
やすだ・ゆうすけ。発達障害(ASD/ADHD)によるいじめ、転校、一家離散などを経て、不登校・偏差値30から学び直して20歳で国際基督教大学(ICU)入学。卒業後は新卒で総合商社へ入社するも、発達障害の特性も関連して、うつ病になり退職。その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。経歴や年齢を問わず、「もう一度勉強したい人」のために、完全個別指導を行う。また、不登校の子どものための家庭教師「キズキ家学」、発達障害やうつ病の方々のための「キズキビジネスカレッジ」も運営。
こんにちは。不登校の方々や学校が苦手な方々の勉強とメンタルを完全個別指導で応援するキズキ共育塾の石川孝之です。
中学や高校で不登校になると、「将来、大学に進学できるのだろうか」という不安を持つ方は少なくありません。
このページを開いたあなたも、そうした不安をお持ちではありませんか?次のような声は、よくお聞きします。
結論から言うと、中学や高校で不登校でも(不登校経験があっても)、大学受験(合格)への道筋はたくさんありますので、まずはご安心ください。
例えば、高校には通信制高校や定時制高校もありますし、高校を卒業せずに高卒認定を取得するという方法もあるのです(詳しくは後述します)。
その上で、人によって向いている道筋は異なるため、「このルートが正解」ということは一概には言えません。
今回は、中学・高校不登校から大学受験に向かうための8つのルートを、オススメポイントや注意点とともにご紹介します。
合わせて、不登校から大学受験を成功させた事例や、特に親御さんに向けた「不登校のお子さんのためにできること」もご紹介します。
中学・高校不登校で大学受験を考えているあなたのお役に立てれば幸いです。
↑動画では、このコラムの内容に関連して、面接のある大学受験の際に不登校の経験をどう話せばいいかをお伝えしています。ポイントは、「不登校をなかったことにはしない」「受けたい学部にあった答え方をする」「大学の特徴を見る」「一人で考えなくてもいい」です。
ご興味がありましたら、ぜひご覧ください。
目次
まず、大学受験のためには「高校卒業(見込み)」「高卒認定の取得」「その他の学校の卒業など」のうち、1つが必要です。
これは、中学・高校で不登校かどうか(不登校を経験したかどうか)は関係ありません。
そのため、大学受験を目指すあなたは、まずこのどれを目指すかを考えましょう(そのための参考としては、次章「不登校から大学受験を目指す8つのルート」をご覧ください)。
なお、学校や試験が苦手な方は、「高校に進学しても(別の高校に転校しても)また不登校になる」「自分は試験に合格しないに決まってる」などと思うかもしれませんね。
しかし、「これまでの学校(今の学校)が合わない」からといって、「別の学校も合わない」というわけではありません。
また、試験には、相談できる詳しい人、自分に合った勉強法、自分に合った塾などが見つかると、これまでよりもきちんと対策を立てることが可能です。
これから何回か繰り返しますが、「調べられる範囲で調べてみる」「詳しい人に相談する」ことで、あなたに向いた大学受験のルートがきっと見つかります。
以下、各資格についてカンタンに説明します。
ちょっと長いので、「もう知ってる」という方は、「不登校から大学受験に進むルート」を紹介する次の章にお進みください。
大学受験に必要な資格である「高校卒業」とは、文字どおり高校を卒業することです。
高校には、次の3種類があります(それぞれ、次章で解説します)。
また、普通科以外にも、工業科、商業科など、様々な科があります。
どれも正式な高校であり、卒業すると大学受験が可能になります(厳密には、高校3年生の時点で、「卒業見込み」になっていれば受験できます)。
どの高校も、「3年(以上)高校に在籍して、必要な単位を取得する(=出席日数やテストの点数・成績が基準を下回らないようにする)」ことで卒業できます。
少し言い方を変えると、出席日数も成績も、基準を上回るだけで卒業できる(=毎日登校する必要も、テストで満点を取る必要もない)ということです。
そう知っておくと、少し気が楽になるのではないでしょうか(もちろん、大学受験のための勉強は「高校卒業の基準」とは別に必要ですが)。
なお、学費、授業レベル、進路指導・相談の充実度合い、生活指導の内容、部活や生徒会活動の充実度合い、校風(どんな生徒が多いのか、先生が厳しいか優しいか)、卒業後の進路の傾向などは、学校によって大きく異なります。
そうした部分についても、資料請求や学校見学などを行ったり、知っている人に聞いたりすることで、「より自分に合った高校」を見つけることができます。
高校を卒業しなくても、高卒認定を取得すれば大学受験が可能になります。
高卒認定(高認)とは、正式名称を「高等学校卒業程度認定試験」という、文部科学省が実施する試験です。
高卒認定を取得すると、「高校を卒業した人と同等以上の学力がある」と認定され、高校を卒業していなくても大学・短大・専門学校などの受験が可能になるのです。
試験は、毎年2回(8月・11月)実施されています。
高卒認定の試験を受けることができる人は、「その年度で16歳以上になる、かつ大学入学資格のない人(=高校を卒業していない人か、高卒認定を取得していない人)」です。
高卒認定を取得するためには、国語・英語・数学など、全部で8〜10科目の試験での合格が必要です。
合否は、科目ごとに判定されます(国語と英語は合格、数学は不合格、というような感じです)。
そして、1回の試験で全ての科目に合格する必要はなく、全ての科目で合格するまで何度でも受験できます。
また、一度合格となった科目の合格はずっと有効で、再度試験を受ける必要はありません。
さらには、高校での勉強の進み具合(=取得単位数)によっては、受験を免除される科目もあります(逆に、高卒認定の取得によって、学校での授業が免除されることもあります)。
高卒認定は「比較的簡単な試験」と言われていますが、勉強が苦手な場合や、勉強の仕方から学びたい場合などには、高認対策を行う塾へ通うと効率的です。
なお、高卒認定試験の受験費用は、受験科目の条件によって次のように異なります。参考:文部科学省※PDF「高等学校卒業程度認定試験」。令和4年度(2022年度)の金額です)
ただし、「高卒認定の取得」は、正式な学歴にはなりません。
高卒認定を取得しても、その後に大学や専門学校を卒業しなければ、最終学歴が「中卒」のままである点には注意が必要です。
高卒認定についてもっと詳しく知りたい人は、コラム「【すぐ読める】高卒認定試験とは?意外と簡単!取得のメリット・合格のポイントをご紹介」をご覧ください。
高校以外にも、いわゆる「高専」「(一部の)高等専修学校」の卒業なども、大学受験の資格となります。
「卒業」ではなく、「卒業『など』」と書いているのには、理由があります。
上記学校は、卒業しなくても、3年以上在籍して必要な成績を修めると大学受験が可能になることがあるのです。
中学卒業後の進路や高校(中退)からの転校先として、気になるなら調べたり詳しい人に聞いたりしましょう。
特に高等専修学校は、生徒の約2割が不登校経験者であり、不登校経験者への配慮がなされていることはよくあります。(参考:文部科学省※PDF「不登校経験者の自立を支える高等専修学校」)
ただし、「不登校から大学受験を目指す」という意味では、一般的にはオススメしません(理由は次章の⑧で説明します)。
高等専修学校と高専の概要については、コラム「高校中退から専門学校への進学方法を紹介!〜高等専修学校・高専も解説〜」をご覧ください。
ではいよいよ、中学・高校で不登校の人(不登校を経験した人)が大学受験に進むための、8つのルートを紹介します。
それぞれにオススメポイントや注意点なども書いていますので、「自分に合いそうなものはどれか」を考えてみましょう。
「どれが自分に向いているのかわからない…」という方は、私たちキズキ共育塾にお気軽にご相談ください。
最初のルートは、「全日制高校へ進学・転校して、卒業を目指しながら、大学受験に備える」です。
このルートは高校生と中学生でオススメ度が違います。
あなたが現在中学生なら、普通にオススメのルートです。
繰り返すとおり、「中学が合わない」からといって、「高校も合わない」わけではないからです。
どんな全日制高校があって、どこが自分に合いそうかなどを調べていきましょう(もちろん、後で紹介する通信制高校や定時制高校も合わせて視野に入れてOKです)。
また、「大学受験を考えているから」といって、「必ず普通科や進学校を選ばなくてはならない」というわけでもありません。
普通科や進学校の方が「大学受験のための勉強」が充実していることは事実ですが、高校は「大学受験の準備のため」だけに通うものでもありません。
何科を卒業しても「高卒」は「高卒」ですので、大学受験は可能です(ただし、適切に塾や家庭教師などを頼った方が効率的です)。
一方、あなたが高校生の場合、現実的に、このルートはあまりオススメできません。
まず、メリットは次のとおりです。
しかし、次のデメリットが、なかなか大きいのです。
上記デメリットによって、不登校から全日制高校への転校後、再度中退して、今度は通信制高校へ転校したり、その後は高校に通わなくなったり、という方も珍しくありません。
もちろん、不登校から全日制高校に転校して成功した人もいるでしょうから、全面的に否定するつもりはありません。
しかし、「全日制高校でなくてはならないか」をよく考えた上で、通信制高校や定時制高校などとも比較した上で、きちんと検討しましょう。
2つ目のルートは、「通信制高校へ進学・転校して、卒業を目指しながら、大学受験に備える」です。
このルートは、中学生・高校生の両方にオススメです。
通信制高校とは、「毎日学校に通学する」のではなく、「学校から送られてくる教材をもとに、自宅で勉強する」という仕組みの高校です。
ただし、「全く通わなくてもよい」というわけではなく、「スクーリング」という、通学する必要がある日もあります(スクーリングの頻度は、学校によって大きく異なります)。
通信制高校への進学・転校について、特に不登校に関連したオススメポイントは、次の3つです。
なお、注意すべき点は以下の5つです。
上記デメリットの詳細と対応法は、コラム「通信制高校の5つのデメリット・5つのメリット〜デメリットには必ず対策があります〜」に書いていますので、ご興味がありましたらお読みください。
学費は、公立なら年間3~5万円、私立であれば年間10~100万円程度が目安です。
通信制高校はたくさんありますので、学校見学や資料請求などを行った上で、どの高校にするかを選択しましょう。
その他、通信制高校についての詳細は、コラム「通信制高校とは?特徴・メリット・選び方・オススメの高校などをご紹介」をご覧ください。
3つ目のルートは、「定時高校へ進学・転校して、卒業を目指しながら、大学受験に備える」です。
このルートは、中学生・高校生の両方にオススメです。
定時制高校とは、全日制高校よりも遅い時間帯で授業を行う高校のことです。
より具体的には、主に以下のような時間帯で授業を行います。
不登校に関連して、定時制高校への進学・転校をオススメする理由は、次の3つです。
注意すべき点は、次のような感じです。
特に③については、「全日制高校よりも1日あたりの授業数が少ない定時制高校」では、授業に必要な日数が全日制高校よりも多く、そのために3年では卒業できない場合がある、ということです(全ての定時制高校が卒業までに4年かかるわけではありません。
「いつまでに高校を卒業したい(大学受験をしたい)」というプランがある場合には、卒業までの年数も検討して高校を選びましょう。
定時制高校のメリット・デメリットの詳細は、コラム「定時制高校ってどんなところ?(4)定時制高校のメリット・デメリット」に書いていますので、興味がありましたらご覧ください。
学費については、公立で年間13万円(以上)、私立で50万円(以上)、くらいが目安になりそうです。
特に定時制高校ならではの学校選びのポイントとしては、「通いやすい時間帯に授業を行う学校、通学しやすい場所にある学校かどうか」「多様な層が在籍するため、校風や雰囲気が自分に合うかどうか」を検討する必要があります。
見学や資料請求などで、調べておきましょう。
その他、定時制高校の詳細は、コラム「定時制高校ってどんなところ?定時制出身の私が紹介する、定時制のリアル」をご覧ください。
4つ目のルートは、「全日制・通信制・定時制高校へ進学・転校して、卒業と高卒認定の取得の両方を視野に入れた上で、大学受験にも備える」です。
このルートは、中学生と高校生の両方にオススメです(ただし、高校生の場合、前述のとおり「全日制高校への転校」はあまりオススメしません)。
高卒認定は、高校に在学していても受験することができます。
この場合のメリットは、各高校のメリットに加えて、次のようなものがあります。
注意点は、それぞれの高校のものに加えて、次のとおりです。
現在高校生である方には、「現在の高校に在籍したまま、高卒認定の取得を目指しつつ、大学受験にも備える」というルートがあります(現在中学生の方も、今後の参考にぜひ読んでみてください)。
特に、「今在籍している高校への登校復帰を検討している方」にはオススメです。
前述のとおり、高卒認定は、高校に在学していても受験することができます。
このルートのメリットは、次のような感じです。
注意点は、次のような感じです。
この注意点を解消するためには、次項でご紹介する「保健室登校・別室登校」と組み合わせることも考えられます。
こちらも、現在高校生である人向けのルートです。
「教室への登校」ができなくても、保健室登校や別室登校を行うことで「出席」とみなされることがあります。
試験も保健室で受けるなどをすることで、「出席日数」と「勉強」の両方を満たし、単位を取得し、現在の高校を卒業できる、というルートです。
保健室登校・別室登校を出席とみなすかどうか、保健室・別室で試験を受けられるかどうかなどは、学校によって異なりますので、気になる場合は高校に確認してみましょう。
メリットは、次のとおりです。
注意点は、次のとおりです。
学校では教科書を読んだりプリントをもらったりして自習しつつ、塾などに通うと、より効率的に勉強できます。
7つ目は、「高校進学(転校)・卒業を考えず、高卒認定で大学受験の資格を満たす」ルートです。
このルートは、中学生と高校生でオススメ度が違います。
あなたが今中学生の場合、最初からこのルートを選ぶことはオススメしません。
高校に進学しないことには、「高校が合うか合わないか(楽しいか楽しくないか)」がわからないためです。
「今の学校」「これまでの学校」が合わないからといって、高校も合わないわけではありません。
不登校で悩んでいると、「自分は高校に行ってもまた不登校になる。だから高校に進学しても意味がない」「不登校の自分が進学できる高校なんてない」などと考えてしまいがちですが、そうとは限らないのです。
まずは高校進学を視野に入れて、自分に合いそうな高校や、不登校で内申点が低くても進学できる高校を探しましょう。
結果として「やはり高校には進学しない」「やはり合わなかったから中退する」という選択をする可能性もありますが、探さずに最初から「高校には行かない」と決めつけるのは、ちょっともったいないですよ。
一方、あなたが現在高校生の場合、このルートは現実的に「アリ」です。
高校中退後に高卒認定を取得して大学受験を目指す人は、珍しくありません。
メリットは、次のとおりです。
注意点としては、次のとおりです。
特に①については、「所属」がなくなった人は、精神的にダメージを受けやすくなることがあるからです。
高校生がこのルートを進む場合、例えば「高校中退者の大学受験に詳しい塾」など、「所属」と「勉強・進路相談」を満たせる場所を探すことを合わせてオススメしておきます。
最後のルートは、「高専や(一部の)高等専修学校に進学・再入学して、卒業などを見据えた上で、大学受験に備える」です。
中学生と高校生に共通してお伝えします。
紹介しておきながら失礼しますが、ともに、「不登校から大学受験を目指す」という意味では、一般的にはオススメしません(どちらも「悪い学校である」という意味ではありません)。
まず、高専は、工学・技術・商船などについて、「普通の高校」よりも濃い内容を学びます。
専門的にしっかり学べる一方、授業内容に遅れるとすぐについていけなくなることもあるのです。
「授業についていくために、毎日登校して、しっかり授業を受ける」というハードルが、不登校経験者にはちょっと高く感じられることがある、ということです。
次に、高等専修学校は、工業・農業・医療などについて、職業に直結した内容を学びます。
先述のとおり、生徒には不登校経験者も多く、学校として不登校経験者への配慮がなされていることも珍しくありません。
しかし、職業に直結した内容を学ぶ分、大学受験に直結する内容の授業は手薄になりがちです。
ただ、高専・高等専修学校ともに、上記内容は一般論です。
不登校を経験していても高専では楽しく過ごせてしっかり学べる人もいるでしょうし、高等専修学校に進学して大学受験の勉強は塾などで対策する、ということは、もちろん考えられます。
何度も繰り返すとおり、「自分の性格など」と「その学校」の相性がどうかなどについて、しっかり調べて詳しい人にも聞くことで、あなたに合う学校が見つかります。
高専と高等専修学校については、コラム「高校中退から専門学校への進学方法を紹介!〜高等専修学校・高専も解説〜」をご覧ください。
私たちキズキ共育塾は、学校が苦手な人を応援する完全個別指導塾です。勉強や生活について、無料相談ができます。不登校からの大学合格実績多数。お気軽にご連絡ください。
フォームで問い合わせあなたが高校生で、「中退からの転校」を考えている場合、中学生とは異なる注意点があります。
それは、「在籍期間」です。
前述したとおり、高校を卒業するためには、「3年間(以上)の在籍期間」が必要です(別途、単位も取得する必要があります)。
転校前の高校の在籍期間は、次の学校に引き継ぐことができます。
例えば、「最初の高校に1年間在籍していた場合、次の高校での在籍は2年間でOK」ということです。
ですが、中退の関係で「前の高校」と「次の高校」の間に「高校に在籍していない期間」があると、3年間の在籍期間を確保するために、「18歳の3月」に卒業できないのです。
そうすると、大学受験は1年先送りになります。
現時点で高校に所属している場合は、中退・転校の時期について、よく確認しましょう。
とは言え、高卒認定ルートや、高校卒業と高卒認定の両方を視野に入れるルートであれば、「18歳の3月」に高校を卒業できなくても大学受験は可能です。
また、「高校は18歳の3月に卒業しなくてはいけない」というものでもありませんので、卒業が伸びたときには「受験勉強に使える時間が増えた」とポジティブに考えることもできます。
私たちキズキ共育塾には、不登校から大学受験を行った生徒さんがたくさんいます。
今回はその一例をご紹介しますので、今後のご参考にぜひご覧ください。
進藤明子さん(仮名、日本大学芸術学部合格)は、小学生のころから学校を休みがちでした。
進学した高校にも次第に通えなくなって中退、生活リズムも崩れます。
「このままではいけない」と悩み続けた結果、もう一度勉強に取り組み、大学に入って自分のやりたいことを見つけてみようと思いました。
キズキ共育塾で学ぶことで、勉強に加えて人間的にも成長し、AO入試で志望大学に無事合格しました。
金井篤くん(仮名、関西学院大学社会学部・商学部ほか合格)は、高校で部活と勉強を両立することが難しくなったことをきっかけに、不登校を経て中退しました。
中退後は、半年ほどの引きこもり生活を送ります。
一度は塾に入るのですが、そこにも馴染めず再び引きこもりになりました。
そんな中、友人が大学受験に取り組んでいることを知り、「友達に負けたくない」という思いから、再び勉強をやり直してみることにします。
キズキ共育塾に入塾した後は、自分のペースで勉強を進めることができ、大学合格を掴みました。
堀内亮太くん(仮名、立命館大学理工学部合格)は、中学受験で中高一貫校に進学しました。
ですが、理由が思い出せないくらい中学校が嫌になり、不登校になります。
アメリカに行ったことをきっかけに海外に希望を持ち、オーストラリアの高校に転校したところ、今度は人見知りのためによりつらい状況になります。
その後、興味を持った物理を学べる大学への進学を決意。
高校を中退して独学で高卒認定を取得後、キズキ共育塾で受験勉強を行い、立命館大学に合格しました。
富田克祐くん(仮名、国士舘大学法学部合格)は、小中学校のときはすごくまじめな生徒でした。
ですが、入学した高校の「体育会系っぽい雰囲気」が苦手で、次第に勉強についていくことができなくなり、1年間の不登校を経験します。
その後、高校を転校したのですが、みんなと一緒に授業を受けるのが難しかったり、要求されるレベルが高すぎたりと、新たな問題を抱えます。
そんなときに、キズキ共育塾を見つけて入塾。
最初は授業を受けることさえ不安でしたが、少しずつ苦手を克服し、大学に合格しました。
これまでご紹介してきたとおり、中学・高校不登校から大学受験を目指すルートは、たくさんありますので、まずはご安心ください。
とは言え、不登校については、お子さんのみならず、親御さんも不安やお悩みをお持ちであることは、お察しいたします。
この章では、不登校から大学や高校への進学を目指すお子さんを持つ親御さんに向けて、親御さんにできることをご紹介します。
不登校から次の一歩に進むためには、第三者の援助が不可欠です。
逆に言うと、不登校や受験に関するお悩みを、親子だけ、家族だけで抱え込まない方がよい、となります。
第三者とは、不登校に詳しい人や、不登校支援を行う団体などの専門家のことです。
学校に在籍しているのであれば、担任、学年主任、スクールカウンセラーなどに相談してみましょう。
次のような、お住まいの市区町村の相談窓口に相談する方法もあります。
名称などは自治体によって異なりますので、お住まいの自治体のウェブサイトで確認してみましょう(窓口がわからない場合は、代表電話に連絡して確認してみましょう)。
民間の不登校の支援団体には、全国の「不登校の親の会」や、私たちキズキ共育塾などがあります。
保護者だけ、または子どもだけで相談できる場所もありますので、「まずは自分だけで」と思う場合はそういうところを探してみましょう。
また、最近はインターネットや電話で不登校の相談を受け付けているところも多いので、家の近くに相談機関がなくても頼ることができます。
相談先についてもっと詳しく知りたい方は、コラム「我が子の不登校を解決するために親御さんができること〜原因・解決策について解説〜」をご覧ください。
専門家には守秘義務があるので、相談に行ったからといってそれが周囲に知られることはありません。
ご本人だけ、親子だけ、ご家族だけで悩まずに、必ず専門家の助けを借りましょう。
親は親で、自分の生活を充実させましょう。
「子どもが不登校なのに、私だけが仕事に行ったり、趣味のサークルを楽しんだりしていいのだろうか?」
そのように思われるかもしれませんが、親は親で自分の人生を楽しむことが、不登校の解決に繋がります。
そうはいっても、子どもが苦しんでいるときに、楽しむことができないのは親の感情として当然だと思います。
ですが、親が自分の生活を充実させることには、次のような効果がありるのです。
親が生活を楽しむことで、親子で社会から孤立することを防げます。
親子とも外との繋がりがなくなって、家庭ごと地域から(世間・社会から)孤立する、というケースがあるのです。
親が働きに出ている場合でも、子どものことで心にずっと不安を抱えていると、社会との心理的な距離が開いていきます。
地域や社会から孤立すると、家族という密閉した空間の中で、親の心・視点は子どもに向かう一方で、親子の不安はますます増幅してしまいます。
親の過度な不安や心配が子どもの心を圧迫していく…といった悪循環にも陥りかねません。
「親が生活を楽しむ」ことで、視野も適切に広くなり、社会からの孤立を防ぐことができるのです。
親の充実した生活は、大人のロールモデルを子どもに与えることになります。
充実している親の姿を見ることで、子どもは「今は不登校で苦しいけど、大人になったらこんなふうに生活したいな」「そのために、受験勉強もがんばろう」と考えるようになります。
子どもに「外の世界は楽しいよ」「大人になるっていいものだよ」と示すことが、不登校の「次の一歩」につながるのです。
私たちキズキ共育塾は、学校が苦手な人を応援する完全個別指導塾です。勉強や生活について、無料相談ができます。不登校からの大学合格実績多数。お気軽にご連絡ください。
LINEで問い合わせこの章では、「不登校からの大学受験」で気をつけておくべきポイントを、不登校の人たちのための個別指導塾・キズキ共育塾の講師たちからのアドバイスを紹介します。
実際に不登校から大学受験を目指す人たちに勉強を教えている講師の「生の声」ですので、きっと参考になると思います。(これまでの内容もキズキ共育塾の知見に基づくものであるため、一部重複する部分もあります。また、講師名は仮名の場合もあります)
また、私たちキズキ共育塾の無料相談では、「実際のあなた」のための、より具体的なアドバイスが可能です。ぜひご相談ください。
いま自分がどこにいるのか、進捗状況を把握する
不登校の中高生が大学受験を目指す際に気をつけるべきポイントは、「いま自分がどこにいるのか、進捗状況を把握する」ことだと思います。
なぜなら、学校などに通っていると定期テストなどで現在の自分のレベルが明確化されやすいですが、学校に通っていない場合は見えづらいからです。
もちろん、自分の進捗を明らかにすることで「自分はこんなにもできていないのか…」と不安を感じることもあるでしょう。しかしむしろ、「ここができていないから、できるようにすればいいだけだ」と、改善点が見つかるいい機会だと捉えながら、進捗を把握して目標まで近づくのがよいと思われます。
学習塾などの、モチベーションを保てる方法を持つ
不登校の中高生が勉強を進めて行くときに、いちばん難しいのは、「モチベーションを保つ方法」だと思います。「勉強習慣をどのように作るのか」という問題とも関わります。
学校に通っていると、毎日授業が一定のペースで進んで行きテストが実施されることで、半ば強制的に勉強のペースを作って行くことになります。テストが近づいて来ると、クラスメイトで勉強の進捗を確認し合ったり、先生にテスト範囲の内容を質問しに行ったり…… 様々な形で自分の勉強の到達状態を確認することになるはずです。
学校に行っていない状態で、あなた一人でモチベーションを保ち、勉強習慣をつかむことは、「無理」とは言いません。ですが、学習塾などの「勉強をサポートする存在」を持てると、より安心だと思います。
村下莉未講師のアドバイス
受験に必要な科目を検討する
勉強する科目(=受験に必要な科目)について、早めに検討をつけることが重要になります。取り組む科目の数によって、学習スケジュールが大きく変わるからです。
まずは「高卒認定試験を受ける必要があるのか」を確認しましょう。
次に、「大学は国公立を視野に入れるのか」を決めておけるとよいと思います。私立の受験は3教科で済むことが多いですが、国公立では5教科が必要です。また、なかなか難しいと思いますが、私立の場合は、受験する大学や学部が決まっていると、受験科目をかなり絞ることができます。
英語が不得意なら、中学校内容を1周する
中学の範囲で未習(よく覚えていない、よく理解していない)単元がある方へのアドバイスです。まず、志望校のレベルに関わらず、中学校の主要単元を1周し終えることをオススメします。
理由①高校の学習内容には、中学の学習内容の応用表現が多いです。「中学レベルの知識」が定着していると、学習内容を理解しながら覚えることができて、修得しやすくなります。
理由②未修の部分があっても、中学内容の方が問題をある程度解けるため、勉強のモチベーションを保ちやすいです。
カトウアイ講師のアドバイス
志望校に、学生向けの就職や留学のサポートが充実しているかを確認する
大学生活はクラスで行動するよりも、個人で行動することが多くなります。一人暮らしを始めたり、海外留学したり、3年生以降は就職活動をしたりすることがあります。
そうしたことについて気軽に相談できる環境が大学にあると、とても役立ちます。気になる大学があるなら、その大学の相談担当部署と話をしてみましょう(学生課・学務課・教務課などの名前であることが多いです)。受験生の時点で親身になって相談に乗ってくれる大学は、入学した後も親身になって学生の相談に乗ってくれることが多いです。
I.M講師のアドバイス
現代社会に関する情報に触れる機会を増やす
社会情勢をはじめとする現代社会に関する情報に触れる機会を増やすことをオススメします。
いま何が話題になっているのか、どういったことが社会問題とされているのか、そういった情報を得ることで、進路選択に役立つことはもちろん、受験においても様々な場面でプラスになります。
学校では意識せずとも多くの情報と触れる機会がありますが、不登校の場合には意識して情報を得る機会を設けることが必要になります。
情報源はインターネット、テレビ、書籍などいくらでもあります。意識していないと、どうしても「自分が興味のある情報」だけにアクセスする機会が多くなると思いますので、幅広く触れてみてください。
O.H講師のアドバイス
学力については、塾などに相談する
私自身が高校に行かなくなってから大学受験までの間で、心配だったのはやはり「学力」でした。学校で習っていないところを網羅できるかどうか、そして正しく理解できているのかが不安でした。
いまは「不登校の人たちが学び直せる塾」などがありますから、相談するのがよいと思います。
志望校の情報をチェックする
気をつけてほしいのは、「受験の事務的な情報を早めに集めた方がいい(願書の取り寄せなど)」ということです。関連して、オープンキャンパスや、直前の入試対策を行っている学校もあります。塾なども利用しつつ、アンテナを立てて、志望校の情報をチェックしてほしいと思います。
私の当時はインターネットもなく、情報が入りにくかったですが、いまはネットで情報を集められます。また、塾などでも確認できるでしょう。
前章に続いて、「不登校からの大学受験」で気にしなくていいことを、不登校の人たちのための個別指導塾・キズキ共育塾の講師たちからのアドバイスを紹介します。(これまでの内容もキズキ共育塾の知見に基づくものであるため、一部重複する部分もあります。また、講師名は仮名の場合もあります)
私たちキズキ共育塾の無料相談では、「実際のあなた」のための、より具体的なアドバイスが可能です。ぜひご相談ください。
西島智裕講師からのアドバイス
大学(の人たち)に馴染めるかは気にしなくていい
気にしなくてよいポイントの一つに、「大学(の人たち)に馴染めるか」があります。
「全員と馴染める」とは言いません。ですが、大学の中には様々なコミュニティがあります(授業、ゼミ、研究、サークルなど)。そのため、不登校を経験したかどうかに関係なく、「気の合う仲間がいるコミュニティ」は、中高時代よりも見つけやすい(築きやすい)と思います。
補足として、大学生活中の人間関係は、大学の外にも築けます(アルバイト、ボランティア団体、趣味関係など)。学校を超えた多種多様な人とのつながりも、中高時代よりもずっと見つけやすくなります。
①勉強は、教科書の順番どおりに進めなくてもよい
中学や高校の授業では、教科書を最初から順に進めていくと思います。ですが、自分で勉強する場合は、順番どおりに進めていく必要はありません。関連あるところをまとめて、あるいは、とっつきやすい範囲から開始することは、とても効率的です。
例えば、数学。三角比(数I)を学習した後、他の数IAの範囲は飛ばして、三角関数(数II)を進めてもよいと思います。また、社会や理科は、興味のあるところから教科書や参考書を読み始めるのもアリです。
②不登校経験は、就職活動への悪い影響はない
不登校中の生徒さんや不登校の経験がある生徒さんからよく聞く話に、「不登校の経験や浪人の年数が就職活動に影響しそうで不安」があります。
私は、キズキ共育塾の講師以外に、上場企業の人事部の採用業務にも従事しています。そんな私の経験から言うと、不登校や浪人の経験は、就職活動においてネガティブに働くことは決してありません。
就職の選考において、選考する側が見るのは、「そのとき」のあなたと、あなたのポテンシャル・将来性だからです。
ただし逆に、過去の経験(不登校や浪人の経験)は、伝え方次第で、有利に働かせることは可能です。「過去」は「いま(そのとき)と未来」につながっています。つらかった・悩んだ・他の人よりは時間がかかった「けれど、将来に向かって努力した」、そんな「成功体験」として伝えることができれば、相手には魅力として映るからです。
他人との比較でつらくなるなら、ライバルを意識しなくていい
何かに取り組むとき、よくライバルがいるといいという話を聞きます。たしかに、大学受験でもライバルがいることで勉強しようという意欲が出てくる場合もあります。ただしそれは、受験生みんなに当てはまることではありません。比較することで、自分のできていないところにばかりに目が向き、つらくなるパターンもあります。
ライバルがいると意欲が湧くのは、自分と相手を比較してもっとがんばろうと思うからです。比較することを通して、自分がもう一歩進むためには何が必要なのかを知って前に進むのです。
ですから、もし、あなたが比較してつらく感じているのなら、他人との差は気にしなくて大丈夫です。大切なことは、自分ができているところをまっすぐ認めてあげて、次は何が必要なのかなと考えて、少しずつ進んでいくことだからです。
不登校でも、総合型選抜で進学できる
不登校の人でも、総合型選抜の利用は可能です。大学進学をしたい理由に、不登校の体験が動機になっている場合もあるでしょう。総合型選抜を利用する際、不登校の体験を「今後」に結び付けることで、アピールポイントにすることも可能になります。
例①情報系での志望理由→
中学・高校と、病気になって外出が難しい時期があったが、オンラインツールで授業を受けられたし、人とつながることができた。今度は自分が役に立つアプリを開発したい。
例②教育系・心理系での志望理由→
一時期クラスになじめず不登校になった。そのとき、どこにも居場所がなくて本当につらかった。私がカウンセラーになって、全ての学校に、教室以外の居場所をつくりたい。
あなたの体験や思いに共感する人はたくさんいると思います。
不登校の人たちのための個別指導塾・キズキ共育塾の講師には、自身にも「不登校からの大学進学」の経験がある人たちがたくさんいます。あなたの参考になると思いますので、ぜひその体験談とアドバイスをご覧ください。(講師名は仮名の場合もあります)
私たちキズキ共育塾の無料相談では、他の事例も紹介できます。ぜひご相談ください。
F.N講師の体験談
私は、中学校は1年ほどしか通っていなくて、高校は単位制のところに行っていました。大学進学を目指したのは、「家族全員大学を出ているし、行くのが当たり前」みたいな感じだったので、そこまで深い理由はありませんでした。
高校は、自宅の最寄りから電車で7駅ほど離れたところでした。そのため、電車の中でたまに中学校の同級生を見かけることがありました。別に話しかけるわけでもなく、気づかれたら気づかれたでいいやくらいにどっしりと構えていましたが、それでもやはり、誰も知り合いがいない場所への憧れはありました。そのため、大学は、地元から離れたところを選び、思い切って一人暮らしを始めました。
今では、地元にいた頃には全く考えていなかったような新たな目標もでき、それなりに楽しく過ごせているます。大学に進学してよかったなと思います。
S.T講師のアドバイス
並走してくれる大人を見つける
中学の3年間は全く学校に行かず、通信教材で勉強をしていました。その期間に自習の習慣とやり方を身につけられたことは、大学受験の際にも大きな助けになりました。一度自習の方法を覚えてしまうと、「試験勉強は一人でやるのがいちばん効率がいい」と感じることも少なくありません。
意見交換や議論は集団授業でないとできません。ですが、理解や知識の定着を目指す学習は、自分がわかる部分は飛ばし、わからない部分には時間をかけられる個別授業や個人学習のほうが無駄がない(ことも多い)のです。
ただ、自分の意志で自習を続けるには、勉強を習慣化することやモチベーションの維持が必要になり、継続が難しいこともあるかと思います。また、どれくらいのレベルを目指して、どんなペースで、どんな勉強をしたらよいのか、自分で計画を立てられるようになるまで、私も時間がかかりました。
そんなときには、進捗状況を把握し、並走してくれる大人を見つけることがオススメです。不登校の人に向けて学習支援を行っている機関はたくさんあります。進み具合を知ってもらうことでモチベーションが保てたり、ペース配分を一緒に考えたりができると思います。
私は講師を務めていますが、キズキの授業時間も限られたものなので、すべての勉強を見守ることはできません。なので、「勉強そのもの」だけではなく、「勉強のやり方」をお伝えすることで、自分で自分の力を伸ばせるようお手伝いしたいと考えています。
「不登校は受験に不利」と感じることもあるかもしれません。ですが、私にとって不登校を経たことは、余計なプレッシャーを感じることなく自分のペースで勉強できるようになり、受験においてもプラスに働きました。目標は「受験」や「合格」かもしれませんが、ぜひ「学ぶ」ことそのもの、その過程も楽しんでみてください。
以上、中学・高校不登校でも、大学受験へのルートはたくさんあります。
まずは「大丈夫」と理解・安心した上で、「より自分に合ったルート」を探しましょう。
そして、何度も繰り返すとおり、詳しい人に相談することも大切です。
あなたの「これから」がであるよう、祈っています。
共同監修・石井志昂氏からのアドバイス
このページで紹介されているように、「不登校からの大学受験」には、多様なルートがあります。高卒資格の取得方法も、あなたが思っているよりもハードルの低いものがあると思います。
また、大学には通信制大学というのもあります。有名なのは放送大学ですが、法政大学や中央大学などにも、通信制課程があります。他にもありますので、気になるなら調べてみてください。
通信制大学(大学の通信制課程)の特徴の一つに、「入学するために、大学受験の難しい勉強をしなくてもいい」があります。年齢と大学入学資格(高卒など)さえ満たしていれば、無試験で入学できるところもあります。
以上から、「大学生になれない」ということは、ほとんどないのです。その点ではご安心ください。
高校までにしても大学にしても、学校というのは「自分が幸せになるための手段」です。広く選択肢を持って、あなたに合ったルート・方法を選んでほしいと思います。そして、よりよい学生生活を送る(よりよい選択をする)ためには、第三者に相談することが大切です。
さて、私たちキズキ共育塾は、お悩みを抱える方々のための個別指導塾です。
生徒さんには、不登校の当事者・経験者も大勢いらっしゃいます。
授業では、勉強の話に加えて、進路の話や「どうやって大学受験を目指すか」といった話も可能です。
ご相談は無料ですので、気になるようでしたら、キズキ共育塾の概要をご覧の上、ぜひお気軽にご連絡ください(親御さんからのご連絡も受け付けています)。
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