
やすだ・ゆうすけ。発達障害(ASD/ADHD)によるいじめ、転校、一家離散などを経て、不登校・偏差値30から学び直して20歳で国際基督教大学(ICU)入学。卒業後は新卒で総合商社へ入社するも、発達障害の特性も関連して、うつ病になり退職。その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。経歴や年齢を問わず、「もう一度勉強したい人」のために、完全個別指導を行う。また、不登校の子どものための家庭教師「キズキ家学」、発達障害やうつ病の方々のための「キズキビジネスカレッジ」も運営。
こんにちは。キズキ共育塾の濱野です。
あなたは、お子さんに「高校を中退したい」と相談されて、次のようにお悩みではないでしょうか?
そこで今回は、そうしたお悩みをお持ちの親御さんへ向けて、「お子さんに高校を中退したいと言われたときに親御さんに心がけてほしいこと」と、「高校を中退した後の進路」についてお話しします。
大切なのは、お子さんとしっかり向き合い、第三者にも相談し、その子にあった対応をすることです。
高校中退そのものは、よいことでも、悪いことでもありません。
このコラムが、お子さんの将来を考えるきっかけとなり、親子でお互いが納得した上で、進む道を見出すための参考になれば幸いです。
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目次
ここでは、子どもが「高校中退を決意する気持ち」を大きく3つにわけてご紹介します。
お子さんに突然「高校を中退したい」と言われたら、不安になりますね。
「どうして中退したいと言うのかわからない」「どうしてうちの子だけがこんなことになるのだろう」という親御さんが多いのではないでしょうか?
2022年10月27日に、文部科学省は、「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」を発表しました。
それによると、2021年度に高校を中退した子どもは約39,000人います。
まず、高校中退はあなたのお子さんのだけではなく、多くの人が経験していることだとご理解ください。
「自分の子どもだけが、高校中退について悩んでいるわけではない」と知ると、少し気が楽になるのではないかと思います。
また、この数字は「実際に中退した人の数」ですので、「中退したい」と思っている人(中退について親に相談した人)はもっと多いとも考えられます。
同調査によると、高校中退の事情の上位3件は、次のようになります。
他に、「病気,けが,死亡(1,919人、4.9%)」「家庭の事情(1,478人、3.8%)」「問題行動等(954人、2.5%)」「経済的理由(532人、1.4%)」「その他の理由(2,411人、6.2%)」があります(クリックで表の図が開きます)。
上位3件について、さらにその内訳と、私が実際に見聞きした「高校中退経験者」「高校中退を検討した人」「その保護者」などの話に基づいて、具体的に見ていきます。
お子さんの気持ちを理解するご参考として役立つと思いますので、ぜひご覧ください。
高校中退したい気持ちで一番多いのが、進路変更です。
入学した高校そのものや、その高校で過ごす自分に満足・納得できず、違う道を歩む選択をする、ということです。
高校中退後、具体的にどのように進路を変更したのでしょうか?
上記の文部科学省のデータを見ると、内訳は次のとおりです。
これらの4つについて、具体的に見ていきます。
高等学校卒業程度認定試験(高卒程度認定試験、高認、高卒認定)とは、文部科学省が実施する公的な試験です。
合格することで、高卒資格が必要な大学などの受験・入学が可能になる仕組みです。
高認の受験を希望して中退するケースは、高校生活に支障がある場合が多いようです。
友達とうまくいかない、先生が厳しい、いじめがある、校風が合わないなどがあって今の高校には通いたくない一方で、大学受験などの「次の一歩」も見据えているということです。
他に、特に高校に思い入れがない、高校に仲のよい人がいないなどの場合、「なんとなく高校生活を送る」のではなく、「スッパリ中退、高認に合格して塾などで受験勉強に集中する」という人もいます。
高認の詳細は、コラム「【すぐ読める】高卒認定試験とは?意外と簡単!取得のメリット・合格のポイントをご紹介」をご覧ください。
別の高校への入学を希望して中退するケースは、今の高校に満足・納得できていないことが多いです。
より具体的な事情は様々で、校則が厳しい、校風が合わない、勉強のペースが合わない、通学距離が長いなど、人によって異なります。
「今の高校は嫌だけど、高校生活は送りたい」「今の高校は嫌だけど、高卒資格はほしい」ということでしょう。
高校は、全日制だけではなく、通信制・定時制があり、また普通科以外のコースもあり、選択肢は様々です。
今の高校が合わなくても、お子さんに合う高校を探すことができます。
高校以外にも学校はあり、高等専修学校や高専(こうせん)への進学を希望する人もいるでしょう。
高等専修学校や高専には、高校中退のまま(学歴が中卒のまま)でも進学できます。
高等専修学校についてカンタンに説明すると、「世間でイメージする専門学校よりも、もう少し基礎的なことを学ぶ学校」です。
高専とは、「いわゆる五教科などの一般科目と、工学・技術・商船などの専門科目の両方を学ぶ学校」です。
そうした学校への入学を希望して高校を中退するケースは、「やりたいことが見つかった。このまま高校で過ごすのはもったいない。今から専門的に勉強したい」という気持ちの現れでしょう。
なお、世間でイメージする専門学校に入学するためには、基本的には高校卒業または高卒認定の取得が必要です。
高校中退からの専門学校・専修学校・高専進学についての詳細は、コラム「高校中退から専門学校への進学方法を紹介!〜高等専修学校・高専も解説〜」をご覧ください。
就職を希望するケースでは、「経済的に自立したい」という気持ちがあります。
他に、経済的な事情で家計を支える必要がある場合や、やりたくない勉強を続けるよりも働いて収入を得る方が楽しいと思う子もいます。
特にアルバイトでお金を得る経験をしている場合、学校に行くより仕事をして収入を得ることに魅力を感じている人もいます。
ただし、高校中退は学歴としては「中卒」になります。
中卒の場合、現在の日本では、派遣労働やアルバイトなど不安定な雇用条件で働くことが多い(=社会人経験のない高校中退直後には、正規雇用としての求人が少ない)のが現状です。
同じ仕事をしても正社員に比べて給与が少なかったり、福利厚生が十分でなかったりして、将来に不安を抱えることもあるでしょう。
中退後に働くことをダメとはもちろん申しませんが、その後の選択肢を広げるためには、働きながらでも中退後すぐでなくてもよいので、高校の卒業または高卒認定の取得をオススメします。
高校中退(中卒)での就職については、コラム「中卒からの就職、行きやすい5つの業界をご紹介」をご覧ください。
高校中退の原因で二番目に多いのが、学校生活・学業不適応です。
先述の文部科学省の調査には、その内訳が次のように記されています。(※この内訳は令和2年度からの資料がないため、令和元年度のものを記します)
以下、解説していきます。
高校生活に熱意がないという場合、「高校生活に期待していない」ということが本心にあります。
次のような状態だと、高校に入ってもやりたいことや打ち込めるものがなく、高校に通う目的を見失いがちなのです。
なんとなく進学した高校や、親に勧められて入学した高校では、熱意や期待がないため、高校生活について「なんでこんなことしてるんだろう」といった悩みが深くなり、最終的に中退を決意するまでに至ることもある、ということです。
高校生活を楽しくする方法については、コラム「高校が楽しくない?高校生活がつまらないと思う8つの原因と5つの対策方法」をご覧ください。
希望の高校に入学できれば、授業にも期待感が増すことでしょう。
しかし、実際に授業を受けてみて、充実感がないと思う子どももいます。
授業内容がつまらない、先生の教え方に疑問を感じる、思っていたより難しい(簡単すぎる)などの不満があれば、学ぶ意欲(=高校に在籍し続ける意欲)もわかないものです。
希望の高校以外に進学した人であれば、なおさらでしょう。
とは言え、授業に興味がない子でも、勉強自体が嫌いとは限りません。
「高校の授業はつまらなかったけれど、予備校の授業は楽しかった」という人はとても多いです。
予備校の授業は、高校と比べると、一般的に「わかりやすい解説」「やる気をひきだす工夫」「興味深い話題が豊富な楽しい授業」といった特徴があるからではないでしょうか。
予備校で、初めて「勉強が楽しい」と感じたという人もいます。
また、「学んだ内容が将来に生かすイメージ」がつかめない場合も、「勉強する意味がない(=高校に通う意味がない)」と思いがちになります。
人間関係は大人でも難しい問題で、それを原因に転職する人もいます。
これから精神面でも成長する子どもにとっては、より一層上手に人間関係を築くのは難しく、中退を考える原因になります。
ちょっとした誤解がいじめにつながる可能性もあり、いじめを恐れて、本当の自分をさらけ出すことができない子もいます。
また、集団生活そのものが苦手な子にとっては、「学校は、心身を疲労させるつらい場所」になりかねません。
「学校、バイト先、塾などの環境ごとに自分のキャラを使い分けてうまく切り抜けていく子」もいますが、「本当は一人で本を読みたいけれど、変わった人だと思われたくないので、無理をして友達とはしゃぐ子」もいます。
最近の子どもは大人が思っている以上に人間関係に敏感で、子どもの心の疲れは親が思っている以上に大きいのかもしれません。
学校の雰囲気が合わなくて中退(を検討)するケースも、よくあることです。
志望校を決める際、文化祭や体育祭などを見学して校風を確認していても、入学してみないと、実際の校風はわからないものです。
次のように、自分に合わない雰囲気の学校に入ると、大変な思いをすることになります。
やりたいことがあってその高校に入学したとしても、校風が合わないために高校に通うことが難しくなり、中退するケースも見受けられます。
高校中退の理由で3番目に多いのが、学業不振です。
高校入学後、授業についていけないことや、成績を伸ばすことができないことで悩み続け、中退する、ということです。
これは、「中学までも勉強が苦手だった人」に限りません。
中学まで成績優秀な子であっても、「常に成績上位を維持し、よい成績をとるのが当たり前」のような状態になると、それがプレッシャーになって勉強が手につかなくなり、学業不振に繋がることがあるのです。
また、高校では、自分と同じくらいの学力の人たちが集まっています。
猛勉強の末に入学した志望校で、優秀な仲間に囲まれて、これからの高校生活を考えると夢や希望でいっぱいです。
そんな中、入学してはじめての定期テストで、「同じくらいのレベルの人たち」の中での自分の成績(順位)がこれまで経験したことのないくらい低く、がく然として勉強に手がつかなくなることもあります。
さらに、中学校までの勉強内容は、高校よりは簡単なものです。
中学までに成績が優秀であったこと、志望校に合格して安心したことなどで勉強に手を抜いていると、「より難しい」高校の内容についていけなくなることもあります。
そして、がんばって勉強しても、どうしても成績が伸びないという場合もあります。
部活と勉強の両立が大変、進学校で授業内容が難しいなどの場合は、なおさらでしょう。
このように、「学業不振」のきっかけはあふれています。
特に成績重視の学校では、成績が悪いとそれだけで「落ちこぼれ」とみなされ、先生やクラスメートの目が怖くなり、学校に行きづらくなるのです。
お子さんに「高校を中退したい」と相談されたとき、多くの親御さんが驚き言葉を失います。
お子さんの将来が心配で、どうするべきなのかうろたえるばかりです。
ときには感情的になり、叱りつけることもあるかもしれません。
お子さんから相談を受けたとき、具体的にはどうしたらよいのでしょうか。
私の身近に、娘さんが高校を中退した方がいます。
中退してから親も子も苦労しましたが、高認を取得し、みごと希望の大学に進学することができました。
その知人から聞いた話も参考に、「高校中退について相談されたとき、親御さんに心がけてほしい3つのこと」をご紹介します。
高校を中退すると、その時点での学歴は中卒になります。
先ほども触れましたが、義務教育である中学を卒業しても、残念ながら現実的には就職などで不利になるため、高校は卒業してほしいと思うのが親心です。
お子さんの将来を心配して、感情的に怒ったり、なんとかして高校中退を阻止しようとしたりする方が多いです。
しかし、お子さんが高校中退したいと思うには、それなりの思い、気持ち、事情があるはずです。
まずは、お子さんが中退したいと思ったワケを聞いてみましょう。
前章で述べたような気持ちなどについて、お子さんはお子さんなりに悩んでいるはずです。
いくらお子さんの将来を思ってのことでも、親御さんの気持ちを押しつけることは逆効果です。
お悩みを抱えるお子さんに、「親から否定された」「親は話を聞いてくれない」という気持ちにさせないことが大切です。
逆に言うと、「親がしっかり話を聞いてくれた」「親は自分の味方だ」といった気持ちになると、その後もスムーズに進みやすいです。
お子さんから高校中退したい事情を聞いた後は、今後のことを親子で話し合うことが大切です。
お子さんの言い分に納得できないこともあるかもしれませんが、話し合うことでお互いの気持ちがわかりあえることもあります。
お子さんが何にどれほど悩んでいるかということがわかれば、お子さんにとって一番よい進路を考えることができます。
答えがすぐに見つからないこともあるかもしれません。
待つことは苦しいことですが、お子さんを信じて寄り添いましょう。
とは言え、お子さんの気持ちは焦る一方ですし、親としても待ってばかりはいられないでしょう。
次項で述べるように、「高校中退について詳しい人」への相談も行ってください。
お子さんに高校中退したいと言われた場合、親御さんが一人だけで、または夫婦だけで悩むことは珍しくありません。
しかし、お子さんの高校中退を親だけで抱え込むと、お子さんを信じたい気持ちが強くても、どうしても不安になるものです。
また、高校中退について詳しくない親子だけで考えても、「よい案」が思いつかない可能性があります。
親だけ、親子だけで悩まず、高校中退に詳しい、信頼できるところに相談することが大切です。
信頼できる相談先として、まずはお子さんの在籍する高校があります。
子どもの高校での様子は、親は知らないことも多いです。
高校の先生は親が気づかない子どもの変化や気持ちを把握しているかもしれず、親ができないようなサポートもできる可能性があります。
高校の先生とのコミュニケーションを頻繁にとり、お子さんにとって一番よい方法を考えていきましょう。
高校の他にも、教育委員会、厚生労働省が所轄する児童相談所、保健所などにも相談窓口があります。(参考:文部科学省「不登校への対応について」)
地域によって相談窓口の名称が違うので、具体的には、各都道府県や市区町村のウェブサイトで確認したり、代表電話に問い合わせたりしてみてください。
公的窓口以外にも、フリースクール、キズキ共育塾のような「中退」に詳しい塾、高校中退者を支援するNPOなどもあります。
詳しい人に相談するうちに、「中退して、中退後はこうしよう」「いろいろ検討した結果、(我慢して)今の高校の卒業を目指そう」などと、親子で納得できる選択が見つかると思います。
高校を中退するとなった場合、その先の進路が気になるところでしょう。
この章では、実際に高校を中退したときの懸念点やそれを解決する方法をご紹介します。
高校を中退しても、その後に大学や専門学校に入学することは可能です。
「高校を中退したら、もうその後の進学はできない」という心配は不要です。
学歴も、高校を中退したかどうかに関わらず、大学や専門学校に進学して卒業すれば、大卒(専門学校卒)になります。
高校を中退した場合、大学や専門学校を目指すのであれば、まずは受験・入学資格を満たす必要があります。
大学や専門学校の受験・入学資格は、基本的には「高校卒業」または「高認への合格」です。
そのため、別の高校の卒業か、高認の受験・合格を検討するようにしましょう(後述します)。
高校生活を続けるより、中退して仕事をしたい人もいます。
高校に入学した後に、自分のやりたいことが「働くこと」として明確になって中退する、ということです。
自分のやりたいことが見つかれば、「目標に向けて早くスタートを切りたい」と思う人もいるでしょう。
職人さんなど、学歴よりも経験の方が重視される「職業」もあります。
目指したい職業が明らかで、かつ学歴(高卒資格)が必要ではない場合、高校を中退して就職することは、早めにキャリアを築けるというメリットがあり得ます。
しかし、将来像がはっきりしないまま、高校を中退して就職するのは厳しいことも多いです。
繰り返しになりますが、高校進学が当たり前になった現代では、採用条件に高卒以上と明記されている仕事が多く、高校中退(中卒)では「様々な選択肢」の中から就職先を選ぶことが難しい状況だからです。
つまり、現実的には、高校中退(中卒)の場合、アルバイトや日雇いの仕事など、雇用が不安定で収入が低い仕事に就くことが多くなるのです(それ自体は「絶対的に悪いこと」でもないのですが、「不本意にそういう状況になる」ことは避けたいところでしょう)。
また、先述の「職人系の仕事」でも、高校・専門学校・大学などで得られる知識が不要だということではありません。
関連する知識・学問をしっかりと学ぶことで、キャリアの遅れを挽回することも可能です。
「高校中退(中卒)だと、安定した職業には絶対に就けない」と言うつもりはありませんし、実際に高校中退(中卒)で充実して働いている人もいます。
しかし、「(将来的な)選択肢や可能性を、より広げる」という意味では、高校中退(中卒)で働くにしても、働きながら、次に紹介する通信制高校・定時制高校に通う、高認の合格を目指すことをオススメします。
高校中退(中卒)での就職については、コラム「中卒からの就職、行きやすい5つの業界をご紹介」をご覧ください。
高校を中退しても、別の高校に再入学・編入することで高校を卒業することができます。
全日制の高校に再入学・編入するという選択肢もありますが、全日制の場合はどの高校も編入学の枠がとても少ないのが現状です。
さらに、再入学にしても編入にしても、入試に合格する必要があります。
特に編入試験は通常の入学試験よりも難易度を高くしている学校があるので、高校を中退してからブランクがある場合や、学業不振で中退した場合、編入試験に合格するのは難しいです。
一方で、通信制や定時制の高校は、再入学・編入を広く受け入れています。
再入学・編入のための試験も簡単だったり無試験だったりすることは珍しくありません。
実際に高校中退した多くの人が、高校卒業を目指すために通信制高校や定時制高校に再入学・編入しています。
通信制高校や定時制高校には高校を中退した人が多く在籍しているので、再入学・編入しても気遅れすることはありません。
また、全日制高校と比べて、仕事をしながらでも通いやすい(卒業しやすい)仕組みでもあります。
通信制高校の詳細については、コラム「通信制高校とは?特徴・メリット・選び方・オススメの高校などをご紹介」をご覧ください。
定時制高校の詳細については、コラム「定時制高校ってどんなところ?定時制出身の私が紹介する、定時制のリアル」をご覧ください。
先述のとおり、高認は、「高校を卒業した人と同じ程度の学力がある」ということを国から認定される資格です。
高校を卒業しなくても、高認試験に合格することで、大学や専門学校の受験・入学資格を得ることができます。
また、一部の公務員試験や民間の就職試験などでも、「高卒」とみなされることがあります。
しかし、高認試験に合格しても、その後に大学や専門学校を卒業しなければ、正式な学歴は「中卒」のままであることには注意が必要です。
高認試験に合格後、大学を卒業すれば、最終学歴は大卒になります。
高認の詳細は、コラム「【すぐ読める】高卒認定試験とは?意外と簡単!取得のメリット・合格のポイントをご紹介」をご覧ください。
通信制・定時制高校と、高認試験の合格は、一概にどちらがオススメというものではありません。
また、お子さんの状況によっては、高校中退後すぐにどちらかを選ぶのではなく、いったんアルバイト生活を行ったり、海外に短期留学してみたり、休養の時期が必要だったり、ということもあり得ます。
もちろん、「高校中退で働く」という選択肢もあるでしょう。
お子さんと話し合い、また詳しい人にも相談しながら、それぞれのお子さんの状況に合った方を選びましょう。
お子さんが高校中退したい気持ちと、親御さんの心構え、高校中退後の進路についてご紹介しました。
高校中退となると、お子さんの将来が心配になるかもしれませが、必ずしも不安なことばかりではないということを理解していただけたと思います。
お子さんが前に進もうとしているのであれば、お子さんの意思を尊重し、信じることが大切です。
しかし、お子さんを見守るだけでは、親御さんも不安になることがあると思います。
決して自分だけで抱え込まず、信頼できる相談先に頼ることが必要です。
お子さんとあなたが、充実した次の一歩に進めますよう、心から祈っています。
さて、私たちキズキ共育塾は、お悩みを抱える方々のための完全個別指導塾です。
生徒さんには、高校中退から高認試験や大学受験を目指す方、高校には所属しているけれど通学せずに勉強している方も大勢いらっしゃいます。
キズキ共育塾では、お子さんが安心して学ぶことができるようサポートをいたします。
迷っていることや心配なことがありましたら、キズキ共育塾の概要をご覧の上、ぜひ一度無料相談をご利用ください(親御さんだけでのご相談も可能です)。
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