不登校からの高校受験 調査書・内申点や高校の選び方を解説
こんにちは、不登校の人の高校受験を完全個別指導でサポートするキズキ共育塾の内田青子です。
この記事は、不登校の中学生と保護者の方へ向けた、高校受験についてのお話です。
結論から言いますと、中学不登校でも受験・進学できる高校はたくさんあります。
ただ、高校受験の際には、試験の点数以外に、出席日数や内申点が書かれた「調査書」が審査されることがあります。
不登校だと、次のような心配をお持ちかもしれませんね。
- 不登校で出席日数が少ないから、高校に進学できないのではないか
- 不登校で全日制高校を受験したいけれど、内申点が心配だ
今日は、高校受験に必要な出席日数と内申点についてのお話や、高校選びのポイントなどをご紹介したいと思います。
少しでもあなたの不安が減り、次の一歩につながれば幸いです。
共同監修・不登校新聞社 代表理事 石井志昂氏からの
アドバイス
確かな情報が未来につながります
あなたは、「不登校になったら進学なんてできない」などと思っていませんか。
不登校になっても、高校進学や就職など、さまざまな道があります。
「本当なの?」と思う方は、ぜひこのコラムを読んでみてください。
漠然と不安に感じていた「内申書」や「調査書」、そして具体的な進路がクリアに見えてくるはずです。
確かな情報が自分の安心感や明るい未来につながることを、ぜひ覚えておいてください。
目次
不登校の高校受験〜調査書(内申点)を確認しましょう!〜
高校受験の出願時には、志望する高校に「調査書(内申書)」を提出することがあります(必ず提出するとは限りませんが、一般的には、公立高校の受験時には提出することが多いです)。
以下、調査書について、内容や高校受験・不登校との関係を説明します。
その①調査書とは、「中学時代の生活態度や成績」について書かれたもの
「調査書」とは、中学の先生が作成する、「生徒の学校生活の態度と成績について記述した文書」です。
調査書のうち、教科の成績を得点化した項目を「内申点」と言います。
調査書や内申点の内容は、「1年次から3年分の生活や成績」が反映される場合もあれば、「3年次だけ」が対象となる場合もあります。
また、出席日数(欠席日数)も反映されます。
調査書や内申点の作成方法は、都道府県によって異なります。
あなたの都道府県はどのような基準で調査書・内申点を作成しているのか、気になる場合は中学校の先生などに確認してみましょう。
その②高校受験では、調査書の内容も審査される
ではなぜ、調査書(内申書)を高校に提出するのでしょうか。
それは、「調査書の提出が必要な高校」では、高校受験の合否が、「学力試験の点数」と「調査書の内容」を合わせて審査されるからです。
例えば、東京都の全日制公立高校では、「学力試験の点数」と「調査書の内容」が7対3や6対4で配分されます。(参考:東京都教育委員会「入試Q&A」)
試験点数と調査書の配分は、都道府県・高校・学科などによって異なります。
また、それ以外に作文や面接などが実施・審査されることもあります。
その③不登校と調査書の関係〜欠席日数は、必ず不利とは限らない〜
不登校だと、「欠席日数の多さが調査書の審査で不利に働いてしまうのではないか」と不安になりますよね。
欠席日数の扱いは、受験する高校によって異なります。
公立高校では、一般的に「欠席日数の多い生徒は審議の対象とする」としています。
「審議の対象とする」とは、簡単に言うと「合格が難しくなる」ということです。
「3年間の欠席日数が○○日を超える生徒は審議の対象とする」など、日数の基準が高校によって定められています。
とは言え、「不合格とする」のではなく、あくまで「審議の対象とする」ですので、事情によって審議を通過する可能性も十分にあります。
例えば、次のような場合です。
- 1・2年生のときは休みがちだったが、3年生のときは問題なく出席できた
- 怪我のため長期入院をしていたため、欠席日数が多くなった
このように、「中学校では欠席が多かったが、高校では出席に改善が見られそうなとき」などは、中学校の先生がその旨を調査書に「特記事項」として記入してくれる場合があるのです。
ただし、「特記事項」に欠席した理由を書くかどうかは学校の判断によるので、必ず書いてくれるとは限りません。
中学校の先生に確認してみましょう。
また、都立高校などでは、「自己申告書」を提出し、欠席した事情を説明することができます(「自己申告書」の有無については、都道府県によって異なります)。
理由を審議されて通過すれば、他の受験生と同じように受験することができます。
その④私立高校の場合〜調査書自体が不要なことも〜
一方、私立高校での欠席日数の基準は、各高校によって違ってきます
学力試験の点がよければ欠席が多くても合格できる高校もありますし、調査書の提出自体が不要な高校もあります。
調査書の内容が不安なら、受験する高校を、「調査書の提出が必要ではないところ」にするのも一つの方法です。
その⑤調査書について気になる方が行うべき2つの行動
公立にせよ私立にせよ、不登校で調査書が気になる場合、次の2つを行いましょう。
- 受験しようとしている高校の募集要項で、欠席日数の基準や自己申告書の有無などについて確認する
- 在籍している中学校の先生に、調査書の内容や受験について相談する
欠席日数が多いと受験に影響することもありますが、高校によってはカバーできたり関係なかったりすることは珍しくありません。
「志望する高校に進学できない可能性」は否定しませんが、「絶対に無理だ」と決めつけず、詳しい人に相談しましょう。
進路指導の先生や担任の先生は地域の高校や進路についての情報を持っているので、不登校でも受験できる高校を教えてくれると思います。
また、仮に志望校合格の可能性が低くても、他の高校を知ることができるでしょう。
まずは、中学校の先生に相談してみましょう。
なお、出席日数(欠席日数)そのもの以外に、定期テストを受けていなかったり、テストの点が極端に悪かったりしても、合否に響くことがあります(例えば、通知表で「1」がつくと、調査書にも影響して入試で不利になることもあります)。
その点も、担任の先生によく相談してみてください。
不登校の生徒が「調査書」のためにできる8つの方法
これまで紹介したとおり、残念ながら、中学での不登校は、高校受験に不利に働く可能性があります。
しかし、「これまで不登校」だったとしても、調査書点のためにこれからできることはあります。
ここからは、不登校の中学生が調査書の内容をよくするためにできることを、8つご紹介します。
「調査書をよくするためにはこうしましょう」という書き方でご紹介しますが、不登校の方にはハードルが高い項目があるかもしれません。
また、「調査書のために」と無理をして体調などを崩してはいけませんし、中学生活は調査書のためにあるわけではありません。
ですので、「できそうだな」と思うことがあれば、取り入れてみてください。
方法①保健室登校やフリースクール利用などで出席日数を増やす
欠席日数は、なるべく少ない方がよいでしょう。
保健室登校やフリースクールへの登校などを、「学校の出席」にカウントできることがあります。
フリースクールなど学外施設への「登校」を学校への登校とみなすことは、文部科学省も認めています。(参考:文部科学省『不登校の子どもが学校外の施設に通っている場合の「出席扱い」とはどのようなものですか』)
保健室登校、フリースクール、遅刻、早退と、どのような形であれ、登校日数を増やすようにしましょう。
特に、3年次の出席日数が重要になります。
方法②定期テストを受ける
定期テストはなるべく受けましょう。
教室でみんなと一緒にテストを受けられない場合は、保健室や別室で受けることができないか、先生に聞いてみましょう。
よい点数を目指した方がよいのですが、点数が悪くても、受けるだけで通知表の「1」を免れる場合があります(通知表で「1」があると入試に不利になることがあります)。
ただし、中学校(都道府県)によっては、「定期テストは、よい点が取れないのなら、受けない方が調査書のためにはよい」と指導されることもあるそうです。あなたの中学校ではどうなのか、先生に確認してみましょう。
方法③授業態度や生活態度に気をつける
登校したときは、真面目に授業を受け、生活態度や身だしなみにも気をつけましょう。
調査書では、授業態度や生活態度も重要になるのです。
例えば、次のようなことに注意するようにしましょう。
- 挨拶をする
- ノートをきちんと取る
- 授業中は先生の話をよく聞く
- 質問や発言を積極的にする
- 小テストにも気を抜かない
- 宿題や提出物はきちんと期限を守って提出する
- 校則に従った清潔な身だしなみを心掛ける
- 掃除などは真面目に行う
- クラスメイト、友人との輪を乱さないようにする
先生が「不登校気味だけど、登校したときは、がんばっているな」という印象を持てば、調査書の内容がよくなります。
方法④勉強をがんばる
成績がよいと、当然、内申点は上がります。
不登校気味でも、家で勉強したり、塾に通ったりして勉強を続けて、テストでよい点をとりましょう。
いわゆる5教科だけに限らず、体育や家庭科のテストも大事です。
方法⑤提出物を提出する
提出物は、どんな小さなものでも、期限を守ってきちんと提出しましょう。
ただし、不登校だと「どんな課題が出されているのかわからない」ということもあるかもしれませんので、学校と連絡を取り続けるようにしましょう。
方法⑥部活動、生徒会活動、学校行事に参加する
部活動、生徒会活動、学校行事に取り組んでいた方が、高評価を得られます。
毎日参加する必要はありません。次のようなことができそうでしたら、参加してみてください。
- 週に一度しか活動しない文化部に所属して、登校できたときだけ参加する
- 合唱コンクールには参加できそうだ
などができそうでしたら、ぜひ参加しましょう。
方法⑦資格取得や受賞を目指す
英検などの資格取得や、作文コンクールなどの受賞も、調査書に記入されます。
今から卒業までに取れそうな資格や賞がないか、確認してみましょう。
方法⑧より具体的なことは、中学校に確認する
調査書は、「日頃の学習、生活態度の積み重ね」の記録です。
今から卒業までにできることを行ってみましょう。
とは言え、紹介した方法は、あくまで一般的な内容です。
「調査書のためにできること」は、学年、都道府県の基準、個人の状況によっても異なります。「実際のあなたに向いた方法」について、具体的には担任の先生によく相談しましょう。
不登校からの受験のポイント、「高校」の種類について
不登校の生徒が高校受験のためにできることは、主には次の3つです。
- 成績を上げる
- 高校を上手に選ぶ
- 担任の先生や塾など、詳しい人に相談する
成績を上げることは「内申点」にもつながりますし、受験での学力検査の点が高ければ、合格する可能性は高くなります。
特に私立高校では、調査書の内容は(あまり)問わず、学力検査の点で合否を決める高校もたくさんあります。
不登校で高校受験が不安であれば、学力を上げましょう。
また、不登校の中学生にとって、高校選びも重要なポイントです。
担任の先生などは、地域の高校や受験の詳しい情報を持っているので、「調査書」のことも含めて相談してみましょう。
ここからは、高校の種類についての説明をしたいと思います。
日本の高校には、全日制・通信制・定時制の3種類があります。
①全日制高校
全日制高校とは、一般的に「高等学校」と聞いて連想する学校です。
「平日に毎日学校に通い、朝から夕方まで同級生と同じ教室で授業を受けたり、部活動や学校行事をしたりする高校」です。
特に公立の全日制高校では、受験の際に「調査書」で欠席日数や内申点を見られる可能性は高いです。
ですが、前述したように、「調査書」より学力検査を重視する私立高校もありますし、公立高校でも、中学不登校の人を積極的にサポートしている高校もあります。
公立高校では、学力に不安のある生徒をサポートする都立高校の「エンカレッジスクール」が代表的です。
ただ、全日制の場合、入学後には学校に毎日登校する必要があります。
「中学校で不登校だと、高校でも不登校になる…」ということはもちろんありません。
しかし、「今の中学」と「志望する全日制高校」の同じところ・違うところを、しっかりと比べた上で選びましょう。
②通信制高校
通信制高校とは、「通学せずに勉強する高校」です。
全日制高校と違い、毎日登校する必要がありません。
学校から送られてくる教材を使って家庭で勉強し、レポート提出、年に数回のスクーリング(登校)、定期試験を通じて卒業することができます。
「学校に行けない人」や「人が怖い人」には、オススメの学校であると言えるでしょう。
通信制高校は、中学校の欠席日数が多かったり内申点が悪かったりする人も入りやすい高校です。
しかし、通信制高校には、次のような注意点もあります。
- 一人で自宅学習ができないと、途中で勉強が止まる(卒業できなくなる)
- 卒業後の、進学や就職のためのサポートが少ない
メリットと注意点を考慮して、お子さんに合ったサポートのある高校を選ぶことが重要です。
③サポートが充実している通信制高校の紹介
ここからは、サポートが充実している通信制高校を、キズキ共育塾の知見からいくつかご紹介します。
なお、「広域」とあるのは、3つ以上の都道府県にまたがって生徒を募集できる高校です。
お住いの地域から受験できる高校があるかチェックしてみてください。
- 代々木高等学校(私立・広域)
…通信制高校の中では比較的老舗で、面倒見のよい学校です。 - さくら国際高等学校(私立・広域)
…こちらも不登校支援を長く行っており、面倒見がよい学校です。 - クラーク記念国際高等学校(私立・広域)
…日本最大の通信制高校で、「普通の学校」に近いイメージです。
行事や部活にも力を入れているので、学校生活を楽しみたい生徒さんには好まれます。
また、「国際」の名のとおり、留学プログラムなどもあります。 - NHK学園高等学校(私立・広域)
…名前のとおり、NHK(日本放送協会)の外郭団体が運営する学校です。
NHK高校講座の視聴により、スクーリングが少なくて済みます。 - ルネサンス高等学校(私立・広域)
…サポートも厚く、オンラインの学習が充実しています。
登校日は、最短だと年4日間です。
- KTCおおぞら高等学院(屋久島おおぞら高等学校/私立・広域)
…通信制高校の中でも、学力の高い生徒が多いようです。 - 駿台甲府高等学校 通信制課程(私立・広域)
…駿台予備学校グループの高校です。
大学受験に向けた学習は、駿台予備学校グループの良質な授業・個別指導・映像学習など全面的な学習支援をフル活用できます。 - つくば開成高等学校(私立・広域)
…運営方針として、大学受験対策にも力を入れています。
通信制高校は、授業内容、カリキュラムなど学校によって様々です。
通信制高校について、より詳細を知りたいという方は、以下のコラムも併せてご参照ください。
④定時制高校
定時制高校も、欠席日数や内申点に関係なく入学しやすい高校です。
定時制高校は、全日制高校と同じように登校して授業を受ける高校です。
全日制高校と異なるのは、「昼から」や「夕方から」など、全日制と違う時間帯にも授業を行っているという点が挙げられます。
少人数のクラスが多く、公立が多いです(東京都の場合、「チャレンジスクール」というものもあります)。
部活動や学校行事を行っている定時制高校もあります。
不登校経験者の他、別の高校を中退した人や、昼間に働いている社会人も在籍していますので、あなたの事情も理解されやすい環境で学習ができるかもしれません。
定時制高校については、以下のコラムにより詳しい内容を記載しています。
併せてご参照ください。
以上を参考に、担任の先生など詳しい人とも相談しつつ、どんな高校に進学するかをよく考えてみましょう。
「高校といえば全日制」というイメージがあることは否定しませんが、無理に全日制にこだわる必要はありません。
気になるパンフレットを取り寄せるなどして、様々な高校について調べてみましょう。
また、高校卒業後の大学受験や就職については、高校の外でのサポートもあります。
例えば、高校に在籍しつつ塾や家庭教師も利用する、ということです(これは中学まで不登校だったかどうかに関わらず、多くの高校生がそうですよね)。
私たちキズキ共育塾も、そうしたサポートを行っています。
不登校の中学生の進路相談はもとより、通信制高校に通う生徒さんのレポートや試験のサポート、通信制・定時制高校に通う生徒さんの大学受験のサポートを行っています。
「不登校の中学生が、志望校を選ぶ・決める際に検討した方がよいこと」について、キズキ共育塾の講師からのアドバイス
この章では、「不登校の中学生が、志望校を選ぶ・決める際に検討した方がよいこと」について、学校が苦手な人たちのための個別指導塾・キズキ共育塾の講師たちからのアドバイスを紹介します。
実際に中学不登校から高校進学を目指す人たちに勉強を教えたり進路相談を行ったりしている講師の「生の声」ですので、きっと参考になると思います。(これまでの内容もキズキ共育塾の知見に基づくものであるため、一部重複する部分もあります。また、講師名は仮名の場合もあります)
また、私たちキズキ共育塾の無料相談では、「実際のあなた」のための、より具体的なアドバイスが可能です。ぜひご相談ください。
何を「したくないか」を考える
進路を決定したりする際に、最も考慮すべきと言われるのは、「何をしたいか」を基準に考えるよりも、「何を””したくないか””」という点です。
将来の自分がどうなりたいのか、何をしたいのかを想像するのは、なかなか難しいことです。しかし、やりたくないことについては、現在の気持ちを考えて見れば、自ずと見えてくるかも知れません。
どうして中学校に行くのは嫌になったのか?勉強なのか、人間関係なのか、そもそも学校の雰囲気が苦手なのか、それともよくわからないのか?
いますぐ答えを得ることはできないかも知れません。しかし、自分にとって嫌なことに飛び込んで行く必要はありません。
少しずつ自分の苦手なことに気づきを得ることができれば、行きたい学校の選択肢は、いつの間にか絞られてくると思います。(ただしもちろん、「したいこと」を基準に将来を考えることを否定しているわけではありません)
近藤翔平講師のアドバイス
①興味のある部活動などを探してみる
自分の興味のある部活動や同好会がある高校を探してみるのも楽しいです。鉄道研究、科学実験、マンガといったユニークなものがある学校もあります。そこでは同じ価値観を持った人間が集まるため、友人もできやすいです。学園祭に行くと、実際の活動を体験できることもあります。
②授業スタイルを確認する
他の観点では、「習熟度別の少人数授業」を実施している学校もあります。そうしたところでは、学習の負担が少なくなることもあります。自分の性格や特性を見つめ直した上で、あせらずに探していきましょう。
高校に行かなくても進路はあります
ここまでは、「中学不登校から高校受験をする(高校進学する)」という前提でお話しました。
しかしそもそも、義務教育ではない高校には、絶対に行かなくてはならないわけではありません。
中卒で就職するという選択肢もありますし、高校には通わずに大学や専門学校に進学する、というルートもあります。
参考コラム
また、高校に通わなくても、「高等学校卒業程度認定試験(高卒認定、高認)」に合格することで大学や専門学校の受験・進学が必要となります(昔は「大検」と呼ばれていました)。
高認は、満16歳以上であれば受験可能な比較的簡単な試験で、年に2回、各都道府県の会場で実施されます。
高校に入学・通学せずに、高認を取得して、大学・専門学校を受験する生徒さんも、キズキ共育塾にはいらっしゃいます。
高認受験や大学受験(一般受験)では、「調査書点」は加点されないので(2020年1月現在)、学力だけでチャレンジすることができます。
ただし、「高認の合格」は、「正式な学歴」にはカウントされません(「高校卒業」とは異なります)。
高認の合格後、大学や専門学校などを卒業しなければ、最終学歴は「中卒」のままであることには注意が必要です。
いずれにしても、あなただけ(あなたとご家族だけ)でお悩みを抱え込まず、学校の先生や、「中学校で不登校の人」の進路に詳しいサポート団体に相談しながら考えることが大切です。
まとめ:不登校でも受験・進学は可能です
高校受験時には、受験合否の判断に利用される「調査書」の提出を求められることがあります。
また、中学で不登校だと、欠席日数や内申点が書かれた「調査書点」で、不利になってしまう可能性もあります。
調査書が審査される高校を受験したい場合は、「提出物を守ること」「定期テストを受けること」「学力を上げること」などを心がけるようにしましょう。
キズキ教育塾では、不登校の中学生の高校受験のサポートも行っています。
高校進学後の学習サポートや、高校に進学せず大学受験を目指すお手伝いもしています(外出が困難な方には、スカイプでの授業も行っています)。
不登校でも可能性はたくさんあるので、ぜひ、一度ご相談にいらしてください。
保護者の方のみの相談も受け付けております。
お子さんが希望の進路に就けますようお祈りしています。
/Q&Aよくある質問
高校受験で審査される「内申点(調査書点)」とはなんですか?
「『中学時代の生活態度や成績』についての評価」のことです。公立高校では審査されることが多いですが、審査しない高校や受験方式もたくさんあります。詳細はこちらをご覧ください。
高校受験のために、不登校から内申点(調査書点)を上げる方法を知りたいです。
例として、次のような方法があります。保健室登校やフリースクール利用などで出席日数を増やす、定期テストを受ける、授業態度や生活態度に気をつける、勉強をがんばる、提出物を提出する、部活動・生徒会活動・学校行事に参加する、資格取得や受賞を目指す。学校にも確認しつつ、無理のない範囲で取り組みましょう(内申点を審査しない高校もあります)。詳細はこちらをご覧ください。