通信制高校からの大学進学は不利? 実際の進学率と対策・オススメ高校を解説
2021年3月30日 火曜日 投稿

こんにちは、発達障害や不登校・中退などのお子さんを勉強・メンタルの両面から完全個別指導で応援するキズキ共育塾です。
いろいろな事情で通信制高校を検討しているご家庭にとって、大学進学への道がどうなのか、心配になりますよね。
今回は通信制高校からの、大学進学というルートについて詳しく解説します。
最初にお伝えしておきます。
ただし、大学に行くためにはやはり対策が必要になってきます。
それは通信制高校からの進学率にも現れています。
では通信制高校からの大学進学率はどうなのか、どのような対策が必要なのか。
これらもできるだけ詳しく解説していきます。
*この記事でわかること*
- 通信制高校から大学進学は不利なのか
- そもそもの大学進学のしくみ
- 通信制高校からの大学進学率
- 合格を勝ち取るポイントとオススメの通信制高校
記事全体はボリュームがありますので、目次から気になるところへスキップしてご覧ください。
通信制高校から大学進学は不利なのか

早速ですが、結論です。
通信制高校からの大学進学は、不利ではありません。
確かに、難関大学への合格者を多数出している進学校で学ぶ生徒と比べると、学習内容で不利と言えるかもしれません。
ですがそれは、「通信制だから」不利というわけではなく、「進学校じゃない、普通の全日制高校」でも同じでしょう。
つまり「通信制かどうか」ではなく「学習の中身」を考えることが大切です。
それぞれの通信制高校のカリキュラムをふまえ、足りない面は学校以外で補うようにすれば、大学進学も十分に目指すことができます。
大学入試において、単に「通信制高校出身だから」というだけで評点マイナス、といったことはありません。
後ほど大学進学のしくみについても詳しく解説します。
こちらの記事も合わせてどうぞ
大学進学の際に出身高校は合否に関係しない?

もう少しだけ、「出身・在籍高校」の大学への影響について掘り下げていきます。
出身・在籍高校によって大学側の選別があったりするのか、気になりますよね。
ここはしっかり確認しておきましょう。
まず基本的には、出身・在籍高校名が直接的に合否に影響を与えることはありません。
ただし、指定校推薦、というものがあります。
これは、「大学側が指定した高校の生徒」のみが出願できる選抜方法です。
生徒は校長先生の推薦をもらって、出願します。
逆に言うと、「自分の学校に指定校推薦の枠が来なければ、この方法では出願できない」ということになります。
ここは在籍高校が直接的に大学進学に影響する部分、と言えそうです。
私立大学は指定校推薦の枠も比較的大きくなっていますので、これがあるかないかで多少影響が出ることは、予備知識として押さえておくとよいでしょう。
そもそも大学進学のしくみとは?入学資格編
では、そもそも大学には、どうやって入ることができるのでしょう。
ここからは、大学進学のしくみについて解説していきます。
大学に進学するためには、まず法令上の要件を満たす必要があります。
それが「入学資格」です。
大学に進学するための入学資格は、簡潔に示すと以下のようになります。
1. 高等学校もしくは中等教育学校を卒業した者
2. 通常の課程による12年の学校教育を修了した者
A 文科大臣の定めるところにより、1と同等以上の学力があると認められた者
一番わかりやすいのが、「高卒」であることです。
また、中等教育学校とは近年誕生した、いわゆる完全中高一貫校のことです。
そしてAは、「高卒と同等以上」ということで、次のような人のことを指します。
*Aの「高卒と同等以上」とは?*
3. 外国において学校教育における12年の課程を修了した者
4. 文科大臣が認定した在外教育施設の課程を修了した者
5. 文科大臣が指定した専修学校の高等課程を修了した者
6. 高等学校卒業程度認定試験(旧大検)に合格した者(18歳以上)
7. そのほか省略(文科大臣指定など)
ここには、「高等学校卒業程度認定試験(旧大検)」も記載されています。
外国での教育・専修学校高等課程などいろいろなケースが並んでいますが、いずれにしても、「高卒またはそれと同等以上」であることが、大学進学の資格ということです。
ここでの「高卒」というのは、もちろん高等学校全般のこと。
全日制・定時制・通信制などの区分けは一切ありません。
つまり通信制であっても卒業資格を得ることで、れっきとした大学入学資格をGETすることができるのです。
高卒認定試験については、コラム「【すぐ読める】高卒認定試験とは?意外と簡単!取得のメリット・合格のポイントをご紹介」をご覧ください。
そもそも大学進学のしくみとは?入試編

大学入試は正式には「大学入学者選抜」と呼びます。
毎年、文部科学省が「○○年度 大学入学者選抜実施要項」としてルールを定め、それに沿った形で各大学が実施する流れになっています。
そしてこの文部科学省の実施要項ですが、実は令和3(2021)年度に抜本的な改革が行われています。
抜本的な改革の大きなポイントは、次のとおりです。
学力の3要素を
●知識・技能
●思考力・判断力・表現力
●主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度
とし、これらを総合的に評価できるように改善する
上記の「学力の3要素」について、どれか1つに偏ることなく、総合的・多面的に評価できるような選抜システムにすることが求められているのです。
特に3要素のうちの3つ目は、「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」となっており、『態度』が評価の対象になっています。
ここはぜひ押さえておきましょう。
このポイントを大枠とし、具体的な入試区分としては次の3つが設けられています。
こちらも改革の一環で名称が変わっていますので、両方の名称をお伝えします。
- 一般選抜(旧:一般入試)
- 総合型選抜(旧:AO入試)
- 学校推薦型選抜(旧:推薦入試)
この3つの選抜方法で、それぞれどの位の割合で学生が入学しているのか。
文部科学省のデータをご紹介します。

⇒引用:文部科学省「大学入学者選抜における英語4技能評価及び記述式問題の実態調査(令和2年度)」
このグラフを見ると、国公立大学は「一般入試」からの入学者が圧倒的多数です。
一方で私立大学はというと、「一般入試:44.1%」「推薦入試:42.0%」とほぼ同率となっています。
このように、特に私立大学においては推薦入試も無視できないことがわかります。
この推薦入試の中に、前述で触れた「指定校推薦」も含まれているというわけです。
それぞれの選抜方法については大学によって詳細が異なりますので、ここでは大まかな特徴についてご紹介していきます。
①一般選抜
一般選抜(旧:一般入試)は最もスタンダードな選抜方法です。
*国公立大学の一般選抜*
- 共通テスト(旧:センター試験)+2次試験の2本立て
- 共通テストは7科目が主流!3〜6科目のところもあり
- 2次試験は2〜3教科のテストや面接・小論文など様々
国公立大学はとにかく科目数が多いので、全体的に難易度高めです。
受験勉強では、幅広く学習することが求められます。
また、「主体性を持って学ぶ態度」の評価については、面接をしたり、高校からの調査書を活用したりすることがあるようです。
それから「志願者本人が記載する書類」の提出を求めたりと、きめ細やかな対応が見られます。
*私立大学の一般選抜*
- 国公立と違って3教科程度で受験することが可能
- 英語は外部の資格検定(英検®など)を活用するところもある
- 共通テストを活用するところも増えている
私立大学の選抜形式は、非常に多岐にわたります。
その中から自分にあった形式を選ぶことで、受験を有利に進めることができます。
その代わり、どれが自分にとって有利か、じっくり研究する必要はあります。
私立大学の「主体性を持って学ぶ態度」の評価については、国公立大学にもあった「志願者本人が記載する書類」の提出を求める動きが出てきています。
それから今回の入試改革では、学力をより的確に評価するため「記述式問題の充実」も盛り込まれています。
今後、記述式の問題は増えてくるかもしれません。
②総合型選抜
総合型選抜とは、これまでのAO入試のことです。
こちらは学力試験の点数を測るテストというよりも、様々な書類や面接を通してその大学にふさわしいかどうか、総合的に評価する方法とされています。
書類選考は、エントリーシートや小論文などで行われます。
対面では、面接のほかプレゼンテーションを行うこともあります。
特に、面接は多くの大学のAO入試で採用されているようです。
総合型選抜(AO入試)は、このように比較的手間がかかる一方で、いわゆる筆記テストで測れるような「知識・思考力」などを度外視する側面がありました。
そこで今回の入試改革では、調査書等の書類だけでなく、
- 小論文、プレゼンテーション、実技、筆記テスト、資格検定の成績など
- 大学入学共通テスト
のうち、どちらかを必須とするルールになりました。
つまり、「学力の3要素」をまんべんなく評価していきましょう、ということです。
加えて、「志願者本人が記載する書類」も重要視されています。
これは、例えば高校時代の活動報告書や、希望理由書、学修計画書などが挙げられます。
総合型選抜(AO入試)をあえて選んだその意欲や実績を評価するためです。
このように、総合型選抜(AO入試)は、記述式の書類や面接を通して、時間をかけて「人物」を見ていくのが特徴です。
自分ならではの実績や、その大学・学部に入りたい意欲をアピールできる人にオススメの選抜方法と言えるでしょう。
③学校推薦型選抜
学校推薦型選抜とは、その名の通り在籍する高校から推薦されて出願する方法です。
先ほどの円グラフにあったように、特に私立大学は推薦からの入学者を多数受け入れています。
一般選抜と合わせてぜひ確認しておきましょう。
学校推薦型選抜は大きく分けて3種類あります。
- 公募型
- 指定校
- 附属校
「附属校」は大学の附属高校のための制度です。(例:日大附属〇〇高)
「指定校」はあらかじめ大学が学校を指定してきます。
自分の在籍する学校に指定校推薦があるか確認をしておきましょう。
そして、比較的自由度が高いのが「公募型」です。
こちらは大学が提示する成績などの条件をまずクリアすることが必須で、その上で、高校の推薦をもらって出願します。
学校推薦型選抜は、合格したら基本的にその大学へ入学しなければなりませんので、注意が必要です(一部併願できるケースもあります)。
推薦してもらうからには、合格したらちゃんと入学しましょう、ということです。
具体的な選抜方法は、調査書・推薦書といった書面を柱として、面接、小論文、学力テストなど大学によって様々です。
ちなみに先の総合型選抜(AO入試)と同様、推薦書等の書類だけでなく、
- 小論文、プレゼンテーション、実技、筆記テスト、資格検定の成績など
- 大学入学共通テスト
のうち、どちらかを必須とするルールになりました。
やはり、「学力の3要素」をまんべんなく評価していこうという流れです。
ここまで、大学進学のしくみについて『入学資格編』と『入試編』に分けて解説してきました。
- 入学資格としては、高卒資格(または同等以上)が必要
- 入試は学力が試される
ここでの学力とは、次の「学力3要素」のことです。
- 知識・技能
- 思考力・判断力・表現力
- 主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度
つまり、大学進学にあたって、「どこの高校出身か」というのは関係ありません。
ただし、在籍高校が直接的に影響するものとして、「指定校推薦」があることも触れてきました。
出身・在籍高校よりも、学力の3要素を身につけることが大切です。
筆者は、予備校時代の先生に、「大学入試とは人生最後の公平な試験だ」と言われたことがあります。
ただし、大学入試でもいくつかの「不公平」がゼロではないことは、昨今のニュースなどでも明らかになっています。
ですが、「ニュースになる」ということは「例外的な出来事」であり、また改善措置も行われています。
小論文、面接、討論、実技検査等を活用する場合には、評価者の間で評価・判定の観点や手法の共通化が図られるよう、また特定の受験者の優遇や特定の属性による差別的な取扱いが行われないよう、それらの実施方法や評価・判定の方法・基準についてマニュアル等を整備する。
文部科学省の通知にも上のような記載があります。
学力をしっかりつけていけば、全日制高校・通信制高校に関わらず大学に進学することは十分に可能です。
例えば、一口に全日制高校といっても、進学校か否かでカリキュラムは異なりますよね。
学校のカリキュラムをふまえ、足りないところを別のもので補っていくことが大学合格への大きなカギとなるのです。
通信制高校からの大学進学率は?

文部科学省の「令和2年度 学校基本調査」によれば、高等学校卒業後の進学状況は次のとおり。
*令和2年度 高等学校卒業後の状況調査*
大学等進学率 | 専門学校進学率 | |
---|---|---|
全日制・定時制 | 55.8% | 16.9% |
通信制 | 17.6% | 23.3% |
⇒引用:政府統計ポータル「学校基本調査」
全日制・定時制の大学等進学率が5割を超えているのに対して、通信制の大学等進学率は「17%」とやや低い結果になっています。
そして、通信制高校の専門学校への進学率は23%ほどで、残りは公共職業能力開発施設や就職(自営業やアルバイト含む)などもあります。
ですが、実はそれらのどこにも属さない「その他(進学も就職もしていない)」というものがあるのです。
この「その他」が通信制高校の場合、32.3%と高い比率になっているのが大きな特徴です。
ちなみに全日制・定時制高校の「その他」は4.6%ほどです。
ここに大きな開きがあると言えます。
なぜ通信制高校からの大学進学率は低いのか

一見不利なように見えますが、ここで注意したいのは、上のデータはあくまでも「卒業者全体」の中の割合であるということです。
「大学を志望した人」の中で、実際に進学した人の割合ではないのです。
そのことも含めて、なぜ通信制高校からの大学進学率が低いのかをまとめました。
*なぜ通信制高校からの大学進学率が低いのか*
- そもそも大学進学を志望していない
- 学校や先生との接点が少ない
- 大学を目指して刺激しあえる友人が少ない
- 全日制に比べ、学習内容が比較的カンタン
「そもそも、卒業直後に大学進学を志望していない」人は、多数いると思われます。
例えば、次のような人たちです。
- 心身の状況的に、通信制なら大丈夫だったが、大学に通うとなると厳しい人
- 高校卒業後にどうしたいか、定まっていない人
もちろん、大学へ進学せずに仕事を始める人もたくさんいることでしょう。
上記残りの3つの項目については、大学を志望したにも関わらず、大学進学に至らなかった理由として挙げられます。
先生や友人など「人との関わり」が少ないこと、学習内容が比較的カンタンなことは、通信制高校全般の傾向でもあります。
ここを早めに認識して対策を取ることが大切です。
では具体的にどんな対策を取ればいいのか。
次からは、通信制高校から大学進学を勝ち取るための4つのポイントについて解説していきます。
通信制高校から大学進学を勝ち取る4つのポイント

4つのポイントとは次のとおりです。
- 本人のモチベーションが何よりも大切
- 大学進学への対策をしている高校を選ぶ
- 情報に広くアンテナを張る
- 塾や家庭教師をサポーターとして賢く利用
それぞれ順番に解説していきます。
①本人のモチベーションが何よりも大切
受験する本人が「ここで〇〇を学びたい」「憧れの〇〇大学に行きたい」など、モチベーションを高めることが最も大切な事項です。
大学受験は、本人のモチベーションによるところが非常に大きいです。
そもそも大学とは、「皆が行くべきところ」ではなく、「学びたい人が行くところ」だからです。
もちろん、「学びたいことがなければ大学に行ってはいけない」というわけではありません。
大学進学の理由やモチベーションは、「大学で目標を見つけたい」「素敵なキャンパスライフを送りたい」などでもOKです。
大学のオープンキャンパスに行ったり、先輩の話を聞いたりするのも、具体的なキャンパスライフをイメージしやすいのでオススメです。
その一例として、日本大学通信教育部の動画をご紹介しておきます。
②大学進学への対策をしている高校を選ぶ
通信制高校で学ぶ内容は、基礎的な内容が多く、比較的容易な傾向が見られます。
そのため、希望する大学の学力試験に対応できない、といったことが起こります。
そこで通信制高校の中でも大学進学への対策をしている高校を選んでみましょう。
後ほど、オススメの通信制高校をリストにしてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
③情報に広くアンテナを張る
前述でお伝えしたとおり、大学入試(選抜)の方法は多様です。
様々な選択肢の中から、自分にあった方法を選べるのは嬉しい反面、どんな方法があるのかといった情報をしっかりと把握することが大切になります。
そのため、学校の先生や進路指導窓口へは、欠かさず相談をするようにしましょう。
大学進学への対策をしている高校なら、きっと手厚いサポートが期待できると思います。
ですが、通信制高校では登校する日数そのものが少ないため、先生や友人との何気ない接点から情報を得る、という機会が少ないのも事実です。
そのため常に情報にアンテナを張っておくことが不可欠になります。
確かに、大学の選抜方法や募集要項を一から読み込むのは大変でしょう。
そこで、オススメしたいのが次の対策です。
④塾や家庭教師をサポーターとして上手に利用
大学進学向けの塾や家庭教師などをサポーターとして上手に利用しましょう。
これらは、大学受験の実績があるプロです。
塾の形態は、集団や個別指導、そしてオンラインなど様々にあります。
家庭教師の方も、実際に家に来てもらうほか、最近ではオンライン型も増えています。
それぞれに難関大学向け・中堅大学向け・高校の定期テスト対策などの特色がありますので、ぜひ確認してみましょう。
特に、一人一人に寄り添った指導ができる「個別指導型」は人気が高いようです。
塾や家庭教師には、例えば次のようなメリットがあります。
- 時間が決まっているので生活リズムのアクセントになる
- 情報収集がしやすくなる
- 受験のテクニック的なところを教えてくれる
- 志望する大学に絞った対策ができる
これらの他にも、模試(もし)の利用も考えてみましょう。
模試とは、様々な学習塾が実施する、「大学受験を想定した学力テスト」のことです。
模試は、進研模試や河合模試など、いくつかの種類があります。
高校や塾の案内に従って定期的に受けることで、受験への意識が高まるでしょう。
⇒【キズキ】定時制・通信制高校からの合格体験記を見てみる
大学進学体制を整えている通信制高校
ここからは、大学進学コースなどの体制を整えている通信制高校をご紹介します。
その前に、当サイト内のこちらの記事でも、大学進学にオススメの通信制高校をご紹介しています。
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ちなみに上のサイトでご紹介している通信制高校は次の6校です。
- 屋久島おおぞら高等学校
- 駿台甲府高等学校
- つくば開成高等学校
- 中央国際高等学校
- 第一学院高等学校
- クラーク記念国際高等学校
ここでは、さらに上記以外のオススメの通信制高校について、ご紹介していきます。
⇒各学校の画像は、学校公式ホームページよりお借りしました。
①ヒューマンキャンパス高等学校
- エリア:北海道から沖縄まで全国ネット
- 大学進学サポート:AI大学進学コースあり
通信制高校初の「AI技術」の活用による、生徒一人一人に合った個別カリキュラムで、大学合格への最短ルートを導き出してくれます。
②鹿島朝日高等学校

- エリア:全国すべての都道府県から入学可
- 大学進学サポート:大学進学コースあり
学習センターが日本各地に300ヶ所以上ある最大級の通信制高校です。
また、インターネットを通じて学ぶこともできます。
③飛鳥未来高等学校

- エリア:札幌・仙台・東京・千葉・横浜・名古屋・大阪・奈良本校・広島・福岡
- 大学進学サポート:大学受験を目指す進学コース(キャンパスによる異なる)
進路決定率が93.4%(2019年3月卒業生実績)と非常に高い通信制高校です。
学校法人三幸学園グループ内の東京未来大学・小田原短期大学・様々な専門学校へ優先的に進学できます。
④鹿島学園高等学校

- エリア:22の都府県から入学可(本拠地は茨城県鹿嶋市)
- 大学進学サポート:大学進学コースあり
鹿島学園では、全日制と通信制が併設されています。
全日制は難関大学への進学実績が多数で、その教育が通信制にも活かされています。
⑤目黒日本大学高等学校

- エリア:東京・神奈川・埼玉・千葉・群馬・茨城・栃木・山梨から出願可
- 大学進学サポート:スタンダードコース進学クラス
こちらも全日制と通信制の併設校です(本拠地は東京都目黒区)。
日本大学付属校の全生徒が受ける「基礎学力到達度テスト」の結果によっては、日本大学へ進学することができます。
⑥松陰高等学校

- エリア:19の都府県に学習センターあり(本拠地は山口県)
- 大学進学サポート:進学(大学・短大・専門学校)コースあり
寺子屋式少人数の授業で、大学進学をバックアップする通信制高校です。
「総合型選抜」「学校推薦型選抜」の対策を強化しているのも特徴です。
⑦一ツ葉高等学校

- エリア:東京・千葉・横浜・福岡・熊本
- 大学進学サポート:大学進学コース・アメリカ大学進学コース
早稲田大学に8年連続合格など、難関大学への合格実績が多数あります。
また、大学受験を知り尽くした講師による少人数指導には定評があります。
まとめ:通信制高校からでも大学進学で不利にはなりません

ここまで、通信制高校から大学進学というルートについて、詳しく解説してきました。
繰り返しになりますが、単に「通信制高校出身」という理由だけで大学進学に不利になることはありません。
文科省の通知にも、「特定の属性による差別的な取扱いが行われないように」とちゃんと記載されています。
通信制高校から大学進学するための対策として、今回は4つのポイントをお伝えしました。
- 本人のモチベーションが何よりも大切
- 大学進学への対策をしている高校を選ぶ
- 情報に広くアンテナを張る
- 塾や家庭教師をサポーターとして賢く利用
自分の学力を知るためには、模試の利用も意識していきましょう。
私たち『キズキ共育塾』は、通信制高校での勉強をサポートする個別指導塾です。
不登校・中退など、様々な事情を持つ方が目標に向かって勉強をしています。
通信制高校からの受験対策に
通信制高校では自宅学習がメインとなるため、どうしても孤立しやすいと思います。
もし、勉強に不安がある場合は、お気軽に私たちキズキ共育塾までお問い合わせください。
⇒参考資料
文部科学省「大学・大学院入学資格について」
文部科学省「平成33年度大学入学者選抜実施要項の見直しに係る予告の改正について(通知)」
河合塾Kei-Net「大学入試の基礎知識」