高卒認定からの大学受験。状況に合わせて勉強しましょう。
高卒認定試験と大学受験を完全個別指導でサポートする完全個別指導塾・キズキ共育塾です。
「高卒認定試験合格から大学受験に挑戦って、できるのかな?」と疑問を抱いていませんか?
高卒認定試験に受かった後、「大学に行きたい!」と思っても、「本当に合格できるのかな?」と不安になりますよね。
そこで今回は、高卒認定試験合格後、大学受験に挑戦する際に抑えてほしいポイントや、キズキ共育塾の講師が生徒さんに指導を行った体験談をご紹介します。
また、高卒認定の概要や、通信制高校との違いについてもまとめています。
「高卒認定取得から大学受験まで、一連で対策したい!」といった方にも読んでほしい内容の記事です。ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
高卒認定試験とは?
高卒認定試験とは、文部科学省が実施する「高等学校卒業程度認定試験」の略称です。(参考:文部科学省「高等学校卒業程度認定試験とは」)
高等学校を卒業していない人に対し、高等学校卒業程度認定試験は高等学校を卒業していない方が、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があるかどうかを認定するための試験です。
試験に合格した人は、国立、公立、私立の、全て大学、短大、専門学校の受験資格が与えられます。また、就職や資格試験においても活用することができます。加えて、一部の国家資格や公務員試験の受験が可能になります。
高卒認定試験の受験資格
高卒認定試験は、下記の2つを満たす人が受験できます。
- 受験する年度の終わり(3月31日)までに、満16歳以上になる人
- 大学の受験資格を持っていない人(高校卒業・大学入学資格検定合格・高卒認定試験合格などをしていない人)
現在高校に在籍中の人も、受験可能です。
受験資格を満たさないのは、下記のような人です。
- 次の3月31日までに、満16歳以上にならない人
- 高校を卒業した人
- 大学入学資格検定・高卒認定試験に合格した人
詳しくは、下記WEBサイトをご確認ください。
参考サイト:高等学校卒業程度認定試験 概要・パンフレット等
高卒認定試験の難易度
高卒認定試験は「比較的簡単な試験」です。理由は主に2つあります。
まず1つ目に、高卒認定は、「各科目、100点満点中40〜50点取れたら合格する」と言われているからです。満点を目指さなくても合格できるということです。
また、高卒認定試験に合格するために必要な科目は、基本的にすべて1年生で習う教科であるため、「高校1年生レベルの学力」があれば充分だと言われています。実際、キズキ共育塾の生徒さんの中には、数か月の勉強で合格する人も珍しくありません。
「基礎的な学力を固める」「科目ごとにきちんと過去問を解く」など、基本的な対策を丁寧にすれば合格は可能です。
2つ目に、高認試験は、出題形式がマークシートだからです(2023年3月時点)。
マークシート式は記述式に比べて難易度は低いと言われているため、点数を取りやすいでしょう。
しかし、高卒認定取得の後に大学受験をする場合は、しっかり復習しておきましょう。(参考:文部科学省「高等学校卒業程度認定試験 概要・パンフレット等」)
科目を分割して受験可能&合格科目は再受験不要
高卒認定資格を得るためには、8〜9科目合格する必要があります。
人によって受験が必要な科目数は異なるので、注意しましょう。
一度の受験で、全ての科目に受験・合格しなくても大丈夫です。全ての科目で合格するまで何回でも受験可能です。
たとえば、以下のように分割して受験できます。
- 1回目の高認試験では、自信のある3科目だけを受験する
- 計3回の受験で、全科目の合格を目指す など
また、一度合格した科目は次回から受験する必要がなく、合格に有効期限はありません。
再受験をする際には、不合格になった科目だけを受けられます。
高卒認定試験の試験科目・合格要件 ※2024年度(令和6年度)から変更点有り
2024年度(令和6年度)第1回試験から、合格に必要な試験科目数が最大8〜9科目になります。(参考:文部科学省「高等学校卒業程度認定試験における試験科目、合格要件、出題範囲の変更等について」 )
以下のように、社会科に変更点があるので注意が必要です(画像クリックで拡大します)。
(参考:文部科学省「令和5年度高等学校卒業程度認定試験パンフレット(一般用) 」、文部科学省「(お知らせ)高等学校卒業程度認定試験における試験科目、合格要件、出題範囲の変更等について」)
2024年度(令和6年度)からは、社会科では「地理」「歴史」「公共」の合計3科目がいずれも必修となります。
さらに詳しく知りたい方は、下記WEBサイトを確認してみてください。
参考サイト:高等学校卒業程度認定試験規則・告示等:文部科学省
高卒認定試験の実施回数・時期
高卒認定試験は、年に2回実施されています。
例年、第1回の試験は8月上旬ごろ、第2回の試験は11月上旬ごろに行なわれています。
詳しくは、下記WEBサイトでご確認ください。随時、最新情報を確認していきましょう。
参考サイト:高等学校卒業程度認定試験 概要・パンフレット等
高卒認定試験の申請に関する手続き
受験に必要な受験案内と願書は、第1回の試験は4月の上旬ごろ、第2回の試験は7月の中旬ごろに配布を開始します。
試験は8月でも出願は4月のため、「うっかり出願し忘れていた」ということにならないように、スケジュールをしっかり確認するようにしましょう。(参考:文部科学省「令和5年度 第2回高等学校卒業程度認定試験受験案内」 、文部科学省「高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)」)
入手方法は以下のとおりです。
- 配布施設に直接受け取りに行く
- パソコンおよびスマートフォンで資料請求を行う(インターネット申し込み)
直接受け取りに行く場合、文部科学省2階エントランスか各都道府県教育委員会で配布しています。
詳しくは、下記WEBサイトでご確認ください。各都道府県の配布場所などが一覧で掲載されています。
参考サイト:高等学校卒業程度認定試験 概要・パンフレット等
高卒認定試験の費用
高卒認定試験の受験料は、受験する科目数によって異なります。
受験科目数が3科目以下の場合は4500円、4〜6科目の場合は6500円、7科目以上の場合は8500円です。
詳しくは、下記WEBサイトでご確認ください。
参考サイト:高等学校卒業程度認定試験 概要・パンフレット等
高卒認定試験が一部免除される要件
これまで学習した成果をもとに、以下のような人は試験科目を一部免除される場合があります。
- 高等学校、中等教育学校等へ通っていた人
- 高等専門学校へ通っていた人
- 文部科学大臣が指定した専修学校の高等課程へ通っていた人
- 英検、数検、歴検などの資格を持っている人
高校で2年生以上まで進級して在籍していた人や、現在在籍している人は、免除科目が発生する場合があります。
自分に免除科目があるかどうかを知るには、まず在籍している(していた)高校に取得単位を確認した上で、免除要件と照らし合わせる必要があります。
免除に必要な単位数などは、下記WEBサイトで確認してみてください。
参考サイト:免除要件
さらに、学校の単位以外にも、以下の検定で各1級(特A級)または2級の合格実績があると、受験が免除になる科目があります。(参考:文部科学省「知識及び技能に関する審査(技能審査)の合格による免除要件」)
- 歴史能力検定
- 実用数学技能検定
- 実用英語技能検定
- 英語検定試験
- 国際連合公用語英語検定試験
なお、実際に科目免除を申請するためには、受験願書とあわせて「単位修得証明書」を提出する必要があります。在籍していた高校に前もって発行をお願いしておきましょう。
また、全ての科目で免除要件を満たしていても、最低1科目は受験しないと高卒認定試験の合格は認められません。
「自分は何の科目に合格する必要があるのか」をしっかり確認しておきましょう!
高卒認定の合格科目が、高校での単位に認定される場合があります。高校に在籍している方は、こちらも学校に確認しておきましょう。
通信制高校と高卒認定試験の違いとそれぞれの特徴
「通信制高校と高卒認定試験の違いって何だろう?」と疑問に思っている人に向けて、この章では、通信制高校と高卒認定試験の違いやそれぞれの特徴について解説していきます。
通信制高校とは?
高等学校の教育課程は全日制・定時制・通信制の3種類に分けられます。
通信制高校は、高等学校の通信制課程のことです。
毎日登校する必要がなく、テキストや動画を通じて自宅で勉強し、「レポートの提出」「スクーリング(対面での授業)」「試験」などで単位を修得します。
通信制高校ではさまざまな学び方があり、「紙の教科書で勉強する」「インターネットで動画を使って勉強する」など、学校によって特徴が異なります。
また、毎日登校するスタイルの通信制高校や、週に何日か登校する通信制高校など、最近ではさまざまなタイプの通信制高校があります。
「高卒認定試験」の合格を目指すコースを設けている学校もあり、生徒一人ひとりの希望に応じた自由なスクールライフを期待できるでしょう。
通信制高校と高卒認定試験の違い
通信制高校の卒業は「高校卒業資格(学歴)」、高卒認定試験の合格は「資格」、といった違いがあります。
高卒認定試験に合格しても、高校卒業の学歴にはなりません。
高卒認定試験合格は「高等学校を卒業した人と同等以上の学力がある」ことを証明するもので、高卒認定試験に合格しても、最終学歴は「中卒」です。学歴(高校卒業、高卒)にならないことを認識しておきましょう。
通信制高校と高卒認定試験のそれぞれの特徴
通信制高校と高卒認定試験の特徴を、以下にまとめてみました。
通信制高校 | 高卒認定試験 | |
---|---|---|
必要な期間 | 3年以上の在籍で卒業可能 | 最短数か月で取得可能 |
価格相場 | 初年度の平均学費(2023年度) 公立:1万6610円 私立:44万3000円 |
4500円〜8500円 (科目数によって変動有り) |
入学条件 合格要件 |
「中学校もしくはこれに準ずる 学校を卒業した者」もしくは 「中学校卒業と同等以上の学力 があると認められている者」 |
大学入学資格を持っておらず、 受験する年度(3月31日まで)の 終わりまでに、満16歳以上になる人 |
(参考:キズキ共育塾「通信制高校の学費はどれくらい?公立と私立に分けて徹底解説!」、文部科学省「高等学校入学資格 法令等」)
なお、通信制高校を卒業しても、高卒認定試験合格後でも、どちらでも大学受験に挑戦できます。
次の章では、高認試験合格から大学受験に挑戦する際に抑えておきたいポイントについて解説します。
高卒認定試験合格後、大学受験に挑戦はできる?抑えておきたいポイント3つ
あなたは、「高卒認定試験合格後、大学受験に挑戦できるのだろうか」と悩んでいるのではないでしょうか。
そこでこの章では、キズキ共育塾の講師・半村進先生が実際に指導を行った生徒さんの事例をもとに、大学受験に挑戦する際に抑えておきたいポイント3つをご紹介します。
ポイント①無理なく通えそうな大学を見つける
まずは、自分が無理なく通い続けられそうな大学を選びましょう。
「学歴」という観点で考えると、高卒認定試験から大学に合格した際は、「大学を卒業すること」が重要です。
高校を卒業していない人(大学受験の資格として高認試験の合格を利用した人)が大学を中退すると、最終学歴は「中卒」のままとなります。
そのため、「無事に卒業できること」が、大学を選ぶ際の重要なポイントになります。
以下のような点を事前にチェックしておきましょう。
- 実家から通える距離なのか?
- 一人暮らしが必要なのか?
- 単位取得や手続きに関することなど、質問できる先輩は見つかりそうか?
- 課題の量はどのくらいか?対応できそうか?
- 授業や大学、周囲の雰囲気はどのような感じか?
オープンキャンパスや学校説明会などに参加して、気になることはあらかじめ質問し、疑問を解決しておきましょう。
また、何度か大学に足を運び、普段の大学の様子や雰囲気などをしっかり観察しておくと安心です。
あなたが「無理なく通えそう」と思える大学を選んでみてくださいね。
ポイント②早めに情報収集をして、苦手科目の対策をする
次に、大学受験で必要な科目について、早めに情報収集をしておきましょう。
情報収集の結果、高卒認定と大学受験の両方で「同じ苦手科目」があるとわかれば、スムーズかつ重点的な対策ができるようになります。
たとえば、あなたの苦手科目が国語で、高卒認定でも大学受験でも受験が必要だと早めにわかったとします。
すると、高認試験の対策をするときから、大学受験を見据えたレベル・スケジュールでの国語の勉強ができるようになるのです。
逆に、「数学が苦手で、高卒認定では受験する必要があるけど、志望校の受験では必要ない」ということが早めにわかれば、数学の勉強は高卒認定に合格するレベル・スケジュールでOKとなります。
効率よく受験勉強を進められ、高認試験から大学受験へ学習内容をスムーズに移行できるでしょう。
科目以外の注意点としては、高認試験に合格した人が大学受験をする際には、合格証明書といった書類を大学に提出する必要があります。
受験する時期や大学の規定によっても異なりますが、「何が必要なのか」「いつまでに提出すべきなのか」を事前に確認し、慌てず対応できるようにしておきましょう。
ポイント③生活リズムを保つ
これは「高卒認定からの大学受験」に限ったことではありませんが、試験勉強をしていると、家にこもる生活になりがちです。学校や塾などに所属していないならなおさらでしょう。
健康のためにも、運動や食事といった基本的な生活リズムをキープしましょう。
1つの対策として、昼間に活動できる習慣を作っておくのがおすすめです。
たとえば「軽い散歩」などであれば、外出する良い機会となり、その後の大学生活でも続けられます。
メリハリのある生活をルーティン化させましょう。
高卒認定から大学受験にチャレンジした生徒さんを指導した講師の体験談
この章では、キズキ共育塾の講師・深山修二先生が、実際生徒さんに指導を行った体験談をご紹介します。
ぜひ、「あなたのこれから」の参考にしてみてくださいね(個人の特定を避けるために、記事の趣旨を損なわない範囲で一部事実を変更しています)。
体験談①「苦手な英語」を「好きな科目」に変えたA君
A君は、高校中退後、いくつかの科目については独学で高認試験に合格していた状態でキズキ共育塾に入塾。数学や物理といった得意な理系科目については、すでに大学受験に向けた学習を段階的に進めていました。
しかしA君は、英語を非常に苦手としており、高認試験に合格していませんでした。
英語は高卒認定でも必修科目で、大学受験でもほぼ必須。
「とにかく英語をどうにかしたい」と考えて、キズキ共育塾に入塾したのです。
そこで授業では、中学英語の基礎から学習を始めました。
授業を始めてみて気づいたのですが、彼の間違いにはある特徴がありました。
たとえば、「I speak to English.」や「He don’t studied English.」など、基本的な部分に間違いがあります。
一方で、write-wrote-writtenの変化は理解していたり、waterが不可算名詞であることを知っていたりしました。
つまり、「断片的な知識」が混在している状態だったのです。
かつて学校や塾で学んだことが、体系的にならずランダムに残っており、かえって後からの学習を妨げている、といった状態になっていました。
そこで、最初の3か月くらいの授業は、「中学校レベルの最初から学習し直す方針」で行いました。
頭の中でゴチャゴチャになっている知識を整理し直したのです。
A君は、最初こそ自嘲気味に「中学範囲からのやり直しなんですね。大学受験は遠いですね」と言っていました。
ですが、授業が進むにつれて表情も穏やかになり、勉強に前向きに取り組めるようになっていきました。
質問に答えられるようになる、問題に正解できるようになる、といった経験を一つずつ積み重ねていった結果だと思います。
入塾から4か月あまりが経ったころには、中学の復習をひととおり終え、高校レベルの英文法に取り掛かり始めました。
そして、それから半年ほどで(=入塾から合計10か月くらいの勉強で)、高卒認定の英語の高認試験に合格しました。
高卒認定取得が大きな自信になったのか、A君はそのままキズキ共育塾で大学受験のための勉強を進めていきました。
そしてA君は、志望していた大学に合格。
最終授業のときには、次のような言葉を口にしていました。
「先生、おれ、留学とかしてみたいです。せっかく英語も勉強したし」
正直な話、英語が嫌いだったA君が留学を希望するとは思っていなかったので、とても驚きました。
もともと苦手な科目であっても、時間をかけて積み重ねていけば克服できて、好きになることもあり、そこからさらにやりたいことが見つかることもある、ということでしょう。
体験談②勉強にブランクがある状態から再挑戦したBさん
Bさんは、高校中退後にフリーターをしていました。
Bさんは、高卒認定は高校中退の翌年に、全て独学で取得していました。
後は大学受験を目指すだけ…といった状態だったのですが、家族の介護やアルバイトの忙しさなどもあって、実際には大学受験の勉強には手をつけていませんでした。
そんなBさんは、家族の状況に余裕が出てきたことから、20歳を過ぎたくらいに「やっぱり大学に行きたい」「再び大学受験を目指そう」と決意しました。
そこで、高卒認定からの大学受験に実績のあるキズキ共育塾に入塾したのです。
入塾時点のBさんは、大学受験を本格的に目指すには、学力は大きく不足していました。
また、家族の介護に「余裕が出てきた」とは言え、介護もアルバイトもなくなったわけではありません。
1週間のうち4日間はアルバイトが入っていて、授業を受けられるのはアルバイトのない日のみ。
Bさんが大学受験の勉強に使える時間は限られていました。
そこで、授業では基本的な事項の解説をメインに行い、英単語の暗記や文法問題の演習・丸付けは全て自習といった形で進めていきました。
通い始めて2か月くらいまでのBさんは、「なかなか勉強が進められない」と悩んでいました。
なので私は、「まずは、今できる量でいい」ということを何度も認識してもらっていました。
そして、生活リズムの変化に慣れてくると、こなせる宿題の量も少しずつ増え、徐々に学習の成果が出るようになったのです。
その後Bさんは、家族の引っ越しに伴って、やむを得ずキズキ共育塾を休塾されました。
ですが勉強は続けていたようで、休塾から3か月ほど経って、関西の大学に合格したというメールをいただきました。
そのメールには、「最初はブランクもあって、大学受験なんてやっぱり無理だと思っていました。でも少しずつ勉強ができるようになっていって『あ、自分でもやればできるんだ』って思えるようになりました」と書いてありました。
「限られた時間の中でできるところから少しずつ進めていく大切さ」は、ブランクがあっても変わらないものなのだと、私も改めて認識しました。
なお、高卒認定の合格には、有効期限はありません(一度合格したら、ずっと有効です)。
Bさんのように、高卒認定を取得してから期間が空いても、大学受験の資格は消えない、ということです。
体験談③高卒認定取得からすぐに大学受験に合格したCさん
最後に、8月の高卒認定試験に合格し、同年度の大学受験に受かったCさんのケースをお話しします。
Cさんは、高校3年生になってすぐに中退。
そして中退から間もなく、「その年のうちに高卒認定を取って、大学受験をする」ためにキズキ共育塾に入塾しました。
Cさんは高校中退から日が開いていませんでした。勉強のブランクが短く、生活リズムなども特に大きな乱れがなかったため、スムーズに授業を行うことができました。
Cさんは、高校に行かない分の時間を、キズキ共育塾での授業と自宅での自習に使っていました。
「半年足らずの期間での、高卒認定取得と大学受験合格」に向けて、がんばっていました。
また、Cさんは高校に2年間在籍して単位を取得していたため、高卒認定では6科目が免除となっており、受験する必要があったのは理系科目だけだったんです。
その理系科目も、努力の甲斐あって、見事合格。
高卒認定の取得後は、キズキ共育塾での授業も、授業内容を大学受験に向けたものに切り替えました。
ここまではスムーズな流れと言ってよいでしょう。
一方、「高卒認定を取得するための勉強」と「大学受験に合格するための勉強」の間には、ある程度の差があるのが現実です。
Cさん自身、半年足らずの受験勉強で間に合うのか、非常に不安に思っていました。
ですが、Cさんには、「将来的に観光に関する仕事に就きたい。そのため観光について学べる大学(学部)に進学したい」という明確な目標がありました。
そして、その目標意識がCさんの受験勉強へのモチベーションを維持していました。
結果、Cさんは大学にも見事合格。
後日、Cさんは「迷ってる時間がなかったのが、かえってよかったかもしれませんね」と振り返っていました。
Cさんのように、「自分の目標と現状を総合的に判断し、適切な努力を続ける」のは、言葉にするとシンプルですが、実施するのは大変です。
大学受験(受験勉強)に限らず、特にやりたいこと(目標)が自分でもわからない場合、努力を維持するのは簡単ではないでしょう。
もっと言えば、努力以前に何をすればいいのかさえわからないこともあるでしょう。
そうした、「目標」「現状」「必要な努力」「やりたいこと」は、勉強する中で、また人と話す中でわかることもよくあります。
あなたが「この先どうすればいいのかわからない…」とお悩みの人は、私たちキズキ共育塾に、お気軽にご相談ください。
高卒認定と大学受験に関するよくある質問
この章では、高卒認定と大学受験に関する、よくある質問についてまとめました。
キズキ共育塾の講師・半村進先生が、実際に指導を行った生徒さんの事例をもとに、ご紹介します。
Q1.高卒認定試験は大学受験に不利?
A:まず、筆記試験の結果だけで審査される一般選抜では、高認試験経由の受験者だからといって、不利になることはありません。
ただ、面接を実施する総合型選抜や自己推薦入試では、注意が必要です。
大学や学部によって違いますが、面接では「過去に活動したことは何か?」「継続したものがあるか?」といった質問をされる場合があります。
こういった質問には、「高校時代に取り組んだこと」があると答えやすいです。
「高卒認定合格」という経緯の場合、「何を答えたらいいか」と迷うこともあるかもしれません。
面接でしっかり伝えられるよう、入念な対策が必要です(逆に言うと、対策は可能だということです)。
最後に、指定校推薦については、基本的には「その高校に在籍している学生」のみが利用できます。高校に在籍していない人は利用できないということです。
これは、高校を中退している人にとっては、「利用できる受験方法が減る」という意味では不利かもしれません。
ただ、高校ごとの推薦枠には限りがあり、在籍している高校生でも校内選考に残るには成績や実績が求められます。
指定校推薦の利用が無理なら、頭の中から追い出して、一般選抜や総合型選抜、あるいは自己推薦で着実に合格を目指していきましょう。
Q2.高卒認定試験の科目が多くて大変そう、そんなに勉強できる?
A:高卒認定試験の科目が多くても、過度に恐れる必要はありません。
理由は以下の5つがあります。
- 高卒認定試験の範囲は、主に高校1年生で学習する内容
- 満点を取る必要がない
- 何度も受験できる
- 英検、数検など、資格を持っていれば免除になる科目がある
- 高校2年生以上であれば、免除される科目がある可能性が高い
たとえば、キズキ共育塾では、1回の受験で8科目に合格した生徒さんがいます。
その生徒さんは元々読書が好きで国語が得意だったこともあり、半年ちょっとの勉強で高卒認定に合格しました。
また、高卒認定の合格ラインは、およそ40〜50点と言われています。
8月に3〜4科目受験し、10月に残りの科目を受験するなど、自分がやりやすい方法で受験できます。
また、高校に在籍していた人は、受験する科目が少なくなることがあります。
例えば高校2年生で中退した場合、学習済みの高校1年生の内容は免除され、受験が必要な科目は3〜4個で収まるケースが多いです。
高卒認定は何度でも受験可能で、一度合格した科目に有効期限はありません。
以上の理由から、それほど心配しなくても大丈夫でしょう。
Q3.高卒認定から大学受験に挑戦できる?
A:高卒認定試験に合格した後、大学受験に挑戦することはもちろんできます。そして、キズキ共育塾の生徒さんだけを見ても、実際に大学に合格した人はたくさんいます。
たとえば、ある生徒さんは、通信制高校に在籍している途中から高認試験にトライしはじめました。
大学受験も希望していたので、高認試験対策中には、大学入試で必要となる4科目を重点的に学習。
心のバランスをとるためにアルバイトも行いながら、無事に現役合格しました。
また、他の生徒さんの場合、高認試験対策で6〜7科目を勉強。大学受験の受験科目と重なる科目は、重点的に対策して、大学に合格した人もいます。
このように、キズキ共育塾では、高卒認定試験に合格した後、大学受験に挑戦して合格した生徒さんがいます。
志望校を見つけて、受験にチャレンジしてみましょう。
私たちキズキ共育塾では、「高卒認定からの大学受験」にお悩みの人を全力でサポートします。
「志望校をどうしようか迷っている」「今の成績で行ける大学はあるの?」など、進学や将来に関することでお悩みの人は、ぜひ一度、お気軽にご相談ください。
まとめ〜高卒認定試験から大学受験に挑戦はできる〜
高卒認定試験に合格した後、大学受験に挑戦することができます。
自分に合いそうな志望校を探しましょう。
とはいっても、受験や進学、将来のことなど、「自分ではよくわからない」といった気持ちになることもありますよね。
そんなときは、ぜひ私たちキズキ共育塾にご相談ください。
あなたのためのサポートを、全力で行います。
「明確な目標がないんだけど…」とお悩みの方も、遠慮は必要ありません。まずは話してみるだけでも、何かのきっかけにつながるかもしれませんよ。