学生が勉強できる場所10選 無料・有料それぞれ解説

こんにちは。生徒さんの勉強とメンタルを完全個別指導でサポートする完全個別指導塾・キズキ共育塾です。

  • 勉強したいけど、家では集中できない
  • 外で勉強できる場所がわからない
  • 勉強の習慣を身につけたい!

あなたはこんな悩みを持っていませんか?

家以外の場所で勉強したいと考える高校生は、たくさんいます。しかし外で勉強するときには、集中できる環境を確保することはもちろん、周りの人に迷惑にならないようにすることも大切です。

このコラムでは、家以外の場所で勉強するメリットや無料で勉強できる場所、有料で勉強できる場所、シチュエーション別のオススメの勉強場所、避けたほうが良い勉強場所、快適な勉強環境について解説します。

外に勉強する場所を見つけ、快適な学習習慣を身に着けたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。

私たちキズキ共育塾は、勉強できる場所を探している人のための、完全1対1の個別指導塾です。

生徒さんひとりひとりに合わせた学習面・生活面・メンタル面のサポートを行なっています。進路/勉強/受験/生活などについての無料相談もできますので、お気軽にご連絡ください。

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家以外の場所で勉強するメリット

高校生になると、行動範囲が広がります。中学生のときには家以外に勉強する場所がほとんどなかった人でも、外出先で参考書を広げる機会が増えるのではないでしょうか?

HUSTAR株式会社が現役東大生を対象に行った調査では、受験期に家で勉強していたと答えた割合は約34%に留まりました。最も多かったのは図書館の約25%で、学校や自習室を利用していた人も1〜2割程度います。(参考:HUSTAR株式会社「勉強場所ってどこが最適なの?現役東大生100人に徹底調査してきました!」

  • 家:約34%
  • 図書館:約25%
  • 学校:約18%
  • 塾の自習室:約13%
  • カフェ:約8%
  • その他:約2%

家以外で勉強する最大のメリットは、集中力が高まることです。テレビやゲーム、マンガなどの誘惑から離れることで、自然と勉強モードに入りやすくなります。また、ベッドやソファでのリラックスタイムの誘惑からも離れられます。

また、場所を変えることで気分がリフレッシュされ、新鮮な気持ちで学習に取り組めることもメリットのひとつでしょう。

集中して勉強できる環境の条件

効率的に学習を進めるためには、適切な環境作りが不可欠です。基本的には、明るく、快適な場所が勉強に適しているとされています。

例えば、室温は18〜28度程度が理想的です。(参考:文部科学省「学校環境衛生」

寒すぎると体が縮こまり、暑すぎると眠くなりやすくなります。いずれも集中できる状況ではありません。空調が整った環境を選びましょう。

また、大きな音や会話の声が少ない場所が勉強には適しているとされています。必要に応じてイヤーマフを使うことをオススメします。

デスク周りを整えることも大切です。必要な教材や文具類は手の届く位置に配置し、不要なものは片付けましょう。スマートフォンの通知はオフにし、飲み物も用意しておくと良いですね。シンプルな学習スペースは、効率的な勉強をサポートしてくれるはずです。

ほかにも、座りやすく、姿勢を正しく保てる机と椅子があれば、体の負担を少なくすることができます。長い時間を過ごすのが「快適だ」と感じられる環境で勉強しましょう。

勉強しやすい環境は、人によっても違います。どこでも最適な学習環境を整えられるように、必要な道具をまとめておきましょう。

高校生にオススメの無料で勉強できる場所5選

この章では、高校生にオススメの無料で勉強できる場所について解説します。

勉強場所①自宅

家での勉強は学習習慣の基本です。自宅は教材がすぐに手に取れ、飲み物や軽食も自由に取ることができる便利な環境です。

学校や塾で学んだことを復習したり、外で勉強したことの確認をしたりするのは、家で行うことが多いでしょう。

しかし、「家だとなかなか集中できない」と感じる人も多くいます。「自分の部屋=リラックスする場所」という意識が強い場合には、学習モードに切り替えることが難しいのもデメリットのはずです。

外で集中して勉強し、家ではリラックスしながらノートの見直しや単語帳での暗記を行うなど、メリハリをつけて勉強しましょう。

勉強場所②学校の空き教室・自習室

放課後、空き教室や自習室を開放している学校は多くあります。また、学習塾に自習室があるケースもあるでしょう。

こうした場所で勉強するメリットは、学習に特化した空間であることです。

教科書や参考書などの資料がそろっていることはもちろん、周りにも同じように勉強している生徒がいれば、モチベーションも高まります。

また、わからないことがあれば、教科担当の先生に質問することも可能なことがあります。ほかにも、図書室で参考書を借りることもできるでしょう。

学校や学習塾から別の場所へ移動する手間も省けるので、効率的な学習場所となるでしょう。

勉強場所③図書館

公共の図書館は、静かで集中できる環境が整っている理想的な学習スペースです。空調設備も整い、座席数も十分なことが多く、資料や参考図書も多く保管されています。

最近の図書館では、学習スペースが充実した施設も増えています。Wi-Fiがある場所も多く、PCでの調べ学習にも最適です。

また、図書館によっては、開館時間が比較的長く、休日も利用できることもあるため、定期的な学習場所として人気があります。ただし、休日や試験期間中は席の確保が難しくなる可能性があるので、なるべく早く来館することをオススメします。

勉強場所④公民館

地域の公民館も、無料で利用できる勉強場所のひとつです。

図書館ほどの混雑はなく、比較的静かな環境で勉強に取り組める傾向があります。また、学習室や会議室が設置されている公民館もあるため、グループ学習にも適しているでしょう。

ただし、公民館によって利用時間や利用方法が異なるため、事前に確認するのがオススメです。また、イベントなどで使用される際は利用できない場合もあるので、定期的に利用したいときは、公民館のスケジュールもチェックしておきましょう。

勉強場所⑤そのほかの場所

最近では駅ナカや商業施設内にも、無料の学習スペースを設けている場所が増えています。

これらの場所は比較的騒がしい環境であることが多いため、周囲の様子を確認してから利用しましょう。

短時間であれば公園などで勉強するのもよさそうです。それほど混雑していない電車内でも、参考書や単語帳を広げられます。隙間時間を有効に使うことで、学習効果を高めることができるはずです。

各施設とも、利用規則やマナーを守って使用することが重要です。他の利用者への配慮を忘れずに、快適な学習環境を確保しましょう。

高校生にオススメの有料で勉強できる場所5選

この章では、高校生にオススメの有料で勉強できる場所について解説します。

勉強場所①学習塾の自習室

一部の学習塾では、塾生以外でも有料で自習室を利用できるシステムを導入していることがあります。

学習に特化した環境で、参考書や問題集が充実している学習塾も多いのが特徴です。

料金は月額制が一般的です。講師に質問できるサービスが付いている場合もありますが、料金が若干高くなることもあります。

定期的な利用を考えている場合は、複数の学習塾の設備や料金プランを比較検討しましょう。

勉強場所②カフェ・ファミリーレストラン

カフェやファミリーレストランは、飲食物を注文することで学習スペースとしても活用できます。

適度な明るさと空調、Wi-Fi環境が整い、長時間の学習も快適にできるのが特徴です。

ただし1回の利用で少なくとも500〜1000円程度の予算が必要です。

なお、勉強場所としての利用を禁止している飲食店もあります。特に混雑時や休日の利用では、他の人の迷惑にならないよう留意しましょう。

勉強場所③コワーキングスペース

最近注目を集めているコワーキングスペースも、勉強場所として活用できます。

ビジネス利用が多いので、比較的静かで、集中できる環境が整っています。Wi-Fiや電源も完備され、設備面では申し分ありません。

ただし、料金は比較的高めです。また利用には制限や条件がある施設もあります。事前によく確認し、わからないときは問い合わせをしましょう。

勉強場所④カラオケ

意外かもしれませんが、カラオケボックスは優れた学習空間になります。

個室で気兼ねなく勉強でき、空調や照明も自由に調整できるからです。最近ではテレワーク用などのプランで、カラオケ以外の利用方法を提案する店舗も増えています。

料金は店舗や時間帯によって異なりますが、平日昼間なら1時間数百円程度から利用できることが多いようです。ドリンクバー付きのプランもあり、コスパの良さもポイントのひとつ。

ただし、あくまでカラオケは娯楽施設です。誘惑に負けて歌い出してしまわないよう、自制心は必要です。

勉強場所⑤そのほかの場所

有料の勉強場所としては、学習目的に特化したスペースを提供するサービスもあります。

また、水族館や動物園などの年間パスポートを利用して、勉強場所として利用する人もいるそうです。少し騒がしくはなりますが、自分の好きな場所で、リラックスして学習できるでしょう。

有料の学習スペースで勉強するときは、経済的な負荷もかかるため、より効率的な学習を心がけることが大切です。事前に無料体験などがある場合は実際に利用してみて、自分に合っているか確認するのも良いでしょう。

勉強や仕事専用の施設以外を利用する際は、ほかの利用者との譲り合いも大切です。基本的には、本来の用途に沿った利用を心がけてくださいね。

避けたほうが良い勉強場所3選

この章では、避けたほうが良い勉強場所について解説します。

NG①コンビニのイートインスペース

コンビニのイートインスペースは、本来、買い物をした人が食事をするための場所です。学習場所としては適していません。また、席数が限られているため、長時間の利用は他の利用者への迷惑にもなります。

常に人の出入りが多く、落ち着いて勉強に集中できる環境でもありません。また照明の設定や椅子などの設備も、長時間の滞在には不向きです。注文したものを受け取るまでの待ち時間や軽食を取りながら、ちょっとノートを確認する程度にとどめましょう。

NG②友達の家

友達の家での勉強は、楽しそうに感じるかもしれません。しかし、実際には効率的な学習の妨げになることが多いのです。

つい雑談に流れてしまったり、ゲームやスマートフォンで遊び始めてしまったりと、勉強モードを維持するのが難しくなります。

また、友達の家族への気遣いも必要です。家族の生活音を気にしたり、帰宅時間を気にしたりと、学習に集中できないこともあります。

どうしても友達の家で勉強するときは遊びと勉強の時間をしっかり区別し、メリハリのある計画を立てましょう。

NG③勉強することを想定されていない施設

勉強することを想定されていない施設での長時間の学習は、社会的なマナーの観点から避けるべき行為です。

駅の待合所やショッピングモールのフードコート、公園のベンチなどは、本来、一時的な利用を想定している場所です。長時間の学習は、他の利用者の迷惑になります。

これらの場所は学習環境として必要な設備が整っていないことが多く、姿勢が崩れやすかったり、適切な照明がなかったりと、体への負担も大きくなります。また、近年ではSNSなどで批判の対象となることもあり、トラブルに発展する可能性もあります。

こうした場所で学習するときは短時間で切り上げたり、気分転換のために使ったりするようにしましょう。

シチュエーション別のオススメの勉強場所

この章では、オススメの勉強場所についてシチュエーション別に解説します。

シチュエーション①一人で勉強したいとき

一人で集中して勉強したい場合は、静かで落ち着いた環境を選ぶのがオススメです。図書館や自習室など、集中できる場所が良いでしょう。

特に気が散りやすい人は、学習者の多い環境を選ぶことで、適度な緊張感を保ちながら勉強できます。

空いている時間であれば、カフェなどの飲食店で勉強するのもひとつの選択肢です。他の客の出入りや会話音が気になる場合は、イヤーマフやノイズキャンセリングイヤホンを使用すると良いですよ。

シチュエーション②友人と勉強したいとき

友人と一緒に勉強したいときは、お互いに教え合ったり、分からないところを相談したりできる環境が理想的です。公民館や市民センターの学習室は、グループでの利用に適しています。ある程度の会話も許容されており、予約すれば個室を確保できる施設もあります。

ファミリーレストランも、グループ学習には使いやすい場所です。4人掛けのテーブルなら、教材を広げながら相談しやすい空間を確保できます。ただし、声の大きさには注意が必要です。

また、学校の空き教室も、先生の許可を得られれば理想的な学習空間です。

シチュエーション③カップルで勉強したいとき

カップルでの学習は、お互いの学習を妨げにならないよう適度な距離感が重要です。カフェは、二人で過ごしやすい雰囲気がありながら、勉強にも集中できる絶妙なバランスの場所です。

また、カラオケボックスの個室も、カップルの学習には適しています。会話も自由にでき、リフレッシュしたいときは少し歌って気分転換するのも良いでしょう。ただし、だらだらと過ごしてしまわないよう、時間管理は意識的に行う必要があります。

図書館も、静かな環境で互いの学習を尊重しながら勉強できる場所です。ただし親密な態度は控えめにし、他の利用者への配慮を忘れないようにしましょう。

勉強場所を選ぶときのポイントと注意点

この章では、勉強場所を選ぶときのポイントと注意点について解説します。

ポイント①集中できる環境が整っているか

騒音レベルや人の出入り、照明の具合など、学習に適した環境であるかを確認することをオススメします。自分が集中しやすい条件を把握し、それに合った場所を選びましょう。

また、長時間学習できる椅子や机が整っているかも重要です。空調の有無や温度管理なども、快適な学習環境の重要な要素となります。

ポイント②利用時間や予算は現実的か

場所へのアクセスのしやすさや、営業時間・利用可能時間が自分の生活リズムに合っているかも大切な要素です。有料の施設の場合は、継続的に通える料金設定かどうかも検討してください。

交通費なども含めた総合的な費用を計算し、無理のない計画を立てましょう。

ポイント③必要な設備が揃っているか

Wi-Fi環境や電源コンセント、参考書やプリントを広げられるスペースなど、学習に必要な設備が整っているかをチェックします。また、トイレや水分補給の施設なども、長時間の学習には欠かせません。

必要に応じて、プリンターや複合機などの利用可能性も確認しておくと便利です。

ポイント④利用しやすい立地・アクセスか

勉強は、習慣として行うこととが重要です。定期的に通うために、交通の便やアクセスの良さも確認しましょう。

アルバイトや学校へ向かう道沿いにあるなど、自分が通いやすい場所を選ぶのがオススメです。

まとめ~お気に入りの場所を見つけて、集中して勉強できる環境を整えよう~

勉強場所選びは、学習効率を大きく左右する重要な要素です。自宅での学習には誘惑が多く、集中が難しいと感じる人も多いでしょう。図書館や学校の自習室など、学習に適した環境を見つけることが大切です。

無料の施設では、図書館や公民館などの公共施設が利用しやすく、予算を気にせず継続的に通えるメリットがあります。一方、有料の施設では、カフェや学習塾の自習室など、より快適な環境で集中して勉強することができます。

いずれの施設も周囲への配慮を忘れず、マナーを守って利用しましょう。

自分に合った場所を選ぶ際は、集中できる環境が整っているか、アクセスや利用時間は現実的か、必要な設備は揃っているかなど、複数の観点から検討することが重要です。自分の学習スタイルに合わせて、使い分けてください。

お気に入りの勉強場所で、効率的な学習を習慣づけてくださいね。

Q&A よくある質問

無料で勉強できる場所はありますか?

以下が考えられます。

  • 自宅
  • 学校の空き教室・自習室
  • 図書館
  • 公民館
  • そのほかの場所

詳細については、こちらで解説しています。

勉強場所を選ぶときのポイントと注意点を教えてください。

以下が考えられます。

  • 集中できる環境が整っているか
  • 利用時間や予算は現実的か
  • 必要な設備が揃っているか
  • 利用しやすい立地・アクセスか

詳細については、こちらで解説しています。

監修 / キズキ代表 安田祐輔

やすだ・ゆうすけ。発達障害(ASD/ADHD)によるいじめ、転校、一家離散などを経て、不登校・偏差値30から学び直して20歳で国際基督教大学(ICU)入学。卒業後は新卒で総合商社へ入社するも、発達障害の特性も関連して、うつ病になり退職。その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。経歴や年齢を問わず、「もう一度勉強したい人」のために、完全個別指導を行う。また、不登校の子どものための家庭教師「キズキ家学」、発達障害やうつ病の方々のための就労移行支援事業所「キズキビジネスカレッジ」も運営。

【新著紹介】

『学校に居場所がないと感じる人のための 未来が変わる勉強法』
(2022年9月、KADOKAWA)
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KADOKAWA公式

【略歴】

2011年 キズキ共育塾開塾(2023年7月現在10校)
2015年 株式会社キズキ設立
2019年 キズキビジネスカレッジ開校(2022年7月現在4校)

【メディア出演(一部)】

2022年 NHK総合「日曜討論」(テーマ:「子ども・若者の声 社会や政治にどう届ける?」/野田聖子こども政策担当大臣などとともに)

共同監修 / キズキ相談担当 半村進

はんむら・すすむ。1982年、茨城県生まれ。東京大学文学部卒。
小学校時代から転校を繰り返し、運動ができないこと、アトピー性皮膚炎、独特の体形などから、いじめの対象になったり、学校に行きづらくなっていたことも。大学に入学してようやく安心できるかと思ったが、病気やメンタルの不調もあり、5年半ほど引きこもり生活を送る。30歳で「初めてのアルバイト」としてキズキ共育塾の講師となり、英語・世界史・国語などを担当。現在はキズキの社員として、不登校・引きこもり・中退・発達障害・社会人などの学び直し・進路・生活改善などについて、総計1,000名以上からの相談を実施。

【執筆記事・インタビューなど(一部)】

日本経済新聞 / 朝日新聞EduA / テレビ東京 / 不登校新聞 / 通信制高校ナビ

サイト運営 / キズキ

「もう一度学び直したい方」の勉強とメンタルを完全個別指導でサポートする学習塾。多様な生徒さんに対応(不登校・中退・引きこもりの当事者・経験者、通信制高校生・定時制高校生、勉強にブランクがある方、社会人、主婦・主夫、発達特性がある方など)。授業内容は、小学生レベルから難関大学受験レベルまで、希望や学力などに応じて柔軟に設定可能。トップページはこちら。2024年10月現在、全国に11校とオンライン校(全国対応)がある。

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