通信制高校の公立と私立の違いを徹底比較 学費やサポート体制を解説
こんにちは。通信制高校生の勉強や生活を完全個別指導で応援するキズキ共育塾です。
通信制高校への進学・転校を考えているあなたは、公立と私立の違いでお悩みではないでしょうか?
通信制高校の公立と私立の一番の違いは、学費とサポート体制です。
このコラムでは、公立・私立の通信制高校の特徴を、比較しながら徹底解説します。
合わせて、通信制高校の入試や、通信制高校で学ぶ人にオススメしたいことも紹介しますので、通信制高校への入学・編入を考えている方はぜひ読んでみてください。
このコラムを読むことで、あなたの通信制高校選びの参考になると思います。
目次
通信制高校とは?
通信制高校とは、通信教育で学習する高等学校課程のことです。 基本的に毎日通学する必要がないため、場所を選ばずに勉強できる点が特徴です。(参考:文部科学省「高等学校通信教育の質の確保・向上」)
学校から送られてくる教科書や動画などの教材を利用して、自宅で学習します。成績は、レポートの提出やテストの点数で決まります。卒業の要件を満たせば、高校卒業資格が得られ、最終学歴は高校卒業(高卒)になります。
学習以外の時間を確保したい人や、自分のペースで学習したい人にオススメです。
通信制高校については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。
通信制高校の公立・私立の学校数・生徒数
通信制高校の生徒は、2020年度で、公立・私立合わせて、日本全国で26万4797人います。全高校生の12人に1人が通信制高校生です。(参考:文部科学省「学校基本調査-令和5年度(速報) 結果の概要-」)
公立と私立の内訳は、以下のとおりです。私立の方が、公立よりも、学校数・生徒数・卒業者数の全てが多いです。
公立 | 私立 | |
---|---|---|
学校数 | 78校 | 179校 |
生徒数 | 5万5427名 | 15万1521名 |
卒業者数 | 8042名 | 5万2649名 |
1校あたりの平均生徒数 | 711名 | 846名 |
通信制高校の選び方のポイント4点
この章では、通信制高校の選び方を解説します。
選び方①自分の学習スタイルに合った学校を選ぶ
日々の勉強方法は、学校によって「紙の教科書で勉強するのか」「動画などを使って勉強するのか」などの違いがあります。
タブレットやスマートフォンで学べる環境を用意していて、ほとんどの学習をネット上で完結できる学校もあります。
紙の教材とデジタル教材のどちらが優れているかは一概には言えません。
しかし、もし自分が紙と動画のどちらに向いているか、向いていないかがわかっているなら、教材の種類も選択のポイントとなります。
また、スクーリング(登校)についても、以下がポイントとして挙げられます。
- 回数はどれくらいか
- 会場はどこか
- 少人数指導や個別指導があるか
スクーリングの頻度や内容は、勉強はもちろん、「他の生徒との交流」「制服の有無」「制服を着る頻度」などにも関係するので、しっかり調べてみましょう。
選び方②サポート体制が充実していて人気のある学校を選ぶ
通信制高校は自習が中心となるため、学習のサポート体制が大切になります。
個々の生徒に合った勉強方法の指導や、生活指導・勉強習慣をつけるためのサポートを行う学校もあります。
サポート体制も学校によって違うので、次の点などをあらかじめ確認することが大切です。
- 電話や対面で相談に乗ってくれる体制があるか
- 学習が遅れがちな生徒にどのようにアプローチするのか
「サポート体制は充実しているか」「どんなサポートを行っているか」を、ネットや口コミ、見学会、相談会などを活用して調べておきましょう。
選び方③卒業率が高い学校を選ぶ
通信制高校の卒業率は、全日制高校と比べると低い傾向にあります。言い換えると、中退率が高いということです。
文部科学省の発表によると、全日制高校と通信制高校の中退率は以下のとおりです。(参考:文部科学省「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」)
- 全日制高校の中退率:約0.9%(2万5518人)
- 通信制高校の中退率:約3.8%(8245人)
これは、自宅で自力で学習する仕組みが関係しているようです。
つまり、ひとりでは勉強が進まない人が単位を取得できずに中退する傾向にあるということです。
通信制高校を探す上で「卒業率が高いかどうか」も重要なポイントのひとつとなります。
また、意外かもしれませんが、公立の通信制高校は、私立と比べて卒業率が低い(=中退率が高い)のです。(参考:文部科学省「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」)
- 公立の通信制高校の中退率:約4.7%(2521人)
- 私立の通信制高校の中退率:約3.4%(5724人)
中退率は、公立か私立かというよりも各学校の特徴による部分もあると思います。また、中退自体は「悪いこと」ではありません。
その上で、「不本意な理由での中退」や「予想していなかった理由での中退」を避けるためには、卒業率と中退率がどうなっているか、その理由は何かなども、可能な範囲で調べておくことをお勧めします。
選び方④入学金や学費が安い学校を選ぶ
通信制高校の学費は、全日制高校同様、学校によって大きく違います。
公立など年間3万〜5万円程度で通える学校から、私立を中心に10万〜100万円程度かかる学校まで様々です。
学費の違いは、主にはスクーリングの内容の違いによります。
一般的に、スクーリングの回数が多いほど学費が高くなる傾向があります。
入学金や学費が安いかどうかだけでなく、その通信制高校の授業内容やサポート体制なども検討しながら、自分が通う高校を決めていきましょう。
なお、通信制高校も「就学支援金」などの各種支援金・奨学金などが利用できます。
学費が気になる場合は、学校や役所に問い合わせるなどして、利用できそうな制度があるか調べてみましょう。
通信制高校の公立と私立の違い8選
通信制高校は、公立と私立で大きく以下のような違いがあります。
- 公立:学費が安い。サポートが薄い傾向がある
- 私立:学費が高い。サポートが手厚い傾向がある
この章では、通信制高校の公立と私立の違いをより具体的に解説します。
ただしすべて一般論です。実際の高校選択にあたっては、資料請求や見学会・相談会を利用することをオススメします。
違い①学費
通信制高校は、公立と私立で学費が大きく違います。
初年度の学費の平均は、以下のとおりです。(2023年度・授業料は25単位履修の場合)(参考:学びリンク「2023通信制高校の学費」)
公立 | 私立 | |
---|---|---|
入学金 | 410円 | 4万2000円 |
1単位あたり授業料 | 300円 | 9960円 |
25単位履修 | 7500円 | 24万9000円 |
その他 | 8700円(諸会費) | 4万5000円(施設設備費) 10万7000円(教育充実費) |
合計(平均額) | 1万6610円 | 44万3000円 |
就学支援金を 利用した場合の合計 (年収約590万円未満) |
410円 +その他費用 |
19万4000円 |
就学支援金を 利用した場合の合計 (年収約590万円~910万円未満) |
410円 +その他費用 |
32万2700円 |
表の下の方にある「就学支援金」とは、家庭の収入が一定金額以下の場合にもらえる、返済不要の奨学金のことです。(参考:文部科学省「高校生等への修学支援」)
特に公立高校の場合、世帯の年収が約910万円未満の学生の場合、授業料は実質無料となります。
教科書代などは別途必要ですが、基本的には入学金のみで学費が済むというのは、公立の大きな特徴でしょう。
比較すると、公立の通信制高校の方が、費用が安い傾向にあります。ただし、私立高校の方が、学費が高いぶんサポートが手厚い傾向にあります。
通信制高校の学費の詳細については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。
違い②スクーリングや試験日の柔軟さ
2点目の違いは、スクーリングや試験日の柔軟さです。一般的には、次のように言われています。
- 公立:スクーリングや試験の日程・回数が学校側によって定められており、学生側はそれに合わせるパターンになりやすい。日常のスクーリングは、「週に1回、決まった曜日」のところが多い
- 私立:スクーリングや試験日の日程・回数が複数あって、学生側で都合のいい日を選びやすい。日常のスクーリングは、「週1日〜5日の間で、日数や曜日を選べる」ことが多い
違い③日常的なサポート体制
日常的なサポート体制に関しては一般的に、次の4つの観点から、公立よりも私立の方がきめ細かなサポートを得られます。(参考:千島純『増補版 通信制高校のすべて 「いつでも、どこでも、だれでも」の教育』)
- 公立よりもスクーリングの日時・回数が柔軟
- 公立とは違い、先生の上限数が決まっていない
- 公立よりもカウンセラーなどの体制も整っていることが多い
- 提携するサポート校があることが多い
公立の通信制高校の先生の数は、法律で次のように決められています。(参考:e-gov「公立高等学校の適正配置及び教職員定数の標準等に関する法律 第9条・第12条」)
- 生徒数1~600人の場合は、生徒46.2人に1人の教員
- 生徒数601~1200人の場合は、生徒66.7人に1人の教員
- 生徒数1201人以上の場合は、生徒100人に1人の教員
同じ法律では、公立の全日制高校では「生徒8人〜21人に先生1人」とされているため、公立の通信制高校の先生は少ないと言えるでしょう。
先生の数が少なければ、それだけサポートは薄いと考えられます。
一方、私立高校には、先生の数には決まりはありません。
また、私立の通信制高校では、カウンセラーによる精神的なフォローを提供しているところもあります。
違い④中退率・卒業率
中退率は、公立の方が少し高い傾向にあります。(参考:文部科学省「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」)
- 公立の通信制高校の中退率:約4.7%(2521人)
- 私立の通信制高校の中退率:約3.4%(5724人)
中退率の公立の方が高いのは、公立通信制高校の「自由度が低い」「日常的なサポートが薄い」という傾向が関係しているともいわれています。
違い⑤カリキュラム・学べる内容
公立と私立で学べる内容について、次のような傾向があります。(参考:『不登校・中退生のための進路相談室2021』)
- 公立:普通科が中心。いわゆる「五教科」を中心に勉強する
- 私立:普通科の他に、美術・デザインや、介護・福祉など、専門コースもある
私立の専門コースの例として、以下のようなものがあります。(参考:さくら国際高等学校「学校生活 コース案内」、ルネサンス高等学校「多彩なスタイル」)
さくら国際高等学校
- 進学コースのほかに、マンガ・アニメ、声優・タレント、ペット・アニマルなど多彩なコースを設置
ルネサンス高等学校
- 他の専門学校などと提携し、ダブルスクールのような形で、PCスキルの獲得や、税理士・公認会計士・整体師・セラピストになるための勉強が可能。一般の就職についても履歴書の書き方から面接まで、その企業に合った指導を実施
違い⑥入学できる地域
公立の通信制高校の募集要項には、入学できる人に次のような条件がついていることがよくあります。
- 現在、その高校がある都道府県に住んでいる人
- 入学までに、その高校がある都道府県に引っ越せる人
- その高校がある都道府県の隣の都道府県に住んでいて、その高校がある都道府県に職場がある人
このように、日常的に過ごしていない都道府県の公立通信制高校には、入学できないことが多いです。
その一方で、私立の通信制高校は、日本全国から入学できるところがたくさんあります。
また、入学できる地域が広い高校は、スクーリング会場もたくさんあることが多く、お住まいの都道府県の中でスクーリングできることもあります。(参考:クラーク記念国際高等学校「FAQ」)
違い⑦入学・編入・転入できる時期
入学・編入・転入できる時期に関しても、公立と私立で傾向に違いがあります。
- 公立:年に1回(4月)が一般的(欠員発生などによる、学期ごとの補欠募集もある)
- 私立:年に複数回(4月・7月・10月・1月)あることが多い
補足して、私立の場合、転入(書類上、前の学校を中退した翌日に転校すること)は、時期を問わず受け入れている学校もあります。
違い⑧在学生の年齢
在学生の年齢については、公立では20〜24歳の生徒の割合が高いのに対して、私立は15〜17歳がほぼ70〜80%を占めています。(参考:文部科学省「通信制家庭の年齢別生徒数、高騰学校通信教育の現状について」)
公立、私立の通信制高校のメリットとデメリット・注意点
ここまでお伝えしてきた中でもお分かりのように、公立、私立の通信制高校にはそれぞれのメリットとデメリット・注意点があります。
特に、公立は学費が安いこと、私立はサポートが手厚いことが一番大きなメリットといえるでしょう。
メリットとデメリットを比較しながら、通信制高校を検討していきましょう。
公立のメリットは以下のとおりです。
公立のメリット
- 学費が安い
- 20歳以上の生徒も多く、働きながら通いやすい
公立のデメリット・注意点は以下のとおりです。
公立のデメリット・注意点
- 教員数が少ない
- サポートが少ない
- 卒業率が低い
- 専門知識や資格取得の勉強は提供されていない
- スクーリングの日数が決められている
- 入学、編入、転入は基本的に年に1回(4月)
私立のメリットは以下のとおりです。
私立のメリット
- サポートが手厚い場所が多い
- 卒業率が高い
- スクールカウンセラーがいる高校もある
- 幅広い専門知識や資格の取得が目指せる
- スクーリングの日数を調節できる
- 入学、編入、転入の受け入れ時期が多い
私立のデメリット・注意点は以下のとおりです。
私立のデメリット・注意点
- 学費が高い
- 15〜17歳の生徒が多く、働きながら通うことはあまり想定されていない
通信制高校の転入・編入について 公立と私立の違い
この章では、転入・編入、公立と私立の違いについて解説します。
編入とは?
編入とは、今までの高校を一旦退学し、新しい高校(通信制など)に入り直すことです。
「編入」の特徴と注意点
- 高校を中退した後に行う・新しい高校に入るまでの「空白期間」がある
- 卒業時期が最低半年程度は延びる
編入は、一旦退学という形をとるのが最大の特徴です。
そのため、今までの高校については「中退」したことになります。
そして、どこの高校にも在籍しない空白期間ができるので、「在籍3年以上」という高校卒業要件を満たすために、結果として卒業時期が延びます。
編入後は、それまでに修得ずみの単位を差し引いて、新たにカリキュラムを編成します。そして、卒業までに必要な単位の修得をめざして再スタートを切ります。
転入とは?
転入とは、退学せずに学校を変えることです。
小中学校で、家庭の事情などで転校するお子さんもいますが、それと同じイメージです。
「転入」の特徴と注意点
- 高校在籍中に行う・高校の在籍期間に切れ目がない
- 周りと同じように最短3年間で卒業できる
転入は在籍期間に切れ目がないため、スムーズにいけば通算・最短3年間で卒業できます。
転入後の単位の扱いについては、編入の場合とほぼ同じで、それまでに修得ずみの単位を差し引いて、新たにカリキュラムを編成します。
図で見ると分かるとおり、転入の方が流れとしてはシンプルでメリットも大きいです。
高校は「18歳の3月」に卒業しなくてはいけないものではありません。
ただ、「18歳の3月」に卒業したい場合は、ちょうど学年の切れ目となる4月で転入する、という形が理想といえるでしょう。
通信制高校の転入・編入に関する公立と私立の違い
編入、転入の受け入れについては、公立と私立で以下のような違いがあります。
- 公立:年に1回、4月のみ。
- 私立:年に2回〜4回、4月、7月、10月、1月。高校によっては随時受け入れているところもある。
編入・転入の点においても、私立の方が柔軟に対応してくれます。
通信制高校の入試について
公立・私立に関わらず、通信制高校の受験科目は、次のとおりです。
- 多いのは、「書類選考」+「面接または作文」の形式
- 「学科試験」がある学校や、「書類選考のみ」「面接のみ」の学校もある
ちなみに、面接や作文では、以下のようなことをテーマとして出題されることが多いです。
- なぜこの高校に進学したいのか(志望動機)
- どのような高校生活を送りたいのか
面接や作文は、練習していないとうまくできないこともあります。
対策として、学校の先生や、通信制高校の受験に実績のある学習塾などのサポートを受けるとよいでしょう。
私たちキズキ共育塾でも、サポートを行っています。
通信制高校の入試内容や対策については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。
公立の通信制高校生には、通信制高校に詳しい塾の利用がオススメ
公立の通信制高校に通う場合の注意点として、できれば、通信制高校と一緒に、通信制高校に詳しい学習塾も利用することをオススメします。
ご紹介してきたように、一般的には、公立の通信制高校では「きめ細やかな指導が得られない」「中退率が高い」などの課題があります。
通信制高校のカリキュラムや、通信制高校の生徒によくあるお悩みに詳しい塾を利用することで、そうした課題を解決できます。
大学受験を目指している人にはよりオススメです。
とは言え、せっかく授業料の安い公立高校に入ったのに、塾に入ったらまたお金が必要になります。経済面で心配な方は、勉強についてのサポートは、YouTubeなどの無料・安価な勉強系動画の利用もアリです。
また、生活についてのサポートも、無料・安価で利用できる「高校生のためのお悩み相談窓口」や「高校生のための居場所サービス」などを探してみましょう。
私たちキズキ共育塾のように、無料相談を行っている塾もあります。
ひとまず相談だけでも、きっと役に立つと思います。
通信制高校生の大学受験については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。
私たちキズキ共育塾は、通信制高校に通う人のための、完全1対1の個別指導塾です。
生徒さんひとりひとりに合わせた学習面・生活面・メンタル面のサポートを行なっています。進路/勉強/受験/生活などについての無料相談もできますので、お気軽にご連絡ください。
私立の通信制高校生には、サポート校がある
私立の通信制高校生も、一般的に塾に通った方がいいとされています。ただし、私立の場合は、「サポート校」の利用も検討してみましょう。
サポート校とは、「特定の通信制高校と提携した塾」のようなものです。
サポート校は、提携高校のカリキュラムに対応した勉強の支援、独自の授業の実施、体験的な学習の実施、生活面の支援などをしています。
例えば、私立屋久島おおぞら高等学校と提携しているサポート校・KTCおおぞら高等学院には、「進学コース」の他に、次のようなコースがあり、いわゆる「五教科の勉強」以外のことも学べます。(参考:KTCおおぞら高等学院「コース紹介」)
- 子ども・福祉コース
- プログラミングコース
- マンガイラストコース
- ネイルコース
- 住環境デザインコース
サポート校は、通信制高校の代わりに毎日通うこともできます。通信制高校の「手厚いサポート」の中には、このサポート校の存在も含まれます。
高校とは別に、サポート校の授業料も必要です。以下はサポート校に通った場合の、初年度の平均的なモデルケースです。(参考:学びリンク「学校にかかる学費(入学年度)」)
平均 | 1日通学 コース |
3日通学 コース |
5日通学 コース |
|
---|---|---|---|---|
入学金 | 8万8000円 | 10万円 | 7万4000円 | 8万9000円 |
授業料(年間) | 50万2000円 | 18万円 | 33万6000円 | 54万4000円 |
施設設備費(年間) | 6万6000円 | なし | 6万1000円 | 7万円 |
その他(年間) | 7万8000円 | なし | 7万7000円 | 8万2000円 |
合計 | 73万4000円 | 28万円 | 54万8000円 | 78万5000円 |
サポート校に通うには、料金もかかりますし、向き不向きもあるかもしれません。
世の中には、サポート校だけではなく、通信制高校に詳しい学習塾もたくさんありますし、そちらの方が向いている人もいるでしょう。
利用する前にきちんと調べて、ご自身に合ったものを見つけましょう。
サポート校の詳細については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。
通信制高校から大学受験する場合のオススメの方法
この章では、「通信制高校だと、うまく受験勉強をできないんじゃないか」と不安に思う方に向けて、通信制高校から大学受験する場合のオススメの方法を解説します。
方法①:大学進学のサポート体制が整った高校を選ぼう
これから通信制高校への進学・転校を考えている人は、大学受験・進学のサポート体制の整った高校を選びましょう。
一口に通信制高校と言っても、スクーリングの日数が多い高校、部活動や学校行事の充実している高校、専門学校と提携している高校など、様々なタイプの高校があります。
大学進学のサポート体制があるかどうかについては、各高校のウェブサイト・パンフレット・学校見学会などで確認できます。
いわゆる「大学進学コース」の有無や卒業生の進路などを、見たり聞いたりしてみましょう。
また、特に通信制高校と提携した塾として、「サポート校」というものもあります。
大学受験を考えている人は、「サポート校」と提携している通信制高校を選ぶのもオススメです。
方法②:塾・予備校・家庭教師を利用しよう
大学受験のための受験勉強は、塾・予備校・家庭教師などを利用することをオススメします。
先述したように、通信制高校の勉強は、比較的簡単なことが多いです。
「通信制高校の課題・レポート・試験など」と「大学受験の勉強」は別物と考えましょう。
ただ、高校の課題は大学受験に続く「基礎」として重要ですので、おろそかにせずしっかり勉強しましょう。
その上で、大学受験の勉強は塾や予備校で教えてもらうことをオススメします。
塾などの中でも、「勉強だけ」を指導するところではなく、次のような受験情報も教わったり、相談したりすることができるところの方がオススメです。
塾や予備校で相談できること
- どのテキストを使えばいいのか
- 模試は受けた方がいいのか
- 自分に向いている大学・学部はどこか
- 今の勉強方法や量は「正しい」か
- 1日の勉強スケジュール・受験期の1日の過ごし方
- 他の受験生は何をどれくらい受験勉強しているのか
- 大学受験のための事務的な手続きはどうすればよいか
学校でも相談できると思いますが、大学受験や受験勉強の専門家である塾や予備校などでも相談した方がより多くの情報を得られます。
塾に通う金銭的な余裕がない人や一人で勉強したい人は、スタディサプリなどの無料や安価で利用できる動画授業を利用しましょう。
私たちキズキ共育塾は、通信制高校に通う人のための、完全1対1の個別指導塾です。
生徒さんひとりひとりに合わせた学習面・生活面・メンタル面のサポートを行なっています。進路/勉強/受験/生活などについての無料相談もできますので、お気軽にご連絡ください。
方法③:生活リズム・体調を整えよう
通信制高校の生徒は、生活リズムも自分で規則正しく管理する必要があります。
通信制高校に通う生徒は、決まった時間に登校して、時間割通りの授業を受ける機会が極めて少ないです。
そのため、生活リズムが乱れやすく、昼夜逆転する人も多くいます。
ですが、受験では、勉強と同じくらい、体力や規則正しい生活も重要です。
生活リズムの崩れや体力の低下から、「いざ受験に向けて本腰を入れて勉強しようと思った際になかなか取り組めない」という事態は、避けた方がよいでしょう。
通信制高校の生徒は、毎日の登校がなく、学校によっては部活などもない、少ないため、全日制高校の生徒に比べると体力の低下を招きやすいことは覚えておきましょう。
- 生活リズムを保つ・体力をつける方法
- 起床・就寝時間を決める
- 軽い運動習慣をつける(歩く、自転車などでOKです)
- 栄養バランスの取れた食事をする
- 塾やバイトなど、「定期的に通う場所」を作っておく
- 塾の自習室や図書館で勉強するようにする(毎日、塾や図書館に通う)
必要に応じてご家族などにも協力を求めつつ、生活習慣に気を配っておきましょう。
方法④:勉強のスケジュールを管理しよう
大学受験・進学を目指すのならば、勉強のスケジュール管理は必要です。
誰もがそうですが、周りに先生や同級生がいないと、ついつい気が抜ける人もいるでしょう。
そして、特に通信制高校生には、勉強をする「決まったスケジュール」がありません。受験勉強は効率が重要なので、スケジュール管理をしっかりと行う必要があります。
学校の時間割のようなスケジュール表をつくるのも効果的です。スケジュールを作成・管理するアプリもたくさんありますので、自分に向いているものがあるなら試してみましょう。
スマホに最初から入っているカレンダーやグーグルカレンダーなどでも構いません。
学校や塾・予備校の先生と相談して、早めの目標設定・スケジュール作りをしましょう。
通信制高校からの進学・就職
この章では、通信制高校からの進学・就職について、解説します。
先に結論を申しますと、どちらも可能です。通信制高校のサポートも活用しながら、あなたの望む進路に進んでいきましょう。
通信制高校からの進学
「通信制高校を卒業した後、大学や専門学校に進学したほうがよいのでは」と考える方も少なくありませんが、どちらがよいとは、一概に言えません。
ですが、大学・短大・専門学校を出ると就職の幅は広がります。
どのような職業に就きたいと思っているかにもよりますが、一般に大学や専門学校を出ていた方が求人や給与などの点で有利になることは多いです。
自分の希望を無理やりに変えてまで大学に進学する必要はありません。ですが、いろんな人に相談して自分の視野を広げてみることはオススメです。
「通信制高校を卒業した後、就職したい」と思っている理由を、通信制高校に詳しい人や、高卒での就職に詳しい人に相談してみましょう。相談する中で、就職以外の道も見えてくるかもしれません。
通信制高校から大学などに進学するためのポイントは、以下のとおりです。
- モチベーションを維持する
- 大学進学のための学習環境を整えている通信制高校を選ぶ
- 情報に広くアンテナを張る
- 塾や家庭教師をサポーターとして賢く利用
通信制高校からの大学進学については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。
情報を一人で集めたり、独学で模試の偏差値を高めていくのは大変です。なので、大学進学向けの塾や家庭教師などをサポーターとして上手に利用しましょう。
経験豊富な塾のスタッフや家庭教師は、大学受験をサポートするプロです。
私たちキズキ共育塾でも、通信制高校から大学進学に向けた受験勉強のサポートも行っています。ぜひお気軽にご相談ください。
通信制高校からの就職
通信制高校を卒業した後に、「できるだけ早く就職がしたい」という人もいるかと思います。
その場合は、以下の5つのポイントを押さえましょう。
- 就職へのサポートがしっかりしている通信制高校に進学する
- 3年での卒業を目指す
- 在学中に資格や経験を得る
- 志望理由書、面接対策などの就活対策をしっかりする
- 就活を始める時期を知る
通信制高校から就職するポイントについては、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。
まとめ〜あなたに合った通信制高校はきっと見つかります〜
通信制高校の公立と私立どちらに通うにしても、塾やサポート校を利用した方が、卒業や大学受験に向けて、効率的に学んでいくことができます。
学校見学会なども利用して、あなたに合いそうな高校を探してみてください。きっと見つかると思いますよ!
私たちキズキ共育塾は、通信制高校への入学・転校や、通信制高校からの大学受験について無料相談を行っています。気になる方は、お気軽にご連絡くださいね。
Q&A よくある質問