定時制高校ってどんなところ?(5)定時制高校を選ぶ6つのポイント

キズキ共育塾の井上敦司です。
定時制高校出身の私が
定時制高校のリアルを伝えるシリーズ。
今回は、
「定時制高校に行きたいけど、
高校をどう選べばいいのかわからない」
とお悩みの方のために、
「定時制高校を選ぶ6つのポイント」
をご紹介します。
もしかしたら、ご紹介するポイントには、
「学校選択では当たり前のこと」
と思える項目があるかもしれません。
これはそのとおりで、
「普通の高校選択」と同じ部分もあるのです。
「定時制高校だから」と変に緊張せず、
「自分に合う高校」という視点で、
行きたい学校を選びましょう。
【シリーズ「定時制高校ってどんなところ?」】
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目次
①公立と私立
公立か私立か、という観点は、
現実的には「学費がどうか」
というポイントになることが多いでしょう。
一般的には、公立の方が学費は安いです。
ご家庭の経済状況や
各種補助金なども踏まえて、
考えてみてください。
保護者や結婚相手など、
あなた以外が学費を払う場合も、
恥ずかしがらずに確認することが大事です。
あなた自身が学費を払う場合は、
仕事、貯金、今後の生活などについて、
現実的な見通しを立てることが大事です。
なお、
公立は単位制の高校が多く、
私立は学年制が多い、
という傾向もありますので、
次の「②」とも合わせて考えましょう。
②単位制と学年制

単位制と学年制の違いは、
こちらのコラムをご覧ください。
卒業までの計画を自分で立てたい人は、
単位制が向いています。
決まった時間割をこなす自信がある人は、
学年制が向いています。
特にこだわりがないようであれば、
「単位制か学年制か」という軸は
あまり気にしなくて大丈夫ですので、
他のポイントをよく検討しましょう。
③3年制と4年制

定時制高校の分け方の一つに、
- 3年で卒業する
- 4年で卒業する
というものがあります。
ごくカンタンに言うと、
- 3年で卒業する場合は、1日の授業数が多い(全日制高校と同じくらい、だいたい1日5〜6コマ)
- 4年で卒業する場合は、1日の授業数が少ない(だいたい1日4コマ以下)
ということです。
学年制の学校は、学校資料などに
「3年制か4年制か」を書いているので、
よく確認しましょう。
単位制の学校は、
各学校の制度が認めるのであれば、
3年で卒業するか、4年で卒業するか、
自分で計画できます。
3年制が向いている人
- 高校を早く卒業したい人
- 1日に多くの授業を受ける自信がある人
- 学校以外のスケジュールが厳しくない人
4年制が向いている人
- 1日をゆったり過ごしたい人
- 授業以外の学校内外の活動を行いたい人
- 1日に多くの授業を受ける自信のない人
- 仕事などの都合で学校に長くいられない人
高校を調べる際には、
- 学年制の場合は3年制か4年制か
- 単位制の場合は卒業までの期間を選べるのか
などを確認しましょう。
④授業の実施時間

定時制高校は、
学校によって、授業時間帯が異なります。
具体的には、以下のとおりです。
- 夜の時間帯に授業を行う「夜間定時制」
- 朝と昼の時間帯に授業を行う「昼間二部定時制」
- 朝・昼・夜の時間帯に授業を行う「三部制」
授業の実施時間は
学校生活とも大きく関わっていますし、
卒業年数とも関係します。
例えば、「夜間定時制」の場合、
基本的には卒業までに4年必要です。
二部制・三部制の単位制高校は、
在籍している「部」の授業に加えて、
別の「部」の授業も受講できると、
3年で卒業できます。
あなたの生活リズムと授業時間が合えば、
通学もしやすくなります。
授業実施時間を、しっかり確認しましょう。
⑤通学の手段・時間

定時制高校は、
ほぼ毎日通学することになりますから、
通学の手段や時間は重要です。
電車やバスを使うにしろ、
自転車や徒歩で通うにしろ、
手段と時間が自分に合うか、
よく検討しましょう。
手段、ルート、時間帯によっては、
渋滞や満員電車が当たり前だったり、
バスや電車の本数が少なくなったりします。
なお、学校によっては、
車やバイクの通学も認められますので、
気になら学校に確認しましょう。
⑥校則・指導・校風など

ルールや雰囲気も、学校ごとに異なります。
校則や制服が嫌いじゃない人、
いろんな人と仲よくなれる人は、
そこまで気にしなくていいポイントです。
しかし、
不登校・高校中退などの経験者、
校則、制服、厳しい指導などが苦手な人、
苦手な雰囲気がある人などは、
注意しましょう。
例えば、私が通っていた学校では、
校則や制服が定められておらず、
権威的な先生も少なく、
いわゆる「ヤンキー」も少なかったです。
学校説明会に行くなどすれば、
その様子がうかがえると思います。
まとめ
以上、定時制高校の選び方をご紹介しました。
ご自分の好みや生活スタイルなどから、
どんな高校が合いそうか、しっかり検討しましょう。
このシリーズの他の記事も
参考にしていただければ幸いです。
また、定時制高校への進学・転校や、
定時制高校からの大学進学について、
少しでも不安があるようでしたら、
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