ダメ人間と言われる人の特徴とは? 脱出する方法を解説

人生にお悩みのある人のための完全個別指導塾・キズキ共育塾です。

あなたは、自分のことをダメ人間だと思っていませんか?

中学生で不登校になった筆者は、「お前は中学も行けない不登校だから、高校も大学もいけないし、就職もできないダメ人間だ」と、いつのまにかたくさんの人からダメ人間のレッテルを貼られていました。

しかしその後は、高校に進学し、大学も卒業し、今は社会人として「普通に」暮らしています。

  • 僕はダメ人間だったのでしょうか
  • そもそも、ダメ人間とはどういう意味なのでしょうか

周りの人がなんと言おうが、あなたはダメ人間ではないのかもしれません。

心ない周りの声が、あなたを否定する雑音が、あなたをダメ人間と思い込ませているだけかもしれません

このコラムでは、ダメ人間と言われる人の特徴やダメ人間を脱出する6つの方法を解説します。あわせて、ダメ人間を抜け出した体験談を紹介します。

まずは、ダメ人間と言われる人の特徴に当てはまるかをチェックし、当てはまるようであればダメ人間を脱出する方法を試してみてください。

ダメ人間と言われる人の10の特徴

「ダメ人間」という言葉には、明確な定義はありません。

一般的には、「家族のなかで、学校のなかで、社会のなかで、人に危害を加え、失敗から学ばない人」がダメ人間と言われているようです。

一般的にダメ人間だと思われる特徴の例を10個挙げていきます。あなたがその特徴に当てはまっているかを確かめていきましょう(※いずれも、病気や障害が関係する場合も考えられます)。

特徴①お金遣いが荒い

お金を遣うのは悪いことではありません。

自分の収入に見合ったお買い物であれば、何も問題ありません。

しかし、自分の身の丈に合っていないお金の使い方をしている場合は注意です。

特に、なんとなく借金をしているなら危険と言えるでしょう。

具体的には、ブランド品が欲しいから借金する、パチンコに行きたいから借金するなどです。

ホストクラブやキャバクラにのめり込み、底なし沼にはまるように借金から抜け出せない人もいます。

すると、漫画『カイジ』の主人公のように、ギャンブルで負けてやけになってお酒に溺れて、落ちるところまで落ちていけば一発逆転を狙って再びギャンブルに……なんてこともあるでしょう。

借金が返せなくなって、自分ではどうすることもできなくて、親に返済してもらっていませんか?

人に迷惑をかけるくらいお金遣いの荒い人は、ダメ人間なのかもしれません。

特徴②人をいじめる

いじめとは、相手の自尊心を傷つける行為です。

いじめられて尊厳を傷つけられた人は、自信がなくなり落ち込み続け、うつ病になるかもしれません。

うつ病になれば、学校を不登校になったり会社を休職したりすることもあるでしょう。

いじめる人の中には、そこまで考えられない人もいれば、「想像はつくが自分には関係ない」と思う人もいるかもしれません。

ただ、いじめられた人にとっては、いじめた人の状況など関係ありません。いじめられた事実は変わらないのです

人の気持ちを考えられず、平気で人を傷つけるのはダメ人間と言えるのではないでしょうか。

いじめについては、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。

特徴③人のせいにする

仕事でできなかったことを人のせいにしていませんか?

  • 上司:「どうして、お客さまにメール返していないの?」
  • あなた:「あ、Aさんがしょっちゅう雑談をしてきて、仕事に集中できなかったんです」

この場合、雑談をしてきたAさんにも責任はあるかもしれませんが、雑談に応じ続けたあなたにも責任があります。

学校で、テストの点が悪かったことを人のせいにしていませんか?

「先生の教え方が悪いんだよ。あんな授業じゃ理解できない」などと思っていませんか?

もし本当に先生の教え方が悪い場合でも、「先生が悪い」と言っているだけでは、必要な知識は身につきません。

実は先生の教え方は悪くなく、あなたの授業態度が悪いのかもしれません

その先生に「わからない」と正直に聞いたり、同じ科目の別の先生に相談したり、ネットの無料教材を見たりなど、いろんな方法を模索して勉強しないと、残念ながら勉強はできないままです。

できなかったことは仕方ありません。その上で、失敗を反省して、その後どう改善していくのかが大事なのです。

人のせいにする人は自分には非がないと思っているため、反省することがなく、いつまでたっても成長しません

できなかったのは、世の中のせいだ、親が悪い、上司が悪い。

何もかも他人のせいにする人も、ダメ人間と言っていいのではないでしょうか。

特徴④時間を守れない

学校や職場に遅刻していませんか?

基本的に、学校には決まった時間に登校して授業を受けるルールがあり、職場には決まった時間に出勤して決まった時間まで仕事をするルールがあります。

ルールを守れない人はダメ人間と言えるのかもしれません

学校や職場に限らず、プライベートな時間もそうです。

友人との待ち合わせに平気で遅刻していませんか?

友人は許してくれていても、本当は嫌な気持ちになっているかもしれません。

時間を守らないことは、相手の人生の貴重な時間を奪っていることと一緒です。

相手の気持ちや時間の価値を考えられない人は、ダメ人間と言えるでしょう。

もし、朝が苦手で起きられないために時間を守れない人は、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。

ADHDのある人で、いつの間にか時間が過ぎてることが多い場合は、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。

特徴⑤継続できない

何事も継続できなかったり、三日坊主になったりしていませんか?

勉強も仕事もそうですが、継続することで初めて結果が出ます。結果が出ない期間は、我慢して努力を続けていかなければなりません。

しかし、すぐにあきらめる人がいるのも事実です。「飽きた」「つまらない」といった理由で、すぐに物事を投げ出すこともあります。

そのような人がいると周りの士気を下げることにも繋がり、周囲からダメ人間の烙印を押されるのです。

勉強については、やる気はあるけれどどうしても続かない場合は、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。

なかなか仕事が続かない…と悩んでいる方には、キズキビジネスカレッジ(KBC)がおすすめです。

独自のキャリア開発メソッドで、自分に合った仕事を見つけてみてください。

特徴⑥生活リズムが乱れている

夜遅くまで起きていませんか?週末に寝だめをしようとしていませんか?

生活リズムが乱れると、身体のさまざまな部分に影響を及ぼします

たとえば、イライラしたり攻撃的になったり、忘れ物が多くなったりします。(参考:文部科学省「第2章 生活リズムの確立と睡眠」

そのため、生活リズムの乱れ自体がダメ人間というより、生活リズムが乱れることによって、あなた自身があなたをダメ人間にする手助けをすることになるのです。

生活リズムを整えることによって、人に当たることがなくなったり朝起きられるようになったりと、ダメ人間を脱出するきっかけになるかもしれません。

あなたの生活リズムが乱れていないか、一度チェックしてみてください。

特徴⑦すぐにサボる

何事もすぐにサボって怒られていませんか?

授業中にスマホをいじったり仕事中に関係ないことをしたりなど、サボることが癖になっている人は、いつでもどこでもサボろうとします。

社会心理学者の釘原直樹さんも、集団の中には一定数手を抜く、いわゆるサボる人間が出てくると自身の著書で述べています。(参考:釘原直樹『人はなぜ集団になると怠けるのか 「社会的手抜き」の心理学 』

ただ、サボる人はごく一部です。サボっていない大半の人たちからすると、サボる人は迷惑でしかありません

人に迷惑をかけて自分も同じ対価を得ようとするのは、ダメ人間と言える行為なのではないでしょうか。

特徴⑧目標がない

目標がないからといって、必ずしもダメ人間だということではありません。

ですが、目標がないと、周りから「ダメ人間だ」と思われることもありますし、自分でも自分のことを「ダメ人間だ」と思い込むことがあります

あなたには大なり小なり目標がありますか?

具体的には、「○○大学に行きたい」や「消防士になりたい」などです。特に学生の方は、よく大人から目標を聞かれるのではないでしょうか。

基本的に、人が何かを頑張っているときには目標があります。逆にいうと、目標がある人は頑張っていることが多いです。

たとえば、勉強を頑張るのは「志望する大学へ行くため」だったり、体を鍛えているのは「消防士になるため」だったりするです。

そのため、「目標がない人=頑張っていない人」と判断され、ダメ人間だと思われることがあるのです。

将来の夢がなくて悩んでいる場合は、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。

特徴⑨口癖がネガティブ

「だるい、嫌だ、帰りたい、つまらない」などが口癖になっていませんか?

口癖がネガティブな人は、行動も消極的になります

『Journal of Neuroscience』に掲載されている論文でも、言葉は人の行動に影響を与えることが示されています。(参考:Pierre Gagnepain, Gael Chételat, Brigitte Landeau, Jacques Dayan, Francis Eustache and Karine Lebreton『Spoken Word Memory Traces within the Human Auditory Cortex Revealed by Repetition Priming and Functional Magnetic Resonance Imaging』

また、ネガティブな言動は周りにも影響を与え、集団生活であれば周りの士気まで下げます。

口癖がネガティブな人は周りにいい影響を与えないので、ダメ人間と言われるのです。

どうしてもマイナス思考になる場合は、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。

特徴⑩整理整頓ができない

あなたの机の上や部屋はきれいですか?

子どものころに、遊んだものはしまうことを親に教えられましたよね。

子どものころに教えられた整理整頓できない人は、ダメ人間のレッテルを貼られやすくなります

基本的には整理整頓されていた方が、作業しやすく目的のものを見つけやすいでしょう。

逆に、散らかっているメリットはありません

このような事実から、「整理整頓ができないのはダメ人間だ」と思われるケースがあるでしょう。

失敗から学ばず、「人に危害を加え続けるダメ人間」にはならないでください

ダメ人間と言われる人の特徴を挙げてきました。ご紹介したものは例であり、他にもさまざまな種類があります。すべて挙げていけばキリがないでしょう。

ただ、たとえあなたが今ダメ人間だと自分のことを思っているとしても、改善していけばいいのです。失敗したからダメではなく、そこから学びを得ることが大事なことと言えます。

だからこそ、失敗から学ばず人に危害を加え続けるダメ人間にはならないでください。

これまでに、お金遣いが荒くて借金をして家族に迷惑をかけたり、酒癖が悪くて周りの人に怪我をさせたりしてきた人も、これからは変わっていきましょう。

失敗から学び、人に危害を加えることがないように成長していきましょう

ダメ人間から抜け出すために、人の助けを借りましょう

ダメ人間からは、簡単に抜け出せないこともあります。一人で何とかしようとせず、個人やサポート団体など、人の助けを借りましょう。

もしかすると、依存症など、一人では解決できない状態になっているかもしれません

人の助けの例としては、専門家に頼る方法があります。

専門家とは、精神科医、カウンセラー、グループセラピー、互助会、関連するNPO団体などのことです。

専門家の協力があれば、専門的な治療を受けて生活や行動を改善するといったように、あなたの状況に合った方法を教えてくれます。

そうすれば、ダメ人間と言われてきたあなたも、きっと変われます。

いきなり専門家に話すのは気が引ける場合は、友人や家族など、身近な人からでも大丈夫です。

「自分一人でなんとかしなければ」と思う必要はありません。あなたをサポートする人は、たくさんいます。

私たちキズキ共育塾は、自分をダメ人間と思っている方のための、完全1対1の個別指導塾です。

生徒さんひとりひとりに合わせた学習面・生活面・メンタル面のサポートを行なっています。進路/勉強/受験/生活などについての無料相談もできますので、お気軽にご連絡ください。

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ダメ人間を脱出する6つの方法

たとえあなたが今ダメ人間と言われていたとしても、意識して行動すれば改善できます。あなたも、ダメ人間を脱出できるのです。

ここでは、ダメ人間を脱出する6つの方法を紹介します。

どれもすぐにできるものばかりなので、専門家などとも話をしつつ、ぜひ取り組んでみてください。

方法①自分自身を見つめ直す

あなたはなぜダメ人間になったのか、なぜ今もダメ人間のままなのか、自分自身を振り返ってみてください。

ダメ人間になった原因が分かれば、おのずと改善策も見えてきます。

たとえば、「自分の失敗を認めたくないからつい人のせいにする」や「みんな許してくれるからつい遅刻する」などです。

原因が分かったら、相手の気持ちを考えてみましょう。

あなたの失敗を自分のせいにされた人はどう思いますか?あなたに遅刻された友人は喜んでいると思いますか?

すると、このままではいけないと思うはずです

少しずつでもいいので、人の気持ちを考え、周りに迷惑をかけない行動を取るようにしてみましょう。

方法②世間の常識や当たり前を見つめ直す

あなたが自分の中でダメだと思っていることに対して、それが勝手に思いこんでいる世間の常識や当たり前ではないかを見直してみてください。

たとえば、あなたが「自分は勉強や仕事ができないからダメ人間だ」と思っているとしましょう。

しかし、それは誰が決めたことですか?実際に周りの人はあなたのことをダメ人間だと言っていますか?

意外と思い込みだけで、自分をダメ人間認定している人もいます。

あなたや周りが思っている世間の常識や当たり前は本当にそうなのか、今一度振り返ってみましょう。

もし、あなたや周りが言っている世間の常識や当たり前が間違っていたならば、あなたはもうダメ人間ではありません

筆者には、中学生時代に不登校になった経験があります。

そのとき、「お前は中学も行けない不登校だから、高校も大学もいけないし、就職もできないダメ人間だ」と、いつのまにかたくさんの人からダメ人間のレッテルを貼られていました。

私自身は、「今の学校に合わないだけで、ダメ人間なわけがない」と思っていました。ですが、レッテルはついて回りました。

そんな私は、人に危害を加えることなく、ときには失敗にも学びながら、高校にも大学にも行けましたし就職もできました

中学不登校の私を「ダメ人間だ」というのは、レッテルに過ぎなかったのです。

そして、進学や就職のたびにレッテルは一つずつはがれていき、次第に私は「ダメ人間だ」と言われなくなっていました。

方法③小さいことから成功体験を積む

ダメ人間を脱出するなら、何か大きいことを成し遂げなければならないと思う人もいるでしょう。しかし、その必要はありません。

いきなり高いハードルを越えようとするのではなく、まずは小さな成功体験を積んでいくことを大切にしましょう

その過程のなかで自信も身につき、周りの目も変わり、進学や就職へ向けた努力もできるようになります。

つまり、ダメ人間から脱出するためには、できなかったことが少しずつできるようになっていく実感が大切なのです。

小さな成功体験は、なんでもOKです。例えば下記のようなものでも十分です。

小さな成功体験の例

  • 今日は昨日より早起きできた
  • 自分の冗談で友達が笑った
  • 行ったことのない街に初めて行けた

そんな小さな成功体験を、積み重ねていきましょう。

たとえば私は高校に入学した当初、不登校だった自分に自信がありませんでした

そのため、将来について考えられるず、ろくにあいさつもできない人間だったのです。

あいさつができなかったために、クラスメイトに「あいつ、無視しやがった。こっちがあいさつしているのに。調子にのっている」と勘違いされることもありました。

私はそんな自分がイヤだったので、少しずつ、自分のできることを増やしていったのです。

  • まずは、廊下ですれ違う先生にあいさつしてみよう
  • あいさつができるようになったら、先生に勉強の質問をしよう
  • 勉強ができるようになったら、授業で先生にあてられたときに発言してみよう

自分に言いきかせながら少しずつ実行して、できることを増やしていくと、クラスメイトの一人が勉強を教えてと声をかけてきたのです。

高校3年間をかけて、勉強のことやたわいもない日常の会話ができるようになり、いつの間にか人が怖いと思う気持ちが薄れていきました。

そのおかげで、今度は大学に行って友達をつくりたいと思うようになったのです。

できなかったことが一つひとつできるようになっていくことで、「自分はダメ人間だ」と思うことが減り、人生は大きく変わっていきます

方法④生活リズムを整える

生活リズムが乱れると、イライラしたり攻撃的になったり、忘れ物が多くなったりすることをお話ししました。

そのため、生活リズムが乱れている人は、まず生活リズムを整えることから始めましょう。

生活リズムが整うこと、特に睡眠習慣をつけることは、心の安定につながります(参考:文部科学省「第2章 生活リズムの確立と睡眠」

とはいえ、昼夜逆転生活が長引いていることで、すぐには改善できない人もいるでしょう。

昼夜逆転の原因と治し方については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。

方法⑤運動をする

家にこもりがちになっていませんか?

そんな人は運動をしてみてください。

運動はいい睡眠のために必要不可欠で、こころの健康を保つためにも効果的とされています。(参考:厚生労働省「休養・こころの健康」

運動をしてよく眠り、気持ちが安定してくると、自分をダメ人間だと思う気持ちが薄れてくるかもしれません。

最初は散歩や軽い筋トレからでも大丈夫です。運動はちょっとしたリフレッシュにもなるので、ぜひ試してみてください。

オススメの運動法は、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。

方法⑥自己啓発本を読む

自己啓発本とは、能力向上や成功のための手段を説く、「自分の能力や成長=自己啓発」を目的とした本のことです。

自己啓発本を読むことによって、自分を奮い立たせ、行動する力が湧いてきます。

また、他の人の意見や考えを取り入れることによって、今まで自分の中になかった生き方ができるようになるかもしれません。

ダメ人間がテーマの本もあるので、ぜひ読んでみてください。

補足:でも、無理をしてはいけません

  • よし、もっとできる
  • もっとがんばろう
  • 自分はまだまだできるはずだ

このように思い、がんばりすぎて無理をしてしまうときもあるでしょう。

しかし、無理は禁物です。

「ダメ人間」のレッテルや思い込みを恐れるあまり、無理をしてがんばって、自信がついて、またがんばって…という「無限にがんばる負のスパイラル」にハマります。

行動を起こしてダメ人間を脱出することは大切です。しかし、自分の心身を健康に保つことも重要なのです。

がんばりすぎて疲れたときは、ちょっと休みましょう

実際に私も、大学に進学して就職もして、ダメ人間のレッテルをはがしたはずなのに、「もっとがんばらないとまたダメ人間と言われるかも」と思い込んでいた時期がありました。

その結果、前の仕事で無理をしすぎて、体調を壊して休職することになったのです。

がんばり過ぎず、自分に優しくなりましょう

行動を起こしてダメ人間を抜け出した体験談

ここでは、「自分のことをダメ人間だと思っていた、キズキの社員や講師」が、自分から行動を起こして状況を変えた体験談を2つ紹介します。

実際にどのように行動して人生が変わっていったかが分かるので、あなたが行動を起こした場合をイメージしながら読んでみてください。

体験談①不良から浪人を経てICU合格

小学生のとき、私はいわゆる「いい子」でした。

しかし、自分の人生が親の価値観によって規定されていくことに対し疑問を覚え始め、家を出て自分が今後どう生きていくかについて、じっくり考えて行きたいと思うようになりました。

寮のある遠方の中学に入学しましたが、学校側から難関大学に向けて勉強することを要請されました。自己の価値観をゆっくりと見つめるような場所はなかったため、中学校2年生のときに学校を辞めました

そしてガラの良くない地域の公立中学校に入学して夜中までコンビニでたむろするようになり、高校時代、警察沙汰にまで発展するモメごとを起こした暴走族の連中と知り合いました。

人と道でぶつかっただけで鼻を折る程のケンカに発展したり、4対1(自分)でケンカになったりと、最終的には警察を巻き込んでの事件となりました。

周りに迷惑をかけてきた状況を考えると、自分はダメ人間だったのかもしれません

でもその一方でこのままでいいのだろうか?とも思っていました。

そして「生まれ変わりたい」と思っていました。

こんな自分でも大学に行けば少しは変われるかもしれないと。

しかしそれでも急に真面目になれたわけではありません。

ある日、空爆で家が破壊され家族が殺された子供の特集をテレビで見てショックを受けたのです。

そして、このとき国際関係を学びたいと思うようになり、その日から毎日長時間にわたる勉強を始めました

色々と調べた結果、国際関係を学んで、国際機関で働くには、東京大学(東大)か国際基督教大学(ICU)がいいと決めました。

東大とICUを目指すことに決めていたわけですが、このころ自分は漠然と「ICUに行くのではないか」と思っていました。

「後からなら何でも言える」と思われそうですが、現役のとき、身の程知らずながらICUを受験しまして、あのキャンパスをみた瞬間「自分はここに通うのだ」と思い込んでいました。

そして発表当日届いた紙に僕の受験番号はありました。

努力すればなんでも叶うわけではないですし、ときには無駄な努力に終わることもあるでしょう。

しかしそれでも、そうしなければどんな目標も達成することはできないのです。

これを見ている受験生の皆さんも、努力だけは誰よりもやる気で勉強に臨んでください。

この体験談をより詳しく知りたい方は、以下の体験談をご覧ください。

体験談②約10年間のニートを脱出

私は高校時代の不登校(からの高校中退)をきっかけに、約10年間のニートを経験しました。

「ニート=ダメ人間」とは限りませんが、私の場合、行動を起こさずにズルズル10年間もニートを続けてたことは一つ反省点かなと思います

ニートになった最初の「原因」は高校時代に不登校となったことです。そこから引きこもり状態になり、無気力の悪循環に陥っていきました。

「ニートは長期化するほど脱出が難しくなる」と言われるのは、「悪循環が長引けば長引くほど、深い無気力に陥る」からだと思います。

そのため、ニートからの脱出には、この「無気力の悪循環」を断ち切ることが必要となります。

ニートは、すぐに脱出できる人となかなか脱出できない人がいます。

その差は、「『原因』にこだわりすぎず、成功体験を積み、自己肯定感を保つ・高められるかどうか」ではないかと思います。

そこで私は、ニートからの脱出のため(ニートにならないため)に、モチベーションが続くような目標を持つことをオススメします。

「モチベーションが続くような目標」とは、小さな目標や、楽しめるような目標です。

私の場合、ニート生活の中で久しぶりに行ったフットサルで全く走れず、足がつったことがきっかけで、「体力をつけてフットサルを楽しめるようになりたい」と思い、毎日ランニングをするようにしました。

そして、ランニングを続けることでフットサルも楽しめるようになり、それまで「できない」と思っていたようなことが「できる」という希望・自信に繋がりました

無目的に体力をつけようとしてもランニングは続かなかったと思います。逆に「フルマラソンを走りたい」という大きな目標を抱えていても挫折していたと思います。

成功体験は、「自分への失望」や「無気力」を「希望」に変えます

そして、希望を持てるようになれば、それがさらなるモチベーションになり、様々な目標に向かって進んでいけるようになります。

もしあなたやあなたのお子さんが何かの「原因」でニートになった(なりそう)なら、モチベーションが続くような目標を持ってほしいと思います。

ニートになる原因は、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。

まとめ~1人でダメ人間だと悩まず周りを頼ろう~

ダメ人間には、いくつもの種類があります。ただ、自覚があるなら改善していけばいいのです

そして、自分一人でなんとかしようとせず、専門家や家族・友人など、人の助けを借りましょう。

きっと、あなたに寄り添い、親身になって話を聞いてくれるはずです。

ダメ人間から脱出したい気持ちがあるなら、こちらの章で紹介した方法を試してみましょう。

ただ、無理をしてはいけません。一人で抱え込まず、周りの人を頼ってください

あなたをダメ人間だと決めつけない、あなたを支えてくれる人は、必ずいます。

あなたがダメ人間から脱出できるよう、祈っています。

私たちキズキ共育塾は、お悩みを抱える方々の学び直しを支援する個別指導塾です。

不登校やひきこもりの生徒さん、高校を中退して高校卒業認定試験を目指す生徒さんなどが多数在籍して勉強しています。

世間の多数派から外れただけで、「ダメ人間」と言われていた生徒さんも少なくありません。

しかし、キズキ共育塾には、それぞれの目標に向けてしっかりと生きる生徒さんに寄り添う講師がいます。

もしあなたが学校関係、勉強関係、受験関係などで自分のことを「ダメ人間」だと思って悩んでいる場合は、ぜひお気軽にご相談ください(ご相談は無料です。また、保護者さまだけでのご相談も歓迎です)。

Q&A よくある質問

ダメ人間と言われる人の特徴を知りたいです。

以下の特徴が考えられます。

  • お金遣いが荒い
  • 人をいじめる
  • 人のせいにする
  • 時間を守れない
  • 継続できない
  • 生活リズムが乱れている
  • すぐにサボる
  • 目標がない
  • 口癖がネガティブ
  • 整理整頓ができない

詳細は、こちらで解説しています。

ダメ人間を抜け出したいです。

以下の方法が考えられます。

  • 自分自身を見つめ直す
  • 世間の常識や当たり前を見つめ直す
  • 小さいことから成功体験を積む
  • 生活リズムを整える
  • 運動をする
  • 自己啓発本を読む

詳細は、こちらで解説しています。

監修 / キズキ代表 安田祐輔

やすだ・ゆうすけ。発達障害(ASD/ADHD)によるいじめ、転校、一家離散などを経て、不登校・偏差値30から学び直して20歳で国際基督教大学(ICU)入学。卒業後は新卒で総合商社へ入社するも、発達障害の特性も関連して、うつ病になり退職。その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。経歴や年齢を問わず、「もう一度勉強したい人」のために、完全個別指導を行う。また、不登校の子どものための家庭教師「キズキ家学」、発達障害やうつ病の方々のための就労移行支援事業所「キズキビジネスカレッジ」も運営。

【新著紹介】

『学校に居場所がないと感じる人のための 未来が変わる勉強法』
(2022年9月、KADOKAWA)
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KADOKAWA公式

【略歴】

2011年 キズキ共育塾開塾(2023年7月現在10校)
2015年 株式会社キズキ設立
2019年 キズキビジネスカレッジ開校(2022年7月現在4校)

【メディア出演(一部)】

2022年 NHK総合「日曜討論」(テーマ:「子ども・若者の声 社会や政治にどう届ける?」/野田聖子こども政策担当大臣などとともに)

共同監修 / キズキ相談担当 半村進

はんむら・すすむ。1982年、茨城県生まれ。東京大学文学部卒。
小学校時代から転校を繰り返し、運動ができないこと、アトピー性皮膚炎、独特の体形などから、いじめの対象になったり、学校に行きづらくなっていたことも。大学に入学してようやく安心できるかと思ったが、病気やメンタルの不調もあり、5年半ほど引きこもり生活を送る。30歳で「初めてのアルバイト」としてキズキ共育塾の講師となり、英語・世界史・国語などを担当。現在はキズキの社員として、不登校・引きこもり・中退・発達障害・社会人などの学び直し・進路・生活改善などについて、総計1,000名以上からの相談を実施。

【執筆記事・インタビューなど(一部)】

日本経済新聞 / 朝日新聞EduA / テレビ東京 / 不登校新聞 / 通信制高校ナビ

サイト運営 / キズキ

「もう一度学び直したい方」の勉強とメンタルを完全個別指導でサポートする学習塾。多様な生徒さんに対応(不登校・中退・引きこもりの当事者・経験者、通信制高校生・定時制高校生、勉強にブランクがある方、社会人、主婦・主夫、発達特性がある方など)。授業内容は、小学生レベルから難関大学受験レベルまで、希望や学力などに応じて柔軟に設定可能。トップページはこちら。2024年10月現在、全国に11校とオンライン校(全国対応)がある。

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