しんどいときを乗りこえる8個の対処法と、しんどい原因を解説

しんどいときを乗りこえる8個の対処法と、しんどい原因を解説

「すぐに疲れて、しんどくなってしまう」「理由はわからないけれど、やる気が出なくてしんどい」という悩みを抱えていませんか。

しんどいときはマイナスな気持ちになってしまい、つらくなります。

しかし、悩む必要はありません。

なぜなら、しんどいときには、必ず何らかの原因があり、原因がわかれば対処をして解決ができるのです。

この記事では、しんどいときを乗り越えるために、しんどさを感じる理由と、精神面での対処法、さらに具体的な8つの対処法を紹介します。

しんどさを抱えるあなたの一助となれば幸いです。

しんどいときの原因は大きくわけて2つ!

しんどくて何もやる気がでないときありますよね。

しかし、原因がわからず、考え込んで余計につらくなってしまっているのではいないでしょうか?

人がしんどいという気持ちを抱くとき、原因は大きく2つに分けられます。

1つは精神的な疲労、もう1つは肉体的な疲労です

ここからは、精神面と肉体面の2つの疲労の原因を紹介します。

精神的な疲労でしんどいときの原因

精神的な疲労の原因は、いくつかに分類できます。

つまり、しんどい原因を0から考える必要はなく、なぜ自分がしんどいのか、分類に当てはめて考えることができるということです。

例えば、「しんどい原因は何ですか?」という質問には答えられなくても、「人間関係に悩んでいますか?」「将来に不安がありますか?」などと聞かれれば答えやすいはずです。

そして、「自分がなぜしんどいのか」がわかると、それだけで気分が楽になったり、具体的な解決方法が見つかったりするのです。

次に紹介する分類を見て、まずは自分の悩みの原因を特定しましょう。

①人間関係によってしんどいとき

人間関係によってしんどいとき

人間関係によるしんどさは、つき合う人や所属コミュニティの価値観の違いで生まれます

例えば、以下のような場合です。

  • 静かなコミュニケーションを好む人が、ワイワイ騒ぐのが好きな人とつき合う
  • 論理的に動きたい人が、直感で動く人とつき合う
  • 長期的な視点で仕事に取り組みたい人が、短期の成果を評価する上司につく

上記のような場合には、逆のパターンも同様にしんどさが蓄積されるでしょう。

もっと極端な例としては、「自分にとっては理不尽にしか見えない言動をする人」とのつき合いも当てはまります。

このように、人間関係は精神的にしんどい原因になります。

②環境によってしんどいとき

精神的なしんどさの原因に、環境があります

人には得意・苦手があり、苦手な環境にいると心が疲弊してしまうのです。

例えば、

  • 文化系の雰囲気が好きな人が、体育会系の環境におかれる
  • 職場で仕事以外の人づき合いを好まない人が、交流が盛んな職場に配属される

などのようなときは、疲労感が増していきます(もちろん逆のパターンもあります)。

③将来的な不安によってしんどいとき

将来的な不安によってしんどいとき

将来に不安を感じているときも、しんどさを感じる要因となります

なぜなら、将来への不安は「現在」では解決することができず、頭の片隅にずっと残って脳を圧迫するからです。

例えば下記のような場合です。

  • 来月は仕事が納期に間に合うだろうかという直近の不安
  • 来年、再来年、その先も自分はこの会社でやっていけているだろうかという長い目の不安

自分の将来について不安があれば、休日も思う存分満喫することができないのではないでしょうか?

将来の不安によって、疲労が蓄積し、しんどい感情がうまれます。

④プレッシャーによってしんどいとき

失敗したらどうしよう、うまくいくだろうかとプレッシャーを感じると、しんどい原因になります

これは、プレッシャーによる精神的なストレスが体にも影響することが原因です。

例えば、以下のようなときが挙げられます。

  • 人前で話すのが苦手な人がプレゼンをしなければならないとき
  • 大きな仕事や前例のない仕事を任されたとき
  • 苦手な上司に決裁用の説明をするとき

このようなプレッシャーが積み重なることにより、ストレスで自律神経が乱れ、しんどくなるのです。

肉体的疲労でしんどいときの4つの原因

ここまでは、精神的疲労によりしんどいときの原因を紹介しました。

ここからは、肉体的疲労によりしんどいときの原因を紹介します

肉体的疲労でしんどいときは、精神的なとき疲労よりもとるべき対策が具体的なので解決しやすいです。

しかし、意外と原因が特定しづらい場合もあります。

自分の疲れのサインに気づき、適切にしんどさを解決できるようになりましょう。

①過酷な労働によりしんどいとき

過酷な労働によりしんどいとき

過酷な労働によるしんどさに気づかずにいる人は多いのです

長時間休みなく活動するというのは、とてもエネルギーを使います。

例えば、朝から夜までずっと働く、残業や休日出勤が当たり前…そんな生活が続けば当然疲労も溜まります。

自分は元気だから大丈夫なはず、周りもがんばってるから自分もできるはず、自分の労働環境は問題ないはず、などという思い込みを持っていることもあります。

このように過酷な労働がしんどい原因であるのは多いです。

②過度な運動でしんどいとき

過度な運動による肉体疲労もしんどい原因となります

特に20代になると、10代までと違って疲れが少し遅れてやってくるので、原因がわかりづらくなるのです。

社会人だと、休日に動いた疲れを残したまま月曜日に出社すると、水曜日頃に原因不明のしんどさを覚えたりします。

このような原因不明のしんどさは、過度の運動による疲労が時間差でやってくることが原因の場合もあるのです。

③寝不足でしんどいとき

寝不足でしんどいとき

寝不足は、自覚症状のないしんどさの原因として多い要因です

なぜなら、適切な睡眠時間は本来7.5時間程度と言われていますが、6時間程度しか寝ていない人が非常に多いからです。

睡眠には、血圧や情動を落ち着かせる効果があります。

逆にいうと、睡眠不足は疲労の原因となって蓄積されていくということです。

睡眠時間が少なくても大丈夫な、いわゆるショートスリーパーというのはあくまで例外です。

「毎日起きることはできるから、自分は寝なくても大丈夫」のような思い込みは、しんどさを積み重ねていきます。

④病気でしんどいとき

しんどさは、病気によっても発生します。

内臓に病気があるために常にしんどい、うつ病を発症しかかっているため毎日しんどいなどの状況です。

痛みがある、蕁麻疹が出るなどの自覚しやすい病気であれば原因としてすぐに思い当たるでしょうが、自覚しづらい病気もあります。

特にこれまで健康だった方には、「このしんどさ、病気が原因かも」と思い浮かばないこともあるのです。

また、病気とまではいかなくとも、食事が偏っている、。

しんどいときを切り替えるための5つの考え方

ここまでは、しんどいときの原因について紹介してきました。

原因を特定したら、解決する考え方を知れば、しんどいときを解消できます

「考え方」は、特に精神的な疲労でしんどいときに効果があるのです。

ここからは、精神的にしんどいときに効果的な5つの考え方を紹介していきます。

①自分だけじゃないと考える

自分だけじゃないと考える

「自分だけがしんどい」と感じていませんか?

そんなときは、「しんどいのは自分だけでない」と考えてみましょう

なぜなら、しんどいという感覚は、共有することで緩和できるからです。

例えば、「自分一人だけ業務をやらされている」と感じるととてもしんどいですが、「チームで目標を共有している」ときはしんどさが消えたりしますよね。

人はみんな、それぞれにしんどさを抱えています。

自分以外もしんどさを抱えながらがんばっていると考えるようになれば、あなたのしんどさも減っていきます。

ただし、「みんなしんどいんだから自分もしんどさを我慢しよう」という意味ではありません。

あくまで、「自分は一人じゃないんだから、しんどさも一人で抱える必要はない」「いろんな人がしんどさを抱えているんだから、解決法もたくさんあるはずだ」などと考えてしんどさを軽減するためのものです。

また、考えるだけではなく、自分一人で抱え込まずに「今自分はこんなことでしんどい」ということを仲間に共有して、仲間のしんどさも共有することで、しんどさはより緩和されます。

②楽する方法を考える

精神的なしんどさを感じるときは、楽する方法を考えると前向きになれます

なぜなら、楽をする方法を考えるのは、しんどい原因を解消するための前向きな行動に繋がるからです。

例えば、しんどいと思う作業をそのまま続けていても、作業の量も内容も変わりません。

しかし楽をしようと考えれば、「よりよい方法」が見つかり、効率がよくなり、しんどさも減らせます。

他にも、メールの返信がしんどいならば、よく使う返信パターンを定型文にして、毎回0から文章を作らないようにするという例もあります。

「仕事や勉強で楽をしてはいけない」と思う人もおり、それが正しい場合もあるのですが、同じ成果を出せるなら楽をした方がしんどさは緩和されます

③一旦頭の中を空っぽにしてみる

一旦頭の中を空っぽにしてみる

精神的なしんどさを感じるときは、一度頭の中を空っぽにしてみるのも効果的です

人の脳では、「日常的な出来事や、勉強して覚えた情報は、海馬の中で一度ファイルされて整理整頓され、その後、大脳皮質にためられていくといわれています。

つまり私たちの脳の中で、『新しい記憶』は海馬に、『古い記憶』は大脳皮質にファイルされているのです。」(出典:日本学術会議『おもしろ情報館 (1)新しい記憶の箱』)

作業のようなことを長く続けていると、海馬には、「新しい記憶」が消しカスのように蓄積され、思考が圧迫されていきます。

この一時的な記憶をリセットすると、精神的なしんどさが消えていきます。

具体的な方法の一つに、「目を閉じ好きな音楽を聞いて10分ほど呼吸に集中する」というものがあります

こうしたこまめな気分転換で、精神的疲労の蓄積は改善されます。

一旦頭の中で空っぽにして、考え方を切り替えましょう。

④他人と比べないようにする

精神的にしんどいときは、自分と他人と比べないようにしましょう

なぜなら、あなたが「全ての分野で世界最高の人」ではない限り、他人にはあなたより優れた点が存在するからです。

そして、特に精神的にしんどいときは、他人の優れた点(=自分の劣った点)が目につきやすく、しんどさを余計に増していくからです。

また、そんな「優れた他人」のようになりたいなあと思っても、自分をすぐには変えることはできませんし、長い時間をかけても「その人」のようになれないことも現実的にはありえます。

そんなときは、他人ではなく、自分の成長に着目すると精神が楽になります

例えば、つらかった仕事、初めて取り組む仕事、大きな仕事などの経験をを書き残すようにしてみましょう。

再び同じような出来事があったとき、最初のときよりもうまく対応できるはずです。

書き残しと今の自分を比べられるので、自分の成長を感じるのに効果的です。

過去を記録しておくと、後からそれを乗り越えた自分の成長を感じられます。

他人と比べずに、自分の成長に目を向けると、精神的なしんどさは改善されます。

⑤時間の経過を待ってみる

時間の経過を待ってみる

しんどいときには、時間の経過を待ってみるのもよいでしょう

その瞬間にはどうにもならないけれど、時間が立てば解決する問題はたくさんあります。

例えば、上司から怒られてしんどいとき、すぐには状況は変わらないでしょう。

しかし、反省すべきことは反省し、聞き流すべきことは聞き流し、執着せずに仕事をこなし時間の経過を待てば、信頼も徐々に回復していきつつ怒られたという記憶も薄くなっていくでしょう。

すぐになんとかしようとせず、やるべき行動をして、時間が経過するのを待とうと考えれば、精神的負担を減らせるのです

しんどいときを乗りこえるための8つの対処法

ここまでは、精神的にしんどいときに使える「考え方」について紹介しました。

精神的にしんどいときには「考え方」が有効ですが、肉体的にしんどいときには、行動する必要があります(そして、精神的にしんどいときにも行動が有効なこともあります)。

ここからは、精神的にも肉体的にもしんどいときどちらにも効果がある具体的な対処法を紹介します

①とりあえず思いっきり寝る!

とりあえず思いっきり寝る!

精神的、肉体的にしんどいときは思いっきり寝ましょう

睡眠には、情動や血圧を落ち着かせる効果があります。

充実した睡眠をとれば、疲労の回復はもちろん、頭にある悩みも整理されるのです。

学生時代、どうしても解けなかった問題が、寝て起きたら、あっさり解けるようになった経験がありませんか。

これは、脳の中にある情報が睡眠中に整理されて起こる現象です。

睡眠は、疲労回復だけでなく問題解決にも有効な手段になります

とりあえず思いっきり寝て頭の中を整理しつつ疲労回復しましょう。

②栄養を意識した食事をとる

しんどいときは、栄養を意識した食事をとりましょう

人間は、脳内でセロトニンという幸福物質が分泌されると、幸福感を感じて、精神的不安が緩みます。

セロトニンを分泌するには、セロトニンの素材となるトリプトファンという栄養が必要になります。

トリプトファンは肉類や赤身魚などに含有されているので、これらの食材を摂取することで、セロトニンを分泌する準備をしておきましょう。

しんどいときは、栄養補給の観点でもお肉や赤身魚を食べにいくのがよいでしょう。

③体を動かす

体を動かす

しんどさの解消には、運動も適しています

運動をすると、テストステロンというやる気成分が分泌されるのです。

やる気が分泌されることによって、結果的に不安な気持ちが緩和されます。

思いっきり運動をして、細かい悩みが吹き飛んだという経験はないでしょうか。

しんどさを感じるときは、まずは30分程度の散歩から運動をはじめてみると、不安の解消に効果があります

余裕があれば、思いっきり運動してみることもオススメです。

運動は、精神的なしんどさのみならず、睡眠不足や苛酷な労働環境の見つめ直しにも効果的です。

ただし、「過度な運動でしんどいとき」にはオススメしません。

④自分を褒める!

しんどいときは、自信も失い、精神的にも弱ってしまいがちです。

そんなときは、なんでもいいので、自分を褒めましょう

自分を褒めると、自己肯定感が高まり、自信が湧いてきます。

何も思い浮かばないときは、「しんどいけど何かをやろうとした自分を褒める」のが効果的です。

自信が沸くと、精神的な疲労感は解消されていきます。

⑤人を頼る!

人を頼る!

しんどいときは、人を頼りましょう

具体的な解決方法が見つかることもありますし、しんどさについて話すだけでも気が軽くなったりします。

「相手に迷惑かも…」と思うかもしれませんね。

もちろん、何でもかんでも全てを頼りっきりにするのは迷惑でしょうし、あなたのためにもよくありません。

しかし、「頼る」行為は、相手にとっても「頼られている」ということで自己肯定感を高めるポジティブな行為になります。

しんどいときに頼られるというのは、相手にとっても嬉しいものです

しんどいときは、仲間を信じて頼ってみましょう。

⑥やりたいことをやる

しんどいときは、思い切ってやりたいことだけをやるのもよいでしょう

自分のやりたいことをするというのは、人にとっての一番のストレス発散行為です。

今までやろうと思っていた習い事をはじめてみたり、あるいは普段我慢している甘いものを食べるなども良いでしょう。

普段の我慢を貯金だと思って、疲れが溜まっているときは、やりたいことを我慢せずに行動にうつしてみましょう。

⑦環境を変えてみる

環境を変えてみる

精神的にも肉体的にもしんどいときは、環境を変えてみましょう

先述のとおり、人には、どうしても合わない環境があるのです。

転職のようにこれまでの環境をガラッと変えるのもアリですが、これまでの環境は残しつつ、新しい環境(居場所)にチャレンジするというパターンもあります。

人は、新しい環境にいくと好奇心が増して意欲がわいてくるのです

例えば、普段と違うカフェで作業をしてみる、部屋の模様替えをしてみるなど、日常の環境を少し変えるだけでも気分転換になります。

しんどいときは、小さな範囲でよいので環境を変えてみるのが効果的です。

⑧病院に行く

精神的、肉体的にしんどいときは、遠慮なく病院に行きましょう

特に、疲労がピークに達したと思ったときは、迷ってはいけません。

「なんとなくしんどいな…」という感情を放置していたら、慢性的なうつ病が進行する場合もあります。

「これくらい大丈夫」「自分がうつ病になるわけない」などと思わないようにしましょう。

まとめ

まとめ

ここまで、しんどい原因、精神面での対策となる考え方、具体的な対処法をご紹介してきました。

精神的、肉体的な疲労が蓄積したしんどさは慢性化しやすく、放置するとしんどさを当たり前に感じてしまう危険性があります。

しんどいときは、今回の記事でご紹介した考え方や行動をご参考に、精神的にも肉体的にもしんどさを解消してください。

あなたの抱えるしんどさが少しでも緩和されたなら幸いです。

さて、私たちキズキ共育塾は、お悩みを抱える人のための個別指導塾です。

入塾当初の生徒さんの中には、心身ともにしんどさを抱えている方も珍しくありません。

そんな生徒さんも、一対一の完全個別指導の授業を通じて、勉強を学ぶとともに、少しずつ自己嫌悪を解消していきます。

ご興味がありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください(ご相談は無料です。保護者さまだけでのご相談も歓迎です)。

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