仲間外れにされたときの対処法 親ができる対応を解説

こんにちは。生徒さんの勉強とメンタルを完全個別指導でサポートする完全個別指導塾・キズキ共育塾です。

このコラムを読んでいるあなたは以下のような悩みを抱えていませんか?

  • 最近、友達とうまくいっていない気がする…
  • 仲間外れにされているかもしれない…

学校や友達との関係で孤立を感じると、自分だけで対処するのはとても難しいものです。

このコラムでは、仲間外れにする人の特徴や仲間外れにすることのリスク、仲間外れにされたときの対処法について解説します。あわせて、子どもが仲間外れにされている、もしくは仲間外れにされているかもしれないと悩む親御さんに向けて、親ができる対応について解説します。

大切な子どもが安心して過ごせるように、親としてできることを一緒に見ていきましょう。

私たちキズキ共育塾は、仲間外れに悩む人のための、完全1対1の個別指導塾です。

生徒さんひとりひとりに合わせた学習面・生活面・メンタル面のサポートを行なっています。進路/勉強/受験/生活などについての無料相談もできますので、お気軽にご連絡ください。

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仲間外れにする人の特徴4選

この章では仲間外れにする人の特徴について解説します。

特徴①自己中心的

仲間外れにする人の特徴として、自己中心的な性格であることが考えられます。

自己中心的な考えの人は、自分の欲求や感情を最優先する傾向があります。

そのような人は他人の気持ちに共感できず、自分の利益のために仲間外れにすることに抵抗がありません。

特徴②優越感に浸りたい

他人より優位に立ちたいという強い気持ちが仲間外れを引き起こすことがあります。

「自分が中心的な立場にいることで周りから注目されたい」「自分は周囲の人間より優れている」と思われたいがために、あえて仲間外れを作り出して自分の立場を強調しようとします。

こうした行動は、自己肯定感の不足が原因になっている場合も多く、相手と比較することで安心感を得ようとしている可能性もあります。

特徴③辛そうにしている人を見るのが好き

他人の苦しむ姿や辛そうにしている姿を見ることで、自分が優位に立ったように感じる人もいます。

こうした人は、仲間外れにすることで他人の反応を観察し、相手が不安や悲しみを感じている様子を見て満足することがあります。

特徴④自分が仲間外れにされたくない

自分が仲間外れにされたくないという恐怖心が、かえって他人を仲間外れにする行動につながるケースもあります。

これは、強い不安や心配症の裏返しであり、他人を犠牲にすることで自分の居場所を守ろうとする行動です。

自分が排除されることへの恐怖から、他人を先に排除することで自分の安全地帯を確保しようとするのです。

仲間外れに関する状況

仲間外れは、日常生活のさまざまな場面で起こりうる深刻な問題です。具体的には以下の状況で仲間外れが発生しています。

  • 教室・クラス内での仲間外れ
  • 部活動内での仲間外れ
  • SNSでの仲間外れ

また、ニフティが実施したアンケートによると、小中学生の約72%がグループに所属しているものの、グループ内のトラブルは日常的に起こっていると回答しています。(参考:ニフティ「子どものホンネ 調査レポート」、PR TIMES「【調査結果】72%の小中学生がグループに所属。「1人が孤立」「グループ内での悪口」などの問題が起きる割合が多いのは3人グループ」

  • 1人が孤立する
  • 悪口で雰囲気が悪化した
  • 2:1に分かれる
  • 自分以外が別のもう1つのグループをつくっていた

さらに、グループチャットにおいても配慮が欠けると、簡単に仲間外れや誤解が生じる危険性が指摘されています。

仲間外れにすることの4つのリスク

この章では仲間外れにすることのリスクについて解説します。

リスク①信頼できる人が少なくなる

他人を排除すると、信頼を損ねる可能性が高くなるでしょう。

周囲の人は、「いつか自分も仲間外れにされるかもしれない」と感じ、心を開きにくくなります。

その結果、いざという時に支えてくれる人が少なくなるリスクが生まれます。

このような事態を避けるためにも、普段から他の人の意見や感情に耳を傾け、コミュニケーションを大切にすることで、相互の信頼関係を築くことが重要です。

リスク②自分も仲間外れにされやすい

仲間外れにする行動を繰り返すと、周囲から同じように扱われる可能性があります。

自分が仲間外れにされたくないという思いから、ほかの誰かを仲間外れにする人もいます。ですが、これは逆効果です。

その行動自体が、自分を仲間外れにされやすい立場に追い込んでいくのです。

このような事態を避けるには、グループの中で建設的な関係づくりを心がけることが重要になります。

誰かを排除するのではなく、相手のよいところを見つけて言葉にし、互いを受け入れ合う関係を築いていくことで、自分の居場所も自然と確保されるでしょう。

リスク③1人になる不安を感じやすくなる

仲間外れを繰り返すと他人を信じられず孤立しやすくなり、「いつか一人ぼっちになるのではないか」という不安に駆られることが増えます。

孤立はメンタルにも悪影響を与えるため、相手の存在を尊重し友人関係を深める努力をすることが必要です。

友人を大切にすることで、孤立の不安が軽減されるでしょう。

リスク④法的措置の可能性がある

仲間外れが行き過ぎると、いじめや嫌がらせとして扱われ、法的措置が取られる場合もあります。

2013年に施行されたいじめ防止対策推進法では、いじめの定義が明確化されました。(参考:文部科学省「別添3 いじめ防止対策推進法(平成25年法律第71号)」

児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む。)であって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているもの


(引用:文部科学省「別添3 いじめ防止対策推進法(平成25年法律第71号)」

つまり、仲間外れや無視であっても、被害者が苦痛を感じていればいじめとして認定される可能性があるでしょう。

学校や職場でのいじめや差別行為は法的に問題視されることがあり、社会的な信用を失うリスクも高まります。

こうした問題を避けるためには、相手の人権や尊厳を尊重し、対等で公平な関係を築く姿勢が大切です。

仲間外れにされたときの6つの対処法

この章では仲間はずれにされたときの対処法について解説します。

対処法①気にしないで普段通りに過ごす

仲間外れにされると、「自分が悪いのではないか」などと自信を失いやすくなりますが、相手の行動に囚われないことが重要です。

普段通りの生活を続けることで、ストレスを和らげ、精神的な安定を保つことができます。

無理に笑顔で過ごす必要はありませんが、自分らしくいることを心がけましょう。

対処法②むしろラッキーだと考える

仲間外れにされることをポジティブに捉えるのも、気持ちを切り替える良い方法です。

自分に合わない人との関係を維持しなくてよいと考えることで、新しい出会いへの意欲が湧いてくるかもしれません。

相手に縛られず、自分が望む環境で新たな人間関係を築くチャンスだと考えることで、前向きな気持ちが生まれます。

対処法③他の人と関わるようにする

仲間外れにされた場合、他の友人や新しい人との交流に目を向けることで孤独感が軽減されます。

例えば、習い事やクラブ、ボランティアなどに参加することで新しい仲間ができ、心の支えが増えるかもしれません。

自分が心地よくいられる場所を見つけることで、孤独感にとらわれずに過ごせるようになるでしょう。

対処法④趣味や勉強に没頭する

仲間外れの悩みを忘れるためにも、趣味や勉強に意識を集中させることは効果的です。

好きなことに熱中することで自己肯定感が高まり、自分を見つめ直す時間を持てます。

さらに、何かに集中していると自然と自信がつき、人間関係のストレスが減少します。

  • 好きな本を読む
  • 新しい趣味を見つける
  • 勉強に励む

このように、自分自身を高める活動に時間を使うことで、むしろ充実した日々を過ごせるようになるでしょう。

対処法⑤信頼できる人に相談する

悩みを一人で抱え込まず、信頼できる人に相談することも重要です。

家族や親しい友人、学校の先生などに話すことで、視点を変えられたり、励ましをもらったりできます。

他人の意見や考えを聞くことで、自分は一人ではないと実感し、孤立感が軽減されるでしょう。

対処法⑥専門家に相談する

仲間外れの状況が長期化したり、深刻な場合には、専門家に相談することも選択肢の一つです。

カウンセラーや学校の相談員に相談することで、適切なサポートを受けられ、気持ちが楽になります。

専門家との対話によって解決策が見つかるだけでなく、心の健康を守る方法も学べるため、積極的に利用する価値があります。

仲間外れなどに関しての相談先は、以下のコラムで紹介しています。ぜひご覧ください。

補足:自分自身に原因がある場合

もし仮に、仲間外れにされる原因が自分の行動や言動にあると感じた場合、自分を見つめ直し改善に向けた努力をすることが大切です。(ただしもちろん、「原因があれば仲間外れにしていい」という意味ではありません)

例えば、以下のような態度を取っていなかったか考えてみましょう。

  • 相手の話を最後まで聞かずに、自分の意見を押し付けていた
  • 約束の時間に遅れがちで、周りに迷惑をかけていた
  • 他人の気持ちを考えずに、思ったことをすぐ口にしていた
  • 自分の都合を優先し、集団行動で周りに合わせられなかった
  • 友人の大切な話を、軽い気持ちで他の人に話していた

こうした行動に心当たりがある場合、それは自分を見つめ直すチャンスです。

周囲の意見に耳を傾け、他人への気配りを意識することで、人間関係を改善できる可能性が高まります。

子どもが仲間外れにされているかもしれないときに親ができる3つの対応

この章では、子どもが仲間外れにされているかもしれないときに親ができる対応について解説します。

対応①味方であることを伝えて相談に乗る

まず、子どもが抱える問題をきちんと理解することが重要です。

子どもが仲間外れにされていると感じた場合、親が無理に解決策を示すよりも、安心して話せる相手であることを示すことが効果的です。

「あなたの気持ちが大切だよ」「いつでも話してね」と伝えることで、子どもが心を開きやすくなります。

また、子どもの感情に寄り添いながら話を聞くことで子どもが安心し、さらに詳細を話してくれることもあります。

対応②学校に連絡する

もし、子どもが仲間外れにされている様子が続き、学校内でのサポートが必要だと感じた場合は、担任の先生やスクールカウンセラーに相談することを考えましょう。

ただし、子ども自身が学校に伝えてほしくないと言う場合もあるため、その意向を尊重しつつ子どもにとって最善の解決方法を一緒に考えていく姿勢が大切です。

学校と家庭が協力することで、早期解決に繋がる可能性が高まります。

対応③いじめや子育てに関する専門支援機関を利用する

場合によっては、親だけで対応するのが難しいこともあります。

いじめや仲間外れの問題に特化した支援機関や相談窓口を活用するのも有効な方法です。

例えば、無料で相談できるいじめ相談センターや教育委員会の専門窓口では、具体的なサポートを提供している場合があります。

専門家の助言を受けることで、親自身が精神的にサポートされ、より冷静で効果的な対応ができるようになるでしょう。

まとめ〜仲間外れだと感じたら周囲へ相談しましょう〜

仲間外れにすることは、周囲との信頼関係を損ねるリスクがあります。

また、仲間外れにされる側にとっては、精神的な不安や孤立感が深まるため、適切な対処法が必要です。

親としても子どもが仲間外れにされている兆しが見られた際には、寄り添い、学校や専門機関と協力して支援することが大切です。

親や周囲ができることを知り、問題に対処するためのサポートを通じて、子どもが安心して過ごせる環境づくりに繋げていきましょう。

Q&A よくある質問

仲間外れにされています。どうすればいいですか…?

以下が考えられます。

  • 気にしないで普段通りに過ごす
  • むしろラッキーだと考える
  • 他の人と関わるようにする
  • 趣味や勉強に没頭する
  • 信頼できる人に相談する
  • 専門家に相談する

詳細については、こちらで解説しています。

子どもが仲間外れにされているかもしれません。親としてできることを知りたいです。

以下が考えられます。

  • 味方であることを伝えて相談に乗る
  • 学校に連絡する
  • いじめや子育てに関する専門支援機関を利用する

詳細については、こちらで解説しています。

監修 / キズキ代表 安田祐輔

やすだ・ゆうすけ。発達障害(ASD/ADHD)によるいじめ、転校、一家離散などを経て、不登校・偏差値30から学び直して20歳で国際基督教大学(ICU)入学。卒業後は新卒で総合商社へ入社するも、発達障害の特性も関連して、うつ病になり退職。その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。経歴や年齢を問わず、「もう一度勉強したい人」のために、完全個別指導を行う。また、不登校の子どものための家庭教師「キズキ家学」、発達障害やうつ病の方々のための就労移行支援事業所「キズキビジネスカレッジ」も運営。

【新著紹介】

『学校に居場所がないと感じる人のための 未来が変わる勉強法』
(2022年9月、KADOKAWA)
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KADOKAWA公式

【略歴】

2011年 キズキ共育塾開塾(2023年7月現在10校)
2015年 株式会社キズキ設立
2019年 キズキビジネスカレッジ開校(2022年7月現在4校)

【メディア出演(一部)】

2022年 NHK総合「日曜討論」(テーマ:「子ども・若者の声 社会や政治にどう届ける?」/野田聖子こども政策担当大臣などとともに)

共同監修 / キズキ相談担当 半村進

はんむら・すすむ。1982年、茨城県生まれ。東京大学文学部卒。
小学校時代から転校を繰り返し、運動ができないこと、アトピー性皮膚炎、独特の体形などから、いじめの対象になったり、学校に行きづらくなっていたことも。大学に入学してようやく安心できるかと思ったが、病気やメンタルの不調もあり、5年半ほど引きこもり生活を送る。30歳で「初めてのアルバイト」としてキズキ共育塾の講師となり、英語・世界史・国語などを担当。現在はキズキの社員として、不登校・引きこもり・中退・発達障害・社会人などの学び直し・進路・生活改善などについて、総計1,000名以上からの相談を実施。

【執筆記事・インタビューなど(一部)】

日本経済新聞 / 朝日新聞EduA / テレビ東京 / 不登校新聞 / 通信制高校ナビ

サイト運営 / キズキ

「もう一度学び直したい方」の勉強とメンタルを完全個別指導でサポートする学習塾。多様な生徒さんに対応(不登校・中退・引きこもりの当事者・経験者、通信制高校生・定時制高校生、勉強にブランクがある方、社会人、主婦・主夫、発達特性がある方など)。授業内容は、小学生レベルから難関大学受験レベルまで、希望や学力などに応じて柔軟に設定可能。トップページはこちら。2024年10月現在、全国に11校とオンライン校(全国対応)がある。

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