費や教科書代、通学制の大学であれば交通費、留学が卒業要件となっていれば留学の費用などがかかります。
こういった費用がかかることを踏まえて、現実的に大卒資格の取得が可能かを検討しましょう。
注意点②取得までの期間が長い
2つ目は、大卒資格取得までにかかる時間が長いことです。
大卒資格の取得にかかる期間は、四年制大学であれば最低でも4年、短大であれば2〜3年かかることになります。
また、これらの期間は入学から卒業までなので、大学受験のために勉強をする期間を合わせると、さらに長い年数がかかることが考えられます。
次項にも繋がってきますが、「長期間勉強に取り組み続けられるか」「生活していくためのお金があるか」などについて、事前に考えておくことが必要です。
注意点③モチベーションを保ち続けられない可能性がある
3つ目の注意点は、モチベーションを常に保ち続けることが難しい可能性があるという点です。
こちらで解説したとおり、大卒資格を取得するまでには、長い期間がかかります。そして、その期間中勉強に取り組み続けるためには、モチベーションの維持が必要です。
しかし、受験勉強が上手く進まなかったり、大学生活や授業が思っていたようなものでなかったりすると、モチベーションが下がることがあります。
モチベーションが下がることは仕方のないことです。ですが、持ち直すことができなければ途中で大卒資格の取得を断念することになるかもしれません。
もちろん、この注意点については必ずしも起きるものではないので、必要以上に心配することはありません。
その上で、モチベーションが下がることによって、大卒資格の取得が難しくなる可能性があることを、頭の片隅に覚えておくとよいでしょう。
通信制大学に向いている人3選
この章では、通信制大学に向いている人の特徴について解説します。
なお、どんな方法で、どの大学に通うかは、あなた一人で考えなくても大丈夫です。
社会人の大学受験に詳しい塾などを利用することで、あなたに向いた大学(受験)が、より具体的にわかっていくと思います。私たちキズキ共育塾でも無料相談を受け付けています。
学習内容や学習環境以外にも、学費、中退率とその理由なども調査・相談して、自分に合っているかを確認しましょう。
向いている人①大学通学の時間がない人
仕事や子育てなどで大学に毎日通う時間がない方には、通信制大学は有力な選択肢です。
通信制大学は毎日通う必要がなく、自宅での勉強が中心となります。
登校する必要のあるスクーリングの頻度は大学によって違い、スクーリングがなくeラーニングだけで完結する大学もあります。
向いている人②自分のペースで学びたい人
通信制大学は、自分のペースで好きなときに学びたい人にも向いています。
毎日通う大学では、大学が作成した授業スケジュールに従う必要があります。
一方、通信制大学では、毎日少しずつ学習を進めたり、休日にまとめて学習したりなど、自分で勉強のペースを調整することができます。
ただし、勉強のスケジュールがゆっくりになる場合、その分卒業も遅くなり、その分の学費が発生することには注意が必要です。
向いている人③家の近くに大学がない人
通信制大学は、家の近くに大学がない人や今の家から引っ越せない事情がある人、希望する大学・学部が近くにない人にもオススメです。
通信制大学なら自宅で学習できますし、スクーリング会場を大学から遠い各地方に用意する大学もあります。
近場の大学に通うのが難しくても、通信制であれば大卒資格を取れる人もいる、ということです。
夜間学部(二部学部)に向いている人4選
通信制大学と夜間学部(二部学部)、どちらを選択するか迷っている方もいるでしょう。
この章では、通信制大学との違いも交えながら、夜間学部(二部学部)に向いている人について解説します。
向いている人①夜間に時間がとれる人
夜間学部(二部学部)では、通信制とは違い、授業を受けるために日々の通学が必要です。
そのため、夜間に安定して時間が取れる人に向いています。
夜に仕事をしている人、昼に仕事をしていても夜に急な予定が入る可能性がある人、夜の子育てや介護を分担しづらい人などは、難しい部分もあります。
向いている人②対面の授業で学びたい人
夜間学部(二部学部)では、大学の教室で、対面の授業で学ぶことができます。
そのため、ほかの人と一緒に勉強したい方や、1人では勉強を続けるのが難しいと感じる方に向いています。
また、昼間の学部と比べたときに、10代・20代だけでなく、社会人や定年退職後の方など幅広い年齢層やバックグラウンドを持った方と学べることも醍醐味です。
向いている人③国公立がいい人
夜間学部(二部学部)は、国公立大学にも設置されています。通信制大学は私立大学しかありません。
大卒資格そのものには、私立と国公立で違いはありません。
しかし、国公立大学は私立大学に比べ学費を安く抑えることができます。
また、いわゆる国立志向がある場合には、それを満たすこともできます。
以上から、国公立の大卒資格がほしい方や国公立の大学で学びたい方には夜間学部(二部学部)はオススメです。
向いている人④受験勉強の時間が取れる人
大学の夜間学部(二部学部)に入学するためには、昼間部と同様に筆記試験に合格する必要があります。
昼間部に比べると難易度は低いことが多いですが、合格するためには、ある程度まとまった時間の受験勉強をする必要があります。
そのため、受験勉強の時間が取れるかは重要なポイントです。
なお、学校によっては、総合型選抜入試や社会人入試など、筆記試験以外の試験を合否審査の軸にすることも可能です。
オススメの通信制大学4選
この章では、オススメの通信制大学・大学の通信制課程を紹介します。
ただし、あくまで一般論です。実際のあなたにオススメの通信制大学については、学習塾などに相談することで具体的にわかっていくと思います。
オススメ①慶應義塾大学 通信教育課程
慶應義塾大学の通信教育課程には、文学部・経済学部・法学部があります。
昼間学部の通学課程と同じ教授陣が授業を行うことが、特徴の一つです。
テキストによる通信授業、スクーリングによる面接授業、インターネットによるメディア授業などさまざまな授業形態を通じて学習に取り組むことができます。
夜間スクーリングも積極的に行っているので、日中時間が取れない人でもスクーリングに参加しやすくなっています。
オススメ②法政大学 通信教育部
法政大学通信教育部には、法学部・文学部・経済学部があります。
さまざまな資格・免許状に対応していることが特徴です。教員免許状(中学・高校)、図書館司書、測量士補などの資格取得も可能です。
参考:法政大学 通信教育部
オススメ③日本大学 通信教育部
日本大学通信教育部には、法学部・文理学部・経済学部・商学部があります。
通信授業・スクーリング・メディア授業をうまく組み合わせることで、効率よく単位を修得できる特徴があります。教員免許、司書教諭、学芸員の資格取得も可能です。
参考:日本大学 通信教育部
オススメ④放送大学
放送大学は、通信制に特化した大学です。
インターネットやスクーリングでの受講だけでなく、BSテレビやラジオなどでも授業を受けることができます。
自宅で学ぶのが難しい方は、全国に設置された学習センターでも授業を受けることもできるので、自分のスタイルに合った学びが可能です。
1科目だけの受講も可能です。その場合、必要な金額は入学金も含めて1万8000円です。大学の授業とはどんなものかを試しに体験できることも特徴です。
参考:放送大学
補足:その他
ご紹介した以外にも、通信制大学・大学の通信制課程はたくさんあります。
参考として、公益財団法人私立大学通信教育協会の、大学通信教育の現状(データ集)をご覧ください。
参考:公益財団法人私立大学通信教育協会「大学通信教育の現状(データ集)」
その後、資料請求などを行うことで、よりあなたに向いた大学が見つかると思います。
社会人が大学受験を成功させる方法
社会人からの大学入試には、社会人入試というものがあります。
社会人からの大学受験には、一般入試、社会人入試、総合型選抜入試など、さまざまな選択肢が用意されているということです。
受験方式以外にも、社会人が大学受験を成功させるためには、いくつかのポイントがあります。社会人ならではの有利さもあります。
社会人の大学受験については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。
社会人が大学受験を成功させた体験談
私たちキズキ共育塾の生徒さんにも、社会人から大学に合格した方がたくさんいます。
その一人が、相川亜希さん(仮名)です。相川さんは、社会人入試を利用して、津田塾大学学芸学部に合格しています。
相川さんは、ほとんど勉強しないまま学生生活(短大)を終えて、特技を生かして就職しました。
働く中で自分に対して物足りなさを感じ、アメリカに語学留学に行ったのですが、「自分には世界の文化や宗教についての予備知識が全くない。私から周りに何かを発信することもできない」というふがいなさを味わいます。
その経験から「もう一度勉強したい」と思い大学受験を決意。
30歳を超えていましたが、わずか2か月で社会人入試合格を掴み取りました。
相川さんの体験談をより詳しく知りたい方は、以下の体験談をご覧ください。
大卒資格に関するQ&A5選
この章では、大卒資格に関するよくある質問とその回答を紹介します。
「大卒資格を取得したいけど、不安や疑問があって動き出せない…」という方は、ぜひ一度目を通してみてください。
Q1.大卒資格を取得したいのですが迷っています…
大学卒業には費用と時間がかかるため、誰に対しても絶対に大卒資格を取っておいたほうがよいとは言えません。
自分に大卒資格が必要かどうかを判断する際は、以下の2点について考えてみてください。
- 大卒資格を持っていないことがどのくらい心残りなのか
- 自分の場合、大卒資格を取るとどれくらいいいことがありそうか
自分に引きつけて以上の2点を考えることで、自分が納得できる答えが見つかりやすくなるでしょう。
Q2.大卒資格は本当に必要な資格なのでしょうか?
こちらの回答と少し重なりますが、一般論ではなく自分に引きつけて大卒資格が必要かを考えると、答えが見つかりやすくなります。
例えば、大卒でないことにコンプレックスがあり、そのことが人生にマイナスに働いているのであれば、大卒資格は必要と言えるかもしれません。
また、大卒でなければ取得できない資格を取得したい、大卒資格がないとなれない職業に就きたい、という場合は大卒資格が必要と言えます。
一方で、キズキ共育塾の生徒さんの中に、大学受験に挑戦したものの進学しなかった、つまり大卒資格を取得しなかった方がいました。
この生徒さんは、受験勉強を通して大卒ではないことではなく、大学受験にチャレンジしなかったことが心残りだった、ということに気づいたそうです。
そして何より、大学進学よりも今の好きな仕事を続けることの方が、その方にとっては大切だったのです。
このように、大卒資格が必要かどうかは、人それぞれ異なり必ずしも全員に必要な資格ではないのです。
世間がどうかよりも、大卒資格について自分がどう考えるか、大卒資格を取得することで今後の自分の人生がどうなるかを考えてみてください。
Q3.何歳であっても大卒資格は就職に有利ですか?
何歳であっても大卒資格は就職に有利かについては、はっきりとした回答はできません。
就職は資格の有無だけでは決まらず、その時の社会情勢や採用する企業側の事情、資格以外の部分での相性など、さまざまな要素が影響するためです。
しかし、その一方で、大卒でないと取れない資格があり、その資格がないとなれない職業があります。また、大学卒業が応募条件となっている求人があるのも事実です。
また、これまで働いてきた業界や分野、職種とは違う仕事に就きたい場合は、その分野を大学で学び大学卒業の資格を取得した方が、就職に有利になる可能性があるでしょう。
Q4.資格取得にはどのくらいの費用がかかりますか?
大卒資格取得の費用は、どのようなルートをたどって受験資格を取得するかと入学する大学の種類や学部の2点によって大きく異なります。
例として、ここでは受験資格を取得するための選択肢である高卒認定試験の受験料と通信制高校の学費、大学入学後に必要な学費を紹介します。(参考:文部科学省「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令」、文部科学省「令和3年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金 平均額(定員1人当たり)の調査結果について」、学びリンク「2023通信制高校の学費」)
高卒認定試験の受験料
- 7~10科目:8500円
- 4~6科目:6500円
- 1~3科目:4500円
公立通信制高校の学費
- 入学金:410円
- 諸会費:8700円
- 1単位あたり授業料:300円
- 25単位履修:7500円
- 合計(平均額):1万6610円
私立通信制高校の学費
- 入学金:4万2000円
- 施設設備費:4万5000円
- 教育充実費:10万7000円
- 1単位あたり授業料:9960円
- 25単位履修:24万9000円
- 合計(平均額):44万3000円
国公立大学の学費の標準額
- 入学金:28万2000円
- 1年間の授業料:53万5800円
- 単純計算で、4年間に必要な費用:242万5200円
私立大学の学費の全学部平均額
- 入学料:24万5951円
- 1年間の授業料:93万943円
- 1年間の施設設備費:18万186円
- 単純計算で、4年間に必要な費用:469万467円
高卒認定試験合格後や通信制高校卒業後に、大学に入る前の段階とし、予備校や塾に通う場合は、その費用も必要になります。
また、大学入学後は、学費のほかに、教科書代や生活費も必要です。大学・学部によっては留学のための費用など、そのほかの費用も必要です。
Q5.大卒資格取得にかかる時間について知りたいです。
大前提として、大卒資格取得にかかる時間が個人によって大きく異なるため、一概に必ず〇年で取得できるといったことはお伝えできません。
とはいえ、気になる方が多い質問かと思いますので、キズキ共育塾で長年指導してきた講師の経験に基づいた目安をお伝えします。あくまで参考情報としてご覧ください。
ケース①社会人入試で大学を目指す場合
社会人入試の準備にかかる時間:短くて3ヶ月、長くて1年弱ケース②中卒(高校に行ったことがない、高校に行ったことはあるけれど単位を取得していない)の人の場合
高卒認定試験と大学受験の準備にかかる合計時間:短くて1年長くて2年程度ケース③高校中退(いくつか高校で単位を取得している)の人の場合
高卒認定試験と大学受験準備にかかる合計時間:10カ月から1年半程度
以上の目安は、大学受験を目指すまでの期間の目安なので、この年数に4年(一般的な四年制大学の卒業までにかかる期間)を足した年数が、大卒資格取得にかかる時間の目安となります。
もちろん、人によっては卒業までに4年以上かかる場合もありますし、選ぶ学部によっては6年間の在籍期間が必要な場合もあります。
自分の現状と希望する進路を明確にしたうえで、今回お伝えした目安に基づいてどのくらいの時間がかかりそうか計算してみてください。
まとめ〜大卒資格を取得する方法はたくさんあります〜
大卒資格を取得することで就職の幅が広がったり、資格に挑戦できたりするなど選択肢が広がります。
あなたが社会人でも、子育てをしていても、これから大卒資格を取得する方法はたくさんあります。
通信制大学や夜間大学などもありますので、ご自身のライフスタイルや目的に合わせて大卒資格の取得を検討してみてください。
このコラムが、あなたの大卒資格取得の参考になったなら幸いです。
さて、私たちキズキ共育塾では、社会人・主婦・主夫など、大学受験を目指す大人の方が大勢学んでいます。
授業では、直接的な勉強はもちろん、どんな大学・学部を目指すか、どの受験方法を利用するか、受験勉強のスケジュールや、入学後の生活をどうするかといったこともご相談いただけます。
教室から家が遠い方や外出が難しい方は、オンラインの授業も可能です。また、音声のみでの授業も可能です。
ご相談は無料ですので、少しでも気になるようでしたら、お気軽にご連絡ください。
Q&A よくある質問