勉強についていけないあなたへ 原因や解決策を解説

こんにちは。生徒さんの勉強とメンタルを完全個別指導でサポートする完全個別指導塾・キズキ共育塾です。
このコラムを読んでいる人は、以下のような悩みを持っているのではないでしょうか?
- 学校の勉強についていけず苦しい
- 勉強のやり方がわからない
- 勉強をする気が起きない
勉強についていけないと、他人と自分の成績を比較して落ち込むだけでなく、学校生活そのものが苦しくなっていく危険性があります。
このコラムでは、勉強についていけない理由と背景、勉強ができない人に考えられる原因、勉強ができない時の解決策について解説します。
このコラムを通じて、あなたが勉強のやり方を根本的に見直し、勉強についていけるようになれば幸いです。
私たちキズキ共育塾は、勉強に苦手意識のある人のための、完全1対1の個別指導塾です。
生徒さんひとりひとりに合わせた学習面・生活面・メンタル面のサポートを行なっています。進路/勉強/受験/生活などについての無料相談もできますので、お気軽にご連絡ください。
目次
勉強についていけない理由と背景:学年別に解説
この章では、勉強についていけない理由と背景について解説します。
理由①小学生が勉強についていけない理由と背景

小学生が勉強についていけない理由として、基礎的な学力不足、学習習慣の欠如、家庭環境などが考えられます。(参考:三菱総合研究所「生活困窮世帯の子どもの学習支援 事業実践事例集」)
例えば、家庭での勉強時間が十分に確保されていない場合や、親が学習のサポートに積極的でない場合、学校での授業内容を理解する基礎が固まらず、勉強についていけなくなることが考えられます。
また、小学校低学年では、まだ十分な集中力が備わっておらず、長時間の授業や宿題に対応できないということも考えられます。
ほかにも、公立の小学校では、私立の小学校や中学校、高校などのように、習熟度別にクラスが分かれていないことも背景にあるでしょう。
文部科学省の調査によると、3割近くの生徒が授業の内容が難しいと感じており、2割近くの生徒が勉強が得意ではないと感じているそうです。(参考:文部科学省「義務教育に関する意識に係る調査」)
授業の内容が難しいと集中して取り組むことが難しくなり、勉強が退屈または嫌いになっていくでしょう。
勉強の不振は、ときに登校するモチベーションを下げることもあります。(参考:文部科学省「令和2年度不登校児童生徒の実態調査」 )
さらに、教師との相性や友人関係が、勉強意欲に悪い影響をもたらす可能性も少なくありません。
理由②中学生が勉強についていけない理由と背景
中学生になると、科目数が増えるだけでなく内容も難しくなるため、勉強についていけなくなる生徒が増えます。(参考:奈良県橿原市「子どもの生活実態調査 子ども・若者の生活や意識に関するアンケート調査」)
特に、数学や英語など基礎の積み重ねが必要な科目でつまずくと、その影響は学習全体に及びかねません。
実際に、文部科学省の調査では、学校の勉強が「あまり得意ではない」または「得意ではない」と回答した生徒は、小学生が2割程度であるのに対し、中学生では4割程度ということがわかりました。(参考:文部科学省「義務教育に関する意識に係る調査」)
また、定時制高校に進学した生徒や、進学を検討している生徒は、中学校で勉強についていけないことが理由になっていることもあるようです。(参考:東京都教育委員会「都立高校の現状把握に関する調査」)
中学校では小学校と違いテストや成績がより重視される環境になります。
中学の成績・内申点は公立高校への進学などに関して影響があるので、環境の変化についていけなかったり、プレッシャーを感じたりして学習意欲を失うケースもあります。
また、部活動との両立や思春期特有の心身の変化、友人関係の悩みなど精神面が勉強の大きな妨げになることもあります。
理由③高校生が勉強についていけない理由と背景

高校生は受験勉強を経て入学しているため、学力に関して周囲と大きな差はないと考えられます。
しかし、進学や受験を見据えた高度なカリキュラムとなり、授業スピードが速いことや科目ごとに専門性が中学校と比べて高くなることから、勉強についていけなくなることがあります。
その結果、入学時点では基礎学力の差が小さくても、勉強への取り組み方や授業の理解度によっては次第に学力の差が大きくなっていくでしょう。(参考:文部科学省「今後の学級編制及び教職員定数の改善に関する意見(社団法人全国高等学校PTA連合会)」 )
特に、英語や理数系科目は応用的な内容になるので、中学校で学ぶ基礎的な内容を理解できていないと難しく感じます。
また、高校生活では部活動やアルバイトなど課外活動の機会や選択肢が増え、勉強時間の確保が難しくなることも勉強についていけなくなることも考えられます。(参考:全国高等学校PTA連合会「平成26年度 全国高校生 生活・意識調査」)
受験生になって志望校や進路に対する目標が明確でない場合や、自分の学力が追いつかない場合は勉強のモチベーション低下の危険性があるでしょう。
理由④大学生が勉強についていけない理由と背景
大学生が勉強についていけない理由としては、授業形態の大幅な変化や、それに伴う自己管理能力不足が挙げられます。
大学では授業が講義中心となり、教員が個別で生徒に指導する機会が減ります。
授業に出席するのを強制されることもないため、自己管理能力や自主的に学習する習慣が身に付いていない人は勉強についていけなくなります。
授業も自分で選択して履修する必要があるので、初年次は自分のレベルに合わせた授業の見極めが困難であることや、受験から解放されて学習意欲が低い状態であることも勉強についていけない一因です。(参考:文部科学省「入学者受入れの方針について」)
また、大学では専門分野に特化して学ぶため、基礎知識が不十分な場合はその後の授業内容を理解するのが難しくなります。
さらに、大学ではアルバイトやサークル活動に時間を割き過ぎることで、学習時間が不足する人も見られます。
補足:発達障害が原因で勉強についていけない可能性も

勉強についていけない理由には、発達障害の特性が関係している場合もあります。
例えば、ADHD(注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害)の場合、集中力が続かないという特性から、授業に集中するのが難しいことがあります。(参考:同志社大学大学院総合政策科学研究科「発達障害児を対象とした効果的な学習方法確率のための実践的研究」)
ほかにも、LD/SLD(限局性学習症/限局性学習障害)のように読み書きや計算など、特定の学習行為のみに困難が生じる発達障害もあります。(参考:e-ヘルスネット「学習障害(限局性学習症)」)
発達障害の特性は一人で解決するのが困難なので、早期に専門家の診断や支援を受けることが重要です。
専門家と相談しながら適切なサポートや学習環境の調整を行うことで、勉強への取り組みや成果が大きく改善する可能性があります。
キズキビジネスカレッジ(KBC)「発達障害とは?生まれつき? ADHD、ASD、LD/SLDを解説」
キズキビジネスカレッジ(KBC)「ADHD(注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害)とは? 特性や診断基準を解説」
キズキビジネスカレッジ(KBC)「LD/SLD(限局性学習症/限局性学習障害)とは? 特性や診断基準を解説」
勉強についていけない人に考えられる4つの原因
この章では、勉強ができない人に考えられる原因について解説します。
原因①授業内容が理解できない

授業内容が理解できない原因は、いくつかの要素が絡み合っています。
例えば、そもそもの基礎知識が不足している場合、応用的な内容の授業にはついていけません。
また、授業内容そのものだけでなく、教師の教え方が合わない場合や、授業に集中できないような環境があると、学習が不十分になる可能性もあります。
さらに、難しい内容をその場で理解できないまま次の単元に進むと、わからない状態が積み重なる悪循環におちいるでしょう。
原因②問題が解けない
問題が解けない理由としては、問題の基礎的な解き方を理解していない、または応用力が不足していることが挙げられます。
また、問題文を正確に読み取る力が不足していると、正しい解答にたどり着けないこともあります。
特に、数学や物理などの論理的な思考が必要な科目では、解き方をしっかり身につけていないと解くことが難しくなります。
解けない問題が増えると「自分は勉強が苦手だ」と感じ、さらにやる気を失うという悪循環におちいるかもしれません。
原因③長時間集中できない

長時間集中できない理由には、注意力や体力、環境などさまざまな要因があります。
例えば、スマートフォンやゲーム、周囲の音などの誘惑や雑音は集中力を妨げることがあるでしょう。
また、人の集中力は永続的なものではなく、勉強時間が長すぎたり、適切な休憩を取らない場合、脳が疲れて集中力が低下することもあります。
長時間集中するためには、自分に合った集中できる環境や学習スタイルを見つけて実践することが重要です。
原因④勉強に対するモチベーションが低い
そもそも勉強に対するモチベーションが低いと、正しい勉強を効率よく行うことができず、結果的に成績が伸び悩む状況におちいりやすいでしょう
その原因には、自己肯定感の低さや目標の欠如などが考えられます。
例えば、過去に勉強で何度も失敗した経験があると、「どうせ頑張っても無駄」という考えが先行して勉強を諦めてしまいます。
また、「勉強しても意味がない」と感じている場合や、勉強以外の活動に夢中になっている場合、勉強に取り組む意欲がわきにくくなるでしょう。
勉強についていけるようになるための解決策
この章では、勉強についていけるようになるための解決策について解説します。
解決策①わかるところとわからないところを明確にする

まずは、どこでついてけないと感じるのか、わかるところとわからないところを明確にすることからはじめましょう。
授業で使っている教科書などを指標にするとよいでしょう。/p>
自分が得意な科目、苦手な科目、わかる段階、わからない段階などは人によってさまざまです。
わかるところが明確になるだけでも、「まったくついていけてなかったわけではないんだ」と、自信につながるかもしれません。
わからないところが明確になれば、その後の対策をしやすくなるはずです。ひとまず、これまでの勉強内容を振り返ってみましょう。
解決策②基礎からやり直す
基礎から勉強をやり直すことで、ついていけないという悩みを解消できる可能性もあります。
各科目において、基礎を前提に発展的に勉強内容は進みます。基礎なくして応用問題に対応することは不可能でしょう。
焦っていまの授業内容についていこうとする前に、あらためて基礎からやり直すと、少しずつついていける範囲が広がっていくはずです。場合によっては、小学校、中学校、高校とさかのぼって基礎からやり直すことも視野に入れておいてください。
まずは教科書にのっている問題を解いてみてください。大切なのは、繰り返し解くことです。何回も基礎問題を解くことでその科目の理解度が高まり、だんだんと勉強についていけるようになるでしょう。
解決策③目標を立てて勉強する

勉強のモチベーションを保つためには、目標を立てることが重要です。目標がないまま勉強していると、意欲もなく「ただやっているだけ」になり、集中力や効率性を欠くため身にならない可能性があります。
目標は「○○大学に入りたい」「学年で10番以内になりたい」といった中長期的な目標と、「次のテストで80点以上を取る」「英単語を1週間で100個覚える」などの短期的目標があります。
どちらもモチベーション維持のためには重要ですが、特に短期的目標に関しては具体的かつ達成可能なものを設定しましょう。
その目標を達成することで自己肯定感が上がり、日々の勉強にも意味を感じやすくなります。また、目標達成後には自分を褒めたり、小さなご褒美を用意したりすることで、さらなるやる気を引き出すことが可能です。
解決策④予習復習を徹底する
学校の授業内容の理解度を大きく向上させるためには、予習復習の徹底が鍵になります。
予習では、授業で学ぶ内容をあらかじめ確認し、わからない部分や苦手な部分を洗い出しておくことで、授業中に集中して聞くべきポイントが明確になります。
一方、復習は授業で学んだことを定着させるために欠かせません。
記憶は徐々に薄れていくので、特に授業が終わった直後、その日のうちに復習することで記憶の定着率を高めましょう。
解決策⑤わからないところは質問する

勉強でわからない部分をそのままにしておくと、次の勉強内容にも悪い影響が出る恐れがあります。そのため、わからないところは遠慮せずに、教師や友人に質問することが大切です。
質問する際は、具体的にどこがどのようにわからないのかを明確にすることで、より的確なアドバイスを得られます。
特に、できるだけ早く質問することで、わからないまま時間が経過することも防げます。
それだけでなく、質問をして理解することで問題に対する自信がつき、勉強のモチベーションも向上します。
解決策⑥毎日短時間でも勉強する
勉強の習慣がない人は、毎日短時間でも取り組むことが習慣づけに効果的です。
たとえば、1日10分か15分でも決まった時間に勉強を始める習慣をつくると、徐々に集中力が身に付き学習量が増えていきます。
毎日の勉強が習慣づけば、そこから20分、30分と増やしていっても苦になりにくくなるでしょう。
短時間の学習を繰り返すことで、知識が自然と積み重なり、大きな成果につながります。また、毎日勉強したという小さな成功体験を積み重ねることは、勉強のモチベーション維持にも効果的です。
解決策⑦学習塾や家庭教師を利用する

自分だけではなかなか自己管理ができない、勉強の環境を整えられない、内容が理解できないという悩みを抱えている場合は、学習塾や家庭教師を利用するのも一つの方法です。
プロの講師による指導を受けることで、苦手科目を効率的に克服することができます。
また、学習塾や家庭教師は、学習計画の作成や進捗管理のサポートもしてくれるため、自分では管理が難しい部分もカバーできるでしょう。
私たちキズキ共育塾もそのひとつです。勉強についていけないことにお悩みであれば、相談も受け付けています。ぜひご相談ください。
まとめ~学習習慣を見直して苦手意識を克服しよう~

勉強についていけないまま放置すると、苦手意識が根付いてしまい、なかなか学習意欲がわかない負のループに陥る可能性があります。
また、基礎でつまずいたまま放置すると、いざ克服しようとした際に見直す範囲が膨大になるかもしれません。なるべく早めに学習習慣を見直しましょう。
勉強についていけないときの解決策はさまざまなものがありますが、困ったら学習塾や家庭教師など、勉強のプロに相談することが効率的です。
このコラムが、勉強についていけるようになるためのきっかけになれば幸いです。
Q&A よくある質問