「テスト勉強、どうしたらいいの?」 中高生のための効率的なテスト勉強方法を解説
こんにちは。一人ひとりのための勉強法を一緒に考える完全個別指導塾・キズキ共育塾の内田青子です。
中高生のあなたは、中間テスト・期末テストの勉強をどのようにやっていますか?定期テストを前に、次のようなお悩みをお持ちではないでしょうか?
- 「テストがあるけど、何から手をつけていいのかわからない」
- 「いつも点が悪いから、勉強したくない」
- 「テストをがんばる意味があるのかな?」
筆者も中学高校時代の中間期末テストが憂鬱(ゆううつ)だった記憶があります。
度々テストがある上に、5教科に加えて体育や家庭科まで…。効率的に勉強するのはかなり大変だったなと思い出します。
さて、私たちキズキ共育塾は、完全個別指導でたくさんの人たちに勉強を教えてきました。
「テスト勉強、どうしたらいいの?」というお悩みにも、数多くのアイデアがあります。
今回は、そんなキズキ共育塾の経験に基づき、オススメで効率的な定期テスト勉強の方法をご紹介します。
あなたのテスト勉強のお役に立つと思いますので、ぜひご覧ください。
目次
【全教科共通】テスト勉強の基本
まずこの章では、全教科共通のテスト勉強方法と成績をアップさせるコツをご紹介します。
基本①準備期間〜2週間前から始めよう〜
テスト勉強は、テスト本番の約2週間前から始めればOKです。
「テスト期間(部活が中止になったりする期間)」や「試験範囲の発表」がある学校なら、それからでOKです。
もっとがんばりたい人は、3~4週間前から準備をしましょう。
基本②共通する勉強方法〜授業の内容を復習しよう〜
定期テストは、「授業の内容」から出題されます。
つまり、「授業で学習したこと」の復習・暗記を中心に行うことが、テストでよい点数を取ることにつながる、ということです。
テスト勉強のためには、以下のものを準備しましょう。
- 教科書(テキスト)の出題範囲のページ
- 授業や宿題で配られたプリント
- 授業で取ったノート
これらを準備して、「出題範囲」をしっかり復習・暗記しましょう。
「何が出題されるのか」を知るためには、普段からしっかり授業を聞いていることが大切です。
先生が授業中に「テストに出すぞ」「ここは重要だ」などと言った部分が出ることもよくあります。
5教科以外の体育や家庭科などの筆記テストも、テスト範囲を復習・暗記することは同じです。
【全教科共通】テスト勉強のための効率的な方法9選
この章では、全教科に共通して効果的なテスト勉強(対策)の方法をお伝えします。
方法①毎日の授業をちゃんと受けよう
やはり、毎日の努力の積み重ねがテストの点につながります。
日々の授業をしっかり受けて、予習・復習も行いましょう。
特にテスト期間にまとめて勉強することが苦手な人は、毎日10分でも30分でも少しずつ勉強を積み重ねましょう。
そうすることで、テスト期間に入ったときには学力の積み上げができています。
…と言うのは簡単ですが、部活が忙しかったり、勉強が好きじゃなかったりすると、毎日全ての授業に一生懸命取り組むのは大変なことですよね。
また、すでにテスト期間に入っていたりすると、今回のテストには間に合わないかもしれません。
そんな人は、(これからはちょっとでも授業をきちんと受けることを意識しつつ、)②以降の方法を試してみてください。
方法②テスト範囲を把握しよう
定期テストは、決まった範囲から出題されます。
最初にテストの範囲を確認することが重要です。
これまでの授業などでテスト範囲を把握できている場合は、その範囲をしっかり勉強しましょう。
テスト範囲がわからない場合は、「教科書の何ページから何ページまで」「このプリントから出る」「この問題が大切」などを、友達や先生に確認しましょう。
友達よりも、先生の方がオススメです。
なぜなら、(当たり前ですが)先生の方が正確だからです。
ただ、もしかしたら「授業中に言ったのに聞いていなかったのか」などと怒られるかもしれません。ですので、いったん友達に聞いた後に、先生に「念のための確認です」「特に重要なのはどこですか」などと聞いてもよいでしょう。
不登校などで先生に聞きづらいときは、親から先生に聞いてもらっても大丈夫です。
方法③わからないところは先生に質問しよう
勉強でわからない部分があれば、担当の先生にとにかく質問に行きましょう。
わからない部分以外にも、改めて「今回のテスト範囲、どこが重要なポイントでしょうか」と聞いてみるのもアリです。
先生は、生徒にいい点を取ってもらいたいと思っています(特に高校では、先生も赤点を取らせたくありません)。
具体的に「この問題が出る」とは教えてくれないでしょうが、質問に行けばいろいろ教えてくれるはずです。
また、その先生が嫌いでも、質問しているうちに先生との関係がよくなるかもしれませんよ。
方法④50分勉強・10分休憩のサイクルをつくろう
中学・高校は、授業時間が50分のところが多いと思います。
テスト勉強も、授業時間に合わせて50分勉強→10分休憩→50分勉強のサイクルで実施するとはかどります。
人間の集中力は、そんなに長くは続きません。
適切に休憩を挟むことで、総合的には集中できる時間も長くなります。
「50分勉強するのは無理だな…」と思う人は、最初は10分、20分、30分などから始めるようにしましょう。
方法⑤朝早めに学校に行って自習しよう
学校に早めに行って、自習しましょう。
いつも行う必要はなく、テスト期間だけでも大丈夫です。
いつもと違う時間に登校して勉強することで、「がんばらないと」と気持ちを引きしめることができます。
方法⑥友達と一緒に勉強しよう
一人で勉強するのが苦痛な場合は、友達と一緒に楽しみながら勉強しましょう。
友達ができていたら「私もがんばらなきゃ」と思えますし、ノートのあやふやな部分などをお互いに情報交換ができます。
ただし、つい遊び始める友達と集まるのは逆効果ですので、注意が必要です。
方法⑦同じ問題を何回も繰り返して解こう
一回解けたはずの問題なのに、次に同じ問題を見たときには解けなかった…という経験はありませんか?
人の記憶は、残念ながらなかなか定着しません。
繰り返し解くことによって、記憶に残るのです。
一回解けた問題も繰り返し解くことによって、常に答えられるようになります。
方法⑧「立って音読」など、自分に合う暗記方法を見つけよう
勉強の中でも、特に暗記については、「座った姿勢で、書いて(読んで)覚える」という方法が一般的ではないでしょうか。
実は暗記には、それ以外にも方法があるのです。
例えば、ある英単語帳を暗記しようとするときに、
「座って/立って/歩きながら」と、
「書く/黙読/音読」
を組み合わせて各方法を試してみると、自分に合う暗記方法が見つかります。
英単語以外にも、古文の文法、現代文の文学史、歴史年表、数学の公式など、「暗記しなきゃいけないもの」にオススメです。
暗記の方法については、他にも記事で詳しく述べていますので、気になるようでしたらご覧ください。
方法⑨先輩から過去問やテスト情報を手に入れよう
ある範囲の「重要な部分」は、去年も今年も同じです。
先輩や、先輩と仲のよい友達などを通じて、同じ範囲の過去のテストを入手すると、どんな問題が出やすいのかがわかります。
特に、「教科書の内容に基づいたテスト」や「同じ先生が担当した年度のテスト」は、より参考になります。
全く同じ問題が出ることもあり、同じではなくても似た問題が出たりと、傾向に沿った対策ができるようになります。
【教科別】テスト勉強のおすすめ方法
ここからは、科目別のおすすめテスト勉強法を、指導経験豊富なキズキ共育塾の実績に基づいてお伝えします。
①英語〜「文法・単語・熟語は、例文で覚えよう」ほか〜
■1.文法・単語・熟語は、例文で覚えよう
文法・単語・熟語は、シンプルな例文にして覚えましょう。
なぜ例文で覚えるのがよいかというと、応用が効くからです。
テスト範囲に出てきた例文でもよいですし、自分で例文をつくって先生に正しいか確認する方法もアリです。
例えば、「年齢」を意味する「years old」という熟語です。
これを、
「私は15歳です。」
→「I am fifteen years old.」
という例文で覚えるようにしてみましょう。
すると、
「法隆寺は千四百年前に建てられました(=法隆寺は千四百歳です)。」を、
「Horyuji Temple is one thousand four hundred years old.」
と英訳する応用ができるのです。
別の例をご紹介します。
「会う(meet)」の過去形、「met」について、例文は次のとおりです。
「私は、昨日、田中さんに会いました。」
→「I met Mr. Tanaka yesterday.」
この例文の、主語、相手、日付を変えれば次のような文章をつくることができます。
「父は、先月、私の従兄弟と会いました。」
→「My father met my cousin last month.」
このように、例文で覚えておけば、主語と数字を入れ替えられれば、いろいろな文を作ることができるようになるのです。
■2.単語・熟語を覚えるときは、「聞く」「言う」も行おう
単語や熟語を覚えるときに、理想を言えば、単語帳についているCDを「聞く」、「発音を真似て口に出す」という方法がオススメです。
リスニング問題が出る場合にその対策になることはもちろん、耳と口を使うことで「書く」だけよりも記憶が定着しやすくなります。
■3.最終手段、単語の意味を少しだけ覚えよう
例文で覚えるのが大変、CDを聞くのが面倒(CDを持っていない)、単語の意味もなかなか覚えられない…ということもあるでしょう。
そんなときは、単語の意味を少しだけ覚えるようにしましょう。
英単語には様々な意味があり、教科書や単語帳にも意味がズラッと並んでいることも珍しくありません。
そんな単語を覚えるコツとしては、たくさんある意味のうち、最初の2つまでを覚えるようにするのです。
高校受験や大学受験に向けては、もっと意味を覚える必要があるかもしれません。
ですが、「とりあえず、今回のテストをなんとかする」のであれば、「知っている意味が0から2になる」だけでも効果がありますよ。
②国語〜「現代文は語彙力を身につけよう」ほか〜
■1.現代文は語彙力を身につけよう
現代文は、語彙力(ごいりょく)が大切です。
「語彙力がある」とは、簡単に言うと、「いろんな言葉とその意味を知っている」ということです。
中学生のあなた。
「針小棒大」「乗り掛かった船」「提灯に釣鐘」という言葉をご存知ですか?意味を説明できますか?
高校生のあなた。
「形而上」「テクスト」「阿諛」という言葉をご存知ですか?意味を説明できますか?
上記は高校受験や大学受験にもよく出る言葉なのです。ですが、どれもちょっと難しい言葉なので、いきなり見たら戸惑いますよね。
繰り返すとおり、定期テストの問題は、基本的には教科書やプリントの範囲から出されます。
テスト範囲にある言葉は、「読み書きと、意味の説明」ができるようにしましょう。
具体的には、知らない言葉・理解があやふやな言葉が出てきたら、国語辞典で調べることをおすすめします。
また、日頃から語彙力をつけておくと、教科書やプリントの理解も深まり、テストの点も上がります。
中学生・高校生向けの『現代文のキーワード集』のような参考書を読んでおくと効果的です(高校受験・大学受験にも役立ちますよ)。
■2.現代文は論理展開・論理構造を整理しよう
ちょっと難しい言い方かもしれませんが、授業で教わった文章は、論理展開・論理構造を整理しておきましょう。
例えば、次のようなことです。
- 筆者の主張(言いたいこと)は何だろう
- 導入(最初に言っていること)で一般論を述べた後、その一般論を肯定しているか否定しているか
- 具体例、反論、再反論など、文章の構造はどうなっているのだろうか
授業のノートを見直して、それらを理解しておくことが大切です(理解できなければ、先生に質問に行きましょう)。
■3.古文と漢文は、文法と現代語訳を覚えよう
古文と漢文は、範囲の文法(助動詞、返り点など)を覚えるようにしましょう。
文法を覚えておくと、教科書やプリントと異なる文章が出題されても意味を理解することができます。
「とにかく今回のテストをなんとかしたい」「でも文法を覚える自信や時間がない」という場合で、さらに「教科書やプリントと同じ文章が出るとわかっている」場合は、その文章の現代語訳と全体のストーリーを覚えておきましょう。
全体の流れを理解していれば、文法を理解していなくても、意味を問う問題には回答できます。
③数学〜「まずは例題と練習問題を押さえよう」ほか〜
■1.まずは例題と練習問題を押さえよう
教科書の例題と練習問題は、大問1に出やすいです。
まずは例題・練習問題を押さえることで、点の取りこぼしを防ぐことができます(別の言い方をすると、点の底固めができます)。
また、例題と練習問題が解けないうちは、発展問題・応用問題も理解できません。
例題と練習問題をマスターした上で、発展問題・応用問題にチャレンジしましょう。
■2.公式を覚えよう
数学は、公式を覚えていないと解けない問題がたくさんあります。
逆に言うと、公式を覚えておくと、教科書の例題・練習問題とちょっと違う問題が出題されときにも対応できるようになります。
例題・練習問題をマスターしながら、公式もきちんと覚えましょう。
公式は、「なぜこういう公式になるのか」「この公式で何がわかるのか」といった、「意味」もセットで理解すると覚えやすいです。
ですが、公式の意味は、上手に説明してくれる人がいないとなかなか理解できないこともよくあります。
意味を理解できないときには、公式そのものと使い方だけは丸暗記しましょう。
④理科〜「動画で理解を深めよう」ほか〜
■1.動画で理解を深めよう
他の科目と比べて、特に理科では動画の活用をオススメします。
残念ながら、理科の話は、教科書を読むだけでは「つまり、どういうこと?」というのがわかりづらいのです。
そこで、教科書や先生の説明では理解できない部分の理解に、CGなどでわかりやすく解説してくれている動画が役に立ちます。
Youtubeを「物理 初心者」「地学 中学生向け」などで検索してみましょう。
きっと、わかりやすく説明する動画が見つかるはずです。
動画でざっくりとした意味を理解すれば、テスト勉強にも役立ちます。
テスト勉強とは全く関係のない動画もありますので、「受験ユーチューバー」や「予備校のチャンネル」などをオススメします。
■2.理科への興味を持とう
「直近のテスト対策」には向いていないかもしれませんが、長期的に理科への理解を深めるためには、日頃から理科への興味を持つことを始めてみましょう。
例えば、次のようなことです。
- 「磁界の話って、実生活でどう利用されてるの?」
- 「直流と交流の違いって、じゃあ実際はどういうことなの?」
具体的には、市販の工作キットを買って電子回路を組み立てるなどを行うと、「教科書に書かれていたこれは、こういう意味だったのか」と理解できるようになります。
他にも、「理科実験教室」「化石発掘体験会」「ジオパークガイドツアー」のようなイベントに参加すると、楽しみながら覚えることができます。
近くでそういうイベントがないか、インターネット検索で探してみましょう。
⑤社会〜「勉強範囲を細かくわけよう」ほか〜
■1.勉強範囲を細かくわけよう
社会科目全般は、一度に何ページ分も勉強して覚えようとする…というやり方でもいいのですが、これまでにそれで効果が出なかった人には、テスト範囲を細かくわけて勉強する方法があります。
例えば、「政治・経済」のテストで「選挙・国会」の単元がテストに出るとき、次のように細かくわけてみるのです。
「国会」には「衆議院」と「参議院」がある
↓
「衆議院」についての記述だけ拾う
↓
「衆議院」の中でも「被選挙権の年齢」だけ覚える(25歳ですね)
↓
一つでも覚えたらOKとして、小さな範囲を可能な限り覚えていく(例えば次は「衆議院」の「選挙方式(=小選挙区比例代表並立制)」「任期(=4年)」「解散(=ある)」など)。
このように、範囲を細かくわけて勉強を積み重ねることで、テストの点数が上がっていきます。
■2.日本史は、年表をながめよう
社会の中でも、特に日本史では、テスト範囲の年表を眺めるとよいでしょう。
教科書や資料集の巻末に年表が載っていますので、見てみてください。
年表で全体の流れを理解することで、それぞれの出来事への理解が深まり、テストの点も上がります。
■3.日本史は、出来事のストーリーを意識しよう
年表をながめた後に、年表に書かれている出来事のストーリーを意識すると、さらに点数が上がります。
例えば「平城京から長岡京への遷都」「長岡京から平安京への遷都」が範囲にあるなら、「なぜ2回の遷都を行ったか」「どんな関係者がいるか」などをざっくりと説明できるようになっておきましょう。
■4.日本史・世界史は「まとめ」をつくろう
この方法はちょっとレベルが高い話ですので、可能そうなら試してみましょう。
定期テストでは出題される時代が限られるので、その範囲を覚える…というのは繰り返し伝えるとおりです。
その上で、特に論述問題を出す先生なら、友達と「まとめ」をつくり合う方法がオススメです。
「僕は織豊政権の禁教令の流れを作るから、A君は対明外交の変化を、B君は大名統制の流れについてまとめて、みんなで見せ合おう」といった感じです。
ただ、学生同士でつくった「まとめ」は必ず正しいとは限りません。ですので、みんなで見ながら確認し合うことで、より理解が深まります。
「テストまでもう3日しかない!」そんなときにできる4つの勉強方法
このコラムにたどり着いたあなたは、「テストまでに後3日しかない!」とあせっているかもしれません。
大丈夫です。たった3日でも(残り1日でも)やれることはたくさんあります。
数日後にテストが迫っているときの応急処置を4つご紹介します。
方法①重要なところだけ勉強しよう
重要な部分を重点的に勉強・暗記しましょう。
テスト範囲を幅広く勉強しなきゃ…と思う気持ちはわかりますが、特に重要な部分にしぼるのです。
重要な部分を押さえることで、必要最低限の点を取れます。
残り時間が少ない中で変に幅広く勉強しようとすると、範囲前半の重要でない部分に必死になって、後半にある重要ポイントまで手が回らず、結局全体的には点が伸びない…ということもあるのです。
特に数学では、教科書に出てくる「例題」が重要です。
数学の例題は、実際のテストでも小問として出題されることがよくある、重要なポイントです。
例えば「因数分解」と「二次方程式」の単元がテスト範囲の場合、「因数分解の最初から二次方程式の最後まで、教科書を全部勉強しようとする」のではなく、「範囲にある例題だけを重点的に勉強して、それだけは完璧に解けるようにする」ということです。
方法②重要なところを先生に聞こう
①につき、「じゃあ重要なところってどこなの?」と思うかもしれませんね。
先ほどもお伝えしたとおり、恥ずかしいかもしれませんが、思い切って、先生に「一番重要なところを教えてください!」と質問しましょう。
先生も生徒に「いい点を取ってもらいたい」と思っているので、きっと教えてくれます。
でも、もしかしたら、「全部が重要」「今さら何を聞いているんだ」など、ちょっと意地悪なことを言われるかもしれません。
そんなときは、同じ科目の別の先生に聞いてみるようにしましょう。
方法③ちょっとでも覚えている単元から取り組もう
テストの範囲には、複数の単元が含まれることもよくあります。
数学なら「因数分解」と「二次方程式」、社会(日本史)なら「奈良時代」と「平安時代」のようなイメージです。
単元が複数あるということは、重要な部分も複数ある(それぞれの単元にある)ということです。
そんなときは、ちょっとでも覚えている単元から取り組みましょう。
ちょっとでも覚えがあるものの方が、頭に入りやすいのです。
例えば中学校の理科について、「『生物と細胞』の授業は全く記憶にないけれど、『天体の動き』の授業は新月・満月の話をしていたのを覚えている」ようなら、「天体の動き(満月・新月)」中の重要項目を優先して暗記する、ということです。
テストまであと3日…という状況の中、「今回のテストをなんとかする」という意味では、まったく記憶がない部分は「思い切って捨てる」という選択もあります。
方法④小テストを復習しよう
授業中などに、小テストを受けていませんか?
英単語、漢字、日本史一問一答マルバツテストなどを受けているなら、そこから出題される可能性が高いです。
小テストを復習することで、点の底上げが可能です。
また、特に英語の場合は、小テスト以外にも「教科書と同じ例文」が出題される可能性があるので、例文が出た表現・単語を復習するようにしましょう。
テストの点が悪かった〜そんなときもあわてないで〜
テストを受け終わった後も、あまり点数がよくないと不安に思うかもしれませんね。
「思ったほど点数がよくなかった…」
「赤点を取ってしまった…」
そんなとき、中学生なら高校入試に向けて、高校生なら進級や卒業に向けて、不安になることもあるでしょう。
ですが、あわてないでください。
定期テストの点が悪い場合には追試をしてくれる場合もありますし、赤点を取ったからといって必ず留年するとは限りません。
「今回の点数」が悪いと思ったら、受験や進級に向けてこれからどうするべきか、まず先生に相談してみましょう。
特に高校では赤点の救済措置として課題が用意されていることがよくあるので、点数だけを見て「もう進級(卒業)できない!」などと思いつめないようにしましょう。
高校留年に関する詳細や不安の解消法は次のコラムでご紹介していますので、ご興味がありましたらご一読ください。
そもそも、定期テストって何の意味があるの?
最後に改めて、定期テストの意味について紹介します。
次のように、「そもそもテストがある意味がわからない」と思っていれば、勉強のやる気も起きませんよね。
- こんなにテストばかりして意味があるの?
- テストをがんばる意味があるのかな?
定期テスト(中間テスト・期末テスト・学年末テスト)をがんばって勉強する意味は、もちろんあります。
では、定期テストにはどのような意味があるのか、見ていきましょう。
定期テストの実際的な意味としては以下のようなものがあります。
①中学校では
定期テストの点が、高校入試で必要とされる内申書に影響します。
なお、中学校は、テストの点が悪くても卒業はできます。
②高校では
高校では、テストの点(と出席日数)が基準を満たすことで、進級・卒業できます。
逆に言うと、基準を満たさないと、留年する(=進級・卒業できない)可能性がある、ということです。
③高校受験・大学受験に向けて
高校受験・大学受験で出題されるものの基本は、中学校や高校の授業で習う内容です。
学校の授業をよく理解し、定期テストをがんばっていれば、高校・大学合格に向かうための学力が自然と身につくのです。
定期テストの勉強をすることが高校受験・大学受験につながると言って過言ではありません。
また、大学受験で推薦入試や総合型選抜入試を狙う場合には、定期テストの点で基準を満たす必要があります。
④社会に出てからの一般教養として
中学や高校で学習する内容は、社会に出てからも一般教養として必要です。
社会に出て、基本的な漢字を知らない、歴史を知らない、計算ができないでは、困る場面が出てくるのです(もちろん、社会人になってからの学び直しもできますが)。
定期テストで授業内容をしっかりと定着させ、一般教養を身につけましょう。
まとめ
定期テスト(中間テスト・期末テスト・学年末テスト)は、それまでの期間に学習したことが理解できているかを確かめるテストです。
定期テストの点数は、内申書、進級・留年、高校・大学受験の基礎、社会に出てからの基礎的な教養などに関わるため、がんばって勉強する意味がたくさんあります。
テスト範囲を確認し、しっかり復習し、自分に合った暗記方法を見つけ、対策していきましょう。
このコラムが、あなたのテスト勉強に役立ったなら幸いです。
さて、私たちキズキ共育塾は、生徒さん一人ひとりに寄り添う完全個別指導塾です。
中学校・高校の定期テスト対策も行っており、あなた自身の学力や目標、あなたの学校の特徴などに合わせて、一緒に勉強方法を考えていくことができます。
ご相談は無料ですので、テスト勉強での不安がおありでしたら、ぜひ一度お話にいらしてください(保護者様だけのご相談も可能です)。
あなたが定期テストをしっかり乗り越えられますようにお祈りしています。
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