「高校中退から編入」の情報まとめ―転入との違い、注意点、学校の種類など

2018年10月1日 月曜日 投稿

「高校中退から編入」の情報まとめ―転入との違い、注意点、学校の種類など

キズキ共育塾の岡田和哉です。

あなたは、高校を中退して(または中退を検討中で)、これから編入可能な高校(進路)について知りたいと思っているのではありませんか?

そんなあなたのために、編入と転入の違い、編入時の単位や在籍期間の引き継ぎの注意点、編入先の高校の種類などについてご紹介します。

「次の一歩」にどう進むか、参考になれば幸いです。


「編入」って、「転入」と何が違うの?

今いる高校から違う高校に移ることについて、「編入」や「転入」という言葉を聞いたことはありませんか?

同じようなものじゃないの…と思っているかもしれませんが、実は、編入と転入は、意味が異なります。

まずは、編入と転入の違いからお伝えします。

簡単に説明すると、
編入…元の高校を中退した後に、他の高校に転校すること(高校在籍に在籍していない期間がある)
転入…元の高校を中退せずに、他の高校に転校すること(高校は変わっても、高校在籍の期間は途切れない)。
ということになります。

すでに高校を中退した方は、「編入」のみ可能です(もちろん、改めて高校受験をして1年生からやり直す「再入学」は可能です)。
高校中退を検討中の方は、中退せずに「転入」するか、中退して「編入」するかを選べます。


「編入」と「転入」って、どっちがいいの?

「編入と転入、どっちがいいの?」という質問も多いので、お答えします。

結論としては、転入の方がメリットのある場合はありますが、そこまで大きな差はありません

なので、「もう中退して編入しかできない」と気に病む必要はあまりありません。

詳細は次章でご紹介します。


「編入」や「転入」のとき、何に気をつければいいの?

では、実際に編入や転入を考えるとき、何に気をつければいいのでしょうか。

単位や在籍期間など、注意点をお伝えします。


単位について

単位について

「学校を変わる場合、単位ってどれくらい引き継げるの?」と思っていませんか?

編入でも転入でも、引き継げる単位は、「先に在籍していた高校(いま在籍中の高校)で認定された単位のみ」です。

ですので、自分がどれだけ単位を取得している(引き継げる)のかは、在籍していた(在籍中の)高校に確認してみましょう。

多くの高校は、年度の終わり(3月末)に単位の認定を行います。

つまり、前の年度が終了した時点で取得している単位のみ、編入先の高校に引き継ぎ可能ということです。

例えば、
「1年生が終わって中退・編入をする場合は、1年生で取得した単位を全部引き継げる」
「1年生の途中に中退・編入をする場合は、単位を引き継げない(引き継ぐ単位がない)」
「2年生の途中で中退・編入をする場合は、1年生時に取得した単位のみ引き継ぎ可能(2年生の途中まで受けていた授業は単位として認定されずに引き継げない)」
となります。

2年生の途中で中退・編入をした場合、2年生になってから学んでいた授業は、編入した高校でまたイチから授業を受ける必要があるということです(例外もあるようですが、あくまで例外です)。

「通信制高校への編入の場合、年度途中の単位も引き継げる」という情報もありますが、私が調べた範囲では、そのような通信制高校はありませんでした(これも例外はあるのかもしれませんが…)。

高校1年生で中退・編入した場合は、引き継げる単位が基本的にないために、編入ではなく「入学」という形になる場合もあるようです。

また、1年間に取得可能な単位は学校によって異なります。

卒業に必要な単位を編入先の高校で何年で取得できるか、という計算も必要です(高卒認定の合格科目を単位認定する高校もあります)。

いずれにしても、在籍していた(在籍中の)高校と、編入を考えている高校の両方に、「自分の単位の状況」をきちんと確認すると、今後の方向も見えてくると思います。


卒業時期(在籍期間)について

卒業時期(在籍期間)について

「編入したら、卒業の時期が変わるの?」というのもよくある質問です。

在籍期間も、前の高校から編入先の高校に引き継ぎ可能です。

ですが、高校を卒業するためには、高校に36か月(以上)在籍する必要があります。

中退・編入の場合、学校に在籍していない空白期間があるため、合計36か月(以上)の在籍期間を設けるために、基本的には「3年生の3月」での卒業はできない、と考えた方がよいでしょう(こちらも例外はあるようですが、基本的にはできません)。

転入の場合は在籍に空白期間が生じないため、単位の引き継ぎがスムーズにいった場合は「3年生の3月」で卒業できます。

特に通信制高校では、「転入は随時受けつけるが、編入は時期が固定されている(例えば4月・9月のみ)」という学校も多いので、その点も含めて注意が必要です。

単位同様、前の(今の)高校と、編入を考えている高校に「自分の在籍日数・卒業までに必要な日数」「卒業時期のめど」を確認しましょう


編入は就職に不利?

将来的に就職活動をするときに、「編入」の場合、履歴書に最初の高校のことを「○○高校中退」と書く必要がありますが、転入の場合は中退と書かずに「○○高校転入」と書きます。

「高校中退の経歴は就職に不利なのでは…?」という声もあります。

ですが、「中退の理由」を筋道立てて話すことができれば、あまり関係ありません(また、個人的には、「中退の理由」は「全くの嘘」はいけませんが、多少の「後付け」や「盛った話」でもいいと思います)。


中退後、編入先進路の選択肢は?

ここからは、編入する高校の選択肢について紹介します。


全日制高校

全日制高校

全日制高校への編入は、引っ越しなどの理由がない限り、あまり例がないようです。

中途退学者向けの募集や学期ごとの補欠募集を行っている場合もありますが、枠が限られているので、一般的にハードルは高くなります。

編入ではなく、もう一度高校受験をして1年生からの再スタート、ということも考えられます。

なお、一度全日制高校を中退して別の全日制高校に編入した人が再び中退することは、「よく聞く話」です(もちろん編入した全日制高校で充実した高校生活を過ごす人もいます)。

自分がなぜ前の高校を中退したか(中退しようとしているか)、再び全日制高校に通えそうかなどは、どんな全日制高校なら通えそうかなど、よく検討しましょう


定時制高校

定時制高校は、全日制高校と同じように通学して授業を受けます。

授業時間が昼から、夕方から、夜からなど、遅めに設定されているのが全日制高校との違いです(どの時間帯に通うかを選ぶことができる学校もあります)。

「1年生から入学した場合、卒業までに4年間が必要」という学校も多いです。

通学が苦にならない方や、友達と学校生活を送りたいという方にはおすすめです。

中退などの経験がある生徒も多いので、そういう意味では「馴染みやすい環境」とも言えるでしょう。

全日制高校同様に、制度的な部分も含めて、「校風などが自分に合いそうな高校か」ということを調べましょう


通信制高校

通信制高校

高校中退後の編入先として人気が高いのが、通信制高校です。

通信制高校は、基本的には自宅での学習とレポートの提出などで単位を取得します。

通学して授業を受ける機会が少ないので、自分のペースで勉強したい方や、継続的な通学に苦手意識のある方におすすめです。

編入について複数の時期が用意されている学校も多いです。

通信制高校はたくさんあり、高校ごとに特徴が大きく違うため、それぞれがどんな高校かを比較してみることが大切です(例えば、通学する日が多いか少ないか、文化祭などのイベントがあるかないかなど)。

自分で勉強を進めることが苦手な方、自信のない方は、通信制高校と同時に塾などにも通って、勉強の習慣をつくっていくことをおすすめします。


専修学校(高専)

高校とは異なりますが、専修学校という選択肢も紹介します。

専修学校は、
・高等課程…いわゆる「高専(こうせん)」。「高等専修学校」と言われ、中卒で入学可能
・専門課程…いわゆる「専門学校」。入学には基本的に高卒以上の資格が必要
・一般課程…学歴や年齢に関係なく誰でも入学が可能
の3つに分かれていて、今回は高等課程(高等専修学校)について紹介します。

高等専修学校は、中学卒業者を対象とした課程で、社会に出てすぐに役立つ実践的な職業教育を行い、高等学校の枠に収まらない多様な教育を行っています。

授業は、座学だけでなく、実習・実技も多いため、仕事に直結する知識やスキルを学びたい方や、そのための資格を取得したい方におすすめです。

学科は「工業」「農業」「医療」「衛生」「教育・社会福祉」「商業実務」「服飾・家政」「文化・教養」の8つの分野があり、学校ごとに様々なコースがあります。

1年制や5年制など様々な制度があり、学校によっては高卒の資格も取得できます。

一般的に、高専は高校よりも学ぶ内容が「濃い」ので、自分が向いているかどうか、しっかり検討しましょう


高卒認定

編入とは異なりますが、高卒認定についても紹介します。

高卒要件が必要な大学受験、専門学校受験などを受験できるようになる資格が、高校卒業程度認定試験(高卒認定)です。

高校に在籍したまま受験することも可能です。

高卒資格とは異なるのですが、高卒資格が必要な大学や専門学校の受験、一部の公務員試験・公的資格の受験が可能になります。

大学受験に現役年齢で受験したい方や、高校に通わずに大学などの受験資格がほしいという方におすすめです。

高卒認定の難易度はほぼ高1レベル、合格ラインは100点満点で約40点と言われているので、適切な勉強をすれば合格できます。

勉強に慣れていない方や、効率的に対策したい方などは、塾などに通って勉強することをおすすめします


まとめ――しっかり調べ、相談もしましょう

まとめ――しっかり調べ、相談もしましょう

ここまでの内容をまとめます。

編入とは、一度高校を中退して別の高校に転校することを言います。
転入とは、高校を中退せずに別の高校に転校することを言います。
それ以外には、あまり大きな違いはありません。

先に在籍していた高校で取得した単位は編入先の高校に引き継げますが、年度途中での編入の場合は、基本的には引き継げません。

卒業のタイミングが気になる方は、中退・編入の時期に注意が必要です。

単位も在籍期間も、具体的には先の高校と編入を検討している高校に確認しましょう。

編入する高校・学校の選択肢はたくさんありますが、「それぞれがどのような学校か」「自分に合うか」をしっかり調べることが重要です。

中退後、高校には通わずに高卒認定を取得して大学や専門学校に進学する、という手段もあります。

さて、中退・編入や転入を検討していると、将来について漠然とした不安を抱いてしまいがちです。

どうか一人だけで悩んだり思いつめたりせず、周りの人や詳しい人、各学校などに相談してほしいと思います。

自分一人で考えるよりも、「よりよい方法」がきっと見つかると思います。

キズキ共育塾でも無料相談を行っていますので、お気軽にご連絡ください。知識と経験が豊富なスタッフが、あなたと一緒に進路を考えます。

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