ひきこもり状態にある家族に悩むあなたへ 5つのお願いを解説
こんにちは。生徒さんの勉強とメンタルを完全個別指導でサポートする完全個別指導塾・キズキ共育塾です。
あなたはいま、ひきこもり状態にある家族について、以下のように悩んでいるのではないでしょうか?
- 息子がひきこもりになって、何年も家から出ない…
- 妹の友達はもう大学生…今後妹がどう社会とつながっていけるのかわからない…
また、ひきこもり状態にある家族を何とかしようと努力されているものの、思うように進まず、ストレスが溜まり「もう限界…」と疲れ切っているのかもしれません。
筆者の場合、弟がひきこもりでした。
弟はいま、ひきこもりではありません。ですが、当時の私が抱いていた「弟のために何もできていない」という無力感は忘れられません。
当時の私は、毎日以下のように思っていました。
- 弟がつらい状況なのに、どうして私は何もできないんだろう…家族なのに…
- 会社に行ったり遊んだり外に出てもいい?弟を1人にしていいの…?
このコラムでは、ひきこもり状態にある本人とその家族に向けて、ひきこもりの家族へのお願いについて解説します。
このコラムを読んで、ひきこもり状態にある本人とその家族の気持ちが少しでも楽になることを願います。
私たちキズキ共育塾は、ひきこもり状態にある人のための、完全1対1の個別指導塾です。
生徒さんひとりひとりに合わせた学習面・生活面・メンタル面のサポートを行なっています。進路/勉強/受験/生活などについての無料相談もできますので、お気軽にご連絡ください。
目次
お願い①あなた自身の幸せも考えてください
ひきこもり状態にある家族がいると、本人に寄り添う中で身を削る思いをしたり、ストレスを感じたりしやすいです。
- ひきこもり状態にある家族がいることを周囲に相談できず、社会から孤立している
- 「自分がもっとしっかりしていれば…」と後悔したり悩んだりしている
- ひきこもり状態にある本人の前では、笑ったり楽しく過ごしたりしてはいけないと思っている
- ひきこもり状態にある本人が1人になってしまうため、外出することに罪悪感を持っている
私の家族の場合、弟がひきこもっていた当時、「本人が苦しんでいる以上、私たちが楽しむ権利はない」といった共通の思いを密かに抱いていました。
弟のひきこもりが長引くうちに、母は抑うつ状態になり、私も限界を感じて泣いてばかりいる日々が続きました。
そして、何よりも「そばにいるのに、何もできない」という気持ちでいっぱいでした。
父は単身赴任中でしたが、遠くから常に弟の身を案じ、少しでも家で弟に寄り添おうと、何かと都合をつけて戻ってきてくれました。
それでも、帰ってきた父に対して、弟が「会いたくない」と言って自分の部屋から出てこない日もありました。
家族全体の雰囲気がどんどん暗くなり、次第に私は以下のように感じるようになっていきました。
- 家で言葉を発していいの…?
- いいとしても、何を話せばいいのだろう?
そんな私たちが自分の過去や家族との葛藤と向き合えるようになったのは、たくさんの人と出会い、居場所を見つけたからです。
どうか、あなた自身の幸せも考えてください。
ひきこもり状態にある本人を心配に思う気持ちは、とてもよくわかります。
ですが、ひきこもり状態にある本人を支えるためには、ご家族自身がストレスをためずに、家庭の内外で日常を楽しく過ごすことが大切なのです。
お願い②あなたの居場所を見つけてください
家族1人ひとりが家族・家庭に加えて別の居場所を持ち、「今日は楽しかった」と思える日々増えれば、家庭での笑顔も少しずつ増え、家族・家庭は温かい場所になります。
ひきこもり状態にある本人も、家族が社会とつながりを持ち楽しく過ごしている様子を見ることで、「世界には、温かい場所・安心できる場所があるんだな」と感じ、外出にポジティブなイメージを持てるようになることもあるのです。
さて、一口に居場所と言ってきましたが、「どんな居場所があるのか、どうやって見つけていいかわからない」と思う人もいらっしゃると思います。
例として、好きなことや、やっていて苦にならないことを通して、居場所を見つける方法があります。
- 地域のスポーツ団体
- 趣味の団体
- ボランティア団体
私の場合は、「子どもが好きだから」という理由で参加した教育系のボランティアが居場所でした。
このボランティア活動を通じて、担当した子どもの家族の問題に直面しながら私に何ができるのか考える中で、私自身の家族や自分自身とも向き合えるようになりました。
また、たくさんの仲間やメンターが私と向き合ってくれたため、自分自身を受容できるようになりました。
ひきこもり状態にある本人のためにも、そしてあなた自身のためにも、居場所を見つけてください。
また、お子さんやご家族のひきこもりについて、「自分が悪い」「もっとできることがあったのでは…?」とご自身を責めている方もいらっしゃるかもしれません。
ひきこもりの親が子どものためにできることについては、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。
お願い③ひきこもり状態にある本人に「あなたは大切な存在である」と伝えてください
ひきこもりだった弟やキズキ共育塾の生徒さんと関わった経験から、「ひきこもり状態にある人の多くは、孤独感を抱えている」と感じるようになりました。
以下のような悩みの結果、他人と関わることが減り、孤独感を抱えるのです。
- 自分と他人とのささいな違いに過度に悩む
- 自分のことを誰も理解できないと悩む
- 自分には人と関わる価値がないと悩む
そんな孤独感を抱えるひきこもり状態にある本人に対して、ご家族だからこそできることがあります。
それは、「あなたは私にとって大切な存在だよ」と明確に言葉にして伝えることです。
ひきこもり状態にある本人が、ありのままの姿を受容し、かけがえのない存在だと認めてくれる人がいると気づけると、「自分は1人じゃない」と実感できます。
「自分は1人じゃない」と実感できれば、家族・家庭を安心できる居場所にして、前に進もうと思えるようになるでしょう。
ひきこもり状態にある人の多くは、ひきこもりになる前からつらい思いをし、苦しんでいます。
私の弟は、以下のようなことでストレスが強くなり、限界を感じてひきこもりになりました。
- 進学校である高校の授業についていけなかったこと
- 部活動での人間関係での葛藤
- 弟の幼少期の家族の不仲による安心感の欠如
弟に当時の思いを聞き、長い間1人で苦しんでいたのだなと改めて感じます。
そして、彼は我慢し続け、ひきこもるという選択をせざるをえなかったんだと思います。
弟がひきこもりになった当初、私は実家と離れた大学4年生でした。
卒論制作が忙しかったため実家に帰ることはほぼなく、弟と顔を合わせることもありませんでした。
そのため、会話をする機会は、一緒に暮らしているときに比べてとても少なかったです。
そうした状況もあり、当時の弟は「自分はひとりぼっちだ」という感覚があったそうです。
「私はあなたの味方だよ」と一言伝えるだけでも、ひきこもり状態にある本人は自分を見守ってくれている存在がいることに気づき、孤独感が薄らいでいくはずです。
お願い④毎日たわいもない挨拶などの会話をする
「大切な存在であること」を伝えてみてほしいとお願いしましたが、以下のような悩みもあるかもしれません。
- きっかけもなく「あなたは大切な存在だよ」とは言えない…
- 明言するタイミングが見つかるまで、どう会話していいのかわからない…
そんなときは、「おはよう」「少しずつ暖かくなってきたね」などと、毎日たわいもない挨拶などから会話をするとよいかもしれません。
以下のような相手のことを思った簡単な質問でもいいと思います。
- 今日は何食べたい?食べられそうなものはある?
- 今から買い物に行ってくるんだけど、何かほしいものはある?
「大切な存在であること」を明言するタイミングが見つかるまでは、ひきこもり状態にある本人に負担がない範囲の質問や会話を通して、「私はあなたに関心があるんだよ。あなたのことを思っているんだよ」という思いを伝えましょう。
さらに詳しくひきこもりのお子さんに対して親御さんができることについては、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。
主に高校生でひきこもりになったお子さんへの対応方法を紹介していますが、どんな年齢の方に対しても実践していただける内容となっています。
お願い⑤家族のひきこもりを家族だけで悩まないでください
「家族にひきこもり状態にある家族がいる」と周りに言うことは、ハードルが高いかもしれません。
ひきこもり状態にある本人のためを思って「周りから変な誤解をされるのはかわいそう」と思い、なかなか相談できないこともあるでしょう。
そもそも何を相談していいのかわからない方もいると思います。
ですが、どうか1人だけで家族だけで悩まず、少しでもよいので第三者に助けを求めててください。
私の弟がひきこもりのとき、私たち家族はたくさんの人に助けてもらいました。
いろんな人に相談する中で、私たち家族1人ひとりは「私は1人じゃない」と実感しました。
1人じゃないことに気づけるだけでも、ストレスが軽減されたり、「もう限界かも…」と1人で思い悩むこともなくなります。
母は弟のかかりつけの医師に相談をし、我が子への接し方についての不安を解消しました。
弟が通院できないときにも、かかりつけの医師は母の不安に寄り添ってくださいました。
また、母はひきこもりの親が集って悩みや不安を共有する会合にも参加し、「自分1人で悩まなくてもいい」と実感し安心たそうです。
家族だけで悩むと、考え方が行き詰まることもよくあります。
専門家や当事者団体などに話をするだけでも気持ちが楽になることもありますし、具体的な次の一歩が見えてくることも多いです。
公的な相談先の例としては、地域ひきこもり支援センターがなどあります。他にもありますので、お子さんやご家族に合いそうなところを探してみることをオススメします。
また、ひきこもりは病気や障害と関連している可能性も考えられます。「病気が関係するかも…?」と心当たりがある場合は、ぜひ以下のコラムもあわせてご覧ください。
まとめ~ひきこもりご本人も家族も次の一歩へ進めます~
まずはぜひ、ご自身やご家族ができることから始めてみてください。
このコラムが、ご家族のひきこもりに悩まれるあなたの一助となったら幸いです。
さて、私たちキズキ共育塾は、ひきこもり状態にある人、ひきこもりを経験した人の学び直しをサポートする個別指導塾であり、無料相談も行っています。
私たちは、ひきこもりご本人のためにも、そしてご家族のためにも、力になりたいと思っています。
ご本人を除くご家族、保護者さま、ごきょうだいさまなどだけでの相談も可能です。
ご相談いただければ、それぞれのご家族・ご本人に応じて、より具体的なお話ができると思います。
また、キズキ共育塾では、ひきこもりや不登校経験を乗り越えた講師・職員が多く働いています。
私たちと話すことで、ひきこもり状態にある本人もご家族も少しでも楽になり、次の一歩へ進めるようになれたらなと願っています。
ぜひお気軽にご相談ください。
/Q&Aよくある質問
ひきこもりの家族のためにできることを知りたいです。
- ご家族1人ひとりが「居場所」を見つける
- ひきこもり状態にある本人に「あなたは大切な存在だよ」と伝える
- 1人だけ・家族だけで悩まないようにする(サポート団体などを利用する)
ひきこもりの家族のことを相談するのはハードルが高いです。