学校でストレスを感じる原因 ストレスの具体例やストレスへの対策を解説
こんにちは。生徒さんの勉強とメンタルを完全個別指導でサポートする完全個別指導塾・キズキ共育塾です。
学校生活は、勉強や人間関係など我慢することも多く、ストレスがたまりがちですよね。
しかし、ストレス解消は可能です。
このコラムでは、学校生活で抱えることが多いストレス、学校でストレスを感じる原因、学校で感じるストレスを緩和する対策について解説します。
適切なストレス対策を行って、楽しい学校生活を送りましょう。
目次
学校生活で抱えることが多いストレス6選
学生時代のストレスは、漠然としていて言葉にできないことがあります。
「なんとなく不満はあるけれど、具体的に何が学校生活のストレスの原因なのかわからない」という場合も多いのではないでしょうか?
この章では、学校生活で抱えることが多いストレスについて解説します。
ストレス①人付き合いに疲れる
学校の人づき合いがストレスになる人は少なくありません。
学校生活は、いろいろな人が集まって形成され、多様な価値観が混在しています。
そうした環境での人づき合いでは、自分の意見を主張できなかったり、自分に合わない振る舞いをしたりする場面も多々あります。
例えば、明確に嫌いな人がいなくても、次ような人づき合いが続くことで、ストレスが増していくのです。
- 自分は勉強が嫌いではないが、皆がダルいと言っているのでなんとなくその意見に合せてしまう
- 本当は遊びに行きたくないけど、場の空気を読んで行くと言わざるをえない
他に、明確に嫌いな人、合わない人がいて、その人とクラスや部活が一緒だから関係を断てずにストレスを溜める場合もあるでしょう。
ストレス②毎日の授業が退屈・嫌い
毎日の授業が退屈・嫌いという人も多いです。
高校の授業は、週5日間、朝から夕方まであります。全ての科目や授業が好きな人は、あまりいませんよね。
- 苦手な教科の授業が苦痛
- 合わない先生の授業がイヤだ
- 勉強が理解できなくてつらい
- 何のために勉強しているのかわからない
学習塾などで勉強を進めている場合、学校の授業のレベルが遅くて退屈ということもあるでしょう。
そんな授業を毎日・毎週受けることや、そして来週もまたこの苦痛な授業があると思うことは、ストレスにつながります。
ストレス③学校のルールに納得がいかない
学校のルールに納得がいかないというのも、ストレスの理由になります。
ルールとは、校則に限らず、クラスや部活の独自ルールも含みます。
例えば、髪の長さや色が決められていたり、すれ違う先輩に必ず大声で挨拶をしなくてはいけなかったり…。そうしたルールが気にならなかったり、理由に納得できていたりするなら問題ありません。
ですが、理不尽に行動を制限されていると感じたり、逆に必要なルールが整っていないと感じたりしている場合は、それがストレスになります。
ストレス④イメージしていた学校生活と違った
自分のイメージしていた中学・高校生活と違ったというストレスもあります。
理想と現実の違う生活が続くことに、ストレスを感じる人もいるのです。
わかりやすい例としては、真面目な学校だと思って選んだのにチャラチャラした人が多い、逆に思っていたよりも厳しい学校で遊べないなどがあるでしょう。
こうしたギャップは、ストレスにつながります。
ストレス⑤朝起きられない
朝起きられないのがストレスという人がいます。
多くの学校は朝から授業を行うため、朝起きる必要があります。
しかし、どうしても早起きが苦手なタイプの人はいます。そういう人は毎日ストレスを抱えてしまいます。
また、普段は起きられても前日に夜更かしすると起きられない人は、夜の時間を自由に過ごせないストレスと、寝ていたい朝に寝ていられないというストレスにつながります。
ストレス⑥周りの人と比べてしまってつらい
周りの人と自分を比べてつらいという人もいます。
学校ではたくさんの人がいます。そのため、自分より優れた存在にストレスを感じてしまう人も少なくありません。
例えば、中学までは数学でトップだったのに高校では中の下になった、周りのレベルが高いので相対的に自分のレベルが低いように感じてしまうなどと人と比べると、自尊心が保てなくなりストレスとなります。
私たちキズキ共育塾は、学校生活に悩む人のための、完全1対1の個別指導塾です。
生徒さんひとりひとりに合わせた学習面・生活面・メンタル面のサポートを行なっています。進路/勉強/受験/生活などについての無料相談もできますので、お気軽にご連絡ください。
学校でストレスを感じる原因5選
例えば、周りに合わせなくてはならないから、人づき合いがストレスだと感じる場合、人づき合いそのものがストレスであっても、それが直接の原因とは限りません。
周りに合わせなくてはならないという思う理由こそが、ストレスの本当の原因なのです。
ストレスの裏側には、必ず原因があります。原因を理解すると、それに応じて対策も考えられます。
この章では、学校でストレスを感じる原因について解説します。
原因①全ての人に好かれようと思っている
全ての人に好かれようと、気を使いすぎていませんか?
人にはさまざまな価値観があります。好きや嫌いもさまざまです。
例えば、大勢に人気のカレーライスだって、嫌いな人は一定数存在します。
どんな人でも、全ての人から好意的に見られることは不可能なのです。全ての人に好かれることが不可能だと理解していないと、みんなに好かれようと思考・行動します。
しかし、実際に皆に好かれることは不可能なので、ストレスの原因となるのです。
原因②学校生活や卒業後の目的がない
学校生活や卒業後に目的がない状態も、ストレスの原因となります。
目的があるなら、その目的に向かう方向で学校生活を充実させることができます。そうすることで、ストレスを減らすことができ、ちょっとしたことが気にならなくなります。しかし、目的がなければ、ちょっと面倒なことが全てストレスに変わってしまうのです。
目的がないことは、絶対的に悪いことではありません。
ですが、ストレスを減らしたいのであれば、目的を意識してみるとよいでしょう。こちらは、以下の章で詳しく述べます。
原因③状況を変えられないと思っている
自分に合わないルール、理想の学校生活と異なる現実、周りと比べすぎてしまう自分…そういう状況を変えられないと思い込んでいることも、ストレスの原因になります。
何もかもが自分の理想どおりに進むということはないかもしれません。
ですが、状況を一切変えられないということでもありません。
それなのに状況を変えられないと思いこむことで、自分を追い詰め、ストレスを生むのです。
原因④夜眠れていない
夜眠れていないという状況は、ストレス耐性を下げます。ストレス耐性が下がることで、普段は感じないストレスもストレスと感じやすくなるのです。
脳には、眠ることで情動をリフレッシュする機能があります。しかし、不規則な生活や過度のストレスで眠れない状況が続くと機能が正しく動かなくなります。
中学生・高校生くらいの年齢ならば多少眠らなくても活動できる体力はあるかもしれません。ですが、適切な睡眠がとれていなければストレスが増すのは当然です。
また、睡眠不足になると認知機能が低下します。
無意識の睡眠不足は、自分が睡眠不足であるという認知すらも鈍らせます。そして、さらにストレスを産んでいく悪循環にもなりえるのです。
原因⑤抗ストレスホルモン分泌が減少している
前項の睡眠不足とも関連する原因です。
抗ストレスホルモン分泌が減少すると、ストレスを感じやすくなります。
抗ストレスホルモンは、運動不足、寝不足、不規則な生活によって不足します。
現代人は運動や睡眠が少ないので、抗ストレスホルモンの分泌が減少しやすい環境なのです。
睡眠不足が抗ストレスホルモンの減少となり、ストレスがさらに睡眠不足を招き…という悪循環に陥るパターンもあります。
学校で感じるストレスを緩和する6つの対策
この章では、学校で感じるストレスを緩和する対策について解説します。
自分に合いそうな方法をいくつか試してみてみましょう。
対策①人間関係の枠を広げる
人間関係の枠を拡げることは、ストレス対策に役立ちます。
全ての人には好かれることはできません。そんな中で、自分に合わない人と付き合いを続けることは、ストレスになります。
しかし、これも前述のとおり、状況は変えられます。
全ての人に好かれようとする必要はありません。自分が楽しく過ごせる人間関係を見つけようと考えることで、状況を変えるのです。
学校の中で人間関係を広げる場合、以下のようなことをしてみてもいいかもしれません。
- 部活を変える
- 生徒会や委員会活動を始める
- これまで話したことのない人と交流を始める
学生だからといって、人間関係を学校の中に限定する必要もありません。
ボランティア、習い事、高校生ならアルバイトなど、学校の外にも人間関係は広がっています。
人間関係を広げていくうちに、自分にあった場所=自分がストレスなく楽しく過ごせる場所がきっと見つかります。
自分に合った場所が見つかると、それだけでストレスがなくなります。これまでの人間関係のストレスも気にならなくなるからです。
対策②目的を見つける
学校生活での目的や、卒業後の目的を見つけることも、ストレス対策に有効でしょう。
目的があると、多少のことは気にならなくなります。そして、ちょっとイヤなことも目的に関連づけて取り組めるようになります。
例えば、「○○大学に合格する!」というような大きな目的ができたとしましょう。目的ができたことで、高校生活は受験勉強を軸に充実させることができます。そして、他のことがあまり気にならなくなってくる、というイメージです。
また、大きな目的ではなく、日常生活の中で達成可能なものでも大丈夫です。「毎週一つ、新しいことにチャレンジする」「英単語を週に10個覚える」など、複数の目的を同時に持っていてもOKです。
学校生活や卒業後に目的がないことは悪いことではありません。ですが、学校にストレスを感じているようでしたら、目的を考えてみることも一つの手段ですよ。
対策③運動をしてやる気ホルモンの分泌を促進する
運動をすることでやる気ホルモンの分泌を促進するのも、ストレスに効果的です。
感情は、心だけでなく、肉体によっても左右されます。
ストレスを感じやすい状態というのは、脳のストレス耐性が低くなっている状態とも言えます。ストレスを軽減する抗ストレスホルモンのテストステロンは運動によって分泌されます。
また、運動は楽しい感情ややる気の要因となるドーパミンの分泌も促進するのです。
このように、運動の習慣をつければストレスに強くなれます。
対策④状況を変えられないか調べる
自分に合わないルール、理想の学校生活と異なる現実、周りと比べすぎてしまう自分などがストレスの原因なら、そうした状況を変えられないか調べてみるのもよいでしょう。
調べれば、状況を変える方法が見つかることもあるのです。
そして、状況を変えるためには、一人で取り組む必要もありません。
例えば、学校のルールが理不尽だと思うなら、生徒同士で相談したり生徒会に意見を伝えてみましょう。学校と交渉して、ルールを変えられるかもしれません。
それでルールが変われば、ストレスは減っていくでしょう。
一方、交渉しても、結果としてルールが変わらなかった、ということも十分にありえます。
そんなときも、ルール自体によるストレスはなくならないかもしれません。ですが、行動したという満足感が得られたり、見つかった仲間と楽しく過ごせるようになったりすることで、ルールとは別の視点からストレスを減らすことができるようになります。
「また、行動したのに、ルールは変わらなかったな」と絶望せず、「なぜ変わらなかったのか」を分析してみましょう。次に似たような状況になったときに活かせます。
理想の学校生活と違うならば、どうしたら理想に近づけるか、周りと比較して劣等感を覚えているならどうしたら自分を変えられるかについても、同じようなことが言えます。
人とも相談しながら、「じゃあ、どうしたらいいか」を考えて行動していきましょう。
「攻撃が最大の防御」という言葉もあるように、ストレスの原因に立ち向かうという選択もストレスへの対策となるのです。
なお、今の学校での状況を変えるという考え方以外に、自分に合いそうな別の学校に転校する、学校をちょっと休むという方法もあります。
転校や休学は、あなただけで決められることではありません。親御さんや学校にもよく相談しましょう。
対策⑤3年間と割り切って過ごす
自分に合う学校生活のストレス対策が見つからない場合は、学生生活は、人生のたった数年間と割り切って淡々と過ごす、という発想もあります。
どうしても変えられないストレス原因もあるでしょう。
しかし、学校生活は、長い人生の一部でしかありません。
今の学校でのストレスを変えられそうになければ、たった数年間のことだからと考えるのです。
期限がわかっている環境で割り切って過ごすようになれば、次第にストレスも減っていきます。
ただし、今の学校を卒業した後のことはよく考えて、卒業後の進路で同じ状況に陥らないように注意しましょう。また、「自分は割り切っている。だから大丈夫だ」と思っていても、ストレスが溜まっていく場合があります。
自分だけで「割り切った。もう大丈夫」と決めつけないようにしてください。次項の心療内科を利用したり、カウンセラーなどに相談したりするようにしてみましょう。
対策⑥心療内科やカウンセラーを利用する
ストレスを自分だけで対処しようとする必要はありません。
心療内科やカウンセラーなど、ストレスの専門家に相談するという選択肢もあります。
これまでご紹介してきたような対策についても、実際のあなたに合ったより具体的な方法を教えてもらえると思います。
また、夜眠れないなど、ストレスが心身に影響を及ぼしている場合や病気に関連する場合には、適切な治療も受けられます。
「ストレス程度で病院に行くなんて…」と遠慮せず、心療内科やカウンセラーに相談してみましょう。
まとめ〜対策はたくさんあります〜
学校でのストレスは、人づき合いやルールへの我慢などさまざまです。
さまざまな我慢がストレスになることは、大人であっても少なくありません。
しかし、ストレスに対する対策はたくさんあります。
自分のストレスの原因を考え、対策を行うことで、ストレスの少ない快適な学校生活を送りましょう。
さて、私たちキズキ共育塾は、一人ひとりに寄り添う完全個別指導塾です。
生徒さんには、学校生活にストレスを抱えている人や、ストレスのために不登校になった人も珍しくありません。
ご相談いただければ、あなたのための学校とストレスの話ができると思います。少しでも気になったら、お気軽にご連絡ください。親御さんからの相談も受けつけています。