
会話が苦手なあなたに伝える、7個の苦手な原因と7個の克服方法

キズキ共育塾・講師の満尾知哉です。
生活する上で、必要不可欠な「会話」。
そんな「会話」が苦手だとお悩みではありませんか?
会話を楽しみたいけど、何を話したらいいのかわからない…。
自分の発言を後悔してしまう…。
今回はそんな「会話」で悩む方に向けて、会話をうまく続かせるコツをご紹介します。
いま会話が苦手でも、きちんと対策を行えば得意になっていきます。
具体的には、相手の反応や性格を確認する、他の人の話に乗る、会話のうまい人をまねする、前もって話すことを準備するなどで、会話をスムーズに進められるようになるのです。
「会話が苦手」とお悩みのあなたのお役に少しでも立てれば幸いです。
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目次
会話が苦手な人の7つの特徴・原因
まずは、会話に苦手意識を持つ人の特徴や、苦手意識を持ってしまう原因をご紹介します。
特徴・原因①相手のことを気にしすぎてしまう

会話をするときに相手のことを気にしすぎてしまうと、うまく話せません。
一つひとつの言葉を慎重に選びすぎてしまったり、話した内容を後で反省してしまう方は、これに該当する可能性が高いです。
例えば、
- これを話したら、相手を不快にさせてしまうかもしれない
- 今話したことは、相手を傷つけてしまったのではないか
などといったことです。
気遣いは確かに素晴らしいのですが、必要以上に考えすぎてしまっていては、何を話してよいかわからなくなってしまいます。
特徴・原因②話題が思いつかない
いざ会話となると、話題が思いつかないという方も多いのではないでしょうか。
その原因としては、
- 情報量が少ない
- 知識が偏っている
- 緊張で頭が真っ白になってしまう
などが考えられます。
人と話す経験が少ないと会話の際にどうしても緊張してしまいます。
また、同じような趣味を持つ相手との会話が得意な人が相手でも、知識の分野が違う人とは上手に話すことはできません。
ただし、変に気にする必要はありません。
「どんな場面や内容でもうまく話せる人」というのはほとんどいないということは知っておいてください。
特徴・原因③話を聞く態度が悪い

自分はまじめに話を聞いているつもりでも、無意識のうちに相手が不快に思うような態度をとってしまっていることがあります。
相手を不快にさせてしまう可能性のある態度の具体例として、
- 目をほとんど合わせない
- 反応が薄い、相づちがない
- 腕や足を組む、貧乏ゆすりをする
- スマホをいじりながら対応している
などが挙げられます。
私自身、過去に無意識のうちにポケットに手を突っ込んだまま話をしてしまい、相手を不快にさせてしまったことがありました。
よく言われることですが、会話は相手とのキャッチボールです。
自分発信の会話が苦手でも、相手から話題を振ってもらえれば、会話は進んでいくということです。
しかしそんなときに、相手があなたの態度で嫌な気持ちになったら、どうでしょうか?
もうあなたと話をしたいとは思わないはずです。
自分の聞く態度が相手にどう思われているかを考えてみるのもよいのかもしれません。
特徴・原因④目立ちたくない
会話が苦手な原因として、目立ちたくないなどの性格面での原因も考えられます。
例えば、
- 話すことで自分が会話の中心になってしまうのが耐えられない
- 会話に関与していない周囲の人の目が気になる
といった理由で話すことができない方は、多くいらっしゃいます。
こういった方たちは、会話をあまりしないために、自分自身で会話の苦手意識を持ってしまうだけでなく、周囲からは「周りと関わりたくないのかな」と思われてしまいます。
「目立ちたくない性格」は悪いことではありませんが、あまりに消極的だと、自分以外についての会話もできなくなるのです。
特徴・原因⑤話すタイミングがつかめない

話すタイミングの問題は、主にグループで会話しているときに起きます。
話すタイミングがつかめない方は、
- 会話の流れを切ってしまわないか心配
- 空気が読めないと思われたくない
- 周りの人が次から次に話すため、自分が話すタイミングがない
- いざ話しても、他の人とかぶってしまうかもしれない
と考えています。
思いついたことや考えたことを話したいのに、思うように会話に入れず話せないことで自己嫌悪に陥ってしまったり、より孤独感を感じたりしてしまいます。
特徴・原因⑥経験が少ない
そもそもの会話の経験が少ないと、会話への苦手意識は高まります。
実際にキズキに通っている生徒さんでも、引きこもりの期間が長かったために会話の機会が極端に減り、会話に不安を抱くようになったという方はたくさんいらっしゃいます。
何事も、初心者のときはうまくいかないことが多いですし、ブランクがあれば腕はどんどんなまっていきます。
会話も例外ではありません。
経験を積むことは、会話の上達に直接つながるはずです。
特徴・原因⑦発達障害

会話が苦手だと感じている人の原因としては、発達障害も考えられます。
そもそも発達障害とは、
- 自閉症(AD)
- 注意欠陥多動性障害(ADHD)
- 学習障害(LD)
- アスペルガー症候群(ADS)
などに代表される、脳の機能障害のことです。
発達障害を抱える方の一般的な特徴として、
- 協調性に乏しいため、集団行動が苦手
- 身振り手振りやジェスチャー、目線などの非言語コミュニケーションが苦手
- 相手の気持ちを読み取ることが苦手
- 場の空気が読めない
- 光や音に敏感
- 学習能力にばらつきがあり、ある特定の分野に偏っている
などが挙げられます。
したがって、発達障害を抱える方は、他人とのコミュニケーションが上手に行えない傾向が強く、もちろん会話も苦手としていることが多いです。
もし発達障害が当てはまるかもとお思いでしたら、適切に支援機関も頼りつつ、まずは自分のことを理解することから始めてみるとよいかもしれません。
発達障害に由来する、いわゆる自分の「クセ」を知ることが大切です。
「クセ」がわかれば自分自身で対策をとることができますし、「クセ」を伝えることができれば周囲の理解にもつながります。
自分のことを見つめなおしてみることが、理想の会話への一歩となるはずです。
会話が苦手な方にオススメの克服方法・対策7つ
次は苦手意識を克服する方法をご紹介します。
私が塾講師として仕事をする中で気づいた実際の内容を豊富に入れ込みました。
ぜひ、ご覧ください。
克服方法・対策①まずは相手の反応や性格を慎重に観察する

会話をしようにも、話す相手のことを知らなければ会話はうまくいきません。
まずは、相手をよく観察し、相手の性格や特徴を把握するのがベストです。
事前に準備できる時間があるときは、相手の境遇や興味のあることについて、情報を仕入れておきましょう。
あなた自身が話しやすくなるのはもちろんのこと、相手もより自分のことを知ってくれている人の方が安心できるはずです。
初対面の場合は、相手の表情を観察し、あなたが発した言葉一つひとつを受けた相手がどのように感じているのかを想像しましょう。
相手に笑顔や楽しそうな表情が見られたら、それは相手があなたに心を開き始めている証です。
その調子で会話を進めれば、信頼関係が築けるはずです。
もし少し嫌そうな表情が見られたら、それはあなたが話したことを不快に思ってしまったのかもしれません。
例えば、
- 話し方が気に入らなかったのか
- 話が早すぎて聞きとれなかったのではないか
- 話している内容が悪かったのか
など、様々な可能性を考えて、その後の会話に反映させましょう。
ただし、相手の体調が悪いなど、あなたが原因でない場合もあるので、注意が必要です。
また、表情だけでなく、相手の興味を引けたと感じる瞬間として、
- 共通の趣味が見つかった
- 身振り手振りをつけて会話をしてくれるようになった
- 自分の話をしてくれた、特に自慢話
などがあります。
この3つのうちどれかが見られたら、一気に距離を近づけるチャンスです。
思い切って、いろいろなことを話しかけてみましょう。
克服方法・対策②相手の話に乗る(傾聴・共感)
会話を盛り上げる一番の方法は、「相手の話に乗る」ことです。
その際、「傾聴」を心掛けてみましょう。
傾聴とは、より相手を理解することに重きを置いたコミュニケーション技法の一つです。
正確には、アクティブリスニング(積極的傾聴)といいます。
名前が示すとおり、「ただ聞く」のではなく、相手に「積極的に聴いている」と示しながら話に聴き入ることを言います。
傾聴の技法の中で、最も実践しやすいのは、「うなずき」と「相づち」です。
「うなずき」と「相づち」は相手に聴いてもらえていると感じてもらうために行います。
また、単にうなずくだけでなく、「相手が早く話すタイプなら、こちらもテンポよく小刻みにうなずく」など、相手の話すペースに合わせることができるとなおよいです。
もう一つおすすめの技法は、「共感」です。
プラスの感情、マイナスの感情どちらであっても、相手の気持ちに寄り添って「共感」すると、相手は「話してよかった、もっと話したい」と思ってくれます。
ただし、あまりわざとらしくなりすぎると、不信感につながりますのでご注意ください。
話し手が心地よく話せれば、会話は自然と弾みます。
特に、「一方的に話すことはできるけど聞く方は苦手」という方は、ぜひ傾聴を心掛けてみてください。
克服方法・対策③会話がうまい人をまねる

会話がうまい人を「まねる」ことも会話上達への近道です。
あなたの周りの話し上手な人をよく観察してみてください。
観察対象としては、話し上手な友達・同級生・同僚はもちろん、美容師さんもおすすめです。
その際、注目して見てほしいポイントは、
- 姿勢や目線
- 表情
- うなずき方やジェスチャーの有無
- 間の取り方
- 言葉づかいや、声のトーン
- どんな話題を振っているか
などです。
単にたくさん話せる人が話し上手というわけではありません。
話し上手の人は、自分が話をするだけでなく、相手をうまく引き立てます。
すなわち、「話し上手」は「聞き上手」でもあるのです。
克服方法・対策④会話中のキーワードを拾う
会話を弾ませるためには、相手の話した文章の中から「キーワードを拾い、話を展開させる」こともオススメです。
相手の発する単語一つひとつから連想されることをできるだけたくさん考えてください。
なお、この④〜⑥は、一連の流れとして利用できます。⑥の項で例を述べますので、後でご覧ください。
克服方法・対策⑤相手に興味を持ち、質問する
相手の会話で気になったことは、質問してみましょう。
疑問点を探すアンテナを常に張っておくのが大切です。
克服方法・対策⑥質問するだけでなく、自分の感想や情報も話す
質問だけしていても会話は広がりません。
相手の話を聞いて、どう思ったかを伝えましょう。
また、相手の話に関連する内容で、自分の情報や体験談を話すのもとても効果的です。
それを受けて相手も感想や体験談を話すというループができあがります。
さて、克服方法・対策の④〜⑥は、一連の流れとして、下記のように利用できます。
■会話例

相手「この前、今話題のあの映画を見に行ったんだ。アクションがかっこよくて、とっても楽しかったよ。」
あなた「いいなー、私も見に行きたいな。あの映画の俳優さん、アクションは全部自分でやってるみたいだよ。」
相手「へー、そうだったんだ!だから、あんなに迫力があったんだ。本当に面白かったから、ぜひ見に行ってみてよ。」
あなた「うん、もちろん!そういえば、誰と見に行ったの?」
相手「友達と見に行ったよ。高校時代の同級生。」
あなた「そうなんだ!私の方は最近、高校のときの友達に会えてないんだよね。久しぶりに会いたいなー。」
相手「その友達は高校時代のクラスの友達?それとも部活?また連絡とってみたらどうかな。」
いかがでしょうか。
相手が話したことの中からキーワードを拾い、興味を持った部分に質問し、自分の感想や情報も話している、ということがおわかりいただけると思います。
この後も、「クラスの友達」や「部活」といったワードで話を広げられます。
このように、質問したり自分の話をしながら、たくさんのワードを出すことで会話が広げやすくなるはずです。
ただし、「誰と行動したか」という質問・会話は、相手や場合によってはセクハラと受け止められることもありますので、会話に自信がないうち(=話題の見極めが苦手なうち)は、避けた方がよいでしょう。
克服方法・対策⑦前もって準備する
その場で話題が思いつかない人は前もって準備をしておきましょう。
例えば、
- できるだけいろいろなジャンルの情報を集める
- 話したいことはメモしておく
- 会話が止まったときの話題を用意する
といった方法が考えられます。
会話が止まったときに振る話題としては、
- 相手の容姿や服装をほめる
- そのときの周りの環境
- 自分の身に起こったこと
などがおすすめです。
特に、「相手の容姿や服装をほめる」というのは相手との信頼関係を築く際にとても効果的で、初対面だけでなく、友人関係、恋愛関係などさまざまな場面で役立ちます。
ただし、「容姿や服装」の話も、前項同様、場合によってはセクハラになることがありますので、会話に自信がないうち(=話題の見極めが苦手なうち)は、やめておきましょう。
準備ができていると安心できて、緊張もやわらぎますので、しっかりと準備をしてから会話に臨みましょう。
まとめ
ここまで、会話が苦手と感じてしまう原因とその克服方法についてご紹介しました。
私自身、中高生時代は会話が苦手で人を避けて生活していました。
しかし、様々なシチュエーションでたくさん会話の経験を積んだ結果、ある程度会話に自信を持つことができるようになりました。
あなたも、必ず会話の苦手意識を克服できます。
このコラムがそのための助けになっていれば幸いです。
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