高校中退しても再入学・卒業できます〜通信制・定時制がオススメ、高認もアリ〜

高校中退しても再入学・卒業できます〜通信制・定時制がオススメ、高認もアリ〜

こんにちは。高校を中退した人のための個別指導塾・キズキ共育塾の講師、西村です。

あなたは、高校中退から少し時間が経ち、「高校を中退したけれど、別の高校に再入学ってできるのだろうか」「やっぱり高校に行っておきたいけど、どうしたらいいのだろうか」などと悩まれているのではないでしょうか

この記事では、そんなあなたのために、「再入学にオススメの高校」などをお伝えします。

この記事が、高校に再入学したいあなたが次の一歩に進むきっかけとなったなら幸いです。

  • 私たちキズキ共育塾「高校中退からの再入学」について無料相談を受け付けていますので、お気軽にご相談ください(この記事は少し長いので、読むのが大変だなあと思う場合は、読まずに問い合わせていただいてOKです)。

目次

高校中退から再入学しやすいオススメの高校と体験談

キズキ共育塾の生徒さんの事例も交えながら、高校を中退した人が再入学しやすい2つの高校をご紹介します。

オススメ①通信制高校

オススメ①通信制高校

高校に再入学したい人にオススメの一つが、通信制高校です

通信制高校では、高校中退経験者の再入学を多く受け入れています。

通信制高校とは、カンタンに言うと、「毎日通学する必要がなく、学校から送られてくる教材を使って自宅で勉強する高校」です

高校中退して再入学に悩んでいる人は、「高卒資格はほしい…でも、学校(教室)に通うのはいやだな…」と悩むケースが多くあります。

また、睡眠障害や体調不良などから、決まった時間に学校に通うのが困難な人もいるでしょう。

通信制高校は、特にそんな人にオススメです(もちろん、そうじゃなくても大丈夫です)。

通信制高校では、スクーリングと呼ばれる「登校する必要のある日」を除けば、ほとんどの授業を自宅で行うレポート・課題提出という形で修了することができます

通信制高校は、学校の課題をきちんと提出していれば、卒業することはさほど困難なことではありません。

通信制高校はもちろん正規の高校であり、卒業すると「高卒」になります

卒業後には(卒業見込みとなったら)大学などの受験も可能になりますし、「高卒」を対象とする求人にも応募できるようになります。

スクーリングの頻度・回数・内容や、進路指導・就職指導などの体制は、学校ごとに大きく異なります。

見学や資料請求などを行い、ご自身の性格や体調とマッチする高校を選びましょう。

通信制高校の概要・詳細、オススメの通信制高校などについては、コラム「通信制高校とは?特徴・メリット・選び方・オススメの高校などをご紹介」に書いていますので、ご興味があればご覧ください。

特に通信制高校のメリット・デメリットについては、コラム「通信制高校の5つのデメリット・5つのメリット〜デメリットには必ず対策があります〜」をご覧ください。

高校中退から通信制高校に再入学した事例

キズキ共育塾のある生徒さん(A君)は、最初に通っていた全日制高校を中退して、通信制高校に再入学しました(全日制高校とは、一般に「高校」と聞いてイメージされる、平日に朝から夕方まで学校で授業を受ける高校のことです)。

A君は、最初の高校に在籍していた高校2年生のときに、しょっちゅう起きる頭痛と腹痛に悩まされていました。

病院で処方された薬を飲みつつも、体調のよい日は少なく、遅刻や早退、欠席を繰り返し、不登校を経て、高校中退となりました。

A君は「高校は卒業したい」と思っていました。ですが、体調が治らなければ全日制高校に編入してもまた通えなくなるのではないかと不安を抱えていました。

そこで、A君は、通学の必要のない通信制高校への編入(再入学)を決めたのです。

結果として、通院と勉強を無理なくストレスなく両立できるようになり、次第に体調も回復していきました。

キズキ共育塾には、学校の課題の学習サポートを中心に、通信制高校では不足しがちな「人とのコミュニケーション」を取ることも目的として通っていました。

その後A君は無事に通信制高校を卒業し、いまは社会人として立派に働いています。

私たちキズキ共育塾は、高校を中退したあなたのための完全個別指導塾です。進路/勉強/受験/生活などについて、無料相談ができます。高校再入学/高認/大学受験などの合格実績多数。お気軽にご連絡ください。

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オススメ②定時制高校

オススメ②定時制高校

高校に再入学したい人にオススメのもう一つの候補は、定時制高校です

定時制高校も、通信制高校同様に、高校中退経験者を多く受け入れています(再入学しやすい、ということです)。

定時制高校とは、カンタンに言うと、「全日制高校と同様に毎日通う高校で、全日制高校よりも授業実施の時間帯が遅い(昼から夕方・夜にかけて授業が行われる)高校」のことです

近年では、午前中からの授業が可能な定時制高校もあります。

毎日通学して授業を受けるため、特に「高卒資格がほしいし、いわゆる『高校生活』も送りたい」と考えている人にオススメです。

なお、他の種類の高校と同じく、進学・就職に関する進路指導の充実度や、実際の授業の時間帯、カリキュラムなどが学校によって異なります。

見学や資料請求などを行い、高校の特徴を調べてから学校を選択しましょう。

定時制高校の詳細は、コラム「定時制高校ってどんなところ?定時制出身の私が紹介する、定時制のリアル」をご覧ください。

特に定時制高校のメリット・デメリットについては、コラム「定時制高校ってどんなところ?(4)定時制高校のメリット・デメリット」をご覧ください。

高校中退から定時制高校に再入学した事例

キズキ共育塾のある生徒さん(Bさん)は、高卒資格がほしい、高校卒業後には大学に進学したいと思っていました。

そんなBさんは、もともとは全日制高校に在籍していました。

しかし、様々な理由から「全日制高校」という仕組みそのものが自分に向いていないと思い、中退しました。

中退後のBさんは、「高卒資格がほしい」という理由に加え、次のような理由で全日制以外の高校を探しました。

「進路について相談できる場所がほしい」 「友人・知人と日常会話をしたい」 「通学によって生活習慣の乱れを防ぎたい」

そして、その条件に一致する定時制高校へ再入学しました(同じような理由でキズキ共育塾にも入塾しました)。

Bさんは、楽しい高校生活を送り、卒業し、いまは大学生になっています。

他に参考として、高校中退ではありませんが、定時制高校から大学に進学した生徒さんの事例は、「偏差値30→60!どん底から掴んだ大学合格」をご覧ください。

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③全日制高校は、あまりオススメできません

③全日制高校は、あまりオススメできません

「高校」と聞いて一般的にイメージされる全日制高校(平日に朝から夕方まで学校で授業を受ける高校)は、再入学先の候補としてはあまりオススメできません

理由は、次のとおりです。

  • 再入学者を受け入れる定員枠が少ない
  • 再入学者への配慮が少ない
  • 再入学した本人が、高校中退の経歴などを気にして周りと仲よくなれず、再び中退する可能性がある

「絶対にやめておいた方がいい」とまでは言いません。ですが、現実的には、前述の通信制高校と定時制高校の方がオススメです

「全日制高校がいいな」と思うなら、なぜ全日制高校がいいと思うのか、実際に再入学できそうな高校はあるかなどを詳しい人にも相談しながら、通信制・定時制と合わせて候補を探していきましょう。

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高校再入学ではなく、高認取得という方法もある

高校再入学ではなく、高認取得という方法もある

あなたはなぜ、高校に再入学したいのでしょうか。

再入学の目的が「高校を卒業して、その後に大学・短大、専門学校に進学したい」ということなら、高校に再入学せずに、高認を取得するという方法もあります

高認とは、正式名称を「高等学校卒業程度認定試験」という、文部科学省が実施する公的な試験です。

試験に合格する(=高認を取得する)と、高校を卒業していなくても、大学や専門学校などの受験(入学)ができるようになります

高認は、特に「大学などに進学したい。でも、いまから高校に再入学するのはちょっとな…」などと思っている人や、「前に在籍していた高校で、単位を結構取得している」といった人にオススメです(単位については後で説明します)。

また、「いまの状況を変えたいんだけど、何をすればいいのかわからない」「高校中退後に数年間ひきこもっていて、自分に何ができるのかわからない」といった人にも向いています。

高認は、各科目で100点満点中40点取れれば合格という、比較的カンタンな試験であることも特徴です

ただ、出題範囲が広いため、特に高校までに学んだ内容を忘れている場合や、勉強の習慣がない場合は、高認対策を行う塾などに通いながら効率的に勉強することもオススメします。

試験科目は、高校在籍時の取得単位によって免除されることもあります。

また、高認をオススメする理由には、次のように、「よいサイクル」をつくり、一歩ずつ成功していけることもあります。

  • 高認試験に受かることを目指す
  • 学習習慣と生活習慣を身につける
  • 高認試験に受かる
  • 大学受験に向かっていく
  • 大学に合格する!

一つ注意点を挙げると、「高認の取得」は正式な学歴にはならない、ということがあります。

高認を取得しても、その後大学・短大・専門学校などを卒業しないと、学歴は「高校中退(中卒)」のままです。

高認の詳細・メリット・受験方法などは、コラム「【すぐ読める】高卒認定試験とは?意外と簡単!取得のメリット・合格のポイントをご紹介」で詳しく書いていますので、ご参照ください。

高校中退から高認を経て大学に進学した生徒さんの事例は、「人見知りで悩んだ中高時代。生きる道は消極的な理由で選んでもいい」をご覧ください。

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詳しい人に相談しながら、自分に向いた進路を探してみよう

以上、再入学候補の高校と高認についてご紹介しました。

通信制高校や定時制高校は、日本全国にたくさんありますので、「これから再入学できる高校がたくさんある」と安心していただければと思います

一方で、候補が多いだけに「自分にどの高校が向いているのかわからない」「高校再入学と高認取得のどっちがいいのかわからない」というお悩みも生じるでしょう。

高校中退からの再入学や高認について詳しい人たちに相談することで、あなたにより向いた選択ができると思います。

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高校中退から再入学することで解決が期待できること5つ

高校中退は悪いことではありませんし、中退した自分を悪いように考える必要もありません。

ただ、高校中退に伴って、いくつかのデメリットが生じることは事実としてあります。

この章では、高校への再入学(・卒業、または高卒認定の取得)によって解決が期待できることを5つ、ご紹介したいと思います

「なんとなく高校に再入学したいけど、理由を言葉にできないな」「高校再入学するか迷っていて、迷いを解消する理由がほしいな」などと思っている人の参考となれば幸いです。

なお、ご紹介する「期待」は代表的なものであり、高校に再入学したい理由はもちろんなんでもOKです。

期待①高校レベルの知識が身につく

当たり前のことかもしれませんが、高校で学ぶと、高校レベルの知識が身につきます。

知識が身につくということは、自分のこと、社会のこと、仕事のことなど、様々なことについてそれまでよりも理解が深まるということであり、より生きやすくなるということです

もう少し具体的な例としては、②の学校、③の就職をご覧ください。

期待②大学・短大・専門学校など、進路の幅が広がる

期待②大学・短大・専門学校など、進路の幅が広がる

高校中退(中卒)のままでは、大学・短大・専門学校に進学できません。

高卒資格を取得することで、中卒では進学できない大学・短大・専門学校などへの進学が可能になります(例外的に中卒で進学できる場合もありますが、数は少ないです)。

そうした学校では、専門的な知識や技術を身につけることができますし、次項にも関連して就職の選択肢も増えます。

また、新たな友達ができたり、勉強以外についても視野が広がったりということもできるでしょう。

中卒から高卒になることで選択肢が増えた上に、その後別の学校に進学することで、さらに選択肢を増やすことができるということです

まだ高校にも再入学していないあなたにとっては「少し遠い話だな」と思うかもしれません。ですが、「卒業したら選択肢が増える」というメリットは、高校生活を送るモチベーションに役立ちます。

ただし、大学などに進学するためには、高校の授業とは別に受験勉強も必要になる点には注意が必要です(特に働きながら高校生活を送る場合には)。

大学などの受験を考えている場合には、通信制高校・定時制高校・社会人・高卒認定経由の受験に詳しい塾や予備校などに相談することをオススメしますキズキ共育塾でも無料相談を受け付けています)。

期待③就職先の選択肢が増え、収入が増える

期待③就職先の選択肢が増え、収入が増える

高卒資格を取得することで、「就職先の選択肢が増え、収入が増える」ことが期待できます。

なぜ「就職先の選択肢が増える」のかというと、世の中に出回っている求人には、学歴を「高卒以上」に限定しているものがたくさんあるからです(求人サイトを見てみるとわかると思います)。

また、なぜ「収入が増える」のか、というと、高卒資格を取得することで正規雇用の仕事につきやすくなるからです。

高校中退で応募できる仕事には、正規雇用が少ないのです

もちろん、「正規雇用がよい」「非正規雇用(契約社員・アルバイト・パートなど)はよくない」と一概に言えるものではありません。

しかし、「給料、その他の待遇、キャリア」という観点では、一般的には正規雇用の方が非正規雇用よりもよい、というのは事実です。

「正規雇用で働きたい」という人にとっては、「望まぬ非正規雇用」は避けたいところでしょう。

厚生労働省の統計によれば、15~34歳までの若年労働者における正規雇用の割合は、中卒で「35.4%」なのに対し、高卒では「56.3%」、大卒で「80.9%」と、最終学歴によって大きな開きがあります。(参考:厚生労働省※PDF『平成30年若年者雇用実態調査の概況』)

以上から、高卒資格を取得することによって、「就職先の選択肢が増え、収入が増える」というメリットが期待できます(高校卒業後に大学・短大・専門学校などを卒業すると、その期待はもっと上がります)。

期待④新たな交友関係、友人ができる

期待④新たな交友関係、友人ができる

高校中退後にそれまでの友人と交流が減った、友達が減った、という悩みを抱える人は多くいます。

高校に再入学することで、新たな交友関係や友人ができることは、イメージしやすいと思います。

先ほどもご紹介したとおり、通信制高校や定時制高校には、高校中退の経験者も含めて、様々な学生が在籍しています。

再入学した高校では、年齢も境遇も含めて、自分と同じような人、全く違う人などとの出会いがあるのです

通信制高校の場合、日常的に同級生と会う機会が少ないのでは?と思うかもしれませんね。ですが、スクーリング(通学)の日が多い高校もありますし、同じ通信制高校に通う人たちが集まる「サポート校」というところもあります。

そうした環境で過ごすことで、新たな友達ができていくと思います。

友だちづくりに不安があるなら、コラム「友達の作り方、学生向けの方法11選と社会人向けの方法7選〜友達がほしいあなたへ〜」をご覧ください(主には学生と社会人向けではありますが、参考になると思います)。

期待⑤学歴差別・学歴コンプレックスが減る

高校再入学(・卒業)によって、学歴差別を受ける可能性が減り、また、自分の中での学歴コンプレックスを減らすこともできます。

残念ながら、現代の日本社会では、学歴は、人を判断する(人から判断される)大きな基準のひとつになっています。

もちろん、学歴差別は「する方が悪い」ですし、学歴が中卒だからといって気にする必要も本来的にはありません

ですがその上で、現実として、高校中退について変なことを言ってくる人がいるかもしれないし、自分自身で「中卒であること」が気になることもある、ということです。

高校に再入学して卒業することで、学歴は「高卒」となり、そうした差別やコンプレックスが減ると言えるでしょう

高校再入学以外の方法・観点も含めた「学歴コンプレックスの解消法」については、コラム「学歴コンプレックスを抱いている人必見!克服方法と原因を紹介」をご覧ください。

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高校を卒業するために必要な「単位」と「在籍期間」

この章では、高校再入学から卒業のために必要な「単位」と「在籍期間」について説明します。

①単位〜高校で必要なことを学んだという証明のようなもの〜

単位とは、「高校で必要なことを学んだ」という証明のようなもので、科目ごとに、「授業への出席回数」と「テストなどの成績」が基準を上回れば取得できます(詳細な条件は学校によって異なります)。

高校を卒業するためには、法律や各学校の定めによって、一定の単位を取得する必要があります。

なお、単位認定は学年末に行われますので、1年生の途中で中退した場合には、取得できた単位がないことが一般的です。

②在籍期間〜通算で3年間必要〜

次に、「在籍期間」についてです。

高校を卒業するためには、「最低3年間の高校在籍期間」が必要です

どれだけ成績がよくても、在籍期間が3年間に満たなければ卒業することはできません。

③単位も在籍期間も、前の高校で取得したものを引き継ぎ可能

単位も在籍期間も、前の高校で取得したものを、再入学した高校に引き継ぐことができます

例えば、前の高校で1年間在籍していた場合、再入学した高校では2年間の在籍で卒業できることがある、ということです。

単位についても、例えば世界史の単位を取得していた場合、再入学した高校では世界史の授業を受ける必要がない、ということです。

ただし、取得期間・単位の内容、再入学した高校のカリキュラム、再入学の条件などによって「必ず早く卒業できる」というわけではありません。

実際のあなたがどうなるかについては、前の高校に取得単位・在籍日数を確認するとともに、再入学を検討している高校にも確認してみましょう。

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再入学・編入・転入の違い

続いて、高校中退からの再入学について検討中のあなたは、再入学の他に「転入」「編入」という言葉も気になっていると思います。

以下、再入学・転入・編入について、カンタンに説明します。

①再入学には、明確な定義はない

①再入学には、明確な定義はない

「再入学」という言葉には、明確な定義はありません。

次のように、様々な意味で使われています。

  • 高校中退した人が、同じ高校にもう一度入学すること
  • 高校中退した人が、別の高校に1年生の最初から入学すること
  • 高校中退した人が、別の高校に1年生(以上)の途中から入学すること
  • 高校中退した人が、学年の概念がない高校に入学すること
  • 高校を卒業した人が、もう一度高校に入学すること

この記事では、上記のうち、高校中退からの「再入学」全てを対象として扱っています(次項以降の転入・編入も含みます)。

再入学について人に相談するときは、「あなたが考える再入学の意味」も合わせて伝えるようにしましょう。

②転入とは、前の高校と次の高校に「間」がないこと

転入とは、前の高校と次の高校の在籍日に空白がない状態での「再入学」のことです。

例えば、前の高校に3月31日まで在籍していて(=3月31日に中退して)、次の高校には4月1日から在籍する(=4月1日に再入学する)ようなことです。

これは書類上の話ですので、春休みなどの長期休暇や不登校などの関係で実際に登校していなくても関係ありません。

注意点として、前の高校で休学を経験していた場合、休学期間は在籍期間としてカウントされないことが一般的なようです。

③編入とは、前の高校と次の高校に「間」があること

③編入とは、前の高校と次の高校に「間」があること

編入とは、前の高校と次の高校の在籍日に空白がある状態での「再入学」のことです。

例えば、前の高校を3月31日まで在籍していて(3月31日で中退して)、次の高校には9月1日から在籍する(9月1日に再入学する)、というようなことです。

すでに高校を中退している場合は、転入はできずに編入のみ可能です。

④転入と編入の違いは、高校卒業の時期に関係する

転入と編入の違いは、高校を卒業する時期に関係します。

先ほども述べたとおり、高校を卒業するためには、「通算で3年間の高校在籍」が必要です。

転入の場合、在籍期間に空白がないので、元々の予定での「高校3年生の3月」に卒業できます(単位を取得する必要もあります)。

編入の場合、空白分の在籍期間が後ろ倒しで必要になりますので、元々の予定での「高校3年生の3月」には卒業できないということです。

通信制高校では、そうした人たちに配慮して、「10月編入(再入学)、9月卒業」という仕組みを設けていることもよくあります。

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高校中退は、悪いことではありません

高校中退は、悪いことではありません

高校中退からの再入学を検討しているあなたにお伝えしたいのは、「高校中退は悪いことではない」ということです。

高校中退について親や先生から責められたり、いろんな人から質問攻めされたりしたことで、「悪いことをした」と思う人もいます。

高校中退後に「次の進路」が決まっていないことで、罪悪感を覚える人もいます。

キズキ共育塾の授業の中でも、生徒さんから「みんなが行っている高校を途中でやめた自分は、悪いんでしょうか?」といった言葉を聞くことがあります。

そして、「そんな悪いことをした自分が、高校に再入学したいなんて思っていいんだろうか」とまで悩む人もいます。

しかし、高校中退は、「悪いこと」ではありませんし、責められるようなことでもありません

確かに、多くの高校生は、高卒という資格を手に入れて大学受験や就職活動に臨んでいきます。

それが、いわば「多数派の道」なのかもしれません。

多数派の道を外れたことに罪悪感を覚える気持ちも、わかります。

でも、高校中退は、決して間違いでも悪いことでもありません。

多数派と異なる選択をすることは、勇気のいることです。

高校を中退する必要があった。または、中退せざるを得なかった。

事情は様々ですが、高校中退を選択した自分を否定的に考える必要はありません。

そして、高校中退後の再入学や学び直しについては、通信制高校、定時制高校、高認の取得など、様々な道があります

気持ちをいきなり切り替えることは難しいかもしれません。ですが、「再入学などの選択肢がある」と知っていただくことで、少しでも心が軽くなればと思います。

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参考:「高校以外の学校」と「就職」という選択肢

続いてこの章では、高校再入学と高認取得以外の選択肢についてご紹介します。

高校再入学・高認を目指すべきか、その他の進路を選ぶべきか…とお悩みの人の参考となれば幸いです

①専門学校など、高校以外の学校に入学

①専門学校など、高校以外の学校に入学

高校中退から進学できる学校は、高校以外にもあります。

例えば、「手に職をつけたい」と思い、専門学校に入学したいと考える人もいるでしょう。

世間でイメージされる専門学校に入学するためには、基本的には高卒資格または高卒認定の取得が必要ですので、専門学校に行きたい場合はどちらかを目指しましょう。

なお、高等専修学校という学校では、専門学校と似たような分野で専門学校よりも基礎的なことを学べます。

高等専修学校は、高校中退(学歴が中卒)の状態で入学できますし、学校によっては、卒業することによって大学受験の資格なども得られます。

また、いわゆる高専(こうせん)も高校中退の状態から入学可能です。

高専とは、技術者になるためおことを5年一貫で学ぶ学校で、いわゆる五教科などの一般科目と、工学・技術・商船などの専門科目の両方を学びます(商船学科は5年6か月)。

高等専修学校も高専も、高校の普通科とは学ぶ内容が大きく異なりますので、向き不向きも人によって大きく異なります

気になる場合は、学校見学会などを利用して、自分に合いそうかどうかをよく検討しましょう。

高校中退からの専門学校・高等専修学校・高専進学について詳しく知りたい人は、コラム「高校中退から専門学校への進学方法を紹介!〜高等専修学校・高専も解説〜」をご覧ください。

②就職(働く)

「自立したい」「社会とのつながりを持ちたい」といった人には、働く(就職する・アルバイトをする)という選択肢があります。

高校中退(学歴が中卒)の状態で働いて暮らしていくことは、もちろん可能です。

ですが先ほどもお伝えしたとおり、現実として、高校中退(中卒)では、高卒以上の人に比べると就職の選択肢が狭まりますし、給料などの待遇がよくない傾向があります。

将来の選択肢を広げるためには、働きながらでもいいですし、いますぐでなくてもよいので、「できれば高校や前掲の各種学校の卒業、または高認取得は目指した方がよい」ということは、正直にお伝えします

なお、一度働いてから高校・大学などへ進学することも、もちろん可能です。

高校中退(中卒)で働くことについては、コラム「中卒からの就職、行きやすい5つの業界をご紹介」をご覧ください。

③海外留学

③海外留学

国内の学校以外に、海外の各種学校に進学するという選択肢もあります。

日本国内の「学校」という仕組みが合わない場合は、中卒の状態で進学できる海外の学校に進学してみることも考えられる、ということです。

日本とは異なる環境で勉強や交流を行うことは、知識やスキルの獲得に加えて、自信にも繋がるでしょう。

学校の種類によっては、日本国内の「高卒」に該当する資格を取得できることもあります。

ただし海外留学は、言葉が違う、お金がかかる、ビザが必要など、国内の高校への再入学とは異なる手間や大変さがあります(2021年現在では、新型コロナウイルスの関係から、通常よりもさらに大変です)。

留学に興味がある場合は、留学エージェント、領事館・大使館、留学経験者に話を聞くなどして、よく考えましょう。

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まとめ〜あなたに向いた進路は、きっと見つかります〜

まとめ〜あなたに向いた進路は、きっと見つかります〜

これまでに、再入学しやすい高校(通信制高校・定時制高校)、再入学以外の選択肢(高認など)と、高校再入学によって解決が期待できることなどをを一緒に見ていきました。

高校再入学も含めて、高校中退から将来に向かう選択肢はたくさんあります。

ご自身に合いそうな道のりを、詳しい人にも相談しながら見つけていきましょう。

この記事が、あなたが先を考えていく助けになったなら幸いです。

さて、私たちキズキ共育塾は、お悩みを抱える人たちのための個別指導塾です。

高校を中退した生徒さんも大勢いらっしゃいます。

無料相談や授業では、勉強だけではなく、一人ひとりのための、「高校中退後の進路」を一緒に考えていくことができます。

キズキ共育塾の概要をご覧の上、少しでも気になるようでしたらお気軽にご相談ください。

監修 / キズキ代表 安田祐輔

やすだ・ゆうすけ。発達障害(ASD/ADHD)によるいじめ、転校、一家離散などを経て、不登校・偏差値30から学び直して20歳で国際基督教大学(ICU)入学。卒業後は新卒で総合商社へ入社するも、発達障害の特性も関連して、うつ病になり退職。その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。経歴や年齢を問わず、「もう一度勉強したい人」のために、完全個別指導を行う。また、不登校の子どものための家庭教師「キズキ家学」、発達障害やうつ病の方々のための「キズキビジネスカレッジ」も運営。

【新著紹介】

『学校に居場所がないと感じる人のための 未来が変わる勉強法』
(2022年9月、KADOKAWA)
Amazon
KADOKAWA公式

【略歴】

2011年 キズキ共育塾開塾(2023年7月現在10校)
2015年 株式会社キズキ設立
2019年 キズキビジネスカレッジ開校(2022年7月現在4校)

【メディア出演(一部)】

2022年 NHK総合「日曜討論」(テーマ:「子ども・若者の声 社会や政治にどう届ける?」/野田聖子こども政策担当大臣などとともに)

共同監修 / キズキ相談担当 半村進

はんむら・すすむ。1982年、茨城県生まれ。東京大学文学部卒。
小学校時代から転校を繰り返し、運動ができないこと、アトピー性皮膚炎、独特の体形などから、いじめの対象になったり、学校に行きづらくなっていたことも。大学に入学してようやく安心できるかと思ったが、病気やメンタルの不調もあり、5年半ほど引きこもり生活を送る。30歳で「初めてのアルバイト」としてキズキ共育塾の講師となり、英語・世界史・国語などを担当。現在はキズキの社員として、不登校・引きこもり・中退・発達障害・社会人などの学び直し・進路・生活改善などについて、総計1,000名以上からの相談を実施。

【執筆記事・インタビューなど(一部)】

日本経済新聞 / 朝日新聞EduA / テレビ東京 / 不登校新聞 / 通信制高校ナビ

執筆 / 西村二架

にしむら・にか。精神保健福祉士。1992年生まれ。
関西学院大学文学部卒業後に京都医健専門学校で学び、2019年に国家資格・精神保健福祉士資格を取得。2018年8月から、キズキ共育塾(不登校・中退・発達障害・社会人などのための個別指導塾)で講師として勤務。現在は主任講師として国語・数学・英語・小論文・面接の学習支援およびメンタル支援を担当。また、うつや発達障害の方々のための就労移行支援事業所キズキビジネスカレッジでも英語などを教える。2023年現在、TOEIC890点を所持。

サイト運営 / キズキ

「もう一度学び直したい方」の勉強とメンタルを完全個別指導でサポートする学習塾。多様な生徒さんに対応(不登校・中退・引きこもりの当事者・経験者、通信制高校生・定時制高校生、勉強にブランクがある方、社会人、主婦・主夫、発達特性がある方など)。授業内容は、小学生レベルから難関大学受験レベルまで、希望や学力などに応じて柔軟に設定可能。トップページはこちら。2023年7月現在、全国に10校とオンライン校(全国対応)がある。

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小学校レベルから大学受験対策まで。 目的・学力に合わせた完全個別指導。

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/Q&Aよくある質問

高校中退から再入学しやすい高校を知りたいです。

一般論として、オススメは通信制高校か定時制高校です。理由や体験談も含めて、詳細はこちらをご覧ください。

高校中退からもう一度高校に入ること(改めて高校を卒業すること)のメリットを知りたいです。

一般論として、次の5つがあります。
  1. 高校レベルの知識が身につく
  2. 大学・短大・専門学校など、進路の幅が広がる
  3. 就職先の選択肢が増え、収入が増える
  4. 新たな交友関係、友人ができる
  5. 学歴差別・学歴コンプレックスが減る
詳細はこちらをご覧ください。
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