「不登校の親はしんどい」と泣いてもいい。自分を責めない心の守り方と次の一手
毎朝、不登校状態にあるお子さんの部屋のドアの前で立ち尽くしていませんか?
声をかけるべきか、そっとしておくべきか正解がわからないまま、また1日が始まります。
欠席連絡を入れ、昼食を作り置きして仕事へ向かい、帰宅すると手つかずのお皿が残っているその瞬間、糸が切れたように涙がこぼれた経験はありませんか。
しんどいのは、当然です。あなたが弱いからではありません。
文部科学省が2025年10月に公表した調査によると、小学生・中学生の不登校は約35万4,000人と過去最多を更新しています。
(参考:文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」)
今この瞬間も、全国に35万人以上の子どもと、その親御さんが同じ夜を過ごしているのです。
このコラムでは、「しんどい」と感じる理由の整理から、心を守るための具体的なステップ、一人で抱え込まないための外部への頼り方までをお伝えします。
私たちキズキ共育塾は、不登校のお子さんの子育てがしんどいと感じている親御さんのための、完全1対1の個別指導塾です。
10,000人以上の卒業生を支えてきた独自の「キズキ式」学習サポートで、基礎の学び直しから受験対策、資格取得まで、あなたの「学びたい」を現実に変え、自信と次のステップへと導きます。下記のボタンから、お気軽にご連絡ください。
目次
不登校の親が「しんどい」と感じるのは当然です
不登校のお子さんがいる親御さんが疲弊するのは、意志が弱いからでも、愛情が足りないからでもありません。
それは、一人の人間が抱えるには重すぎる役割を、毎日黙々とこなし続けているからです。
この章では、具体的に何がこれほど消耗させるのか解説するので、一つひとつ確認していきましょう。
終わりの見えない日常のタスク(昼食作り、欠席連絡など)
- 毎朝の欠席連絡。
- 作り置きした昼食。
- 職場との、遅刻・早退・欠勤の調整。
- 仕事中も頭から離れない「今ごろ何をしているか」という気がかり。
- 帰宅すると手つかずのお皿が残っている。
そんな日常の繰り返しが、じわじわと心を削っていきます。
「今日も乗り越えた」という安堵と「明日もまた始まる」という恐怖が同時に押し寄せる毎日は、どんなに強い人でも消耗させます。
さらにつらいのは、この状況に終わりが見えないことです。
「いつか学校に戻れるのか」「いつまでこの生活が続くのか」という見通しの立たなさが、疲労に重くのしかかってきます。しんどいのは、それだけ真剣に向き合っている証拠です。
学習の遅れと将来への不安
教科書を開かないお子さんの横では、「このままでは高校受験はどうなるのか」「就職できるのか」という思考が止まらなくなります。
同学年の子たちが定期テストを受けている中、わが子だけが止まっているように感じる焦りは、親だからこそ生まれるものです。
特に中学生では高校受験、高校生では留年・中退・その後の進路というタイムリミットが否応なく迫り、焦りが恐怖に変わっていきます。
その不安をお子さんにぶつけることはできないから、一人で抱え込むしかありません。その重さを、誰かに分かってほしいと思うのは、当然のことです。
周囲の目と「母親失格では」という自己嫌悪
SNSに流れるママ友の楽しそうな子育ての投稿や、夫の「もっと厳しくすれば」という一言などは、悪意がないとわかっていても傷つくものです。
さらに深刻なのは、「自分の育て方が悪かったのでは」「もっと早く気づいてあげるべきだった」という自責の言葉が脳裏に浮かんでくることです。
しかし、不登校は、親の育て方の失敗ではありません。自責は誠実さの表れですが、度を超えると親御さん自身のメンタルが壊れていきます。
「もう限界…」親の心が折れる前に知ってほしい事実
あなたの苦しさは、個人の問題でも弱さでもなく、社会全体が向き合うべき課題の中にあります。データと事実で確認することで、肩の力が少し抜けることがあります。
この章では、心が折れる前に知ってほしい事実を紹介します。
【最新データ】不登校は35万人以上。あなたは一人じゃない
文部科学省の令和6年度調査では、不登校の小学生・中学生は353,970人でした。12年連続で過去最多を更新しています。さらに、そのうち約40%がどの専門機関にも相談できていません。
(参考:文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」)
「こんなことで相談していいのか」と遠慮してSOSを出せずにいる親御さんが、いかに多いかがわかります。
あなたが感じているしんどさは、35万人が直面している社会的な課題の中にあるのです。
「自分だけがこんなに苦しい…」という孤立感は、事実ではありません。同じ夜を過ごしている親御さんが、今この瞬間も全国にたくさんいます。
「不登校は親の育て方のせい」という呪縛を捨てる
文部科学省の調査では不登校になったお子さんについて把握している主な状況は、「やる気が出ない(30.1%)」「生活リズムの不調(25.0%)」となっています。
(参考:文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」)
ただし、「なぜやる気が出ないのか」「なぜ生活リズムに不調があるのか」といったところまでは踏み込んでいません。
不登校は、いじめなどの明確な理由で起きることもあります。
しかし、繊細な気質、環境の変化、人間関係のストレスなど、さまざまな要因が重なった結果として、心と体のエネルギーが枯渇して不登校になることも多いのです。
学校に行けない理由は、子ども本人でも理解していなかったり、うまく言葉にできなかったりすることもよくあります。
不登校は、愛情不足や育て方の失敗と直接的な関係はありません。
「自分のせいですらない過去」を悔やみ続けるのではなく、今この瞬間を整えることに目を向けてみてください。
親が「先生」や「カウンセラー」を兼任しなくていい
子どもに不登校の理由を「なぜ行けないの?」と繰り返し問い詰めると、お子さんは答えられない自分をさらに責めます。部屋に閉じこもることもあるでしょう。
また、親御さんが先生役になると、家が勉強しなければいけない場所になり、お子さんにとって唯一の安全地帯を失うことになります。
親御さんの役割は、不登校解決の答えを出すことではありません。「どんな状態でも、いていい場所、帰ってきていい場所」として、家庭に安心感を作ることです。
親御さんは、第一には居場所づくりに専念し、勉強や進路のことは、不登校の専門家・第三者・サポート団体・プロフェッショナルなどに相談しましょう(後で紹介します)。
もちろん、居場所づくりについても、そうした人たちに相談しながら進めることができます。
親だからこそできることと、ほかの人でもできること(ほかの人に任せたほうがいいこと)を分けるのです。そうすることで、親子両方が楽になります。
親の「しんどい」を手放し、心を軽くする4つのステップ
まずは、「しんどい」と感じている自分を認められるようにしましょう。次第に心が落ち着いてくるはずです。
この章では、次のステップとして、日常の中で無理なく取り入れられる対処法を4つ紹介します。
「これならできそう」と思えるものを、少しずつ試してみてください。これも、専門家などに相談することで、あなたの状況に合った具体的な実施法が見えてくるはずです。
1. まずは親自身が休む・自分の時間を持つ
親御さん自身に元気がなければ、お子さんを支えることは難しくなります。
好きな音楽をかけながらコーヒーを飲んだり、お子さんが眠った後に好きなドラマを観たりなど、自分がリラックスできる時間を設けましょう。
リラックス中に「あの子は大丈夫かな」と思っても、「今は私の時間」と引き戻す練習をしてみてください。
自分の時間を持つことは逃避ではなく、お子さんへの最善のケアへの近道です。親が元気を保つ・取り戻すことで、家の空気は確実に変わっていきます。
2. 子どもとの物理的・心理的な距離を置く
お子さんへの心配な気持ちはわかりますが、親が子どもにつきっきりになることは、オススメしません。
どうしても監視のようになったり、お互いに気が休まなかったり、言い争いが増えたり、悪い方向にばかり考えが進んでいったりします。親子だけの時間が長いと、社会からも孤立しがちです。
前項とも関連しますが、子どもから離れる時間を持ちましょう。同じ空間にいながら、あえて別のことをして過ごす時間を作ることも有効です。
また、子どもとの会話では、学校や不登校に関連しない話題を選んでみてください。
子どもへの「今日は学校行ける?」「勉強しないの?」という言葉は、責めるつもりがなくても「早く登校を再開してほしい」というメッセージとして届きます。
代わりに「お腹すいた?」「今日は寒いね」など、日常的な話題を意識してみてください。
そうすることで、家がお子さんにとって安心できる場所であり続けて、エネルギー回復の土台になっていきます。
3. 「学校に戻すこと」以外の選択肢を知る
今在籍している学校・クラスへの登校再開を考えることは、お子さんにとって大きな負担です。
無理に元の学校・クラスに戻る必要はありません。
- 小学生・中学生は、出席しないままでも卒業できます。
- 不登校から進学できる高校もたくさんあります。
- 大学受験の場合、高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験)に合格すれば、高校を卒業しなくてもチャレンジできます。
登校再開だけがゴールではありません。
高校について補足すると、不登校に関連して学力や内申点が低い場合、選択肢が減ることは事実です。特に、公立の全日制高校への進学が厳しくなることはあります。
ただ、例えば、通信制高校は全国に270校以上あります。不登校経験者に配慮のある受験方式を実施する高校もあります。
登校を再開しないままでも、将来につながるルートは無数にあります。
そう知るだけでも、今夜のしんどさはかなり軽くなるはずです。
4. 第三者・専門機関を利用する
前述のとおり、不登校の子どものいる家庭の約4割が、学校内外のどの専門機関にも相談できていない実態があります。
子どもの不登校そのものについても、親のしんどさについても、相談先はたくさんあります。例えば以下のようなものがあります。
- 学校のスクールカウンセラー
- 教育委員会が設置する教育支援センター
- 不登校の親の会
- 不登校に理解のある学習塾
- フリースクール
- 都道府県や市区町村などが運営する公的な相談機関
ぜひ、自分に合う相談先を見つけて、積極的に相談してください。
なお、相談先はたくさんあるだけに、それぞれが対応している相談内容や雰囲気は異なります。
もしかすると、最初に相談したところとは合わないかもしれません。しかしそこで「相談できるところはない」とあきらめないでください。
あなたに合う相談先は、必ずあります。一人で抱え込まずに、まず情報を集めるところから始めてみてください。
勉強や進路の不安・しんどさは、不登校専門のプロに外注しませんか?
不登校の親御さんのしんどさの1つは、「このままだと、子どもの将来が不安」というものです。その不安も、そして将来への道も、家庭だけで背負う必要はありません。
不登校に詳しいプロを利用することで、親御さんのしんどさは大きく変わります。
この章では、不登校からの将来を切り開くための勉強や進路について、不登校の専門家を利用するメリットについて解説します。
親は勉強・受験・不登校のプロではない
親御さんはお子さんのことを一番に考えている存在ですが、「勉強や受験について、不登校という状況を踏まえて、どうしたらいいのか」という知見は、おそらくは持っていないはずです。
そもそも、不登校ではない子どもも、学習塾を使うことは珍しいことではありません。
不登校という状況であれば、なおのこと「専門的な知見のある学習塾や家庭教師」は頼りになるはずです。
そうしたところでは、不登校に至った経緯、子どもの性格、現在の学力、将来の希望といった個別の事情を丁寧に聞いた上で、一人ひとりのお子さんや家庭に合ったアプローチを取ることが可能です。
また、昼夜逆転やコミュニケーションなど、直接的な学力以外の部分でもサポートを受けられることがあります。
親が「親の役割」に専念するためのサポート
「勉強のことはプロに任せてある」と思えれば、家での会話が「勉強どうするの?」から「今日のご飯何にしようか」に変わっていきます。
親御さんから問い詰められることがなくなれば、家はお子さんにとって本当の意味での安全地帯になれます。
そうした家庭環境は、子どものエネルギー回復に効果的です。「外で失敗しても戻ってこられて、安心して過ごせる家庭」を足がかりに、受験などの次の一歩に進みやすくなります。
勉強や進路を外部に委ねることは、子どもを放任することではありません。親御さんが家庭での役割に注力しやすくなるための選択なのです。
相談先が「合わなかった」とあきらめないで
先ほどもお伝えしましたが、相性の合わない相談先はあります。
例えば、せっかく相談したのに「様子を見ましょう」と言われるだけで、具体的な策が得られなかった…という経験を持つ親御さんは少なくありません。
もちろん「しばらくは様子見」が正しいケースはありますし、「それでいいんだ」と安心する親御さんもいます。ただ、それではしんどさが減らない人もいます。
1つの相談先が合わなくてもあきらめず、合いそうなところを探してみてください。
また、このコラムでは「よくお聞きする心配事」として勉強と受験を例に紹介しました。
それ以外の、例えばひきこもり、ゲーム・スマホばかりの生活、家族以外とのコミュニケーションの少なさなどについても、それぞれの相談先を見つけることはもちろん可能です。
キズキ共育塾なら、親子両方の「しんどい」に寄り添えます
合わない相談先と話したことでしんどさが減らなかった経験のある親御さんが、「別の相談先と話しても、また失望するのでは」という不安を持つのは当然です。
この章では、「不登校と勉強・受験の話」を続けます。私たちキズキ共育塾が不登校の親御さんと子どもたちに、具体的にどのように寄り添えるか詳しく解説します。
ぜひ、ご自身とお子さんに合いそうかどうかをご検討ください。
講師自身が不登校・中退の経験者だから「わかる」
キズキ共育塾の講師の多くは、自分自身が不登校や学校不適応を経験しています。
そのため、親や子どもを正論で追い詰めることがいかに逆効果かを、身をもって知っているのです。
また、不登校状態にあるお子さんにとっては、「かつて自分と同じような状況にいた人が、今は社会に出て生活している」という姿は、強い希望を子どもに与えられます。
親御さんにとっても、「この人たちなら子どもを安心して任せられる」という信頼を持っていただいています。
その結果、親子双方ともに、長い間張り詰めていた肩の力が少しずつ抜けていきます。
メンタルケアと学習支援の同時進行が可能
キズキ共育塾の最大の特徴は、メンタルと勉強の両方を同時にサポートすることです。
逆に言うと、不登校のお子さんが勉強や受験を進めていくためには、その両方のサポートが必要だということです。
不登校状態にある、または不登校を経験したお子さんは、メンタルに揺れ・波があります。「自分がもう一度勉強できるのだろうか」「自分が本当に受験に合格できるのだろうか」という不安もあります。
そうした揺れや不安を理解した上で、具体的な相談も受けながら、勉強を進めていきます。
また、1対1の完全個別指導ですので、お子さんに合わせた内容・スピード・方法の授業を行うことが可能です。
必要に応じて、小学校内容から学び直すことも可能ですし、難関大学の受験対策も可能です。
保護者様だけの無料相談も大歓迎です
キズキ共育塾では、「子どもがまだ外に出られない」「まず自分の気持ちを整理したい」という段階でも、親御さんだけでのご相談を受け付けています。
ぜひ、今のしんどさをお聞かせください。うまく言葉にできなくても大丈夫です。
私たちが、そのしんどさを解消する具体的な方法を、一緒に考えていきます。
まとめ:一人で抱え込まず、私たちにお話しください
不登校のお子さんを目の前にして、「しんどい」と感じるのは弱さではありません。
そして、不登校は親の失敗ではなく、多くのお子さんが直面している社会的な課題です。
親は先生やカウンセラーを兼任して、疲弊しすぎなくていいのです。勉強や進路の不安は外部のプロに委ねられます。
親が親の役割に戻れたとき、家の空気は変わり、お子さんの回復が始まっていきます。
キズキ共育塾には、かつて不登校を経験した講師たちが、あなたとお子さんのことを待っています。
まずは、あなたのお話を聞かせてください。
Q&A よくある質問
親の「しんどい」を手放し、心を軽くするにはどうしたらよいですか?
以下が考えられます。
- まずは親自身が休む・自分の時間を持つ
- 子どもとの物理的・心理的な距離を置く
- 「学校に戻すこと」以外の選択肢を知る
- 第三者・専門機関を利用する
詳細については、こちらで解説しています。
勉強やこれからの進路が不安でしんどいです。
不安も、そして将来への道も、家庭だけで背負う必要はありません。
不登校に詳しいプロを利用することで、親御さんのしんどさは大きく変わります。
勉強や進路を外部に委ねることは、子どもを放任することではありません。
親御さんが家庭での役割に注力しやすくなるための選択です。
詳細については、こちらで解説しています。

