定時制高校ってどんなところ?(4)定時制高校のメリット・デメリット

定時制高校ってどんなところ?(4)定時制高校のメリット・デメリット

2019年4月2日 火曜日 投稿

定時制高校ってどんなところ?定時制高校のメリット・デメリット

キズキ共育塾の井上敦司です。

定時制高校出身の私が
定時制高校のリアルを伝えるシリーズ。

今回は、
「定時制高校のメリット・デメリット」
についてお伝えします。

定時制高校に進学・転編入を検討する際の
ご参考になれば幸いです。


定時制高校のメリット

定時制高校は、全日制高校と比べて、
次のようなメリットがあります。

メリットを活かせば、
楽しい高校生活が送れると思います。


①あなたの都合に合った時間帯で学べる

あなたの都合に合った時間帯で学べる

定時制高校は、
「夜にのみ授業を行う学校」もありますが、
「複数の授業時間帯がある学校」もあります。

具体的には、以下のとおりです。

  1. 夜の時間帯に授業を行う「夜間定時制」
  2. 朝と昼の時間帯に授業を行う「昼間二部定時制」
  3. 朝・昼・夜の時間帯に授業を行う「三部制」

体調や仕事などの都合に合わせて、
「通いやすい時間帯に授業を行う学校」
で学べます

加えて、3年で卒業しようとすると
それなりに忙しくなりますが、
4年で卒業する計画の場合は、
1日の授業時間が4コマ程度なので、
学業以外の活動時間を費やすことができます。

とは言え、
各「部」内では授業時間が決まっています。

また、単位制の学校だとしても、
全く自由に時間割を組める、
というわけでもありません。

例えば、「単位制・三部制」の場合、
在籍する部に開講される授業を中心に
時間割を組むことになります。

それでも、全日制の学校と比べれば、
自由度が高いといえるでしょう。


②様々な事情がある生徒が多いから、あなたの事情も理解されやすい

様々な事情がある生徒が多いから、あなたの事情も理解されやすい

定時制高校には、

  • 元不登校
  • 高校中退経験者
  • すでに就労・定年退職している人

など、様々な背景の生徒が多くいます。

互いの背景を言い合える雰囲気もあります。

私も、入学当初に
元不登校であることを積極的に話すことで、
似たような経験を持つ友人が
たくさんできました。

無理に話す必要はありませんが、
話したいときに話せる、
話したら共感してもらいやすい、
という環境は、
とてもよいものではないでしょうか。

そしてもちろん、
いわゆる「普通の人」もたくさんいます。

つまり、
「定時制高校は、
 いろんな人が受け入れられる環境である」
ということです。


③就職のサポートが手厚い傾向がある

就職のサポートが手厚い

定時制高校は、
全日制高校より就職率が高いこともあって、
就職のサポートは手厚い傾向があります

私が通っていた高校では、
毎年、様々な職業の人が講師として来校し、
生徒それぞれが興味のある講座を受講する、
というイベントをやっていました。

このイベントに参加することで、
「職業」や「働くということ」について、
知識や考え方を深めることができました。

ただしもちろん学校次第ではありますので、
各校の具体的な就職サポートについては、
資料請求や学校説明会などで、
確認してみましょう。


定時制高校のデメリット

定時制高校には、デメリットもあります。

ただし、デメリットは対策可能ですので、
対策方法も合わせて紹介します。


①中途退学率が高い

中途退学率が高い

定時制高校の中途退学率は、
全日制高校や通信制高校より高い
です。

文部科学省によると、
平成29年度の各学校の中退率・人数は、
以下のとおりです。

  • 全日制高校:0.9%(29,588名)
  • 通信制高校:4.9%(8,814名)
  • 定時制高校:9.4%(8,430名)

(文部科学省「平成29年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」)

中退の理由や原因は人によって様々ですが、
定時制高校の中退は、
学校生活や学業に適応できかなかったり、
進路変更を望んでいたり、
といったことが大きいようです。
(金子恵美子・伊藤美奈子〔2016〕「定時制高校生の中途退学意識に関連する要因の検討」埼玉純真短期大学研究論文集(9),39-45)

高校中退は別に悪いことではありませんが、
合わない高校への進学は、
できれば避けたいところでしょう。

入学前にできる対策として、

  • 校風(校則、先生や生徒の雰囲気など)が自分に合うのか調べる
  • 卒業生の進路が自分の希望と合うか調べる

などがあります。

資料請求や学校見学会などを利用しましょう。


②進学のサポートが少ない傾向がある

進学のサポートが少ない

定時制高校は、
進学のサポートが少ない傾向があります

これは、
生徒の「現在の課題」の対応を優先したり、
そもそも進学志望者が少なかったり、
という原因が考えられます。

平成30年度の定時制高校卒業生のうち、
大学や専門学校などへ進学した人の割合は、
約30%です。
(文部科学省「平成30年度学校基本調査」)

全日制高校の場合は約72%なので、
その差は大きいと言えます。

ただしもちろん、学校にもよります。

私の通っていた高校には、
受験対策の講座などがありました。

各学校の進学サポートの詳細は、
資料請求や学校説明会への参加などで、
実情を確かめてみてください。

また、全日制高校の生徒も、
大学受験のための勉強は
予備校で行うことは珍しくありません。

学校のサポートが心配なら、

  • 高校と並行して通える塾・予備校などを探す

という方法があります。


まとめ

以上、定時制高校のメリット・デメリットを
お伝えしました。

全日制高校にも通信制高校にも、
それぞれメリット・デメリットはありますし、
学校ごとに特色も異なります。

進学したい高校があるなら
資料請求、学校見学を行ったり、
進学や就職のサポートが心配なら
学校と並行して頼れそうなところを
探したりしましょう。

このシリーズの他の記事も
参考にしていただければ幸いです。

また、定時制高校への進学・転校や、
定時制高校からの大学進学について、
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