大学に行く意味とは?進学のリアルなメリットと行かない選択肢
周りの同級生が当たり前のように受験勉強をしている中で、自分だけが大学に行く意味を見出せず、焦りや苦しさを感じていませんか?
あるいは、「大学になんて行く意味がない」と心を閉ざしているお子さんを見て、どう声をかければいいか悩んでいる保護者さまもいらっしゃるかもしれません。
そのモヤモヤは、決しておかしなことではありません。「行く」となんとなく思ってきた大学進学を、あえて立ち止まって問い直せるのは、むしろ自分の将来を真剣に考えている証拠です。
結論から言うと、大学に行く第一の意味は、「専門的な勉強ができること」でしょう。
そして、専門的な勉強や、大学という環境そのものは、大きな3つの意味につながります。
- 将来の選択肢(お金・キャリア)を広げるため
- 自由に使える時間(モラトリアム)を得るため
- 多様な価値観に触れるため
このコラムでは、不登校や中退からの学び直しを支援するキズキ共育塾の視点から、大卒・高卒の生涯賃金といった現実データから、進学しない場合の選択肢、不登校を経験しながら大学に進学した講師のリアルな体験談までを包み隠さずお伝えします。
今、無理に答えを出す必要はありません。このコラムが、あなた(またはお子さん)のモヤモヤを少しでも軽くするヒントになれば幸いです。
私たちキズキ共育塾は、大学に行く意味がないと感じる人のための、完全1対1の個別指導塾です。
10,000人以上の卒業生を支えてきた独自の「キズキ式」学習サポートで、基礎の学び直しから受験対策、資格取得まで、あなたの「学びたい」を現実に変え、自信と次のステップへと導きます。下記のボタンから、お気軽にご連絡ください。
目次
大学に行く意味とは?まずは3つの結論から
大学で専門的な勉強をすること、そして大学という環境で過ごすことは――つまり「大学に行く意味」は――、大きく以下の3つにつながります。
- 将来のキャリアとお金の現実〜生涯賃金・就職の選択肢が広がる〜
- 自由な時間(モラトリアム)と経験〜やりたいことを見つける猶予期間〜
- 多様な価値観・人間関係との出会い〜自分の世界を広げるための場所〜
①が目的で行く人もいれば、②や③が後から大きな意味になったという人も、キズキ共育塾の講師や生徒さんたちの中にはたくさんいます。
今の時点でどれも「ピンとこない」という方も、ぜひ読み進めてみてください。
以降では、データと体験談の両方から、あなたなりの答えを探すヒントをお伝えします。
大学に行く意味・メリット① 将来のキャリアとお金の現実
「大学に行く意味がわからない」という気持ちを持ちながらも、「行かないとどうなるんだろう」と不安を感じたことはありませんか。
この章では、大学に行く意味について、データをもとにした現実をお伝えします。
大卒と高卒の「生涯賃金」の差(約6,000万円)
大学進学を考える上で、最も現実的な指標のひとつが生涯賃金です。
独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)の調査によると、学校卒業後フルタイムの正社員として60歳まで働き続けた場合の生涯賃金(退職金除く)は、以下のとおりです。
| 学歴 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| 大学・大学院卒 | 約2億6,000万円 | 約2億1,000万円 |
| 高校卒 | 約2億2,000万円 | 約1億6,000万円 |
| 中学卒 | 約2億1,000万円 | 約1億6,000万円 |
男性で約4,000万円、女性で約5,000万円の差があります。
もちろん、これはあくまで平均の話であり、学歴だけで収入が決まるわけではありません。職種・勤め先・個人の過ごし方などによっても大きく変わります。
ただし、大学に行くかどうかを判断する材料として、この数字は無視できない現実です。
就職の選択肢と「大卒必須」の求人割合
「大卒必須」を応募要件にしている企業は、現実として非常に多くあります。
リクルートワークス研究所の調査によると、2026年卒の大卒向け求人総数は約76.5万件でした。一方、厚生労働省のデータによる高卒向け求人は約48万件でした。
大卒向けが約1.6倍の規模となっています(※元データが違うので、正確な比較ではありません)。
(参考:リクルートワークス研究所「大卒求人倍率調査」、厚生労働省「令和5年度 高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況(令和7年3月末現在)」)特に大手企業の総合職採用や、外資系・コンサルティング・金融などの業種では、大卒資格がなければそもそも応募できないケースが珍しくありません。
また、同じ職場の場合でも、大卒と高卒では配属される職種や昇進のルートが異なることがあります。
高校卒業後に就職してから「やっぱり別のキャリアにチャレンジしたい」と思っても、大卒要件の壁にぶつかることも少なくないのが現状です。
今の時点でやりたい仕事が明確でない場合ほど、将来の選択肢を広く持っておくという理由で大学進学を選ぶことは、十分に合理的な判断といえます。
専門的な学問・職業(国家資格)への道
医師・薬剤師・獣医師・公認心理師など、特定の国家資格・専門職は、大学(または大学院)で定められた課程を修了することが受験資格の条件になっています。
また、明確な資格取得が目的でなくても、大学で特定の専門分野を深く学ぶことは、就職後の実務やキャリアアップに直結することがあります。
大学で学んだことが、社会に出てから思いがけず役に立ったというケースは、多くの社会人に見られます。
大学に行く意味・メリット② 自由な時間(モラトリアム)と経験
「大学でやりたいことが特にないから、大学に行く意味がわからない」と考えている人もいるでしょう。
しかし、大学はやりたいことを見つけるための時間や環境が整っている場所でもあります。
大学に入ってから、大学に行く意味を見つけることもできるということです。
この章では、具体的にどのような時間を過ごせるのか解説します。
やりたいことを見つける「人生最後の夏休み」
大学生活は、社会人になる前の最後の猶予期間(モラトリアム)とも言われます。
大学生には夏休み・春休みが各約2ヶ月あり、授業の合間にも比較的自由な時間があります。
この時間を使って、アルバイト・インターン・ボランティア・留学・旅行・趣味の追求など、さまざまな経験ができます。
社会人になると、まとまった自由時間を作ることは急激に難しくなります。そのため、何者かになる前にいろいろと試せるのは、大学生という立場ならではの特権です。
「大学に入ってからやりたいことを見つけよう」という姿勢で進学した人が、在学中に本当の夢を見つけたケースは珍しくありません。
ただし、特に理系の学部では、勉強が忙しくて「勉強以外のこと」に取り組みづらいこともあります。「自由度の高い大学生活を送りたい」と思っている場合は、受験する大学・学部の様子を事前にしっかり調べましょう。
価値観を広げる新しい人間関係と環境
大学には、全国各地からさまざまなバックグラウンドを持つ人が集まります。そのため、地元の友人関係とは異なる出会いが、あなたの価値観を大きく揺さぶることがあります。
高校まではなかなか出会えなかった価値観の人との出会いが、自分がどう生きたいかを考えるきっかけになることも多いのです。
また、サークル活動・ゼミ・研究室・一人暮らしなど、大学生活はそのひとつひとつが自分を作り直す経験になり得ます。
最初は不安でも、次第に自分で自分の生活を回せる自信につながっていくでしょう。
大学に行く意味・メリットの補足〜大学に行く意味は、あなたが決めることができる〜
以上の紹介してきた3つの「大学に行く意味」は、事実であり、世間でよく言われていることでもあります。
しかし、大学に行く意味は、一人ひとりが自由に決めてよいのです。
例えば、「一人暮らしをしてみたい」「就職のこととは別に、勉強に打ち込みたい」「最低限の勉強はするけど、とにかくいろんなアルバイトをしたい」などでも全く問題ないのです。
ただ、「自分にとっての大学に行く意味」は、自分だけで考えていても、結論はなかなか出ません。その状況では、受験勉強にも身が入らないでしょう。
私たちキズキ共育塾は、状況や年齢を問わず、「自分にとっての、大学に行く意味を見つけたい」というご相談をお受けできます。
そして、「その意味を叶えるためにベストな大学や、ベストな受験勉強法」も、あなたと一緒に考えることができます。
少しでも気になるようでしたら、お気軽にご相談ください。
大学に行く意味がないと感じる君へ。迷ったときの考え方
ここまで大学進学のメリットをお伝えしてきました。「それでもやっぱり大学に行く気になれない」「今は勉強どころじゃない」という方もいるでしょう。
この章では、大学に行く意味がないと感じるあなたに向けて、少し立ち止まって考えてほしいことをお伝えします。
大学に行かない場合の選択肢(専門学校・就職など)
大学進学だけが、正解の道ではありません。高校卒業後の選択肢は、大きく以下のように整理できます。
- 専門学校
- 就職(高卒就職)
- そのほか(起業・フリーランス・留学など)
専門学校では、特定の職種に直結したスキルを短期間で習得できます。大学よりも学費が安い場合が多く、就職までの期間も短い傾向にあります。
目指す職業がはっきりしている人にとっては、大学よりも合理的な選択になるかもしれません。
就職する場合は、18歳から社会人として働き、早期に実務経験と収入を得られます。手に職をつけたい、早く自立したいという人には向いています。
ただし先述のとおり、職種の選択肢や待遇が大卒の人よりも狭くなる可能性は知っておく必要があります。
さらに近年は、起業・フリーランス・留学など、大学進学でも就職でもない多様な道を選ぶ若者も増えています。ただし、これらは明確な目的意識と自己管理能力が求められる道です。
「無理して」「いま」大学に行く必要はない。少し休むのも一つの手
「大学に行きたい気持ちはあるけれど、今は心や体が疲れていて動けない」という方は、無理に今すぐ決める必要はありません。
実際に、不登校やひきこもりを経験した後に大学受験にチャレンジし、希望の大学に進学した方は、私たちキズキ共育塾の卒業生の中にも大勢います。
今、心身が疲れているなら、まず休むことを優先してください。学び直しはいつからでもできます。
また、「就職をした後に、やはり大学進学を目指す」ということも可能です。一度大学に入ってから、別の大学に行くこともできます。
私たちキズキ共育塾は、「もう一度やり直したい」と思えたその瞬間から、一緒に歩み始めることができる場所です。
大学に行く意味を実感!キズキ講師の体験談
この章では、実際にキズキ共育塾で教える講師の声をご紹介します。
不登校・ひきこもりなどさまざまな経験を経て大学に進学した講師たちが語る意味は、どんなデータよりもリアルに届くはずです。
想定していた「行く意味」を実現できた体験談
O.S講師の体験談
①興味のある分野の情報を集めやすかった
自分の興味が入学前から固まっていれば、大学に行くことで、関連した情報をより集めやすい環境に身を置くことができます。自分は「心理学」を専攻し、入学するまで知らなかった心理学関連の職種を実際に多く知りました(家庭裁判所調査官など)。また、興味が固まっていなくても、高校ではなかなか手に入らない情報(大卒、院卒前提の求人情報やインターンの情報)も入手がしやすいと思います。
②自分のキャパシティを増やすことができた
大学は、高校までと生活環境が変わり、よくも悪くも自由度が高まり、自分で背負う責任も大きくなります。ただ、これは遅かれ早かれ人生の中でそう言うタイミングがあります。納税関係など、社会人よりはやることが少ない時期に、段階的に自分のできることのキャパシティを増やしていけるのはいいことだと思います。自分はそれぞれの家事にどれだけ時間をとられるか、どれくらい家事を省略しても生きていけるか、などを経験できたのはよかったと思います。
想定していなかった「行く意味」を知った体験談
近藤翔平講師の体験談
読解力やコミュニケーション力が身についた
大学に入学すると、レポート作成やゼミでのプレゼンテーションの準備などで、論文や本を読む機会が必然的に増えました。
高校時代は読解が国語・英語ともに苦手で苦労しましたが、大学生になって論文を読む習慣がついたことはプラスでした。読解力だけではなく、レポートにまとめる要約力も身につきました。
さらに、プレゼンテーションでは話の構成を意識することで、コミュニケーション能力の向上にもつながりました。大学には図書館があり自由にいろいろな本を読むことができ、ゼミという発表の場もあるため、社会人に必要な知力をつける上で非常に有意義な時間を過ごせました。
村下莉未講師の体験談
自己理解を深められた
大学に通ってみて、「自己理解を深めること」も大学に行く意味だと感じました。
大学は、中学校や高校よりも自由度が高く、さまざまなことにチャレンジできる環境があります。その中で、どの授業やコースを選択するか、どのようなサークルやアルバイトをやるか、サークル内でどのような役割を担うかなど意思決定を重ねて過ごしました。
そして、これらの判断をするためには、自分の関心や適性、癖、キャパシティを把握する必要があります。さまざまな機会の中で自己理解が深まり、その自己理解に基づいて機会を取り…ということを繰り返す中で、「自分との付き合い方」を学ぶことができました。
有木彩華講師の体験談
人生の選択肢が広がり、柔軟な考え方ができるようになった
大学に行くことで、高校までの固定観念を覆されました。人生の選択肢が広がり、柔軟な考え方ができるようになったことは、大きな利点でした。
まず、大学は非常に自由で選択肢がたくさんあります。授業の選択、バイトやサークル、休日の過ごし方まで自分で決める必要があります。初めは戸惑いましたが、授業の配分やバイト選びなど、(失敗も繰り返しながら)自分で責任を持って選んでいくことを学びました。
また、大学にはさまざまな経歴や夢を持った人がいます。ですので、たとえ「自分の考えっておかしい?」と感じたとしても、それに共感してくれる人や、むしろもっと奇抜な考え方の人がいました。いい意味で、「自分では普通で、このままでいいんだ!」と思えるようになりました。
それに付随して、高校時代までには興味のなかったロックバンドに興味を持ってツアーで日本中を旅したり、演劇サークルの裏方を手伝ったり、ラジオDJをしたりしました。以前は、想像もつかなかったことを始めました。新しい世界に飛び込むことで、毎日が楽しくなるのを感じました。
そして、「憧れの職種」に関連する勉強をする中で、また別のことに興味を持つこともあります。向いてなかったと気づくこともあります。しかし、それは悪いことだけでなく、自分自身の新たな一面に気づくきっかけにもなりました。
私はいま、高校時代では考えなかった人生を歩んでいます。視野が広がっただけでなく、さまざまな出会いを通じて、自分の新たな一面に出会えたことが、大学に行ってよかったと思うことだったように思います。
O.S講師の体験談
多様な交友関係を築けた
大学には想像していたよりも多種多様な人がいると感じました。 ただ、実際に多種多様だったのか、高校に比べて友人と関わる場面が授業以外にも多いために、いろいろな側面を知ったことでそう感じたのかは不明です。
友人が多いことが、「絶対にいいこと」かどうかはわかりません。ですが、多様な交友関係はメンタルヘルス上のリスクを低減してくれると思います。大学の入学オリエンテーションで、心理学の教授が「『精神的に自立している』とは多くの依存先を保有している状態である」という話をしていました。依存先が局所的に集中していると、そこが潰れたときに逃げ道がなくなります。
「逃げ道」となりえるような、多様な交友関係を築く場としての大学の意義は、実際に入学してみて気づいたものでした。
大学に行く意味に悩んだら、まずは誰かに相談してみよう(まとめ)
このコラムでは、大学に行く意味について、将来のキャリアとお金の現実、自由な時間と経験、迷ったときの考え方という3つの観点からお伝えしてきました。
「大学に行く意味がわからない」という気持ちは、おかしくありません。むしろ、それだけ自分の人生を真剣に考えているということです。
ただひとつ伝えたいのは、ひとりで抱え込まないでほしいということです。
キズキ共育塾には、不登校・中退・ひきこもりなど、さまざまな経験を経て「もう一度やり直したい」と思った方が、毎日のように相談に来ています。
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