なぜ学校に行けないの?元不登校の僕が伝える、親御さんへのアドバイス

なぜ学校に行けないの?元不登校の僕が伝える、親御さんへのアドバイス

2019年1月21日 月曜日 投稿

なぜ学校に行けないの?元不登校の僕が伝える、親御さんへのアドバイス

キズキ共育塾スタッフの岡田和哉です。

「自分は学校に行けない」
「子どもが不登校になった」
…そんな悩みを抱えてキズキ共育塾にいらっしゃる方はたくさんいらっしゃいます。

親御さんからは、
「子どもが学校に行きたがらない」
「理由を聞いてもわからない」
「子どもの将来が不安で、どう向きえばいいのかわからない」

不登校の本人からは
「学校に行きたいのに行けない」
「理由は自分でもわからない」
「学校に行けないなんて自分はダメ人間じゃないか」

そんな悩みをたくさん聞きます。

今回は、子どもが不登校になった親御さんに向けて、
不登校の子どもはなぜ学校に行けないのか?
そんな子どもに対してどう向き合えばいいのか?

についてお伝えします。


なぜ学校に行けないのか?

なぜ学校に行けないのか?

「なぜ学校に行けないのか?」

この悩みは、不登校の子ども自身、親御さん、どちらからもよく耳にします。

「学校に行けない」と思う最初のきっかけは、人それぞれです。

  • 勉強についていけない
  • いじめにあった
  • 友達がいなくてつまらない
  • 特に理由はないけど、なんとなく行きたくない…

私自身及び見聞きした経験から思うことは、学校に行けない状態が継続する場合、学校に行けない理由は、最初の理由やきっかけとは関係が薄いことがよくある、ということです。

最初の理由・きっかけが何であれ、一度「学校に行けない状態」になると、「学校に行けない状態」そのものが「学校に行けない理由」に繋がるのです。

もう少し正確に言うと、「学校に行けないことに関する悩みや罪悪感」が、子どもの自信や気力を奪い、新たな「学校に行けない理由」になる、ということです。

例えば、最初は「勉強についていけないから、学校に行けない」と思って不登校(気味)になったとしましょう。

しかし、一度不登校(気味)になると、
「勉強についていけないからといって不登校(気味)になるなんて、自分はダメな人間じゃないか」
といった悩みが新たに生じます。

すると、不登校状態が続く理由(学校に行けない理由)としては、きっかけである「勉強についていけない」ではなく、
「自分はダメ人間なんじゃないか。
こんな自分は学校に行く価値がない。
もう自分は学校には戻れない。
どうしたらいいのかわからない…」
などといった、「学校に行けなくなった後に生じた悩み」の方が大きな割合を占めることになるのです。

このときの子どもは、周りから「甘え」や「怠け」のように見られることも少なくないのですが、本人にとっては非常につらい状態です。

私自身もそうでしたが、学校に行けない子どもは、「どうにかしたい」と思っても自分ではどうにもできないのです。

あなたも子どもを見ていて「つらそうにしているな」と感じることもあるのではないでしょうか?

子どもは、学校に行けないことをきっかけに、自信や希望を失い、つらくなっているのです。

学校に行けない子どもは、学校に行けない自分のことを「学校に行けないなんて自分はダメ人間だ」と考えてしまいがちです。

「学校に行けるようになりたい」と思いながら、行けない罪悪感に苦しみ、その結果「どうせ自分なんて」というネガティブな感情に支配されてしまいます。

そして、「どうにかしたいけど、どうにもできない」日々が続くと、自信や希望は失われ続け、どんどん無気力になっていきます

私自身の不登校当時も、何もできない自分に苦しみ、どんどん無気力になっていく悪循環に苦しみ、何もやる気が起きない状態が長く続きました。


なぜ「学校に行けない」ことを悩んでしまうのか?

なぜ「学校に行けない」ことを悩んでしまうのか?

では、子どもは(そして親も)、なぜ「学校に行けない」ことを悩んでしまうのでしょうか。

それは、「学校に行くのが普通で、普通からはみ出てはいけない」という考えが(無意識のうちに)あるからではないでしょうか。

「学校に行くことが普通かどうかはわからないし、仮に普通じゃなくても別にいい」などと思っていれば、学校に行けないことに悩むこともありません。

私は、「学校に行かない」はひとつの選択肢でしかないと思います。

つまり、行っても行かなくてもいいということです。

「学校は行くのが普通だし、普通に生きなくてはいけない」と思う気持ちは、よくわかります。

私自身も、不登校のときにはそのように悩んでいました。

しかし、「普通」には、「明確な理由のない多数派」くらいの意味しかないことも、よくあります。

私は、特に「今在籍している学校に行くかどうか」ということは、「普通かどうかはわからないし、普通じゃなくても大丈夫」だと思います。

ですから、
「なぜ学校に行けないのか?」
と悩む前に、
「学校に行けなくてもいい」
今の状態を受け止めることから始めてほしいというのが、私なりのアドバイスです。

その上で、「じゃあ、どうするか」と考えてほしいなと思います。


学校に行けないとどうなるのか?

学校に行けないとどうなるのか?

学校に行かないというのは選択肢のひとつだとお伝えしました。

とは言え、「学校に行けないとどうなるのか?」というのは気になるところでしょう。

この疑問に対して、全ての人に当てはまるひとつの答えはありません。

学校に行かないという選択がどんな影響をもたらすのかは、人それぞれだからです。

一般論としては、学校に行かなければ行かないなりの「大変さ」が生じることは否定しません。

例えば、勉強やコミュニケーションに触れる機会が減ったり、出席日数が少ないことで進学できる学校が減ったりする、ということです。

しかし、だからと言って「もうダメだ」ということにはなりません

勉強やコミュニケーションは学校外でもできますし、進学できる学校も「全くなくなる」わけではありませんし、将来が閉ざされているわけではありません。

同じ学校や転校先の学校で登校を再開することもできます。

キズキ共育塾の例だけを見ても、不登校を経験した後に、それぞれの人生を前向きに生きている生徒さんや講師がたくさんいます。

つまり、学校に行けないことによる大変さがあっても、それをカバーするルートはたくさんある、ということです。


子どもの自己否定・無気力に着目を

子どもの自己否定・無気力に着目してください

先述のとおり、「学校に行けないと思ったきっかけ」と「学校に行けない状態が継続する理由」は異なることが多いです。

そして、子どもが前に進むためには、「きっかけ」よりも「継続する理由」に注目する方が大切だったりするものです。

「勉強についていけなくて学校に行けなくなった」例を続ければ、
「勉強をなんとかしようとする」ではなく、
「自分はダメ人間なんじゃないかという、その後生じた自己否定状態・無気力状態を解消する必要がある」、
ということです。

きっかけとなった「勉強」を解決しようとしても、自己否定状態・無気力状態がある以上は、勉強にも手がつきません(前に進めません)。

逆に言うと、自己否定状態・無気力状態を解消していければ、子どもは次の一歩に進めるようになります。

子どもが自力で自己否定状態・無気力状態から脱出することもありますが、親御さんがお子さんの「ありのまま」を受け止めることができると、より早く脱出することができます。

また、親であるあなた自身も、「よりよい状態」に進むことができます。

「学校に行けないままじゃ、我が子に未来がない」と不安になる気持ちはよくわかります。

私自身もそうでしたが、未来は誰にもわからない中で、レールから外れるのは非常に不安なものです。

ただ、一度レールから外れたとしても、レールに戻ったり、別のレールに進んだりするチャンスは意外にたくさんあるものです。

子どもが「学校に行けない」ことを受け止め、今と向き合うことからはじめてみませんか?


親は具体的に何をするべきか

親は具体的に何をするべきか

お伝えしてきたとおり、学校に行けなくても、人生のレールが閉ざされるわけではありません。

ですが、不登校をきっかけに、人生が一時的に止まってしまう人もいます。

学校に行くわけでもなく、といって別の場所で勉強したりするわけでもなく、ただダラダラ過ごしているように見える生活を過ごすような状態のことです。

これは、学校に行けないお子さんは自己否定・無気力状態に陥っていることによって、「次に何をすればいいのか」がわからなくなっているからです。

先述のとおり、不登校のお子さんは、
「みんなが普通に通っている学校に自分は通えていない。
自分はダメ人間だ。弱い人間だ」
という悩み・苦しみを抱えてしまっています。

自己否定状態・無気力状態にある子どもは、積極的に行動することが難しく、また正常な判断力が衰えていることもよくあります。

すると、「自分は学校に行けないだけでなく、ほかにも何にもできない」という思い込みが生じ、さらに自己否定と無気力の悪循環の深みへ陥ります。

悪循環に陥る前に何かのきっかけで「次の行動」を実現できる人もいれば、かつての私のようにきっかけを見つけられずに前に進めない人もいます。

きっかけを見つけ、次の行動を実現できないと、より大きな困難につながることもあります。

そこで、親御さんによる「適切なサポート」が必要になります。

「親によるサポート」とは、「親がかかりっきりで子どもの面倒を見ること」ではありません。

「適切に専門家を頼り、子どもにあったサポートを見つける手助けをすること」です。

親は不登校の専門家ではありませんし、親が子どもにかかりっきりになると親も子も疲れきってしまいます。

専門家のサポートを受けることで、子どもだけ、親だけ、家庭だけで悩みを抱え込まずに、もっと楽に次の一歩に進めるようになります。

専門家とは、例えば

  • 不登校の子どもを支援する団体
  • 不登校の親をサポートする団体
  • フリースクール
  • 居場所を提供する団体
  • メンタルクリニック

などです。

私が不登校になった十数年前は、学校に行かないときの行動の選択肢やサポートがなくて、本当に悩みました。

現在は、学校への復帰をサポートする団体も、学校以外で勉強したり様々な経験を得られたりする場所も増えてきました。

もしお子さんがすでに「大きな困難」を抱える状態に見えても、決してお子さんのことをあきらめないでください。

お子さんは前に進みたいと思っていますし、「大きな困難」をサポートする人たちも必ずいます。

だから、お子さんが学校に行けなくても大丈夫です。


子どものこと、ひとりで抱え込まないで

子どものこと、ひとりで抱え込まないで

ここまで、

  • 子どもは学校に行けない罪悪感に苦しんでいること
  • 「学校に行けない罪悪感」が、新たな「学校に行けない理由」になること
  • 学校に行けなくなったきっかけよりもの、その後の自己否定・無気力状態に着目してほしいこと
  • 「学校に行かない」はひとつの選択肢でしかないこと
  • 学校に行かなくても選択肢はあること
  • 適切に専門家を頼ることが、子どもはもちろん親御さんのためにもなること

などについてお伝えしました。

あなたとお子さんの今後の生活がよりよいものになるよう、祈っています。

さて、私たちキズキ共育塾の生徒さんには、不登校を経験してから受験などを経て新しい道へ進む方がたくさんいらっしゃいます。

学校に行けない状態から、高校受験や大学受験を目指す人。
高卒認定試験を経て、大学受験や専門学校入学を目指す人。
資格試験の勉強を行い、就職を目指す人。

それぞれの生徒さんがそれぞれの道を選択し、「学校に行けない状態」の次の一歩へ進んでいきます。

あなたのお子さんも、次の一歩へ進めます。

あなたのお子さんが学校に行けないことに悩んでしまっているのなら、私たちにご相談ください。

きっとあなたとお子さんの力になれます。

相談は無料ですので、気になるようでしたらお気軽にご相談ください。親御さんだけでのご相談も可能です。

お問い合わせ・無料相談はこちらから

※文中の写真は、全てイメージです。


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