高校が楽しくない?高校生活がつまらないと思う8つの原因と5つの対策方法

高校が楽しくない?高校生活がつまらないと思う8つの原因と5つの対策方法

こんにちは。高校が楽しくない人をサポートする完全個別指導塾・キズキ共育塾です。

あなたは、「中学生活は楽しかったけれど、高校に入学してからは楽しくない、つまらない」などと思っていませんか

「つまらない」という感情を抱えたまま、3年間の高校生活を過ごすのはつらいものです。

「高校生活ってこんなものかもね」「学校は行かなければならないものだ」などと言い聞かせたりしても、生活が充実していないと不満を感じてしまいます。

できることなら、毎日充実して楽しい学校生活を送りたいですよね。

この記事では、高校生活がつまらないと思う原因と、その解決方法を紹介します

楽しい高校生活を送るための一助となれば幸いです。

高校が楽しくない8個の原因を紹介

まずは、高校生活が楽しくないと思う、よくある原因を8つ紹介します(それぞれ短めの文章で説明しています)。

あとで紹介する「楽しくするための方法」にも関係します。こちらを読みつつ、「実際のあなた」がなぜ高校が楽しくないのかを考えてみてください。

原因①楽しく過ごせる友達がいない

楽しく過ごせる友達がいない

友達や同級生たちといても楽しくないから、高校も楽しくないという人がいます

友達と呼べる人がいなくて、一緒にいても「ただいるだけ」で楽しくない場合もあるでしょう。

また、友達と呼べる人はいても、「学校では話すし楽しそうには付き合うけれど、心から気を許しているわけではなくて常に気を使っているので楽しくない」ようなこともあるでしょう。

そんな悩みを抱える高校生は少なくありません。

原因②勉強に追われる日々が不満

勉強や成績に追われる日々で高校が楽しくないという人もいます

学校生活は勉強が必須です。

授業にテストにと勉強に追われていると、心が休まる暇がなくストレスがたまっていくでしょう。

原因③授業のレベルが合わない

授業のレベルが合わない

授業のレベルが合わないという理由で高校が楽しくない場合もあるでしょう

授業が難しすぎる、または簡単すぎるなど、自分のレベルに適していない授業が続くと、どちらの理由であっても学校生活が楽しくなくなっていくものなのです。

得意だった英語が全然ついていけなくなった、数学が簡単すぎて退屈など、教科によるレベルの不一致も楽しくない原因になります。

原因④合わない先生がいる

合わない先生がいるというのも、高校が楽しくない原因になりえます

担任以外でも、部活や授業などで合わない先生が学校生活の不満になっている人も少なくないのではないでしょうか。

「提案や間違いの指摘を受け入れない」「自分ばかり目をつけられている」などの明確な理由がある場合もあれば、明確な理由はないけど「なんとなく合わない」という場合もあるでしょう。

原因⑤ルールに納得できない

ルールに納得できない

納得できないルールが不満となり、楽しくない原因となることもあります

ルールとは、校則(バイトができない、髪型が自由にできないなど)に限りません。部活内の慣習(1年生は○○をしなくてはいけない、非科学的な練習を強制されるなど)や、日常における暗黙のルール(校則には書かれていないのに、なぜか○○をしてはいけない・強いられるなど)の場合もあるでしょう。

納得できないルールで行動が制限されると、不満もたまりますよね。

原因⑥周囲からのプレッシャーがある

勉強や部活などのプレッシャーが不安で楽しくないという場合もあります

先述の「勉強に追われる」との違いとして、プレッシャーには「他人」が大きく関わるという点があります。

期待の裏返しでもあるのですが、他人からテストや部活などで成果を求められることがプレッシャーになり、学校生活を楽しめなくないのです。

高校生活では、次のように、さまざまなプレッシャーがあります。

  • 皆勤賞を期待されているから、体調が悪くても欠席できない
  • 苦手な教科でも親に期待されている成績をとらなければならない
  • 部活でチームに迷惑をかけないようにふるまわなければならない

原因⑦高校生活に明確な目的がない

明確な目的がない

高校生活や高校卒業後に明確な目的がない場合も、楽しくない原因になり得るでしょう

アドラーの心理学では、“全ての感情や行動はある目的を達成するために生み出される”とされています。

逆に言うと、目的を持たないことによって、感情のわかない状態、つまり楽しくない状態になるのです。

例えば腕立て伏せも、目的がなければ毎日100回行うのは苦痛でしょう。しかし、ダイエットや筋トレなどの目的があれば充実感を覚えながら実行できるはずです。

高校生活もそれと同じです。「高校生活で○○をする」「高校卒業後に○○したいから、高校では●●をする」といった目的がないことで、楽しくなくなるのです。

原因⑧高校生活の理想と現実にギャップを感じている

抱いていた高校生活の理想と現実にギャップを感じることも、高校生活が楽しくないと思う原因です

明確に「こういう理想とこう違う」とわかる場合もあれば、無意識のうちに思っている場合もあります。

理想と現実のギャップは、心の負担となります。

明確にわかる場合とは、例えば次のような状態です。

  • 自分が思っていたような優秀な成績がとれない
  • 期待していた友達や恋人ができない
  • 強豪の部活に入ったら活躍できない

無意識の場合とは、周りはみんな充実して見えて自分だけダメな気がする、本当の自分はもっとできるはずと思うなどの状態です。

そもそも高校になぜ行くのか?3つの理由で再確認

物事を楽しむためには、納得が必要になる場合もあります。

あなたは、何のために高校に通っているのでしょうか

この章では、高校に通う目的や理由を、大きく3つに分けて再確認しましょう。

目的・理由を再確認することで、高校での過ごし方のヒントが見つかるかもしれません。

理由①大学進学のため

目的①大学進学のため

高校の卒業資格は、大学、短大、専門学校などへの進学につながります

「高校卒業後の進学のために必要だから高校に通っている」と思えば、「具体的な進学先を探すためにどうするか」「受験勉強をどうするか」という切り口を第一に、高校生活を充実させる方法が見つかるのではないでしょうか。

もちろん、勉強や進路「だけ」を考える必要はありません。また、勉強が思うようにいかないときに気持ちが揺らぐこともあるでしょう。

ですが、「進学のため」という軸があれば、寄り道した後も、迷った後も、意欲を取り戻せるはずです。

理由②就職のため

高校へ行く理由の1つに、卒業後の就職のためという理由があります

進学とも似ていますが、就職のためという軸があれば、「具体的な就職先をどうするか」「その就職先に必要な勉強や資格をどうするか」という観点から、高校生活の充実方法が見つかります。

高校内での活動に限らず、就職に関連するアルバイトなどで生活を充実させるというパターンもあります。

やりたい仕事がわからない、やりたい仕事に就くために何をすればいいかわからないという人は、学校に相談しましょう。次のような対応があると、具体的な次の一歩が見えてくると思います。

  • いろんな業界について教えてもらう
  • 見学や職場体験ができるところやOBが就職しているところを紹介してもらう
  • 高卒後すぐの就職ではなく、専門学校や大学に通ってからの就職を勧めらる

理由③特にない(そんな高校生活は、目的を探すチャンス!)

目的がない〜高校生活は目的を探すチャンス〜

明確な目的を持って高校に入学する人もいます(例:卒業後の進学のため、就職のため、部活をするためなど)。

しかし実際のところ、高校生活に明確な目的がない人も珍しくありません(むしろ、明確な目的がある人の方が少ないかもしれません)。

だからこそ、高校生活は、自分の目的を探すチャンスであるとも考えられるのです。

高校生活自体についても、高校卒業後についても、目的ややりたいことを見つける行動を始めることでも、高校生活は楽しくなっていきます

そのためには、行動することが重要です。

次の章を参考に、目的を見つけたり、高校生活を楽しくしたりするための行動を実施していきましょう。

目的が見つかれば楽しく過ごせるようになります。目的が見つからなくても、行動すること自体で「つまらない」と思うことは減っていきますよ

高校が楽しくないあなたのための、高校生活を楽しくする5つの方法

ご紹介してきたように、高校が楽しくない原因や、高校に通う目的は人それぞれです。

しかし、いずれにせよ、どうせなら高校生活を楽しく過ごせしたいですよね。

続いては、原因と目的を理解したあなたに、「楽しくない気持ち」を解消し、高校生活を楽しくするための対策を紹介します。

方法①気の合う仲間を探してみよう

気の合う仲間を探してみよう

気の合う仲間がいると、高校生活は楽しくなります

仲間になりうる人は、今いる環境にいる人だけではありません。

今いるクラスに仲間が見つからなければ、違うクラス、違う学校、違うコミュニティに足を運んでみましょう

具体的な方法としては、次のようなものがあります。

  • 部活を変える(掛け持ちする)
  • 生徒会活動を始める
  • アルバイト・習いごと・ボランティアを始める
  • お客さん同士で交流できるカフェを見つける
  • 年齢関係なく参加できる趣味のサークルを見つける

人の価値観はさまざまです。一か所で気の合う人間がいなかったからと言ってどこにも気の合う人間がいないわけではありません

学校の中だけでも絡んでいない人間は意外とたくさんいますし、話してみないと相手がどんな価値観をもっているのかわからないものです。

学校の中で気の合う仲間が見つかればその仲間に会いに学校へ行くのが自然と楽しくなります。

逆に、学校外で仲間が見つかると、高校で過ごす時間のつまらなさが気にならなくなるのです。

方法②筆記開示で自分の感情を知ろう

うつ・不安・ストレス解消の認知療法でも用いられる「筆記開示」という方法を行い自分の感情を知るというのも、楽しくないもやもやした感情を改善する方法です

人は、自分の不満の感情を認識しているようで認識しておらず、自分の感情に気付いているようで脳が何となくしか処理できていないことが多いです。

筆記開示とは、あやふやな感情を文字にして書き起こし、脳に認知させる方法です

例えば、なんとなく嫌な気分だと思えば”なんとなく嫌な気分だ”と書き記してみましょう。そして「それがなぜなのだろう」と考えて、感情などを書き連ねてみましょう。

そうすることで、楽しくない気持ちが解消されるとともに、具体的な原因や解決法が見つかっていきます。

例えば、「高校生活がなんとなく嫌だ」からスタートします。

続いて、感情を書いていきます。

  • バスケ部の活動がきつい
  • 成果が出ないのが嫌だ
  • 仲間と気が合わない
  • コーチの期待がプレッシャー
  • 放課後は遊びたい

そうすると、次のような解決策も見つかっていきます。

  • 練習方法を変えてみる
  • 仲間との接し方を変えてみる
  • 部活を変えてみる
  • 部活じゃなくて、地域のバスケサークルに入る

より詳細な方法を知りたい場合は、関連する書籍を読んだり、メンタルクリニックで聞いてみたりしてみましょう。

方法③大きな目的と小さな目標を設定してみよう

大きな目的と小さな目標を設定してみよう

漠然とやる気が起きなくて楽しくないのなら、大きな目的と小さな目標を設定してみましょう

人の脳は、目標を達成したときにドーパミンという快感ホルモンを分泌します。

自分の求めるものを知り、達成可能な小さな目標を積み重ねることが大切です。そうすれば、楽しい気持ちを持続し、大きくすることができるのです。

一つひとつの「楽しい」を積み重ねて目的に近づくことで、達成感とともに充実感が生まれます

今の自分は理想(大きな目的)に届かなくても、今の現実を受け入れた上で理想へ続く現実的な目標を設定するのです。そうして理想に近づくとともに、「楽しくない気持ち」も少しずつ改善されていくものなのです。

例えば、大きな目的は「○○大学合格」と設定し、小さな目標は「毎日英単語を10個覚える」といった感じです。

方法④学校内での環境を変えてみよう

現状に楽しくない気持ちがあるのなら、学校内での環境を変えてみてもよいでしょう

部活や委員会活動をしていないならはじめる、すでにやっているなら変えてみる・休んでみる、といったことです。

「気の合う仲間を探してみよう」とも似ています。「仲間との交流」ではなく、「自分の気持ち」がメインであるところが違いです。

もっと大きな話では、納得のいかないルールを変えるための活動をするということも考えられるでしょう。

変化のない日々を過ごすと、意欲も奪われやすくなります。

いつもの生活に楽しさが見いだせない人は、自分の環境の中に変えられるものはないかと目を向けて変えてみましょう。

方法⑤休学・中退・転校を検討しよう

休学・中退・転校を検討しよう

これまで紹介した対策を試してみて、それでも楽しくなくて我慢できない場合は、休学・中退・転校という選択肢も検討してみましょう

高校に限らず、「どうしても自分に合わない場所」はあり、思い切って別の環境に進むのは、楽しく生活するための一手です。

ただし、一人で思いつめずに、親・先生・友達など、さまざまな人に相談した上で決断しましょう

高校を辞めたい方が注意すべき点は、コラム「高校をやめたいあなたの疑問に答えます。『後悔しないための情報』まとめ」にまとめています。興味のある方はご一読ください。

まとめ

まとめ

思春期の多感な時期に過ごす高校生活は、ルールや共同生活の中に、意識的あるいは無意識的に不満の原因をたくさん抱えています。

しかし、不満とうまくつき合って学校生活に取り組めれば、かけがえのない青春時代になる可能性も秘めているのです。

「楽しくない」感情には、何らかの原因があります。

そして、原因が明確になれば対策も打てるものです。

心を開ける仲間を探す、自分の目的を探すなど方法はさまざまです。自分の楽しくない原因と対策を知り、高校生活に目的を見出すことで、楽しく明るい生活を送りましょう。

あなたの「楽しくない高校生活」が変わっていくよう祈っています。

さて、私たちキズキ共育塾は、一人ひとりに寄り添う完全個別指導塾です。

授業では、勉強だけではなく、「どうやったら高校生活を充実させられるか」「高校を辞めるべきか」といったことも相談できます。

あなたのための「高校生活」の話ができると思います。少しでも気になったらお気軽にご連絡ください。

監修 / キズキ代表 安田祐輔

やすだ・ゆうすけ。発達障害(ASD/ADHD)によるいじめ、転校、一家離散などを経て、不登校・偏差値30から学び直して20歳で国際基督教大学(ICU)入学。卒業後は新卒で総合商社へ入社するも、発達障害の特性も関連して、うつ病になり退職。その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。経歴や年齢を問わず、「もう一度勉強したい人」のために、完全個別指導を行う。また、不登校の子どものための家庭教師「キズキ家学」、発達障害やうつ病の方々のための就労移行支援事業所「キズキビジネスカレッジ」も運営。

【新著紹介】

『学校に居場所がないと感じる人のための 未来が変わる勉強法』
(2022年9月、KADOKAWA)
Amazon
KADOKAWA公式

【略歴】

2011年 キズキ共育塾開塾(2023年7月現在10校)
2015年 株式会社キズキ設立
2019年 キズキビジネスカレッジ開校(2022年7月現在4校)

【メディア出演(一部)】

2022年 NHK総合「日曜討論」(テーマ:「子ども・若者の声 社会や政治にどう届ける?」/野田聖子こども政策担当大臣などとともに)

共同監修 / キズキ相談担当 半村進

はんむら・すすむ。1982年、茨城県生まれ。東京大学文学部卒。
小学校時代から転校を繰り返し、運動ができないこと、アトピー性皮膚炎、独特の体形などから、いじめの対象になったり、学校に行きづらくなっていたことも。大学に入学してようやく安心できるかと思ったが、病気やメンタルの不調もあり、5年半ほど引きこもり生活を送る。30歳で「初めてのアルバイト」としてキズキ共育塾の講師となり、英語・世界史・国語などを担当。現在はキズキの社員として、不登校・引きこもり・中退・発達障害・社会人などの学び直し・進路・生活改善などについて、総計1,000名以上からの相談を実施。

【執筆記事・インタビューなど(一部)】

日本経済新聞 / 朝日新聞EduA / テレビ東京 / 不登校新聞 / 通信制高校ナビ

サイト運営 / キズキ

「もう一度学び直したい方」の勉強とメンタルを完全個別指導でサポートする学習塾。多様な生徒さんに対応(不登校・中退・引きこもりの当事者・経験者、通信制高校生・定時制高校生、勉強にブランクがある方、社会人、主婦・主夫、発達特性がある方など)。授業内容は、小学生レベルから難関大学受験レベルまで、希望や学力などに応じて柔軟に設定可能。トップページはこちら。2023年7月現在、全国に10校とオンライン校(全国対応)がある。

/Q&Aよくある質問

高校生活が楽しくありません。

あなた以外にも、たくさんの人が「高校生活が楽しくない」と思っています。参考として、よくある「高校が楽しくない理由」には、次のようなものがあります。
  1. 楽しく過ごせる友達がいない
  2. 勉強に追われる日々が不満
  3. 授業のレベルが合わない
  4. 合わない先生がいる
  5. ルールに納得できない
  6. 周囲からのプレッシャーがある
  7. 明確な目的がない
  8. 高校生活の理想と現実にギャップを感じている
たくさんの人がそう思っているということは、たくさんの人がその「対応策」を考えたり試したりしているということです。ですので、まずはご安心ください。詳細はこちらをご覧ください。

高校生活を楽しくする方法を知りたいです。

例として、次のようなものがあります。
  1. 気の合う仲間を探してみる
  2. 筆記開示で自分の感情を知る
  3. 大きな目的と小さな目標を設定してみる
  4. 学校内での環境を変えてみる
  5. 休学・中退・転校を検討する
詳細はこちらをご覧ください。
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