定時制高校ってどんなところ?(6)定時制高校の体験談〜ほどよい距離感で、楽しく過ごせた〜

定時制高校ってどんなところ?体験談〜ほどよい距離感で、楽しく過ごせた〜

キズキ共育塾の井上敦司です。

定時制高校出身の私が
定時制高校のリアルを伝えるシリーズ。

今回は、
「私自身の、定時制高校での思い出」
をお話しします。

私は、定時制高校を楽しく過ごし、
卒業後は大学に進学しています。

イメージだけではない、
「定時制高校生活の例」
を伝えられたら幸いです。

小中不登校から進学できた、定時制高校

私が定時制高校に進学した理由は、
「そこしかなかったから」でした。

私は小学生の頃から不登校で、
中学校は1日も行かなかったので、
当然、内申点はゼロ。

進学できる全日制高校はありませんでした。
(遠くの私立高校には進学可能でしたが、
当時の私には現実的な選択肢ではありませんでした)

ところが、内申点ゼロの私でも、
定時制高校と通信制高校は、
進学可能だとわかりました

すると、
ずっと学校に通っていませんでしたから、
全日制よりは定時制や通信制の方が
むしろ通えそうな気がしてきました。

そして、家にいることに飽きていたし、
友達がほしかったので、
定期的に通える定時制高校を選びました。

私の通った高校は、
定時制であるということも含めて、
私の性格や生活に合っていたのだと思います。

いろんな人との、ほどよい距離感

私が在籍していたのは、
「単位制で、三部制の昼の部」でした。

曜日によって多少異なりますが、
だいたい10時くらいに学校に着いて、
19時くらいには下校していました。

1コマ90分の授業を、
1日2~4コマ受けていました。

また、美術部に所属し、
空きコマや放課後には、
美術室で油絵を描いていました。

いろんな友人ができて、
その多くは不登校や高校中退の経験者でした。

もちろん、親しくない人には
「この定時制高校に進学した理由」
は聞いていませんが、
「人それぞれ事情があるよな」
「『事情』がなくても一つの選択肢だよな」
って感じで、
みんな程よい距離感を保っていました

いわゆるヤンキーみたいな人もいましたが、
数は多くありませんでした。

おとなしい人の方が多かったですね。

単位制なので時間割が人それぞれ異なり、
授業ごとに教室の様子が違いました。

友人と一緒に受けている授業もあれば、
知り合いが誰もいない授業もありました。

少し寂しい気もしましたが、
「いろんな人との、
 少しずつのコミュニケーション」
も楽しかったです

体調不良などで授業を欠席したときも、
後日先生と話して授業の進捗を聞けば、
自習などで追いつくことができました。

先生たちは、
生徒をしっかりサポートしてくれていました。

自分に合った学校なら楽しく過ごせる

そして私は、2年目のときに
皆勤賞をもらいました。

約6年間不登校だった私が、
まさかの皆勤賞。

小中と不登校だった私ですが、
「自分に合う学校なら楽しく通えるんだな」
というのが、私の感想です

「勉強」以外にも、次のような記憶が蘇ってきます。

  • 映画を自主製作している美術部の先輩にお手伝いを頼まれて、夕日が沈む海や森の奥深くでロケをした。
  • 美術部の活動が楽しくて、土日も学校で絵を描いていた。
  • 文化祭では飲食物の販売に毎年参加して、たくさんの人と協力した。
  • それぞれの授業で知り合いができて、いろんな人とおしゃべりをした。
  • 片思いの相手とキャッチボールをした(その恋は、後にあきらめた)。

これは、「青春」と言える思い出かもな、
と思っています。

まとめ

以上、私自身の定時制高校生活でした。

「楽しい定時制高校の生活」の例としても、
「小中不登校後の楽しい生活」の例としても、
ご参考になったなら幸いです。

当たり前かもしれませんが、
定時制、全日制、通信制、
それぞれの特色と学校自体の校風が
自分に合っていれば、
楽しい高校生活を送れると思います。

どんな学校が自分に向いてそうか、
しっかり調べて進学・転校しましょう。

このシリーズの他の記事も
参考にしていただければ幸いです。

また、定時制高校への進学・転校や、
定時制高校からの大学進学について、
少しでも不安があるようでしたら、
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一緒に考えていきます。

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