偏差値30代からの大学受験 ゼロから早稲田大学に合格した体験談を紹介
こんにちは。生徒さんの勉強とメンタルを完全個別指導でサポートする完全個別指導塾・キズキ共育塾の大頭です。
筆者は、大学受験の勉強を始めた当初、偏差値は30代でした。
1科目だけならまだいいのですが、全科目で30代だったんですよね。
そしてそういう話をすると、「どう勉強したんですか?」「受験生時代はどう過ごしましたか?」という質問をよくいただくようになりました。
このコラムでは、ゼロから勉強して早稲田大学に合格した筆者の経験に基づき、自分流の受験生時代の勉強法や受験生の過ごし方などを紹介します。
受験勉強の息抜き程度に読んでいただけるとありがたいです。
私たちキズキ共育塾は、ゼロから大学受験を成功させたい人のための、完全1対1の個別指導塾です。
生徒さんひとりひとりに合わせた学習面・生活面・メンタル面のサポートを行なっています。進路/勉強/受験/生活などについての無料相談もできますので、お気軽にご連絡ください。
目次
全くのゼロから始まった大学受験
自分が大学受験を考え勉強を始めたころ、それまで勉強をした経験がなかったため、
「何をしたら勉強したことになるのか」
「何をどこから進めればよいのか」
などが、全くわかりませんでした。
なんせ「ターゲット1900」という単語帳すら知りませんでしたから。
ただの勉強法に限るなら、【勉強期間半年で○○大学合格!】といったブログや、大学受験の勉強について言及した本が多くあって、そういったものの中で十分に語られていると思います。
また、何十年も予備校で大学受験の最前線で働いた方にとってみれば、私の経験談などはつたないものだと思われるに違いないでしょう。
それでも、劣等生中の劣等生であった自分だからこそ、語れることがあると思います。
全くのゼロから始まった自分の大学受験。
その経験が、ゼロの状態からの大学受験をしようと考えている方の一助になればと思っています!
受験勉強を始めた当初、偏差値は30代
自分の出身校は偏差値44の高校。
しかも高校進学時に普通科に行ける学力がなく商業科に進学。
巷(ちまた)の大学受験のブログには、
「半年で○○大学に合格しました!その勉強法を公開します!」
なんて文字が踊っていますが、そこで合格した方の多くは結局進学校の出身で、それまで勉強をしてきた経験と勉強の貯蓄があり、本当にゼロからの出発ではないんです。
しかし私は、受験勉強を始めた当初の偏差値は36。
英語では、動名詞の存在も知らなければ、ほんの少しの副詞や形容詞しか知らないし、働きもわかっていない。
そればかりか古文が受験科目にあることも知らない状態でした。
唯一得意だった高校時代の科目は簿記。
大学受験なんてできる環境の学校ではなかったのです。
というか中学時代に勉強からドロップアウトし、それまで勉強をやってきた経験もやる気もなかったため、当たり前なんですが(笑)
とにかくこの記事では、本当にゼロの状態から早稲田大学に合格するまで、どう勉強したかを克明に記したいと思います。
大学に合格するまで、勉強法で多くの失敗をしました。
そして勉強を愚直にもやり続ける内に、どうすればよいかもわかってきました。
これらの点をまんべんなく伝え、あなたの参考になればと思っています。
自分がどんなに偏差値が低いからって、勉強をやってこなかったからって、大学受験を不安に思うことはないのです。
「ソースは俺」なんて言葉にあるように、まさに「根拠は俺だ!」ってなっちゃいますけど、ここに非進学校出身で偏差値30代から早稲田大学に合格した男がいますから、安心してください。
ゼロからの勉強法を読む前に
これから、自分のやった勉強法について克明に記していきます。
しかし注意してほしい点があります。
それは、「この勉強法でやれば、確実に合格できる!」ということではないということです。
例えば、慶応大学に通う私の代ゼミフレンズの一人は、英単語や歴史用語は一切書かず、目で見るだけで覚えていました。
頭の悪い僕からしたら考えられもしないのですが、彼は実際にそれで覚えていたのです。
人は、それぞれ自分に合った勉強法というものがあるのだと思います。
そして振り返ってみると、僕が大学受験中に最も考えていたことは、
「どう勉強するのがよいのか、合格点を取るにはどうすればよいのか」
ということでした。
他人のやり方はもちろん参考にし、それをどうアレンジさせ自分に合わせるか。
この姿勢が大事なのだと思います。そういう意味で、自分の勉強法は必ずあなたの参考になると思います。
自分の大学受験時代に培った勉強法を、この記事に全てぶつけます。
何故、受験勉強をするのか
受験勉強というのはそりゃあキツいです。過去の僕のように、それまで勉強の習慣がない方は、特に。
そのため、受験勉強を始める際に大事なのは
「一体なぜ自分は大学受験を目指すのか?」
ということをしっっっかりと考え、自分を納得させることなのかなと思います。
人間は、他人から強制されたものには魅力を感じないし、やる気も出ません。
しかし本当に、「自分がやりたい!大学に行きたい!」と思ったときのパワーたるや凄いものがあります。
そのため、「勉強のやる気が出ない…」という場合、一度自分の中で何故大学を目指すのか、などを整理し、自分と向き合うという作業が必要だと思います。
その理由は、本当に自分が納得できるものなら何でもいいんです。
例えば、モテたいとか、周りに「俺って優秀じゃね?」って思わせたいとか、そんな理由で全く構わない。
だってそう思いませんか?
これは他人に言うものではないですし、周りに言うときのような、
「僕は将来こういう職業に就きたいからこの大学の学部に行きたい」
なんて模範解答はいらないのです。
本当のゼロから大学受験を考える場合、合格まで多くの困難に遭うと思います。いや間違いなく遭う。断言できる。
そのときに、それでも机に向かいその困難を越えなければと思う、アツいやる気がなければなりません。
そんなときに、何となく「他人に言う用」の言葉でやる気が出るならよいですが、それで出ない場合、自分の中で素直な、勉強をする理由を見つけておかなければなりません。
「あなたはどうして、大学受験をやろうと思ったんですか?」
ゼロからの勉強法
「努力すれば必ず大丈夫」という言葉をよく聞きますが、ただ何となく勉強していては成績はなかなか上がりません。
逆に言うと、「正しい勉強のやり方で努力した結果、成績は上がる」ということです。
科目問わず全体の勉強法として、いくつか共通した戦略があるんですね。
これは科目を問わない全体の指針となるものなので、詳しく説明します。
- ステップ1【理解】:どうしてそうなるかを参考書/授業で「理解」する。
- ステップ2【演習】:ちゃんと理解しているか、実際に使える知識になっているかを問題集で確認する。
- ステップ3【反復】:残念ながら人間は忘れる生き物。一度だけやって永久的に覚えられる人間は殆どいないが、人間は「反復」する中で覚えられる。
こう書くと、まあそうだろうと思うでしょうが、受験となると実際にできていない受験生のまあ多いこと。
有名、という理由だけで自分のレベルに合っていない参考書を使う人や、説明書(=参考書)を読まないで問題集ばかりやっている人が多くいます。
これでは、非効率的と言わざるを得ない。
成績は、理解→演習→反復の中で初めて上昇していくのです。
受験生活でのモチベーション持続方法
私大文系を目指していた私の受験科目は、英語、現代文、古文、日本史の4つ。
受験勉強を始めたころは時間で4科目の勉強時間を区切り、
「よし、午前中の3時間は古文をやろう!午後から4時間は日本史!」
といった形で勉強を進めていたんですが、これが全く集中力が持ちませんでした。
おおよそ夕方あたりには、能率がどうしても下がってしまっていたんですね。
「あー、このままだとヤバいな」と思った私はそこで一つの対策を講じることにしました。
時間ではなく量で区切る
まずタスクとなる参考書や問題集を2週間で1周しようとか、1か月で1周しようなどと、科目ごとにおおまかな計画を立てる。
そこから1日何ページやるべきかを割り出し、これを日々のタスクとする。
そして今までは科目毎に固めて一気に勉強していたものを、「系統」によって分けることにしました。
つまり、英単語や古文単語は暗記系。
英語長文や古文演習、現代文は読解系(頭を使う系)。
英文法や古典文法、日本史はその中間(理解+暗記)としたんですね。
これらの系統を連続でやることなく、短い期間で回していく、ってところが重要です。
具体的に言うと、英単語(暗記)→現代文(読解)→日本史(中間)→古文演習(読解)→英文法(中間)といった形で、各系統を連続して行わないことにより、常にリフレッシュした形で勉強に臨むことにしました(日本史はやる量が多いので、一度にやろうとせず3分割くらいに分けていました)。
しかしそれでも「疲れるときは疲れる!」ってことでk、そんなときは15分程度の仮眠や、10分程の散歩など、小休止は積極的にしました。
そっちの方が、能率が上がりますしね(代ゼミの近くをウロウロしていると、大都会・新宿にも銭湯があるんだ!など、色々発見があって楽しかったです。笑)。
そして時間で区切るのではなくこのような対策を講じた結果、1日最低12時間の勉強を集中力を保ちつつ行うことが可能になりました。これは本当におすすめ!
食事も区切る
さらに勉強していて思ったのは、ご飯を食べた後は眠くなるってことです(笑)。
自分は人一倍要領が悪く頭もあまりよろしくなかったので、めちゃくちゃ勉強して「疲れたー。ちょっと休憩!」ならともかく、こういう部分で勉強の能率が下がるのは絶対に避けたい、由々しき事態でした。
そこで考えたのは、食事を1日5~6食に分け、常に腹五分目あたりをキープするということです。
腹が減りすぎても集中力が落ちるという点にも注意です。
いやまあ、ちょっと馬鹿らしいっちゃ馬鹿らしいのですが、当時の自分は大真面目でした。
勉強に疲れているでもないのに能率が下がるのは避けたかったです。
そして結果として、食事の後の眠気は来なくなり、また食事中も勉強する習慣がつき、よかったなと思っています!
試してみる価値はあるかと思います!
過去問のススメ〜過去問は超大事
勉強がある程度進んだ段階、英語で言えば
「単語はある程度覚えたし、文法も全体像は掴んだ。長文も何とか読めるようになった。さあ次はどうしよう!」
という段階になったとき、直前期ではなく過去問を解くことをおすすめします。
これは、ただ現状の学力を知るためではなく、今後の勉強方針の決定のために必要です。
つまり基礎の段階が終わり、発展の段階に入る際、勉強の方針のために過去問を解き研究をします。
自分の所属している早稲田大学社会科学部を例にします。
英語の出題形式は正誤問題/会話問題/長文。
詳しく見ると正誤問題にはなかなかえぐいものが出題されている。
会話問題もそこそこレベルが高い。
しかし英語長文はくそ難しい文ではなく読みやすい。
しかも文法事項を問う、ではなく「ちゃんと読めているか」を問うてきている。
ということは、基礎が終わりこれから入試までの勉強計画として、正誤/会話に特化した問題集を特にやり、長文の問題集も並行して行おう、となります。
このように基礎から発展に入る際は、必ず過去問を研究し、今後の勉強方針を決定しましょう!
まとめ〜受験はいつからでも間に合う〜
長々と説明してきましたが、勉強をやり直したくて悩んでいる人に「これだけは伝えたい」ということがあります。
「受験はどんな状態からでもちゃんと勉強さえすれば合格できる」
大学合格のための必要な勉強は突き詰めると、そんなに多くないです。
だから、小学生の内容から知識が止まっていても、安心してください。
受験はいつからでも間に合います。実際に私がそうでしたから。