学校の人間関係に疲れたあなたへ 人付き合いの解決法を解説

こんにちは。学校生活にお悩みがある方のための完全個別指導塾・キズキ共育塾です。
あなたは、学校での人間関係に疲れていませんか?
もしかしたら、このコラムを読んでくれているたった今この瞬間も、くたくたに疲れきっているのかもしれません。
そんな中、このコラムに目を通してくれて、ありがとうございます。
このコラムでは、学校生活の中でも特に人間関係が招く疲れに焦点を当てて、疲れなくなる方法、疲れを晴らす方法について解説します。
このコラムを通じて、あなたの抱える人間関係の疲れと悩みが少しでも軽くなれば幸いです。
あなたが毎日を自分らしく、いきいきと過ごせますように。
私たちキズキ共育塾は、学校に疲れる人のための、完全1対1の個別指導塾です。
生徒さんひとりひとりに合わせた学習面・生活面・メンタル面のサポートを行なっています。進路/勉強/受験/生活などについての無料相談もできますので、お気軽にご連絡ください。
目次
学校の人間関係って疲れる
毎日決まった時間に起きて、毎日学校へ通い、授業を受け、人によっては放課後に部活動もある。
それだけをこなすだけでも、十分エネルギーの要ることです。
しかし、ほかにも学校生活では人間関係がともないます。
学校での二㎜現関係は、どうしてこんなにも疲れるのでしょう?
学校の人間関係は「狭くて、選べないから」疲れる

疲れの原因の一つは、学校生活における人間関係が狭くて、選択の幅も少ないことではないでしょうか。
付き合う相手は、小さな集団やグループの中から選ばざるを得ません。
また、授業や行事などで、グループ行動もしないという選択は基本的にはできません。
つまり、自分で選べない、決まったメンバーでの、決まった行動に適応することが求められるため、疲れるのです。
そうした制約のいろいろと多い学生時代は、個を殺して生きることが少なくありません。
たとえいま自分が属する集団(学校、クラス、グループ、部活など)が合わないなと感じても、誰かに合わせていくしかないという風潮の中では、小さなことを我慢して、無理しがちです。
あなたも、これまで学校での人間関係の中で、たくさん我慢を重ねてきたのではないでしょうか?
その小さな我慢や無理の積み重ねが、大きな疲れとなって、いま、あなたを苦しめているのだと思います。
学校生活における人間関係は、自由が効かず、個を押し殺すことで疲れがじわじわと溜まりがちなものなのです。
- 自分はもう疲れた、でも毎日学校に通わないといけない。どうすればよいのだろう…
- 学校での人間関係にうまく適応できない自分はだめなのかも…
あなたはこんなふうに悩んだり、罪悪感を抱えたりしているのかもしれません。
しかし、学校での人間関係で疲れることは、あなたの責任でもあなたの問題でもありません。
どうか自分を責めず、むしろよくがんばっているのだと認めてあげてくださいね。
学校の人間関係で疲れなくなる方法3点
現在あなたが置かれている学校の人間関係という環境を、簡単に変えることはできないかもしれません。
しかしそうは言っても、何もしなければ疲れは溜まる一方です。
これから疲れをリリースしたり、溜めにくくしたりする工夫について解説します。自分に合ったものや、取り入れられそうなものがあれば、ぜひ実践してみてくださいね。
方法①考え方を変えてみる

現在あなたが持っている価値観は、どこから生じたものでしょうか?
考えてみれば、個人の気持ちを学校の仕組みに適応させなければならないなんて決まりはありません。
ですが、日本には「みんな一緒」が尊ばれる風習があります。
そのことが、あなたを苦しめている一因かもしれません。
それなら少し見方を変えてみませんか?
本来、自分と他人は違っていて当たり前です。
勉強が得意な子もいれば、スポーツが得意な子、美術が得意な子と、人によって得意不得意がありますよね。
友達がいなくても、いまの環境にうまくなじめなくても、別に悪いことではないのです。
それを悪いことだと思って疲れるのは、周囲の目を気にするからではないでしょうか。
まずは、自分のことは自分で理解しようと思えると、ラクになります。
あなたは、この世界にたったひとりの存在です。
一度きりのあなた自身の人生を、他人のものさしを基準にして、否定する必要なんてありません。
「学校生活は卒業するまでの短い期間だ」と割り切りましょう。
そうすると、必要以上に他人の目を気にすることがなくなり、疲れにくくなると思います。
「そんな過ごし方をしていたら、社会に出てから人間関係の構築ができなくなるのでは…?」と不安かもしれません。
ですが、大人になってからの人間関係は、学生時代の人間関係と違って、自分が望んで切り拓いた人間関係なので無理をする必要はありません。
ちょうどよい距離感で相手と接することができるので、学生時代よりも安定したつきあいができるはずです。
そもそも、10代はまだ自我が確立されていないため、友人とほどよい人間関係を築くのはお互いに難しいことです。
学生時代に周りの人と合わなかったからといって、大人になってからの人間関係も苦労するというわけではありません。
方法②学校(クラス・部活)の外に居場所や人間関係を作る

学校外に居場所や人間関係を作ることで、学校での人間関係から意識を離せるようになります。
習い事や地域の活動、ボランティア、アルバイトなど、学外で参加できるものがあれば、積極的に探してみましょう。
趣味のオンライン上のつながりでもよいですね。
もっと小さな範囲で、例えば同じ学校のクラスと部活以外の人たちとつながりを持つことも効果的です。
単一の居場所や人間関係しかない場合(例えば友人関係がクラスにしかない場合など)は、ひとつの関係で失敗すると、大きな疲れや苦労につながります。
一方、複数のつながりがあれば、もしどこかが自分に合わなくても、疲れない関係を保つことができます。
方法③専門家に相談する

専門家の力を借りることも有効です。
1人きりで学校の人間関係に耐えようと我慢を重ねると、最悪の場合、心身に異常をきたすことになりかねません。
自分の疲れを他人に相談することを恥ずかしいと思う人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
適切に専門家を頼ることも、あなたの疲れを取り除く有効な方法です。
自分自身ではどうすることもできないほど疲弊している、誰かに助けてほしい、そんなときに利用できる機関を以下にまとめたので、参考にしてみてください。
スクールカウンセラー
スクールカウンセラーは、小学校・中学校・高校のほとんどの学校にいて、通常は無料で利用できます。
ただし、曜日が限定されている場合もあるので、注意が必要です。
また、スクールカウンセラーには守秘義務があるので、あなたの悩みが周囲に漏れることはありません。安心して利用しましょう。
カウンセリングの結果、必要に応じて医療機関の紹介なども行ってくれます。
フリースクール
学校での人間関係がどうしても合わずにつらいときには、学校以外の学ぶ環境を検討してみるのもよいでしょう。
その選択肢の1つが、フリースクールです。フリースクールとは、不登校などの学生が通える場所です。
各フリースクールは、学習指導に強い、他の生徒との交流が多いなど、それぞれ特色が異なりますので、現在のあなたの状況に合ったフリースクールを探しましょう。
学校と連携しているフリースクールだと、フリースクールへの出席を学校の出席日数として認めてくれることもあります。
私たちキズキ共育塾はフリースクールではありませんが、学校に疲れた人たちもたくさん通っている完全個別指導塾です。お悩みの相談は無料で行っ
ていますので、何かお力になれることがあれば、気軽に頼ってくださいね。
大学附属の心理相談所
臨床心理士を養成している大学院に、付属の心理相談所が設立されていることがあります。
大学院生の研修施設を兼ねているので、基本的には院生が心理面接、カウンセリングを行います。
基本的に院生が対応しますが、指導教授や相談所の会議等でしっかり面接内容の確認がされているので、それなりに質は高いと言われています。
利用料金は、1回2,000〜3,000円程度で設定されています。
私設の心理相談所
臨床心理士が1人で開業しているところから、大勢の心理士を擁するカウンセリングセンターまで、さまざまな規模の機関があります。
基本的にはクライアント(相談者)からの依頼料で運営されており、相談料に保険は適用されません。
相談1回の料金はだいたい5,000〜12,000円程度と高額で、学生さんが継続して通うには、やや困難を伴うかもしれませんので、事前に料金などを調べてみることをお勧めします。
医療機関
精神科及び心療内科、小児科などの医療機関では、医療の一環として、臨床心理士の心理検査やカウンセリングを受けることができます。
合わせて医師の診察が必要となり、医療の対象となる病気や症状がある方が利用できます。
医療の一環として心理検査やカウンセリングが行われる際には、保険が適用されますので、比較的安価で受診することができます。
精神科と聞くとハードルを高く感じる方もいるのですが、あなたの疲れが病気によるものだとしたら、最も適切な相談場所となるでしょう。
そのほかの相談先については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。
筆者が学校での人間関係の疲れを和らげるためにしていたこと

ここからは筆者の高校時代のお話です。
私も、過去に学校の人間関係に疲れ果てていたひとりです。
私は、とある中高一貫制の女子校に、高校から入学しました。
私が高校に入学した年に新設された特進クラスで、クラスメイトは全部で18名。
高校3年間で、クラス替えは一度もありませんでした。
そして、クラスの大半が内部進学者で、外部から進学したのは、私と数名の子のみという環境でした。
入学時にはすでに内部進学生のグループができあがっており、思春期の子にありがちな、いろいろな陰口が飛び交う環境のなかで毎日を過ごしていました。
私は噂話や陰口を耳にするのが苦手な性質で、その環境に大いに疲れを感じていました。
なんとか3年間通い続けて無事卒業できたものの、今ふり返っても私にとって学校生活はなかなかしんどい環境でした。
いっときは、通学中や休み時間に、程度は軽いものの過呼吸にまでなったほどです。
そんな環境の中で、少しでも疲れを和らげるためにいくつか工夫していたことがあります。
たとえば、次のようなことです。
- あるときは、屋上でほかのクラスの子とお弁当を食べていた
- またあるときは、進路指導室で同じクラスの仲のよい子とお弁当を食べていた
- 休み時間は、教室の外に出ることで嫌な話が耳に入らないようにしていた
過ごす場所や接する人を変えることで、自分にとってつらい状況から離れられ、いい気分転換にもなっていました。
行事や授業のグループワークなど、合わない人を避けられない場面もありました。ですが、逃れられる場面は積極的に逃れていたことは、今でもよかったと思います。
ほかに、私は本が好きだったので、暇さえあれば読書していました。
多くの本を読んでいたことで自然と語彙力は高まり、結果的に現代文の授業は楽しく感じられるというよい効果がありました。
そして、学校で感じたさまざまな気持ちを昇華させるために、日記を毎日つけていました。
学校での人間関係を含め、何かしらのつらい気持ちのはけ口があることで、日常のやりきれなさを乗り越えられていた面が大きいです。
当時は逃避の機能を担っていた読み書きですが、その力はいまという未来につながっています。
もしかしたら、あなたもいま、「学校での人間関係の苦しさを紛らわすために、自分は何かに逃げたり、依存したりしている」と自己否定をしているかもしれません。
しかし、いまは逃避手段であるその行為も、私のように未来につながる可能性を秘めているのです。
そのため、いまは疲れの原因となる学校の人間関係から、正々堂々と逃げましょう。
また、学校外での活動もよい影響がありました。
私は高校2年生のときにアルバイトを始め、バイト代を趣味に充てていました。
歌うことが好きだったので、月に2度、ボイストレーニングに通っていたのです。歌ってつらい気持ちを発散させることで日々を乗り越えられていました。
曲を聴くのも好きだったので、アルバイト代で購入したiPodで通学中に好きな音楽を聴くことも、心の安定につながっていました。
何かひとつでも好きなことがあれば、それは疲れや苦しみを耐える大きな支えになります。
筆者は高校生活での人間関係を好きになれず、その気持ちは卒業するまで拭えませんでした。
しかし、その時の経験があるからこそ、いまある人間関係をすごく大切に思っています。
高校時代の友人と会うことはほとんどないですが、現在周りにいる人たちと、とてもよい関係を築けています。
だから、もし当時の自分に声をかけることができのなら、「学生時代の友人だけがすべてではない、疲れたら無理はしなくていいよ」と言ってあげたいと思っています。
まとめ〜学校だけが居場所ではありません〜

学校生活における人間関係は、狭い世界でのつきあいが中心となります。
そのため、自由が効かず、個を押し殺さなければならない場面も多く、疲れることも少なくありません。
環境をすぐに変えることは難しいかもしれませんが、工夫次第で学校での人間関係の疲れを和らげたり、解放したりすることは可能です。
また、自分ひとりでは解決できないほど学校での人間関係の疲れ果てている場合は、専門家を頼りましょう。
心が疲れ切る前にプロに頼ることで、最悪の状況を未然に防ぐことができます。
専門家の中にも様々なタイプの機関があるので、あなたの状況にあわせて利用しましょう。
私たちキズキ共育塾にも、あなたと似た境遇の生徒さんがたくさんいます。あなたは、ひとりぼっちではありません。学校だけが、あなたの居場所ではないんですよ。
少しでも気になったなら、お気軽にご相談ください(ご相談は無料です)。
大人になったあなたが、いまをふり返って懐かしく思える日が来ることを祈っています。
Q&A よくある質問