「学校が怖い」というあなたへ 対処法や今の学校以外の選択肢を解説

こんにちは。生徒さんの勉強とメンタルを完全個別指導でサポートする完全個別指導塾・キズキ共育塾です。
あなたは今「学校が怖い」と、悩み苦しんでいるのではないでしょうか?
「周りのクラスメイトは普通に登校しているのに…」。そんなふうに自分を責めていませんか?
「怖い学校に行きたくない、でも行かなきゃいけない」と、自分自身と戦ってるのではないでしょうか?
心身を消耗する、とても苦しい毎日だと思います。
このコラムでは、「学校が怖い」と思っているあなたに向けて、学校が怖い気持ちを解消する方法や怖い気持ちが解消しなかったときの方法などについて解説します。
さらに、「学校が怖い」と思っていた人の体験談もご紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
このコラムを読んでくれたあなたが、自分で自分を肯定できますよう願っています。
私たちキズキ共育塾は、学校が怖い人のための、完全1対1の個別指導塾です。
10,000人以上の卒業生を支えてきた独自の「キズキ式」学習サポートで、基礎の学び直しから受験対策、資格取得まで、あなたの「学びたい」を現実に変え、自信と次のステップへと導きます。下記のボタンから、お気軽にご連絡ください。
目次
「学校が怖い」のは、あなただけではありません

あなたは今、学校への恐怖心に苦しめられているのでしょう。
学校を怖いと思う原因はさまざまですが、どんな原因であれ、とてもつらい状況だと思います。
- 親にも友達にも誰にも頼れない
- 言ってもわかってもらえない
- 自分はひとりぼっちなんだ
そう思うほど、ますますつらくなると思います。
ですが、学校が怖いと思うことは決して、特別におかしなことではありません。
グーグルで「学校 怖い」と検索すると、6,180万件もの結果が出てきます。
ツイッターをはじめとしたSNSにも毎日、多くの悩みの声が投稿されています。
学校が怖いことに苦しむ人が、たくさんいるのです。
あなたが「学校が怖い」と悩んでいることは、異常なことではないのです。
そして、「学校が怖い」と思う人がたくさんいるということは、怖い気持ちをなんとかする方法も、たくさんの人が考えているということなのです。
まずは、「学校が怖い自分は孤独じゃない。きっと解決できる」と安心してください。
「学校が怖い」をそのままにしていると起きること

あなたが学校が怖いと感じる主な原因は何でしょうか?
学校が怖い理由は人それぞれ、千差万別です。ですが、よく聞かれる理由を挙げてみると、以下のようなものが多いようです。
- 友人関係がうまくいっていない
- クラスの雰囲気が合わない、嫌だ
- 毎日無理に嫌な勉強をしなければならず、息がつまる
- 勉強が苦手で、授業中に指されるのが嫌だ
- 運動が苦手で、体育の授業が嫌だ
- 部活の練習、人間関係、コーチが嫌だ
- 先生が怖い、圧倒される
- 理由がわからないけど、学校にいることが苦しい
学校は人と人が関係しあって成り立っている、集団社会です。
学校生活では、簡単には自分の行動や居場所を自分の意思で選択することができません。
多感な時期に人間関係で悩むことは多くの人が経験することですが、場合によっては、それがギリギリまで心を追いつめることもあります。
また、自分の内面に原因が潜んでいることもあります。
学校に通って勉強する意味がわからないのに、それを毎日強いられる苦痛などをはじめ、さまざまな要因が積み重なって、無意識の恐怖につながるのです。
とにかく、どんな原因であれ、ほぼ毎日通う場所を怖いと思うのは、とてもつらいことですね。
学校を怖いと思う心が大きくなると、以下のような身体的な症状に発展することもあります。
- 心臓がドキドキする
- 顔がほてる
- 冷や汗が出る
- どうしても布団から出られなくなる
- 学校の近くまでは行けるのに、そこからどうしても足が進まない
こんな状態がつづくと、いずれ病気になる可能性があります。そうなる前に、何か対策をしましょう。
以下に、恐怖を和らげるためにできることをまとめてみました。
「学校が怖い」を和らげる対処法
この章では、「学校が怖い」を和らげる対処法について解説します。
対処法①人を頼りましょう

いまのあなたの気持ちを相談できそうな人がいないか、探してみましょう。
身近なところでは、以下のような人が候補になります。
- 家族
- 先生
- クラスメイト
- スクールカウンセラー
- 部活の人たち
- 通っている習い事・趣味の団体、アルバイト先の人たち
- SNSで繋がっている人たち
身近に頼れる人がいなければ、公的機関など頼れそうなところを探してみましょう。候補の例を挙げてみます。
- 住んでいる市区町村の相談窓口
- 学生を手助けするNPOなどの団体
- メンタルクリニック(心療内科)
- フリースクール
こうした人たちに、あなたの抱えるつらさを話してみましょう。
誰かに話を聞いてもらうのは、とても大事なことです。
ですが、もしかしたら、「こんなこと相談したって…」「相談したら迷惑かも…」「人に話しても、解決しない」「前に相談した人は、わかってくれなかった」というような気持ちがあるかもしれません。
でもきっと、あなたの力になりたいと思っている人がいます。
ひとりきりで悩んでいると気づかないことも、話して気持ちを解放すると整理できることもよくあります。ぜひ、人を頼ってください。
対処法②安心できる場所に所属しましょう

相談のほかに大切なこととして、あなたが安心して自分らしくいられる集団に所属したり、場所を見つけたりすることもあります。
人は、無理をする期間が長いと、消耗します。
ありのままのあなたでいられることは安心感を生み、その安心感は心の安定につながります。
家庭がその場であれば、しばらく学校を休んでゆっくり過ごしてみるのもよいでしょう。
また、学校内でも、怖いと思う対象がクラス内のみであれば、クラスは授業を受けるためだけの場所と割り切りましょう。
部活の仲間やクラス外の友人があなたの安心できる存在であれば、そういう人たちと過ごす時間を多くしましょう(筆者もそうやってつらい高校生活を乗り切りました)。
いまは人や場所を具体的に思いつかない場合には、新しく趣味の活動、習い事、アルバイトなどを始めることも一つの方法です。
また、お気に入りの公園、図書館、川原など、一人で気持ちを落ち着けて過ごせる場所を見つけるのもオススメです。
学校が怖い人へ|今の学校以外の選択肢もあります

さて、ここまで学校を怖いと思う気持ちを和らげるためにできることを紹介しました。
それでも怖い気持ちが和らいだり消えたりしそうにない場合には、今の学校以外の選択肢を考えてみましょう。
例えば、次のような手段があります。
- 今の学校から転校する
- 今の学校を中退する
- 学校に在籍していても通わない
以下、具体的にいくつか紹介します。
①学校には通いたい場合
いまの学校は怖いけれど、学校自体には通いたい(学校で勉強したい、学校という場に属していたい気持ちがある)場合は、まずは転校を考えてみましょう。
ご両親の転勤が多く学校を転々とした私の知人は、「同じ公立学校でも、同じ県内でも、学校ごとに雰囲気が全く違った」と言っていました。
同じ学校といっても、環境が変わると、怖い気持ちが和らいだりなくなったりすることもあるのです。
もし転校を考えている人は、詳しい人に相談しながら情報収集してみましょう。
小学生・中学生のあなたへ
公立の小学校・中学校に転校する場合、原則的には転校先の学校の校区に引っ越す必要があります。
ですが児童・生徒の事情を考えて、最近では引っ越さないままで、違う校区の学校に転校できる場合があります。
どんな学校なら通えそうかに加えて、引っ越す必要があるかどうかも、相談しながら考えましょう。
高校生のあなたへ
高校生の場合、全日制高校(毎日通う、朝から授業のある高校)は、あまり転校生の受け入れを行っていません。
全日制高校への転校も絶対にできないことはありません。ですが、選択肢としては通信制高校と定時制高校が多くなります。
通信制高校とは、毎日登校する必要がなく、自宅などでテキストや動画を通じて勉強し、レポートの提出やスクーリング(対面での授業)、試験などで卒業要件を満たしていく高校のことです。
全日制高校(毎日通う高校)の生徒と比べると、毎日登校する必要がないために自由な時間が多くなります。
いったん疲れきった心と体を休めつつ、自分のペースで学習を進めて行くことができます。
定時制高校とは、主に夕方から授業を開始する高校で、授業がある日には登校する必要があります。
最近では、午前中・午後・夜間のように、授業を受ける時間帯を自分で(複数)選べる学校もあります。
夜間の授業のみを受ける場合は、一日の授業数が全日制高校に比べて少なくなり、その分、卒業までに4年以上が必要となる場合もあります。
通信制高校・定時制高校ともに、高校と聞いて一般的にイメージする全日制高校ではありません。しかし、正式な高校ですので、卒業すれば学歴は高校卒業になります。
学校によって、特色、主な進路、サポート体制、生徒の雰囲気などが大きく違います。どんな学校があるのか、きちんと相談し、調べましょう。
②学校自体に行きたくない場合
最近では、学校へ行かないことはそれほど珍しいことではありません。
どうしても学校に行けない場合、通学以外の選択肢もあります。
小学生・中学生のあなたへ
選択肢の1つに適応指導教室があります。公的な機関で、学校への通学再開を目的に学習面と心理面を支援しています。
現在あなたが所属している学校との連携も密に行われ、学校によっては、適応指導教室への出席を学校への出席にカウントすることもあります。
通い方は、(親御さんを通じてなどして)所属している学校に確認しましょう。
ただし、繰り返しになりますが、適応指導教室の目的は元の学校への通学を再開することです。「元の学校に戻りたくない」と思っている人や思っているときには、指導方針が合わないかもしれません。
高校生のあなたへ
高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験)を受ける方法があります。
これは、高校を卒業しなくても、大学・短大・専門学校や、一部の公的な資格試験や就職試験の受験が可能になる試験です。
高校に通わずに「次の一歩」に進む手段の一つですので、検討してみてください。
小・中・高校生のあなたへ
フリースクールが有力な選択肢となるでしょう。フリースクールは、不登校などの学生が通える学校のような場所です。
フリースクールは、学校の指導要領に縛られずに、子どもの個性を伸ばし、学びと居場所を提供することを目的としています。
学校よりものびのびと過ごせる環境で、勉強や人とのコミュニケーションができる場所、と思うとイメージしやすいかもしれません。
なお、スクールとは言うものの、正式な学校ではありません。例えば高校生年齢の人がフリースクールに通って卒業しても、学歴としては高卒にはなりません。
また学校同様に、フリースクールもそれぞれで特色が違います(勉強に注力、コミュニケーションに注力、居場所機能に注力など)。どのようなフリースクールに通いたいか、相談しながら考えましょう。
ちなみに、私たちキズキ共育塾はフリースクールではありませんが、学校が怖いと思っている生徒さんや学校を中退した生徒さんも多く通っている、完全個別指導塾です。
フリースクールや、不登校・高校中退の人も通う学習塾などに行くと、自分と同じような悩みを抱えていた人の話を聞けて、その後の参考にもなると思います。
以上、今の学校に行かない場合の選択肢をご紹介しました。
繰り返し述べていますが、今の学校に行かない場合の選択肢も、頼れる人を見つけ相談した上で、考えていきましょう。
以下のコラムで、高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験)について解説しています。ぜひご覧ください。
【筆者の体験談】「学校が怖い」気持ちを受け入れてみてください

「学校が怖い」と思う気持ちへの向き合い方と、怖い気持ちを解消する方法、そして解消しなかったときの方法などをお伝えしてきました。
ここで、改めて筆者自身の話をさせていただければと思います。
あなたは、学校を怖いと思いながら、以下のような気持ちがあり、悩んでいませんか?
- 本当は行きたくない、休みたい
- でも、行かなきゃいけない
そんなつらい状況なのに、あなたはなぜ「学校に行かなければならない」と考えるのでしょうか?
- ご両親が行けと言うから?
- 世間の価値観では学校に行くのが普通のことだから?
- ほかのみんなは当たり前のように学校に通っているから?
でも、ちょっと考えてみてください。
上記のような第三者の意見や目線から、「どうしても学校に行かなければ」と思っていませんか?
本当はあなた自身は、どうしたいのでしょう?
自分の気持ちよりも、他者の考えや世間の価値観を優先していませんか?
なぜこんなことを聞くかというと、筆者自身も、かつては他者の考えや世間の価値観を優先していたからです。
高校時代の私は、学校に行きたくない気持ちが体に表れて、体調不良が続いていました。
具合が悪くて朝起きられず、毎日布団のなかで、休みたいと思っていました。
しかし、私は特待生として授業料を免除されており、休みが多いと特待生から外されるという現実がありました。
「特待生から外されると、親に迷惑をかける。だから行かなきゃいけない。」、その一心で毎日学校に通い続け、なんとか高校を3年間で卒業しました。
でも、いま振り返れば、自分の本心ともっと向き合うべきだったし、相談もするべきだったなと思います。
当時は我慢して通えたものの、その気持ちを成人してからも引きずって、病気になったからです。
いまでこそ、当時の日々を自分で肯定できるようになりましたが、苦しい思いやまわり道をしたことは確かです。
あなたも一度立ち止まって、あなた自身の心の声に耳を傾け、相談してみてください。
【講師の体験談】いまの学校が怖くても、大丈夫です
さて、私以外にも、キズキ共育塾には学生時代に学校を怖いと思って苦しんでいた人がたくさんいます。
理系科目を教える町田和弥講師もそのひとりです。町田講師にも、当時を振り返ってもらいました。
あなたの参考になれば幸いです。
学校が怖い気持ちから、中学校で不登校に
佐野:町田先生はいつごろから学校を怖いと思うようになったんですか?
町田:中1の冬からです。それから中3の終わりまで不登校でした。
佐野:何かきっかけがあったんですか?
町田:決定的なきっかけがあったわけじゃないんですが、小さなことの積み重ねから発展した感じですね。
例えば、担任の先生がすぐどなる人で、それがすごく嫌でした。ほかにも、何事にも連帯責任を求める学校の環境も、僕に合わなかったんです。
佐野:いろいろな要因があったんですね。不登校になってから、学校に行こうと思ったことはありましたか?
町田:何度か、校舎まであと100メートルって距離までは足を運んでみたんです。でも、結局登校できませんでした。
休んでいたことによる不安感が大きくて、友達に何か言われるんじゃないかと思うと、心臓がドキドキして、体が震えたんです。
佐野:それはつらかったですね…。中学校卒業後は、進路はどうしたんですか?
町田:受験して、公立の単位制高校に進学しました。
中学校に通っていないぶん、受験勉強は大変でした。ですが、中学校が不登校でも進学できる高校があることには安心しましたね。
中学校が不登校でも高校に進学できたし、高校は怖くなかった
佐野:どんな高校生活を送っていたんですか?
町田:はじめはどうしていいかわからなかったですね。
不登校生活でコミュニケーションが下手になっていて、まず挨拶ができないし、人と話をすることもできなくて。でも、「自分は何もできない」と自己否定する自分自身を変えたかったんです。
だから、まずは挨拶するようにして、友達をつくって…と、ひとつずつ自分を変えていくための行動を重ねていきました。
佐野:高校生活は、自分を変えるための努力をする日々だったんですね。
町田:そうなんです。で、逆に言うと、高校は怖くなかったので、積極的にそういう行動ができました。
一つの学校が自分に合わないからといって、ほかの学校も合わないわけではないのですね。
また、学校のほかに水泳教室にも通っていて、そこで年代がバラバラの人たちと接していました。
学校での悩みを相談したり、逆に水泳教室での悩みを学校で相談したりと、学校と学校以外の居場所がお互いにいい効果をもたらしていましたね。
その後大学に進学し、卒業後はいくつかの職を経て、今はキズキ共育塾の講師として働いています。
いま学校が怖いあなたへのメッセージ
佐野:最後に、学校が怖いと悩む人たちへメッセージをお願いします。
いま学校が怖くても、それが一生続く訳ではありませんし、将来を変に不安に思う必要はありません。
どうして怖いのかを考えると、次の一歩が見えてくるかもしれませんよ。
僕の場合は、怖い先生や連帯責任のない高校に進学したら解決しました。
解決とは、その状況を怖く思わなくなることだけではなく、その状況がないところに行くという場合もあるのです。
なお、学校が怖いと思うこと自体を否定的に見る人もいますけど、「○○が怖い」という感情は、自分の心がはっきりしているとも考えられますよね。
そうした自分の心そのものを自分自身で否定しなくても大丈夫です。
ただ、原因の特定・解決も含めて、学校が怖いことを一人で悩み続けていると、どんどん深みにはまる可能性があります。
人に相談することも怖いかもしれません。ですが、頼れる人を見つけて、しっかり相談して、次に進むための行動を起こしてみましょう。
あなたの力になる人は、必ずいます。
人に相談した上で、自分で決断・行動していくと、次のステップに進めると思います。
佐野:町田先生、ありがとうございました!
まとめ~「学校が怖い」気持ちを1人で抱えないでください~

学校が怖い気持ちを和らげるための対処方法、向き合い方、いまの学校以外の選択肢などをお伝えしました。
「学校が怖い」と悩む人はたくさんいて、あなたが悪い意味で特別なわけではないのです。
まずは、いま抱える怖さを少しでも和らげる対策をしましょう。
怖さを長期間抱えていると、つらいだけでなく、病気に繋がる可能性もあります。
頼れる人に相談したり、あなたが安心できる場所に所属したりすることで、怖い気持ちが和らぎます。
現在の学校に所属することが苦しくて耐えられない場合には、現在通う学校から転校したり中退したりすることも視野に入れましょう。
今の学校が怖いからといって、別の学校も怖いとは限りません。
別の学校に転校すると、事態が好転することもあります。
また、学校に通わずに、学習塾やフリースクールなどに通って、高卒認定試験などを通じて未来への道を開くこともできます。
その際、自分の本心と向き合うことも大切です。
どんな道を選ぶにしても、一度立ち止まって、自分がどうしたいのか、本当の気持ちはどうなのかを考えてみてください。
そして何より、一人きりで悩みを抱えないでください。
あなたの気持ちを理解する人は必ずいますし、あなたの状況は必ずよくなります。
だから、大丈夫です。
自分を追いつめすぎないでくださいね。
あなたがいまの学校に通っても通わなくても、自分らしく、そして楽しく生きていけることを願っています。
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