傷つきやすいあなたへ 特徴や対処法を解説
こんにちは。生徒さんの勉強とメンタルを完全個別指導でサポートする完全個別指導塾・キズキ共育塾です。
このコラムにたどり着いた人は、以下のようなことがらで悩んでいるのではないでしょうか?
- 傷つきやすいことで悩んでいる
- 傷つきやすい理由を知りたい
- 傷つきやすい性格を軽くしたい
このコラムでは、傷つきやすい性格に悩む人に向けて、傷つきやすい人の特徴や対処法について解説します。
このコラムを通じて、なぜ自分が傷つきやすい性格であるのか理由が明確になり、自分に合った対処法が見つかればとてもうれしいです。
私たちキズキ共育塾は、傷つきやすい人のための、完全1対1の個別指導塾です。
生徒さんひとりひとりに合わせた学習面・生活面・メンタル面のサポートを行なっています。進路/勉強/受験/生活などについての無料相談もできますので、お気軽にご連絡ください。
目次
傷つきやすい人の特徴
学校や会社、家庭など、人はさまざまな環境で多くの人とコミュニケーションを取りながら生きています。
コミュニケーションを取ることは、人として生きる中でごく自然なこと。そう頭では分かっていても、現在のあなたは、いつからか、小さなことでも傷つくときが増え、悩んでいるのではないでしょうか?
この章では、傷つきやすい人の特徴について解説します。なぜこんなにも傷つきやすくなったのか?理由を洗い出し、あなたに合う対処法を見つけましょう。
- 特徴①やさしい・思いやりがある
- 特徴②感受性が高い
- 特徴③ネガティブ思考
- 特徴④過去の経験がトラウマになっている
- 特徴⑤自分に対する理想が高い
- 特徴⑥他人の評価・視線を気にしている
- 特徴⑦客観視できない
- 特徴⑧環境が合わない
- 補足:HSP・HSC
特徴①やさしい・思いやりがある
やさしい・思いやりがある人は傷つきやすいようです。その理由は、人の気持ちに寄り添うことが上手であったり、人を思う気持ちが強かったりするためです。
例えば、友だちが不機嫌だと「わたしのせいで怒っているのかな」と気になります。友だちがそうではないと否定しても、かえって気を遣わせたように感じ、相手を傷つけたと疑わず、自分も傷つきます。
やさしい性格や思いやりは、あなたの魅力のひとつです。しかし、その性格が、自分を苦しめているのかもしれません。
このような特徴の人は、こちらの対処法を参考にしてみてください。
特徴②感受性が高い
感受性が高い人は、他人の悲しい出来事を自分事に思うときがあります。そのため、人一倍傷つくことが多いのです。
例えば、友だちが別の友だちに傷つく言葉を言われて悲しんでいると、自分がされたような気持ちになり、友だちと同じように傷つきます。
他にも、凄惨な事件をニュースで見たときに、被害者の気持ちが痛いほど分かり、傷つくこともあります。
感受性が高いことも全く問題はありません。むしろあなたの素敵な魅力のひとつです。ただ、自分でも知らないうちに多くの感情が心を支配し、傷つきやすくなっているのかもしれません。
このような特徴の人は、こちらの対処法を参考にしてみてください。
感受性が強いために、気持ちが落ち込みやすい人に向けたコラムもあります。ぜひご覧ください。
特徴③ネガティブ思考
ネガティブ思考によってどんなことも悲観的に捉え、その結果、些細なことで傷つくこともあります。
例えば、友だちが自分とは関係ないことで怒っているのにもかかわらず、「わたしが何かしたのかもしれない」と考えるなどです。
友だちが否定しても自分の中で答えを決めつけているため、「本当はわたしのことで怒っているんだろう」と邪推し、自分で自分を傷つけます。
ネガティブ思考が進むと、やがて「友だちを傷つける自分はダメな人間だ」と思い込み、必要以上に落ち込むこともあります。
このような状態を自己否定や自己嫌悪と呼び、自分に対して強い劣等感を抱き、気持ちが苦しくなることもあるようです。
ネガティブ思考によって自己否定や自己嫌悪におちいると、自分に対して自信が持てなくなり、勉強や仕事がうまくこなせなくなります。この状態を負のスパイラルと呼びます。
負のスパイラルにおちいると、自分を追い込むことが増え、さらに苦しい気持ちが続きます。
ネガティブ思考も悪いことではありません。ただ、その状態が続きすぎると、ありもしないことで自分を傷つけることになるのです。
このようなときは、負のスパイラルに至る前にこちらの対処法を試してみてください。
なお、ネガティブ思考はマイナスなことばかりを考える傾向から、マイナス思考とも呼ばれます。
自己否定や自己嫌悪、劣等感、マイナス思考については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。
特徴④過去の経験がトラウマになっている
過去の経験がトラウマになっていて、傷つきやすくなることもあります。
例えば、過去に自分の容姿に対して、友だちに悪口を言われたとしましょう。
この記憶があなたの中で悲しい思い出として残ると、ひとつのトラウマとなり、似たような話題や出来事に敏感に反応しやすくなります。
人は生きる中でさまざまなトラウマを抱えるものです。しかし、トラウマの数が多ければ多いほど、さまざまな事柄に過剰に反応し、傷つきやすくなるのです。
トラウマを多く抱えているといった人は、よろしければこちらの対処法を試してみてください。
なお、学生のトラウマになりやすい挫折については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。
特徴⑤自分に対する理想が高い
自分に対する理想が高いために、傷つきやすくなることもあります。
例えば、完璧主義の人は、自分の中で比較的高い目標を掲げ、それが「全てできたか」あるいは「何もできなかったか」のように、極端に考えることがあります。
一つでもできなかったことがあると、たとえいくつかできていたことがあっても、「何もできなかった」に分類し、完璧にこなせなかった自分をダメな人間と思い、落ち込みます。
自分に対する理想が高かったり、完璧主義であることも悪いことではありません。ただ、自分を苦しめるきっかけにつながるのであれば、考え方を変える必要があるでしょう。
このような特徴を持つ人は、ぜひこちらの対処法を試してみてください。
また、完璧主義については以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。
特徴⑥他人の評価・視線を気にしている
自分への評価や視線を気にする人も傷つきやすいです。
例えば、他人の評価が勉強や仕事のモチベーションにつながる傾向が強い人は、自分では努力をしていても、周囲から良い評価を得られないだけでひどく傷つきます。他人の評価のために物事に取り組むためです。
これは、他人からの評価と自分の価値が混在していると考えられます。
他人からの評価を気にする人は、他人から良い人、あるいはできる人と思われたい傾向にあるため、周囲の視線も気になりやすいです。
これまでの自分の傾向を振り返り、他人の評価や視線を気にしやすいといったは、この機会にこちらの対処法を参考にしてみてください。
周りの目を気にする人については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。
キズキビジネスカレッジ(KBC)「周りの目を気にするあなたがすぐできる7つの対処法 楽になる3つの考え方も紹介」
特徴⑦客観視できない
さまざまなことを客観視できない人も傷つきやすいです。客観視とは、自分の感情や意見などを除外して、第三者的な視点でみつめることです。
こちらで解説した特徴と共通していますが、何もかもを自分のせいと思い込むくせのある人は、客観視がうまくできていないと考えられます。
例えば、友だちや家族が不機嫌だったり落ち込んでいたりする場合、多くの人は、まず自分が何かをしてそうさせているのかではなく、以下のようなことを思います。
- 友だちが不機嫌だけど、何かあったのかな
- 家族が落ち込んでいるけれど、どうしたんだろう
その上で、必要に応じて、友だちや家族に何があったのかを聞き出します。
客観視ができない人は、全て自分が原因ではないかと考えます。第三者的な視点で状況をみつめることができていないために、たとえ相手があなたのせいではないと否定しても、気を遣わせているように感じ、相手の言葉を信じようとしないこともあります。
客観視がうまくできない人は、何もかも自分のせいにする傾向が強く、必要以上に傷つくことが増えます。このような特徴に当てはまる人は、こちらの対処法を参考にしてみてください。
特徴⑧環境が合わない
自分にとって、現在の環境が合っていないときも傷つくことがあります。
例えば、優秀な進学校に入学したケースです。進学校を選んだことで、友だちと自分を比較する機会が増えます。そのため、成績差や偏差値などさまざまなことで傷つく機会が増えます。
今の自分が現在の環境と合っていないときは、こちらの対処法を参考にしてみてください。
なお、環境の合わなさによって、周囲の人を信用できなくなったり怖いと思う人は、以下のコラムもぜひご覧ください。
補足:HSP・HSC
傷つきやすい理由のひとつとして、あなたの心が人に比べてすこし繊細な可能性もあります。
HSP・HSCという言葉を聞いたことはありますか?
HSPとは、「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の略語で、生まれつき感受性が高く敏感・繊細な気質のある人のこととされています。(参考:武田友紀『「繊細さん」の本』)
また、HSCとは、「Highly Sensitive Child(ハイリー・センシティブ・チャイルド)」の略語で、生まれつき感受性が高く敏感・繊細な気質のある子どものこととされています。(参考:武田友紀『「繊細さん」の本』、杉本景子・著、はしもとあや・イラスト『一生幸せなHSCの育て方』、エレイン・N・アーロン著、明橋大二・訳『ひといちばい敏感な子』)
HSPとHSCの違いは、大人のことを指しているか、子どものことを指しているかの違いと言えるでしょう。
ただし、HSP・HSCは、その人が生まれながらに持っている感受性や気分の傾向など心の特徴・気質を表すための俗称であり、医学的な診断名として認証されているわけではありません。
「highly sensitive」は、刺激に対して反応しやすいことを意味しており、HSCは精神的なことだけでなく体質的なことについても、感覚処理に対する神経が、生まれつき敏感・繊細な子どもや人という意味で使われることがあります。
HSP・HSCとされる人は、感受性が高いことで、深く考えすぎたり人の言葉を深読みしたり、気にしすぎたりするようです。例えば、以下のような特徴があると考えられています。
- 他人の言葉や評価に左右されやすい
- つい何事も深く考えすぎる
- 悪い方向に考えが向きがち
- 悲しいニュースを見ると心がひどく落ち込む
繰り返しになりますが、HSPは病名ではなく、生まれつき感受性が高く傷つきやすい人の特徴を指す俗称です。
HSPやHSCについては、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。
傷つきやすい性格の対処法8選
傷つきやすい背景には、さまざまな特徴・原因があります。
この章では、傷つきやすい性格の対処法について解説します。
傷つきやすくなった原因を踏まえ、あなたに合う方法を用いて、少しずつ対処していきましょう。
- 対処法①いい人をやめてみる
- 対処法②深く考えすぎない
- 対処法③適当を意識する
- 対処法④結果よりも過程を重視する
- 対処法⑤自分の意見を口にする
- 対処法⑥人との比較をやめる
- 対処法⑦状況を俯瞰で見る
- 対処法⑧カウンセリングを受ける
対処法①いい人をやめてみる
普段から、いい人でいることを心がけている人は、一旦その考えを手放してみると良いかもしれません。
根がいい人というのは、誰かから良い人と思われたいために良い行いをする人ではありません。また、相手の理想や好みなどによっては、良いと思うことも異なります。つまり、あなたが一生懸命に良い言動を心がけていても、人の理想や好みによってはうまく相手に伝わらないときもあるのです。
例えば、他人の評価や視線が気になる人が、極力いい人でいようと心がける場合です。
自分が何らかの理由で辛い・苦しい・忙しいときでも、いい人でいようとすれば、知らず知らずのうちに自分に負荷をかけるでしょう。
自分に負荷がかかっていることに気付いていない上に、理想的な評価も得られなかった場合、あなたは「自分なりに努力したのに良い評価を得られなかった」とひどく傷つき、さらにひどく落ち込み、予想以上に身体も疲れているはずです。
自分がいい人でいようとしても、相手によってはそのように感じてもらえないことがあるほか、傷つく理由につながったり、体力を消耗させたりすることがあります。
いい人でいようとすることを手放し、自分を大切にすることからはじめてみると、これまで傷ついていた物事に関わる機会が減り、心がふっと軽くなるかもしれません。
対処法②深く考えすぎない
やさしい人や思いやりに溢れている人、感受性が高い傾向にある人は、深く考えすぎないことを心がけてみると良いかもしれません。
これまでは友だちや家族の悩みに親身になり、100%の思いで相手の話を聞いていたのなら、たまには半分の50%で聞いてみるなどです。
100%の熱量で相手の話に耳を傾けていると、その話をつい自分事のように感じ、深く考えすぎることになりがちです。
しかし、50%の熱量に抑えることで、自身と相手の気持ちに寄り添いつつも、冷静さを保ちながら客観的な視点で耳を傾けられるので、傷つく機会を減らすことができます。
あなたの話を聞く姿勢を見て、相手も少しずつ穏やかさを取り戻すきっかけになるかもしれません。
対処法③適当を意識する
適当を意識するのも効果的です。
適当と聞くと大雑把、雑といったイメージが湧きますが、辞書には、ある性質・状態・要求などにちょうど良く合うこと、ふさわしいことと記載されています。(参考:goo辞書「適当」)
深く考えることもときには必要です。しかし、深く考えたところで、考えたとおりになることは少なく、考えすぎたことで疲れることもあるはずです。
考えることや人を思いやることを否定する訳ではありません。しかし、考えすぎる、思いやりすぎるというときは、状況に応じて適当さを心がけると自分の心を守りながら相手を思うことができるはずです。
傷つきやすい性格を自覚したあとは、これからはどこで自分なりに折り合いや落とし所をつけるかを意識してみましょう。
そうすることで、状況に適した感情・感覚で向き合うことができるはずです。
対処法④結果よりも過程を重視する
過去の辛い経験がトラウマになり、結果ばかりに焦点をあてがちな人、周囲の評価や視線が気になる人は、これからは結果までの過程や経緯を重視しましょう。
周囲から良い評価を得られれば、自信につながるのは確かです。しかし、自信を上げる要素が周囲からの評価だけになると、結果の良し悪しだけで自分の評価を決めることになるでしょう。
結果がどうであれ、そこまでたどり着いたことが大切であり、結果にたどり着くまでの努力ややり抜いた精神力こそが、あなたにとって大きな宝物ではないでしょうか?
努力できること、やり抜く精神力、向き合い続ける気持ちの強さこそが、本来あなたが評価されるべき部分のはずです。
結果ばかりを気にしすぎるあまり、努力や精神力を認めてこられなかった人は、これからは過程を重視し、やり抜くことができる自分を評価しましょう。
対処法⑤自分の意見を口にする
やさしい人や思いやりに溢れている人、感受性が高い人は、自分の意見を言うことを我慢し、心の中に溜め込むことがあります。自分の意見を発したことで、けんかなどのトラブルに発展する恐れを不安視するためです。
しかし、自分の中で考えていることを適度に言葉にしないと、相手はあなたが何を考えているのかが分かりません。どのようなことを言えばあなたが傷つくのか、この先も知らないままでしょう。
自分の意見を口に出すことで、傷つく機会を減らすことにもつながります。周囲の言動によって傷つきやすくなっているときは、あなたの正直な気持ちを口にしてみましょう。
対処法⑥人との比較をやめる
人と比較することが習慣化しているために、自分への目標が高くなりすぎ、傷つきやすくなっているかもしれません。完璧主義の人や、他人の評価・視線が気になる人は、人との比較をやめてみましょう。
誰かと比較することで、自分にとって適切な目標がみつかることもあります。しかし、比較しすぎたことで、自分の良さを見落としている恐れもあります。自分の良さを見落としているからこそ、人よりも劣っていると思い込み、傷つきやすくなっているかもしれません。
知らず知らずのうちに人と自分を比較するくせがある人は、これからは「自分は自分」という考え方に切り替えてみましょう。
人と自分を比較するあまり、友だちを作ることができず、悩んでいる人に向けたコラムもあります。ぜひご覧ください。
対処法⑦状況を俯瞰で見る
自分の置かれた状況を、俯瞰で見ることもオススメです。
例えば、あなたの友だちが不機嫌な場面を想像してみてください。
例えば、やさしい人は、友だちから自分のせいで怒っているわけではないと言われてもなかなか信用できません。
そのようなときは、周囲の言葉に疑心暗鬼になるのではなく、俯瞰で見ることを心がけてみてください。
現在の状況を俯瞰で見ることができれば、自分にとっても相手にとってもベストな対応が分かり、適切に対応できます。
どうしても気になり、冷静な気持ちを取り戻すことが難しいときは、一度、友だちから離れ、落ち着ける環境で考えてみてください。
どうしても状況を俯瞰で見ることができず、気持ちを切り替えることが難しいときもあるかもしれません。そのようなときは、以下のコラムを参考にしてみてください。
対処法⑧カウンセリングを受ける
傷つきやすさが気になるときは、専門のカウンセリングを受けるのも方法のひとつです。
どうして傷つきやすいのかがわかってくるかもしれませんし、あなたにとって適切なアドバイスを受けるきっかけになるかもしれません。
まとめ~傷つきやすさは対処できます~
傷つきやすい理由には、環境や過去のトラウマなど、さまざまな原因が関係していることがあります。
どうしてこんなにも傷つきやすいのだろうと思うときは、このコラムを参考に、あなたが傷つきやすい理由と適した対処法を試してみてください。
このコラムがあなたにとって、少しでも前向きになるきっかけにつながればとてもうれしいです。
Q&A よくある質問