勉強の休憩にすべきこと オススメの休憩方法を解説

こんにちは。生徒さんの勉強とメンタルを完全個別指導でサポートする完全個別指導塾・キズキ共育塾です。
このコラムを読んでいるあなたは、以下のような悩みはありませんか?
- 勉強でどのくらい休憩したら良いかわからない
- どんな休憩方法に効果があるのか知りたい
- 勉強の集中力を上げたい
勉強しているとどうしても疲れが溜まっていくので、効率よく疲れを取って集中力を保ちたいですよね。
このコラムでは、勉強の休憩の重要性、休憩すべきタイミング、目安、休憩を取り入れるメリット・注意点について解説します。あわせて、おすすめの休憩方法についても紹介します。
効果のある休憩方法や重要性を理解し、勉強のパフォーマンスを上げられるよう、一緒に確認していきましょう。
私たちキズキ共育塾は、勉強への苦手意識のある人のための、完全1対1の個別指導塾です。
生徒さんひとりひとりに合わせた学習面・生活面・メンタル面のサポートを行なっています。進路/勉強/受験/生活などについての無料相談もできますので、お気軽にご連絡ください。
目次
勉強の休憩の重要性
そもそも勉強中の休憩にはどのような意味があるのでしょうか?
この章では、勉強の休憩の重要性について解説します。
重要性①脳の疲労が回復する

勉強を続けると脳はエネルギーを消費し、疲労していきます。疲労が蓄積すると、注意力や思考力が低下しミスが増える原因になります。
そこで、適切な休憩を取ることで脳の疲労が回復し、効率的に勉強ができるようになります。
また、休憩によりリラックスすることでストレスが解消し、再度勉強に向かいやすくなるのもメリットです。
重要性②休憩が集中力を維持し勉強効率を向上させる
脳には一定の集中できる時間があり、それを超えるとパフォーマンスが著しく低下します。集中力の維持時間は性格によって個人差があります。(参考:北海道教育大学「Eysenck の向性と集中力に関する研究 :集中維持機能(TAF)テストからみた集中力」)
また、長時間勉強を続けると、疲労により集中力が低下し、勉強の効率が悪くなります。そこで、適度に休憩を入れることで脳の疲労が回復し、集中力が継続しやすくなるでしょう。(参考:福岡工業大学「精神作業負荷に伴う疲労の評価法の検証」)
長時間の作業は健康に影響を及ぼす可能性もあるため、健康的に勉強を継続するためにも休憩は重要です。(参考:厚生労働省「労働時間・休憩・休日関係」)
休憩すべきタイミング
この章では、休憩すべきタイミングについて解説します。
タイミング①ポモドーロテクニックに基づいた時間

休憩すべきタイミングがわからない人は、あらかじめ時間を決めて休むのがおすすめです。
ポモドーロテクニックとは、25分間の勉強と5分間の休憩を1セットとし、これを繰り返す手法です。また、4セット(2時間)ごとに30分程度の長めの休憩を取ることで疲労を回復できます。
ポモドーロテクニックを利用すると勉強時間が一定になるため集中しやすく、目標を小分けにして達成感を得られるのがメリットです。
ただし、集中力は人それぞれなので、自分のペースで休憩が取れる場合は自分に合ったタイミングで休憩するのも1つの方法です。(参考:日本教育工学会論文誌「脚部動作計測に基づいた休憩が学習効果へ及ぼす影響の分析」)
タイミング②集中力が切れたとき
勉強をしていると、必ず集中力が途切れる瞬間があるはずです。
例えば、問題文や内容が頭に入らず、同じ行を何度も読み返すなどの兆候が見られたときは休憩のサインです。
集中力が低下した状態で勉強を続けても効率が悪くなり、時間を浪費する可能性があります。集中力が切れたら無理をせず休憩しましょう。
タイミング③昼食後に眠気を覚えたとき

昼食後に眠気を覚えた経験のある人は一定数いるでしょう。ブドウ糖を多く摂取すると、食後に血糖値が急上昇・急降下するグルコーススパイクという状態になり、急激な眠気に襲われます。(参考:全国健康保険協会 北海道薬剤師会「食後に眠気がでるのはなぜ?」)
また、副交感神経が優位になってリラックスすることで眠気を感じることもあります。ここで無理に勉強を続けても、集中できず効率が低下するので休憩を取りましょう。
休憩中は10分〜20分程度の仮眠を取ったり、軽い散歩をしたりしてリフレッシュするのがオススメです。また、散歩をして日光を浴びることにより、睡眠ホルモンであるメラトニンを抑制できます。(参考:東京原宿クリニック「食後の眠気の原因と対策:セルフチェックと7つのポイント」)
タイミング④トイレに行きたくなったとき
トイレを我慢して勉強を続けると、気になることで集中力が途切れたり不快感が増したりします。また、トイレを我慢することで膀胱炎や腎盂腎炎のリスクも上がるため、勉強のために我慢するのはオススメできません。(参考:医療法人神楽岡泌尿器科「おしっこが我慢できないのはなぜ?おしっこの我慢が身体に与える影響について泌尿器科が解説」)
トイレ休憩を取ることで生理的な欲求を満たすことができ、勉強に戻る際にはリフレッシュできます。また、トイレ休憩を利用して軽いストレッチを行うのもオススメです。
タイミング⑤学校の時間割にあわせたタイミング

通学している人であれば、学校の時間割にあわせたタイミングで休憩を取ることで、生活リズムを崩さずに勉強できます。
学校の時間割は基本的に、授業の時間と休憩時間のバランスが考えられています。慣れている勉強時間を保てるため、集中力が切れにくいのもメリットです。
また、逆に休日も学校の時間割にあわせておくことで、学校の授業にも集中できるようになるでしょう。
休憩時間の目安
この章では、休憩時間の目安について解説します。
目安①短期休憩(5分~15分)

勉強の合間には短期休憩を挟むのが理想的です。
勉強は座っている時間が長くなるため、この時間を活用して軽いストレッチや深呼吸などで、心身の緊張をほぐしましょう。
座っている時間が長いと疲労感や肩こりなどの健康リスクが増大する恐れもあります。定期的に立ち上がって体を動かすのがオススメです。(参考:総合文化研究第24巻第 1・2・3 号合併号「講義時間中における休憩導入の効果について」)
また、勉強は脳だけでなく目にも疲労がたまるため、視線を遠くに向けたり、目を閉じたりして目をリフレッシュさせることも重要です。
目安②長期休憩(30分~)
長時間勉強した後には、30分以上の長期休憩を取ることで、脳と体をしっかり回復させることが重要です。
ずっと勉強し続けるよりも、適度に休憩を挟んで勉強時間を分散させることで学習の効果がより持続しやすくなります。(参考:独立行政法人 理化学研究所「運動学習の記憶を長持ちさせるには適度な休憩が必要」)
この時間を使って食事をとったり、散歩に出かけたりすると良いでしょう。また、趣味に時間を使うことで、気分転換にもなります。
休憩を取り入れるメリット3選
この章では、休憩を取り入れるメリットについて解説します。
メリット①学習意欲が向上する

適度に休憩を取ることは心の余裕を生み出し、学習意欲の向上につながります。
例えば、「2時間頑張ったから休憩して好きなことをしよう」と決めておくと、終わった際に達成感が得られるだけでなく、休憩後の学習にもリフレッシュした状態で臨めるでしょう。
メリット②長い時間勉強できるようになる
長時間連続して勉強を続けると脳や体に疲労が蓄積されていき、集中力が途切れて、非効率になる可能性があります。
そこで、定期的に休憩を取り入れることで疲労が軽減されます。結果として長時間勉強を続けられるので、最終的な成果も大きくなるでしょう。
メリット③パフォーマンス低下を防止できる

長時間勉強して脳の働きが低下すると、思考が鈍くなり、簡単な問題でも解答に時間がかかることがあります。
そこで適切に休憩を挟むことで、勉強中のパフォーマンス低下を防止できます。特に、疲れた際は短い仮眠を取ることで、休憩後のパフォーマンスが上がります。(参考:人間工学「休憩時の覚醒度変化がその後の作業成績に及ぼす影響」)
休憩する際の注意点
この章では、休憩する際の注意点について解説します。
注意点①スマホを触り過ぎない

休憩中にスマホを触り過ぎると、脳が新しい情報を処理しようとするため、十分なリフレッシュができません。
また、SNSやゲームに夢中になると、予定よりも長く休憩を取りすぎることがあります。もしスマホを触るなら、タイマーをかけるなど、時間を区切って利用する意識を持ちましょう。
注意点②仮眠時間を長くしない
適度な仮眠は疲労回復のために有効であり、脳をすっきりさせて集中力を向上させることが期待できます。
しかし、仮眠が長すぎると逆に眠気が増し、本格的な昼寝につながって勉強に戻るのが難しくなることがあるので注意しましょう。理想的な仮眠時間は10分〜20分程度です。(参考:東海大学紀要情報通信学部「うつ伏せ姿勢による昼休みの短時間仮眠の効果について」)
注意点③激しい運動をしない

休憩中には散歩やストレッチなど体を動かすことがオススメですが、激しい運動は逆に体力を消耗してしまい、疲れで勉強に集中できなくなる可能性があります。
適度な運動は血行促進とリフレッシュ効果を得られるので、定期的におこなうことを意識しましょう。
注意点④集中力の妨げとなる行為をしない
短い休憩の際、SNSやゲームなどの娯楽に熱中し過ぎると、再び勉強に戻る際の切り替えが難しくなります。
また、これらの頭を使うものは脳や目を休ませることができないため、休憩後も集中力が続きません。
短い休憩の際は目的を意識してリフレッシュに集中しましょう。
注意点⑤目を休ませることを意識する

勉強していると、脳だけでなく目も疲労します。特に、パソコンやタブレットを利用している場合は疲れが溜まりやすいので、意識的に休ませましょう。
休憩の際には窓の外を眺めたり、目を閉じたりして、目の筋肉をリラックスさせましょう。また、ブルーライトをカットするメガネを使用するのも有効です。
おすすめの休憩方法8選
この章では、おすすめの休憩方法について解説します。
休憩方法①軽い運動・ストレッチ

短い休憩時間には、軽い運動やストレッチをおこなうことで血行が促進され、脳への酸素供給が改善されます。
特に首や肩のストレッチは、長時間の勉強によるコリを和らげる効果があります。
休憩方法②散歩
外に出て散歩をすることで、新鮮な空気を吸いながら気分転換ができます。
短時間でも自然に触れることで、目を休める効果やリラックス効果が高まります。
休憩方法③日光浴

日光を浴びることで幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンが分泌されるため、積極的に浴びるようにしましょう。
セロトニンは精神を安定させ、心身をリラックスさせる効果があります。特に、朝の時間帯に日光浴を取り入れると、体内時計が整い、勉強のリズムが改善されます。(参考:大阪河崎リハビリテーション大学「セロトニン分泌に影響を及ぼす生活習慣と環境」)
休憩方法④読書
休憩時間には、短編やリラックスできる本を読むことで心を落ち着けられます。勉強から少し離れて、物語やエッセイに没頭することで気分転換が図れます。
ただし、続きが気になって勉強がおろそかになっては意味がないので、時間をしっかり決めて切り上げることを意識しましょう。
休憩方法⑤音楽鑑賞

好きな音楽を聴くことでリラックスし、ストレスを解消できます。
特に、自然音やリラクゼーション音楽は心拍数や血圧が下がり、集中力を高める効果もあります。(参考:一般社団法人 日本音楽療法学会)
休憩方法⑥仮眠
15分〜20分程度の短時間の仮眠は、眠気を解消し集中力を回復させます。仮眠後に水分を摂ると、さらに効果が高まります。(参考:東海大学紀要情報通信学部「うつ伏せ姿勢による昼休みの短時間仮眠の効果について」)
休憩方法⑦水分補給

勉強中にはつい水分補給を忘れがちですが、水分は脳の働きをサポートするために重要です。軽度の脱水状態でも、脳の認知機能や注意力に影響を及ぼすため注意しましょう。(参考:Wiley Online Library「Human Brain Mapping | Neuroimaging Journal」)
適切な水分摂取は疲労感を軽減し、集中力を維持する鍵です。
休憩方法⑧軽食
軽いおやつを食べることでエネルギーを補給し、集中力を維持できます。
特に、ブドウ糖やショ糖のような甘いものは、脳を働かせるためのエネルギーを補給することが可能です。
また、高カカオのチョコレートは、脳が疲れにくくなる効果が期待できます。(参考:明治「カカオポリフェノールを豊富に含む高カカオチョコレートの摂取が連続的な認知課題遂行時における認知機能のパフォーマンスの維持と、脳活動の労力を低減することで脳の効率的な活用に寄与することを示唆 日本人成人男女を対象とした介入研究により判明~国際科学雑誌HeliyonおよびNutrientsに論文掲載~」)
まとめ~効果的な休憩を取り入れて勉強の効率を上げよう~

勉強中の休憩は、集中力を維持し効率的に学習を進めるために欠かせません。
適切なタイミングと方法で休憩を取り入れることで、脳や目の疲労を回復し、勉強の成果を最大化できます。自分に合った休憩スタイルを見つけ、勉強効率をさらに向上させましょう。
このコラムが、効率よく勉強するための手助けになれば幸いです。
Q&A よくある質問