不登校中の勉強法 事前準備やオススメ教材を解説
こんにちは。生徒さんの勉強とメンタルを完全個別指導でサポートする完全個別指導塾・キズキ共育塾です。
不登校が長く続き、勉強への不安が大きくなっていませんか?
- 学校に復帰できたとしても、授業についていける自信がない…
- 勉強を再開したいけど、何から手を付ければいいかわからない…
また、不登校になってから勉強していないお子さんの様子を見て、不安を感じている親御さんもいらっしゃると思います。
このコラムでは、勉強再開のための事前準備、ケース別の勉強法、オススメの教材、体験談、親にできる対応について解説します。
さまざまな勉強法や対策を知ることで、お子さんに合ったより良い選択肢を見つけられるでしょう。
共同監修・不登校新聞社 代表理事 石井志昂氏からの
アドバイス
このページは、不登校中の勉強の攻略wikiです
このページの内容は、「不登校中の勉強の攻略wiki」だと思って、羅針盤(らしんばん:やるべきことの参考)にしてみてください。
特に非常に有益な情報は「不登校で気になる勉強の遅れ…追いつくには何からすべき?」の章と、「不登校中の勉強にオススメの3つの教材」の章です。
なお、いまのあなたに勉強へのやる気が出なくても、あなたが「弱い」とか「なまけている」とかではありません。誰にでも、勉強ができない時期はあるものです。その場合、「いまは勉強はやらなくてもよい」ということ。勉強を再開して追いつくことは、もう少し後になってからでも大人になってからでも、可能です。
目次
不登校中の遅れを取り戻すための4ステップ
この章では、不登校の遅れを取り戻すためのステップについて、4つの段階に分けて解説します。
「勉強を再開したいけど何から始めればいいかわからない」「一度勉強を再開してみたものの継続できなかった」という人は、ぜひ参考にしてみてください。
なお、不登校の子どもが勉強しない理由・心理については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。
ステップ①勉強をはじめる前の準備をする
まずは、勉強を始める前の準備をしましょう。
勉強を再開するとなると、学校の問題集を解いたり、通信教育を始めたりするなどのことを思い浮かべる人が多いと思います。
しかし、何の準備もしないまま勉強を始めると、長続きせず挫折しやすくなります。
そして、場合によっては、「自分は勉強ができないのかも…」「頑張っても無駄だ」などと、自信を失うきっかけになる可能性があるのです。
そのため、はじめから勉強に取り組むのではなく、勉強に取り組むための土台作りとなる準備を行いましょう。
「どんな準備をすればよいか」については、こちらで詳しく解説しています。
ステップ②自分に合った勉強法を探す
勉強を始めるための準備が整ったら、自分に合った勉強法を探しましょう。
勉強をすると言っても、その方法はさまざまで、人によって「勉強しやすい」「モチベーションを保ちやすい」と感じる勉強法は異なります。
例えば、自分1人で勉強した方が集中できる人もいれば、誰かに教えてもらった方がモチベーションを保ちやすい人もいます。
また、誰かに教えてもらうといっても、学習塾に通う方がいい人、家庭教師を利用して自宅で勉強したい人など、人それぞれです。
自分に合った勉強法が見つかれば、勉強を継続しやすくなるのはもちろん、勉強を楽しいと感じられることもあります。
自分に合った勉強法を見つけたい人は、まずこちらをご覧ください。
また、いろいろな選択肢を知りたい人は、こちらが参考になります。
ステップ③勉強に役立つサービス・教材の利用を検討する
自分に合った勉強法を探すことと並行して行いたいのが、勉強に役立つサービス・教材の利用を検討することです。
特に、自主学習で勉強を進めたいと考えている場合は、勉強する際に使うサービスや教材を自分で選ぶ必要があります。
例えば、テキストや参考書などを読んで勉強を進めることが苦手な人は、動画教材や映像授業のサービスを検討した方がよいでしょう。
また、自宅に自主学習ができる教材がない場合は、書店などでテキストや参考書を購入する必要があります。
勉強に役立つサービスや教材は、たくさんあります。まずはネットなどを調べることから始めましょう。
オススメの教材については、こちらで解説しています。
ステップ④体験談などを読みモチベーションを高める
自分に合った勉強法やサービス・教材が見つかったとしても、勉強するモチベーションがなければ、勉強を再開しても続きません。
勉強へのモチベーションを高める方法としてオススメなのが、体験談を読むことです。
不登校から受験に合格した経験談や勉強の遅れを取り戻せた経験談などを読むと、「自分にもできるかも」「自分もこんな風になりたい」とやる気が出てきます。
このコラムでも不登校から受験に合格した人の体験談を紹介しています。気になる人はこちらからご覧ください。
私たちキズキ共育塾は、不登校中の勉強方法に悩むの方のための、完全1対1の個別指導塾です。
生徒さんひとりひとりに合わせた学習面・生活面・メンタル面のサポートを行なっています。進路/勉強/受験/生活などについての無料相談もできますので、お気軽にご連絡ください。
不登校中に勉強を再開するための5つの事前準備
不登校中の勉強についての悩みには、以下のようなことがあると思います。
- 不登校になってから勉強する機会がなく、どんどん遅れていく
- 早く追いつきたいけど、どうしたらよいかわからない
勉強に取り組む機会がなくなると、お子さんはもちろん、親御さんも不安になると思います。
この章では、不登校中に勉強を再開するための事前準備について解説します。
準備①勉強の遅れは取り戻せることを知ろう
まずは、「勉強の遅れは取り戻せる」ということを知りましょう。
もちろん、同級生たちが毎日学校で受けている授業に、短期間で追いつくのは難しいかもしれません。
しかし、学校では主要5教科のほか、技能教科や学校行事など多面的な教育活動を行なっています。
不登校であることで、それらの勉強を部分的に省略でき、受験などの進学に必要な勉強に集中できるのです。
さらに、学校は理解のスピードが異なる複数の生徒に向けて丁寧に指導するため、授業の進度は比較的ゆっくりとしたペースです。
進学校など学校によっては、速く進んだり難易度が高かったりしますが、受験に必要な科目に集中できることを考えると、必ずしも焦る必要はありません。
つまり、不登校であっても、今後の進路に必要な科目の遅れを取り戻すことは、十分に可能なのです。
まずはこのことを覚えておき、必要以上に不安になったり心配したりせずに、安心して今後の勉強について考えていきましょう。
準備②部屋を片付け、学習環境を整えよう
次に、自分の部屋や学習スペースなどを片付け、学習環境を整えましょう。
なぜ学習環境を整えるのか、疑問に思う人もいるかもしれません。しかし、環境は人の行動に大きな影響を与えるのです。
オーストラリア ボンド大学の専門家も「散らかった空間は、ストレスや不安のレベルだけでなく、集中力、食の選択、そして睡眠にさえネガティブな影響を与えうる」と指摘しています。(参考:Harvard Business Review「デスクが散らかっていると集中力も生産性も低下する」)
部屋を片付けて環境を整えると、机に向かいやすくなるでしょう。
準備③体を動かし、生活リズムを整えよう
何事も、体が資本なのは言うまでもありません。
不登校中はどうしても運動不足になり、知らず知らずのうちに体力が低下します。
体をできるだけ健やかに保つためには、運動が必要です。激しい運動は必要ありません。無理のない範囲で以下のような運動を行ってみてください。
- ウォーキング
- ストレッチ
- ヨガ
- ピラティス
- 筋トレ
2020年以降、コロナ禍の影響もあり、室内で運動する人のためのオンラインプログラムもあるようです。
また、運動と同時に生活リズムを整えることも意識しましょう。
今の生活の中で、以下のようなことが当てはまる場合は、要注意です。
- 毎日昼過ぎに起きている
- 夜になると妙に元気になる
- ゲームをやめられず夜更かしする
不登校になったばかりの時期であれば、こういった生活リズムを送ることで、気力が回復するということもあります。
しかし、気力が回復して勉強を再開したいと考えているのであれば、少しずつで良いので規則正しいリズムに整えていきましょう。
夜はしっかり睡眠をとり、昼間に活動すると、こちらで紹介する教育サービスを受けやすいというメリットがあります。
将来的に、学校や実社会に復帰することも考えている場合は、なるべく早寝早起きを心がけてみてください。
準備④学習スタイルを見直してみよう
「今の学習スタイルが本当に合っているか」「自分に合いそうな勉強方法がないか」などを検討してみましょう。
新しい学習スタイルを取り入れることが、勉強を再開するきっかけになるかもしれません。
もし、誰かに勉強を教わる機会があれば、新たな先生に出会い悩みを聞いてもらうことが、新たな一歩を踏み出すきっかけになることもあるでしょう。
不登校中の勉強法については、こちらをご覧ください。
準備⑤「勉強が自分に必要」だと気づくことが大切
ここまで、「早く勉強の遅れを取り戻したい。でも、なかなか進まない」という悩みを改善できる勉強前の準備についてお伝えしてきました。
最後にご紹介する、「勉強が自分に必要」だと気づくことは、今すぐにできるものではありません。(参考:一般社団法人 不登校支援センター「全く勉強しなかった子どもが勉強できるようになった理由とは?」)
ですが、とても大切な気づきであり、本気で勉強に取り組むきっかけになります。
親は「勉強が我が子にとって必要なもの」だと分かっています。だからこそ、あの手この手で励ましながら、勉強するように促すのです。
小学生のうちはそれで問題ないことが多いですが、中学生・高校生となるにつれて、「言われて勉強する」ことに限界がきます。
そして、子どもが自ら「勉強って一体何なの?」「どうして勉強しないといけないの?」と自問自答するようになり、その答えが見つからないと、勉強へのモチベーションを保てなくなるのです。
しかし、自発的に「勉強は自分にとって必要だ」と気づければ、お子さんはきっと大きく変わります。
具体的には、お子さん自身が勉強をする目的を持つことです。
- 将来〇〇になりたいから勉強しなければ
- こんな仕事をしたいから、何としてもこの位の大学に進学したい
- 憧れの〇〇高校に入りたい
もちろん、大きな目的が見つからなくても、以下のような些細なことでもよいでしょう。
- 少しでも自分を変えたい
- ちょっとした自信が欲しい
このような気づきを得るまでは、自分の興味や関心を問わず、新しいことに積極的に挑戦したり、本を読んだりして、視野を広げていきましょう。
親御さんは、お子さんにさまざまな情報を伝えたり、安心して考え事ができる環境を整えたりするようにしてみてください。
不登校による勉強の遅れについては、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。
不登校で勉強できていない…高校受験はどうなる?
中学生で不登校となっている場合、高校受験に対する不安や心配が大きいと思います。
結論からいうと、中学生で不登校だとしても、高校受験・進学は可能です。
ですが、やはり入りやすい学校と入りづらい学校があります。
公立高校では、選考の際に中学校からの内申書を考慮されることが多いです。
そのため、中学校での出席日数や成績がダイレクトに評価されるため、不利になることがあります。
しかし、中学生で不登校になっている人が進学しやすい高校もたくさんあります。
私立高校
私立高校では、内申書をあまり考慮せず、入学試験の結果のみで合否が判断される学校が多いです。また、受験科目が少なく3科目で済むことが多いのも、私立高校をオススメする理由です。
通信制高校
通信制高校とは、通信教育で学習する単位制の高等学校課程のことです。毎日通学する必要がないため、場所を選ばずに勉強できる点が特徴です。
近年、私立の個性豊かな通信制高校が増えてきており、注目度が高まっています。入学試験は、面接や作文だけのところがほとんどなので、比較的入学しやすい学校と言えます。
定時制高校
定時制高校とは、夜間、もしくは昼間の決められた時間に通学して、学校で学習する高等学校課程のことです。昼夜問わず通学する時間帯を選べるため、時間の融通が利きやすい点が特徴です。
入学試験では、国語・数学・英語(学校によっては理科・社会)といった基本的な学力テストが実施されることが多く、テストの内容は比較的簡単です。
チャレンジスクール
チャレンジスクールとは、小・中学校時代に不登校の経験のある生徒や、長期欠席などが原因で高校を中途退学した生徒などを主に受け入れる都立高校のことです。
小論文(作文)、面接、志願申告書の3点で合否を判定します。なお、チャレンジスクール自体は都立高校であるため、都内在住者しか受験できません。ただし、ほか都道府県ごとに不登校の生徒に理解のある高校はあります。
チャレンジスクールのように、地域によって不登校を経験した生徒に特化した学校が設けられているケースもあります。気になる人はお住いの自治体の情報を調べてみてください。
ちなみに大学受験では、一般型選抜の場合、過去の経歴は問われないことが多いです。
ただし、大学進学の全体の流れとして、高校での活動実績が多少なりとも加味される傾向になりつつあります。これは、あくまでも多少なので、あまり心配はいりません。
通信制高校や定時制高校、チャレンジスクール、不登校からの高校進学については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。
不登校の子どもに合った勉強法〜ケース別に解説〜
不登校といっても、実際の状況は人それぞれで、個人によって大きく異なります。
この章では、不登校の子どもに合った勉強法についてケース別に解説します。
ケース①集団は苦手・1人で勉強したい場合
学校では、35~40人ほどの集団で過ごさなければなりません。
その集団生活が自分のペースに合わない場合、学校に通うことが難しくなります。
同年代にも大人にも、とにかく誰にも会いたくない場合は、まずは自宅で1人で勉強を始めてみましょう。
勉強に使用する教材としては、誰にも会わずに自宅で勉強ができる通信教育や、あらかじめ録画された動画を視聴できる映像授業などがオススメです。
通信教育の中には、毎月提出物を送ることでご褒美をもらえるなど、独自のシステムを設けているものもあります。
こういったサービスは、学習習慣を身につけることに役立つはずです。
また、1人で自主学習するにあたって活用できる教材については、こちらで解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
ケース②勉強しない・やる気が出てこない場合
不登校中は勉強する機会がなく、やる気も出づらいため、勉強を進められないという人がとても多いです。
これは、勉強そのものに意味・意義を見出せない場合もあれば、漠然とした不安から勉強が手につかない場合もあるでしょう。
あるいは、単に1人ではなかなか勉強する気持ちになれないこともあるかもしれません。
比較的心身の状態が安定していて、勉強を再開したいと思っているもののモチベーションを保てない人は、学びの場に定期的に通い、外の環境に触れることがオススメです。
- 学習塾
- フリースクール
- 教育支援センター(適応指導教室)
外に出ることや定期的に通うことが難しいようなら、家庭教師などもオススメです。
完全1人の自主学習とは違い、他人の目があるため「勉強しよう」という気持ちになりやすいはずです。
加えて、安心できる先生と出会うことで悩みを話したり、刺激を受けたりするなどのメリットも得られるかもしれません。
その他にも、以下のような方法を試してみてもよいでしょう。
- 勉強をする環境を変えてみる
- 計画を立ててみる
- 一時的に勉強をやめてみる
勉強のモチベーションを保つ方法については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。
ケース③生活リズムが崩れやすくなっている場合
学校へ通わなくなると、どうしても生活リズムは崩れやすくなります。
- 朝はあまり調子がよくないけれど、夜になると元気になる
- 朝は、登校時のにぎやかな声が聞こえて憂うつになるから、昼まで寝て過ごしたい
このように、夜型の生活の方がよいと思うことも場合もあるかもしれません。
しかし、夜型の生活は朝日を浴びる時間が少なくなるため、憂うつな気分になりやすいです。
また、学校復帰や進学・就職など、将来のことを考えても、昼夜逆転は避けた方がよいでしょう。
生活リズムを整えたい場合は、決まった時間に出かけるルーティンを作ることがオススメです。
- フリースクール
- 教育支援センター(適応指導教室)
このような場所に定期的に通うのもよいかもしれません。
長時間の外出がまだ難しい時は、短時間の学習塾や習い事に通うのもよいでしょう。
出かけるのが難しければ、午前中の決まった時間に勉強することから始めてみるのもオススメです。
1週間の中に、短時間でも時間の決まった予定やルーティンを入れるのがポイントです。
できれば、午前中などのなるべく早い時間に予定を入れ、生活リズムを整えましょう。
ケース④生活全般に気力が出てこない場合
4つ目は、生活全般に気力が出てこない場合の勉強法です。
- 勉強しなきゃとは思うけど、まったく身体が動かない…
- 毎日生きるだけで精一杯…
このように勉強だけでなく、どんなことに対してもやる気や気力が出ない人もいると思います。
また、今はひどく疲れていて、身体が動かないこともあるでしょう。
こういった場合は、まず生活リズムを整えることが大切です。
生活リズムを整えることは、勉強をするための土台づくりにもなります。
まずは、自身の体調や気持ちをしっかりと整えることを優先してみてください。
不登校中の7つの勉強法~メリットとデメリット・注意点も解説~
この章では、不登校中の勉強法について解説します。
それぞれのメリットやデメリット・注意点についても、あわせて解説します。
勉強法①自主学習
自主学習とは、教材を購入するなどして自分1人または保護者の指導を受けながら勉強する方法のことです。
教科書や教材をもとに、家庭内である程度のスケジュールを立てて勉強を進めていきます。
自主学習のメリット
- 費用は教材費のみに抑えられる
自主学習のデメリット・注意点
- 苦手科目やつまずいた箇所について質問する相手がいない
- モチベーションの維持が難しく、孤独になりやすい
なお、自主学習では、自分または親御さんが勉強の管理をする必要があることはもちろん、しっかりと管理することは難しい場合が多くあります。
また、親御さんがサポートする場合は、親御さんの負担が大きくなることも考えられます。
お金はかかりますが、こちらで解説する学習塾やこちらで解説する家庭教師など、少なくとも何らかのサービスと併用することがオススメです。
家庭学習に活用できるテキストやサービスについては、こちらで解説しています。
勉強法②通信教育・映像授業
通信教育には、紙テキスト型や映像授業型などの種類があり、その両方をよいところを組み合わせたものも増えています。
通信教育は、郵便やインターネットなどで添削してもらえるなど、一方通行ではなく双方向でやり取りできることが特徴です。
映像授業は、その名前のとおり、授業の様子を移している映像・動画を見ることで勉強を進められる教材です。
通信教育・映像授業のメリット
- 定期的に送られてくるタイプは学習のリズムを掴みやすい
- 勉強することで得られるごほうびやポイントがあるサービスも
通信教育・映像授業のデメリット・注意点
- サービスによっては、分からない箇所の質問にすぐ対応してくれない
- 動画見放題のタイプはスケジュール管理が難しい
今は、YouTubeで授業をしている様子を無料で配信している動画もありますし、スマホアプリで視聴できる動画教材もあります。
詳しくは、こちらで解説しています。
勉強法③オンライン・リモート型個別指導
オンライン・リモート型個別指導では、通信教育・映像授業とは違い、オンライン上でリアルタイムで先生とつながって指導が行われます。
大きく分けて、オンライン対応の個別指導塾とオンライン対応の家庭教師があります。
オンライン型個別指導のメリット
- ダイレクトに先生とやりとりできる
- 分からないところをすぐに質問できる
オンライン型個別指導のデメリット・注意点
- パソコン画面でのやりとりに「オンライン疲れ」する人も
コロナ禍において、学校や企業でのオンライン化が急速に進みました。
「直接対面で授業を受けるよりも疲れる」といった意見も見られますが、場所に縛られずに指導を受けられる点では、外出することに抵抗がある不登校のお子さんにとっては、利用しやすいサービスと言えるでしょう。
勉強法④家庭教師
家庭教師に家まで来てもらって、勉強を教わることもできます。
家庭教師のメリット
- 他人の目があるのでモチベーションを維持しやすい
- 家族以外の人と話す機会になる
- 分からないことをその場で質問・解決できる
- 自宅から出なくてすむ
家庭教師のデメリット・注意点
- 費用が高くなりやすい
家庭教師は多くのメリットがあります。
大手家庭教師センターには、不登校向けのプランが用意されていることもあります。
一方で、メリットが大きい分、費用も高い傾向があるのも特徴の1つです。
コストダウンの方法として、英語や数学の1科目だけ、短時間プランで利用する方法もあります。
自宅からあまり出られない場合は、人と触れ合う絶好の機会になるでしょう。
勉強法⑤学習塾
民間の学習塾などに入塾して、決まった時間に通い、勉強を教わるという方法もあります。
しかし、学習塾といってもさまざまな種類があります。
学習塾の授業形態
- マンツーマン
- 少人数授業
- 集団授業
学習塾の通塾目的
- 学校の定期テスト対策向け
- 公立校受験向け
- 国私立校受験向け
2020年頃の新型コロナ禍の影響もあり、通塾だけでなく動画配信をする学習塾も増え、バリエーションは豊かです。
学習塾のメリット
- 定期的に出かけるきっかけになる
- 他人の目があるのでモチベーションを保ちやすい
学習塾のデメリット・注意点
- 決まった時間に通わないといけない
ちなみに、「不登校では、学校に通えないのだから、学習塾にも通えない」と思う人もいらっしゃるでしょう。
しかし、そんなことはありません。「学校は合わないけど、この学習塾は自分に合う」ということもあるのです。
「個別指導か、集団指導か」などは、自分に合っている方を選びましょう。また、学習塾の中には、不登校状態にある人向けの塾もあります。
例えば、私たちキズキ共育塾もその1つです。
キズキ共育塾では、メンタル面と学習面の両方を、一人ひとりに合った丁寧な個別指導で徹底サポートしています。
少しでも興味をお持ちでしたら、電話やLINEで気軽に相談してみてください。
勉強法⑥フリースクール
フリースクールとは、主に不登校状態にある人向けの、民間の教育施設のことです。
学校にいけない子どもたちの、学校の代わりの居場所として利用されています。
フリースクールは学習支援のほか、相談やカウンセリングを受け付けています。
学習カリキュラムは、画一的ではなく生徒のペースに合わせて学習を進められるようになっていることが多いです。
また、芸術活動や社会科見学、レクリエーションなど、それぞれのスクールが独自のプログラムを展開し、特色を出しています。
ポイントは、「学校復帰を目的にしているところもあれば、そうでないところもある」という点です。
お子さんとの相性をよく考えた上で、選ぶことが大切になります。
フリースクールのメリット
- 主要教科の勉強だけでなく、多面的な教育を受けられる
- 昼間の長い時間を過ごす居場所になり得る
- 在籍している学校と連携できれば、学校の出席扱いにできる
フリースクールのデメリット・注意点
- 環境が合わなければ続けるのは難しい
- 費用はそれなりにかかる
メリットにあるとおり、現在在籍中の学校長の承認があれば、フリースクールに通った日数が、学校の出席日数としてカウントされます。
公的な施設と比べると、学校の出席日数としてカウントされるケースは少ないものの、相談してみる価値はあるでしょう。
私たちキズキ共育塾においても、通塾日数を学校への出席日数としてカウントできる場合があります。気になる人はお気軽にお問い合わせください。
勉強法⑦教育支援センター(適応指導教室)
教育支援センター(適応指導教室)は、主に市町村の教育委員会が設置している、不登校の人向けの公的な教育機関のことです。(参考:文部科学省「「教育支援センター(適応指導教室)に関する実態調査」結果」)
教育支援センターのメリット
- 公立小中学校と連携しやすく、通所が学校の出席扱いになりやすい
- 基本的に費用はかからない
教育支援センターのデメリット・注意点
- なるべく学校に復帰させられるように指導を行っている
公立小中学校を管轄している教育委員会の施設ということもあり、学校や先生同士との連携がしっかりと行われています。
学校は無理でも、教育支援センターに通うことで、出席日数を確保することは十分に可能です。
ただし、学校に戻れそうなら戻すというのが基本方針になります。
「学校へ通うのはまだ厳しい」「しばらくは自分のペースで過ごしたい」という場合は、合わないと感じるかもしれません。
不登校中の勉強にオススメの3つの教材
この章では、不登校中の勉強にオススメの教材について解説します。
「予算を抑えたい」「いまは家にいたい」などの理由で、自主学習をする人はもちろん、他の勉強方法を採用する人にとっても役立つ教材です。ぜひチェックしてみてください。
教材①「とある男が授業をしてみた」チャンネル(YouTube動画)
YouTuberの葉一さんによるYouTubeチャンネルです。もちろん、無料で見ることができます。
各科目の教科書全体をカバーするように動画が組まれているため、とても細やかでわかりやすいことが特徴です。
また、ホワイトボードを使った動画は、問題の解き方を流れとして理解できるようになっています。
そのほか動画には、以下のようなメリットがあります。
- わからなかった部分はリピートして何度も見られる
- わかっている部分は飛ばして見られる
このようなメリットから、最近はYouTubeで学習する人が増えているようです。
参考:とある男が授業をしてみた
教材②スタディサプリ(インターネット予備校)
TVCMでもおなじみのスタディサプリです。
月額料金を支払うことで、主要5教科の講師による解説動画を無制限で見ることができます。
こちらも動画なので、繰り返し見て理解を深めて、自分のペースで勉強に取り組めます。
参考:スタディサプリ
教材③『ひとつひとつわかりやすく』シリーズ(テキスト、学研)
『ひとつひとつわかりやすく』シリーズは、学研が「家勉」用に出しているテキストです。写真や図が多いため見やすく、とてもよくまとまっています。
特に、中学版が充実しているため、中学校の内容を学習したい人にオススメです。
パソコンやスマホで勉強するのに抵抗がある人も、ぜひ検討してみてください。
参考:家で勉強しよう。学研のドリル・参考書『ひとつひとつわかりやすく』
不登校中の勉強法についての講師からのアドバイス
この章では、不登校中の勉強法について、不登校状態にある人たちのための個別指導塾・キズキ共育塾の講師たちからのアドバイスを紹介します。
実際に不登校状態にある人たちに勉強を教えている講師の生の声です。きっと参考になると思います。
また、私たちキズキ共育塾の無料相談では、実際のあなたのための、より具体的なアドバイスが可能です。ぜひご相談ください。
F.N講師のアドバイス
『ひとつひとつわかりやすく』シリーズ
中高生にオススメの教材は、「ひとつひとつわかりやすく」シリーズです。以下の点でオススメです。
・丁寧でやさしい解説なので、1人でも始めやすい
・文字が大きく、文章が多くないので読みやすい
・見開き1ページに解説と練習問題がまとまっているので取り組みやすい
私も実際に授業でこの教材を使用しています。
中学校の内容を網羅しているので、中学生の学習補助にはもちろん、高校生が中学校の復習のために使うのにもオススメです。
なお、教材を選ぶ際に、問題の難易度や問題数はもちろん大事なポイントですが、文字の大きさ、図の多さ、色使いなど、教材ごとにそれぞれ特徴があり、生徒さんによってかなり好みが分かれるポイントです。
可能であれば書店に足を運んでさまざまな教材を見比べてみてください。「これならできるかも!」と自分で選んだ教材で、少しずつでも学習を進められると、自信や学習意欲にもつながると思います。
『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』は、中学生から大人まで、幅広くオススメできるテキストです。この教材のオススメポイントは大きく3つあります。
1つ目は、中学英語の文法事項を1冊でマスターできるところです。1冊にまとまっていることで、「中学校範囲全体の中で、この辺りまで進められた!」という達成感を得やすく、目標設定もしやすくなっています。
2つ目は、内容がわかりやすいところです。イラストや例文が豊富なことに加えて、例えば覚えるべき不規則動詞などがきちんとまとめられているため、ハードルの高さを感じずに取り組むことができます。
3つ目は、問題演習までしっかりできるところです。解説1ページ、問題1ページの見開き構成になっているため、説明を見ながらすぐに最低限の演習をすることができ、定着しやすいです。ただ、基本的には和文英訳のみで、英文和訳や英作文の問題がないため、その点は他のテキストの併用が必要です。
N.T講師のアドバイス
『青チャート』
数学につき、「教科書レベルの問題は解けるけれど、入試レベルの問題には歯が立たない」という人には、『青チャート』の例題の問題と解答を読むだけではなくノートに書き写し、解法を暗記することをオススメします。
ただし、『青チャート』には膨大な数の問題が掲載されています。例題を読んで理解し、その後にエクササイズを解くという勉強法では時間がかかりすぎるかもしれません。『青チャート』の網羅性をうまく活用しつつ効率的に勉強するには、入試の基礎レベルに相当するコンパスマークが3個と4個の例題の解法を暗記していけばよいでしょう。
『青チャート』の利点として、使用している人が非常に多いことがあります。不明点が出てきたときに、ほしい情報がネット上に転がっている可能性が高いのです。
ミニノートを活用する
私はとにかく覚えることが苦手で、公式、英単語、教科別の単語を覚えるのが嫌いでした。克服のため、ミニノートを利用して勉強していました。
ミニノートとは、ポケットに入るぐらいのノートのことです。このノートに覚えたいことを書き込み、勉強のスタートは、ノートの内容の確認から行うことを徹底しました。毎日ノートを確認することで、記憶の定着に繋がっていきます。また、忘れているところがあればその復習を行うことで、その後の勉強にもスムーズに繋がりました。
勉強のモチベーションがないときや、勉強と向き合いたくない日もありました。そんなときも、「ミニノートだけはベッドに横になりながら見る」ことは取り組みやすく、勉強を始めるハードルを低くしてくれます。ずいぶん助けられました。
また、自分にとって覚えたいことや大事な内容を全てミニノートに書いておけば、試験の前の少しの時間でもすぐに確認できます。参考書の中から大事な部分を探す必要がありません。
さらに、ミニノートにふせんを貼ることで、ミニノートの中でも特に重要な部分を差別化して覚えることもできました。
注意点としては、見ているだけでは、英単語や漢字の意味や読みは覚えられても、英単語や漢字を書くことは覚えられない可能性があることです。ミニノートを利用しながら、紙に書くなどのアウトプットがあると、さらによいと思います。
飯田美樹恵講師のアドバイス
勉強系ユーチューバーによる動画配信の視聴
勉強系ユーチューバーによる動画配信の視聴をオススメします。主に大学受験を対象にしたものが中心にはなりますが、受験に関するさまざまな情報が発信されており、参考になるものが数多くあります。
授業形式の動画はもちろん、各教科の勉強方法のほか、参考書の紹介などもあります。また、一般に勉強生配信と言われるライブ配信では、実際に配信者が勉強している様子が見られます。そのため、身近に受験生がいない環境であっても、一緒に勉強している感覚で自身のモチベーションアップにつなげることができるかもしれません。
岩間俊宏講師のアドバイス
教科書の内容を基本から丁寧に解説しているものを選ぶ
教科書の内容を基本から丁寧に解説しているものを選びましょう。無理なくスモールステップで勉強を進めることができます。高校生であれば東進ブックスの「名人の授業」シリーズの『はじめからていねいに』、中学生であれば学研の「中学ひとつひとつわかりやすくシリーズ」がオススメです。
・「名人の授業」シリーズ『はじめからていねいに』
・学研「中学ひとつひとつわかりやすくシリーズ」
少し厚めのものもありますが、文字が大きくイラストも豊富で読みやすいです。他にも、書店などで、自分に合いそうなものを探してみてください。
また、1ページ読んだら、「何が書いてあったか」「どんな解き方が書いてあったか」を自分で説明してみましょう。声を出さず頭の中でやっても大丈夫です。内容の理解も深まりますし、しっかり説明できたという達成感はとても大きく、モチベーションの向上にもつながります。
不登校からの大学合格体験談
この章では、キズキ共育塾に寄せられた不登校からの大学合格体験談を紹介します。
不登校から歩んだ一つの例として、より良い勉強方法を見つけるのに役立ててみてください。
体験談①6年間不登校から大学進学 必要以上に不安になったりしないでください
私は、小学4年生から中学校を卒業するまで、約6年間不登校でした。
そんな私は、通信教育を契約して、家でそれなりに勉強をしていました。
もちろん、勉強の得意・不得意はありました。数学は得意でしたが、国語は全くわからず、社会や理科も苦手でした。
得意な科目を伸ばしつつ、苦手な科目については自分なりに工夫して勉強しました。
例えば、国語については本をたくさん読むようにしたり、暗記が必要な部分は、通信教育でもらった冊子を常に持ち歩いて勉強するようにしたりしました。
もしかしたら、「中学校へ通わないと高校へ進学できないのでは…?」と不安に思うかもしれません。
しかし、少なくとも私は、こういったやり方で勉強した結果、中学校へ通わなくても定時制高校へ進学できました。
高校では、同じように元不登校だったり高校中退経験があったりする同級生や先輩たちと出会い、それなりに楽しく通いました。
勉強については、国語の授業1つ取っても、基礎クラスと発展クラスとで分かれていたので、自分のペースに合わせて勉強することができました。
そして、高校を3年で卒業したあと、大学へ進学できました。
話は戻りますが、進学を目指して勉強をしていたとき、インターネットで次のような情報と出会いました。
「不登校になると、怠け癖がつくから、学校復帰なんてできない」。私は、これは間違いだと思っています。
少なくとも、すべての人がこのとおりではないと断言できます。不登校から進学した人は、実際にたくさんいるからです。
また、この社会で暮らす人の中には、不登校の経験を持つ人がたくさんいます。
みんなそれぞれ得意・不得意がありながら、助け合って生きています。不登校だと、大変なことや不安なことはたくさんあると思います。
ですが、いろいろな情報やサービスを調べれば、あなたにとってよりよい勉強法や生き方が見つかるはずです。
どうか絶望したり、必要以上に不安になったりしないでください。
体験談②学習塾とYouTube動画で高認取得・第一志望合格を実現
成田さんは、高校に行く理由がわからなくなり、考える時間がほしいという思いから不登校になりました。
しかし、学校に行かなくなるとゲームをすることが多くなり昼夜逆転生活に。そして、高校を中退しました。
もともと大学に行きたい気持ちがあったため、高卒認定試験と大学受験の勉強ができるキズキ共育塾を見つけ、通い始めました。
また、大学受験のための勉強も、キズキ共育塾の授業とYouTube動画を上手く併用しながら進めていたそうです。
結果的に成田さんは、高校に在籍していたら高校3年生になる年度で高認を取得、第一志望の大学にも合格することができました。
成田さんの体験談をより詳しく知りたい人は、以下の体験談をご覧ください。
体験談③自分に合った勉強方法で複数の志望校に合格
西野さんは、中学生時代、しっかりと学校の授業を受け、受験のための塾にも通っていたため、高校受験では進学校に合格できました。
しかし、その進学校は予想以上に厳しく、勉強と部活の両立が難しくなったことで、不登校になりました。
高校1年生の頃からうつ病のような傾向があったこともあり、高校卒業後も「寝る・食べる・ネットをする生活」が約3年間続いたそうです。
しかし、心療内科を受診し治療を受けたことで、生活リズムが整い「大学受験に挑戦したい!」という気持ちが湧いたそうです。
そして、キズキ共育塾に通い、受験に必要な小論文と数学の勉強を行いました。
最終的に、西野さんは複数の志望校に合格することができました。
西野さんの体験談をより詳しく知りたい人は、以下の体験談をご覧ください。
不登校中の子どもの勉強を支えるために親ができる5つの対応
この章では、不登校中の子どもの勉強を支えるために親ができる対応について解説します。
不登校中のお子さんに対して、「何かしてあげたいけど、何をしてあげればいいかわからない…」と悩む親御さんは、ぜひ参考にしてみてください。
対応①家庭の居心地をよくする
1つ目の対応は、家庭の居心地をよくすることです。
家庭が安心できる場所であれば、不登校という経験で疲れ、傷ついたお子さんのエネルギーが回復しやすくなります。
そして、エネルギーが回復すれば、勉強に取り組む気力やモチベーションも生まれるのです。
なお、「家の居心地が良いと、不登校のまま長期のひきこもりになるのでは…?」と心配をする親御さんもいるかもしれませんが、そのようなことはほとんどありません。
不登校の子どもは、学校という居場所を失い、家庭にひきこもらざるを得ない状況に追い込まれています。
家庭という居場所すらなくなれば、子どもは行き場を失い、心の回復がさらに難しくなります。
居心地のいい家庭とは、以下のような環境を指します。
- 子どもが安心していられる場所
- わがままを言える場所
- 人間関係に気を使わなくていい場所
対応②不登校中の勉強に関する情報を集める
2つ目の対応は、不登校中の勉強に関する情報を集めることです。
不登校中のお子さんは、エネルギーがある程度回復してきていて「勉強をしたい」と思っていても、今の状況でどのように勉強すればいいのかがわからず、悩んでいることがあります。
また、中には「勉強するには、学校に行くしかない。でも、学校には行きたくない」と悩んでいる場合もあるでしょう。
そのようなお子さんには、親御さんからどんな選択肢があるかを伝えることが大切です。
- 学校に行かなくても、勉強できるよ
- 学習塾や家庭教師、通信教育、あなたに合う方法で勉強しない?
こういった声掛けがあるだけで、お子さんは不登校中であっても勉強に取り組みやすくなります。
お子さんにさまざまな選択肢を伝えられるよう、親御さんは不登校中の勉強に関する情報を集めておきましょう。
情報を集める際は、以下のような方法があります。
- 学校の担任やスクールカウンセラーに相談する
- 不登校経験者やその保護者によるブログ・書籍を読む
- フリースクールなどの民間の支援団体に相談する
- 不登校の「親の会」に参加する
- 不登校の子どもの指導実績がある学習塾に相談する
対応③学校と連絡を取る
3つ目の対応は、学校と連絡を取ることです。
お子さんが学校を休んでいる期間のテスト・提出物・宿題などを受け取ったり、学校の情報を教えてもらったりすることが、お子さんの勉強や進学の助けとなります。
また、連絡を取り続けることで、学校側も保健室登校や内申点など、これからの対応を伝えやすくなったり、お子さんに合った進路指導をしやすくなったりすることもあるはずです。
そのため、親御さんが適度に学校に連絡し、学校と良好な関係を築いておくようにしましょう。
また、学校に連絡する際に、自宅での勉強に関する不安や疑問を、学校の先生に相談するもの良いでしょう。
対応④第三者・専門家に相談する
4つ目の対応は、第三者・専門家に相談することです。
こちらでも解説したとおり、勉強の遅れを取り戻すための適切な方法は、お子さんの状況によって大きく異なります。
また、お子さんが前向きに勉強を再開でき、継続的に勉強に取り組むためには、お子さんに合った勉強法を見つけることが必要不可欠です。
しかし、親御さんだけでは、お子さんに適した勉強法を見つけることは難しい場合が多いでしょう。
そのため、不登校の子どもの指導実績がある学習塾や家庭教師など、専門家に相談して、お子さんに合った勉強法を探すことが大切なのです。
対応⑤親は親の生活を充実させる
5つ目の対応は、親は親の生活を充実させることです。
お子さんが不登校であると、「私だけが仕事に行ったり、趣味を楽しんだりしてもいいのだろうか…?」 と思われるかもしれません。
しかし、親が不安で苦しい気持ちで暮らしていると、それがお子さんにも伝わり、お子さんはますます不安で苦しくなります。
また、親御さんがお子さんにかかりきりになると、親御さんの不安や心配が叱責や悲観、過干渉、感情的な言動などのかたちで表れ、お子さんの負担になる恐れがあります。
そのため、親御さんはお子さんと適度な距離をとり、自分の生活を充実させるようにしましょう。
また、親御さんが充実した生活を送る姿は、お子さんにとっての大人のロールモデルとなります。
お子さんが自分の将来に希望を持ち、前向きに勉強に取り組めるようになるためにも、親御さんがご自身の生活を充実させ、「外の世界は楽しいよ」「大人になるっていいものだよ」ということを、伝えてあげてください。
まとめ:不登校中はいろいろな勉強法にトライしてみましょう
学校以外で勉強をする方法は、たくさんあるので迷うかもしれません。
また、よく考えて選んだつもりが、「実際にやってみるとイマイチだった…」ということもあると思います。
しかし、一度やってみて、合わないと思ったら別の勉強方法を試せばよいのです。
学習塾の場合、先生との相性一つとっても印象はガラリと変わります。どれが正解だとはっきりさせるのは簡単ではありません。
選択肢はいくつもあるので、ぜひ可能な限りトライしてみてください。
- そもそも勉強するってなに?
- どうして勉強しなきゃいけないの?
この問いに答えるのは、とても難しいことです。なぜなら、答えは一つではなく、人それぞれ答えは違うからです。
そのため、一度問い方を変えてみてください。次のような問いであれば、人それぞれの答えを出すことができるのではないでしょうか。
- 私にとって、勉強するとはどういうことか
- あなたにとって、勉強する理由はなにか
このコラムを書いている筆者にとって、勉強とは、世界の仕組みや謎を知る喜びであり、誰かとのコミュニケーションであり、同じ景色を見ていても勉強をする前と後で見え方が変わってくる、楽しいものです。
学校での勉強は必ずしも楽しいものではありませんでしたが、自分の興味が湧くような領域を知り、自分なりの疑問を持てるようになったことで、勉強がグッと身近で楽しいものになりました。
また、自分だけでは答えが見つからないときは、このような問いを周りの人に投げてみてください。
自分以外の人の話を聞いているうちに、その人なりの勉強する意味や勉強する理由が見つかるかもしれません。
さて、私たちキズキ共育塾では、ただ勉強を教えるだけではなくさまざまな悩みにも耳を傾けています。
「あなたにとって、勉強する理由とはなにか」。そんな問い・悩みについても、一緒に考えていきます。
不登校の生徒さんも大勢通っており、ご相談は無料です。少しでも気になるようでしたらお気軽にご連絡ください。保護者さまだけでのご相談も可能です。
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