学生にオススメの勉強時間 勉強時間を確保するポイントを解説

こんにちは。生徒さんの勉強とメンタルをサポートする完全個別指導塾・キズキ共育塾です。
このコラムを読んでいる人は、以下のような悩みを持っているのではないでしょうか?
- 勉強時間を確保する方法を知りたい
- 勉強時間と成績の関係を知りたい
- 年代別のオススメの勉強時間を知りたい
成績を上げたいとは思うものの、部活動やアルバイトなどの理由により、勉強時間の確保に対して難しさを感じている人もいるでしょう。
このコラムでは、キズキ共育塾の知見に基づき、勉強時間と成績の関係性や学生にオススメの勉強時間、勉強時間を確保するポイントについて解説します。
年齢を問わず、勉強時間について悩むあなたの参考になれば幸いです。
私たちキズキ共育塾は、勉強への苦手意識のある人のための、完全1対1の個別指導塾です。
生徒さんひとりひとりに合わせた学習面・生活面・メンタル面のサポートを行なっています。進路/勉強/受験/生活などについての無料相談もできますので、お気軽にご連絡ください。
目次
勉強時間と成績の関係性

結論からお話しすると、平日の自宅での勉強時間が長いほど成績が良く、短いほど成績が低くなりやすい傾向があるということが、小学生・中学生を対象とした調査からわかっています。(参考:ベネッセ教育総合研究所「小中学生の学びに関する実態調査」)
成績別の平均勉強時間は以下のとおりです。
小学生の平均勉強時間
- 成績上位層:約1時間38分
- 成績下位層:約1時間7分
中学生の平均勉強時間
- 成績上位層:約1時間35分
- 成績下位層:約1時間13分
また、勉強時間に関する回答の割合は以下のとおりです。
成績別・勉強時間が30分以内と答えた小学生の割合
- 成績上位層:約19.0%
- 成績下位層:約36.9%
成績別・勉強時間が3時間以上と答えた小学生の割合
- 成績上位層:約18.5%
- 成績下位層:約7.4%
成績別・勉強時間が30分以内と答えた中学生の割合
- 成績上位層:18.1%
- 成績下位層:9.4%
成績別・勉強時間が3時間以上と答えた中学生の割合
- 成績上位層:約21.7%
- 成績下位層:約35.7%
以上のとおり、小学生・中学生ともに成績上位層であるほど勉強時間が長く、成績下位層であるほど勉強時間が短いことがわかります。勉強時間と成績には、深い相関があると言えるでしょう。
学生の平均勉強時間と目安
学年別の平均勉強時間は以下のとおりです。(参考:東京大学社会科学研究所・ ベネッセ教育総合研究所共同研究「子どもの生活と学びに関する親子調査2023」)
- 小学生(※4〜6年生):約1時間12分
- 中学生:約1時間38分
- 高校生:約1時間45分
小学校高学年から高校生にかけて、平均的な勉強時間は1時間半前後です。
また、学年別の適切な勉強時間として、以下のような目安を提示している事例があります。(参考:名張小学校「家庭学習のすすめ」、鹿児島市立坂元小学校「坂元小だより」、高松市壇紙小学校「家庭学習アイデア集」、鹿児島県枕崎市「1 家庭学習ガイドブックとは?」、大学入試センター濱中淳子、山村滋、鈴木規夫「高校一年次の学習時間――そのばらつきと背景を探る――」)
- 学年×10分
- 学年×15分
- 学年×10分+10分
これは小学生を対象とした目安ですが、小学1年生を基準とした年次で考えれば中学生や高校生にも適応できるでしょう。
学生にオススメの勉強時間

こちらで解説した平均勉強時間や目安などに基づくと、学生にオススメの勉強時間は以下のように考えられます。
- 小学生:10分〜1時間30分程度
- 中学生:1時間10分〜2時間15分程度
- 高校生:1時間40分〜3時間程度
なお、適切な勉強時間は学年や目標などによって異なります。成績を上げたい学生や受験を目指す学生の場合は、それよりも長く勉強する必要があるでしょう。
以上は自身にとって適切な勉強時間を知る一つのきっかけ程度に留めておくといいかもしれません。
もちろん、長い時間勉強していれば、学校で学んだことの予習・復習などができるため、より理解が深まり、知識として身につけることができるでしょう。
しかし、集中力の限界は人によって異なります。勉強時間を長く設けても、集中力が続かなければ、勉強内容を身につけることはできないはずです。
勉強時間にこだわりすぎる必要はありません。集中力や向き不向きなどの個人の特性を踏まえ、以上の勉強時間を参考にした上で、自分にとって無理なく続けられる勉強時間を探す・知ることが大切です。
勉強時間を確保する5つのポイント
この章では、勉強時間を確保するポイントについて解説します。
勉強時間を確保した上で、学びを自分の知識として身につけたいときは、是非参考にしてください。
ポイント①隙間時間を有効活用する

勉強時間を確保しようと思っても、なかなか難しいこともあるでしょう。アルバイトなどをしている人であれば、なおさらですよね。
そんなときは、無理に時間を作るのではなく、以下のような隙間時間を見つけて、有効活用する方法に切り替えてみましょう。
- 通学時の移動時間
- 帰宅後の夕食までの時間
- 待ち合わせ場所に友だちが来るまでの時間
例えば、問題集や教科書をスマートフォンで撮影して、いつでもどこでも読める状態にしておくと、隙間時間にスマートフォンを見るだけで、勉強する予定のページに目を通すことができます。
ポイント②規則正しい生活を心がける
勉強時間を確保するためには、規則正しい生活を心がけることが大切です。例えば、夜中まで起きることが多かったり、休日はお昼過ぎまで寝ていたりすることが習慣化していると、勉強時間を確保しづらくなります。
規則正しい生活のために、質の高い睡眠を取ることも意識してみてください。質の良い睡眠をとるために、以下のようなことを心掛けるとよいでしょう。(参考:厚生労働省「良い睡眠の概要(案)」、厚生労働省「健康づくりのための睡眠指針の改訂について(案)」)
- 8~12時間の睡眠時間を確保する
- 日中にできるだけ日光を浴びる
- スマートフォンやタブレットを寝室に持ち込まない
質の高い睡眠は、思考力や集中力の向上、維持につながるため、勉強の効率も上がります。生活習慣が乱れていると感じる人は、ぜひこの機会に、規則正しい生活リズムを心がけてみてください。
ポイント③適度にリフレッシュする

脳や体が疲れているときには、勉強と向き合っていても、内容が頭に入っていないといったことも少なくありません。そんなときは、適切にリフレッシュするとよいでしょう。
仮眠は効果的なリフレッシュ方法のひとつです。例えば、昼食後は脳や体の疲労感に加え、お腹がいっぱいになることで、眠気を感じやすくなります。そのような場合、仮眠を取ることで、脳も体もリセットされ、思考力や集中力を維持しながら勉強することができます。
もし仮眠が難しい場合は、ソファで横になったり、なにもしない時間を15分ほど作ったりするのも効果的です。
ほかにも、リフレッシュするために軽い運動をするのもよいでしょう。
勉強内容がきちんと身につくよう、脳と体をリフレッシュさせる時間を設けましょう。
ポイント④勉強時間にこだわりすぎない
どのような年代であれ、部活やプライベートの活動などの理由によって、理想とする勉強時間を確保できないこともあるでしょう。
ですが、理想的な勉強時間を確保できなくても、失敗と思ったり、自分を責めたりする必要はありません。
勉強時間の長さが成績に関係していることは、さまざまな資料でも証明されています。しかし、勉強時間がどれだけ長くても、集中力が続かなかったり、その日だけはどうしても勉強する気になれなかったりするなど、状況によって予定が崩れることは大いにあります。
そんなときは、自分を責めるのではなく、できることだけに絞って取り組んでみてください。暗記カードを使って英単語を覚える、偉人の名前や年号を覚えるといったことだけでも効果はあります。
「学年×◯分」など、学生の勉強時間にはさまざまな目安があります。しかし、毎日守る必要はありません。あくまで一つの参考程度にとらえておきましょう。そして、自分に合った勉強時間を見つけ、学びを自身の知識にプラスすることを優先に考えてみてください。
ポイント⑤無理をしない

勉強時間を確保するためには、無理をしないことも大切です。
自分にとって適切な勉強時間を知り、自分で設定した目標に向かって頑張ろうとしても、何らかの理由によって、無理をしなければならない日が出てくることもあるでしょう。
例えば、体調を崩した場合、勉強時間を確保することはむずかしいでしょう。また、体調が回復したあとは普段以上の勉強時間を確保しようとするかもしれません。
しかし、無理をすることは、必ずしも勉強をするうえで効果的とは限りません。勉強に大切なことは、時間ではなく質です。
やむを得ない理由で勉強時間を確保できなかったときは、無理に時間を増やさず、勉強の質を高めることを意識してみてください。
まとめ~自分に合った勉強時間を見つけましょう~

適切な勉強時間として、さまざまな目安が提示されています。しかし、性格や特徴、環境によっては、毎日守ることに難しさを感じる人もいるでしょう。そんなときは、10分、15分など、自分なりに時間を決めて勉強してみてください。
1週間、10日、2週間と続けてみても、問題なく取り組める上、学びが身についているのであれば、無理のない範囲で時間を増やしてみると良いでしょう。
自分にとって最適な勉強時間を模索することが大切です。
勉強時間は、あなたが無理なく取り組める時間で構わないのです。勉強時間だけにこだわらず、その時間に学んだことをきちんと身につけられるかを意識して、取り組んでみてください。
このコラムを通じて、あなたが無理なく勉強に取り組むことができ、目標を達成できるよう、心から願っています。
Q&A よくある質問