中高一貫校での不登校からオーストラリアの高校へ転校。その後中退し、高卒認定から大学受験に合格。

立命館大学理工学部合格

中学受験で中高一貫校に進学するも、理由が思い出せないくらい中学校が嫌になり、不登校に。アメリカに行くイベントをきっかけに海外に希望を持ち、オーストラリアの高校に転校したが、今度は人見知りのためにより辛い状況になる。その後、興味を持った物理を学べる大学への進学を決意。高校を中退して独学で高卒認定を取得後、キズキ共育塾で受験勉強を行い、立命館大学に合格する。

優秀な兄と比べられて、劣等感のカタマリに

自分としてはイヤだったのですが、親に言われるまま、小3くらいから中学受験用の塾に通って、詰め込み教育を受けていました。でも成績は伸びませんでした。

僕には1歳年上の優秀な兄がいます。親から「兄は優秀なのにお前は何もできない」というようなことを言われ続けて、劣等感のカタマリになっていました。

兄本人とは(今も)とても仲がよく、同年代の友達のような感覚です。それだけに、勉強でどんどん差がついていくのが辛かったですね。

思い返せば、このときからすでに精神的に追い込まれていたのかもしれません。

結局、第一志望の中学校には受からず、1校のみ受かったある中高一貫校に進学しました。

理由が思い出せないくらい中学校がイヤになり、不登校に

中学には、最初は普通に通えていたのですが、3年生になったあたりで学校がイヤになり、不登校になりました。

でも具体的に何がイヤだったのかは、実は思い出せないんです。思い出せなくなるくらい、辛かったのかな…。

辛い状況については、本当の意味では誰にも相談できませんでした。親や友人に相談してはみたものの、「そんなくだらないことで」と言われてしまって。

具体的に何がイヤだったのかは覚えていないのに、そういう対応をされて辛くなってしまったことは覚えています。

中高一貫校だったので高校には流れで進学できたのですが、高校生になったからといって登校できるようになるわけではなく、引き続き不登校でした。

そんな中、母のツテでカウンセラーさんに話を聞いてもらう機会がありました。

そのカウンセラーさんと話す中で、「普通の高校」以外にも、通信制高校や高等学校卒業程度認定試験(高卒認定、高認)というものがあることを初めて知りました。

それからは、もう「今の高校」に在籍し続けることは考えず、「次をどうするか」と前向きな考えを持つことができました。

自分でもインターネットで通信制高校や高卒認定について調べて、最初は通信制高校への転校(編入)を考えていました。

アメリカ経験をきっかけに、海外に希望を持つ

そんな感じで「次」について考えていた高1の夏に、高校で、1週間くらいアメリカに行くという修学旅行のようなイベントがありました。

自分でも理由はわかりませんが、不登校ながらもそのイベントには参加できたんです。たぶん「新しい『何か』があるかな」と思ったんじゃないでしょうか。

実際に、アメリカに行ってみると、それまでの閉塞された世界が「開かれた」気がしました。

そして、そのイベントをきっかけに「せっかく不登校になったんだから、もっと選択肢を広く考えよう」「いっそ海外の高校に行くもアリかな」「海外に行けば何か変わるかもしれないな」と、海外に希望を求めるようになり、留学したいと思い始めました。

留学について親に相談したところ、ノリノリでしたね。僕が進路について自分で考えて明確に意思を示したからだと思います。

それで、高1の9月くらいにそれまでの高校に退学届を提出。オーストラリアの高校に留学(編入学)することになりました。

そのオーストラリアの高校は、特に「留学生向け」という感じの学校ではなく、現地の「普通の」高校です。生徒も、ほぼ全員が現地のオーストラリア人です。オーストラリアの制度なのか、入学(編入)試験はありませんでした。

海外での高校生活は、日本で不登校だったときより辛かったかも(笑)

オーストラリアに行って最初の半年くらいは語学学校で英語を学び、その後いよいよ高校に編入学。

結果から言うと、日本で不登校だった自分が海外の高校に馴染めたかというと、そんなことは全くありませんでした。

こういう経験談は「日本じゃダメだったけど海外だとうまくいった」という話が多いものですが、僕の場合は、海外の高校生活の方が合わなかったんです(笑)。

あそこまで追い詰められるという経験は、なかなかないなと思います。今でこそ笑って話せますが、日本で不登校だったときよりも辛かったかもしれません(笑)。

簡単に言うと、人見知りなために友達ができなくて、本当に孤独だったんです。

英語は中学時代から得意でしたし、語学学校で会話のスキルも身につけました。でも、英語力とコミュニケーション能力は全く別物なんですよね…。

僕からクラスメイトに話しかけることはできませんでした。オーストラリア人のクラスメイトが僕に話しかけてくることもありましたが、うまい受け答えができません。

結局、友達というか、仲のよい人は最後までできませんでした。クラスメイトとは、同じ場所にはいるけれどもお互い特に関わりなく…という感じで。なので、授業ではグループワークが精神的にきつかったですね。

出席率が下がると強制帰国になるので学校には行っていましたが、「やっと行けていた」状態でした。

学校以外はほぼホストファミリーの家にいて、暇な時間はほとんどインターネットをやっていました。「ツイッターが心の友達」みたいな(笑)。

そんな状態で2年間ほどオーストラリアにいたのですが、このまま最後まで通学し続けるのは難しいと判断し、今度はニュージーランドの高校に転校しました。それでも、状況は変わりませんでした。

理系科目の面白さに気づき、理系の大学の受験を決意

勉強について言えば、昔から文系科目は大得意で、理系科目は苦手でした。親からも「お前は数学や理科はできないんだ」と言われていました。

でも、高校の数学や物理の教科書を読んでいたら、「案外面白いな」と思いはじめました。

そして、ニュージーランドの高校に転校したあたりから、もともとぼんやりとあった「大学に進学したい」という気持ちが、自分でも驚くことに「理系の大学(学部)に行きたい」という方向で、徐々に具体的になってきたんです。

当時の自分は、「理系の大学(学部)を受験するための」という意味では、全く勉強をしていませんでした。また、高校卒業後に受験勉強を始めると年齢的に周りより遅れてしまうということも、自分としては気になっていました。

そんなことを考えるうちに、「本当に理系の大学(学部)を目指すなら、高校卒業を待たずに高卒認定を取って、早めに受験勉強を始めた方がいいんじゃないか」という結論に至りました。

親とも相談し、ニュージーランドに行って半年後、卒業まであと半年という時期に高校を中退して、僕は日本に戻りました。高卒認定は、その年(18歳になる年度)に独学で合格しました。

キズキ共育塾は、こぢんまりとして落ち着いた暖かい場所

大学の受験勉強も独学で行うつもりだったんですが、親から「塾に行った方がいい」と言われました。

確かに考えてみると、「自分一人では勉強のペースがつかめないかもしれないな」「独学だと適切な受験勉強をしているのかわからないかもしれないな」「また孤独で辛くなるかもしれないな」と思い、塾を探し始めました。

とは言え、「それまで受験勉強をやっていない自分」が年度の途中から集団授業の大手塾に入っても、授業内容について行けないだろうとも思いました。

そこで、自分のような不登校や高校中退を経験した人向けの個別指導塾をネットで探し、キズキ共育塾を見つけたんです。

見学に行ったキズキ共育塾(代々木校)は、こぢんまりとして落ち着く雰囲気、優しそうな雰囲気だったので、入塾を決めました。

実際に通ってみると、思った以上にみんな優しくて暖かい場所でした。

キズキ共育塾の授業は、勉強だけじゃなくて雑談や相談もできるのが特徴です。でも、僕の場合は、授業ではほとんど勉強の話だけをしていました。僕がそういう授業を望んだので、先生がそうしてくれていたんです。生徒の希望に応じて授業スタイルを調整してくれるのも、キズキ共育塾のいいところだと思います。

また、授業がない時間も空きブースで自習ができて、その合間にはスタッフさんと話したりもして、それも楽しかったです。

精神が安定しないと勉強はできません。キズキ共育塾の雰囲気や仕組みが「安心できるもの」だったから、通い続け、勉強を続けられたんだと思います。

そして僕は、立命館大学理工学部に合格しました。

進路選択には、消極的な理由があってもいい

大学では、物理学科で学んでいます。物理学科を選んだ理由は、先にお伝えしたとおり、「高校の物理を勉強したら面白かったので、苦手でもいいから勉強したいと思ったこと」です。

でも、それだけではなく、「消極的な理由」もありました。

つまり、「人と話すのが大好き!」みたいな人が多そうな学部を避けたんです。

そういう学部だと、人見知りな自分は周りについていけず、中高時代や留学時代と同じ孤独を抱えるかもしれないからです。幸いというか思ったとおりというか、今の学科には「人と話すのが大好き!」な人は多くありません(笑)。

大学進学に限らず、進路について、「何々を学びたいから」「将来何々になりたいから」という「積極的な理由」で選ぶのは、もちろんいいことだと思います。

ですが、「消極的な理由」で選ぶのも(消極的な理由を含んでいても)、別に悪いことではないと思います。そこから見えてくるものもあるんじゃないでしょうか。

僕も、積極的・消極的両方の理由から物理学科に進みましたが、学ぶうちに、素粒子について専門的に勉強したくなりました。そのために大学院に進学するのはほぼ確定していて、できれば博士課程まで行きたいなと思っています。

今も、学校に行きたくないなと思う日はあるのですが(笑)、ギリギリ普通の範囲でやっていけています。

「次」に悩んでいるあなたへ

もしあなたが不登校や孤独からの「次」について悩んでいるなら、一度キズキ共育塾にご相談してみてはいかがでしょうか。

これも、進学などについての「積極的な理由」でもいいし、もちろん何か「消極的な理由」でも大丈夫です。もっと言うと、「どうすればいいのかわからない」でもいいと思います。

暖かいスタッフさんと先生たちが、あなたを迎え入れてくれます。「次」についても、きっと見つかると思います。

<※文中の写真は、キズキ共育塾の外観を除き、全てイメージです。>

<※キズキ共育塾は保護者さまだけでのご相談もお受けしていますので、お気軽にご相談ください。>

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金井篤さん(仮名)

関西学院大学社会学部・商学部、関西大学総合情報学部、立命館大学政策科学部、中央大学総合政策学部合格

二度のひきこもりを経験しながらも、勉強をやり直して大学に合格。

キズキ共育塾について

キズキは、不登校・中退・ひきこもり・再受験などもう一度勉強したい人のための塾です。