高校中退を相談された親が心がけたい3つのこと 子どもの気持ちも解説

高校中退を相談された親が心がけたい3つのこと 子どもの気持ちも解説

こんにちは。キズキ共育塾の濱野です。

あなたは、お子さんに「高校を中退したい」と相談されて、次のようにお悩みなのではありませんか?

  • 親としてどう対応してよいかわからない…
  • なぜ高校を辞めたいのかがわからない…
  • 高校中退後の進路がどうなるのか不安…

そこで今回は、そうしたお悩みをお持ちの親御さんへ向けて、高校中退を考える子どもの気持ち、高校中退を相談された親が心がけたい3つのこと、高校中退後の進路などを解説します。

大切なのは、お子さんとしっかり向き合ったうえで、第三者に相談し、お子さんに合った対応をすることです。

高校中退そのものは、よいことでも、悪いことでもありません。

このコラムが、お子さんの将来を考えるきっかけとなり、親子でお互いが納得した上で進む道を見出すためのお役に立ちましたら幸いです。

子どもが「高校中退したい」と思う3つの気持ち

子どもが「高校を中退したい」と思う3つの気持ち

ここでは、子どもが「高校中退を決意する気持ち」を大きく3つにわけてご紹介します。

  • どうして高校を辞めたいと言うのかわからない…
  • どうしてうちの子だけがこんなことになるのだろう…

このように、お子さんに突然「高校を中退したい」「高校を辞めたい」と言われたら、親御さんも不安になると思います。

2022年10月27日に、文部科学省は、「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」を発表しました。

それによると、2021年度に高校を中退した子どもは約39,000人います。

まず、高校中退はあなたのお子さんのだけではなく、多くの人が経験していることだとご理解ください。

「自分の子どもだけが、高校中退について悩んでいるわけではない」と知ると、少し気持ちが楽になるのではないかと思います。

また、この数字は「実際に中退した人の数」ですので、「中退したい」「高校を辞めたい」と思っている人(中退について親に相談した人)はもっと多いと考えられます。

同調査によると、高校中退の事情の上位3件は、次のようになります。

  1. 進路変更:17,219人(44.2%)
  2. 学校生活・学業不適応:11,855人(30.5%)
  3. 学業不振:2,560人(6.6%)

他に、「病気,けが,死亡(1,919人、4.9%)」「家庭の事情(1,478人、3.8%)」「問題行動等(954人、2.5%)」「経済的理由(532人、1.4%)」「その他の理由(2,411人、6.2%)」があります(クリックで表の図が開きます)。

上位3件について、さらにその内訳と、私が実際に見聞きした「高校中退経験者」「高校中退を検討した人」「その保護者」などの話に基づいて、具体的に見ていきます。

お子さんの気持ちを理解する材料として役立つと思いますので、ぜひご覧ください。

高校中退したい気持ち①進路変更

高校中退したい気持ちで一番多いのが、進路変更です。

入学した高校そのものや、その高校で過ごす自分に満足・納得できず、高校中退したいと思うようになるのです。

高校中退後の進路は、上記の文部科学省のデータを見ると、内訳は次のとおりです。

  • 高卒程度認定試験受験を希望
  • 別の高校への入学を希望
  • 専修・各種学校への入学を希望
  • 就職を希望

これらの4つについて、具体的に見ていきます。

進路変更①高卒程度認定試験受験を希望

高卒程度認定試験受験を希望

高等学校卒業程度認定試験(高卒程度認定試験、高認、高卒認定)とは、文部科学省が実施する公的な試験です。

合格することで、高卒資格が必要な大学などの受験・入学が可能になる仕組みです。

高認の受験を希望して中退するケースは、高校生活に支障がある場合が多いようです。

友達とうまくいかない、先生が厳しい、いじめがある、校風が合わないなどがあり、今の高校には通いたくない気持ちがある一方で、大学受験などの「次の一歩」も見据えていることが考えられます。

他にも、特に高校に思い入れがない、高校に仲のよい人がいないなどの場合、「なんとなく高校生活を送る」のではなく、「スッパリ中退し高認に合格して、塾などで受験勉強に集中するしたい」と思う人もいます。

高認については、以下のコラムで詳しく解説しております。

進路変更②別の高校への入学を希望

別の高校への入学を希望して中退するケースは、今の高校に満足・納得できていないことが多いです。

より具体的な事情はさまざまで、校則が厳しい、校風が合わない、勉強のペースが合わない、通学距離が長いなど、人によって全く違っています。

例えば、「今の高校は嫌だけど、高校生活は送りたい」「今の高校は嫌だけど、高卒資格はほしい」などの理由が考えられるのです。

高校は、全日制だけではなく、通信制・定時制があり、また普通科以外のコースもあり、選択肢はさまざまです。

今の高校が合わなくても、お子さんに合う高校を見つけられます。

進路変更③高等専修学校・高専への入学を希望

専修・各種学校への入学を希望する

高校以外にも学校はあり、高等専修学校や高専(こうせん)への進学を希望する人もいます。

高等専修学校や高専には、高校中退のまま(学歴が中卒のまま)でも進学できます

高等専修学校をカンタンに説明すると、「世間でイメージする専門学校よりも、もう少し基礎的なことを学ぶ学校」です。

高専とは、「いわゆる五教科などの一般科目と、工学・技術・商船などの専門科目の両方を学ぶ学校」です。

そうした学校への入学を希望して高校を中退するケースは、「やりたいことが見つかった。このまま高校で過ごすのはもったいない。今から専門的に勉強したい」という気持ちの現れとも言えます。

なお、世間でイメージする専門学校に入学するためには、基本的には高校卒業または高卒認定の取得が必要です。

高校中退からの専門学校・専修学校・高専への進学する場合の詳細は、以下のコラムをご覧ください。

進路変更④就職を希望

就職を希望するケースでは、「経済的に自立したい」と思っている場合が多いです。

他にも、経済的な事情で家計を支える必要がある場合や、やりたくない勉強を続けるよりも働いて収入を得る方が楽しいと思う子もいます。

特にアルバイトでお金を得る経験をしている場合、学校に行くより仕事をして収入を得ることに魅力を感じている人もいます。

ただし、高校中退は学歴としては「中卒」になります。

中卒の場合、現在の日本では、派遣労働やアルバイトなど不安定な雇用条件で働くことが多い(=社会人経験のない高校中退直後には、正規雇用としての求人が少ない)のが現状です。

同じ仕事をしても正社員に比べて給与が少なかったり、福利厚生が十分でなかったりして、将来に不安を抱える可能性が考えられます。

高校中退後に働くことをダメとはもちろん申しませんが、その後の選択肢を広げるためには、働きながらでも中退後すぐでなくてもよいので、高校の卒業または高卒認定の取得をオススメします。

高校中退(中卒)後の就職については、以下のコラムをご覧ください。

高校中退したい気持ち②学校生活・学業不適応

高校中退の原因で二番目に多いのが、学校生活・学業不適応です。

先述の文部科学省の調査には、その内訳が次のように記されています。(※この内訳は令和2年度からの資料がないため、令和元年度のものを記します)

  • もともと高校生活に熱意がない
  • 授業に興味がない
  • 人間関係がうまく保てない
  • 学校の雰囲気が合わない

以下、解説していきます。

学校生活・学業不適応①もともと高校生活に熱意がない

もともと高校生活に熱意がない

高校生活に熱意がない場合、高校生活に期待していないことが本心にあります。

次のような状態だと、高校に入ってもやりたいことや打ち込めるものがなく、高校に通う目的を見失いがちなのです。

  • 特に行きたい学校があるわけではなかった
  • やりたい部活動がなかった
  • 勉強が苦手

なんとなく進学した高校や、親に勧められて入学した高校では、熱意や期待がないため、高校生活に対して「なんでこんなことしてるんだろう」といった悩みが深くなり、最終的に中退を決意するまでに至ることもあるのです。

高校生活を楽しくする方法は、以下のコラムをご覧ください。

学校生活・学業不適応②授業に興味がない

希望の高校に入学できれば、入学後に受けられる授業への期待感が大きいはずです。

しかし、実際に授業を受けてみると、思っていたよりも充実感がないと感じる子どももいます。

授業内容がつまらない、先生の教え方に疑問を感じる、思っていたより難しい(簡単すぎる)などの不満があれば、学ぶ意欲(=高校に在籍し続ける意欲)もわかないものです。

希望の高校以外に進学した人であれば、なおさら学ぶ意欲を持ちづらくなります。

とは言え、授業に興味がない子でも、勉強自体が嫌いとは限りません。

「高校の授業はつまらなかったけれど、予備校の授業は楽しかった」と感じる人はとても多いです。

予備校の授業は、高校の授業と比べると、一般的に「わかりやすい解説」「やる気をひきだす工夫」「興味深い話題が豊富な楽しい授業」といった特徴があります。

予備校で、初めて「勉強が楽しい」と感じた人もいます。

また、「学んだ内容が将来に生かすイメージ」がつかめない場合も、「勉強する意味がない(=高校に通う意味がない)」と思いがちになります。

学校生活・学業不適応③人間関係がうまく保てない

人間関係がうまく保てない

人間関係は大人でも難しい問題で、それを原因に転職する人もいます。

これから精神面でも成長する子どもにとっては、より一層上手に人間関係を築くのは難しく、中退を考える原因になります

ちょっとした誤解がいじめにつながる可能性もあり、いじめを恐れて、本当の自分をさらけ出せない子もいます。

また、集団生活そのものが苦手な子にとっては、「学校は、心身を疲労させるつらい場所」になりかねません。

「学校、バイト先、塾などの環境ごとに自分のキャラを使い分けてうまく切り抜けていく子」もいますが、「本当は一人で本を読みたいけれど、変わった人だと思われたくないので、無理をして友達とはしゃぐ子」もいます。

最近の子どもは大人が思っている以上に人間関係に敏感で、子どもの心の疲れは親が思っている以上に大きいのかもしれません。

学校生活・学業不適応④学校の雰囲気が合わない

学校の雰囲気が合わなくて中退(を検討)するケースも、よくあることです。

志望校を決める際、文化祭や体育祭などを見学して校風を確認していても、入学してみないと、実際の校風はわからないものです。

次のように、自分に合わない雰囲気の学校に入ると、大変な思いをすることになります。

  • 進学校に入学したら、成績を重要視するので勉強ばかりで疲れる
  • 校則がかなり厳しく自由がない
  • 自由で放任主義の学校なので、すべて自己責任で行動しなければならず負担が多い

やりたいことがあってその高校に入学したとしても、校風が合わないために高校に通うことが難しくなり、中退するケースも見受けられます。

高校中退したい気持ち③学業不振

学業不振

高校中退の理由で3番目に多いのが、学業不振です。

高校入学後、授業についていけないことや、成績を伸ばせないことで悩み、中退に至るのです。

これは、「中学までも勉強が苦手だった人」に限りません。

中学まで成績優秀な子であっても、「常に成績上位を維持し、よい成績をとるのが当たり前」のような状態になると、それがプレッシャーになって勉強が手につかなくなり、学業不振に繋がることがあるのです。

また、高校では、自分と同じくらいの学力の人たちが集まっています。

猛勉強の末に入学した志望校で、優秀な仲間に囲まれて、これからの高校生活を考えると夢や希望でいっぱいです。

そんな中、入学してはじめての定期テストで、「同じくらいのレベルの人たち」の中での自分の成績(順位)がこれまで経験したことのないくらい低く、がく然として勉強に手がつかなくなることもあります。

さらに、中学校までの勉強内容は、高校よりは簡単なものです。

中学までに成績が優秀であったこと、志望校に合格して安心したことなどで勉強に手を抜いていると、「より難しい」高校の内容についていけなくなることもあります。

そして、がんばって勉強してもどうしても成績が伸びない場合もあります

部活と勉強の両立が大変、進学校で授業内容が難しいなどの場合は、さらに成績が伸びづらくなります。

このように、「学業不振」のきっかけはあふれています。

特に成績重視の学校では、成績が悪いとそれだけで「落ちこぼれ」とみなされ、先生やクラスメートの目が怖くなり、学校に行きづらくなるのです。

高校中退を相談された親が心がけたい3つのこと

お子さんに「高校を中退したい」と相談されたとき、多くの親御さんが驚き言葉を失います

お子さんの将来が心配で、どうするべきなのかうろたえるばかりです。

ときには感情的になり、叱りつけることもあるかもしれません。

お子さんから相談を受けたとき、具体的にはどうしたらよいのでしょうか?

私の身近に、娘さんが高校を中退した方がいます。

中退してから親も子も苦労しましたが、高認を取得し、みごと希望の大学にできました。

その知人から聞いた話も参考に、「子どもから高校中退することを相談されたとき、親御さんに心がけてほしい3つのこと」をご紹介します。

親の心がけ①子どもの話を聞く

子どもの話を聞く

高校を中退すると、その時点での学歴は中卒になります。

先ほども触れましたが、義務教育である中学を卒業しても、残念ながら現実的には就職などで不利になるため、高校は卒業してほしいと思うのが親心だと思います。

お子さんの将来を心配して、感情的に怒ったり、なんとかして高校中退を阻止しようとしたりする方が多いです。

しかし、お子さんが高校中退したいと思うには、それなりの思い、気持ち、事情があります

そのため、まずはお子さんが中退したいと思った理由を聞くことが大切です。

前章で述べたように、お子さんはお子さんなりに悩んでいます。

いくらお子さんの将来を思ってのことでも、親御さんの気持ちを押しつけることは逆効果です。

お悩みを抱えるお子さんに、「親から否定された」「親は話を聞いてくれない」などの気持ちにさせないことが大切です。

逆に言うと、「親がしっかり話を聞いてくれた」「親は自分の味方だ」といった気持ちになると、その後もスムーズに進みやすいです。

親の心がけ②親子で話し合う

お子さんから高校中退したい事情を聞いた後は、今後のことを親子で話し合うことが大切です。

お子さんの言い分に納得できないこともあるかもしれませんが、話し合うことでお互いの気持ちがわかりあえることもあります。

お子さんが「何にどれほど悩んでいるか」がわかれば、お子さんにとって一番よい進路を考えられます。

答えがすぐに見つからないこともあるかもしれません。

待つのは苦しいことですが、お子さんを信じて寄り添うことが大切です

とは言え、お子さんの気持ちは焦る一方ですし、親としても「待ってばかりはいられない」と思うこともあると思います。

次項で述べるように、「高校中退に詳しい人」への相談も行ってください。

親の心がけ③親だけ(親子だけ)で抱え込まない=詳しい人に相談する

親だけ(親子だけ)で抱え込まない

お子さんに高校中退したいと言われた場合、親御さんが一人だけで、または夫婦だけで悩むことは珍しくありません。

しかし、お子さんの高校中退を親だけで抱え込むと、お子さんを信じたい気持ちが強くても、どうしても不安になるものです。

また、高校中退に詳しくない親子だけで考えても、「よい案」が思いつかない可能性があります。

親だけ、親子だけで悩まず、高校中退に詳しい、信頼できるところに相談することが大切です。

信頼できる相談先として、まずはお子さんの在籍する高校があります。

子どもの高校での様子は、親は知らないことも多いです。

高校の先生は親が気づかない子どもの変化や気持ちを把握しているかもしれず、親ができないようなサポートもできる可能性があります。

高校の先生とのコミュニケーションを頻繁にとり、お子さんにとって一番よい方法を考えてください。

高校の他にも、教育委員会、厚生労働省が所轄する児童相談所、保健所などにも相談窓口があります(参考:文部科学省「不登校への対応について」)

地域によって相談窓口の名称が異なるので、具体的には、各都道府県や市区町村のウェブサイトで確認したり、代表電話に問い合わせたりしてみてください。

公的窓口以外にも、フリースクール、キズキ共育塾のような「中退」に詳しい塾、高校中退者を支援するNPOなどもあります。

詳しい人に相談するうちに、「中退して、中退後はこうしよう」「いろいろ検討した結果、(我慢して)今の高校の卒業を目指そう」などと、親子で納得できる選択が見つかると思います。

高校中退後の進路

高校中退するとなった場合、その後の進路が気になる人は多いと思います。

この章では、実際に高校を中退したときの懸念点やそれを解決する方法をご紹介します。

懸念点①高校中退から、大学や専門学校などに進学できますか?

高校中退から、大学や専門学校などに進学できますか?

高校を中退しても、その後に大学や専門学校に入学することは可能です。

「高校を中退したら、もうその後の進学はできない」と心配する必要はありません

学歴も、高校を中退したかどうかに関わらず、大学や専門学校に進学して卒業すれば、大卒(専門学校卒)になります。

高校を中退した場合、大学や専門学校を目指すのであれば、まずは受験・入学資格を満たす必要があります。

大学や専門学校の受験・入学資格は、基本的には「高校卒業」または「高認への合格」です。

そのため、別の高校の卒業か、高認の受験・合格を検討しましょう(後述します)。

懸念点②高校中退から、就職できますか?

高校生活を続けるより、中退して仕事をしたい人もいます。

高校に入学した後に、自分のやりたいことが「働くこと」として明確になって中退するのです。

自分のやりたいことが見つかれば、「目標に向けて早くスタートを切りたい」と思う人もいます。

職人さんなど、学歴よりも経験の方が重視される「職業」もあります。

目指したい職業が明らかで、かつ学歴(高卒資格)が必要ではない場合、高校を中退して就職することは、早くからキャリアを築けるため、メリットになるでしょう。

しかし、将来像がはっきりしないまま、高校を中退して就職するのは厳しいことも多いです。

繰り返しになりますが、高校進学が当たり前になった現代では、採用条件に高卒以上と明記されている仕事が多く、高校中退(中卒)では「さまざまな選択肢」の中から就職先を選ぶことが難しい状況だからです。

つまり、現実的には、高校中退(中卒)の場合、アルバイトや日雇いの仕事など、雇用が不安定で収入が低い仕事に就くことが多くなるのです(それ自体は「絶対的に悪いこと」ではないのですが、「不本意にそういう状況になる」ことは避けたいところでしょう)。

また、先述の「職人系の仕事」でも、高校・専門学校・大学などで得られる知識が不要なわけではありません

関連する知識・学問をしっかりと学ぶことで、キャリアの遅れを挽回することも可能です。

「高校中退(中卒)だと、安定した職業には絶対に就けない」と言うつもりはありませんし、実際に高校中退(中卒)で充実して働いている人もいます。

しかし、「(将来的な)選択肢や可能性を、より広げる」ためには、高校中退(中卒)で働くにしても、働きながら、次に紹介する通信制高校・定時制高校に通う、高認の合格を目指すことをオススメします。

高校中退(中卒)での就職については、以下のコラムをご覧ください。

進路①通信制高校や定時制高校への再入学・編入

通信制高校や定時制高校への再入学・編入

高校を中退しても、別の高校に再入学・編入することで高校を卒業できます。

全日制の高校に再入学・編入する選択肢もありますが、全日制の場合はどの高校も編入学の枠がとても少ないのが現状です。

さらに、再入学にしても編入にしても、入試に合格する必要があります。

特に編入試験は通常の入学試験よりも難易度を高くしている学校があるので、高校を中退してからブランクがある場合や、学業不振で中退した場合、編入試験に合格するのは難しいです。

一方で、通信制や定時制の高校は、再入学・編入を広く受け入れています

再入学・編入のための試験も簡単だったり無試験だったりすることは珍しくありません。

実際に高校中退した多くの人が、高校卒業を目指すために通信制高校や定時制高校に再入学・編入しています。

通信制高校や定時制高校には高校を中退した人が多く在籍しているので、再入学・編入しても気遅れすることはありません

また、全日制高校と比べて、仕事をしながらでも通いやすい(卒業しやすい)仕組みでもあります。

進路②高認試験に合格する

先述のとおり、高認は「高校を卒業した人と同じ程度の学力がある」ことを国から認定される資格です。

高校を卒業しなくても、高認試験に合格することで、大学や専門学校の受験・入学資格を得られます

また、一部の公務員試験や民間の就職試験などでも、「高卒」とみなされることがあります。

しかし、高認試験に合格しても、その後に大学や専門学校を卒業しなければ、正式な学歴は「中卒」のままであることには注意が必要です。

高認試験に合格後、大学を卒業すれば、最終学歴は大卒になります

高認の詳細は、以下のコラムをご覧ください。

進路について補足

進路について補足

通信制・定時制高校と、高認試験の合格は、一概にどの進路がオススメというものではありません

また、お子さんの状況によっては、高校中退後すぐにどちらかを選ぶのではなく、いったんアルバイト生活を行ったり、海外に短期留学してみたり、休養の時期が必要だったりすることもあり得ます。

もちろん、高校中退後に働く選択肢もあります。

お子さんと話し合い、また詳しい人にも相談しながら、それぞれのお子さんの状況に合った進路を選んでください

まとめ~高校中退後は相談先を頼りつつお子さんを信じましょう~

高校中退後は相談先を頼りつつお子さんを信じましょう width=

お子さんが高校中退したい気持ちと、親御さんの心構え、高校中退後の進路などをお伝えしました。

高校中退となると、お子さんの将来が心配になるかもしれませんが、必ずしも不安なことばかりではないことを理解していただけたと思います。

お子さんが前に進もうとしているのであれば、お子さんの意思を尊重し、信じることが大切です。

しかし、お子さんを見守るだけでは、親御さんも不安になることがあると思います。

そんな場合は、悩みを自分だけで抱え込まず、信頼できる相談先に頼ることが必要です。

お子さんとあなたが、充実した次の一歩に進めますよう、心から祈っています。

さて、私たちキズキ共育塾は、お悩みを抱える方々のための完全個別指導塾です。

生徒さんには、高校中退から高認試験や大学受験を目指す方、高校には所属しているけれど通学せずに勉強している方も大勢いらっしゃいます。

キズキ共育塾では、お子さんが安心して学べるようサポートをいたします。

迷っていることや心配なことがありましたら、キズキ共育塾の概要をご覧の上、ぜひ一度無料相談をご利用ください(親御さんだけでのご相談も可能です)。

監修 / キズキ代表 安田祐輔

やすだ・ゆうすけ。発達障害(ASD/ADHD)によるいじめ、転校、一家離散などを経て、不登校・偏差値30から学び直して20歳で国際基督教大学(ICU)入学。卒業後は新卒で総合商社へ入社するも、発達障害の特性も関連して、うつ病になり退職。その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。経歴や年齢を問わず、「もう一度勉強したい人」のために、完全個別指導を行う。また、不登校の子どものための家庭教師「キズキ家学」、発達障害やうつ病の方々のための就労移行支援事業所「キズキビジネスカレッジ」も運営。

【新著紹介】

『学校に居場所がないと感じる人のための 未来が変わる勉強法』
(2022年9月、KADOKAWA)
Amazon
KADOKAWA公式

【略歴】

2011年 キズキ共育塾開塾(2023年7月現在10校)
2015年 株式会社キズキ設立
2019年 キズキビジネスカレッジ開校(2022年7月現在4校)

【メディア出演(一部)】

2022年 NHK総合「日曜討論」(テーマ:「子ども・若者の声 社会や政治にどう届ける?」/野田聖子こども政策担当大臣などとともに)

共同監修 / キズキ相談担当 半村進

はんむら・すすむ。1982年、茨城県生まれ。東京大学文学部卒。
小学校時代から転校を繰り返し、運動ができないこと、アトピー性皮膚炎、独特の体形などから、いじめの対象になったり、学校に行きづらくなっていたことも。大学に入学してようやく安心できるかと思ったが、病気やメンタルの不調もあり、5年半ほど引きこもり生活を送る。30歳で「初めてのアルバイト」としてキズキ共育塾の講師となり、英語・世界史・国語などを担当。現在はキズキの社員として、不登校・引きこもり・中退・発達障害・社会人などの学び直し・進路・生活改善などについて、総計1,000名以上からの相談を実施。

【執筆記事・インタビューなど(一部)】

日本経済新聞 / 朝日新聞EduA / テレビ東京 / 不登校新聞 / 通信制高校ナビ

サイト運営 / キズキ

「もう一度学び直したい方」の勉強とメンタルを完全個別指導でサポートする学習塾。多様な生徒さんに対応(不登校・中退・引きこもりの当事者・経験者、通信制高校生・定時制高校生、勉強にブランクがある方、社会人、主婦・主夫、発達特性がある方など)。授業内容は、小学生レベルから難関大学受験レベルまで、希望や学力などに応じて柔軟に設定可能。トップページはこちら。2023年7月現在、全国に10校とオンライン校(全国対応)がある。

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