中高一貫校で不登校になったらどのような進路があるの?

こんにちは。生徒さんの勉強とメンタルを完全個別指導でサポートする完全個別指導塾・キズキ共育塾です。

中高一貫校で不登校になり、今後どうすればよいのか不安に思っている方もいらっしゃるかと思います。

でも安心してください。

中高一貫校で不登校になっても、あなたに合った進学先は必ずあります。

このコラムでは、中高一貫の中学で不登校になった場合、どのような進路があるのかについて解説します。

高校で不登校、中退になったときの選択肢はこちら

高校から環境を変えることが不登校解消の鍵

中高一貫の中学校で不登校になり、「せっかく中学受験をして入学した中高一貫校なのだから、そのまま付属の高校に進学したい」と内部進学に執着していませんか?

しかし、中高一貫校でそのまま付属の高校に進学すると、中学と人間関係がほとんど変わらないため、高校でも不登校が続いてしまうケースが多いのです。

中高一貫校で不登校になった場合、高校進学時に環境を一新させることが最も効果的な不登校解消策です。

「不登校で中学の内申点がないのに入学できる高校なんてあるの?」と思っている方にも安心してほしいです。

実際には中学の内申点に関係なく進学できる高校はあるのです。

私立高校

公立高校の場合、入学の審査においては、入学試験の点数だけでなく中学の内申点も考慮されます。

そのため中学で不登校になっていた方の場合、公立高校への進学は難しいです。

それに対して、私立高校の一般受験は、入学試験の点数のみで合否が決まることが多いので、中学で不登校になっていて内申点が取れていなくてもほぼ悪影響がありません。

また、私立高校は受験科目数が公立高校よりも少ないので、比較的短期間で受験対策ができます。

公立高校の場合、国・数・英・社・理の5科目を受験する必要がありますが、私立高校であれば国・数・英の3科目のみの受験が一般的です。

中学で不登校になっていても、3教科の対策勉強さえ適切にすれば私立高校への受験入学ができるのです。

キズキ共育塾のこれまでの生徒の中でも、不登校状態から半年程度の対策で私立高校に合格した生徒は数多くいます。

中学不登校から私立高校に進学した生徒の体験談はこちら

通信制高校

通信制高校とは郵便やe-mail、オンライン学習サイトなどを用いて勉強ができる高校です。

郵送やオンラインでのレポート提出、頻度の少ない登校、テストによって高校卒業に必要な単位を取得することができます。

通信制高校の入学試験は筆記テストではなく、面接や作文だけのところがほとんどです。

中学校や高校で不登校になった生徒たちを積極的に受け入れている学校なので、面接で不登校の経験を引け目に感じる必要はありません。

ただ、通信制高校の大学受験対策は手薄なのが実情です。

大学進学を考えている場合は、通信制高校の勉強をしながら、大学受験に特化した対策勉強を別途する必要があります。

通信制高校からの大学受験・進学についてはこちら

チャレンジスクール

チャレンジスクールとは、中学や高校で不登校や中退を経験した生徒のための、単位制で定時制の都立高校です。

通信制高校と同じで入学試験に筆記試験はなく、面接と作文、志願申告書などのみです。

また、授業が午前、午後、夜間の3部に分かれているので、自分の生活リズムに合わせて勉強する時間を選ぶことができます。

都立高校なので学費を抑えられるというメリットもあります。

ただ、さまざまな事情で全日制高校に通えなかった生徒が集まっているので、学校の雰囲気が合わないという方も中にはいらっしゃるかもしれません。

まずは学校見学をしてみて、自分が通うイメージが持てるか確かめてみることをおすすめします。

私たちキズキ共育塾は、不登校の人のための、完全1対1の個別指導塾です。

生徒さんひとりひとりに合わせた学習面・生活面・メンタル面のサポートを行なっています。進路/勉強/受験/生活などについての無料相談もできますので、お気軽にご連絡ください。

ゲーム依存、昼夜逆転、勉強の話、子どもにしてもいいの…? 疑問への答えが見つかるウェブメディア 不登校オンライン 不登校の親のためのオンラインコミュニティできました! 不登校の親専用 親コミュ オンラインコミュニティ

キズキ共育塾の講師たちが、中高一貫校の不登校から次の一歩に進んだ体験談

この章では、キズキ共育塾の講師たちが中高不登校から次の一歩に進んだ体験談をご紹介します。「中高一貫校で不登校になっても、将来に進んでいける」という参考としてご覧ください。

T.H講師の体験談

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私は中高一貫校の中学3年生の夏休み明けから、学校に行けなくなりました。学校に行くといつも腹痛や頭痛に苦しんでおり、それに耐えられなくなった形です。腹痛や頭痛に対して、生活習慣を整えたり、健康的な食生活を送るなどの対処はしました。また、病院に行き検査をしてもらったり、薬をもらったりもしました。しかし、検査結果に異状はなく、薬も目の前の苦しみを多少和らげてくれるだけで根本的な解決にはなりませんでした。

不登校に関して、親はなかなか理解してはくれませんでした。それもそのはずです。原因が不明のため、ただのサボりだと見えたのでしょう。また、自分の子どもが社会のレールから外れることへの恐怖心もあったと思います。そのため、不登校が始まって最初の3か月は何度も衝突しました。そのたびに私は自分の部屋に閉じこもり、飲食もまともに取りませんでした。

このように学校には行けず、家でも部屋に閉じこもっただけの生活を送っていた中、救いの手を差し伸べてくれたのは、学校の保健室の先生とスクールカウンセラーでした。保健室の先生とカウンセラーは、私だけではなく親とも何度も話し合いをしてくれました。この話し合いを通じて、私は腹痛や頭痛の原因が「心理的なもの」だと気づくことができました。親も心理的原因であると納得してくれました。そして、スクールカウンセラーに紹介していただいた心療内科に通院することになりました。

通院開始後は、病院から処方される薬を服用しつつ、保健室に登校していました。何度か、体調のよいときには授業を受けに教室にも行きました。

その後、高校2年の夏休み明けに、単位を取得できていない状況や、大学受験が近くなっていたこともあり、通信制高校に転校しました。通信制高校では、マイペースに日々の生活を送ることができました。そのゆとりのある生活で、自分は何が好きなのか、将来何がしたいのかを考えることができました。そして、自分なりの「正解」を見つけたことで、それに向けて勉強を開始することができました。

ただし当然というか、勉強の遅れや体調の不安定の問題もあり、受験勉強は一筋縄ではいきませんでした。集団塾は、勉強が周りほど進んでないこと、隣の生徒が気になることなど、不登校だった自分には不向きでした。映像だけの授業では、初めての大学受験で、勉強法そのものに加えて、受験の仕組みや出願方法などがわかりませんでした。

そのような中、私に最も適していたのは個別指導塾でした。私の性格や勉強の進み具合にあったペースで授業を受けることができました。また、出願の仕方から日々の勉強法まで相談に乗ってくれました。このおかげで私はやりたいこと、将来したいことに繋がる大学・学部に合格することができました。

中高一貫校で不登校になっている皆さんをサポートします

キズキ共育塾は、不登校の皆さんの高校・大学受験や通信制高校卒業をサポートする塾です。

いま高校受験をする学力的な自信がない方でも大丈夫です。

完全個別指導なので、小学生レベルの勉強から難関高校の受験対策まで、一人一人の学力に合わせた授業を提供することが可能です。

また、キズキ共育塾は通信制高校のサポート校でもあるので、通信制高校を卒業するための課題や面接のサポートをすることも可能です。

キズキ共育塾はこれまで多くの不登校生徒の学習をサポートしてきました。

中高一貫校で不登校を経験し、通信制高校を経て大学進学した講師も在籍しています。

不登校になっている方のサポートをする豊富な経験と当事者目線があるので、勉強に限らず、中高一貫校で不登校になった場合の疑問や不安について相談することもできます。

もし、中高一貫校で不登校になり、次の一歩に悩んでいるのであれば、キズキ共育塾の概要をご覧の上、お気軽にご相談ください。

/Q&Aよくある質問

中高一貫校を不登校になった後、どのような進路がありますか?

一般論として、高校入学時点で別の私立高校や通信制高校に入学する、という方法があります。既に高校生の場合も、通信制高校なら転校しやすいです。詳細はこちらをご覧ください。

「チャレンジスクール」とはどんな高校ですか?

中学や高校で不登校や中退を経験した生徒のための、単位制で定時制の都立高校です。入学試験に筆記試験はなく、面接と作文、志願申告書などのみです。詳細はこちらをご覧ください。

監修 / キズキ代表 安田祐輔

やすだ・ゆうすけ。発達障害(ASD/ADHD)によるいじめ、転校、一家離散などを経て、不登校・偏差値30から学び直して20歳で国際基督教大学(ICU)入学。卒業後は新卒で総合商社へ入社するも、発達障害の特性も関連して、うつ病になり退職。その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。経歴や年齢を問わず、「もう一度勉強したい人」のために、完全個別指導を行う。また、不登校の子どものための家庭教師「キズキ家学」、発達障害やうつ病の方々のための就労移行支援事業所「キズキビジネスカレッジ」も運営。

【新著紹介】

『学校に居場所がないと感じる人のための 未来が変わる勉強法』
(2022年9月、KADOKAWA)
Amazon
KADOKAWA公式

【略歴】

2011年 キズキ共育塾開塾(2023年7月現在10校)
2015年 株式会社キズキ設立
2019年 キズキビジネスカレッジ開校(2022年7月現在4校)

【メディア出演(一部)】

2022年 NHK総合「日曜討論」(テーマ:「子ども・若者の声 社会や政治にどう届ける?」/野田聖子こども政策担当大臣などとともに)

共同監修 / キズキ相談担当 半村進

はんむら・すすむ。1982年、茨城県生まれ。東京大学文学部卒。
小学校時代から転校を繰り返し、運動ができないこと、アトピー性皮膚炎、独特の体形などから、いじめの対象になったり、学校に行きづらくなっていたことも。大学に入学してようやく安心できるかと思ったが、病気やメンタルの不調もあり、5年半ほど引きこもり生活を送る。30歳で「初めてのアルバイト」としてキズキ共育塾の講師となり、英語・世界史・国語などを担当。現在はキズキの社員として、不登校・引きこもり・中退・発達障害・社会人などの学び直し・進路・生活改善などについて、総計1,000名以上からの相談を実施。

【執筆記事・インタビューなど(一部)】

日本経済新聞 / 朝日新聞EduA / テレビ東京 / 不登校新聞 / 通信制高校ナビ

サイト運営 / キズキ

「もう一度学び直したい方」の勉強とメンタルを完全個別指導でサポートする学習塾。多様な生徒さんに対応(不登校・中退・引きこもりの当事者・経験者、通信制高校生・定時制高校生、勉強にブランクがある方、社会人、主婦・主夫、発達特性がある方など)。授業内容は、小学生レベルから難関大学受験レベルまで、希望や学力などに応じて柔軟に設定可能。トップページはこちら。2024年10月現在、全国に11校とオンライン校(全国対応)がある。

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