通信制高校へ転入して後悔した?選び方やメリット・デメリットを解説

こんにちは。生徒さんの勉強とメンタルをサポートする完全個別指導塾・キズキ共育塾です。

通信制高校への転入について気になったことはありませんか?以下のような疑問や不安を抱えている人は少なくありません。

  • 通信制高校へ転入して後悔した人はいる?
  • 転入先の通信制高校はどう選べばいい?

このコラムでは、通信制高校への転入で後悔する理由、通信制高校への転入を後悔しないために見るべきポイント、通信制高校へ転入するメリット、デメリット・注意点について解説します。

後半では、特に保護者の方に向けて、お子さんの通信制高校への転入で後悔しないために知っておくべき相談先や卒業後の進路、よくある質問も紹介します。

通信制高校への転入を今まさに考えている人に加えて、今後のために知っておきたい人もぜひ最後までご覧ください。

私たちキズキ共育塾は、通信制高校生や通信制高校を検討している人のための、完全1対1の個別指導塾です。

10,000人以上の卒業生を支えてきた独自の「キズキ式」学習サポートで、基礎の学び直しから受験対策、資格取得まで、あなたの「学びたい」を現実に変え、自信と次のステップへと導きます。下記のボタンから、お気軽にご連絡ください。

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目次

通信制高校への転入で後悔する7つの理由

この章では、通信制高校への転入で後悔する理由として、「ありがちなもの」について解説します。対策は可能ですので、あまり深刻に考えずにご覧ください。

理由①自己管理・モチベーション維持が難しい

1つ目は、自己管理・モチベーション維持が難しいことです。

通信制高校は、全日制高校や定時制高校のように、毎日登校しなくてもよいのが特徴です。裏を返すと、自宅で自主的に勉強しなければならないということです。

学校に通わない日でも、生活リズムを整え、学習計画を立て、モチベーションを維持して勉強を続ける自己管理が必要です。

自己管理ができないと、勉強についていけない、単位が取得できないなどの問題が発生し、通信制高校への転入を後悔します。

理由②スクーリングの頻度や内容が合わない

2つ目は、スクーリングの頻度や内容が合わないことです。

通信制高校は、学校によって通学頻度や形態が異なります。例えば、定期的なスクーリングは週1日~週5日まで幅があったり、長期休暇中に連日スクーリングしたりするケースもあります。

このスクーリングの頻度や内容が合わないと、ストレスになり、通信制高校に転入したことを後悔する人が出てきます。

理由③授業レベルが合わない

3つ目は、授業レベルが合わないことです。

通信制高校と一口に言っても、基礎的な授業をメインにしている学校もあれば、大学進学に力を入れている学校もあります。

例えば、大学進学を目指している人にとって、基礎的な内容の授業は物足りなく感じるでしょう。

授業レベルが自分の希望に合っていないと、通信制高校への転入を後悔する原因になります。

理由④進路指導や就職支援のサポートが不十分

4つ目は、進路指導や就職支援のサポートが不十分なことです。

通信制高校を卒業後に進学や就職を考えている場合は、学校によるサポートを期待するでしょう。

しかし、進路指導や就職支援のサポート体制や充実度合いは学校ごとに異なるため、自分が希望する進路に関してのサポートが不十分だと感じる可能性があります。

将来に関わってくるため、このポイントで期待外れだと感じると、後悔の大きな原因になります。

理由⑤世間の偏見・イメージが気になる

5つ目は、世間の偏見・イメージが気になることです。

年々なくなってきてはいるものの、通信制高校へ偏見やよくない印象を抱いている人は一定数います。

今後の人生で、友人もしくは就職活動時の面接の場などで、通信制高校へ行った理由を聞かれる場面があるかもしれません。

答えたくない理由があったり、自分の選択を不安に思っていたりする場合は、後悔につながる可能性があります。

理由⑥友人ができにくい・交流が少ない

6つ目は、友人ができにくい・交流が少ないことです。

通信制高校は、全日制高校よりも登校日数が少なくてすむ反面、ほかの人との関わりが少なくなりがちです。

友人を作ることも楽しみの1つにしている場合は、交流の少なさに後悔する人もいます。

理由⑦転入時期によっては「18歳の3月」の卒業ができない

7つ目は、転入時期によっては「18歳の3月」の卒業ができないことです。

通信制高校へ転入できるタイミングは、学校によって異なります。学年の途中で転入可能な学校もあります。

しかし、学年途中で転入した場合、その学年で勉強していた教科の単位を引き継ぐことができません。そのため、卒業タイミングが後ろにずれ込みます。

「18歳の3月」で卒業することを前提に考えているなら、注意したいポイントです。

通信制高校への転入を後悔しないために見るべきポイント9選

この章では、通信制高校への転入を後悔しないために見るべきポイントについて解説します。

通信制高校への転入は、あなたの将来にとって大きな選択です。あなただけ、家族だけでは、決めきれなかったりわからなかったりすることもあるでしょう。

後悔しない選択をするため、ここで紹介するポイントを参考に、気になる通信制高校に直接問い合わせたり見学に行ったり、通信制高校に詳しい学習塾などに相談してみてください。

ポイント①受講スタイル

1つ目は、受講スタイルです。

スクーリングの回数や日々の勉強の進め方など、受講のスタイルは学校によって異なります。教科書を使った学習がメインか、オンラインの動画教材がメインか、などの違いはあります。

オンライン学習がメインであれば、スマートフォンを使って、場所を問わず勉強を進められるでしょう。

このように、自分の都合や希望に合うような受講スタイルの通信制高校を探してみてください。

ポイント②スクーリングの頻度・内容

2つ目は、スクーリングの頻度・内容です。

通信制高校の大きな特徴の1つが、毎日登校しなくてすむことです。

その上で、「できるだけ登校日数を少なくしたい」と思う人も、「可能な限り、登校したい」と思う人もいるでしょう。

通信制高校によって、スクーリングの頻度や内容は異なります。週に何回程度のスクーリングが必要なのか、どこに通えばいいのかなどは、必ずチェックしておいてください。

中には、「合宿形式(=泊まり込み)」のスクーリングを行う学校もあります。

ポイント③勉強や進路のサポート体制

3つ目は、サポート体制です。

勉強の進捗管理や進路相談など、学校によってサポートの内容や力の入れ具合はさまざまです。特に、通信制高校卒業後の進路を決めている場合は、確認しておきましょう。

また、勉強や学校生活のサポートを受けたいなら、サポート校を利用するのも1つの手です。サポート校とは、通信制高校の生徒さんに特化した学習塾のようなところで、学習支援やメンタルサポートなどを受けられます。

サポート校については、以下のコラムで詳しく解説しています。こちらもぜひご覧ください。

ポイント④授業のカリキュラム

4つ目は、カリキュラムです。

通信制高校の中には、大学進学コースや資格取得コースを設けているところもあります。もちろん、基礎的な学習をメインにしている通信制高校もあります。カリキュラムは学校ごとでかなり違うといってよいでしょう。

卒業後にどうしたいかを考え、それに合ったカリキュラムがある通信制高校を選択してみてください。

ポイント⑤学校の雰囲気(資料請求・見学会・オープンキャンパスなど)

5つ目は、学校の雰囲気です。

学校のウェブサイトには校内の写真が載っているかもしれませんが、写真だけではわからないことも多いでしょう。

そのため、資料請求したり見学会・オープンキャンパスに参加したりして、実際に通っている人や現場の雰囲気を感じるのがオススメです。

先生にも会えるため、実際に通ったときのイメージがつきやすくなります。質疑応答の時間があれば、ぜひ疑問や悩んでいるポイントを聞いてみてください。

ポイント⑥サークル・部活動・イベント

6つ目は、サークル・部活動・イベントです。

通信制高校は通学日数が少ないため、先生や友人との交流を重視したい場合には、サークル・部活動・イベントは重要なポイントです。

通信制高校によっては、強い部活動があったり、全日制高校と変わらないようなイベントが開催されたりするところがあります。

見学会やオープンキャンパスの際に、部活見学があれば、ぜひ参加してみてください。

ポイント⑦口コミ

7つ目は、口コミです。

ウェブサイトや資料で学校の特徴や内装はわかりますが、実際に通うとどういうところなのかは、想像するしかありません。

そこで、役立つのが口コミです。口コミでは、実際に通った人がどう感じたかがわかります。学校の資料に載っている場合もありますが、インターネットで検索すると、もっと生の声がわかるので、調べてみるとよいでしょう。

実際に通っている知り合いがいるなら、直接聞いてみるのがオススメです。

ポイント⑧学費

8つ目は、学費です。

通信制高校へ通うのにも学費がかかるので、無視はできません。学費は通信制高校によってさまざまで、公立・私立などでも変わります。

サポート校に通う場合は、サポート校の学費も考える必要があります。学費については、家族とよく話し合いましょう。

学費を安く抑える方法としては、奨学金や就学支援金制度の利用、特待生での入学などがあります。

なお、2026年度から、いわゆる「高校無償化制度」が大きく変わります。私立の通信制高校への支援金額が大きく上がるため、学費の懸念点は薄れていくと考えられます。

通信制高校の学費については、以下のコラムで詳しく解説しています。こちらもぜひご覧ください。

ポイント⑨転入可能な時期

9つ目は、転入可能な時期です。

通信制高校によって、随時転入可能だったり、年に数回転入のタイミングが決まっていたりするケースがあります。

転入時期については、単位を引き継ぐために年度初めにするなど、考えることも多いでしょう。

各通信制高校の転入可能時期を調べて、スケジュールを立てて動くのがオススメです。

通信制高校へ転入するメリット

通信制高校へ転入する主なメリットは、以下の4つです。

  • 通学日数を選べる
  • 体調を崩しがちな生徒さんでも学びやすい
  • 前の学校で取った単位を活かせる
  • 学業面をマイペースで進められる

通信制高校は、毎日通学する必要がないため、体調を崩しがちな人でも学習を続けやすい点がメリットです。通学日数もさまざまな選択肢があるので、自分のペースで無理なく続けられます。

また、前の学校で取った単位を活かせるのもポイントです。年度初めに転入すれば、取得した単位を無駄なく引き継げます。

さらに、通信制高校は基本的な学習をメインにしているケースも多いため、マイペースに学習できるのもよい点です。

通信制高校へ転入するデメリット・注意点

通信制高校へ転入する主なデメリット・注意点は、以下の2点です。

  • 世間にあまり知られていない
  • 勉強が比較的やさしい

通信制高校が世間的にあまり知られていないこともあり、通信制高校に通うことに関して、周りから聞かれる可能性があります。

「今日は学校に行かないの?」「なんで通信制高校に通っているの?」などと聞かれたときに、わずらわしさを感じるかもしれません。

また、基礎的な学習をメインにしている通信制高校が多いため、勉強内容が簡単すぎると感じる可能性があります。大学受験を目指す場合は、サポート校や学習塾などを検討するとよいでしょう。

通信制高校へ転入するデメリット・注意点については、以下のコラムで詳しく解説しています。こちらもぜひご覧ください。

お子さんが通信制高校への転入で後悔しないために親が知っておくべき相談先

お子さんのために親が知っておくべき通信制高校についての主な相談先は、以下の8つです。

  • 学校の先生
  • 各通信制高校
  • スクールカウンセラー
  • 日常の勉強や受験勉強を補強する学習塾やサポート校
  • 地域の教育相談センター
  • 自治体の子育て相談窓口
  • 親御さん同士の情報交換の場
  • 不登校の相談に対応しているNPO、不登校などの方を対象とした学習塾など

まずは、今通っている学校の先生に相談するのがよいでしょう。スクールカウンセラーがいれば、あわせて相談してみるのがオススメです。

各通信制高校の見学会やオープンキャンパスで、直接聞いてみるのも1つの手です。個別相談会を実施している学校もあります。

そのほかだと、私たちキズキ共育塾のような学習塾やサポート校、地域の教育相談センターや自治体の子育て相談窓口も相談に乗ってくれます。

貴重な生の声を聞けるので、親御さん同士の情報交換の場があれば、ぜひ聞いてみましょう。

親が知っておくべき通信制高校に関する主な相談先については、以下のコラムで詳しく解説しています。こちらもぜひご覧ください。

通信制高校を卒業した後の進路

通信制高校を卒業した後の主な進路は、以下の5つです(と言っても、全日制高校との違いはありません)。

  • 大学・短大への進学
  • 専門学校への進学
  • 就職
  • 職業訓練校
  • 休養

大学や短期大学・専門学校への進学を検討している場合は、受験対策が必要です。授業や進学サポートに力を入れている通信制高校がよいでしょう(サポート校・塾・家庭教師の利用もオススメです)。

就職を検討している場合は、就職サポートが充実していると安心です。卒業者の就職先が分かる場合は、調べてみるのもオススメです。

また、休養も立派な1つの選択肢です。決して、通信制高校を卒業したら、すぐに次の道へ進まなければならないわけではありません。自分の体調と相談しながら決めましょう。

通信制高校への転入に関するQ&A

この章では、通信制高校への転入に関するよくある質問を紹介します。

Q1.転入と編入の違いは?

転入は今の学校を退学せずに学校を変えること、編入は今の学校を一旦退学してから別の学校に入り直すことです。

編入だと、前の高校を中退した記録が残ることと、卒業時期が延びることに注意が必要です。

Q2.前の学校で取得した単位の引き継ぎはできる?

成績・単位修得証明書など、必要書類を準備すれば、引き継げます。必要書類や引き継ぎ要件などは、転入先の通信制高校に確認しておきましょう。

Q3.転入時期は?

随時可・年4回・学年の初めのみなど、通信制高校によってさまざまです。転入先を探すときに、必ず確認しておきましょう。

Q4.通信制高校で高卒資格は取得できる?

通信制高校は、正規の高校です。ですので、全日制高校と変わらない高卒資格を取得できます。通信制高校を卒業すると、最終学歴は「高卒」です。

ちなみに、高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験)の場合、高校卒業者と同等以上の学力があることは認定されますが、最終学歴は「中卒」です。

まとめ:通信制高校への転入で後悔しないようによく考えて決断しましょう

通信制高校への転入は、決してネガティブなことではなく、次のステップへ進むきっかけです。ただ、通信制高校のことをよく知らないと、後悔の原因になることもあります。

転入前に通信制高校のことをよく調べ、後悔のない選択をしましょう。

わからないことがある場合は、家族や学校の先生、専門家など、相談に乗ってくれる周りの人を頼ってみてください。

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