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不登校の原因になりうる家庭環境とは?事例を交えて改善策を紹介します!

2020年2月14日 金曜日 投稿

不登校の原因になりうる家庭環境とは

キズキ共育塾の藤井祐太朗です。

あなたは今、子どもが不登校で、その原因をわからずに悩んでいるのではないでしょうか

「もしかしたら不登校の原因は家庭環境にあるのかもしれないが、家庭環境のどの部分に原因があるのかわからない」

そんな状況でお悩みの方もきっと多いと思います。

不登校の原因は、子どもそれぞれで異なり、様々な要因が絡み合った結果、不登校になる場合もあります

この要因の中には、家庭環境が含まれている場合があるのも事実です

また、一言で家庭環境と言っても様々な状況があります。

そこで今回は、以下にスポットを当てて、順番にお話しをしています。

  • 不登校の要因には、どのようなものがあるか
  • 原因となる家庭環境とは、具体的にどのような状況か
  • 家庭環境が子どもに悪影響を与えていると自覚した場合、どのように改善すればよいか

少しでも、悩んでいるあなたの助けになれたら嬉しいです。

不登校の要因〜「家庭環境」は要因のひとつになりうる〜

不登校の要因〜「家庭環境」は要因のひとつになりうる〜

文部科学省は、不登校の要因を以下の3つに区分しています。(参考:『平成30年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について』)

  • 家庭に係る状況
  • 学校に係る状況
  • 該当なし(その他)

さらに「学校に係る状況」は、「いじめ」「いじめを除く友人関係をめぐる問題」「教職員との関係をめぐる問題」「学業の不振」「進路に係る不安」「クラブ活動・部活動等への不適応」「学校の決まり等をめぐる問題」「入学・転編入学・進級時の不適応」に細分化をされています。

また、文部科学省の定義・調査によると、国公立私立問わず、不登校の要因は次の通りです。

なお、合計が100%にならないのは複数回答制のためです。

小学生
  • 「家庭に係る状況」…55.5%
  • いじめを除く友人関係をめぐる問題…21.7%
  • 学業の不振…15.2%
  • 「該当なし」…13.7%
  • 教職員との関係をめぐる問題…4.5%
  • 入学・転編入学・進級時の不適応…4.5%
  • 学校の決まり等をめぐる問題…2.6%
  • 進路に係る不安…1.1%
  • いじめ…0.8%
  • クラブ活動・部活動等への不適応…0.2%
中学生
  • 「家庭に係る状況」…30.9%
  • いじめを除く友人関係をめぐる問題…30.1%
  • 学業の不振…24.0%
  • 「該当なし」…13.4%
  • 入学・転編入学・進級時の不適応…7.7%
  • 進路に係る不安…5.3%
  • 学校の決まり等をめぐる問題…3.4%
  • クラブ活動・部活動等への不適応…2.7%
  • 教職員との関係をめぐる問題…2.5%
  • いじめ…0.6%

複数回答なので、「家庭に係る状況」と「学校に係る状況」の両方に回答した生徒はいるでしょうし、「学校に係る状況」の中でも複数の項目に回答した生徒がいると推測されるので、単純に合計や比較をすることはできません。

これらの統計に従うと、「『家庭に係る状況』は、不登校の要因になりうる」ということです

ただし近年、国が行う調査と地方自治体やNHKなどの民間企業が行う調査の間に、乖離が見られることが指摘されています。(参考:NHK未来スイッチ『不登校、その先を考えてほしい』)

よって、一つの調査結果だけを参考にするのではなく、様々な調査を比較することをオススメします

実際に不登校を経験した人の体験談を参考にするのもよいでしょう。

ちなみに、上記調査項目の他に、私たちキズキ共育塾でよく聞く「不登校になった理由やきっかけ」は、次のようなものがあります。

  • 朝起きるのが辛い
  • 学校が遠い
  • すぐにおなかが痛くなる
  • スマホやゲーム依存症になった
  • 受験で燃え尽きた
  • 学校に行く理由がわからない
  • なんとなく教室に馴染めない
  • 気を遣いすぎて疲れる

他者の目線では些細な事に感じても、本人は想像以上に悩んでいる可能性があります。

「そんな理由で不登校になるのは甘えではないか」と安易に結論を出さずに、まずはお子さんの話を真剣に聞いて、それを親御さんがしっかりと受け入れましょう

また、理由によっては、医療機関による治療が必要な場合があります。

うつなどの精神病や発達障害が関係する場合もあれば、「朝起きるのが辛い」「すぐにお腹が痛くなる」などの症状は、起立性調節障害や過敏性腸症候群を患っている可能性もあります。

病気や障害が関係する、または関係しそうな場合は、通院や投薬での適切な治療を行うことで、不登校に限らず、お子さん自身の人生も快方に向かいます

必ず医療機関への受診や専門機関への相談をしましょう。

不登校の要因となる家庭環境

不登校の要因になりうる家庭環境、文部科学省による調査で言うところの「家庭に係る状況」は、調査内にて次のように例示されています。

  • 家庭の生活環境の急激な変化
  • 親子関係をめぐる問題
  • 家庭内の不和

この3つの例を、さらに詳しく分析します。

なお、もしあなたの家庭環境に当てはまるようでも、「自分たちのせいで子どもが不登校になってしまった」などとご自身を責めないでください

次章で紹介する「家庭環境の改善方法」を行ううちに、お子さんはきっと前に進めるようになります。

①家庭の生活環境の急激な変化

家庭の生活環境の急激な変化

両親の別居、離婚や近親者の死亡など、お子さんの身近な人との「別れ」を伴うライフイベントは、大きなストレスとなります

勤労者や大学生を対象にしたストレス評価の研究で、「配偶者の死」はストレス原因の1位であり、その他の「別れ」についても上位を占めています。(参考:第103回日本精神神経学会総会シンポジウム『出来事のストレス評価』)

大人でも相当なストレスとなるのですから、子どもにとっては親が想像する以上のストレスになるはずです。

また、転職やリストラなど、両親の生活環境の変化によるストレスが、間接的に子どものストレスになるケースもあります。

例えば、「両親が子どもに八つ当たりをする」「両親の不安を子どもが敏感に感じ取る」などが挙げられます

いずれにせよ、生活環境の急激な変化は直接的、または間接的にストレスとなって不登校の要因になる可能性があります。

②親子関係をめぐる問題

親子関係をめぐる問題

親子関係のこじれが不登校の要因となる場合もあります。

虐待という歪んだ親子関係はもちろんですが、それ以外にも程度の差はあれ、親御さんが思春期の子どもとのコミュニケーションに悩んでいるというケースは少なくありません

親と子どもは似ている部分も多いですが、基本的には他人で、考え方・価値観・個性は違って当然です

コミュニケーションにすれ違いが生じるのは、当たり前のことかもしれません。

また、心配のあまり過干渉になる場合や、逆に全く興味を示さない不干渉の場合もあります

最初は小さなすれ違いが、時間が経つにつれて大きな溝になることも考えられます。

③家庭内の不和

家庭内の不和

こちらは、親子関係に問題がなくても、他の家族関係で不和を抱えているケースです。

例えば、両親の不仲、祖父母と両親の不仲、自分以外の兄弟との不和などが挙げられます

そのような不和を感じ取った子どもは、次第に「家庭が安心できる場所ではない」と思うようになります。

その結果、疲弊して学校へ行く気力をそがれ、不登校になるのです。

家庭環境の改善方法

それでは、不登校の要因になりうる家庭環境を改善するために、親御さんができることを紹介します。

「自分や家庭を変えること」は難しいと思うかもしれませんが、まずは試しにできることから始めてみてください。

方法①ストレスを緩和、解消する

ストレスを緩和、解消する

あなたが今、ストレスを感じているようでしたら、ストレスを緩和、解消することから始めましょう。

あなたがストレスに感じていることが、直接的、または間接的にお子さんのストレスにつながっている可能性があります

ですが、もしそのような場合であっても、親御さん自身を責める必要はありません。

ストレスが蓄積することで、自分の意志とは裏腹に周囲に影響を及ぼすことは、誰にでもあります。

そこで、具体的なストレスの緩和、解消法をご紹介しますので、ぜひできることから試してみてください。


■同じ悩みを抱える人に相談する

同じ悩みを抱える人に相談する

友人や親戚に、同じような子育ての悩みを抱える人はいないでしょうか。

一人で悩んでいると、どうしても行き詰ることが多くなります。

他者からの視点によるアドバイスをもらうことで、状況を打開できる場合があります

また、誰かに話すことですっきりしたり、共感をもらえて安心したりすることもストレスの解消につながります。


■一人の時間を持つ

一人の時間を持つ

子どもから離れて、自分一人の時間を持つことも有効です。

自分一人の時間を有意義に過ごすことで、ストレスが緩和されます

有意義に過ごすとは、必ずしも「何かをする」ということのみに限りません。

ここでの有意義に過ごすとは、日常の悩みから一時的に避難することができる、リラックスできる環境に身を置くということです

そのためには、アロマやマッサージ、入浴や睡眠など、自分なりのリラックスできる方法を見つけましょう。

特に睡眠が足りていないと、ストレスがたまりやすくなるので注意が必要です。

ただし、普段から子どもとコミュニケーションがとれていなかったり、子どもの自傷行為が疑われたりする場合はこの限りではありません

後述もしますが、この場合は慎重な見極めが必要になりますので、専門家を含む第三者のアドバイスをもとに、対応を判断するようにしましょう。


■専門機関を頼る

専門機関を頼る

親御さん自身のストレスがピークに達する前に、専門機関を頼りましょう。

家庭内だけで悩みを抱え込むと、ストレスがたまり悪循環になる傾向があるため、第三者である専門家やカウンセラーへの相談をオススメします

専門機関は、様々なケースを通じて知識やノウハウを蓄積しているため、類似ケースから解決策を見出してくれることも多いです。

例えば、以下のような地方自治体が運営している窓口が、相談先として挙げられます。

公的な相談窓口以外にも、支援団体やフリースクール、私たちキズキ共育塾のような不登校を支援する学習塾など、相談できる場所はたくさんあります。

また、お子さんのことだけではなく、ご自身のこと(例えば夫婦関係、ご自身や配偶者の親御さん関係、職場関係など)のことも、相談先を探して積極的に頼りましょう(こちらも、自治体によっては相談窓口を設けています)。

インターネットで、「渋谷区 不登校 相談」「大阪市 夫婦関係 相談」などと検索すると候補が見つかりますので、ご自身やお子さんに向いていそうなところに問い合わせてみてください。

繰り返しとなりますが、自分一人だけ、家庭内だけで悩みやストレスを抱え込まないようにすることが大切です

方法②親御さん自身の人生を生きる

親御さん自身の人生を生きる

どんな親子関係においても一貫して必要なのは、子どもとの距離感を適度に保つことです

不登校になった場合、親も子もそれぞれで悩み、家庭環境の悪化を招く状況に陥りやすくなります。

大切なのは、親は常に子どものそばにいるのではなく、自分自身の人生を生きることです

常に親が子どものそばにいると、子どもが罪悪感を抱く可能性があります。

「いつも親に心配をかけて、自分に時間を割いてもらって申し訳ない」

子どもはそんな罪悪感が原因で、しばらく一人でいることを望んでいるかもしれません。

心とは裏腹に、常に一緒にいる親に八つ当たりをしたり、そうでなくとも一人でいる時間を欲していたりすることがあります。

親は子どもから少し距離を置いて、自分の時間を持ちましょう。

子どもは、親が自分の時間を有意義に過ごしているのを見て、安心する場合があります

また、楽しそうな時間を過ごす親を見ることで、自分の将来に対して希望が湧くこともあります。

ただし、繰り返しとなりますが、子どもとのコミュニケーションが不足していたり、子どもの自傷行為が疑われたりする場合はこの限りではありません

また、「お子さんとの適切な距離感」は、家庭やお子さんによって異なるため、一概には言えません。

そのため、「あなたと、あなたのお子さんとの距離感」については、前述の「専門機関」にアドバイスを求めましょう。

最後に:自分一人や家庭内だけで抱え込まずに、周囲の人や専門機関を頼りましょう

周囲の人や専門機関を頼りましょう

ここまで述べたことを簡潔にまとめます。

  • 不登校には様々な要因があり、家庭環境もその一つである。
  • 不登校の要因となる家庭環境は、主に「家庭の生活環境の急激な変化」「親子関係をめぐる問題」「家庭内の不和」の3つである。
  • 家庭環境による要因に心当たりがある場合は、自分一人や家庭内だけで抱え込まずに、周囲の人や専門機関を頼りましょう。

いずれにせよ、不登校の原因は、親御さんやそのご家族が望んで起こしたものではありません

決して自分を不必要に責めることのないようにしてください。

また、お子さんが自分を責めている場合も同様です。

「自分を責める必要はない。私も生活を楽しんでいるから一緒に楽しもう!」とお子さんに伝えてください。

そして、何度も繰り返しとなりますが、専門機関をはじめとした第三者を頼ることをためらわないでください

あなたやお子さんが一歩踏み出すための手助けを、我々キズキ共育塾は行っております。

相談、見学は無料ですので、ぜひ一度足を運んでみてください。

あなたからのご連絡をお待ちしています。

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