学校に行きたくない高校生のあなたへ ほかの選択肢を紹介

こんにちは。生徒さんの勉強とメンタルをサポートする完全個別指導塾・キズキ共育塾です。

あなたは、高校生が学校に行かないことについて気になったことはありませんか?以下のような疑問や不安を抱えている人は少なくありません。

  • 学校に行きたくないけどやっぱりいかなきゃダメ?
  • 親ができる対応はある?

このコラムでは、高校生が学校に行きたくない理由や対処法、親ができる対応などについて解説します。

学校に行きたくない高校生の生徒さんや親御さんはもちろん、今後のために知っておきたい人もぜひ最後までご覧ください。

私たちキズキ共育塾は、学校に行きたくない気持ちのある人のための、完全1対1の個別指導塾です。

生徒さんひとりひとりに合わせた学習面・生活面・メンタル面のサポートを行なっています。進路/勉強/受験/生活などについての無料相談もできますので、お気軽にご連絡ください。

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学校に行かなくても選択肢はたくさんあります

まず、学校に行かないのは悪いことではありません。学校に行かなくても、それ以外の選択肢はたくさんあります。

今の学校に問題があるのならほかの学校に転校もできますし、学習塾や家庭教師を活用して勉強を進め、高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験)で高卒資格を取得することも可能です。

そのため、学校に行かない自分はダメだと責める必要はないのです。さまざまな選択肢があるため、自分に合った方法を探してみましょう。

高校生が今の学校に行かなかった場合の選択肢については、こちらで解説します。

高校生が学校に行きたくない理由10選

高校生が学校に行きたくない主な理由は、以下のとおりです。

  • 楽しく過ごせる友達がいない
  • 勉強に追われる日々が不満
  • 授業のレベルが合わない
  • 合わない先生がいる
  • ルールに納得できない
  • 周囲からのプレッシャーがある
  • 高校生活に明確な目的がない
  • 高校生活の理想と現実にギャップを感じている
  • 進路を考えるのがつらい
  • 高校とは関係ない理由で、高校生活もつらい

よくあるのは、友達や先生との人間関係が原因のケースです。高校では中学校より多くの人と関わるため、人間関係に気を遣う場面が多くなります。そこでストレスを感じ、学校に行きたくないと思うのです。

また、勉強ばかりの生活にストレスを感じたり目的がないために無気力になったりするケースもあります。これは今の学校というより高校生活そのものが原因と言えるでしょう。

さらに、失恋や家族の問題など、高校とは関係ない理由で学校に行きたくない人もいるでしょう。ただ、これはよくあることなので、決してあなたが弱いわけではありません。

高校が楽しくない原因や高校に通う理由、高校生活を楽しくする方法について、以下のコラムで解説しています。こちらもぜひご覧ください。

学校に行きたくない高校生ができる対処法

学校に行きたくない高校生ができる対処法は、以下のとおりです。

  • 周りの人に相談する
  • 専門家や支援機関に相談する
  • 学校に行くメリットについて考える
  • 学校に行くデメリットについて考える
  • 学校に行くメリットとデメリットを比較して判断する
  • デメリットを軽減する工夫をする
  • 教室以外の学校内の居場所を探す
  • 学校以外の居場所を探す
  • いま在籍している学校に行かない選択肢を調べる
  • 学校に行かなかった人の価値観に触れる
  • 勉強を継続する

まず、周りの人や専門家、支援機関に相談してみましょう。相談することで解決策が見つかる可能性がありますし、人に話を聞いてもらうだけでも気持ちは軽くなります。

また、学校の存在意義について考えるのもオススメです。メリットとデメリットを比較して、自分の中で学校に行く理由・行かない理由をハッキリさせておくと、漠然とした不安は少なくなります。

加えて、教室に居づらいならば保健室や図書室、学校に居づらいならば学習塾やアルバイト先など、自分の居場所を探してみてください。自分の居場所があれば、無理に学校に行かなくてもいいと思えるようになります。

ただ、学校に行かない選択をしても、勉強は可能な範囲で続けるのがオススメです。将来どのような人生を歩むにしろ、勉強は多少必要になってきます。学習塾などを活用し、勉強を続けていきましょう。

学校に行きたくないと思ったときの対処法やアドバイス、疲れた気持ちを解消する方法など、以下のコラムで解説しています。こちらもぜひご覧ください。

学校に行きたくない高校生にオススメしないNG行動

この章では、学校に行きたくない高校生にオススメしないNG行動について解説します。

NG行動①自己否定する

自己否定とは、自分を責めるような思考で自分自身を否定することです。自己否定すると気分が下がり、自分の存在意義まで見失う可能性があります。

自己否定しても学校に行きたくないという気持ちは変わりませんし、心理的負担がさらに増えます。なんでもポジティブに捉えようとまでは言いませんが、自分自身を責めることなく、大事にしてください。

自己否定する人の特徴や原因、自己否定しがちな性格を克服する方法については、以下のコラムで解説しています。こちらもぜひご覧ください。

NG行動②一人で抱え込む

こちらで周りの人や専門家に相談することを紹介しましたが、逆に一人で抱え込むのはNGです。一人で抱え込むと選択肢が狭まり、極端な行動に出る可能性もあります。

また、悩みやストレスを一人で抱え込むと心身に影響が出て、体調を崩す場合もあります。周りの人は決して迷惑だとは思っていませんから、一人で抱え込まずに相談してみましょう。

もし、周りの人に話しづらい場合は、各自治体の相談窓口がオススメです。電話に加え、SNSで気軽に利用できるケースもあるので、近くの自治体を調べてみてください。(参考:福島県県南保健福祉事務所「ストレスを一人で抱え込んでいませんか?」、鹿児島県自殺予防情報センター「ひとりで悩まないで~一人ひとりの大切ないのち~」

NG行動③無理やり学校に行く

学校に行きたくないのに、無理やり学校に行くのはオススメしません。なぜなら、体調が悪化したりさらに学校が嫌になったりして、学校に行きたくない気持ちが増幅する可能性があるからです。

学校に行きたくないという気持ちがある以上、無理やり学校に行っても今後学校に行きたいと思える可能性は低いでしょう。

文部科学省の調査では、不登校経験者が「当時学校に行かなくてよかった」と不登校だった期間を肯定的に捉えている人もいることがわかっています。(参考:文部科学省「『不登校に関する実態調査』 ~平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書~」

そのため、無理やり学校に行く必要はありません。自分の中で学校に行きたいと思えたときに行けばいいのです。

学校に行きたくない高校生にしてはいけないNG対応

学校に行きたくない高校生にしてはいけないNG対応は、以下のとおりです。

  • 登校を無理強いする
  • 感情的に叱りつける
  • 訴えや相談を聞きながす
  • 理由を無理に聞き出す
  • 今の学校への登校にこだわる

お子さんが学校に行きたくないのに無理やり行かせようとすると、さらにストレスがかかってしまいます。

また、感情的に叱りつけたり理由を無理に聞き出そうとしたりすると、お子さんが恐怖を覚えて話してくれなくなるため、控えましょう。

訴えや相談を聞きながすことも、お子さんからの信頼を損なう行為になるので避けてください。お子さんがSOSを出せない状況に追い込むことにつながります。

さらに、今の学校への登校にこだわる必要はありません。人間関係が問題なら、転校すれば解決する可能性があります。お子さんとよく話し合って決めましょう。

学校に行きたくない子どもに親ができる対応やNG行動、心がけたいポイントなど、以下のコラムで解説しています。こちらもぜひご覧ください。

学校に行きたくない高校生に親ができる対応

前提として、親ができることはお子さんが学校に行きたくない理由によって変わります。よくある学校に行きたくない理由は、以下のとおりです。

  • 自分のペースで勉強したい
  • 学校にいいイメージがない
  • すぐに働きたい・仕事をしたい
  • 高校そのものや、高卒の学歴に意味を感じない
  • 勉強や学歴について、安易に考えている
  • 中学校で不登校を経験したので高校受験・進学ができないと思っている
  • 精神的に疲弊していて高校に行く気力がない
  • やりたいことがはっきりしている

まず、どんな理由でも、頭ごなしに否定せず、お子さんの気持ちを受け止めましょう。お子さんの意見を聞いたうえで、親御さんの考えを話してみてください。

お子さんが自分の意見を持っている場合でも、まだ知らない世界があり、親御さんの意見を聞いたら考えが変わるかもしれません。

例えば、すぐに働きたい・仕事をしたいと思っていても、中卒で社会人経験がない人の正規雇用は少ないという現実を知れば、高校には行っておこうと考えが変わるケースもあります。

親御さんの意見を押し付けるのはNGですが、新たな視点を与えるのはいいことです。お子さんがベストな選択ができるよう、サポートしましょう。

精神的に疲弊している場合は、まず食事を食べさせたり規則正しい生活をさせたりなど、エネルギーの回復に努めるのがオススメです。心身が元気になると、次のステップに進めるようになります。

以下のコラムでは、理由別の詳しい対応や高校に行かないメリット・デメリット、大学に進学するためのステップなどについて解説しています。こちらもぜひご覧ください。

高校生が今の学校に行かなかった場合の選択肢

この章では、高校生が今の学校に行かなかった場合の選択肢について解説します。転校・編入、学校以外の居場所などさまざまな選択肢があります。

あなたが今の学校に行きたくない理由と照らし合わせて、選択肢を検討してみてください。

選択肢①通信制高校

学校に行きたくない理由が、人間関係や勉強以外の時間を確保したいという人は、通信制高校への転校もおすすめです。

通信制高校とは、通信教育で学習する高等学校課程のことです。基本的に毎日通学する必要がないため、場所を選ばずに勉強できる点が特徴です。(参考:文部科学省「高等学校通信教育の質の確保・向上」

学校から送られてくる教科書や動画などの教材を利用して、自宅で学習します。成績は、レポートの提出やテストの点数で決まります。卒業の要件を満たせば、高校卒業資格が得られ、最終学歴は高校卒業(高卒)になります。

学習以外の時間を確保したい人や、自分のペースで学習したい人にオススメです。

通信制高校は、2023年時点で、全国に289校あります。うち、公立定時制高校が78校、私立定時制高校が211校です。(参考:文部科学省「学校基本調査-令和5年度 結果の概要-」

通信制高校の生徒数は、2022年時点で、26万4974人います。うち、公立通信制高校に5万7437人、私立通信制高校に20万7537人が在籍しています。(参考:文部科学省「学校基本調査-令和5年度 結果の概要-」

通信制高校の種類や学費、入学試験の特徴など、以下のコラムで解説しています。こちらもぜひご覧ください。

選択肢②定時制高校

学校に行きたくない理由が、生活スタイルが合わない、勉強以外にやりたいことがあるという人は、定時制高校への転校もおすすめです。

定時制高校とは、夜間、もしくは昼間の決められた時間に通学して学習する高等学校課程のことです。基本的に全日制高校より1日の授業時間が少ない場合が多く、通学する時間帯も選べるのが特徴です。(参考:文部科学省「三 新制高等学校の発足:文部科学省」

定時制高校は、1948年に勤労青少年、つまり就業などのために全日制高校に進学できない青少年のために発足しました。

全日制高校とは異なる時間帯にも授業を受けられるため、働きながら高等学校教育を受けたい人や、自分のペースで学びたい人にオススメです。

定時制高校は、2023年時点で、全国に621校あります。うち、公立定時制高校が595校、私立定時制高校が26校です。(参考:文部科学省「学校基本調査-令和5年度 結果の概要-」

定時制高校の生徒数は、2023年時点で、7万389人います。うち、公立定時制高校に6万8152人、私立定時制高校に2237人が在籍しています。(参考:文部科学省「学校基本調査-令和5年度 結果の概要-」

定時制高校の種類や学費、入学試験の特徴など、以下のコラムで解説しています。こちらもぜひご覧ください。

選択肢③全日制高校

学校に行きたくない理由が、人間関係や授業のレベルが合わないことだという人は、全日制高校への転校もおすすめです。

全日制高校とは、平日の朝から夕方にかけて、毎日決められた時間に通学して学習する高等学校課程のことです。一般的に、日中の朝8時ごろから夕方16時ごろまでに授業が行われる点が特徴です。(参考:文部科学省「高等学校制度の概要 資料3」

学校行事や課外活動も多いため、安定した生活リズムを保ちたい人や、勉強以外の活動にも興味がある人にオススメです。

2020年時点で、全日制高校は全国に4702校あり、高等学校全体の約84.0%を占めています。(参考:文部科学省「高等学校教育の現状について」

全日制高校の種類や学費、入学試験の特徴など、以下のコラムで解説しています。こちらもぜひご覧ください。

選択肢④高等専修学校・高等専門学校(高専)

高校以外の学校として、高等専修学校や高等専門学校(高専)という学校もあります。

高等専修学校の特徴

  • 簡単に言えば、専門学校の基礎版
  • 医療・ファッション・工業などの分野で、主には職業で必要なこと、社会に出て役立つ実践的なことを学べる
  • 授業は、座学だけでなく、実習・実技が多い

高等専修学校は、仕事に直結する知識やスキルを学びたい人や、そのための資格を取得したい人におすすめです。

高等専門学校(高専)の特徴

  • 主には技術者になることを目的にした学校
  • 5年一貫で、五教科などの一般科目と、工学・技術・商船などの専門科目の両方を学ぶ(商船学科は5年6か月)

高等専修学校も高専も、高校の普通科で学ぶ内容よりも専門的なことを学びます。そのため、自分に合うかどうかをしっかり検討しましょう。

高等専修学校・高専のメリットや違い、就職について、以下のコラムで詳しく解説しています。こちらもぜひご覧ください。

選択肢⑤チャレンジスクール・エンカレッジスクール

チャレンジスクールとは、不登校や高校中退を経験した人が、自分のライフスタイルや学習ペースに合わせて通う昼夜間の定時制・総合学科・単位制の高校です。

午前・午後・夜間のいずれかを選択して通うことができ、基本は4年間かけて学んで卒業を目指します。

また、エンカレッジスクールとは、小学校・中学校で十分能力を発揮できなかった生徒さんを対象に、勉強や学校行事、部活動などを通して学校生活を充実させる全日制の高校です。

二人担任制を導入しているのが特徴で、一人ひとりへのきめ細かい指導が可能です。テストの点数よりも努力を評価してくれるのも、エンカレッジスクールならではと言えます。(参考:東京都教育委員会「多様なタイプの学校の紹介」

チャレンジスクールの特徴やカリキュラム、エンカレッジスクールとの違いについて、以下のコラムで詳しく解説しています。こちらもぜひご覧ください。

選択肢⑥フリースクール

フリースクールとは、さまざまな理由で、学校に行かない選択をした子どもたちが通える学校以外の学びの場のことです。

主に学習活動、教育相談、体験活動を行い、同年代の友達との交流ができます。

2015年度の文部科学省の調査では、全国に474のフリースクールが確認されています。(参考:文部科学省「フリースクール・不登校に対する取組」

なお、多くのフリースクールは、NPO法人や民間企業、個人が運営しています。

また、フリースクールでは個別の学習支援に加え、職場体験や相談・カウンセリングを実施しているところもあります。一般的な学校とは異なり、一人ひとりのペースで学習を進められるのがメリットです。

フリースクールのメリット・デメリットや探し方、選び方など、以下のコラムで詳しく解説しています。こちらもぜひご覧ください。

選択肢⑦学習塾・家庭教師

学校と名のつくところに通わなくても、学習塾や家庭教師を利用すれば勉強は続けられます。新たな居場所になる可能性もあるので、学校には行きたくないけど勉強はしておきたいと感じるなら、検討してみてください。

できるなら、学校に行かないことや不登校に理解のある学習塾・家庭教師のほうが居心地がいいでしょう。ホームページを見たり体験授業で話を聞いたりして、自分の考えを受け入れてくれるか判断してみましょう。

我々キズキ共育塾は不登校・中退経験者など、さまざまな状況の生徒さんが通塾した経験があります。また、1対1の完全個別指導なので、一人ひとりのペースで勉強を進められます。

こちらも参考にして、興味が湧いたらぜひ気軽に問い合わせてみてください。

選択肢⑧高卒認定試験

高卒認定試験に合格すると、高校を卒業せずに大学や専門学校に進学できます。

高卒認定試験の特徴

  • 試験に合格すれば、高卒資格が必要な大学や専門学校の受験・入学が可能になる
  • 試験内容は、比較的簡単
  • 満16歳以上であれば受験できる
  • 年に2回、各都道府県で実施される
  • 昔は「大検」と呼ばれていた

高卒認定試験は、以下のような人にオススメです。

  • 大学や専門学校に進学したい人
  • しばらくの間、今の高校以外の学校にも行きたくない人

高校をやめる決断ができない人は、「高校に在籍しながらチャレンジして、合格したら高校をやめる」こともできます。

また、高校に1年以上在籍して、単位を取得している科目があるなら、受験を免除される科目もあります。

高卒認定試験は、比較的簡単な試験ですが、高卒認定試験対策を行っている塾を頼った方が効率的に勉強・合格できます。

高卒認定試験に関しては、以下のコラムで詳しく解説しています。こちらもぜひご覧ください。

選択肢⑨就職

アルバイト(非正規雇用)であれ正社員(正規雇用)であれ、自分でお金を稼ぐということは自立につながり、その先のさまざまな可能性につながります。

労働を通じて社会を知ることで、新しい気づきに出会える場合もあります。

高校をやめて働いている人の中には自分の経歴を恥ずかしいと思う人もいるのですが、恥ずかしく思う必要は全くありません。

ただし残念ながら、以下のような注意点があります。

  • 高校をやめて学歴が中卒のままの人には、仕事の選択肢は少ない
  • 「アルバイトとして働き続けても将来が見えない」「正社員だけど職場環境が悪すぎる」などと悩む人もいる

しかし、「もう一度学び直して状況を変える」ことはもちろん可能です。

高校をやめて働いて充実した日々を過ごしている人は、あなたの周りにはいなくても、社会には確かにいます。

ただし、仕事の選択肢を増やすためには、働きながらでもいいので、通信制高校や定時制高校の卒業や、高卒認定試験の取得をオススメします。

中卒からの就職については、以下のコラムで詳しく解説しています。こちらもぜひご覧ください。

学校に行きたくない高校生の相談先

学校に行きたくない高校生の相談先は、以下のとおりです。

  • 自治体の高校生向け相談窓口
  • 病院
  • カウンセラー
  • フリースクール
  • 不登校に対応した学習塾/予備校/家庭教師など
  • そのほか、不登校のサポート団体

近くの自治体の相談窓口を探すときは、「住んでいる地域+高校生+悩み相談」と検索すると、ヒットしやすくなります。体調不良があれば、病院での診察のときに医師に相談するのもオススメです。

教室には行けないけど学校には行けるという場合であれば、スクールカウンセラーに相談するのもいいでしょう。スクールカウンセラーがいる学校といない学校があるので、あらかじめ聞いておいてください。

フリースクールや不登校に対応した学習塾などでは、無料相談・体験を実施しているケースがあります。今の学校以外の選択肢として、頼ってみるのもアリです。

ほかにも、不登校状態にある生徒さんをサポートするNPO団体などもあるので、気になるところがあれば話をしてみてください。

不登校状態にある生徒さんの相談先やオススメの過ごし方など、以下のコラムで詳しく解説しています。こちらもぜひご覧ください。

高校生時代に学校に行きたくないと思っていた人の体験談

Aさんはいわゆる進学校に通っていました。

勉強や人間関係などは至って順調で特に苦労していたわけではありませんでしたが、高校2年生の夏にふと、高校に行っている理由がわからなくなり、徐々に不登校になっていきました。

高校に行っていない間に昼夜逆転の生活になり、罪悪感があったと言います。しかし、高校へ再度行くことはなく、11月くらいに中退しました。

ただ、なんとなく大学には行きたいと思っていたため、高卒認定試験の受験を考えていました。そんなときに、高卒認定試験の勉強ができる学習塾としてキズキ共育塾を見つけ、窓口担当者が優しかったことから入塾を決めました。

キズキ共育塾で学習を重ね、18歳になる年度の夏に高卒認定試験に合格。大学は立教大学を第一志望として、再び勉強を始めました。

当初は少し遊んでいた時間もあったようですが、志望校が固まった8月以降は勉強中心の生活を送りました。

高校時代の勉強を復習しつつ、過去問にも取り組み、Aさんは第一志望だった立教大学の文学部に合格しました。

高校時代に不登校・中退を経験したAさんは、当時の選択をアリだったと語ります。少なくとも、高校くらいなら、やめたところでいくらでもやり直せる・取り戻せるという実感があったそうです。

一人で思いつめず、ほかの人を頼って自分の目標を達成したいい例と言えます。

まとめ~学校に行きたくないのは悪いことではありません~

学校は行かなければならないという固定観念があると、学校に行きたくないと思っている自分は悪いと考えることがあるかもしれません。

しかし、高校に行かなくても選択肢はたくさんありますし、高校に行かなかったからといって将来が決まるわけでもありません。

学校がつらい場所であるならば、心身の健康を守るために、あえて学校以外の場所で過ごす選択をするのも悪いことではありません。

学校に行きたくないと思ったら、一人で抱え込まず、まずは家族や友人などの周囲の人に相談してみてください。

また、自治体の相談窓口やキズキ共育塾のような不登校に理解のある学習塾なども頼ってみましょう。

Q&A よくある質問

学校に行きたくない高校生にオススメしないNG行動はありますか?

以下が考えられます。

  • 自己否定する
  • 一人で抱え込む
  • 無理やり学校に行く

詳細については、こちらで解説しています。

高校生が今の学校に行かなかった場合の選択肢はありますか?

以下が考えられます。

  • 通信制高校
  • 定時制高校
  • 全日制高校
  • 高等専修学校・高等専門学校(高専)
  • チャレンジスクール・エンカレッジスクール
  • フリースクール
  • 学習塾・家庭教師
  • 高卒認定試験
  • v就職

詳細については、こちらで解説しています。

監修 / キズキ代表 安田祐輔

やすだ・ゆうすけ。発達障害(ASD/ADHD)によるいじめ、転校、一家離散などを経て、不登校・偏差値30から学び直して20歳で国際基督教大学(ICU)入学。卒業後は新卒で総合商社へ入社するも、発達障害の特性も関連して、うつ病になり退職。その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。経歴や年齢を問わず、「もう一度勉強したい人」のために、完全個別指導を行う。また、不登校の子どものための家庭教師「キズキ家学」、発達障害やうつ病の方々のための就労移行支援事業所「キズキビジネスカレッジ」も運営。

【新著紹介】

『学校に居場所がないと感じる人のための 未来が変わる勉強法』
(2022年9月、KADOKAWA)
Amazon
KADOKAWA公式

【略歴】

2011年 キズキ共育塾開塾(2023年7月現在10校)
2015年 株式会社キズキ設立
2019年 キズキビジネスカレッジ開校(2022年7月現在4校)

【メディア出演(一部)】

2022年 NHK総合「日曜討論」(テーマ:「子ども・若者の声 社会や政治にどう届ける?」/野田聖子こども政策担当大臣などとともに)

共同監修 / キズキ相談担当 半村進

はんむら・すすむ。1982年、茨城県生まれ。東京大学文学部卒。
小学校時代から転校を繰り返し、運動ができないこと、アトピー性皮膚炎、独特の体形などから、いじめの対象になったり、学校に行きづらくなっていたことも。大学に入学してようやく安心できるかと思ったが、病気やメンタルの不調もあり、5年半ほど引きこもり生活を送る。30歳で「初めてのアルバイト」としてキズキ共育塾の講師となり、英語・世界史・国語などを担当。現在はキズキの社員として、不登校・引きこもり・中退・発達障害・社会人などの学び直し・進路・生活改善などについて、総計1,000名以上からの相談を実施。

【執筆記事・インタビューなど(一部)】

日本経済新聞 / 朝日新聞EduA / テレビ東京 / 不登校新聞 / 通信制高校ナビ

サイト運営 / キズキ

「もう一度学び直したい方」の勉強とメンタルを完全個別指導でサポートする学習塾。多様な生徒さんに対応(不登校・中退・引きこもりの当事者・経験者、通信制高校生・定時制高校生、勉強にブランクがある方、社会人、主婦・主夫、発達特性がある方など)。授業内容は、小学生レベルから難関大学受験レベルまで、希望や学力などに応じて柔軟に設定可能。トップページはこちら。2024年10月現在、全国に11校とオンライン校(全国対応)がある。

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