幸せに生きるために、自己肯定感を高めよう~自己肯定感を高める6つの方法~

幸せに生きるために、自己肯定感を高めよう~自己肯定感を高める6つの方法~

こんにちは。お悩みのある人たちのための完全個別指導塾・キズキ共育塾の内田青子です。

あなたは、「自己肯定感」という言葉を聞いたことがありますか?

最近は、インターネットやテレビでも広く使われるようになった言葉ですね。

勉強に身が入らない、仕事がうまくいかない、恋人ができない…。

そのような悩みの背後には、「自己肯定感が低い」という原因が潜んでいるかもしれません。

今日は、自己肯定感について、一緒に考えていきたいと思います。

自己肯定感とは何だろう?

自己肯定感とは何だろう?

まずは、「自己肯定感とは何か」についてお話したいと思います。

精神科医の水島広子先生によると、以下のとおりです。

「自己肯定感」とは、「優れた自分」を誇りに思うことではありません。「ありのままの自分」をこれでよいと思える気持ちです。
(水島広子『自己肯定感持っていますか?』大和出版)

つまり、例えば「有名なA大学に合格した僕はスゴい!」という思いだけでは、「自己肯定感が高い」とは言えません。

自己肯定感が高い状態とは、次のような状態です。

「僕は面白いことが言えない。 友達が多いわけでもない。 でも、少ない友達とは楽しく過ごしてるし、 努力してA大学に合格できた。  僕は自分に満足している」

「私は勉強が苦手だから、 偏差値の高い大学には行けない。 でも、ギターがうまいし、 友達にはいつもオシャレと褒められるし、 好きな彼氏もいる。私は自分に満足している」

このように、自分のいいところと悪いところ、両方含めて自分にOKを出せる状態を、「自己肯定感が高い」と言います

こういう思考ができないと、次のような状態に陥り、「自分はダメなんだ」と落ち込むことになります。

  • 「努力してA大学に合格した自分」に目が行かずに、「面白いことを言えな自分」ばかり気にする
  • 「ギターが上手でオシャレな自分」に価値を見出せずに、「勉強が苦手な自分」ばかりに注目する

自己肯定感が低いと起こること

自己肯定感が低いと起こること

自己肯定感が低いと、様々な問題を抱えます。

水島広子先生は、自己肯定感が低い人は、「自分をいじめているようなもの」だと言います。

少し厳しい言葉にも思えますが、「自分のダメなところ探し」をすることで、自分を傷つけていじめているのです。

前章の例を続けると、「ギターが上手でオシャレな自分」を忘れ、「成績が悪い自分」ばかりに注目して、自分で自分に「ダメな奴」とのレッテルを貼っている状態です。

自己肯定感が低い人は、自分の欠点ばかりに目を向けるため、「自分は他人より価値のない人間だ」 と思い込んでいます

「価値がない自分」が「価値のある他人」と接するわけですから、様々なトラブルを抱えるのです。

では、具体的に、どのような傾向によって、どのような問題が起こるのでしょうか?

ここからは、水島先生の著書も参考に、「自己肯定感が低いと起こる問題」を、いくつかご紹介したいと思います。

①「私なんて」と思ってしまう

自己肯定感の低い人は、「私なんて」という意識があり、自信を持つことができません

何かにチャレンジする前にあきらめることもあります。

人生を前向きに進むことが難しくなります。

②がんばりすぎる

自己肯定感の低い人は、無理をしてがんばりすぎる傾向があります。

何かができないと、次のように、自分を不要に追い詰めるのです。

  • 私の努力が足りない
  • 私の能力が足りない
  • もっとがんばらないと

③過度に強気な態度に出る

自己肯定感の低い人は、「ありのまま自分」を他人に悟られると、嫌われる、侮られると思い込んでいます

それを避けるために、過度に強気な態度に出る場合があります。

例えば、ちょっとしたミスを注意されたときには、「それくらいわかっています!」と強く反抗するようなことです。

人間関係を、無用にこじらせるのです。

④他人に振り回される

自己肯定感の低い人は、考えや行動に自信が持てないために、「自分はこうしたい」という気持ちを相手に伝えることができません

自分の気持ちを抑えて人に合わせ、振り回されることになります。

聞きたくない友人の愚痴につき合うなどは、自己肯定感の低さの現れです。

⑤他人の言動を自分のせいだと思う

自己肯定感の低い人は、自分に関係のないことにも「自分が悪いからではないか」と反応します

不機嫌な友達を見て、「私が何かしたから機嫌が悪いのかな?」と思うなどもその一例です。

これも、健全な人間関係の妨げとなります。

⑥人と親しくなれない

自己肯定感の低い人は、「私みたいな人間が他人に喜びを与えられるはずがない」と考えがちです

人に何かをしてあげたいと思っても、「私なんかにされても嬉しくないだろう」とためらいます。

反対に、人が何かをしてくれても、「私は親切にされる価値がない」と素直に受け取ることができません。

人間関係は、自分と他人の双方向のやり取りで生まれます。

「人にしてあげること」「人からしてもらうこと」ができない人は、人と親しくなりづらいと言えます。

その他にも、自己肯定感が低い人には、次のような傾向がありがちです。

  • 異なる意見を言われると「攻撃された」と感じる
  • 何かをされると過剰に感謝する(謝る)
  • 「どうせ私なんて」と口にしすぎて、他人を疲れさせる

自己肯定感を高めると、ありのままの自分を認められる

自己肯定感を高めると、ありのままの自分を認められる

自己肯定感が高まると、「ありのままの自分」を認められるようになります

「欠点だと思っていたところ」が実は欠点ではないことに気づいたり、「欠点を補うにはどうすればいいのか」がわかったりします。

欠点に悩むことなく(欠点を受け入れて)、自分を「いいね」と思えるようになるのです。

自分を「いいね!」と思えるようになると、次のように、生きづらさが大きく改善されます。

  • 人間関係が築きやすくなる
  • 幸せを感じられるようになる
  • チャレンジできるようになる

自己肯定感を高めることは、幸せに生きて行くために、とても大切なことなのです。

自己肯定感を高める方法

ここからは、自己肯定感を高める方法を、7つご紹介したいと思います。(参考:キズキ共育塾の事例、書籍『自己肯定感、持っていますか?』、>臨床心理学の観点)

方法①小さな達成感を積み重ねる

小さな達成感を積み重ねる

キズキ共育塾での事例です。

自己肯定感を高めるには、「小さな達成感」の積み重ねが有効です

結果が数字など目に見える形で表れるものは、自己肯定感を高めやすいでしょう。

次のような方法があります。

  • 少しだけ難しい本を読破する
    例:新書や名作と言われる小説を読破する
  • 行ったことのない場所に行ってみる
    例:降りたことのない駅やバス停で降りてみる
  • 料理、手芸、園芸など、「ものづくり」を行う
    補足:パズルなどの既製品も有効です
  • 簡単な刺客や検定にチャレンジする
    例:英検、漢検、スポーツの級、そろばんの級、書道の級など
  • インターネットなどでクイズを解いてみる
  • 好きな人、仲よくなりたい人に思い切って話しかける

方法②外見を変える

外見を変える

キズキ共育塾での事例です。

外見を変えると、自信がついてきます

外見を変えると言っても、大きなイメージチェンジの必要はありません。

あまりお金をかけず、校則や家庭の決まりなどの範囲内でも、十分外見を変えることができます。

例えば、次のような方法があります。

  • 髪型を変える
  • 新しい服、時計、アクセサリーなどを買う
  • メガネフレームを変える(コンタクトレンズにする)
  • 文房具を好きなものにする
  • 筋トレをして体をつくる
  • ネイルやメイクをしてみる

髪型、服、メガネについては、雑誌などを参考にして探すのもいいでしょう。店員さんに、予算や校則などを伝えた上で、「自分に似合いそうなものをお願いします」と頼む方法もあります。

あなた自身が「好きな自分」に出会えたり、周りの人から「最近変わったね」と言われたりすることで、自己肯定感は高まります。

方法③人と交流する

人と交流する

キズキ共育塾での事例です。

友達や恋人など、自分を認めてくれる存在も大切です

友達や恋人までいかなくとも、「楽しく話ができる相手」ができるだけで気持ちは変わります。

一人で悩んでいても、「話ができる相手」はできません。

外に出て、人と交流しましょう。

学校や職場など日常的に通う場所以外でも、人との交流は可能です。

例えば、次のような方法があります。

  • アルバイトをする
  • ボランティアに参加する
  • 趣味のサークルに参加する
  • 習い事をはじめる

人と交流し、人から認められることによって、自己肯定感は高まっていくものなのです。

方法④「YES」「NO」を言えるようになる

「YES」「NO」を言えるようになる

水島先生の著書を参考にした方法です。

自己肯定感が低い人は、「自分はこうしたい」がはっきり言えないために、人に振り回される傾向にあります。

「本当はこうしたい自分」を押し殺すので、どんどん苦しくなり、「相手との本当のつながり」をつくることができません。

まずは「本当はこうしたい自分」を大切にして表現することが必要です。

「こうしたい」を伝える第一歩として、「YES」「NO」が言えるようになりましょう。

したいこと、嬉しいことには「YES」。
嫌なこと、都合が悪いことには「NO」。

誘いを断ると悪いなと思う場合には、自分の事情を伝え、「また誘ってね」など一言付け加えるといいでしょう。

正当な理由でNOと言うことは、悪いことではありません。

「YES」「NO」が言えるようになると、「自分はこうしたい」「こうしてほしい」という気持ちも、適切に他人に伝えられるようになります。

相手の事情とあなたの「YES」「NO」が折り合わない場合にも、しっかり話し合うことで、「自分の心」が見えてきます。

あなたの「正当なNO」に対して理不尽な態度を取る人とは、思い切って距離を置くことをおすすめします。

方法⑤「ダメな自分」をさらけ出してみる

「ダメな自分」をさらけ出してみる

水島先生の著書を参考にした方法です。

自己肯定感を高めるためには、「ダメな自分」をさらけ出してみましょう。

「ダメな自分」をさらけ出してみると、(そこまで)ダメじゃないとわかったり、客観的評価を聞いて自分を受け入れられたり、ということも多くあります。

「成績が悪いから自分はダメだ」と思っている人は、信頼できる友達に、「私、成績が悪くて悩んでるんだよね」と打ち明けてみてください。

「そんなことないよ」「気にするほどじゃないでしょ」と言われると、悩みがスッと消えることもあります。

逆に、「うーん、確かによくないかもね」などと言われたときには、落ち込むかもしれません。

ですが、客観的に指摘されることで、「これからどうするか」を前向きに考えることができたり、心の落ち着きを取り戻せたりします。

また、「数学ができないだけで、 社会の成績は悪くないでしょ」
「成績は悪いかもしれないけど、 私は○○ちゃんが好きだよ」
などと、あなたのいいところも指摘してくれるかもしれません。

水島先生は、「『ありのままの私』を 一度でも受け入れられた体験をすると、今まで考えられなかったようなエネルギーが湧いてきます。」と、著書の中で言っています。

自己肯定感を高めるには、「あなたの欠点も含めて好きだよ」と、誰かに言ってもらうことが大切です。

他に、水島先生は、「他人を無条件にリスペクト(尊重)する」ことも大切だと言っています。

水島先生の手法に興味がある方は、『自己肯定感、持っていますか?(水島広子著、大和出版)を読んでいただけたらと思います。

方法⑥認知療法を行う

認知療法を行う

これは、心理学に基づく方法です。

自己肯定感が低い人は、「自分に対する思考」に歪みが生じている可能性があります。

認知療法を使って、「認知の歪み」を治しましょう

「療法」と言うと難しそうに聞こえますが、自分で行う簡単な方法もあります。

例えば、自己肯定感が低い人が不機嫌な顔の友達を見て、「私が悪いことを言ったからかな」と心配になったとします。

不機嫌な友達を見て、パッと「私が悪い」と考えてしまうのは、思考の歪み」です

認知療法では、まず、自分がどのような「思考の歪み」に基づいて物事を見ているのかを知ります。

表に、以下のようなことを書いていきます。

  • 今日起きたこと
  • そのときの気分
  • そのときの考え
  • 代わりの考え
  • 今の気分
状況(5W1H) 朝。
一時間目の後。
Aちゃんに話しかけると不機嫌だった。
そのときの気分
  • 不安(80%)
  • 悲しみ(20%)
  • 怒り(5%)
そのときの考え
  • Aちゃんが髪を切ってきたのに、たくさんほめなかったから怒ってるのかな
  • Aちゃんは私を好きじゃないのかな
  • 私が何かで怒らせたかな
代わりの考え
  • 親と喧嘩したのかな
  • 一時間目で帰ってきたテストが悪かったのかもしれない
  • 私はAちゃんと仲がいいから、安心して感情をぶつけてくるんだ
  • 髪型を大きく変えたわけじゃないし、他の子も褒めていなかった
  • 朝は、「髪切ったね!かわいいね!」と言ったら「ありがとう!」と言っていた
今の気分
  • 不安(30%)
  • 悲しみ(20%)
  • 怒り(なし)

このように、違った視点からの考えを知ることで、瞬間的に「自分が悪い」と考えてしまう「思考の歪み」に気づき、改善していくことができます。

ただし、自己肯定感があまりにも低い人は、「代わりの考え」を自力で考えることが難しい場合があります。

そのような場合は、カウンセラーなどの専門家を頼り、一緒に行うことをお勧めします。

まとめ〜自己肯定感を高め、幸せに生きていきましょう〜

まとめ〜自己肯定感を高め、幸せに生きていきましょう〜

自己肯定感について、これまでの内容をまとめます。

自己肯定感とは、自分の欠点も長所も含めて、「ありのままの自分」を認める感情です

自己肯定感が低いと、生きづらさを感じる原因となってしまいます。

自己肯定感が低いと起こってしまうことには、以下のようなものがあります。

  • 「自分なんて」と思ってしまう
  • がんばりすぎる
  • 強気な態度に出てしまう
  • 他人に振り回される
  • 他人の言動を自分のせいだと思う
  • 人と親しくなれない

自己肯定感を高めることで、より幸せに生きることができます。

自己肯定感を高めるためには、いくつかの方法があります。

  • 小さな達成感を積み重ねる
  • 外見を変える
  • 人と交流する
  • 「NO」を言えるようになる
  • 「ダメな自分」をさらけ出してみる
  • 認知療法を行う

あなたの自己肯定感が高まり、幸せに生きられるよう祈っています。

さて、「小さな達成感を積み重ねる」の発展形として、「しっかり勉強する」という方法もあります。

勉強して知識を得た努力して大学に合格した

このような体験は、自己肯定感を大きく高めてくれます。

私たちキズキ共育塾では、勉強によって自信をつけ、自己肯定感を高めていった生徒さんも多くいらっしゃいます。

また、授業では、勉強の話だけでなく、悩み相談や雑談もできます。

自己肯定感の低さに悩んでいるのでしたら、ぜひ一度ご相談ください(相談は無料です)。

※文中の写真は、全てイメージです。

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