友達の作り方 学生向け11選・社会人向け7選を解説
こんにちは。授業を通じてコミュニケーションの練習もできる完全個別指導塾・キズキ共育塾です。
このコラムを読んでいるあなたは、友達がほしいと思っているのではないでしょうか?
- 「クラスで(職場で)私だけ誰とも仲よくなれない」
- 「友達ってどうやって作ったらいいんだろう?」
- 「友達がいない私はダメ人間なのかな」
そんなふうに、友達がいないと思っている人は、孤独や寂しさ、劣等感に悩んでいるかもしれません。
友達を作り方を知りたいと切実に思っていることでしょう。
友達は、生きていく上で「絶対に必要」なものではないかもしれません。
しかし、「友達がいるからこそ得られる楽しさや充実」があることも事実です。筆者も友達がいない子ども時代を過ごしたので、友達がほしいあなたの気持ちもよくわかります。
友達は、ほんのちょっとのコミュニケーションのコツで作ることができます。
このコラムでは、友達ができない子ども時代を過ごし、現在は社会人である筆者が、友達の作り方についてお伝えします。
なお、目次を見るとかなり長い記事のように思えますが、一つ一つの項目はそんなに長くありません。気軽に読んでみてください。
また、このコラムは主には中学生や高校生、大学生の学生さんに向けて書いていますが、後半に社会人の方向けの方法もご紹介しています。学生さんも社会人の方も、参考にしてくださいね。
目次
前提:友達の作り方のコツは、積極的に行動すること
友達を作るためには、積極的に行動しなければなりません。
もしかしたら、あなたは「それくらいわかっているよ。できないから悩んでいるのに…」と思われるかもしれませんね。
声をかけても拒絶されるかもしれません。
せっかく行動したのに仲よくなれなかったら「勇気を出したのに…」と傷くこともあるでしょう。
しかし、誰かと仲よくなるには、勇気を出してまず行動してみなければ始まらないのです。
友達作りはコミュニケーションです。
こちらから「おはよう」と声をかけて、相手から「おはよう」と返ってくる。
こちらから「今日、寒いね」と話しかけて、相手が「そうだね」と返事をする。
そうした小さなコミュニケーションの積み重ねで親しくなって、友達ができるのです。
あなたも、かつて、勇気を出して声をかけてみたことがあるのかもしれません。
それがうまくいかなかったから、自信を失っているという人もいるでしょう。
それでも、もう一度、勇気を出してみてください。
今までのあなたは、ちょっとしたコツをつかんでいなかったがために、友達作りがうまくいかなかったのです。
このコラムでこれから紹介するように、コツをつかんで、あきらめずに行動すれば大丈夫です。
自分から行動を起こすことの大切さ、2つのメリット
次に、友達を作るために自分から行動を起こすことの大切さをお伝えします。
友達を作る際に、自分から行動することで得られるメリットは2つあります。
メリット①自分が仲よくなりたい人と友達になれる
自分から行動を起こすことで、仲よくなりたいと思う人と友達になれます。
友達がほしいがために、「あまり好きではない人」「意地の悪い人」と一緒にいる人がいます。
寂しいと、好きになれない人ともつい一緒に行動して、嫌な思いを重ねていく気持ちもよくわかります。
しかし、あなたが「嫌だな」と思う相手は、心から親しみ合う友達にはなりません。
「ただ、寂しいから一緒にいるだけの人」です。
そのような人と一緒にいても、自分の心が満たされることはありませんし、相手に対しても失礼です。
自ら行動して、友達になりたい人と友達になることで、良好な人間関係を築けます。
寂しいから「嫌な人」と一緒にいるのではなく、少しでも「友達になりたいな」と思える人に対して行動(声をかける、同じ部活に入るなど)をしてみてください。
メリット②相手もあなたの働きかけを嬉しく思う
友達がいないと、「僕(私)なんかが話しかけても迷惑なんじゃないかな…」と、ネガティブなことをつい考えがちです。
しかし、多くの場合は、あなたが勇気を持って相手に近づくと、相手も嬉しく思ってくれます。
人は誰でも「自分に興味を持ってもらいたい」と思っています。
どんなに人気者で友達が多い人でも、もっと自分に興味を持ってもらいたいと切望しているものです。
とある芸能ライターが、「日常的にちやほやされる芸能人やアイドルも、『もっと興味を持ってもらいたい』『もっと私を知ってもらいたい』と思っている」と話していました。芸能人ほどの人気者でも、興味を持たれると嬉しいのだそうです。
あなたから、「おはよう」と挨拶する。
「一緒に帰ろう」「遊びに行こう」と誘う。
「○○教えて」と質問する。
このように、あなたから相手に興味を持って働きかけると、相手も嬉しく思うはずです。
そして、仮にいい返事が返ってこなくても気にせず、次のように考えてみましょう。
- 相手の虫の居所が悪かった(テストの点が悪かった、親とケンカしてイライラしていたなど)
- 相手の都合が悪かった(遊びに誘っても、都合が悪ければ断られることはあります。そんなときは、また、時間を置いたり都合を聞いたりして誘ってみればいいのです)
- その人は、あなたに合う友達ではなかった(あなたに合った友達は、他にもいます)
相手のリアクションがよくなくても、それは相手の都合です。
「あなたが嫌われた」「あなたに魅力がない」とは限らないことを、覚えておいてください。
ある人に話しかけてうまくいかなくても、そこで傷つかずに、別の機会に改めて話しかけたり、別の人に話しかけたりしてみましょう。
友達ができにくい13個の原因
次に、友達を作るコツを見る前に、友達ができにくい原因を考えてみましょう。
あなたに友達ができないのは、あなたが「劣っているから」「つまらないから」「魅力がないから」ではありません。他に、友達ができにくい何かしらの原因が何かあるのです。
友達ができにくい原因をお伝えしますので、どれに当てはまるのか(=あなたに、改善したら友達を作りやすくなる部分があるのか)を考えてみてください。
当てはまる項目を見ても落ち込んだりせず、「ここを変えよう」とポジティブに考えてみてくださいね。ほんの少しの変化が、人間関係に変化を与えます。
なお、この章の次の章で「友達を作るコツ」を紹介しますが、この章の各項目でも「友達ができない原因」に合わせた「対策」も少しずつ紹介します。
原因①自分に合った環境にいない
友達ができにくい人のほとんどは、自分に合った環境に身を置いていないように見受けられます。
例えば、「競争の嫌いな人が、競争好きな人ばかりの進学校にいる」「静かに過ごすのが好きな人が、ワイワイ過ごすのが好きな人たちばかりのクラスにいる」などの状況では、友達はできにくいです。
今の環境が合わない人は、違うコミュニティを見つけるだけで友達ができることも珍しくありません。
学校や職場そのものは簡単に変えられないでしょう。ですが、自分に合った環境で「も」過ごせるように、新たなコミュニティを探してみてください。
原因②自己開示しない
自分のこと(自分の情報・感情や考えていること)を、きちんと言葉で伝えていますか?
自分のことを話すことを「自己開示」と言います。
自己開示しない人は、相手にとっては何を考えているのかわかりにくく、人と親しくなりにくい傾向にあります。
「自己開示」が足りていないなと思ったら、自分のことを話すように心がけてみましょう。
原因③自分に自信がない
自分に自信を持てない人は、他者と対等な関係を作ることができません。
他者と対等な友人関係を築くには、「私とあなたは、対等だ」という意識が不可欠です。
友達がいなくて自信が持てないのかもしれません。ですが、まずは、自信が持てるようになりましょう。
自信の持ち方については、次のコラムで詳しく解説しています。興味がありましたらご覧ください。
・強い劣等感を持つ人の3つの特徴と、劣等感を克服する7つの方法
・幸せに生きるために、自己肯定感を高めよう~自己肯定感を高める6つの方法~
原因④何かあったらすぐ人間関係を切る(リセット癖がある)
「ちょっと嫌なことを言われた」
「話しかけたとき、相手の機嫌が悪かった」
このように、何かちょっとしたことがあると、その人との関係をすぐに断つ人がいます。
人間関係は、常に好調ではありません。
相手も人間ですから、不機嫌なときも、腹を立てることを言うときもあるでしょう。
何かある度に関係を断っていたら、親しい友達はできません。
嫌なことがあっても、少し冷静になってみる。
どうしても納得がいかないときは、相手と話し合ってみる。
このようにして、安易に関係を断つことはやめましょう。
原因⑤安易に人を判断する
友達ができにくい人は、外見やちょっと話した雰囲気、ステータスで相手を判断して、「友達になりたくない」「友達になれない」と思いがちです。
人の本質は、外見、ステータス、ちょっと話しただけの情報ではわからない部分がたくさんあります。
最初に抱いた印象と、その人の性質が正反対であることも少なくありません。
「自分に合わない」「好きになれない」と安易に人を判断することをやめてみてください。
原因⑥めんどくさがり屋
めんどくさがり屋も、友達ができにくい原因です。
「連絡先を交換したのに、めんどうになって連絡をしない」
「遊びに誘われたけれど、めんどうだから断った」
そんなふうに人づきあいをめんどくさがっていると、なかなか人と親しくは慣れません。
誰しも「めんどうだなあ…」と思うときはあるものですが、友達がほしいのなら、連絡をする、誘いに乗る、話しかけてみるなど行動を起こすようにしましょう。
原因⑦相手との距離感がつかめない
相手との距離感がはかれないことも、友達ができにくい原因です。
例えば、「自分のことばかり話したがる」「知り合ったばかりなのに、相手のデリケートなところに突っ込んだ話をする」というようなことです。
コミュニケーションには、相手との距離感が大切です。
「相手は今、どんな気持ちなのか」「今は何の話題が適切なのか」を考えながら話すようにしてみてください。
原因⑧八方美人
八方美人、つまり一見誰とでも仲よくしているように見えますが、親しい友達ができないというパターンです。
誰にでも過度に合わせて、自分を押さえ過ぎているのです。
八方美人の人は、まずは「気が乗らないこと」「嫌なこと」を断ることからはじめてみてください。
その上で、誰にでもいい顔をするのをやめて、仲よくなりたい数人に絞ってコミュニケーションを取ってみましょう。
原因⑨悪口を言う
悪口をまったく言わない人はいませんかもしれません。ですが、過度な悪口は人を不愉快にさせ、友達ができない原因になります。
皮肉屋さんも毒舌家さんも「絶対によくない」とは言いません。ただし、聞いている人が不愉快にならない範囲に留めましょう。
あまりにも悪口を言い過ぎている場合には、「人のいい面を見る」ことを心がけることも必要です。
原因⑩自慢をする
過度に自慢話をする人も、人に不快感を与えて友達ができにくい状況になります。
自慢をまったくするなとは言いません。ですが、「自慢話を聞いている相手はどんな気持ちだろう」と考えることも必要です。
「自慢話」と「自己開示」の違いは、「私をほめて!尊敬して!」という気持ちがそこにあるかどうかです(あれば自慢、なければ自己開示)。
たとえば、「東京大学出身です」と言う人がいたとして、そこに「東大を出た私を尊敬して」「君と違って東大を出てるんだぞ」という気持ちがあれば「自慢話」です。
そのような気持ちは、必ず相手に伝わり不快感を与えます。
例えば、自分が自慢をしたら相手の自慢も聞く、失敗談も織り交ぜるなどをすると、「楽しい会話」の糸口になり、そこから友達になれることもあるでしょう。
原因⑪適切なリアクションができない・返せない
適切なリアクションができない・返せないことも、友達ができない一因です。
例えば、「挨拶ができない」「返事ができない」「反応が薄い」「聞かれた質問に答えられない」といったことです。
コミュニケーションの基本ができていないと言い換えることもできます。
「上手いことを言う・返す」必要はありません。
まずは最低限、「挨拶をする」「返事をする」「アクションをいつもよりも大きくする」「社交辞令を言えるようになる」など、コミュニケーションの基本を身につけてみてください。
原因⑫誤解されやすい
あなたにはそのつもりがなくても、相手に不快感を与えている場合があります。
たとえば、愛想が悪い、清潔感がない、無意識に人を見下した態度を取っている、などです。
そのような態度は、あなたがどんなに素晴らしい内面を持っていても、相手に誤解を与えます。
他者に不快感を与えている部分がないか、自分を振り返ってみましょう。
とはいえ、自分のことは、自分ではわからないものです。
自分がどんな態度・言動をしているのか、家族に聞いたり、人から指摘されたりすることを思い起こしてみてください。
原因⑬発達障害・社交不安障害などが関係している
友達ができにくい原因に、障害や病気が関係している場合があります。
例えば、脳の機能障害のため、コミュニケーションに困難が生じる「発達障害」。
人と話す場面になると、赤面したり、動悸が止まらなくなったりする「社交不安障害」。
このほかにも、対人関係に困難を及ぼす疾患や障害はいくつかあります。
これらは、努力や根性で治るものではありません。
まずは、病院や専門家に相談して、必要であれば治療やサポートを受けましょう。
医師や専門家からは、あなたに応じた「今後の方針」を示してもらえます。
少しでも疑われる場合には、次のような場所で専門家に相談してみてください。
- 学校や職場のカウンセラー
- 心療内科や精神科
- 市町村の相談窓口
特に発達障害の詳細は、コラム『発達障害やアスペルガーって何?〜親御さんのための定義・対応・Q&A〜』に書いています。気になる方はご覧ください(主には親御さん向けの内容ですが、本人が読んでも参考になると思います)。
友達の作り方の方法・コツ11個
では、いよいよ友達の作り方のコツです。友達作りのための行動の具体的な方法を11個お伝えします。
方法①会話の輪に参加する
友達になるためには、積極的に会話の輪に参加することが大切です。
しかし、輪に入ったからといって、すぐにみんなの中心になって話せるわけではありません。
まずは、笑顔でみんなの話を聞きましょう。
他人は、話を笑顔で聞いてくれる人を歓迎してくれます。
「何も言わないとつまらない人と思われるかな?」
「自分がこの輪に入っていてもいいのかな?」
このように不安になるかもしれませんが、最初から気の利いたことや面白いことを言う必要はありません。
なお、話を聞くときのポイントは、「笑顔」「相手の話をよく聞く」「うなずく」です。
このポイントを意識して、会話の輪に入ってみてください。
方法②質問する
友達になるためには、質問することも重要な行動の1つです。
質問は会話のきっかけになります。
会話が苦手な人は、相手が喜びそうな質問や立派な質問をしようと焦るものですが、最初は簡単な質問でかまいません。
親しくなりたい人には、次のような簡単な内容でよいので、どんどん質問してみましょう。
- テスト、できた?
- どこに住んでるの?
- 何かドラマ見てる?
なお、上手な質問の仕方については、『キラークエスチョン』(山田玲司・光文社新書)という本が参考になりますので、興味があるようでしたら読んでみてください。
方法③サークルや部活に入る
同じ興味や趣味を持つ人同士は、意気投合しやすく、親しくなりやすいものです。
たとえば、あなたが読書好きだとしましょう。
クラスで友達を作るのもいいですが、図書委員会や読書クラブに入ることで、気の合う友達ができる可能性が高くなります。
学校の部活でなくても、学外のサークルや習い事でもよいでしょう。
同じ趣味・興味の人が集まるコミュニティに参加して、気の合いそうな仲間を探してみてください。
方法④積極的にお手伝いをする
積極的にお手伝いをすることも、友達を作るために有効な手段です。
お手伝いをすることで、自然と相手と仲よくなれる機会も増えるでしょう。
大げさに考える必要はなく、ちょっと重そうなものを持っている、プリント配りが大変そう、掃除当番が忙しそうなど、そんな日常のちょっとしたときで大丈夫です。
そんなときに、「大変そうだね。手伝おうか?」と声をかけることで、仲よくなっていきます。
大変そうな人や困っている人を見かけたら、勇気を出してお手伝いを申し出るようにしてみましょう。
方法⑤連絡先を交換する
連絡先を交換することも、友達になるためには重要なことです。
友達ができにくい人は、次のようにためらいがちです。
- 声をかけたけれど、いつもお話しするだけで終わっちゃう
- 連絡先を訊きたいけれど、私(僕)なんかに教えたくないだろうな
ですが、話しができる間柄になったら、勇気を出して連絡先を聞いてみましょう。
現代は、LINE、SNS、メールなど、気軽に利用できるコミュニケーションツールがたくさんあります。
すでに話せる間柄の人であれば、あなたが連絡先を聞いたからといって嫌な気持ちになったりはしません。
相手だって、あなたの連絡先を知りたいなと思って機会をうかがっているかもしれません(恋愛感情が絡む場合は、一概には言えませんが…それでも、勇気を出して連絡先を聞くことが大切です!)。
そして、連絡先はただ交換するだけではなく、さらに仲よくなるコツとして、次のようなことも行っていきましょう。
- 連絡先を聞いたらすぐにLINE(メール)を送る
- 定期的に自分から連絡する
- 遠慮せずにFacebookやインスタグラムに「いいね!」を押す
- 思い切って遊びなどに誘う
「用事がないならわざわざ連絡しない」という性格の人も、「友達がほしい」と思っているのなら試してみてください。
方法⑥自分から誘ってみる
友達になりたい人を、自分から誘ってみましょう。
最初からいきなり遊びに誘うのはハードルが高くても、次のようなお誘いならできるのではないでしょうか?
- 一緒に帰ろう
- (学校行事などで)一緒のグループになろう
- 一緒にお昼ごはん食べよう
積極的に自分から誘って、仲よくなる機会を増やしましょう。
方法⑦学校以外の友達を作る
友達は、学校内で作らなくてはいけないわけではありません。
学校の人たちと気が合わない場合、学校の外で友達を探してみましょう。
学外で友達を作るには、次のような場所があります。
- 塾や習い事
- 学外のサークルやボランティア活動
- 地域のスポーツチーム
- インターネットゲームなどで知り合った友達
- 高校生や私立中学に進学した人なら、前の学校(小学校や中学校など)の元同級生
ただし、世間には悪いことを考える人や団体がいて、悲しい事件が起きていることも事実です。
ちょっとでも怪しい人とは関わらない、怪しい人と関わってしまった場合は大人に助けを求める、学校外のコミュニティと関わるときは事前に親に話しておくなど、警戒や注意はしておきましょう。
方法⑧目的・場所別に友達を作る
友達とは、「だいたいいつも一緒にいる人」とは限りません。
例えば次のように、目的や場所別に友達を作るのも一つの方法です。
- 何でも話せる大切な友達は、習い事で一緒のAちゃん
- 学校で一緒に行動する友達は、BちゃんとCちゃん
- 塾で一緒にお弁当を食べる友達は、Dちゃん
このように、それぞれの場所や目的によって友達を作ると、いろんな場所で楽しく過ごせるようになります。
場所・目的別にできた友達の中から、本当に心通じ合える友達を見つけていく方法もオススメです。
ただし八方美人にならないことと、相手を「選ぶ」という上から目線にならないように注意しましょう。
方法⑨人を安易に判断しない
友達ができにくい人は、人を安易に判断すると前述しました。
人間の本質は、外見やステータスだけではわかりません。
印象と実際が正反対であることだって、珍しくないのです
初対面のときやよく離さないうちに「あの人はチャラくて成績も悪いから僕とは合わない」などと安易に判断せず、「もう少し話してみよう」とその人を知る努力をしてみてください。
また逆に、印象どおりの人だったとしても、意外と仲よくなれたという場合もあります。
方法⑩自分に自信を持つ
前述した方法全てに必要なのが、自分に自信を持つことです。
「私(僕)なんかと友達になりたくないだろうな…」といったように自分に自信を持つことができないと、人と対等に関わることができません。
友達作りの基本は、まず自分に少しでも自信を持つことです。
自信が持てないなと思う人は、次のようなことにチャレンジしてみてください。
- 勉強・スポーツ・趣味など、何か一つを一生懸命やる(数学一教科だけがんばって、テストでよい点を取るなど)
- 外見を変える
- 人の役に立つ(ボランティアでも、席を譲るなどちょっとしたことでも大丈夫です。人間は、人の役に立つと自信を持つことができます)
- 何かが特別できなくても「自分には価値がある」ということを知る
- 家族など自分のことを大切にしてくれる人と一緒に過ごす
自分に自信を持つ方法の詳細は、次のコラムに記していますので、よければご覧ください。
・強い劣等感を持つ人の3つの特徴と、劣等感を克服する7つの方法
・幸せに生きるために、自己肯定感を高めよう~自己肯定感を高める6つの方法~
方法⑪欠点があっても、優秀じゃなくても友達はできることを知る
友達ができないと悩んでいるあなたは、「かわいい子・かっこいい子」「明るい子」「面白い子」「頭のいい子」「才能のある子」にならないと友達ができないと思い込んでいませんか?
クラスをぐるりと見渡してみてください。
(失礼な言い方かもしれませんが、)可愛い・かっこいいわけではない子、明るいわけではない子でも友達はいませんか?
友達を作るためには、何かに秀でている必要はまったくないのです。
どこか欠点があっても、友達はできます(…というか、欠点のない人なんていません)。
あなたが、あなたらしくいればそれで充分です。
あなたに友達ができないのは、過度に欠点を気にして、自分をさらけ出せないからかもしれません。
ただし、これまでご紹介してきたように、例えば自己開示が足りなかったり、無愛想だったり、悪口が多かったりするような、「友達を作る上での欠点」があれば、人の気持ちを考えて、少しずつ変えていきましょう。
しかし、矛盾したことを言えば、不愛想でも、悪口が多い人でも、「そんなタイプの友達がほしい人」「そんなあなたと友達になりたい人」と出会えたなら、友達はできます。
今いる環境だけではなく、様々な場所に行って、様々な人と出会うと、いずれそんな人にも出会うことができるはずです。
何が言いたいかというと、項題のとおり、「欠点があっても、優秀じゃなくても友達はできること」を知ってほしい、ということです。
社会人の友達の作り方7選
ここまでは、主に学生さん向けにご紹介して行きました。
社会人の方の場合は、学生さんとまた違った方法が必要かもしれません。
ここからは、社会人の方のための方法を7つご紹介します。
前提:社会人でも、友達は作れます
「社会人になると友達ができにくい」という意見もあります。
あまりにも仕事が忙しいと、それも一理あるかもしれません。
ですが、学生時代のような「学校」「クラス」といった縛りがなくなるので、むしろ社会人の方が、年齢・職業・住む地域などを超えて「気の合う仲間」を探しやすいのではないかと筆者は思います(「一人で行ける範囲の広がり」もあり、また「お酒の場」や「夜の時間帯の行動」など、新たな選択肢も増えますし)。
くれぐれもトラブルには気をつけた上で、どんどん色々な人と交流してみてください。
方法①職場で気の合う人を見つける
まずは、職場で気の合う人を見つけてみましょう。
職場だとコミュニケーションが取りやすいですし、仕事ぶりから相手の性格もわかっています。また、共通の話題があるので、コミュニケーションも取りやすいでしょう。
職場で気の合いそうな人を見つけたら、積極的に声をかけてみてください。
会社のサークル、イベント、飲み会などを今までめんどくさくて避けていたなら、これからは参加するようにしてみましょう。
方法②イベントに参加する
職場以外で友達を作りたい場合、イベントに行くことで、共通の趣味がある人と出会うことができます。
休日や仕事帰りにイベントに参加して、友達を作りましょう。
例えば、「○○市 イベント」「○○区 社会人 交流」のようなざっくりしたインターネット検索からでも、様々なタイプのイベント情報を見つけることができます。
ただし、マルチ商法などの悪質なイベントには注意しましょう。
方法③ネットでの交流を活用する
社会人で友達を作るときには、ネットでの交流を活用するのも有効な手段です。
SNSで気になるアカウントにリプを送ってネット上の友達になったり、お互いの合意が合えば実際に会ってみたり、ということです。
他に、ネットゲームのアカウントなど、SNSよりも匿名性が高い相手との交流も、顔や素性がわからない分、より話しかけやすいかもしれません。
高校生と大学教授が毎日ゲームで対戦して仲よくなったという話も聞きます。
このように、オフラインではなかなか会話のできない相手とも親しくなれるのがインターネットの醍醐味です。
一対一の交流ではなく、仲よくなった複数名や大規模でのオフ会を開くということも考えられます。
ただし、顔や素性がわからないということは、危険な人間が潜んでいる可能性もあるということです。
金銭関係・恋愛関係などのトラブルには注意してください。
方法④職場外のコミュニティに参加する
時間的・経済的に余裕のある人は、職場外のコミュニティに参加してみましょう。
社会人サークル、習い事、ボランティアなど、社会人が集まる場所はたくさんあります。
いくつかのコミュニティに顔を出して、自分に合いそうなコミュニティに加わってみましょう。
これも、例えば「○○市 社会人 テニス」「○○市 社会人 交流」のようなネット検索を行うと、候補が見つかると思います。
ただし、ボランティア団体などの「明確な目的のある団体」は、「あなたの友達作りのための団体」ではありません。
その目的に沿った行動を第一に心がけることで、友達もできていくでしょう。
方法⑤お客さん同士で話ができる店など行く
行きつけの飲食店やジム、勉強スペースなどで親しい友達ができる場合があります。
飲食店では、お客さん同士で話ができたり、店員さんがお客さん同士を紹介してくれる場所もあります。
家の近くの賑やかそうな飲食店の常連さんになってみるのも一つの方法です。
方法⑥友達の輪を広げる
友達や職場の人に友達を紹介してもらいましょう。
「友達を増やしたい」と周りに言っておくと、誰かを紹介してくれるかもしれません。
そして、あなたも、自分の友達を積極的に誰かに紹介して友達の輪を広げてみてください。
方法⑦「イベントがあるなら誘ってね」と声をかける
友達、職場の人、知り合いなどに、「イベントがあるなら誘ってほしい」と直接的に依頼しておきましょう。
例えば、「友達増やしたいから、飲み会があったら誘ってね」「サッカーが好きだから、観戦やプレイの機会があったら声をかけてね」といった感じです。
いろいろな人からいろいろなイベントに誘われやすくなっておくと、出かけた先で友達ができる可能性も高くなります。
そもそも、友達って何?
ここからは、学生さん、社会人の方、双方に向けて書きます。
「友達がいない」と悩んでここまで読んでくださったあなたは、「友達がいない私は恥ずかしい・劣っている」と思っているのではないでしょうか?
そもそも、友達がいないことは悪なのでしょうか?友達は絶対に必要なのでしょうか?
もっというと、そもそも、「友達」とはどんな相手のことを言うのでしょうか?
すでに述べてきた内容もありますが、以下、詳しくお話しします。
ご紹介してきたノウハウなどを実施する前に、改めて検討してみてください。
①友達とは、「心を通わせる人」「心の支えになる人」
まず、友達は必要なのかについて考えてみましょう。
小中学校時代の筆者には、友達がひとりもいませんでした。ですが、大学ではたくさんの友達に囲まれていました。
大人になった今も、少数ですが友達はいます。
その経験から得た結論は、「心通わせる相手はいた方がいいけれど、それが友達である必要はない」というものです。
「友達じゃないのに、心を通わせられる相手ってどういうこと?」と思うかもしれませんね。その前に、「こんな『友達』は必要ない」という内容をお伝えします。
例えば、「一人で飲食店に入れない」「一人で遊びにいけない」という人がいます。
そういう人は、「一人で行動できないがために、あまり好きではない相手」を誘って行動していることがよくあります。
「お互いにそういうタイプの人が、本心では嫌い合っているけれど一緒にいる」ということだってあります。
そんな関係は不毛ですし、ストレスがたまるばかりです。
そのような「友達」との関係は、良好な人間関係とは言えないでしょう。
他の例として、人気者でいつも「友達」に囲まれている人の中にも、実は心を通わせる相手が全くいないという人もいます。
友達の定義は難しいですが、そういう人たちは、「友達」ではなく、「一緒にいるだけの人」と言ってよいのではないでしょうか。
そういう関係を「絶対に悪い」とまでは言いません。
ですが、あなたがほしいと思っている「友達」はそういう関係の人ではないでしょう。
大切なのは、「いつも一緒に行動する人」としての友達はなく、「心を通わせられる相手」としての友達ではないのでしょうか。
そう考えると、友達の候補は、家族、恋人、先生、ペット、仕事上のつき合いの人など、様々に広がっていきます。
そして、心が通う相手とは、いつも一緒にいる人とは限らず、年に何回かしか会わない人やたった一度しか会わなかった人でもあり得ます。
また、ちょっと視点を変えて、「心の交流ができる相手」ではなく、「心の支えになる相手」を友達と考えるのであれば、本の著者や好きなアイドルを「友達」にすることもできます。
「心が触れ合う相手」「心の支え」が一人でもいれば、無理に大勢の友達を作る必要はありません。
しかし、人づき合いを避けることがいいと言っているわけではありません。
無理のない範囲で、色々な人に積極的に会って話してみてください。
「友達」という関係に発展してもしなくても、人と話し、触れ合うことで、刺激が与えられ、自分の世界が広がって行きます。
人づき合いが苦手でも、なるべく人と会うことをオススメします。
「無理に友達を作らなくてもいいや」と思いながら、人と会っていく。
そうしているうちに、「心の通い合う本当の友達」が自然とできる・増えることもあるのです。
②「ある集団」の中で友達ができなくても大丈夫
特に思春期には、友達がいないことを恥ずかしく思うこともあるでしょう。
「友達がいないなんて、悪いことだ」と自分を責めることもあると思います。
とてもつらいお気持ちだと思います。
ですが、「友達がいない人=つまらない人、劣っている人」ではないということを覚えておいてください。
河合隼雄という心理学者が書いた、『子どもと悪』(岩波書店)という本があります。
河合隼雄は十人の著名人に子ども時代についてインタビューをし、「創造的な人たちは、子ども時代に集団になじめないことが多い」と言っています(もちろん例外もありますが)。
例えば、詩人の谷川俊太郎さんは、学校に馴染めずに不登校だったそうです。
「個性を持った子は、集団で浮いてしまう場合がある」ということです。
もっと言えば、「ある集団に合わない個性」というものは、どうしても存在するということでしょう。
人間は社会の中で生きていくので、集団に馴染む努力をすることは、もちろん大切です。
しかし、「ある集団の中で友達ができない自分」を恥ずかしい・劣っていると思う必要はありません。
あなたの個性がその集団に合わないだけなのです。
自信を持って、今いる場所だけではなく、様々な場所で「仲よくなりたい人」に声をかけてみてください。
③まずは自分の心と向き合う必要がある
「休日暇だから友達がほしい」「私は人に比べて友達が少ないかもしれない」といった悩みもよく聞きます。
そのような悩みを持っている人は、「友達」以前に、例えば次のような「自分の心」と向き合わなくてはいけない場合があります。
- 仕事の充実
- 生活の充実
- 家族関係
- 将来のこと
- 自分に自信を持つこと
なぜなら、こうした「自分の心」の中で何か疎かにしていることがあって、その心の隙間を「友達」で埋めたいだけなことがあるからです。
そんな状態では、互いに仲よくなれる友達はなかなかできません。
もし思い当たるようであれば、一度立ち止まって自分を振り返った上で、友達作りのための行動も実施していきましょう。
まとめ〜「気の合う友達」を探す勇気を持ちましょう〜
ここまで、友達の作り方について紹介してきました。
本当の友達は、勇気を与えてくれたり、楽しみや思い出を作ってくれたりします。
困ったときには助け合うこともできます。
無理矢理に友達を作る必要はありませんが、「気の合う誰か」を探して、できることから行動してみてください。
きっと、あなたと気が合い、心が通じ合える友達ができる日が来るはずです。
あなたに友達ができるよう、心から祈っています。
さて、私たちキズキ共育塾は、お悩みを抱える方々のための個別指導塾です。
授業では、勉強を教えるだけではなく、友達の作り方ついてなどの様々な悩み相談も可能です。穏やかな講師と一対一で話すことで、コミュニケーションの練習をしている生徒さんもいます。
友達がいなくて学校に行けない、コミュニケーションに不安があるなどのお悩みを抱えていましたら、お気軽にご相談ください。(ご相談は無料です。保護者さまだけでのご相談も可能です)。
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