元不登校の私から「学校が辛い」あなたへ〜辛い気持ちとの向き合い方〜

こんにちは。不登校の人を完全個別指導でサポートするキズキ共育塾の岡田和哉です。
私は高校時代に不登校になった経験があります。
- 中学時代にいじめにあった経験
- コミュニケーションへの苦手意識
- そんな自分への劣等感
これらが原因で、当時は学校に行っても一日中周囲の目が気になって緊張し、クラスに馴染めず一人ぼっちで、本当に辛い状況でした。
そして、高校入学から一ヶ月ほどで学校に行けなくなり、不登校になりました。
あなたも、「学校が辛い…でも行かなくちゃいけないよな…」と悩んでいないでしょうか?
この記事では、学校が辛いと思っているあなたが「希望」を持つための方法を、私の経験を踏まえてお伝えします。
今、学校が辛く苦しいと思っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

共同監修・不登校新聞社 代表理事 石井志昂氏からの
アドバイス
経験者の選択肢を参考にしてみてください
実際に苦しかった本人だからこそ語ることができる、説得力のあるコラムです。
苦しいときや、つらいときほど、その苦しさを自分では感じづらくなってしまうものです。
このコラムを読んで共感した方は、ぜひ執筆者が通ってきた選択肢を参考にしてください。
目次
学校が辛い時期は、必ず終わります

「学校が辛い」と思っている人は、あなたが想像する以上にたくさんいます。
例えば、ネットでは「学校 行きたくない」という言葉が、月に数万回も検索されているのです。
ほかにも、SNSにも「学校が辛い…」といったことが、毎日たくさん書き込まれています。
多くの人が「学校が辛い」と思っていながら周りに伝えられず、ますます辛くなっているのです。
具体的には、次のような悩みを抱えている人がたくさんいます。
- 自分だけ勉強ができず、落ちこぼれになっている
- まわりの目が気になりすぎて、本当の自分がわからない
- やりたくないことをやらされたり、やらなければならないことがあったりすることで、息が詰まる
- 自分だけまわりと違う気がして、居心地が悪い
- 学校に自分の味方がおらず、生きる意味を見失いそうで辛い
- 特に理由はなけれど学校が嫌で、夜や朝になると辛い気持ちが膨らむ
ほかにも、「学校が辛い」と思う自分に対して、次のような気持ちを持っている人もいるでしょう。
- 「学校が辛いと思う自分が悪い」
- 「みんな学校に行っているのに、自分だけおかしい」
- 「自分は甘えているだけなのかも」
あなたは、「この辛さが、ずっといつまでも続く」と思っているのではないでしょうか?
また、「(今の)学校が全て」だと思い込んでいませんか?
学校は、あなたが思っている以上に、とても狭い世界です。
子どもの頃に学校が辛いと思っていた人から、「大人になってから学校がどれだけ狭い世界だったか気づいた」という話をよく聞きます。
「学校に通っていたときは毎日死にたいと思っていた、でも今は死ななくてよかったと心から思う」
そんなことを言う人も、本当にたくさんいます。
つまり、今学校が合わないと感じていても、たまたまあなたに学校が合わなかっただけなのです。学校以外に、あなたに合う世界が必ずどこかにあります。
そして、学校が辛い気持ちが一生続くことはないのです。また、自分を責める必要はないことを、覚えておいてください。
学校が辛い時は「がんばらないこと」を心がけてみてください

「学校が辛いと思う時期はいつか終わる。と言われても、今がどうしようもなく辛い…」と思っている人もいるかもしれません。
また、「学校は辛いけど、もっとがんばって学校に行かないと」と思うあなたには、がんばって学校に通う理由があるのでしょう。
- 学校に行かないのは逃げている・甘えのようでイヤ
- 親や学校の先生など、まわりの期待に応えたい
- どうしても今の学校を卒業したい
「今が辛い人」「もっとがんばらなければ思っている人」は、すでに物凄くがんばっています。
だからこそ、がんばっている自分を認めてあげてください。そして、ときには「がんばらなくていい」と自分をいたわってあげましょう。
また、次の例のような「がんばらずに、学校に行く理由を適度に達成できる」方法を探してみてください。- 「辛くなったら早退する」ことを前提で学校へ行く
- 辛い気持ちが強くなったら、本を読むなど自分の好きなことをする
- 教室が辛いときは、保健室に行ってみる
また、学校以外の居場所を探すことも、学校が辛いと思う気持ちを和らげるための方法の1つです。
次の例のように、「学校が(教室が)辛いときはここに行こう」という選択肢があると、気持ちが軽くなります。
- 図書館など、静かに過ごせる場所
- 公園など、ぼーっと空を眺められる場所
- スポーツなど、熱中できる場所
- 塾など、勉強できる場所
辛ければ、(今の)学校に行かなくても大丈夫です

「学校が辛いときも、がんばって登校する」という選択肢もあります。
ですが、学校がどうしても辛いなら、行かなくていいと私は思います。
なぜなら、学校は「必ず行かなければならないわけではない」からです。
国の法律である「教育機会確保法」にも「休養の必要性」が書かれています。つまり、学校を休む権利は認められているのです。
また、「『今の』学校」が辛いなら、別の学校に転校することで、辛い気持ちが軽減されることもあります。
「逃げるは恥だが役に立つ」という言葉があります。
今の環境に居続けること、つらい環境に耐え続けることだけが全てではないことを知っておきましょう。
辛い気持ちは、あなた自身からのSOSです。
SOSを放っておくと、私のように体調を崩して急に学校に行けなくなるかもしれません。
「(今の)学校」以外にも、たくさんの選択肢があります。
「(今の)学校に行かない生き方」については、学校に行かなかった大人たちのインタビューなどをネットで検索してみてください。
学校に行かなくても、その後を充実して生きている人は、意外とたくさんいるのです。
もちろん学校に行かないことで、「不利」が生じる可能性はあります。
例えば、「中学の登校日数が少なければ合格できない高校」はあります。
ですが、「中学の登校日数が少なくても進学できる高校」もたくさんあることも事実です。
このように、学校に行かない「不利」をカバーする方法は、たくさんあります。
学校がどうしても辛いなら、一度学校を休んだ上で「これからのこと」を考えてみましょう。
あなたの学校が辛い気持ちを理解する人は、必ずいます

学校が辛いと思っているとき、「自分が悪い・おかしい」と自分を責め、一人で悩んでいませんか?
また、「学校に行きたくないのは甘えなのかも」「周りから甘えていると思われたらどうしよう…」など、不安はありませんか?
悩みや不安が深まると、「自分のことをわかってくれる人はいない」と心を閉ざすことにも繋がります。
ですが、先ほどから何度もお伝えしている通り、世界は本当に広いのです。
あなたと同じように悩む人は、必ずどこかにいます。そして、あなたの学校が辛いと思う気持ちを理解する人も必ずいるはずです。
自分だけ悩みや不安を抱え込まず、積極的にまわりの人や相談機関を利用してみてください。
とはいえ、人に相談したり、自分について話したりすることが苦手な人もいるかもしれません。
私も人を頼ったり相談したりすることが、昔から苦手でした。
ただ、人との関係は「持ちつ持たれつ」です。
あなたが誰かを頼ることがあれば、あなたが誰かに頼られることもあります。
そう考えると、誰かに相談することのハードルが下がりませんか?
話をしてみるだけで新たな気づきを得られたり、気持ちを整理できたりすることもあります。
悩みを聞いてもらうだけで不思議と心が晴れることだってあるのです。
周りに相談できる人がいない場合は、支援機関を利用してください。
支援機関の一つに、文部科学省の相談窓口があります。
24時間どんなことでも匿名で相談できます。
「文部科学省 24時間子どもSOSダイヤル」:0120-0-78310
(0120の後は、「おなやみ いおう」の語呂合わせで覚えることができます)
私たちキズキ共育塾にも「学校に行くのが辛い」と相談にくる方がたくさんいらっしゃいます。
「どんな塾か気になるな」と思っていただけたましたら、気軽にご相談ください。
最後に――学校が辛くても、生きていれば必ず「希望」があります

ここまでお伝えした内容をまとめます。
学校が辛いと思う時期は、必ず終わります。
今が辛くても、その気持ちが晴れるときが必ず来ます。
「学校が辛くてしょうがない」「辛いけど、学校に行かないと…」と思っている時は、「無理に頑張りすぎずに、学校に行く理由や目的を適度に達成できる」方法を探してみてください。
そして、「今の学校」は、必ず行かなくてはならない場所ではありません。
どうしても辛いなら、学校を休んだ上でこれからどうするかを考えましょう。
また、あなたの辛い気持ちを理解する人は必ずいます。
どうか積極的に周りの人や相談機関を頼ってみてください。
さて、学校が辛いと「生きる意味」が分からなくなることもあると思います。
「死にたいぐらい学校が辛い」という人
「学校に行けないなら死んだ方がいい」と思う人
そして、その両方の気持ちを抱え悩んでいる人
あなたは、生きる希望を失っていませんか?
学校に行かなくても、生きていれば必ず希望はあります。
学校に行かなくても前向きに生きる人は、たくさんいるのです。
だから私は、「(今の)学校に行かなくたって大丈夫」と自信を持って言えます。
だから、どうか生きてください。
生きていてダメな人間なんていません。
私は、生きる意味がわからなくなると、胸に手を当てることがあります。
すると、身体が生きようとしていることに気づかされます。
誰にでも「生きる力」があるのです。
あなたも、「あなた自身の生きる力」を信じてください。
生きていれば必ず希望はあります。
これからを生きるためにも、学校が辛いなら、今は休んでもよいのです。
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※文中の写真は、全てイメージです。