大学中退後、アルバイトでの生活は可能? 正規雇用になる方法を解説

こんにちは。生徒さんの勉強とメンタルを完全個別指導でサポートする完全個別指導塾・キズキ共育塾です。
本日は、大学を中退した方に向けて、「大学中退後、アルバイトで生活していけるのか」についてお伝えします。
まず自己紹介いたしますと、筆者自身も学部4年生のときに大学を中退しております。
もともとは大学院に進学する予定でしたが、経済的理由と研究へのあきらめから中退した、という経緯です。
進学予定だったので就職活動はしておらず、興味のあった塾講師と家庭教師のアルバイトで生活することにしました。
その後しばらくアルバイト生活を続け、キズキ共育塾で講師として正社員になりました。
このコラムでは、大学中退後にアルバイト生活を経て正社員となった筆者の経験に基づき、アルバイトと正規雇用それぞれのメリットやデータ、大学中退から正規雇用になる方法について解説します。
あなたの今後の人生の参考になれば幸いです。
私たちキズキ共育塾は、大学中退を検討している人のための、完全1対1の個別指導塾です。
10,000人以上の卒業生を支えてきた独自の「キズキ式」学習サポートで、基礎の学び直しから受験対策、資格取得まで、あなたの「学びたい」を現実に変え、自信と次のステップへと導きます。下記のボタンから、お気軽にご連絡ください。
目次
大学中退後は、アルバイトで生活できます。ただし…

結論から申し上げますと、大学中退後には、アルバイトで生活をすることはできます。
その根拠を具体的にお話しします。
厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況」によると、男女合わせた大卒の平均初任給は24万8,300円です。
新卒の社会人たちは実際にこの給料で生活しているため、この初任給を「生活できる」の一基準としましょう。
1日8時間・月に20日間勤務するとして、月間労働時間は160時間ですので、上記初任給を時給換算すると1,551円になります。
2025年8月15日現在、バイトルでいくつかの都府県を見てみると、時給1,500円以上のアルバイトの求人は、以下のように数多くあります(平均時給は「時給1,500円以上の求人」の平均)。
- 東京都:38,468件(平均時給1,792円)
- 神奈川県:15,150件(平均時給1,709円)
- 埼玉県:8,822件(平均時給1,736円)
- 愛知県:7,438件(平均時給1,690円)
- 京都府:2,560件(平均時給1,753円)
- 大阪府:13,193件(平均時給1,708円)
- 兵庫県:5,412件(平均時給1,692円)
- 福岡県:2,509件(平均時給1,806円)
平均時給は、大卒初任給の時給を上回ります。また、バイトルには掲載されていない求人も多数あるでしょう。つまり、時給換算で考えると、大卒初任給前後の給料を稼げるアルバイトは多数あり、アルバイトで生活することは可能だということです。
ですが、これはあくまで「大学中退直後の時給」と「新卒初任給」の状況だけを比べたものです。
筆者からのアドバイスとしては、大学中退からずっとアルバイトで生活するか、それとも正規雇用の職を探すかは、さまざまなメリットや価値観から検討するべきです。
次に、アルバイトと正規雇用それぞれのメリットを紹介します。
アルバイト生活の3つのメリット
アルバイト生活のメリットについてお話しします。
メリット①業務内容を選べる

アルバイトの大きなメリットは、自分で業務内容を選ぶことができることです。
正規雇用の場合、本人の希望や特性、能力とは関係なく、配属や異動、転勤が行われることはよくあります。
中退直後の筆者自身、「教育現場の仕事」しかやりたくなかったので、塾や家庭教師でアルバイトとして働いていました。
もし正規雇用だったら、同じ「塾」での勤務でも、バックオフィスや営業などに配属されていた可能性は否めません。
以下のような思いを叶えられるのが、アルバイトのメリットです。
- 特定の業務だけに取り組みたい
- 興味のある職種を掛け持ちしたい
- 希望しない業務で働く自信がない
メリット②勤務時間の自由度が高い

アルバイトであれば、正規雇用よりも自由な時間で働くことが可能です。
もちろんアルバイトにもシフトはありますが、正規雇用の多くは「決まった時間帯での、週5日間の、8時間労働」が基本ですので、それよりははるかに自由です。
平日に休みたいなら土・日に働く、満員電車や渋滞が苦手であれば混んでいない時間帯に仕事を入れる、などが可能です。
資格の勉強などに時間を使うために、労働時間を少なく設定することもできるでしょう。
また、大学中退の理由が病気の場合は、「正規雇用としての、毎日決まった時間帯の生活」が難しいこともあるでしょう。
そんな方にとっては、「いきなりフルタイムの正規雇用」として働く(ことを目指す)よりも、「時間が自由なアルバイトで働きつつ、治療を続ける」ことの方が、現実的にメリットが大きい場合もあります。
メリット③仕事の掛け持ちができる

正規雇用での副業も解禁されつつありますが、1日8時間×週に5日の労働をしていると、仕事の掛け持ちは現実的に難しいこともよくあります。
アルバイトであれば、以下のように、さまざまな「好きな職場」で「好きな仕事」をすることが可能です。
- 空いた時間には単発のアルバイト
- ある飲食店で週に1日3時間の調理アルバイト
- ある塾で週に3日15時間の講師アルバイト
自分の興味のある仕事を複数行うことができるいうことです。
以上がアルバイト生活のメリットです。
正規雇用の3つのメリット
次に、正規雇用のメリットをお伝えします。
正規雇用のメリットは、裏返すとアルバイト生活のデメリットになります。よくご検討ください。
メリット①収入が上昇・安定する

先述のとおり、大卒初任給前後の時給のアルバイトはたくさんあります。
しかし、勤務年数が増えるほど、正規雇用とアルバイトの収入は差が開きます。
これは、勤務年数や業務実績などに応じて昇給し、年収が増えるような仕組みのところが多いためです。
国税庁の「平成29年分民間給与実態統計調査」によると、正規雇用・非正規雇用・男女を合わせた年間給与平均(賞与含む)は、20〜24歳は262万円であり、30〜34歳では407万円、50〜54歳では519万円まで増えていきます(下図参照)。

それだけ見ると、非正規でも年齢に応じて給与が増えていくようにも思えます。しかし一方で、同調査は正規雇用者の全年齢の平均給与額が約494万円なのに対して、非正規雇用者(アルバイトなど)は約175万円であるとも伝えています(下図参照)。

つまり、「非正規雇用の給料は正規雇用よりも安く、昇給も少ない」と言えるのではないでしょうか。
加えて、正規雇用には月給以外のメリットとして、家賃補助などの福利厚生があったり、賞与(ボーナス)が出たりする場合も少なくありません。
お金以外にも、正規雇用は基本的には「ずっと雇われ続ける」ため、将来設計がしやすいことも事実です。
もちろん、人は収入のためだけに生きるわけではありません。しかし、収入を基準にする場合、アルバイトよりも正社員にメリットがあります。
メリット②健康保険料が安い

正規雇用とアルバイトは、健康保険の面でも異なります。
一般的に、正規雇用の場合は社会保険(健康保険に加えて年金や労働保険も含む)に加入し、アルバイトの場合は国民健康保険に加入します。
どちらの保険料も状況によって変わるのですが、社会保険の費用は雇用主が一部負担します。
国民健康保険は全額自己負担ですので、社会保険よりも高額になることがあります。
ただし、アルバイトでも雇用状態によっては社会保険に加入することは可能です。
メリット③社会的信用がある

正規雇用の方がアルバイトよりも社会的信用が高いこともメリットです。
例えば賃貸物件を借りるとき、クレジットカードを作るとき、ローンを組むときなどで、正規雇用の方が有利になります。
また、「正規雇用」の経歴は、転職を考える際の職歴としても有効です。
筆者の実感としては、「社会的信用がある」という状況は、実利に加えて心に余裕も生まれる、ということもあります。
アルバイトか正規雇用か、よく考えて決めましょう

以上、アルバイトと正規雇用のメリットを述べてきました。
それぞれのメリットと、その裏返しになるデメリットをよく検討した上で、アルバイト生活にするか、正規雇用にするかを判断しましょう。
端的に言うと、アルバイト生活は自由度が高く、正規雇用は安定度が高い、ということになると思います。
一般的なメリット以外にも、あなたの描く将来像、家族の経済状況、日本全体やお住まいの地域の景気状況も判断基準になるでしょう。
なお、「非正規雇用なんてダメだ。正規雇用を目指すべきだ」という言説はよく耳にしますが、筆者はそれには与しません。
人の生き方は、それぞれ自由でいいと思うからです。
また、どんなルートを選んだとしても、「合ってないな」と思ったときに、何度でもやり直せる社会になればいいなとも思います。
「アルバイトか正規雇用か」は、絶対にすぐにどちらかを選ばなければならないものではありません。その二つ以外の生き方もあります。
例えば以下のように、さまざまなキャリアステップが考えられます。
- アルバイトをしながら正規雇用を探す
- いずれフリーランスになったり起業したりするためにお金や技術を身につける
- ある程度お金が貯まったら投資にチャレンジする
- 働きながら、大学や専門学校に再び入学する
繰り返しになりますが、重要なのは「アルバイトか正規雇用か」という観点よりも、「どう生きたいか」または「どう生きたくないか」、自分も含めて周囲や社会の状況はどうか、などを総合的に判断することです。
大学中退から正規雇用職になるための5つの方法
次に、大学中退から正規雇用職を目指そうと考える方に向けて、手段をいくつかお話しします。
もしかしたら「当たり前じゃないか」と思われるようなことを書いているかもしれませんが、「大学中退」という経歴について、必要のない引け目・負い目を感じていると、「当たり前の手段」が思いつかないこともあります。
ぜひ、リラックスして読んでみてください。
方法①求人サイトを利用する
現代の職探しでは、「求人サイトの利用」は最も一般的な方法ではないでしょうか。
これは、あなたが大学中退であっても同じです。
さまざまな会社や職業が紹介されるのが特徴ですので、自分が頭の中で考えるだけでは思いつかなかった、「興味のある仕事」や「条件が好みに合う仕事」が見つかるかもしれません。
単純に求人を紹介するだけのサイトもあれば、担当者(エージェント)がついてアドバイスをくれるサイトもあります。
また、サイトによって強い業界・弱い業界もあります。
複数のサイトに登録して、積極的に利用しましょう。
なお、求人サイトは大きく「新卒向けのサイト」と「転職者向けのサイト」に分かれます。
大学中退者は主には「転職者向けのサイト」が対象となりますが、中退と一口に言っても状況はさまざまです。不安ならサイトに問い合わせてみましょう。
方法②各企業・団体の求人情報を見る

自分が興味のある会社や団体の求人ページを見てみましょう。
一般的には、大学中退の場合、中途採用の募集が対象となります。
新卒採用では「大卒」が応募条件の会社でも、中途採用では「高卒以上」「業界経験」「各種資格」などが応募条件になっているケースはそれほど珍しくありません。
方法③アルバイトから正社員になる
現在のアルバイト先も、就職候補になります。
あなたもアルバイト先のことをそれなりにわかっていますし、逆にアルバイト先もあなたの働き方をすでに見ています。
求人の内容・状況によっては、あなたがその職場で正社員になることが労使双方にとってプラスになることは、十分にあり得ます。
現在アルバイトをされている方は、アルバイト先の企業が正社員を募集しているかを確認するとよいでしょう。
筆者も中退直後にアルバイトしていた塾で、「正社員になって、塾長として教室運営を担当してみないか?」とスカウトされました(当時の筆者は講師の仕事がしたかったので、苦渋の決断で断りました)。
方法④友人・家族・親戚などに話をする
友人・家族・親戚などに、「正規雇用の仕事を探している」ということを話してみましょう。
現代でも、「知人の紹介で仕事に就く」という方法は有効です。
紹介には次のようなパターンがあります。
- 単純にあなたのためを思って紹介してくれる
- 話をした人の職場に「リファラル制度(特に自社での採用について、紹介による採用の場合、紹介者に紹介料・仲介料が支払われる制度)」があって、「紹介できる人を探している」
方法⑤学び直す/資格を取る
大学や専門学校に入り直したり、資格を取ったりすることも、正規雇用への道につながります。
大学は、本質的には「正規雇用のために通うもの」ではありません。ですが、あなたの大学中退の理由が「大学や学部が合わなかった」などなら、もう一度興味のある分野で学び直すことは、学問的知識を身につけると同時に、「大卒」が必須な雇用先への道にもつながります。
一方、専門学校は「実践的な職業教育、専門的な技術教育を行う教育機関」であるため、各種職業に直結する道だと言えるでしょう。
各種資格も、あなたの「能力」を裏付ける証として有効です。
キズキ共育塾には、大学中退から学び直して別の大学や専門学校を目指す生徒さんがたくさんいます。また、英検・TOEIC・SPIなど各種資格の対策も可能です。
少しでも気になるようでしたらお気軽にご相談ください。どのような大学・専門学校・資格があなた(の就職)に向いているか、それぞれの事情に応じて具体的にお話しできると思います。
筆者がアルバイト生活をやめて正社員になった理由

最後に、筆者自身の具体的な事例を紹介します。
結論から言うと、筆者にとっては、アルバイト生活よりも正規雇用の方が合っていました。
大学中退当初は、いくつかの塾講師と家庭教師のアルバイトを掛け持ちしていました。
はじめは「大学中退という経歴で、塾講師や家庭教師になれるのだろうか?」と不安に思っていましたが、どの会社からも問題なく雇っていただけました。
働き始めて、塾や家庭教師の業界には、職種や雇用形態を問わず、大学を中退している人が珍しくないことがわかりました(厳密な割合はわかりませんが…)。
実家暮らしだったこともあり、アルバイトで生活することはできていました。
しかし筆者はいずれ実家を出たいと思っており、それを考えると、アルバイトでは先々の収入の見通しが立たず、また社会的信用が不足していたのです。
「直接教える仕事がしたい」という思いがあったため、働いていた塾から「教室運営の立場で正社員になってほしい」と誘われたこともあったのですが、丁重にお断りしていました。
「仕事内容には満足しているが、これでは実家を出られない。」
「別業種なら安定的な収入が得られるアルバイトや正規雇用もあるが、教育現場以外の仕事には心が動かない…」
そんなふうに思い悩み、自分にあった正規雇用の講師職がないかを、アルバイト生活を続けながら探していました。
そしてアルバイト生活を開始してから約半年後、経歴不問で正社員講師を募集している塾(つまりキズキ共育塾)を見つけ、理念にも共感し、就職に至りました。
収入だけを考えると、アルバイトでも「生活できる」水準であったため、「自分にピッタリの会社を見つけるまでにじっくり悩める状況だった」のは幸いでしたね。
もし「実家を出たい」と思っていなければ、アルバイト生活をもうしばらく続け、いずれフリーランスの塾講師や家庭教師になっていたかもしれません。
教育現場以外の仕事に興味があれば、もっと早く「教室運営」として正社員になったり、他業種の稼げるバイトや正社員職を探したりしたと思います。
あなたも、自分がどう生きたいか(どう生きたくないか)を考えて、「今後の生活」を考えていくことをオススメします。
まとめ:あなたがどう生きたいかを考えましょう

これまでのことをまとめます。
大学中退後に、アルバイトで生活することは可能です。
職種によっては、大卒初任給以上の給料を稼ぐことも可能です。
アルバイト生活と正規雇用には、それぞれにメリット(その裏返しになるデメリット)があります。
端的に言うと、アルバイトは自由度が高く、正規雇用は安定度が高いです。
大学中退からずっとアルバイト生活を続けるか、正規雇用になるかは、メリットも含め、あなたがどう生きたいか(どう生きたくないか)、自分も含めて周囲や社会の状況はどうか、などを総合的に考えることが重要です。
また、アルバイトか正規雇用かは、大学中退後にすぐに選ばなくてはいけないものではありません。
「アルバイトをしながら正規雇用を探す」「将来的にフリーランスになることを考えて働く」「いずれ投資で生きていくことを目指す」のように、さまざまな生き方があっていいと思います。
もし正規雇用を考えているなら、以下のようなことを実施しましょう。
- 求人サイトを利用する
- 各企業の求人ページを確認する
- アルバイト先の求人情報を確認する
- 大学や専門学校に入り直す
- 資格を取る
- 友人・知人・親戚などに話をする
さて、前述のとおり、私たちキズキ共育塾には、大学中退から学び直している生徒さんが多数います。
別の大学や専門学校に入学しようしている生徒さんもいれば、TOEICや英検などの対策のために通う生徒さんもいます。
もしあなたが学び直しを検討しているなら、ぜひお気軽にご相談ください。
あなたの今後の人生がより充実した方向に向かうよう、願っております。
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