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「学校を休む理由」を親にうまく言えないときの交渉術7選

2018年9月17日 月曜日 投稿

「学校を休む理由」を親にうまく言えないときの交渉術7選

キズキ共育塾の岡田和哉です。

「学校を休みたいなぁ」と思うときは誰にでもあります。

休みたいなら、無理やり学校に行かなくても大丈夫です

ですが、「親の説得」がうまくいかずに上手に休めない、ということはよくあります。

あなたも「学校を休みたい」と思いつつ、次のように悩んでいませんか?

  • 学校休む理由を親にどう伝えよう
  • 正直に言うのも嫌だし、うまく伝えられる自信もない
  • 仮病を使う以外にいい方法があるなら知りたい

かく言う私も、中学時代に学校をよく休んでいました。

当時は、交渉テクニックなどの知識もないため、親と交渉することはあきらめていました。

「学校を休みたい」と親に話すのも嫌だったので、とりあえず家を出て、学校が終わる時間まで自転車で遠くに行ってみるなど、「こっそり無理やり休む」しか方法はありませんでした。

大人になった今、「もっとうまくやれたな」と思うこともよくあるものです。

今回は、罪悪感なく学校を休む方法を、交渉テクニックも交えてお伝えします

「とにかく学校を休みたい」と思っているあなたの一助となれば嬉しいです。

どうやって親を説得するか?交渉術をご紹介

学校を休む理由を罪悪感なく親に伝える方法

さて、ではどうやって親を説得すべきでしょうか。

…まず思い浮かぶのが仮病ではないでしょうか。

仮病をする場合のアドバイスは後ほどお伝えしますが、正直、仮病はあまりオススメできません

仮病だと親にばれた場合は休めなくなりますし、「サボり」だという印象を与えると親子関係が変に悪くなることもあります。

また、ばれない場合も、親が家にいれば布団にこもらなくてはならなくて暇すぎますし、嘘をつく罪悪感を抱えると言うデメリットもあります。

あなたも、できれば仮病を使わずに休みたいというのが正直なところではないでしょうか?

とは言え、「理由などを話すのはちょっとなぁ」という方もいるでしょうし、休みたいことに理由がない場合もあります。

そこで、仮病ではなく、なるべく理由などを伝えずに「休みたい」と親をうまく説得する方法を紹介します

①休む理由は「調子が悪い」でも大丈夫

「学校を休みたい」と言うと、親からは「どうして?」という質問があるでしょう。

理由を話すことができれば、お互いに理解が深まります。

ですが、自分でも理由がはっきりしなかったり、理由を話したくなかったりする場合もよくあります。

そんなときは、「なんか調子が悪い」のような答えで押しとおして大丈夫です。

感情的にならず、冷静に話すことが大切です。

難しい部分もあるでしょうが、可能な範囲で心がけてみましょう。

②朝食を食べながら話してみよう

朝食を食べながら話してみよう

次に、話すタイミングです。

「学校を休みたい」と思っていると、布団から出られないこともよくあります。

すると、布団にいるまま親に「休みたい」と伝えることも多いでしょう。

ただ、そのような状態で話し始めると、仮病同様「サボりたいだけ」という印象をどうしても与えてしまいます。

しっかり起きた上で、寝癖を直すなどして身支度をしっかりと整えることがまず大切です。

その上で、交渉テクニックの一つ、「ランチョン・テクニック」を使いましょう。

人間には「食事中だと反論しづらい」という心理が働くようで、食事を取りながらだと意見に同意を取りやすいと言われています。

そこで、「朝食を取りながら、休みたいと伝える」という方法です。

また、お父さんが「休みたい」に理解があり、お母さんに理解がないなど、どちらか片方の親に理解があるようなら、理解がある方の親がいるときに話すこともオススメです。

ただ、きょうだいと同席しているタイミングでは、避けた方がいいことが多いです。

なぜなら、きょうだいから「ずるい」とか「私も休みたい」などの意見が出やすいからです。

反対者が一人でもいると同意が取りづらくなってしまうので、「食卓に誰がいるか」を検討することも重要です。

③大きく出てみよう

まずは大きく出てみよう

次に、交渉テクニック「ドア・イン・ザ・フェイス」をご紹介します。

譲歩的要請法とも言うのですが、「最初に大きな要望をして、拒否された後に段階的に譲歩をしていく」という説得法です。

例えば「今週は学校を休みたい」などと最初は大きく出て、それが断られたら段階的に「3日間だけ」「じゃあ、今日と明日だけ」「今日1日だけでいいから」と譲歩して伝えていくことで、親から「じゃあ仕方ない」という気持ちを引き出す、ということです。

その際、ただこちらの要望を伝えるだけではうまくいかないこともあるので、例えば「どうして休んではいけないの?」などの質問もはさんでいきましょう。

そこで「子どもは勉強することが仕事だから」と言われたら、「じゃあ家で勉強するから」などと交渉が可能です。

④代替手段を提示してみよう

「学校を休んで何をするか」を伝えることも大切です。

例えば、勉強する、部屋の片づけをする、家事を手伝うなど。

「『普段はあまりしないこと、やりたがらないこと』をする」と伝えると、親に「そんなに学校を休みたいのか」という印象を与えることができます。

やりたくないことを「やる」というのは嫌だなと思う方もいるでしょう。

しかし、まずは「学校を休む許可」をもらうことが大切です。

例えば、休む許可が出た後に、次のように伝えることで、もしかしたらいくつかの「嫌なこと」から逃れることができるかもしれません。

  • 「調子が悪いから部屋の片づけはできないかもしれないけど、勉強はするから」
  • 「調子が悪いからもう1時間眠るけど、その後に皿洗いをするから」

⑤前日から伝えてみよう

前日から伝えてみよう

前日の夜のうちに、「明日から学校を休みたい」と伝える方法もあります。

前日に伝えれば、「朝、眠いから学校に行きたくないんだな」などのいう印象はなくせます。

ただ、前日に交渉すると、翌朝になって親の気が変わることもあります。

そのため、夜の時点では「明日は学校を休みたい」と伝えるに留め、「続きは明日の朝に話そう」と切り上げる方がいい場合もあります。

「②朝食を食べながら話してみよう」と同様、夕食を食べながら伝える、という方法も考えられます。

また、交渉においては「親の機嫌をよくしておく」ということも大切です。

(前日からしっかり夜は寝て、)朝早めに起きて「朝食の準備を手伝う」など、「恩を売っておく」と説得しやすくなることもあります。

⑥最終手段、仮病を使ってみよう

最終手段、仮病の使い方

最初に「仮病はオススメしません」とお伝えしました。

とは言え、他に手段がないのなら、堂々と仮病を使えばいいと私は思います。

仮病ぐらい誰でも一度はやったことがあるものです。

きっとあなたの親だって一度はやったことがあると思います。

だから、そんなに罪悪感を持つ必要はありません

私の知る範囲では、熱があることにするため体温計をこすって温度を上げたり、「腹痛」「頭痛」「吐き気がある」をローテーションでやっていたりしていたという方もいました。

本当に病気になるためにわざと体調悪くなる生活をしたり、「学校を休みたい」と思うと本当に頭やお腹が痛くなってきたりという方も多いようです。

もし仮病を使うなら「熱はなさそうだけど、頭が痛い」など、あまり重すぎない程度の病気を伝えるのも大切です。

重すぎると心配をかけすぎますし、大げさに話すと嘘っぽくなるということもあります。

そして、「本当に病院に行く」というのも一つの手段です。

なぜかと言うと、あなたが学校を休みたい理由が、(自覚はないかもしれませんが)本当に病気によるものかもしれないからです。

その場合、しっかりお医者さまに見てもらい、適切に治療を受けると、あなたの心や体調は快方に向かっていきます。

⑦休む許可を得られなかったら、保健室登校をしてみよう

さて、紹介してきた交渉法などを使っても、学校を休む説得ができないことはもちろんあります。

その場合は、保健室登校がオススメです。

保健室は特に理由がなくても休むことができるので、気軽に利用してみるといいと思います。

もし「他の生徒と顔を合わせるのがちょっとイヤだな…」という場合は、少し時間をずらして登校しましょう。

家を出る際、親に「調子悪いから、学校に行っても保健室で休んでいるかも」と一言伝えておけば、学校から家庭に連絡がいった場合も、変に揉めずにすみます。

学校を休んだ時間で、考えを整理しよう

学校を休んだ時間で、考えを整理しよう

ここからは、無事に学校を休めるようになった場合のアドバイスです。

いざ学校を休むとなると、「何をしよう」と悩む方もいるでしょう。

勉強すると言ったものの、なかなか気分が乗らない。
いろいろな思考がグルグル回ってしまって何もできない。

そんなことはよくあります。

学校を休んだときは、休みたい理由や今後のことについて、頭を整理することに時間を使うというのもオススメです。

その際、頭の中だけで考えるだけでなく、紙に書いてみたり、スマホで打ってみたりするなど、文章にしてみるのもいいと思います。

ノートを書いていれば勉強しているように見えますし、考えるだけよりいろいろなことが断然まとまりやすいので試してみてください。

また、仕事から帰ってきた親が「今日は何かあったの?」と心配して聞いてくれることもあります。

そのときに、休んだ時間で考えたことを少し話してみるのはどうでしょうか?

「学校を休む」という交渉のときよりも、落ち着いて話すことができると思います。

何でもかんでも無理やりに親と話す必要はないのですが、「話せることは話す」「話し合えることは話し合う」ことで、自分の考えも改めてまとまりますし、状況をよい方に変えることもできます。

学校を休んだら、将来に影響する…?

学校を休んだら、将来に影響する…?

学校を休みたいあなたは、「病気でもないのに学校を休んだら、勉強についていけなくなったり、将来に悪い影響があったりするのでは…?」という不安も抱えていると思います。

事実として、例えば学校の授業を受けなければ、勉強がわからなくなることはあります。
中学の出席日数が少なければ入学できない高校はあります。
高校生なら、欠席日数が多いと進級できないこともあります。

ですが、勉強は塾でもできますし、出席日数が少なくても進学できる高校はありますし、高校で進級できなくても高卒認定を取得して大学や専門学校を受験することもできます。

世の中には、「手段や方法」が意外とたくさんあるのです。

「学校を休んでも、何の不安もありません!」とは言いません。

ですが、「学校を休む不安を解消する方法はたくさんありますよ」「学校を休んでも、将来に進む方法はたくさんありますよ」ということは、明確にお伝えします。

ひとりで抱え込まないで、誰かに相談しよう

ひとりで抱え込まないで、誰かに相談しよう

これまでのことをまとめます。

学校を休みたいなら、理由を問わず、無理に学校に行く必要はありません

学校を休みたいときの最難関、親の許可を得るためには、様々なテクニックがあります。

理由をうまく言えないなら、「なんか調子が悪い」で大丈夫です。

「学校を休みたい」とうまく伝える方法には、次のような方法があります。

  • 朝食のときに言ってみる
  • 最初は大きく出てみる
  • 学校を休む代わりに「○○をする」と提案する
  • 前日の夜から相談する

サボりと思わせないためにも堂々と交渉しましょう。

仮病は最終手段にしましょう(もし仮病を使っても、そんなに罪悪感を覚えなくて大丈夫です)。

学校を休めなかったら、保健室登校をオススメします。

学校を休むことができたら、その時間を使って自分の考えを整理し、親と話す材料にしましょう。

学校を休むと勉強や将来が不安になるかもしれませんが、それを解決する方法はあります。

ここまでは、あなた一人でできることを伝えてきました。

ただ、もし悩みがあるのなら、どんなに些細なことでも一度誰かに相談してみてほしいと思います。

具体的な答えが見つかることもありますし、相談するだけでスッキリするということもあります。

親や先生には相談しづらいなら、LINEなどのアプリから相談できる団体もあります。

相談窓口はたくさんありますので、検索して探してみましょう。

一つの例として、以下の「24時間子どもSOSダイヤル」はどんなことでも匿名で相談できるので、よかったら活用してみてください。


文部科学省 24時間子どもSOSダイヤル:0120-0-78310
(0120の後は、「おなやみ いおう」の語呂合わせで覚えることができます)


また、キズキ共育塾にも「学校休みたい」という方がたくさん相談にいらっしゃいます。

相談は無料でできますので、もしよかったらお気軽にご連絡ください。あなたのための、より具体的な話ができると思います。


※文中の写真は、全てイメージです。