自分を褒めることが苦手なあなたへ 褒めるコツを解説

こんにちは。生徒さんの勉強とメンタルをサポートする完全個別指導塾・キズキ共育塾です。

このコラムを読んでいる人は、以下のような悩みを持っているのではないでしょうか?

  • 頑張っているけれど、だれも褒めてくれない
  • 自分を褒めたいけれど、どうすればよいかわからない
  • もっと自信をつけたい

このコラムでは、自分を褒めるコツや効果、タイミングついて解説します。

自分を褒めることができれば、自信がつき、明るい気持ちで毎日を過ごせます。

私たちキズキ共育塾は、自信をつけたい人のための、完全1対1の個別指導塾です。

生徒さんひとりひとりに合わせた学習面・生活面・メンタル面のサポートを行なっています。進路/勉強/受験/生活などについての無料相談もできますので、お気軽にご連絡ください。

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自分を褒めるのが難しい3つの理由

この章では、自分を褒めるのが難しい理由について解説します。

理由①完璧でない自分を認めにくい

完璧でなければ褒める価値がないと考え、自分を褒められない場合もあります。(参考:自分を褒める習慣 原邦雄)

小さな成功や少しの成長よりも、完璧な結果を求めると達成感を得る機会を失います。

例えば、資格試験で合格ラインを超えたにもかかわらず、「満点じゃなかったからダメだ」と思ったり、1日のやることをほとんど終えたのに、「1つだけやり残したから今日はダメな日だった」と考える人は、自分を褒めることが難しいです。

このような思考パターンだと、あなたの努力や成長を無視する結果になります。

理由②過去のネガティブ体験や強い自己否定が影響する

過去のネガティブな体験や、強い自己否定をした経験が、自分を褒めにくくしている可能性もあります。

特に失敗や挫折の記憶が強く残っていると、「どうせまた失敗する」「自分はダメな人間だ」という思い込みが生まれやすくなります。

学生時代にテストの失敗を繰り返し指摘された経験や、職場でミスを過剰に責められた経験があると、成功しても「今回は偶然だ」「次はうまくいかないかもしれない」と考える傾向があります。

理由③自己中心的、自信過剰と感じる

自分を褒めることに抵抗を感じるのは、自己中心的で、自信過剰と感じるからという人もいるでしょう。また、他人からもそのように思われる不安があるのかもしれません。

日本文化には謙虚さが美徳とされる側面があり、自分を認めたり褒めたりする行為がおこがましいと感じる人も多いです。

仕事で成果を出したときに、「自分はすごい!」と素直に思うよりも、「たまたま運が良かった」「周りのおかげ」と考える人も少なくありません。

このような状態では、どれだけ頑張っていても自分を褒められません。

自分を褒めることで得られる5つの効果

この章では、自分を褒めることで得られる効果について解説します。

効果①自己肯定感が高まる

自分を褒めることは、自己肯定感を高める効果があります。(参考:下田真由美、平井正三郎 「ほめ日記が主観的幸福感などのウェルビーイングに与える影響」

仕事でミスを減らせたときなどに自分を褒めると、「私はできている!」と、自分を肯定的に考えられるようになります。

日常の小さな努力や成長を認め、自分に「よく頑張った」と褒め言葉をかけていきましょう。

自己肯定感が高まると、困難な状況にも冷静に対応できたり、次のステップに挑戦する意欲も湧きやすくなったりします。

効果②自信がつき、ポジティブな思考が育まれる

自分を褒めると、自信がつき、思考がポジティブになります。

「自分は大丈夫!」「良く頑張っている」という自己肯定感が、「次も頑張れそう!」「もっと挑戦してみたい!」というポジティブな思考を生み、あなたの行動力を高めてくれるでしょう。

また、ポジティブな思考が育つと、たとえ失敗しても「次に活かせる経験だった」と前向きに捉えられるようになり、気持ちが落ち込みにくくなります。

効果③やる気やモチベーションが高まる

自分を褒めることは、やる気やモチベーションの向上にも関わってきます。

自己肯定感の高まり、ポジティブな思考は、自分の頑張りや成果に対する満足感を得られ、次に行動する原動力になります。

目標に近づいている実感も湧き、やる気やモチベーションを維持・向上させながら日々を過ごすことができるはずです。

効果④自尊心を育み、他人からの承認に依存しにくくなる

自分を褒めることは、自尊心を育み、他人からの承認に依存しにくくなるメンタルに最終的につながっていきます。

自尊心とは、自分自身の価値や存在を尊重し、肯定的に評価する心のことです。

自尊心が育まれると、自分の信念や価値観に自信を持ち、他人の意見に振り回される場面が少なくなります。

他人からの評価を気にしなくなり、他人からの承認を求める気持ちも減っていきます。

たとえ批判や否定的な意見を受けたとしても、自分の成長や努力を自分でしっかりと認めているため、ネガティブな影響を受けにくくなります。

効果⑤人間関係が改善する可能性がある

自分を褒めることで、人間関係が改善するかもしれません。(参考:手塚千砂子 『「ほめ日記」をつけると幸せになる』

自分自身に対して優しくなれると、他人にも優しく接することができ、ポジティブなエネルギーが周囲にも伝わるはずです。

また、自分を褒めて身に付いた自信が、他人と比較せずに自然体で接する姿勢につながるでしょう。そうなれば、他人の意見や批判にも柔軟に対応でき、感情的な反応が小さくなるため、トラブルや誤解を避けやすくなるはずです。

自分を褒める6つのコツ

この章では、自分を褒めるコツについて解説します。

コツ①結果ではなく行動やプロセスに注目する

結果ではなく行動や努力のプロセスに目を向けて、自分を褒めましょう。

目標を達成できなかったとしても、継続して取り組んだことや工夫したことは立派な努力の成果です。

「毎日10分勉強できた」「苦手なことにチャレンジした」など、たとえ小さいと感じる行動でも、自分の頑張りを認めていきましょう。

結果にこだわりすぎると、達成できなかったときに自信を失いやすくなりますが、プロセスに目を向ければ、自分の努力や成長を実感できます。

コツ②その場ですぐに褒める

何かを達成した瞬間にその場で自分を褒めましょう。

なにかを達成したときに「よくやった!」「頑張ったね!」とすぐに自分に声をかけることで、達成感がしっかりと刻まれます。

成功体験をその場で認識させると、次の行動へのモチベーションも高まります。

たとえ些細なことでも、その場ですぐに自分をねぎらい、「自分はできる!」という前向きな意識を根付かせていきましょう。

コツ③声に出して自分を褒める

声に出して自分を褒めると、自己肯定感をさらに高められます。

心の中で自分を褒めるより、褒め言葉を声に出して耳で聞くことで、ポジティブなメッセージを深く受け入れられるでしょう。

「今日も頑張ったね」「少しずつ成長してるよ」と、自分自身に優しく声をかけてみてください。

鏡の前で笑顔とともに声を出すと、より気持ちが前向きになりやすくなります。

コツ④褒め言葉を紙や日記に書き出す

自分を褒める習慣を定着させるために、褒め言葉を実際に書き出してみるという方法もあります。

「今日も頑張った」「成長している自分が偉い」などの褒め言葉を日記やメモ帳に記録し、視覚的に自分の頑張りを確認していきます。

また、褒め言葉を書くことで頭の中が整理され、ポジティブな気持ちが強化されていきます。(参考:原邦雄 『自分を褒める習慣』

褒め言葉を書くという小さな行動を継続するだけでも、前向きな心を育てることができます。

コツ⑤褒める時間を決めて習慣化する

自分を褒める時間を決めると、習慣化しやすくなります。

朝起きたときに「時間通りに起きられた。今日も一日頑張ろう」と自分を励ましたり、寝る前に「今日は〇〇ができた」と振り返ったりし、ポジティブな気持ちを育てていきましょう。

スマホのアラームやリマインダー機能の活用がオススメです。毎日1分でも、自分を労わる時間を作っていきましょう。

コツ⑥承認欲求とのバランスをとる

人は誰しも承認欲求を持っています。

他人から褒められると自信が湧いてきますが、外からの承認だけに依存すると、その評価に左右されやすくなります。

一方、自己承認は努力や成長を自分で認め、内面的な満足感を得ることが可能です。

他人からの承認も大切ですが、自己承認を意識し、他人の評価に一喜一憂しない安定した心を育んでいきましょう。

たとえ他人に褒められず、承認欲求が満たされてなくても、自分が納得できる行動や結果を褒めていくことで日々の充実感を得る姿勢を心掛けましょう。

承認欲求と自己実現欲求のバランスを適切にとることが、安定した心と前向きな自己成長を促すはずです。

こんなとき自分を褒めよう!自分を褒めるべき場面4選

この章では、自分を褒めるべき場面について解説します。

場面①何かを達成したとき

目標など何かを達成したときは、しっかり褒めましょう。

小さなことでも「やり遂げた自分はすごい!」と自分を褒めると、達成感を味わえるはずです。

完璧でなくても、成し遂げたこと自体に価値があることを忘れずに。

場面②失敗した後、前向きな行動ができたとき

失敗は誰にでもあります。

立ち直って前向きな行動ができたときには、自分を褒めましょう。

失敗から学んだり、小さな一歩を踏み出した自分の強さを認めることで、自己成長を実感できます。

「また頑張れた自分、えらい!」と自分を褒めると、心がぐっと軽くなるはずです。

場面③体調がすぐれない日でも頑張ったとき

体調が悪い日でも最低限のことができたら、それだけで立派です。

無理をせず、少しでも動けた自分に優しく褒めてあげましょう。

場面④感謝の気持ちを持てたとき

人やある出来事に感謝の気持ちが芽生えたとき、自分の心の豊かさを褒めましょう。

感謝の心は幸せを感じる力を育て、ポジティブな気持ちを生み出します。

「感謝できる自分って素敵だな」と自分を褒め、より前向きな気持ちで過ごしていきましょう。

まとめ〜少しずつ自分を褒める習慣を身につけよう〜

自分を褒めることは、自己肯定感を高め、前向きな思考や行動力を育む大切な習慣です。

結果だけでなく努力や成長に目を向け、リアルタイムで褒めたり、褒め言葉を紙に書き出したりすることで、自信がついてきます。

他人の評価に左右されず、自分で自分を承認できれば、日々の充実感やモチベーションも向上します。

まずは小さな成功を見つけて、「頑張ったね」と自分に声をかけてみましょう。

Q&A よくある質問

自分を褒めるのが難しいのはなぜですか?

以下が考えられます。

  • 完璧でない自分を認めにくい
  • 過去のネガティブ体験や強い自己否定が影響する
  • 自己中心的、自信過剰と感じる

詳細については、こちらで解説しています。

自分を褒めるコツを教えてください。

以下が考えられます。

  • 結果ではなく行動やプロセスに注目する
  • その場ですぐに褒める
  • 声に出して自分を褒める
  • 褒め言葉を紙や日記に書き出す
  • 褒める時間を決めて習慣化する
  • 承認欲求とのバランスをとる

詳細については、こちらで解説しています。

監修 / キズキ代表 安田祐輔

やすだ・ゆうすけ。発達障害(ASD/ADHD)によるいじめ、転校、一家離散などを経て、不登校・偏差値30から学び直して20歳で国際基督教大学(ICU)入学。卒業後は新卒で総合商社へ入社するも、発達障害の特性も関連して、うつ病になり退職。その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。経歴や年齢を問わず、「もう一度勉強したい人」のために、完全個別指導を行う。また、不登校の子どものための家庭教師「キズキ家学」、発達障害やうつ病の方々のための就労移行支援事業所「キズキビジネスカレッジ」も運営。

【新著紹介】

『学校に居場所がないと感じる人のための 未来が変わる勉強法』
(2022年9月、KADOKAWA)
Amazon
KADOKAWA公式

【略歴】

2011年 キズキ共育塾開塾(2023年7月現在10校)
2015年 株式会社キズキ設立
2019年 キズキビジネスカレッジ開校(2022年7月現在4校)

【メディア出演(一部)】

2022年 NHK総合「日曜討論」(テーマ:「子ども・若者の声 社会や政治にどう届ける?」/野田聖子こども政策担当大臣などとともに)

共同監修 / キズキ相談担当 半村進

はんむら・すすむ。1982年、茨城県生まれ。東京大学文学部卒。
小学校時代から転校を繰り返し、運動ができないこと、アトピー性皮膚炎、独特の体形などから、いじめの対象になったり、学校に行きづらくなっていたことも。大学に入学してようやく安心できるかと思ったが、病気やメンタルの不調もあり、5年半ほど引きこもり生活を送る。30歳で「初めてのアルバイト」としてキズキ共育塾の講師となり、英語・世界史・国語などを担当。現在はキズキの社員として、不登校・引きこもり・中退・発達障害・社会人などの学び直し・進路・生活改善などについて、総計1,000名以上からの相談を実施。

【執筆記事・インタビューなど(一部)】

日本経済新聞 / 朝日新聞EduA / テレビ東京 / 不登校新聞 / 通信制高校ナビ

サイト運営 / キズキ

「もう一度学び直したい方」の勉強とメンタルを完全個別指導でサポートする学習塾。多様な生徒さんに対応(不登校・中退・引きこもりの当事者・経験者、通信制高校生・定時制高校生、勉強にブランクがある方、社会人、主婦・主夫、発達特性がある方など)。授業内容は、小学生レベルから難関大学受験レベルまで、希望や学力などに応じて柔軟に設定可能。トップページはこちら。2024年10月現在、全国に11校とオンライン校(全国対応)がある。

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