中3のとき、人間関係がきっかけで不登校に

中3のとき、人間関係がきっかけで不登校に

中学3年生のときに、不登校になりました

不登校の直接のきっかけは、中2のときから同じクラスにいた「苦手な友達」との関係です。

仲はよかったし、悪い人ではありません。

ですが、私と相手で「友達付き合い」の方法・距離感・価値観などが違い、私の方にだんだん疲れが出てきたんです

私と相手の両方の性格を知っている友達からも、「大丈夫?」と心配されていました。

中3になるときのクラス替えで自然に離れられるかなと思っていたのですが、また同じクラスになり、関係性も続きました。

このままではよくないなと思い、直接「こういう関係を変えたい」と言ったんですけど、うまく伝わらなかったのか、結局変わりませんでした。

それをきっかけに、「もうその友達に会いたくないな」と思うようになり、中3の6月ごろから学校に行けなくなりました

で、しばらく休んでから、自分が「不登校」であることに気づいたんです。

それまでも、「不登校の人がいる」ということを知ってはいましたが、自分がなるなんて思っていませんでした。

当時は不登校についてよくないイメージを持っていたので、「自分が不登校であること」を受け入れられませんでした

そして、何をやればいいのかもわからず、何をするでもなく日々を過ごしていました。

登校を再開したが、勉強についていけず再び不登校に

そうこうするうちに夏休みが終わり、いいきっかけだからと思って、登校を再開しました。

でも、関係性に悩んだ「その友達」は、相変わらず私の悩みに気づいていませんでした。

加えて、受験生ということもあり、クラスメイトたちは勉強を仕上げてきていました。

私がしばらく休んでいた間に、かなりの差がついていたんです

不登校になるまでは勉強は割と得意でしたので、ショックでしたね…。

そんな状況によって、私は再び不登校になりました

先に言うと、それから中学校への登校は再開しないまま卒業しました。

登校を再開しない状態で、進学できる高校を探す

登校を再開しない状態で、進学できる高校を探す

もともと「中学卒業後は高校に行きたいし、その後は大学にも行きたい」とは思っていました。

でも、最初の不登校のときから勉強と離れていたため、どこからどう手をつけていいのかわからない状態でした

最初の不登校のときは、私と親で「どうやって登校を再開するか」という視点で話し合っていました。

ですが、ここにきて方針を変えました。

つまり、「登校再開はひとまず考えず、この状態から行ける高校を探す」ということです。

そのためには、遅れた勉強を取り戻すこと、内申点を審査しない高校を探すこと、受験勉強をすることの3つが必要です

どれも、両親にはすごく助けてもらいました。

キズキに入塾。いい意味で「普通」で安心した

キズキに入塾。いい意味で「普通」で安心した

不登校になる前から通っていた塾に、不登校になってからもしばらくは通っていました。

でも、同じ中学の人には気まずい思いを持ち、また当時は「不登校であること」はコンプレックスで、先生にも他の学校の人にも隠したかったため、その塾はやめました。

そして二度目の不登校になってから、両親がキズキ共育塾を見つけてくれたんです。

最初は、「不登校の人向けの塾ってどんな感じなんだろう…」と思っていたんですが、いい意味で「普通」でしたね

教室や授業のあったかい雰囲気は、小学校のときに通っていた個人経営の塾に近いものがありました。

そんなキズキ共育塾は、いくつもの点で私に向いていました。

まず、キズキ共育塾では、不登校であることが特別ではありません

「隠さなきゃ」とか「学校のことを聞かれたどうしよう」とか、そういう変な不安がありませんでした。

二つ目に、授業が完全個別指導であることです。

自分の性格的に、集団授業だとわからないところを聞けないんです(授業中にも、授業が終わった後も)。

それだとわからないことがわからないままになるので、授業中にすぐにわからないことを聞けるキズキ共育塾の授業は、とてもよかったです。

おかげで、学び直しはスムーズに進み、志望校を見つけてからの「傾向と対策」もしっかり学べました。

三つ目は、キズキ共育塾は、授業中に雑談をすることもできます

私からはいろんな悩みを相談することもありましたし、先生からは「受験勉強」とは直接関係のない豆知識とか雑学とか、先生の趣味の話とかを教えてもらったりしていました。

不登校になってからも部活の友達とは会っていましたし、家族仲もよかったです。

でも、それとは違う関係性の中でいろんなことを話せたのは、すごく楽しかったですね。

四つ目は、通塾によって生活リズムを改善できたことです。

不登校中になってからキズキ共育塾に通うまでは、睡眠時間が乱れていました(ずっと寝っぱなしになることもしばしば…)。

それが、キズキ共育塾の授業に向けて、「○曜日は○時までに家を出なくてはいけない…」ということを意識して生活するうちに、次第に整っていったんです。

予習・復習や宿題など、「家でやること」を提示してもらっていたことも役立ちましたね。

五つ目は、キズキ共育塾への通塾日を学校の出席日としてカウントできたことです。

私の学校は、「不登校の生徒の塾への出席」を「学校への出席」とみなしていました。

そこで私は、受験可能校の選択肢を広げるために、授業のない日もキズキ共育塾に通って自習して、出席日数を稼いでいました(結果としては、私の受験・進学した高校は中学校の出席日数を審査しないところでしたが)。

六つ目は、私が通っていた代々木校が家から近かったことです。

電車の時間が長い方が、そこで勉強できたりリラックスできたりする人もいるんでしょうけど、私には短い方が向いていました。

また、「代々木」という場所もよかったですね。

渋谷駅で降りて、流行りのタピオカミルクティーを買って、好きな音楽を聴きながら原宿まで一駅歩いてから代々木校に行く、なんてこともやっていました。

志望校が決まり、勉強の結果無事合格

志望校が決まり、勉強の結果無事合格

受験・進学する高校についても、両親に見つけてもらいました。

私の「高校卒業後は大学に行きたい」という希望から、「内申点(中学の出席日数)を問わない進学校」を見つけてくれたんです

親は知人に教えてもらったとのことで、その後学校説明会に行って「内申点が関係ない」ということを改めて確認してくれました。

その後私も見学に行って、「この高校に行きたいな」と思い、志望するようになりました。

ただ、その高校を見つけたのは、いろんな高校の受験申し込み締め切りが近い時期だったんです。

他の高校にも受験を申し込みましたが、その高校以外は見学に行ったりできておらず、合格しなかったら全く知らない高校に入学するのか…と思って結構ドキドキしましたね。

ですが、しっかり学んだおかげで合格し、今もその高校に在籍しており、そろそろ1年生が終わります

中学不登校が高校生活に及ぼす悪い影響は、ほとんどない

中学不登校が高校生活に及ぼす悪い影響は、ほとんどない

高校に合格して思ったことは、大きくは2つです。

一つは、「不登校という終わりの見えない不安な状態」や、「苦しかった中学時代」から次のステップに進めたという安心感

もう一つは、「中学で不登校になった自分が、高校はちゃんと通えるだろうか」「高校でも同じような友人トラブルが発生したらどうしよう」という新たな不安です。

しかし結果として言えば、高校生活では、「中学校で不登校だったこと」は、よくも悪くもほとんど影響がなく、また「同じようなトラブル」もありませんでした

ただ、影響は「全くのゼロ」ではありません。

不登校だったときの睡眠時間の乱れがちょっとだけ尾を引き、1学期には3日くらい、2学期には2日くらい、3学期には1日くらい、朝起きられなくて休むことがありました。

とは言え、そういう原因で休む日は徐々に減っているので、悪い影響は減り続けていると思っています

そして、担任の先生は、私が中学で不登校だったことを知っています。

私の高校では担任の先生との個別面談が定期的にあるのですが、面談の場でも、日常的にも、いい意味で気を遣ってくれているのも助かっています。

また、クラスメイトの一人にも不登校経験者がいて、周りとそういう話をするうちに「私もそうだよ」と伝える機会がありました。

周りの反応は、「へー、そうなんだ」くらいの感じで、人間関係に影響は全くありませんね(笑)。

不登校でお悩みの方へのメッセージ

不登校でお悩みの方へのメッセージ

自分が不登校になるまで、他人の「不登校の理由・原因」はわかりませんでした。

じゃあ経験後には理由・原因がわかるかというと、やはりわかりません

自分の「不登校のきっかけ」はわかります(友人関係と勉強の遅れです)。

でも、うまく言えないんですけど、「不登校のきっかけ」が「不登校の理由・原因」かというと、なんだか違う気がするのです

その後の睡眠時間の乱れも、「朝から学校に行けない理由・原因」ではありますが、「不登校の全体的な理由・原因」かというと、それも違うかなと。

ただ、不登校を経験した今思うことは、きっかけ・理由・原因がなんであれ、不登校であること自体は「悪いこと」ではないですよ、ということです

学校という場に自分を合わせようとか、誰かと自分を合わせようとか、合わせられなくて焦るとか、そういうことも考えなくて大丈夫です。

人は人、自分は自分です。

今通っている学校の環境や人間関係が合わないなんて、きっとよくあることなんだなと思います

そして、学校に行ってる人たちだって、全員が違うことを考えている違う人たちなんですから、学校に行けないくらいで「自分は人と違う」「人と違う自分はダメだ」なんて思う必要はありません。

また、私の場合、最初の不登校のきっかけになった「友人関係」は直接的には解決しないままだったんですけど、顔を合わせなくなったことで悩みはなくなりましたし、解決しないままで「高校進学という、次の一歩」に進めています。

不登校のきっかけについて、「どうしたら解決するんだろう」「なんとか解決しなきゃ」と思うこともあるかもしれません。

でも、きっかけの内容によっては、解決しないままでも大丈夫ですよ(私の場合、二度目のきっかけである「勉強の遅れ」には解決が必要でしたが)。

不登校になると、私のように、「何をしていいのかわからない状態」とかには(一時的に)なるかもしれませんが、キズキ共育塾のように、そういう人たちをサポートする団体もたくさんありますしね。

不登校のお子さんを持つ親御さんへのメッセージ

不登校のお子さんを持つ親御さんへのメッセージ

「不登校は悪いことではありません」…とはいうものの、親には心配をかけたなあと思っています(そして、とても感謝しています)。

私に対しては「学校に行け」「なんで行けないんだ」などと言ったりはしませんでしたが、「どうしたらいいんだろう」「無理やりにでも行かせた方がいいのか」などと悩んでいたと思います。

また、私の知らないところで話し合いなどをしてくれていたから、キズキ共育塾も高校も見つけてくれたのでしょう。

親も、不登校の子どもにどう接したらいいかなんて、わかりませんよね。

子どもにとっては「自分が不登校になる」というのは初めての経験かもしれませんが、親にとっても「子どもが不登校になる」というのは初めての経験でしょう。

初めて同士、わからない同士で考えていると、どうしても悪い方向にばかり考えてしまいがちです。

私の親の場合は、中学校のスクールカウンセラーと話したことでだいぶ楽になったと言います。

「不登校は特別なことではありませんよ」と聞いたり、私の状況を話して「それはいい傾向ですよ」と言われたり。

不登校の子どもは、「わからない状況」で悩んだり、苦しんだり、何もできなかったりすることもあると思います。

親御さんも「わからない状況」で大変だとは思いますが、親子だけで抱え込まずに、ぜひ、不登校に詳しい人たちに相談してもらえればと思いますキズキ共育塾もその一つです)。

もしよければ、キズキに相談してみてください

現在の私は、具体的にどんな大学・学部に行きたいかを考えながら高校生活を送っています。

あなたも(お子さんも)、今不登校だからといって、不登校を経験したからといって、次の一歩に進めないなんていうことはありません

もしよければ、キズキ共育塾にも相談してみてください。

あたたかい雰囲気の教室で、あなたのための「次の一歩」に進めると思います。

※文中の写真は、全てイメージです。

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