挫折体験をプラスに変える~挫折から立ち直る6つの方法〜

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こんにちは。人生にお悩みのある人のための個別指導塾・キズキ共育塾の内田青子です。

あなたは、「挫折」と聞いてどのような感情を思い浮かべるでしょうか?
悲しい、苦しい、悔しい……。
できれば挫折は経験したくないですよね。

ですが、生きていればどこかで挫折を経験することもあります。

このコラムを読んでくださっているあなたは、今、挫折の中で苦しんでいるのかもしれませんね。

今日は挫折したときの対処法をお話しするとともに、キズキ共育塾のスタッフが挫折を乗り越えた体験談をご紹介したいと思います。

挫折とは何か

挫折とは何か

挫折は、どうして起こるのでしょう?

「うまくいかなかったからだよ…」

そのような声が聞こえて来そうですが、まずは挫折している心の中で何が起きているのかを見てみましょう。

「挫折」とは、「失敗」の中でも「特に重要な失敗」のことです

ある人にとってA大学に合格(・入学)することが重要であった場合、合格できなかったという失敗は「挫折」となります。

重要だと思っていたものが手に入らなかったときには、誰しも落ち込むものです。

さて、挫折は、チャレンジや努力をしたからこそ起きるものです。

挫折は、あなたの一生懸命な努力の証でもあるのです

決して恥ずかしいことではありません。

まずは、努力した自分を認め、いたわってください。

また、「挫折」には今まで見えなかった気づきを与えてくれるという一面もあります。

例えば、次のようなことです。

  • 「A大学しかないと思っていたけれど、B大学に進学した結果、充実した学生生活を送ることができた」
  • 「スポーツで試合に負けた結果、自分に足りない部分が見えるようになった」

挫折は決して「終わり」ではありません。

よりよい未来へ向かうための大切なステップです

今は苦しいかもしれませんが、そのことをぜひ知っておいてください。

挫折から立ち直る6つの方法

挫折した直後は、苦しくてやりきれないものです。

挫折から学んで歩き出せばいいのだとわかってはいても、感情にとらわれてすぐに動き出すことが難しいかもしれません。

悔しくて苦しいとき、どのようにすれば立ち直ることができるのでしょうか。

ここからは、キズキ共育塾での指導や講師たちの経験の中で、実際に効果のあった対処法をご紹介します

方法①一人きりにならない(人と過ごす)

①一人きりにならない(人と過ごす)

挫折について一人きりで悩んでいると、次のようなネガティブな感情がわいて、ますます落ち込んでいきます。

  • 「もっとがんばればよかった…」
  • 「あのとき、あれをしなかったから失敗したんだ…」
  • 「自分はもうダメだ…」

そうなると、挫折からの回復が遅れます。

挫折した自分を責める必要はありません。

ネガティブな気持ちに襲われそうになったときには、人と過ごしましょう

家族、友達、カウンセラーなどに苦しい気持ちを聞いてもらう。
誰かと一緒に楽しめることをする。

あなたが「話してもいい」と思える人と挫折の苦しみを共有してください。

あなたの信頼する人は、あなたのチャレンジを評価しても失敗を笑うことはありません。

人と過ごすことで、挫折の傷は癒え、次のステップに向かうために何をすればいいかが見えてきます。

方法②挫折したものから一旦離れてみる

②挫折したものから一旦離れてみる

挫折したものから離れて全く違うことをしてみることは、立ち直りに有効な方法の一つです。

永遠に離れるのではなく、少しだけ距離を置いてみるのです。

テニスの試合に負けたときは、ちょっとラケットを置いてみる。
大学受験で挫折したときは、ちょっと勉強をやめてみる。

一時的に離れてみると、次のようなことが見えてきます。

  • 「うまくいくにはどうしたらいいのか」
  • 「違う道があるんじゃないか」

苦しいかもしれませんが、勇気を持って、挫折したものから少しだけ離れてみてください。

方法③すぐ再チャレンジする

③すぐ再チャレンジする

②とは逆に、挫折してすぐのときに同じことに再チャレンジするのも、挫折から前に進む手段の一つです。

次のような例が考えられます。

  • 大学受験で挫折したなら、来年の再受験に向けてすぐに勉強を再開する
  • スポーツの試合に負けたなら、すぐに練習を再開する
  • 失恋したなら、すぐに次の相手を探し始める

「次の一手」を打ち続けると、次第に挫折の痛手はなくなっていきます

このとき、「自分が挫折した理由」を考えることができると、より効率的に成功に向かうことができます。

理由を考える余裕がないときは、「とりあえず再チャレンジ」に走り出して、心が落ち着いたら改めて考えるのもアリでしょう。(ただし、特に恋愛など「相手のあること」の場合は、挫折の理由を考えないと相手のことも傷つけるかもしれません)

方法④これまでやったことのないことをやってみる

④これまでやったことのないことをやってみる

これまでやったことのないことをやってみるというのも、挫折から立ち直る一つの方法です。

小さなことで大丈夫です。

キズキ共育塾のある講師は、挫折で眠れない日々が続いたとき、「それまで降りたことのない駅やバス停で降りてみる」ということを始めました。

挫折したときは、「自分はもう何もできない」という錯覚に陥りがちです。

そんなとき、「初めての駅に降りることができた」といった小さな「できた体験」の積み重ねが心を支えてくれるのです。

他の例としては、次のようなものがあります。

  • 「数ページだけ本を読む」
  • 「簡単な料理をつくる」

ぜひ、そうした小さな「できた体験」を積み重ねてください。

方法⑤合わないアドバイスは聞き流す

⑤合わないアドバイスは聞き流す

挫折したあなたに、いろいろな人がいろいろなことを言ってくるかもしれません。

多くは善意からのアドバイスでしょうが、中にはあなたの苦しみを無視した言葉や、あなたに合わないアドバイスがあるかもしれません(このコラム自体そうかもしれませんね)。

挫折して心が弱っているときには、どのアドバイスも正しいような気持ちになるものです。

アドバイスに従えない自分を責め、ますます苦しむこともあるかもしれません。

しかし、「全てのアドバイスが正しく、あなたにも合っている」とは限りません

そのアドバイスが合わなくても、あなたに合う方法は、必ず見つかります。

「自分に合わないな」
「いまそんな気持ちじゃないな」
など、自分に合わないアドバイスを聞いたときは、
「自分には合わないけど、心配してくれてうれしいな」
くらいに聞き流す
と、心が軽くなっていきます。

方法⑥専門家を利用する

⑥専門家に頼る

自分の力だけでは挫折から立ち直ることが難しい場合もあるでしょう。

そんなときは、ためらわずに専門家を利用してください(最初から利用してOKです)。

話を聞いてもらうだけでも、大きく違って来ます。

専門家によっては、「認知行動療法」や「リフレーミング」など、自分だけでは行うことが難しい対処法を試せる場合もあります

専門家には次のようなものがあります。

  • 心療内科
  • 民間のカウンセリングオフィス
  • 市町村の相談窓口
  • 学校や職場の相談室

不登校や勉強、受験に関する相談でしたら、私たちキズキ共育塾でも無料で受け付けております。

挫折を一人では抱えきれないなと思ったら、ぜひ一度ご相談ください。


以上、6つの対処法をご紹介しました。

どれも難しい方法ではありませんので、ご自分に合ったものがあればぜひ試してみてください。

挫折の落ち込みから回復すれば、「次の一歩」にも進めます。

「挫折したものから一旦離れてみる」方法の成功談〜大学受験を例に〜

この章では、キズキ共育塾の菊川講師が挫折から立ち直った体験談、本人が語る形でご紹介します。

「挫折したものから一旦離れてみる」方法の成功談〜大学受験を例に〜

子どもの頃の私は、「優秀ないい子」でした。

テストで100点を取ることは当たり前。

高校も進学校に進み、偏差値の高いA大学を受験しました。

しかし、受験の結果は不合格。

「勉強をがんばってきた私」「勉強ができると思っていた私」にとって、大きな挫折でした。

私は浪人して、再びA大学を目指すことにしました。

浪人生活は想像以上につらいものでした。

家庭の方針で、私は、アルバイトをしながら受験勉強をしなくてはいけませんでした。

夜の22時まで働いて、ヘトヘトになる毎日。

受験勉強は段々とおろそかになって行きました。

気がつけば、アルバイトに行って、後は布団の中でダラダラする生活をしていました。

「どうして去年の受験に失敗したのか」「こんな状況じゃ、今年もA大学には合格できない」と、自分を責める日が続きました。

SNSに投稿された、友人たちが大学生活を楽しんでいる姿も、まぶしすぎて見ていられませんでした。

心配してくれる友達とも疎遠になり、親にも反抗的な態度を取り続けました。

そんな私が変わったのは、弟があるスポーツの大会で優勝した日でした。

弟は、そのスポーツのプロ選手になりたいという思いがあり、小さい頃から練習を重ね、ついに優勝したのです。

弟の優勝に感動しながら、私は思いました。

「弟は、プロ選手になるためにずっとがんばっている。
じゃあ私はなぜA大学に行きたいんだろうか…。」

一度立ち止まって、A大学を目指した理由を考えると、それは「親や周囲の期待に応えるため」だったのです。

しかも、その「期待」は、親や周囲にはっきり言われたわけではなく、自分が勝手に思い込んでいたものでもあったのです。

私は改めて、どうして大学に行きたいのか、大学に行って何がしたいのか考えました。

出た答えは、「子どもに関わる仕事をしたい。そのために、大学で関連する勉強をしたい」でした。

私は志望校を「偏差値の高いA大学」から「教育に強いB大学」に変更しました。

それからは、布団でダラダラ過ごすことはありませんでした。

掛け持ちのアルバイトの合間に単語帳を開き、帰ってからも勉強をする毎日。

ハードな日々でしたが、つらいとは思いませんでした。

そして、とうとう私はB大学に合格することができました。

今は教育に関することを学ぶ、充実した日々を過ごしています。

「A大学しかない」という思いこみを離れることで、新たな道を見つけ、前に進むことができました。

まとめ〜挫折から立ち直れるよう祈っています〜

まとめ〜挫折から立ち直れるよう祈っています〜

これまでのことをまとめます。

挫折とは、「その人にとって特に重要な失敗」のことを言います

挫折をしたということは、それだけ強く望み、努力やチャレンジしたということです。

チャレンジした自分を認め、まずはいたわわってください

挫折をしたときにはいくつか対処法があります。例として、次の6つを紹介しました。

  • ①一人にならない
  • ②挫折したことから離れる
  • ③すぐに再チャレンジする
  • ④これまでやったことのないことをやってみる
  • ⑤合わないアドバイスは聞き流す
  • ⑥専門家を利用する

違う道に進むにせよ、再チャレンジするにせよ、思い詰めすぎないようにしてください。

あなたが挫折からの次の一歩へ進めますよう、お祈りしています。

さて私たちキズキ共育塾には、挫折をきっかけに相談に来る方も多くいらっしゃいます。

「高校を中退したた」
「大学受験に失敗してひきこもりになった」
など、不登校・ひきこもり・中退・勉強・受験などの挫折で悩んでいる方は、ぜひ私たちに相談してください(ご相談は無料です)。

あなたのための、具体的な「挫折からの立ち直り方法」を一緒に考えていけると思います。

※文中の写真は、全てイメージです。

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